JP5897627B2 - 高圧引下線用切断補助具 - Google Patents
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Description
本発明は、高圧引下線用切断補助具に関する。特に、架設された高圧配電線から分岐され、碍子を介して柱上変圧器などの装柱機器に至る高圧引下線を間接活線作業で切断する場合に、高圧引下線の切断個所の両側を一対のクリップで把持でき、切断後の高圧引下線が垂れ下がって装柱機器に接触することを防止する、把持用の間接活線作業用工具を不要とする高圧引下線用切断補助具の構造に関する。
高圧配電線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、作業者が絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。
図9は、高圧引下線の装柱状態を示す斜視図である。図9を参照すると、ピン碍子Piの近傍には、絶縁カバーで覆われた引留クランプCを配置している。引留クランプCは、高圧配電線(以下、高圧線という)W及び高圧引下線(以下、引下線という)Weを延出している。引留クランプCは、その内部で引下線Weが高圧線Wと分岐接続している。引下線Weは、支持碍子(図示せず)に繋留された後に、その端末が図示しない変圧器などの柱上電気機器に接続している。
図9を参照して、引下線Weを切断する場合には、引下線Weの切断個所の両側を後述する間接活線作業の絶縁操作棒9で把持している(図10参照)。これにより、高圧線Wから装柱機器に向けて緩やかに下り傾斜する引下線Weが切断後に垂れ下がって、電柱P又は装柱機器に接触することを防止している。
図10は、高圧引下線などを把持するための絶縁操作棒の正面図である。図10を参照すると、絶縁操作棒9は、長尺の操作棒91と把持工具92で構成している。又、絶縁操作棒9は、作動棒93を備えている。把持工具92は、操作棒91の先端部に着脱自在に取り付けられている。
図10を参照すると、把持工具92は、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bで構成している。そして、一方の把持腕9aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕9bは、一方の把持腕9aの基端部に設けた回動軸9cを中心に回動する可動腕となっている。
図10を参照すると、作動棒93は、操作棒91に沿って保持されている。作動棒93の先端部は、他方の把持腕9bに回動自在に連結している。そして、作動棒93の基端部に設けた操作レバー94を操作すると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開閉できる。絶縁操作棒9は、操作棒91及び作動棒93の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
図10に示した絶縁操作棒9は、高所に配置された引下線Weなどを一対の把持腕9a・9bで把持できる、いわゆる「絶縁ヤットコ」になっている(図9参照)。又、図10に示した絶縁操作棒9は、引留クランプCを覆う絶縁カバーを開閉することもできる(図9参照)。
しかしながら、図9を参照して、引下線Weを切断する場合には、引下線Weを切断するための切断工具を先端部に取り付けた絶縁操作棒(図示せず)の他に、引下線Weの切断個所の両側を把持する一組の絶縁操作棒9を必要としている。このため、従来の引下線Weを切断工事では、多くの作業員を必要とする作業効率に優れないものとなっていた。
このような不具合を解消するため、所定の長さに延びる絶縁棒と、絶縁棒の一端部に配置され、固定ジョーと可動ジョーで高圧配電線を外周方向から挟持するクランプ装置と、絶縁棒の他端部に配置され、高圧引下線を外周方向から挟持するクリップ部材と、を備えた高圧引下線用切断補助具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による高圧引下線用切断補助具(以下、切断補助具と略称する)は、共用の絶縁操作棒を用いて、クランプ装置で高圧配電線を挟持すると共に、図10に示したような絶縁操作棒9を用いて、クリップ部材で高圧引下線を挟持した後に、高圧引下線を切断すると、高圧配電線と高圧引下線が切断補助具で連結されているので、高圧引下線が大きく垂れ下がることなく、高圧引下線の切断作業を容易に実施できる、としている。
特許文献1による切断補助具は、高圧配電線に近い個所で高圧引下線を切断する場合には、高圧配電線側の高圧引下線の垂れ下がり長さが短いので、電柱又は装柱機器に接触する心配が無い。
しかし、特許文献1による切断補助具は、柱上変圧器などの装柱機器に近い個所で高圧引下線を切断する場合には、高圧配電線側の高圧引下線の垂れ下がり長さが長いので、電柱又は装柱機器に接触する心配が有る、という問題がある。以上のことから、多くの間接活線作業用工具を必要とせず、かつ、高圧引下線の切断個所を制約されない高圧引下線用切断補助具が求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、多くの間接活線作業用工具を必要とせず、かつ、高圧引下線の切断個所を制約されない高圧引下線用切断補助具を提供することを目的とする。
本発明者は、高圧引下線を挟持自在なクリップを一端部に取り付けた第1管体と、第1管体と引き出し自在に連結すると共に、クリップを他端部に取り付けた第2管体で高圧引下線用切断補助具を構成し、高圧引下線の切断個所が一対のクリップの間に配置されるように、一対のクリップで高圧引下線を把持すると共に、高圧引下線に対して、第1管体及び第2管体が上方に配置されたロック解除状態で、高圧引下線を切断すると、一方のクリップと他方のクリップが所定距離離反することを規定する停止機構を設けることで、高圧引下線の切断個所を制約されないことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな高圧引下線用切断補助具を発明するに至った。
(1)本発明による高圧引下線用切断補助具は、高圧配電線から装柱機器に向けて緩やかに下り傾斜する高圧引下線を挟持自在な断面Ω状のクリップを一端部に取り付け、他端部を開口した第1管体と、前記第1管体の内部に一端部側を収容して、他端部を軸方向に引き出し自在に、当該第1管体と連結すると共に、前記クリップを他端部に取り付けた第2管体と、一方の前記クリップと他方の前記クリップが最も近づいた状態で、前記第1管体と前記第2管体との相対的な移動を阻止するロック機構と、前記第1管体に対して前記第2管体の離脱を阻止すると共に、一方の前記クリップと他方の前記クリップの離間距離を規定する停止機構と、を備え、前記ロック機構は、前記第2管体の内部に移動自在に保持され、当該第2管体の外壁から先端部が出没自在に配置されたロックピンと、前記第1管体の一端部側に開口し、前記ロックピンの先端部が進退自在なラッチ穴と、を含み、前記高圧引下線の切断個所が一対の前記クリップの間に配置されるように、一対の前記クリップで前記高圧引下線を把持すると共に、前記高圧引下線に対して、前記第1管体及び前記第2管体が下方に配置された状態では、前記ロックピンがその自重で前記第1管体に降下して、前記先端部を前記ラッチ穴に係止でき、前記高圧引下線の切断個所が一対の前記クリップの間に配置されるように、一対の前記クリップで前記高圧引下線を把持すると共に、前記高圧引下線に対して、前記第1管体及び前記第2管体が上方に配置された状態では、前記ロックピンがその自重で前記第2管体の内部に降下して、前記先端部と前記ラッチ穴との係止を解除できる。
(2)前記クリップは、底部が前記第1管体又は前記第2管体に固定されると共に、開閉する一対の湾曲した把持腕を先端部に有する絶縁操作棒で両側面を挟持することで縮径するように弾性変形可能な、円形状に湾曲した把持部と、前記把持部の末端部から底部と反対側に連続して延び、対向配置された一対の延在片と、を有し、一方の前記延在片は、前記把持部の湾曲方向と反対方向に湾曲し、前記高圧引下線の外周を一方の片側から押圧する二股に分岐した一対の分岐腕を有し、他方の前記延在片は、前記把持部の湾曲方向と反対方向に湾曲し、前記高圧引下線の外周を他方の片側から押圧すると共に、一対の前記分岐腕の間に交差自在な単一腕を有することが好ましい。
(3)前記停止機構は、前記第1管体の長手方向に沿って配置された一つ以上の雌ねじ座と、雄ねじ部を前記雌ねじ座に螺合できると共に、前記第1管体の内部に突出可能なストップピンを前記雄ねじ部の先端部に設けた雄ねじ部材と、前記第2管体の長手方向に沿って当該第2管体に開口され、一方の端縁が前記ストップピンに当接する長穴と、を含んでいることが好ましい。
(4)切断された前記高圧引下線の端末を覆う絶縁性を有する間接活線作業用の端末キャップを更に備えることが好ましい。
本発明による高圧引下線用切断補助具は、切断後の高圧引下線の端末の垂れ下がり長さが一対のクリップの離反距離に依存して短くできるので、高圧引下線の切断個所を制約されないという効果がある。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[高圧引下線用切断補助具の構成]
最初に、本発明の一実施形態による高圧引下線用切断補助具の構成を説明する。
[高圧引下線用切断補助具の構成]
最初に、本発明の一実施形態による高圧引下線用切断補助具の構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による高圧引下線用切断補助具の構成を示す斜視図であり、一方のクリップと他方のクリップが最も近づいた状態図である。図2は、前記実施形態による高圧引下線用切断補助具の一端部側の構成を示す斜視分解組立図である。図3は、前記実施形態による高圧引下線用切断補助具の他端部側の構成を示す斜視分解組立図である。
図4は、前記実施形態による高圧引下線用切断補助具の一端部側の構成を示す縦断面図であり、図4(A)は、ロックピンが第1管体を係止した状態図、図4(B)は、ロックピンと第1管体との係止を解除した状態図である。
図5は、前記実施形態による高圧引下線用切断補助具の左側面図であり、開閉する一対の湾曲した把持腕を先端部に有する絶縁操作棒を用いて、クリップで高圧引下線を把持した状態図である。
図6は、図1に示した高圧引下線用切断補助具を反転して下方から観た斜視図であり、一方のクリップと他方のクリップが所定の離間距離になった状態図である。
図7は、図1に示した高圧引下線用切断補助具を反転して下方から観た斜視図であり、切断された高圧引下線の端末を一対のクリップで把持すると共に、一方のクリップと他方のクリップが所定の離間距離になった状態図である。
(全体構成)
図1から図7を参照すると、本発明の一実施形態による高圧引下線用切断補助具(以下、切断補助具と略称する)10は、第1管体1と第2管体2を備えている。第1管体1は、断面Ω状のクリップ1cを一端部に取り付けている。又、第1管体1は、他端部を開口している。図8を参照すると、クリップ1cは、高圧線Wから装柱機器に向けて緩やかに下り傾斜する引下線Weを挟持できる。
図1から図7を参照すると、本発明の一実施形態による高圧引下線用切断補助具(以下、切断補助具と略称する)10は、第1管体1と第2管体2を備えている。第1管体1は、断面Ω状のクリップ1cを一端部に取り付けている。又、第1管体1は、他端部を開口している。図8を参照すると、クリップ1cは、高圧線Wから装柱機器に向けて緩やかに下り傾斜する引下線Weを挟持できる。
図1から図7を参照すると、第2管体2は、クリップ1cを他端部に取り付けている。又、第2管体2は、第1管体1の内部に一端部側を収容している。そして、第2管体2は、他端部を軸方向に引き出し自在に、第1管体1と連結している。
又、図1から図7を参照すると、切断補助具10は、ロック機構3と停止機構4を備えている。ロック機構3は、一方のクリップ1cと他方のクリップ1cが最も近づいた状態で(図1参照)、第1管体1と第2管体2との相対的な移動を阻止できる。停止機構4は、第1管体1に対して第2管体2の離脱を阻止している。又、停止機構4は、一方のクリップ1cと他方のクリップ1cの離間距離を規定している。
(ロック機構の構成)
図2又は図3を参照すると、ロック機構3は、ロックピン3rとラッチ穴3hを含んでいる。ロックピン3rは、第2管体2の内部に移動自在に保持されている。そして、ロックピン3rは、第2管体2の外壁から先端部31rが出没自在に配置されている。ラッチ穴3hは、第1管体1の一端部側に開口している。そして、ラッチ穴3hには、ロックピン3rの先端部31rが進退自在になっている。なお、実体として、ロックピン3rは、第2管体2の内部に溶接された筒形ホルダ31の内部に移動自在に保持されている(図2又は図4参照)。
図2又は図3を参照すると、ロック機構3は、ロックピン3rとラッチ穴3hを含んでいる。ロックピン3rは、第2管体2の内部に移動自在に保持されている。そして、ロックピン3rは、第2管体2の外壁から先端部31rが出没自在に配置されている。ラッチ穴3hは、第1管体1の一端部側に開口している。そして、ラッチ穴3hには、ロックピン3rの先端部31rが進退自在になっている。なお、実体として、ロックピン3rは、第2管体2の内部に溶接された筒形ホルダ31の内部に移動自在に保持されている(図2又は図4参照)。
図1を参照して、引下線Weの切断個所が一対のクリップ1c・1cの間に配置されるように、一対のクリップ1c・1cで引下線Weを把持すると共に、引下線Weに対して、第1管体1及び第2管体2が下方に配置された状態では、ロックピン3rがその自重で第1管体1側に降下しており、ロックピン3rの先端部31rをラッチ穴3hに係止できる(図4(A)参照)。
一方、図7を参照して、引下線Weの切断個所が一対のクリップ1c・1cの間に配置されるように、一対のクリップ1c・1cで引下線Weを把持すると共に、引下線Weに対して、第1管体1及び第2管体2が上方に配置された状態では、ロックピン3rがその自重で第2管体2の内部に降下して、ロックピン3rの先端部31rとラッチ穴3hとの係止を解除できる(図4(B)参照)。
(第1管体及び第2管体の構成)
次に、第1管体1及び第2管体2の構成を説明する。図1又は図2を参照すると、第1管体1は、所定の長さを有している。第1管体1は、絶縁性を有する合成樹脂を成形した四角パイプで構成している。なお、第1管体1は、アルミニウム合金製の四角パイプで構成することもできる。そして、第1管体1は、その一端部に第1管端部材11を備えている。
次に、第1管体1及び第2管体2の構成を説明する。図1又は図2を参照すると、第1管体1は、所定の長さを有している。第1管体1は、絶縁性を有する合成樹脂を成形した四角パイプで構成している。なお、第1管体1は、アルミニウム合金製の四角パイプで構成することもできる。そして、第1管体1は、その一端部に第1管端部材11を備えている。
図2を参照すると、第1管端部材11は、口金部11aとクリップ支持座11bを有している。口金部11aは、第1管体1の一端部側の開口を閉塞するように、第1管体1の一端部側の開口に嵌合している。そして、口金部11aは、一組の皿ねじを用いて、第1管体1の一端部を固定している。クリップ支持座11bは、円形状に湾曲した把持部11cの曲率に合わせて窪んだ曲面を座面に形成している。そして、クリップ支持座11bは、一組のボルト部材を用いて、一方の把持部11cの底部を固定している。
図1又は図3を参照すると、第2管体2は、所定の長さを有している。第2管体2は、絶縁性を有する合成樹脂を成形した四角パイプで構成している。なお、第2管体2は、アルミニウム合金製の四角パイプで構成することもできる。そして、第2管体2は、その他端部に第2管端部材21を備えている。
図3を参照すると、第2管端部材21は、口金部21aとクリップ支持座21bを有している。口金部21aは、第2管体2の他端部側の開口を閉塞するように、第2管体2の他端部側の管端が嵌合される口金穴21hを開口にしている。そして、口金部21aは、一組のねじ部材を用いて、第2管体2の他端部を固定している。クリップ支持座21bは、円形状に湾曲した把持部11cの曲率に合わせて窪んだ曲面を座面に形成している。そして、クリップ支持座21bは、一組のボルト部材を用いて、他方の把持部11cの底部を固定している。
(クリップの構成)
次に、クリップ1cの構成を説明する。図1から図3を参照すると、クリップ1cは、その縦断面をΩ状に形成している。そして、クリップ1cは、円形状に湾曲した把持部11cと対向配置された一対の延在片12c・12cを有している。把持部11cは、その底部が第1管端部材11又は第2管端部材21に固定されている。図5を参照すると、把持部11cは、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bを先端部に有する絶縁操作棒9で両側面を挟持することで縮径するように弾性変形できる。一対の延在片12c・12cは、把持部11cの末端部から底部と反対側に連続して延びている。
次に、クリップ1cの構成を説明する。図1から図3を参照すると、クリップ1cは、その縦断面をΩ状に形成している。そして、クリップ1cは、円形状に湾曲した把持部11cと対向配置された一対の延在片12c・12cを有している。把持部11cは、その底部が第1管端部材11又は第2管端部材21に固定されている。図5を参照すると、把持部11cは、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bを先端部に有する絶縁操作棒9で両側面を挟持することで縮径するように弾性変形できる。一対の延在片12c・12cは、把持部11cの末端部から底部と反対側に連続して延びている。
図1から図3及び図5を参照すると、一方の延在片12cは、二股に分岐した一対の分岐腕13c・13cを有している。一対の分岐腕13c・13cは、把持部11cの湾曲方向と反対方向に湾曲し、引下線Weの外周を一方の片側から押圧できる(図5参照)。他方の延在片12cは、単一腕14cを有している。単一腕14cは、把持部11cの湾曲方向と反対方向に湾曲し、引下線Weの外周を他方の片側から押圧すると共に、一対の分岐腕13c・13cの間に交差できる(図5参照)。
(停止機構の構成)
次に、停止機構4の構成を説明する。図1又は図3及び図6を参照すると、停止機構4は、複数の雌ねじ座4s、雄ねじ部材41、及び長穴4hを含んでいる。複数の雌ねじ座4sは、第1管体1の長手方向に沿って側面に配置されている。雄ねじ部材41は、頭部41tを把持して回転することで、雄ねじ部41sを雌ねじ座4sに螺合できる(図3参照)。又、雄ねじ部材41は、第1管体1の内部に突出可能なストップピン41pを雄ねじ部41sの先端部に設けている(図3参照)。
次に、停止機構4の構成を説明する。図1又は図3及び図6を参照すると、停止機構4は、複数の雌ねじ座4s、雄ねじ部材41、及び長穴4hを含んでいる。複数の雌ねじ座4sは、第1管体1の長手方向に沿って側面に配置されている。雄ねじ部材41は、頭部41tを把持して回転することで、雄ねじ部41sを雌ねじ座4sに螺合できる(図3参照)。又、雄ねじ部材41は、第1管体1の内部に突出可能なストップピン41pを雄ねじ部41sの先端部に設けている(図3参照)。
図2又は図3及び図6を参照すると、長穴4hは、第2管体2の長手方向に沿って第2管体2に開口されている。ロック機構3を解除し、一対のクリップ1c・1cが離反する方向に力が作用したときに、長穴4hの一方の端縁41hは(図2参照)、ストップピン41pに当接できる。そして、第1管体1に対して第2管体2の離脱を阻止でき、一方のクリップ1cと他方のクリップ1cの離間距離を規定できる。
[高圧引下線用切断補助具の作用]
次に、実施形態による切断補助具10の構成を補足しながら操作方法を説明すると共に、切断補助具10の作用及び効果を説明する。図8は、前記実施形態による高圧引下線用切断補助具を適用した装柱状態を示す斜視図である。
次に、実施形態による切断補助具10の構成を補足しながら操作方法を説明すると共に、切断補助具10の作用及び効果を説明する。図8は、前記実施形態による高圧引下線用切断補助具を適用した装柱状態を示す斜視図である。
最初に、図1を参照して、一方のクリップ1cと他方のクリップ1cが最も近づいた状態になるように、第2管体2の一端部側を第1管体1の内部に押し込んで、ロック機構3を作動させる。この場合、図4(A)に示すように、ロックピン2rの先端部21rを下向きに配置し、ロックピン3rとラッチ穴3hを一致させることで、ロックピン3rがその自重で第1管体1側に降下し、第1管体1と第2管体2との相対的な移動を阻止できる。次に、図1を参照して、雄ねじ部材41を所定の雌ねじ座4sに固定しておく。
次に、図5を参照して、一方のクリップ1cの把持部11cを絶縁操作棒9に設けた一対の把持腕9a・9bで把持し、一対の分岐腕13c・13cと単一腕14cが交差した状態で、一方のクリップ1cを下方から引下線Weに向かって移動する。次に、操作レバー94を操作して(図10参照)、一対の把持腕9a・9bを開くことで、一方のクリップ1cで引下線Weを挟持できる。前述と同様の手順で、他方のクリップ1cで引下線Weを挟持する。
次に、図7を参照して、絶縁操作棒9を用いて(図10参照)、切断補助具10に対して、引下線Weが下方になるように、切断補助具10を180度回転させる。図7に示した状態では、図4(B)に示すように、ロックピン3rがその自重で第2管体2の内部に降下して、ロックピン3rの先端部31rとラッチ穴3hとの係止が解除されている。
次に、図7又は図8を参照して、一方のクリップ1cと他方のクリップ1cの間で、引下線Weを図示しない切断工具で切断すると、引下線Weの自重で一方のクリップ1cと他方のクリップ1cが所定距離離反することで、引下線Weの端末同士を切り離すことができる。次に、切断された引下線Weの端末を端末キャップ5で覆うことで(図7参照)、一連の作業を終了する。なお、図7に示された端末キャップ5は、絶縁性を有すると共に、絶縁操作棒9を用いて(図10参照)、操作できる。
このように、実施形態による切断補助具10は、従来のように、引下線Weの切断個所の両側を間接活線作業用工具で把持する必要がないので、作業効率を向上できる。
又、実施形態による切断補助具10は、切断後の引下線Weの端末の垂れ下がり長さが一対のクリップ1c・1cの離反距離に依存して短くできるので、引下線Weの切断個所を制約されないという効果がある。
本発明による高圧引下線用切断補助具は、次のような効果が奏される。
(1)高圧引下線を切断時に、切断個所の両側を間接活線作業用工具で把持する必要がなくなる。
(2)高圧引下線を切断後に、安全のために高圧引下線の端末を他の個所に仮支持しておく必要がなくなる。これにより、例えば、変圧器を迅速に交換できる。
(3)高圧引下線が切断後に垂れ下がって、電柱又は装柱機器に接触することを防止できる。
(4)本発明による高圧引下線用切断補助具を使用すれば、作業員の負担を軽減できると共に、作業時間を短縮できることを期待できる。
(1)高圧引下線を切断時に、切断個所の両側を間接活線作業用工具で把持する必要がなくなる。
(2)高圧引下線を切断後に、安全のために高圧引下線の端末を他の個所に仮支持しておく必要がなくなる。これにより、例えば、変圧器を迅速に交換できる。
(3)高圧引下線が切断後に垂れ下がって、電柱又は装柱機器に接触することを防止できる。
(4)本発明による高圧引下線用切断補助具を使用すれば、作業員の負担を軽減できると共に、作業時間を短縮できることを期待できる。
本発明は、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用の切断補助具を開示したが、本発明の切断補助具は、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 第1管体
1c クリップ
2 第2管体
3 ロック機構
3h ラッチ穴
3r ロックピン
4 停止機構
10 切断補助具(高圧引下線用切断補助具)
31r 先端部(ロックピンの先端部)
W 高圧線(高圧配電線)
We 引下線(高圧引下線)
1c クリップ
2 第2管体
3 ロック機構
3h ラッチ穴
3r ロックピン
4 停止機構
10 切断補助具(高圧引下線用切断補助具)
31r 先端部(ロックピンの先端部)
W 高圧線(高圧配電線)
We 引下線(高圧引下線)
Claims (4)
- 高圧配電線から装柱機器に向けて緩やかに下り傾斜する高圧引下線を挟持自在な断面Ω状のクリップを一端部に取り付け、他端部を開口した第1管体と、
前記第1管体の内部に一端部側を収容して、他端部を軸方向に引き出し自在に、当該第1管体と連結すると共に、前記クリップを他端部に取り付けた第2管体と、
一方の前記クリップと他方の前記クリップが最も近づいた状態で、前記第1管体と前記第2管体との相対的な移動を阻止するロック機構と、
前記第1管体に対して前記第2管体の離脱を阻止すると共に、一方の前記クリップと他方の前記クリップの離間距離を規定する停止機構と、を備え、
前記ロック機構は、
前記第2管体の内部に移動自在に保持され、当該第2管体の外壁から先端部が出没自在に配置されたロックピンと、
前記第1管体の一端部側に開口し、前記ロックピンの先端部が進退自在なラッチ穴と、を含み、
前記高圧引下線の切断個所が一対の前記クリップの間に配置されるように、一対の前記クリップで前記高圧引下線を把持すると共に、前記高圧引下線に対して、前記第1管体及び前記第2管体が下方に配置された状態では、前記ロックピンがその自重で前記第1管体に降下して、前記先端部を前記ラッチ穴に係止でき、
前記高圧引下線の切断個所が一対の前記クリップの間に配置されるように、一対の前記クリップで前記高圧引下線を把持すると共に、前記高圧引下線に対して、前記第1管体及び前記第2管体が上方に配置された状態では、前記ロックピンがその自重で前記第2管体の内部に降下して、前記先端部と前記ラッチ穴との係止を解除できる、高圧引下線用切断補助具。 - 前記クリップは、
底部が前記第1管体又は前記第2管体に固定されると共に、開閉する一対の湾曲した把持腕を先端部に有する絶縁操作棒で両側面を挟持することで縮径するように弾性変形可能な、円形状に湾曲した把持部と、
前記把持部の末端部から底部と反対側に連続して延び、対向配置された一対の延在片と、を有し、
一方の前記延在片は、前記把持部の湾曲方向と反対方向に湾曲し、前記高圧引下線の外周を一方の片側から押圧する二股に分岐した一対の分岐腕を有し、
他方の前記延在片は、前記把持部の湾曲方向と反対方向に湾曲し、前記高圧引下線の外周を他方の片側から押圧すると共に、一対の前記分岐腕の間に交差自在な単一腕を有する、請求項1記載の高圧引下線用切断補助具。 - 前記停止機構は、
前記第1管体の長手方向に沿って配置された一つ以上の雌ねじ座と、
雄ねじ部を前記雌ねじ座に螺合できると共に、前記第1管体の内部に突出可能なストップピンを前記雄ねじ部の先端部に設けた雄ねじ部材と、
前記第2管体の長手方向に沿って当該第2管体に開口され、一方の端縁が前記ストップピンに当接する長穴と、を含んでいる請求項1又は2記載の高圧引下線用切断補助具。 - 切断された前記高圧引下線の端末を覆う絶縁性を有する間接活線作業用の端末キャップを更に備える請求項1から3のいずれかに記載の高圧引下線用切断補助具。
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