JP6468055B2 - 間接活線用切断工具 - Google Patents

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Description

本発明は、配電設備のカバー類を撤去する際に用いる間接活線用切断工具に関する。
配電設備のカバー類には、ホック等により留めるタイプのものと、自己融着テープ等により留めるタイプのものとがある。
カバー類の撤去作業において、ホック等により留めるタイプのものはホックの外すことによって撤去することが可能であるため、ヤットコと称されている間接活線工具を用いて撤去することが比較的容易である。しかし、自己融着テープ等により留めるタイプのものは、ヤットコだけではなく、「はさみ」や「カッター」の機能を有する間接活線工具を用いてカバー類を切断してから撤去する、というのが現状である。
従来、カバー類を切断するための技術として、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、電線・ケ−ブルの導体の硬度よりも小さく、プラスチック製保護カバーの硬度よりも大きい硬度を有する合成樹脂製円盤の外縁に鋸状の切欠を設けてなる回転刃を有する間接活線工法用保護カバー切除カッターについて提案されている。
特開平9−93746号公報
自己融着テープによって留められたカバーの撤去作業において、はさみやカッター工具を用いてカバーや自己融着テープを切断する場合には、次のような問題がある。
はさみによる切断においては、切断の際に大きな力が必要となり、また、一回の動作で切断できる長さが1cm程度であって効率的ではない。また、1cm程度切断してから更に1cm程度切断する際に、はさみを一旦切断部分から外してから、再度切口にアプローチするため、作業に時間と労力が必要になる。
また、カッターでは、自己融着テープを切断することは可能であるが、カバーを切断することは難しい。
そこで、特許文献1に記載された技術のように、カッターとして回転刃を用い、回転刃を回転させながら刃を移動させてカバーを切断することが考えられる。しかし、特許文献1によれば、回転刃はロボットやマニピュレータに取り付けられているが、回転刃がどのような機構で回転してカバーを切断するのかという点について開示されていない。
本発明は、このような問題点を解決し、自己融着テープ等によって留められたカバーのように開くことが困難なカバーであっても、容易に撤去することができる間接活線用切断工具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1) 長尺の絶縁棒と当該絶縁棒の先端に設けられた把持部とを備え、当該把持部は固定把持片と可動把持片とを有し、前記固定把持片の基端部は前記絶縁棒の先端に固定され、前記可動把持片は、前記固定把持片に回動自在に固定され、前記基端部が前記絶縁棒の下部に設けられた操作部に連結され、当該操作部の操作によって前記把持部の先端が開閉する絶縁操作棒に装着される間接活線用切断工具であって、前記可動把持片の先端部に固定される第1固定部と、当該第1固定部から前記固定把持片の先端側に、前記可動把持片の回動中心を中心とする仮想円に沿って延在する円弧部と、当該円弧部の上面に形成されたギア部と、前記固定把持片の先端部に固定される第2固定部と、当該第2固定部から前記円弧部に交差するように上方に延在する板状の支持部と、当該支持部の上部から前記絶縁棒の長尺方向に対して略直角に延在する刃部と、前記支持部に回転自在に取り付けられ、一部が前記刃部に当接する円板状の回転刃と、当該回転刃の回転軸に同軸に固定される伝達歯車と、前記支持部に回転自在に取り付けられかつ互いに歯合する複数の歯車からなり、前記ギア部及び伝達歯車に歯合し、前記円弧部の回動に連動して前記伝達歯車を回転させる回転伝達部と、を備えることを特徴とする間接活線用切断工具。
(1)によれば、間接活線用切断工具が装着された絶縁操作棒を操作して、切断対象のカバー内に刃部を進入させ、カバーの端部を刃部と回転刃との当接部位に位置付ける。そして、絶縁操作棒の操作部を操作することにより、回転刃が可動把持片の回動に連動して回転し、刃部と回転刃との当接部位においてカバーが切断される。更に、作業員が操作部の操作を繰り返し行うことにより、カバーが切断されていく。このように、自己融着テープによって留められ、開放することが困難なカバーであっても容易に切断することが可能であるため、カバーの撤去も容易に行うことが可能になる。
(2) (1)において、前記回転刃の刃先は波形に形成されていることを特徴とする間接活線用切断工具。
(2)によれば、回転刃の刃先がカバーに突き刺さり易くなり、回転刃の回転によって刃部と回転刃との当接部位がカバー側に移動しやすくなる。これにより、カバーを確実に切断することが可能になる。
(3) (1)、(2)において、前記刃部の先端部は鋭利に形成されることを特徴とする間接活線用切断工具。
(3)によれば、カバーに刃部の先端部を刺してカバー内に刃部の先端部を進入させることにより、カバーの一部を刃部と回転刃との当接部位に位置付けることが容易に可能になる。
(4) (1)〜(3)において、前記回転伝達部における複数の歯車の一つの歯車は、前記円弧部の回動に連動して、他の歯車に対して歯合及び歯合解除するように移動する移動歯車からなり、前記移動歯車は、前記把持部を開く動作に連動して他の歯車から離間して他の歯車との歯合状態を解除し、前記把持部を閉じる動作に連動して、前記他の歯車に近づいて前記他の歯車に歯合することを特徴とする間接活線用切断工具。
(4)によれば、作業員が、操作部を操作して把持部を閉じることにより、移動歯車が、他の歯車側に移動しようとするため、移動歯車と他の歯車との歯合状態が維持され、回転刃が回転して、カバーが切断される。更に、作業員が操作部を操作して把持部を開くことにより、移動歯車が他の歯車から離間して歯合状態が解除され、回転刃は回転しない。このため、回転刃は切断途中の箇所から移動しない。このように、把持部を閉じる時にのみ回転刃が回転するため、作業員が操作部の操作を繰り返し行うことにより、カバーを容易に切断することが可能になる。
本発明によれば、自己融着テープ等によって留められたカバーのように開くことが困難なカバーであっても容易に撤去することができる間接活線用切断工具を提供することが可能になる。
、本発明の第1実施形態における間接活線用切断工具1の構成を示す側面図である。 刃部20の構成を示す説明図である。 回転刃22の構成を示す説明図である。 回転伝達部26の動作を示す説明図である。 回転刃22によってカバー100を切断する過程を示す説明図である。 本発明の第2実施形態における間接活線用切断工具2の構成を示す側面図である。 間接活線用切断工具2の動作を示す説明図である。 絶縁操作棒9の構成を示す説明図である。 絶縁操作棒9の構成を示す説明図である。 絶縁操作棒9の構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[絶縁操作棒の構成]
まず、本実施形態による間接活線用切断工具1の説明に先立ち、間接活線用切断工具1が適用される絶縁操作棒9の構成について、図8から図10を参照しながら説明する。
図8から図10は、絶縁操作棒9の構成を示す説明図である。絶縁操作棒9は、長尺の絶縁棒91と、把持部92と、作動棒93と、を備えている。把持部92は、絶縁棒91の先端部に取り付けられている。
把持部92は、図8又は図9に示すように、開閉する一対の湾曲した把持片9a、9bによって構成されている。一方の把持片9aは、基端部が絶縁棒91の先端に固定され、他方の把持片9bは、一方の把持片9aの基端部に設けた回動軸9cを中心に回動する。なお、以下の説明において、一方の把持片9aを固定把持片9aと称し、他方の把持片9bを可動把持片9bと称することにする。
作動棒93は、図8に示すように、絶縁棒91に沿って保持されている。作動棒93の先端部は、可動把持片9bに回動自在に連結している。そして、作業員が、作動棒93の基端部に設けた操作レバー94を操作すると、固定把持片9aに対して、可動把持片9bを開閉できる。すなわち、作動棒93及び操作レバー94は操作部に相当する。絶縁操作棒9は、絶縁棒91及び作動棒93の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
作業員が操作レバー94を握って、操作レバー94を絶縁棒91に近づけると、固定把持片9aに対して、可動把持片9bを閉じることができる。操作レバー94を解放すると、操作レバー94に連結したばね(図示せず)の力で、固定把持片9aに対して、可動把持片9bを開くことができる。図8又は図9は、固定把持片9aに対して、可動把持片9bが最大に開いた状態を示している。
固定把持片9aの先端部からは、図9又は図10に示すように、先細り状の把持爪91aが突出している。把持爪91aは、把持面90aを備えている。把持面90aは、回動軸9cの回転中心から遠心方向に沿って略平行に形成されている。同様に、可動把持片9bの先端部からは、先細り状の把持爪91bが突出している。把持爪91bは、把持面90bを備えている。把持面90bは、把持面90aと所定の開角を設けて対向配置されている。作業員が操作レバー94を握ると、把持面90bを把持面90aに近づけることができる。
このように構成された絶縁操作棒9は、高所に配置された高圧配電線などを一対の把持爪91a、91bで把持できる、いわゆる「絶縁ヤットコ」になっている。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における間接活線用切断工具1の構成を示す側面図である。間接活線用切断工具1は、第1固定部10と、円弧部12と、ギア部14と、第2固定部16と、支持部18と、刃部20と、回転刃22と、伝達歯車に相当する歯車24と、回転伝達部26と、を備えている。
第1固定部10は、角筒部10aと、係合ピン10bと、を有しており、角筒部10aが可動把持片9bの先端部に挿入され、係合ピン10bが可動把持片9bの先端部に係合することにより、第1固定部10が可動把持片9bの先端部に固定される。第1固定部10の先端部には円弧部12が形成されている。
円弧部12は、第1固定部10の先端部における把持面90b側の側面から固定把持片9aの先端側に向かって帯板状に延在する。円弧部12の上辺及び下辺は、可動把持片9bの回動軸9cを中心とする仮想円に沿った円弧状に形成されている。また、円弧部12の上辺及び下辺の長さは、固定把持片9aに対して可動把持片9bが最大に開かれた場合に、円弧部12の先端部が把持爪91a(図9参照)の上方に位置付けられるように設定されている。
また、円弧部12の板面には、円弧状の長孔12aが形成されている。この長孔12aは、可動把持片9bの回動軸9cを中心とする仮想円に沿っている。また、円弧部12の上面には、等間隔に並んで配置された複数の歯からなるギア部14が形成されている。
ギア部14は、詳細については後述するが、歯車26aに歯合するギアであり、円弧部12が可動把持片9bの回動軸9cを中心に、図中二点鎖線で示すように、固定把持片9a側に回動することにより、歯車26aが回転する。
第2固定部16は、角筒部16aと、係合ピン16bと、を有しており、角筒部16aが固定把持片9aの先端部に挿入され、係合ピン16bが固定把持片9aに係合することにより、第2固定部16が固定把持片9aの先端部に固定される。第2固定部16には、角筒部16aから上方に向かって板状に延在する支持部18が形成されている。
支持部18の板面の一部は、円弧部12よりも上方に延在している。言い換えれば支持部18は円弧部12に交差する。支持部18における円弧部12よりも上方の板面には、回転刃22、歯車24、回転伝達部26を構成する歯車26a、26b、26c、26dの回転軸が挿入され、回転自在に軸支される孔部が形成されている。
支持部18の上端部には、先端部から可動把持片9b側に板状に延在する刃部20が形成されている。支持部18における先端部と円弧部12の上辺との中央部には、可動把持片9b側に若干延在する延在片が形成されており、この延在片に、回転刃22が固定されている回転軸22b(図3参照)が挿入され、回転自在に軸支される孔部が形成されている。また、支持部18の板面には、長孔12aに遊嵌する規制ピン18aが立設されている。
図2は、刃部20の構成を示す説明図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は側面図である。刃部20は、図2に示すように、先端部は鋭利に形成されており、先端部の下辺の一部にナイフとして機能する楔形の刃20aが形成されている。また、刃部20の下辺における刃20a以外の部分の下面と側面とは略直角であり、境界部分がエッジとなるように形成されている。また、刃20a以外の部分の側面は平面である。
図3は、回転刃22の構成を示す説明図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は断面図である。回転刃22は、円板体の外周に、波状の片刃22aを連設してなるものである。回転刃22は回転軸22bに固定され、この回転軸22bが、支持部18の延在片に形成された孔部に挿入されることによって、回転刃22が支持部18に回転自在に取り付けられる。また、支持部18に回転刃22が取り付けられた場合、回転刃22の板面における外周の一部は、刃部20における刃20aよりも支持部18側の側面、すなわち、図3(b)示すように、刃部20における下面と側面とが略直角の部分における側面に当接する。
また、図1において、歯車24は、回転刃22の回転軸22b(図3参照)に固定される、回転刃22よりも小径の歯車である。
回転伝達部26は、歯車26a、26b、26c、26dによって構成される。
歯車26aは、ギア部14に歯合する平歯車と、この平歯車の中心に固定された回転軸とからなる。
歯車26bは、歯車26aの回転軸に固定され、歯車26aよりも小径の平歯車である。
歯車26cは、歯車26bに歯合する、歯車26bよりも小径の平歯車と、この平歯車の中心に固定された回転軸260cとからなる。
歯車26dは、歯車26cに歯合する、歯車26cよりも大径の平歯車と、この平歯車の中心に固定された回転軸とからなる。
回転刃22の回転軸22b(図3参照)及び歯車26a、26c、26dの回転軸は、支持部18の孔部に回転自在に取り付けられる。この時、ギア部14は歯車26aに歯合し、歯車26cは歯車26bに歯合し、歯車26dは歯車26cに歯合し、歯車26dは歯車24に歯合する。また、詳細については後述するが、歯車26cの回転軸が取り付けられる孔部は長孔として構成されており、歯車26cは歯車26bの回転に連動して、歯車26dに対して歯合及び歯合解除するように移動する。
これにより、可動把持片9bの回動が円弧部12及びギア部14を介して歯車26aに伝達されて、歯車26aが回転する。歯車26aの回転は、歯車26b、26c、26d及び歯車24によって回転刃22の回転軸22bに伝達されることにより、回転刃22が回転する。
図4は回転伝達部26の動作を示す説明図であり、図4(a)は、把持部92を閉じる場合における動作を示し、図4(b)は、把持部92を開く場合における動作を示すものである。
支持部18に形成された歯車26cの回転軸260cを支持する孔部は、長孔18bとして形成されている。この長孔18bは、図1に示す歯車26aの回転軸を中心とする仮想円に沿って形成されている。このため、歯車26cは、歯車26bとの歯合状態が維持されるため、歯車26cは、歯車26a(歯車26b)に連動して長孔18bに沿って歯車26aの回転方向に移動する。
把持部92を閉じる場合には、歯車26aが正回転することによって歯車26cが、歯車26d側に移動する。これにより、歯車26cは、歯車26b及び歯車26dに歯合するため、歯車26aの回転が回転軸22bに伝達される。これにより、回転刃22が回転する。
把持部92を開く場合には、歯車26aが逆回転することによって歯車26cが、歯車26dから離間する側に移動する。これにより、歯車26cと歯車26dとの歯合が解除されるため、歯車26aの回転が回転軸22bに伝達されない。これにより、回転刃22は回転しない。したがって、回転刃22は、操作レバー94の操作よって一方向のみに回転する。
次に、第1実施形態の間接活線用切断工具1を使用した、カバー100の撤去作業について説明する。
まず、作業員は、図1に示すように、間接活線用切断工具1を絶縁操作棒9に装着する。ここで、絶縁操作棒9は、通常状態において、可動把持片9bが最大限に開いた状態となるため、図1において実線で示したように、歯車26aは、円弧部12の先端側に位置付けられる。
次に、作業員は、絶縁操作棒9を操作して、刃部20の先端をカバー100についた自己融着テープに近づけて、テープの一部を切断する。更に、作業員は、絶縁操作棒9を操作して、テープの切断部位からカバー100内に刃部20の先端を進入させ、カバー100の一部を刃部20と回転刃22との接触部位に当接させる。そして、作業員は、支持部18を押し込むように絶縁操作棒9を操作しながら、操作レバー94(図8参照)を最大に回動させて把持部92を閉じる。
図5は、回転刃22によってカバー100を切断する過程を示す説明図である。
カバー100内に刃部20の先端を進入させた時点では、図5(a)に示すように、回転刃22における隣合う歯と歯の間にカバー100が位置付けられる。この状態から、操作レバー94を操作すると、図1に示すように、円弧部12が固定把持片9a側に移動して、歯車26aが回転する。この歯車26aの回転が歯車26b、26c、26d及び歯車24を介して回転刃22に伝達され、回転刃22が可動把持片9bの回動方向に回転する。回転刃22が回転すると、回転刃22の歯がカバー100の外面に当接して、図5(b)、(c)に示すように、カバー100に突き刺さる。これにより、支持部18がカバー100側に移動する。そして、カバー100は、刃部20と回転刃22との当接部位を通過する際に切断される。
作業員が操作レバー94を最大に回動させた後に、作業員が操作レバー94から手を離すことにより、操作レバー94が元に戻るともに把持部92が自動的に開く。これに連動して円弧部12も初期位置に戻る。この時、歯車26aは、ギア部14に歯合しているため逆回転する。歯車26aが逆回転すると、図4に示すように、歯車26cと歯車26dとの歯合が解除されるため、回転刃22は回転しない。このため、回転刃22は切断途中の箇所から移動しない。
そして、作業員が操作レバー94を再度操作することにより、回転刃22が回転してカバー100が切断されていく。このように、作業員が操作レバー94の操作を繰り返し行うことにより、カバー100が切断される。
作業員は、カバー100を切断した後、絶縁操作棒9から間接活線用切断工具1を外し、絶縁操作棒9をヤットコとして用い、カバー100を把持して電線からカバー100を撤去する。
以上説明したように構成された第1実施形態によれば、自己融着テープ等によって留められており、開放することが困難なカバーであっても容易に切断することが可能であるため、カバーの撤去も容易に行うことが可能になる。また、第1実施形態によれば、手動によって回転刃22を回転させることができるため、回転刃22を回転させるために動力源を用意する必要がなくなる。また、第1実施形態によれば、絶縁操作棒9の把持部92に装着するものであり、絶縁操作棒9のヤットコとしての機能の他に、カバーの切断機能を設けることが可能になる。これにより、絶縁操作棒9の多機能化が可能になる。
また第1実施形態によれば、回転刃22の刃先が波形に形成されているため、回転刃22の回転の際に刃先がカバー100に突き刺さり易くなり、回転刃22の回転によって刃部20と回転刃22との当接部位がカバー側に移動しやすくなる。これにより、カバーを確実に切断することが可能になる。
また第1実施形態によれば、刃部20の先端部は鋭利に形成されているため、カバー100に刃部20の先端部を刺すことによって、カバー100内に刃部20の先端部を進入させることが容易に可能になる。
また第1実施形態によれば、操作レバー94を操作して、把持部92を閉じることにより、歯車26cが、歯車26aの回転に連動して歯車26d側に移動しようとするため、歯車26cが歯車26b及び歯車26dに歯合している状態が維持され、歯車26aの回転が回転刃22に伝達され、回転刃22が回転してカバー100が切断される。更に、作業員が操作レバー94から手を離して把持部92を開くことにより、歯車26cが、歯車26aの回転に連動して歯車26dから離間する方向に移動するため、歯車26cと歯車26dとの歯合が解除され、回転刃22は回転しない。このため、回転刃22は切断途中の箇所から移動しない。このように、把持部92を閉じる時にのみ回転刃22が回転するため、作業員が操作レバー94の操作を繰り返し行うことにより、カバー100を容易に切断することが可能になる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態における間接活線用切断工具2の構成を示す側面図である。なお、図1〜図5に示す第1実施形態における間接活線用切断工具1の部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については、同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
図6に示す間接活線用切断工具2は、図1、図4に示す間接活線用切断工具1における、歯車26c及び歯車26cの回転軸260cを支持する長孔18bの配置を変更するとともに、歯車26a、26bの配置を変更したものである。
歯車26cはギア部14に歯合するように配置され、歯車26cの回転軸260cを支持する長孔18b(図7参照)は、ギア部14に沿って形成されている。このため、歯車26bは、長孔18bの範囲で往復移動可能である。歯車26cは、往復移動によって歯車26aに歯合する状態と、歯車26aから離間した状態(歯合が解除された状態)とに切替可能である。なお、歯車26d、歯車24及び回転刃22は、図1に示す間接活線用切断工具1における配置と同一である。
図7は、間接活線用切断工具2の動作を示す説明図であり、絶縁操作棒9が通常状態の場合には、図7(a)に示すように、歯車26cは、歯車26aから若干離間しており、歯車26aに歯合していない状態にある。作業員が、操作レバー94を操作して、把持部92を閉じた場合には、歯車26cが円弧部12の回動に連動して歯車26a側に移動して、歯車26cと歯車26aとが歯合し、更に、歯車26aが回転することにより、その回転が、歯車26b、26d及び歯車24に伝達されて回転刃22が回転する。作業員が、把持部92を閉じた後に、操作レバー94を離すことにより、把持部92が開いて通常状態に戻るが、その際に、円弧部12の回動に連動して歯車26cが歯車26aから離間して、歯車26cと歯車26aとの歯合が解除される。そして、歯車26cは歯車26aから離間した位置で回転する。このため、作業員が、操作レバー94を離した場合には、回転刃22が回転しない。
以上説明したように構成された第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、自己融着テープ等によって留められたカバーであっても容易に切断することが可能であるため、カバーの撤去も容易に行うことが可能になる。
1、2 間接活線用切断工具
9 絶縁操作棒
9a 把持片(固定把持片)
9b 把持片(可動把持片)
9c 回動軸
10 第1固定部
10a 角筒部
10b 係合ピン
12 円弧部
12a 長孔
14 ギア部
16 第2固定部
16a 角筒部
16b 係合ピン
18 支持部
18a 規制ピン
18b 長孔
20 刃部
20a 刃
22 回転刃
22b、260b 回転軸
#22 歯車
26 回転伝達部
26a、26b、26c、26d 歯車
90a、90b 把持面
91 絶縁棒
91a、91b 把持爪
92 把持部
93 作動棒
94 操作レバー
100 カバー

Claims (4)

  1. 長尺の絶縁棒と当該絶縁棒の先端に設けられた把持部とを備え、当該把持部は固定把持片と可動把持片とを有し、前記固定把持片の基端部は前記絶縁棒の先端に固定され、前記可動把持片は、前記固定把持片に回動自在に固定され、前記基端部が前記絶縁棒の下部に設けられた操作部に連結され、当該操作部の操作によって前記把持部の先端が開閉する絶縁操作棒に装着される間接活線用切断工具であって、
    前記可動把持片の先端部に固定される第1固定部と、
    当該第1固定部から前記固定把持片の先端側に、前記可動把持片の回動中心を中心とする仮想円に沿って延在する円弧部と、
    当該円弧部の上面に形成されたギア部と、
    前記固定把持片の先端部に固定される第2固定部と、
    当該第2固定部から前記円弧部に交差するように上方に延在する板状の支持部と、
    当該支持部の上部から前記絶縁棒の長尺方向に対して略直角に延在する刃部と、
    前記支持部に回転自在に取り付けられ、一部が前記刃部に当接する円板状の回転刃と、
    当該回転刃の回転軸に同軸に固定される伝達歯車と、
    前記支持部に回転自在に取り付けられかつ互いに歯合する複数の歯車からなり、前記ギア部及び伝達歯車に歯合し、前記円弧部の回動に連動して前記伝達歯車を回転させる回転伝達部と、を備えることを特徴とする間接活線用切断工具。
  2. 前記回転刃の刃先は波形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の間接活線用切断工具。
  3. 前記刃部の先端部は鋭利に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の間接活線用切断工具。
  4. 前記回転伝達部における複数の歯車の一つの歯車は、前記円弧部の回動に連動して、他の歯車に対して歯合及び歯合解除するように移動する移動歯車からなり、
    前記移動歯車は、前記把持部を開く動作に連動して他の歯車から離間して他の歯車との歯合状態を解除し、前記把持部を閉じる動作に連動して、前記他の歯車に近づいて前記他の歯車に歯合することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の間接活線用切断工具。
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