JP4676604B2 - ケーブルカッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線材等の被加工材を切断するのに用いられるケーブルカッタに関し、特に、固定刃と固定刃に対して開閉する可動刃とを備え、固定刃と可動刃とで被加工材を挟んで切断するケーブルカッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
電設工事等で、電線や電話線等のケーブルを切断する際には、ケーブルカッタが使用される。従来のケーブルカッタとしては、図6に示すような、持ち運び自由なケーブルカッタ20が一般に広く採用されているが、ケーブルカッタ20でケーブルを切断するのは、相当な腕力が必要であり、大変不便であった。
【0003】
そこで、出願人は、図7に示すような、機械式のケーブルカッタを考案した。図7に示すケーブルカッタ21は、円筒状の継手22と、継手22の上部に設けられる固定刃部23と、固定刃部23に設けられた軸24に軸着される可動刃部25とから構成されており、固定刃部23には固定刃23aが、可動刃部25には可動刃25aがそれぞれ設けられている。また、可動刃部25の外周25bには、駆動歯車26と噛合する扇形歯車27が設けられる。そして、継手22には、駆動軸28が挿設されており、駆動軸28の回転は、歯車機構(図示せず)を介して、駆動歯車26へ伝達される。
【0004】
このケーブルカッタ21の使用方法について説明すると、まず、図8(a)に示すように、駆動歯車26を図中の矢印E方向に回転させて、可動刃部25を図中の矢印E´方向に回転させ、固定刃23aに対して可動刃25aを開く。そして、固定刃23aと可動刃25aとの間に、被加工材である線材(図示せず)を挿入する。
【0005】
次に、図8(b)に示すように、駆動歯車26を図中の矢印F方向に回転させて、可動刃部25を図中の矢印F´方向に回転させ、固定刃23aに対して可動刃25aを閉じる。このとき、駆動歯車26には、駆動軸28から入力された回転が歯車機構によって減速された結果、強力な回転トルクが生じ、その回転トルクは、扇形歯車27により可動刃部25へ伝達される。したがって、固定刃23aと可動刃25aとの間に挟まれた線材は、可動刃部25の回転により容易に切断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなケーブルカッタ21は、作業者が切断完了後に駆動歯車26を回転させ過ぎると、図9(a)に示すように、切断完了後に扇形歯車27の左側端部27bが駆動歯車26から外れてしまうという問題があった。
【0007】
そのため、扇形歯車27が駆動歯車26から外れるたびに、図9(b)に示すように、作業者が一々手作業で、扇形歯車27の左側端部27bと駆動歯車26とが噛み合うまで、可動刃部25を図中の矢印G方向に回転させて押し戻さなければならなかったので、作業効率が悪かった。
【0008】
また、図10(a)に示すように、切断準備時に、駆動歯車26を回転させ過ぎると、扇形歯車27の右側端部27aが駆動歯車26から外れてしまうことがある。そのときも、図10(b)に示すように、作業者が一々手作業で、扇形歯車27の右側端部27aと駆動歯車26が噛み合うまで、可動刃部25を図中の矢印H方向に回転させて押し戻さなければならなかったので、作業効率が悪かった。
【0009】
特に、図3に示すように、高所での電設工事で電線29を切断する際は、作業者30は高所作業車31の作業台31aに乗り、ケーブルカッタ21を操作棒16の先端に取付けて操作していた。そのため、扇形歯車27が駆動歯車26から外れた際に、作業者30は可動刃部25に手が届かないので、可動刃部25を手で回転させて押し戻して、扇形歯車27を駆動歯車26に噛み合わせることができなかった。
【0010】
したがって、作業者30は、扇形歯車27が駆動歯車26から外れるたびに、操作棒16を引き寄せては、可動刃部25を手で回転させて押し戻して、扇形歯車27を駆動歯車26に噛み合わせ、また操作棒16を送り出すという無駄な動作を繰り返さなければならないので、作業効率が非常に悪かった。
【0011】
また、扇形歯車27が駆動歯車26から外れた後、可動刃部25を回転させて押し戻した際に、扇形歯車27と駆動歯車26とがうまく噛み合わず、扇形歯車27の山と駆動歯車26の山とがちょうど突き当たった状態となることがある。そして、この状態のままで駆動歯車26を無理に回転させると、扇形歯車27や駆動歯車26に無理な力がかかり、扇形歯車27や駆動歯車26が破損するおそれがあった。
【0012】
本発明は、これらの課題を解決するためになされたもので、切断完了後および切断準備時に、可動刃部に設けられた扇形歯車が駆動歯車から外れることがなく、かつ、扇形歯車や駆動歯車に対して無理な力がかかり、扇形歯車や駆動歯車が破損するおそれのないケーブルカッタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固定刃部と、固定刃部に対して開閉する可動刃部とを備え、可動刃部の外周縁に設けられた扇形歯車を駆動歯車に噛合させ、駆動歯車により可動刃部を回転させて、固定刃部に設けられた固定刃と可動刃部に設けられた可動刃とで被加工材を挟んで切断するケーブルカッタにおいて、固定刃部にストッパを設け、可動刃部の全開時にストッパが可動刃部と当接し、可動刃部の全閉時にストッパが可動刃部に設けられた突起部材と当接することで、可動刃部の回転を規制するように構成した。
【0014】
このように構成することで、可動刃部の全開時にストッパが可動刃部と当接し、可動刃部の全閉時にストッパが可動刃部に設けられた突起部材と当接するので、可動刃部の回転が規制され、扇形歯車が駆動歯車から外れるのを防ぐことができる。
【0015】
また、ストッパは外周に弾性部材を備え、扇形歯車を、可動刃部の全開時に可動刃部が弾性部材を押圧して可動刃部の回転が進んだ際、又は、可動刃部の全閉時に突起部材が弾性部材を押圧して可動刃部の回転が進んだ際に、駆動歯車との噛み合いが一瞬だけ外れ、その後、弾性部材の復元力により可動刃部が押し戻され、駆動歯車とすぐに再び噛み合うように設けるように構成した。
【0016】
このように構成することで、可動刃部の全開時に可動刃部が弾性部材を押圧して可動刃部の回転が進んだ際、又は、可動刃部の全閉時に突起部材が弾性部材を押圧して可動刃部の回転が進んだ際に、扇形歯車と駆動歯車との噛み合いが一瞬だけ外れるので、駆動歯車の回転は扇形歯車に伝達されない。したがって、扇形歯車や駆動歯車に無理な力がかかることがないので、駆動歯車や扇形歯車が破損するのを防ぐことができる。また、扇形歯車と駆動歯車との噛み合いが外れた後、弾性部材の復元力により、可動刃部は押し戻されるので、扇形歯車は駆動歯車とすぐに再び噛み合うことができる。したがって、その後、駆動歯車を逆方向に回転させれば、すぐに後続作業に移行できる。
【0017】
また、固定刃部と、固定刃部に対して開閉する可動刃部とを備え、可動刃部の外周縁に設けられた扇形歯車を駆動歯車に噛合させ、駆動歯車により可動刃部を回転させて、固定刃部に設けられた固定刃と可動刃部に設けられた可動刃とで被加工材を挟んで切断するケーブルカッタにおいて、固定刃部にストッパを設け、固定刃部および可動刃部にばね部材をそれぞれ設け、可動刃部の全開時に、ストッパが可動刃部と当接することで、可動刃部の回転を規制し、可動刃部の全閉時に、ばね部材が互いに対向して押止し合うことで、可動刃部の回転を規制するように構成した。
【0018】
このように構成することで、可動刃部の全開時には、固定刃部に設けられたストッパが可動刃部と当接することで、可動刃部の回転が規制され、扇形歯車が駆動歯車から外れるのを防ぐことができる。また、可動刃部の全閉時には、固定刃部および可動刃部に設けられたばね部材が互いに対向して押止し合うことで、可動刃部の回転が規制され、扇形歯車が駆動歯車から外れるのを防ぐことができる。
【0019】
また、ばね部材は、被加工材を把持する把持部を備えるように構成した。このように構成することで、被加工材の切断完了後に、切断された被加工材が落下するのを防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るケーブルカッタの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1ないし図3に、本発明の第1の実施の形態に係るケーブルカッタを示す。図1はケーブルカッタを示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のP矢視側面図である。また、図2は、可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部が全開の状態を示し、(b)は可動刃部が全閉の状態を示す。また、図3は、ケーブルカッタの使用例を示す概略図である。
【0022】
図1に示すように、ケーブルカッタ1は、円筒状の継手2と、継手2の上部に設けられるギアボックス3と、ギアボックス3の側部3aに固定されて取付けられる固定刃部4と、固定刃部4に設けられた軸5に軸着される可動刃部6とから構成される。
【0023】
継手2には、可動刃部6へ駆動力を入力するための駆動軸7が挿設され、駆動軸7の先端7aは、ギアボックス3の下部3bに穿設された挿通孔3cを挿通して、ギアボックス3の内部に突出する。
【0024】
ギアボックス3には、駆動軸7の先端7aに同軸かつ一体に取付けられたスパイラルマイタ8、ギアボックス3の側部3dに軸着され、スパイラルマイタ8と直交して噛合するスパイラルマイタ9、スパイラルマイタ9の軸部に同軸かつ一体に連結されるシャフト10が収納される。シャフト10の先端10aは、ギアボックス3の側部3aに穿設された挿通孔3eを挿通し、先端10aには駆動歯車11が同軸かつ一体に取付けられる。
【0025】
固定刃部4の上部には、右側面が内側に大きく湾曲した湾曲部4bが形成されており、湾曲部4bには、固定刃4aが設けられる。そして、固定刃4aの下方近傍には、可動刃部6が取付けられるための軸5が設けられる。また、固定刃部4の下部には、挿通孔4cが設けられ、挿通孔4cには、シャフト10の先端10aに取付けられた駆動歯車11が挿通される。また、固定刃部4の中央部には、突起状のストッパ14が設けられる。ストッパ14は、外周に、例えばゴムのような弾性部材を備える。
【0026】
可動刃部6には、上方に開口し、固定刃部4の中央部に設けられたストッパ14を取り囲むように、内側に大きく湾曲した湾曲部6bが形成されており、また、可動刃部6の下部には、外周部6cが形成されている。
【0027】
可動刃部6の右側上部には、固定刃部4に設けられた軸5が挿通される軸孔(図示せず)が設けられ、軸孔のさらに右側には可動刃6aが設けられる。また、可動刃部6の左側上部には、湾曲部6bの内側に向かって突出する突起部材13が設けられる。
【0028】
また、可動刃部6の外周部6cには、駆動歯車11と噛合する扇形歯車12が設けられる。扇形歯車12には、始端12aと終端12bが設けられ、扇形歯車12は、始端12aと終端12bとの間で、駆動歯車11と噛合する。なお、扇形歯車12は、その形状を特に限定されるものではない。
【0029】
扇形歯車12の始端12aは、可動刃部6の全開時に、可動刃部6の湾曲部6bがストッパ14と当接した瞬間は、駆動歯車11との噛み合いを保ち、その後、可動刃部6の湾曲部6bがストッパ14外周の弾性部材を押圧して、可動刃部6の回転が進んだ際に、駆動歯車11との噛み合いが外れるように設けられる。
【0030】
そして、扇形歯車12の終端12bは、可動刃部6の全閉時に、突起部材13がストッパ14と当接した瞬間は、駆動歯車11との噛み合いを保ち、その後、突起部材13がストッパ14外周の弾性部材を押圧して、可動刃部6の回転が進んだ際に、駆動歯車11との噛み合いが外れるように設けられる。
【0031】
次に、図2を参照して、可動刃部6の動作について説明する。なお、以下、駆動歯車11は、駆動軸7の回転により、スパイラルマイタ8およびスパイラルマイタ9を介して、駆動されるものとする。
【0032】
まず、図2(a)に示すように、駆動歯車11を図中の矢印A方向に回転させて、可動刃部6を図中の矢印A´方向に回転させ、固定刃4aに対して、可動刃6aを全開にする。そして、固定刃4aと可動刃6aとの間に、被加工材である線材(図示せず)を挿入する。
【0033】
このとき、可動刃部6の湾曲部6bがストッパ14と当接するので、可動刃部6の回転は規制される。したがって、駆動歯車11をそれ以上回転させても、扇形歯車12が駆動歯車11から外れることはない。
【0034】
また、扇形歯車12は、始端12aまでしか設けられていないため、その後、可動刃部6の湾曲部6bがストッパ14外周の弾性部材を押圧して、可動刃部6の回転が進んだ際に、扇形歯車12の始端12aと駆動歯車11との噛み合いが一瞬だけ外れる。したがって、可動刃部6の回転が進んだ際は、駆動歯車11の回転は扇形歯車12に伝達されない。
【0035】
そして、扇形歯車12の始端12aと駆動歯車11との噛み合いが外れた後、ストッパ14外周の弾性部材の復元力により、可動刃部6は可動刃6aを閉じる方向に押し戻されるので、扇形歯車12は駆動歯車11とすぐに再び噛み合うことができる。したがって、その後すぐに切断作業に移行することができる。
【0036】
次に、図2(b)に示すように、駆動歯車11を図中の矢印B方向に回転させて、可動刃部6を図中の矢印B´方向に回転させ、固定刃部4に対して、可動刃部6を全閉にする。
【0037】
このとき、駆動歯車11には、駆動軸7から入力された回転がスパイラルマイタ8およびスパイラルマイタ9によって減速された結果、強力な回転トルクが生じ、その回転トルクは、扇形歯車12により可動刃部6へ伝達される。したがって、固定刃4aと可動刃6aとの間に挟まれた線材は、可動刃部6の回転により容易に切断される。
【0038】
そして、切断完了後、突起部材13がストッパ14と当接するので、可動刃部6の回転は規制される。したがって、駆動歯車11をそれ以上回転させても、扇形歯車12が駆動歯車11から外れることはない。
【0039】
また、扇形歯車12は、終端12bまでしか設けられていないので、その後、突起部材13がストッパ14外周の弾性部材を押圧して、可動刃部6の回転が進んだ際に、扇形歯車12の終端12bと駆動歯車11との噛み合いが一瞬だけ外れる。したがって、可動刃部6の全開時と同様に、可動刃部6の回転が進んだ際は、駆動歯車11の回転は扇形歯車12に伝達されない。
【0040】
そして、扇形歯車12の終端12bと駆動歯車11との噛み合いが外れた後、ストッパ14外周の弾性部材の復元力により、可動刃部6は可動刃6aを開く方向に押し戻されるので、扇形歯車12は駆動歯車11とすぐに再び噛み合うことができる。したがって、その後、駆動歯車11を逆回転させれば可動刃部6が開き、すぐに次の切断作業に取りかかることができる。
【0041】
次に、図3を参照して、ケーブルカッタ1の使用例を説明する。図3では、ケーブルカッタ1を高所での間接活線作業に使用する状態を示している。なお、間接活線作業とは、電線に電流が流れている状態で、絶縁棒などの先端に工具を取付けて電線の切断等を行う作業のことである。
【0042】
図3に示すように、高所で電線29を切断する際は、作業者30は高所作業車31の作業台31aに乗り、ケーブルカッタ1を操作棒16の先端に取付けて操作する。なお、操作棒16は、絶縁されているものとする。
【0043】
操作棒16は、ケーブルカッタ1の継手2に取付けられ、内部には、ケーブルカッタ1の駆動軸7に連結される回転軸(図示せず)が挿設される。そして、操作棒16の下端には、回転軸と連結されたハンドル16aが設けられ、作業者30はハンドル16aを回転操作することにより、ケーブルカッタ1の駆動軸7を回転させる。
【0044】
このとき、ケーブルカッタ1の可動刃部6を全開または全閉させても、扇形歯車12は駆動歯車11から外れないので、その後、駆動歯車11を逆方向に回転させれば、作業者30はすぐに次の切断作業を開始することができる。
【0045】
以下、本発明に係るケーブルカッタの他の実施の形態を図4および図5を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成部については同一符号を付し、その説明は省略するものとする。
【0046】
(第2の実施の形態)
図4および図5に、本発明の第2の実施の形態に係るケーブルカッタを示す。図4はケーブルカッタを示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のQ矢視側面図である。また、図5は、可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部の全開の状態を示し、(b)は可動刃部の全閉の状態を示す。
【0047】
図4に示すように、この実施の形態に係るケーブルカッタ1は、突起部材13の代わりに、固定刃4aの近傍および可動刃6aの近傍に、ばね部材であるばね式把持部材15をそれぞれ設けて、可動刃部6の全閉時に、ばね式把持部材15が互いに対向して押止し合うことで、可動刃部6の回転を規制し、扇形歯車12が駆動歯車11から外れるのを防ぐように構成したものである。
【0048】
ばね式把持部材15は、可動刃部6の全開時である図5(a)に示すように、先端に線材を把持する部分を備える棒状の把持部材15a、把持部材15aに環装されるばね15b、把持部材15aを固定刃部4および可動刃部6に伸縮自在に取付ける取付け部15cとから構成される。なお、ばね式把持部材15は、その形状および構成を特に限定されるものではない。
【0049】
このため、図5(b)に示すように、駆動歯車11を図中の矢印C方向に回転させ、可動刃部6を図中の矢印C´方向に回転させて、固定刃4aに対して、可動刃6aを全閉にすると、ばね式把持部材15が互いに対向して押止し合うので、可動刃部6の回転は規制され、扇形歯車12が駆動歯車11から外れるのを防ぐことができる。
【0050】
また、突起部材13を用いた場合と同様に、その後、ばね式把持部材15のばね15bが縮むことにより、可動刃部6の回転が進むと、扇形歯車12の終端12bと駆動歯車11との噛み合いが一瞬だけ外れる。したがって、可動刃部6の全開時と同様に、その後、駆動歯車11を回転させても、駆動歯車11の回転は扇形歯車12に伝達されない。
【0051】
そして、扇形歯車12の終端12bと駆動歯車11との噛み合いが外れた後、ばね15bの復元力により、可動刃部6は可動刃6aを開く方向に押し戻されるので、扇形歯車12は駆動歯車11とすぐに再び噛み合うことができる。
【0052】
また、ばね式把持部材15は、可動刃部6を回転させて線材を切断する際に、把持部材15aで切断する線材を把持するので、線材の切断完了後に、切断された線材が落下するのを防ぐことができる。
【0053】
なお、以上の実施例では、ケーブルカッタ1の駆動軸7は作業者が手動で回転させたが、駆動軸7の駆動装置として電動モータを用いても、もちろん構わない。なお、その際は、例えば、電動モータをケーブルカッタ1の継手2の下部に一体に取付けることにより、ケーブルカッタ1をコンパクトに構成し、使い勝手を向上させることができる。
【0054】
【発明の効果】
可動刃部の全開時にストッパが可動刃部と当接し、可動刃部の全閉時にストッパが可動刃部に設けられた突起部材と当接して可動刃部の回転を規制するので、扇形歯車が駆動歯車から外れるのを防ぐことができる。したがって、切断完了後、そのまますぐに次の切断作業を開始することができるので、切断作業の作業効率を高めることができる。
【0055】
また、可動刃部の全開時に可動刃部が弾性部材を押圧して可動刃部の回転が進んだ際、又は、可動刃部の全閉時に突起部材が弾性部材を押圧して可動刃部の回転が進んだ際に、扇形歯車と駆動歯車との噛み合いが一瞬だけ外れるので、その後、駆動歯車の回転は扇形歯車に伝達されない。したがって、扇形歯車や駆動歯車に無理な力がかかることがないので、駆動歯車や扇形歯車が破損するのを防ぐことができる。
【0056】
さらに、扇形歯車と駆動歯車との噛み合いが外れた後、ストッパ外周の弾性部材の復元力により、可動刃部は押し戻されるので、扇形歯車は駆動歯車とすぐに再び噛み合う。したがって、その後、駆動歯車を逆方向に回転させれば、すぐに後続作業に移行できる。
【0057】
また、固定刃部および可動刃部にばね部材をそれぞれ設けることにより、可動刃部の全閉時に、ばね部材が互いに対向して押止し合い、可動刃部の回転を規制するので、扇形歯車が駆動歯車から外れるのを防ぐことができる。
【0058】
そして、ばね部材に、被加工材を把持する把持部を設けることにより、被加工材の切断完了後に、切断された被加工材が落下するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るケーブルカッタを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のP矢視側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るケーブルカッタで被加工材を切断する際の可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部が全開の状態を示し、(b)は可動刃部が全閉の状態を示す。
【図3】本発明に係るケーブルカッタの使用例を示す概略図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るケーブルカッタを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のQ矢視側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るケーブルカッタで被加工材を切断する際の可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部が全開の状態を示し、(b)は可動刃部が全閉の状態を示す。
【図6】従来のケーブルカッタの正面図である。
【図7】従来の機械式のケーブルカッタの正面図である。
【図8】従来の機械式のケーブルカッタで被加工材を切断する際の可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部を開いた状態を示し、(b)は可動刃部を閉じた状態を示す。
【図9】従来の機械式のケーブルカッタで被加工材を切断する際の可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部を回転させ過ぎて、扇形歯車が駆動歯車から外れた状態を示し、(b)は可動刃部を回転させて押し戻して、扇形歯車を駆動歯車に再び噛み合せた状態を示す。
【図10】従来の機械式のケーブルカッタで被加工材を切断する際の可動刃部の動作を示す正面図であり、(a)は可動刃部を回転させ過ぎて、扇形歯車が駆動歯車から外れた状態を示し、(b)は可動刃部を回転させて押し戻して、扇形歯車を駆動歯車に再び噛み合せた状態を示す。
【符号の説明】
1 ケーブルカッタ
2 継手
3 ギアボックス
4 固定刃部
4a 固定刃
5 軸
6 可動刃部
6a 可動刃
7 駆動軸
8 スパイラルマイタ
9 スパイラルマイタ
10 シャフト
11 駆動歯車
12 扇形歯車
13 突起部材
14 ストッパ
15 ばね式把持部材
16 操作棒

Claims (4)

  1. 固定刃部と、前記固定刃部に対して開閉する可動刃部とを備え、前記可動刃部の外周縁に設けられた扇形歯車を駆動歯車に噛合させ、前記駆動歯車により前記可動刃部を回転させて、前記固定刃部に設けられた固定刃と前記可動刃部に設けられた可動刃とで被加工材を挟んで切断するケーブルカッタにおいて、
    前記固定刃部にストッパを設け、
    前記可動刃部の全開時に前記ストッパが前記可動刃部と当接し、前記可動刃部の全閉時に前記ストッパが前記可動刃部に設けられた突起部材と当接することで、前記可動刃部の回転を規制するようにしたことを特徴とする、ケーブルカッタ。
  2. 前記ストッパは外周に弾性部材を備え、
    前記扇形歯車を、前記可動刃部の全開時に前記可動刃部が前記弾性部材を押圧して前記可動刃部の回転が進んだ際、又は、前記可動刃部の全閉時に前記突起部材が前記弾性部材を押圧して前記可動刃部の回転が進んだ際に、前記駆動歯車との噛み合いが一瞬だけ外れ、その後、前記弾性部材の復元力により前記可動刃部が押し戻され、前記駆動歯車とすぐに再び噛み合うように設けたことを特徴とする、請求項1に記載のケーブルカッタ。
  3. 固定刃部と、前記固定刃部に対して開閉する可動刃部とを備え、前記可動刃部の外周縁に設けられた扇形歯車を駆動歯車に噛合させ、前記駆動歯車により前記可動刃部を回転させて、前記固定刃部に設けられた固定刃と前記可動刃部に設けられた可動刃とで被加工材を挟んで切断するケーブルカッタにおいて、
    前記固定刃部にストッパを設け、
    前記固定刃部および前記可動刃部にばね部材をそれぞれ設け、
    前記可動刃部の全開時に、前記ストッパが前記可動刃部と当接することで、前記可動刃部の回転を規制し、
    前記可動刃部の全閉時に、前記ばね部材が互いに対向して押止し合うことで、前記可動刃部の回転を規制するようにしたことを特徴とする、ケーブルカッタ。
  4. 前記ばね部材は、前記被加工材を把持する把持部を備えることを特徴とする、請求項3に記載のケーブルカッタ。
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