JP2907352B2 - 絶縁電線皮剥ぎ装置 - Google Patents

絶縁電線皮剥ぎ装置

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JP2907352B2
JP2907352B2 JP3121176A JP12117691A JP2907352B2 JP 2907352 B2 JP2907352 B2 JP 2907352B2 JP 3121176 A JP3121176 A JP 3121176A JP 12117691 A JP12117691 A JP 12117691A JP 2907352 B2 JP2907352 B2 JP 2907352B2
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勉 郡司
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一寿 望月
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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Tokyo Electric Power Co Inc
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架設されている絶縁電
線の絶縁被覆を剥ぐのに好適な絶縁電線皮剥ぎ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の絶縁電線皮剥ぎ装置は、
作業ロボットのハンドに支持される主フレームと、該主
フレームに一方向にのみ摺動自在に支持された可動フレ
ームと、該可動フレームの摺動方向に対して平行な軸心
のまわりに回転自在な状態で該可動フレームに支持され
ていて回転中心部には皮剥ぎすべき絶縁電線を貫通させ
る電線貫通部が設けられている回転体と、該回転体に支
持されていて該回転体の電線貫通部を貫通する前記絶縁
電線の皮剥ぎを行うカッターと、前記回転体を回転する
モータと、前記可動フレームを皮剥ぎすべき絶縁電線に
沿って移動させるシリンダーとを備え、前記回転体を前
記絶縁電線のまわりに前記モータで回転して前記カッタ
ーで前記絶縁電線の絶縁被覆を周方向に切断しつつ前記
シリンダーで前記可動フレームを前記絶縁電線の長手方
向に移動させることにより前記絶縁被覆をスパイラル状
に切断することにより皮剥ぎを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の装置では、可動フレームの移動をシリンダーで
行っていたので、その移動速度が一定にならず、このた
め移動速度が遅い場合には前記カッターによる前記絶縁
被覆のむき幅が狭く、このため得られたひも状皮剥ぎ体
の剛性が低下し、該ひも状皮剥ぎ体が電線に巻き付き、
作業性が悪くなる問題点があった。また、従来の装置で
は、駆動源として回転体回転用のモータと、可動フレー
ム移動用のシリンダーとを別々に必要とし、コスト高に
なる問題点があった。
【0004】本発明の目的は、定速度で可動フレームを
移動させることができ、しかも駆動源の数を減らすこと
ができる絶縁電線皮剥ぎ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成を説明すると、本発明は、主フレーム
と、該主フレームに一方向にのみ摺動自在に支持された
可動フレームと、前記可動フレームの摺動方向に対して
平行な軸心のまわりに回転自在な状態で該可動フレーム
に支持されていて回転中心部には皮剥ぎすべき絶縁電線
を貫通させる電線貫通部が設けられている回転体と、前
記回転体に支持されていて前記電線貫通部を貫通する絶
縁電線の皮剥ぎを行うカッターを備えた絶縁電線皮剥ぎ
装置において、前記主フレームには前記可動フレームと
前記回転体とに対する共通の駆動源としてモータが設け
られ、前記モータには前記回転体に回転力を伝える回転
体用回転力伝達機構が連結され、前記回転体用回転力伝
達機構にはその回転運動を直線運動に変換して前記可動
フレームを直線運動させる可動フレーム用駆動機構が連
結され、該可動フレーム用駆動機構は中心にネジ孔を有
して前記回転体用回転力伝達機構の回転力で回転するク
ラッチ歯車と、前記主フレームに回り止め支持されてい
て前記クラッチ歯車の前記ネジ孔にネジ結合するネジ部
とそれに隣接したネジなし部とを有するスクリュー軸
と、前記スクリュー軸のネジ部が前記クラッチ歯車の前
記ネジ孔にネジ結合する状態とネジ結合しない状態とが
得られるように駆動するスクリュー軸部とを備えて構成
されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】この絶縁電線皮剥ぎ装置は、共通の駆動源で回
転体の回転と可動フレームの直線運動をさせる。このた
め駆動源の使用個数を減らせることになる。
【0007】また、共通駆動源としてのモータの回転力
を先ず回転体用回転力伝達機構に伝え、次に該回転体用
回転力伝達機構から可動フレーム用駆動機構に回転力を
伝えるが、可動フレームを動かすか否かはクラッチ歯車
とスクリュー軸とからなるクラッチで制御する。このた
め、回転体の回転によりカッターの刃先が絶縁電線の絶
縁被覆に十分に食い込んでから、可動フレームの移動を
行わせることができ、皮剥ぎ作業を良好に行わせること
ができる。
【0008】更に、可動フレームの移動は、回転するク
ラッチ歯車のネジ孔を、回転しないスクリュー軸のネジ
部に螺合することにより行う。このため、可動フレーム
の移動速度が一定になり、絶縁電線の皮剥ぎをほぼ一定
幅で行え、皮剥ぎにより得られたひも状皮剥ぎ体の長手
方向の強度がほぼ一定となる。それ故、ひも状皮剥ぎ体
が電線に巻き付くのを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図7を参照
して詳細に説明する。
【0010】本実施例の絶縁電線皮剥ぎ装置は、図示し
ない活線作業ロボットのアームに連結されるグリップ1
を有し、該グリップ1にはロボット側から供給される圧
縮空気の受け渡しを行うべくガス通路2が設けられてい
る。グリップ1の他端には、対形のブラケット3a,3
bを有するU字状の主フレーム3が取付けられている。
該主フレーム3間には、一方向にのみ摺動自在に可動フ
レーム4が組付けられている。主フレーム3には、可動
フレーム4の移動方向のガイドを行う1対のガイド軸5
が支持されている。
【0011】可動フレーム4の内周の溝には、該可動フ
レーム4の摺動方向に対して平行な軸心のまわりに回転
自在に回転体6が組込まれている。該回転体6は、C字
状の回転体本体部6aと、該回転体本体部6aの開口部
を閉塞すべく該回転体本体部6aの開口部の一端にピン
7で開閉自在に枢支された補完部6bとで構成されてい
る。ピン7の外周には、図7に示すように、ねじりコイ
ルバネ8が嵌合されていて、その一端8aを回転体本体
部6aに係止し、他端を補完部6bに係止することによ
り、図2の状態で補完部6bを閉じる操作で蓄勢された
力を利用して該補完部6bの自動開き動作が行えるよう
になっている。回転体6の回転中心には、皮剥ぎすべき
絶縁電線を貫通させる電線貫通部9が設けられている。
【0012】補完部6bの側面には、カッターホルダー
10が固定され、該カッターホルダー10にはカッター
11が支持されている。
【0013】回転体6の側面には、回転体駆動歯車12
が同心状態で固定されている。該回転体駆動歯車12
は、C字状の歯車本体部12aと、該歯車本体部12a
の開口部を閉塞する補完部12bとで構成されている。
歯車本体部12aは回転体本体部6aの側面に固定さ
れ、補完部12bは補完部6bの側面に固定されてい
る。従って、回転体駆動歯車12が回転すると、回転体
6も一緒に同速度で回転するようになっている。歯車1
2の中心にも電線貫通部13が設けられている。
【0014】回転体6の補完部6bは、補完部閉じ機構
14で閉じられるようになっている。該補完部閉じ機構
14は、可動フレーム4にブラケット15aを介してピ
ン15bで枢支されている補完部操作具としての補完部
操作エアシリンダ15と、該補完部操作エアシリンダ1
5のピストンロッドの先端に枢支部16aを介して連結
されている操作アーム16と、一端がピン17aで該操
作アーム16に枢支され且つ他端がピン15bに枢支さ
れて可動フレーム4に固定されているリンクアーム17
と、操作アーム16の途中に回転自在に支持されていて
補完部6bを閉じる方向に押圧する閉じ操作用ローラ1
8と、操作アーム16の先端に回転自在に支持されてい
て閉じた補完部6bが開かないように押圧する開き防止
用ローラ19とを備えて構成されている。
【0015】対形のブラケット3a,3bを有するU字
状の主フレーム3の一方のブラケット3aには、エアモ
ータ20が支持されている。
【0016】エアモータ20の回転力は、回転体用回転
力伝達機構21を介して回転体6に伝達されるようにな
っている。該回転体用回転力伝達機構21は、U字状の
主フレーム3の両ブラケット3a,3b間に跨ってガイ
ド軸5に平行する向きで回転自在に設けられているスプ
ライン軸22と、ブラケット3aに組付けらていてエア
モータ20の回転力をスプライン軸22に伝える歯車2
3〜25と、可動フレーム4に組付けられていてスプラ
イン軸22の回転力を回転体6に伝える歯車26,27
及び前述した回転体駆動歯車12とを備えて構成されて
いる。
【0017】回転体用回転力伝達機構21には、その回
転運動を直線運動に変換して可動フレーム4を直線運動
させる可動フレーム用駆動機構28が連結されている。
該可動フレーム用駆動機構28は、主フレーム3の両ブ
ラケット3a,3b間に跨ってガイド軸5に平行する向
きで軸心方向に摺動可能に支持されているスクリュー軸
29を有する。該スクリュー軸29は、その軸心方向に
は摺動可能であるが回転はしないように、ブラケット3
bに設けられた回り止め具30に嵌め込まれて回り止め
されている。該スクリュー軸29は角ネジ部29aと、
該角ネジ部29aに隣接したネジなし部29b,29c
とを備えている。該可動フレーム用駆動機構28は、該
スクリュー軸29のほかに、回転体駆動歯車12の回転
力をクラッチ歯車32に伝える歯車31と、スクリュー
軸29をその角ネジ部29aがクラッチ歯車32のネジ
孔に噛み合う状態と噛み合わない状態とに操作するスク
リュー軸操作具としてのスクリュー軸操作エアシリンダ
33とを備えて構成されている。クラッチ歯車32は、
スクリュー軸29の外周に同軸状に嵌合された状態で、
回転自在に可動フレーム4に支持されている。このた
め、クラッチ歯車32は、スクリュー軸29のネジなし
部29bまたは29cの外周で空転する状態と、角ネジ
部29aに噛み合って回転しつつ横移動する状態とが得
られるようになっている。
【0018】スクリュー軸操作エアシリンダ33は、ブ
ラケット3aに支持されたシリンダ本体34と、該シリ
ンダ本体34内に組み込まれていてスクリュー軸29を
押圧操作するピストン35と、ピストン35を復帰させ
る復帰コイルバネ36とを備えて構成されている。
【0019】また、可動フレーム4と回転体6とには、
回転体6のC字状をなす回転体本体6a及び回転体駆動
歯車12のC字状をなす歯車本体部12aの各開口部が
図2に示すように外向きになった状態で、該回転体6を
停止させるように制御する回転体停止位置規制機構37
が設けられている。該回転体停止位置規制機構37は、
図2の状態で回転体本体部6aの外周の4時方向の位置
に設けられた凹部38と、常時は可動フレーム4内にあ
って停止時に凹部38に挿入されて可動フレーム4と回
転体6とに跨って配置されるストッパ39と、可動フレ
ーム4に組み込まれていて該ストッパ39を操作するス
トッパ操作具としてのストッパ操作エアシリンダ40と
を備えて構成されている。
【0020】次にこのような絶縁電線皮剥ぎ装置の動作
について説明する。
【0021】図2の状態で停止して開口部を開いている
回転体6の回転体本体部6aにおける電線貫通部9及び
回転体駆動歯車12の歯車本体部12aにおける電線貫
通部13に、皮剥ぎすべき絶縁電線を嵌め込みセットす
る。
【0022】この状態で補完部閉じ機構14の補完部操
作エアシリンダ15を作動し、操作アーム16を押し出
し操作する。この動作で操作アーム16は、ピン17a
を中心として図2で反時間回りに回動され、その回動動
作の過程で先ず閉じ操作用ローラ18が回転体6の補完
部6bに当ってこれを押圧する。この押圧操作で補完部
6bは、ピン7を中心として図2で反時計回りに回動さ
れ、回転体本体部6aの開口部に嵌まり込み、全体とし
て円形になる。
【0023】この補完部6bの回動につれてカッター1
1の刃先が絶縁電線の絶縁被覆に食い込む。
【0024】また、この補完部6bの回動につれて、ね
じりコイルバネ8が蓄勢され、後で行われる補完部6b
の自動開き動作に備えて待機する。
【0025】更に、この補完部6bの回動につれて回転
体駆動歯車12の補完部12bも一緒に回動されて歯車
本体部12aの開口部に嵌まり込み、全体として円形に
なる。
【0026】この状態になると、開き防止用ローラ19
が補完部6bの外周に当り、該補完部6bの開きを防止
する。
【0027】かかる状態になったならば、ストッパ操作
エアシリンダ40を操作してストッパ39を回転体6の
凹部38から抜き、該回転体6を回転可能状態にする。
【0028】次いで、エアモータ20を回転させる。こ
のエアモータ20の回転が回転体用回転力伝達機構21
を経て回転体6に与えられ、該回転体6が絶縁電線のま
わりに回転し、カッター11も一緒に絶縁電線の外周を
まわり、その刃先で絶縁被覆を周方向に切断する。回転
体6の回転中にも、開き防止用ローラ19が回転体6の
外周に接触しつつ押圧して回転しているので、補完部6
bの回転体本体部6aからの外れを防止する。
【0029】なお、このときクラッチ歯車32は、スク
リュー軸29のネジなし部29bの外周で空転している
ので、可動フレーム4は横送り移動されない。
【0030】カッター11が絶縁被覆を周方向に切断し
終った段階でスクリュー軸操作エアシリンダ33を動作
させてスクリュー軸29を押し出す。これにより復帰コ
イルバネ36が圧縮されて蓄勢されると共に該スクリュ
ー軸29の角ネジ部29aがクラッチ歯車32のネジ孔
に螺合し、該クラッチ歯車32の回転につれて可動フレ
ーム4が図1で左方向に徐々に移動される。従って、回
転体6は絶縁電線のまわりをカッター11と共に回転し
つつ図1で左方向に移動され、該カッター11の刃先で
該絶縁電線の絶縁被覆がスパイラル状に切り裂かれる。
【0031】この場合、カッター11の横送りは、回転
体6の回転に同期してスクリュー軸29の角ネジ部29
aの一定なネジピッチで行われるので、絶縁被覆の皮剥
ぎ幅が一定となり、皮剥ぎされたひも状皮剥ぎ体の機械
的強度が一定となり、絶縁電線に巻き付かせずに皮剥ぎ
を行うことができる。
【0032】クラッチ歯車32が角ネジ部29aの左側
の末端でネジ結合が外れてネジなし部29cに至ると、
該クラッチ歯車32は再び空転状態になり、可動フレー
ム4及びカッター11の横送りが停止される。この状態
では、まだカッター11が絶縁電線の外周を回り続ける
ので、その刃先により絶縁被覆を周方向に切断する。こ
の状態になると、絶縁電線の皮剥ぎが終了する。かかる
状態になったならば、スクリュー軸操作エアシリンダ3
3によるスクリュー軸29の押出しを停止させる。これ
により、スクリュー軸29は復帰コイルバネ36の付勢
により図1で左方向に移動されて元の位置に戻る。
【0033】次に、ストッパ操作エアシリンダ40を作
動させてストッパ39を回転体6側に付勢した状態で、
エアモータ20を回転させる。すると、回転体6はその
外周の凹部38がストッパ39に対向した回転位置で、
該凹部38にストッパ39が嵌まり込み、回転体6の回
転が停止される。この状態で、エアモータ20の回転を
停止させる。
【0034】この停止位置では、回転体6のC字状をな
す回転体本体部6aの開口部が図2に示すように外向き
になっている。従って、後で行われる電線貫通部9から
の絶縁電線の取り出しを支障なく行うことができるよう
になる。
【0035】回転体6の回転が停止されたならば、補完
部閉じ機構14の補完部操作エアシリンダ15を作動さ
せ、操作アーム16を後退させる。これにより、開き防
止用ローラ19が補完部6bから離れ、押圧力が除去さ
れるので、補完部6b及び補完部12bがねじりコイル
バネ8の作用でピン7を中心として図2で時計回りに回
動され、回転体本体部6a及び歯車本体部12aの開口
部が共に開く。従って、皮剥ぎが終った絶縁電線を電線
貫通部9,13から取り出すことができる。
【0036】絶縁電線を電線貫通部9,13から外した
ら、補完部閉じ機構14を操作して前述した同様の操作
で補完部6b,12bを回転体本体部6b及び歯車本体
部12aに嵌め、ストッパ操作エアシリンダ40を作動
させてストッパ39を後退させて回転体6をフリーに
し、エアモータ20を逆転させる。この操作で、クラッ
チ歯車32が逆転されてスクリュー軸29の角ネジ部2
9aにネジ結合され、可動フレーム4が図1で右方向に
横送りされる。
【0037】クラッチ歯車32は、角ネジ部29aの右
側の末端でネジ結合が外れ、ネジなし部29bで空転す
る状態に戻り、可動フレーム4が元の位置に戻る。
【0038】この状態で、再度ストッパ操作エアシリン
ダ40を作動させてストッパ39を回転体6側に付勢
し、回転体本体6aの開口部が外向きになった状態で回
転体6の回転を停止させ、補完部6a,12bを開き、
次の皮剥ぎ作業に備えて待機させる。
【0039】なお、各シリンダ15,33,40はエア
シリンダに限らず、液体シリンダを用いることもでき
る。また、これらシリンダ15,33,40からなる補
完部操作具,スクリュー軸操作具,ストッパ操作具とし
ては、シリンダの代りにソレノイド等を用いることがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る絶縁電
線皮剥ぎ装置は、共通の駆動源で回転体の回転と可動フ
レームの直線運動とをさせているので、駆動源の使用個
数を減らすことができる。
【0041】また、本発明では、モータの回転力を先ず
回転体用回転力伝達機構に伝え、次に該回転体用回転力
伝達機構から可動フレーム用駆動機構に回転力を伝える
が、可動フレームを動かすか否かはクラッチ歯車とスク
リュー軸とからなるクラッチで制御するので、回転体の
回転によりカッターの刃先が絶縁電線の絶縁被覆に十分
に食い込んでから、可動フレームの移動を行わせること
ができ、皮剥ぎ作業を良好に行わせることができる。
【0042】更に、可動フレームの移動は、回転するク
ラッチ歯車のネジ孔を、回転しないスクリュー軸のネジ
部に螺合することにより行うので、可動フレームの移動
速度が一定になり、絶縁電線の皮剥ぎをほぼ一定幅で行
え、皮剥ぎにより得られたひも状皮剥ぎ体の長手方向の
強度がほぼ一定となり、それ故、ひも状皮剥ぎ体が電線
に巻き付くのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破断して示した本発明に係る絶縁電線皮
剥ぎ装置の一実施例の正面図である。
【図2】一部を破断して示した図1の右側面図である。
【図3】図1の一部省略底面図である。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図1のC−C線拡大断面図である。
【図7】図6のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1…グリップ、2…ガス通路、3…主フレーム、4…可
動フレーム、5…ガイド軸、6…回転体、6a…回転体
本体部、6b…補完部、7…ピン、8…ねじりコイルバ
ネ、9…電線貫通部、10…カッターホルダー、11…
カッター、12…回転体駆動歯車、12a…歯車本体
部、12b…補完部、13…電線貫通部、14…補完部
閉じ機構、15…補完部操作エアシリンダ(補完部操作
具)、15a…ブラケット、15b…ピン、16…操作
アーム、17…リンクアーム、18…閉じ操作用ロー
ラ、19…開き防止用ローラ、20…エアモータ、21
…回転体用回転力伝達機構、22…スプライン軸、23
〜27…歯車、28…可動フレーム用駆動機構、29…
スクリュー軸、29a…角ネジ部、29b,29c…ネ
ジなし部、30…回り止め具、31…歯車、32…クラ
ッチ歯車、33…スクリュー軸操作エアシリンダ(スク
リュー軸操作具)、34…シリンダ本体、35…ピスト
ン、36…復帰コイルバネ、37…回転体停止位置規制
機構、38…凹部、39…ストッパ、40…ストッパ操
作エアシリンダ(ストッパ操作具)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 一寿 東京都調布市西つつじケ丘二丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/12 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主フレームと、該主フレームに一方向に
    のみ摺動自在に支持された可動フレームと、前記可動フ
    レームの摺動方向に対して平行な軸心のまわりに回転自
    在な状態で該可動フレームに支持されていて回転中心部
    には皮剥ぎすべき絶縁電線を貫通させる電線貫通部が設
    けられている回転体と、前記回転体に支持されていて前
    記電線貫通部を貫通する絶縁電線の皮剥ぎを行うカッタ
    ーを備えた絶縁電線皮剥ぎ装置において、前記主フレー
    ムには前記可動フレームと前記回転体とに対する共通の
    駆動源としてモータが設けられ、前記モータには前記回
    転体に回転力を伝える回転体用回転力伝達機構が連結さ
    れ、前記回転体用回転力伝達機構にはその回転運動を直
    線運動に変換して前記可動フレームを直線運動させる可
    動フレーム用駆動機構が連結され、該可動フレーム用駆
    動機構は中心にネジ孔を有して前記回転体用回転力伝達
    機構の回転力で回転するクラッチ歯車と、前記主フレー
    ムに回り止め支持されていて前記クラッチ歯車の前記ネ
    ジ孔にネジ結合するネジ部とそれに隣接したネジなし部
    とを有するスクリュー軸と、前記スクリュー軸のネジ部
    が前記クラッチ歯車の前記ネジ孔にネジ結合する状態と
    ネジ結合しない状態とが得られるように駆動するスクリ
    ュー軸操作具とを備えて構成されていることを特徴とす
    る絶縁電線皮剥ぎ装置。
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JPH04347510A (ja) 1992-12-02

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