JP6440426B2 - 被覆剥離器 - Google Patents

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本発明は、被覆剥離器に関する。
従来、被覆された電線の中間部の絶縁体をはぎ取るための電線皮剥ぎ器が知られている。例えば、特許文献1には、輪切り刃、縦切り刃を備え、電線の中間部の絶縁体を剥ぎ取ることができるように構成してなる電線剥ぎ器において、長さ方向に所定の間隔を置いて配設した固定輪切り刃に対抗して、可動輪切り刃を設け、この可動輪切り刃を固定輪切り刃に向かって進退可能にし、巾方向に所定の間隔をおいて配設した凹状の固定縦切り刃に対抗して、凸状の可動縦切り刃を設け、この凸の字状可動縦切り刃を、凹状の固定縦切り刃に向かって進退可能にした電線皮剥ぎ器が記載されている。
特開平11−299037号公報
しかしながら、このような電線皮剥ぎ器では、被覆された電線の中間部の被覆を除去することはできるが、ケーブルと支持線とが並んだ状態で被覆された支持線付ケーブルの支持線部に被覆された被覆のみを除去することは困難であるという課題がある。また、凹状の固定縦切り刃に凸状の可動縦切り刃を近づけることによって被覆を除去しているため、硬質樹脂等で被覆された場合には、刃の強度が足りず、刃が破損してしまう可能性があるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、ケーブルと支持線とが並んだ状態で被覆された支持線付ケーブルの支持線部に被覆された被覆材を容易に除去することができ、刃が破損する可能性を低減した被覆剥離器を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の被覆剥離器は、
支持線とケーブルとが互いに並列に被覆された支持線付ケーブルの被覆材を剥離する被覆剥離器であって、
被覆された前記支持線を支持する支持線支持部と、
被覆された前記ケーブルを支持するケーブル支持部と、
前記支持線付ケーブルが前記支持線支持部に支持された際、前記支持線の軸方向とそれぞれ略平行に設けられた一対の縦切刃と、前記一対の縦切刃の一端側と他端側であって刃の方向が前記支持線の軸方向と交わる方向にそれぞれ設けられた二つの輪切刃と、前記一対の縦切刃の外側に設けられた外刃と、を有する切除部と、
前記切除部を前記支持線支持部に近づく方向に移動する操作部と、
前記切除部の移動方向を指定するガイド部と、
を備えることを特徴とする、
ものである。
この被覆剥離器は、支持線付ケーブルの被覆材を剥離する際には、支持線を支持線支持部に、ケーブルをケーブル支持部に、それぞれ積置する。この状態で、操作部を操作すると、切除部がガイド部にそって移動し、切除部が被覆材と当接した後、被覆材を切除する。このとき、一対の縦切刃と輪切刃とによって支持線を被覆する被覆材が切断されると共に、外刃によって支持線とケーブルとの間に位置する被覆材を切除することができるため、支持線付ケーブルの中間位置に位置する被覆材のみを切除することができる。加えて、縦切刃の外側に外刃が設けられているため、支持線付ケーブルの被覆を切除する際、支持線とケーブルとの間を被覆する被覆材の支持線側とケーブル側の両方を切断することができるため、支持線付ケーブルの被覆材を容易に剥離することができる。
本発明の被覆剥離器において、前記外刃は、前記外刃の刃先が前記縦切刃の刃先よりも前記支持線支持部に近い位置に位置することを特徴としてもよい。こうすることにより、被覆材を剥離する際、最初に外刃が被覆材を切断し、続いて一対の縦切刃が被覆材を切断することになるため、被覆材が堅い材質のものであっても、最初に被覆材を切断する外刃に力が伝わり、被覆材を切断しやすい。加えて、被覆材に外刃が食い込むことにより、外刃によって支持線付きケーブルの移動が更に規制されるため、縦切刃が被覆材を切断する際に、支持線の外側位置を縦切刃が切断することができる。こうすることにより、支持線の外縁に沿って被覆材を切断することができるため、縦切刃及び外刃が破損する可能性を低減しつつ、被覆材を容易に剥離することができる。
本発明の被覆剥離器において、前記縦切刃及び前記外刃は、両端側から中央部に向かって凹んだ形状の刃であることを特徴としてもよい。こうすれば、縦切刃及び外刃で被覆材を切断する際、両端側から被覆材に縦切刃及び外刃が当接するため、直線状である場合と比較して、切断時に小さな力で被覆材を切断することができる。言い換えると、切断時に大きな力がかかり縦切刃又は外刃が破損する可能性を未然に低減することができる。加えて、縦切刃及び外刃を被覆材の表面に当接した際、縦切刃及び外刃の中心方向に力がかかるため、切断の際に支持線付ケーブルが移動し、意図しない位置の被覆材を切断してしまう可能性を未然に低減することができる。
本発明の被覆剥離器において、前記輪切刃は、前記支持線の外径と略同一の形状を有する凹部を有することを特徴としてもよい。こうすることにより、輪切刃を支持線に当接させることにより、支持線を切除することなく、支持線を被覆する被覆材を容易に切除することができる。
本発明の被覆剥離器は、前記切除部と前記支持線支持部の距離とが所定の距離以下に近づくことを規制する規制部材と、を備えることを特徴としてもよい。こうすれば、切除部が支持線支持部等に当接し、切除部に設けられた外刃、縦切刃又は輪切刃が破損する可能性を未然に低減することができる。
本発明の被覆剥離器において、前記ガイド部は、前記ケーブル支持部の表面に対して略垂直となるように設けられた板状部材であり、前記切除部は、前記ガイド部を挿入可能なガイド挿入孔を有することを特徴としてもよい。こうすれば、切除部を移動する際にかける力のかけかたによらず、ケーブル支持部に支持された支持線付ケーブルに対して略垂直に切除部が移動することになる。このため、支持線付ケーブルに対して外刃、縦切刃及び輪切刃が意図しない位置に当たり、ケーブル又は支持線を切断する可能性を未然に低減することができる。
図1は、被覆剥離器20の構成の概略を示す斜視図である。 図2は、可動刃部60の構成の概略を示す部分拡大斜視図である。 図3は、開放位置の被覆剥離器20の状態を説明するための断面図である。 図4は、被覆切除位置の被覆剥離器20の状態を説明するための断面図である。
次に、本発明の実施の形態の一例として、被覆剥離器20について詳しく説明する。以下に説明する実施の形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。なお、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号を付す。また、被覆剥離器20の使用方法の一例を示すことで、本発明の被覆剥離器の使用方法の一例も明らかにする。
本発明の実施の形態の一例である被覆剥離器20は、図1に示すように、主に、支持線付ケーブル10を支持する本体部30と、支持線付ケーブル10の被覆材12を剥離する可動刃部60を有する切除部50と、可動刃部60を本体部30に設けられたガイド部32に従って開放位置と被覆切除位置に移動する操作部70と、を備えている。この被覆剥離器20は、本体部30に支持線付ケーブル10を積置し、操作部70によって切除部50を開放位置から被覆切除位置に移動することで、支持線付ケーブル10を被覆する被覆材12を剥離することができる。なお、ここで開放位置とは、支持線付ケーブル10を本体部30に積置可能な位置であって、切除部50を図1の上方に移動した位置(図3参照)であり、被覆切除位置とは、支持線付ケーブル10から被覆材12を切除する位置であって、切除部50を図1の下方に移動した位置(図4参照)である。
本体部30は、切除部50の移動方向を定めるガイド部32と、支持線付ケーブル10のケーブル14を支持するケーブル支持部34と、支持線付ケーブル10の支持線16を支持する支持線支持部40と、本体部30を使用する際に把持する把持部36と、切除部50の移動を規制する規制部38と、を備えている。
ガイド部32は、金属製の板状部材であり、後述する切除部50のガイド挿入孔52の内側とぴったりはまる形状で形成されている。このため、切除部50が移動する際には、ガイド部32に沿って移動することになるため、操作部70を操作する際、仮に、ガイド部32の表面に沿った方向と完全に同一方向に力が加えられなかった場合であっても、ガイド部32に沿った方向に切除部50を移動することができる。
ケーブル支持部34は、硬質ゴム製の略直方体形状の部材であって、支持線支持部40がケーブル14を支持する支持面よりも低く形成されている。一般的に、支持線付ケーブル10は、ケーブル14の直径が支持線16の直径よりも大きくなるように形成されているため、ケーブル支持部34を支持線支持部40よりも低くすることで、支持線付ケーブル10を被覆剥離器20に支持する際、ケーブル14及び支持線16をそれぞれケーブル支持部34及び支持線支持部40で支持することができる。
把持部36は、被覆剥離器20を把持するための部材であり、輪状に形成されている。このため、この輪状部分に手を入れた状態で把持して使用することで、持ちやすく、使用しやすい。
規制部38は、切除部50が被覆切除位置よりも下方(図1中下方)に移動することを規制する部材である。具体的には、この規制部38は、後述する操作部70の連接棒72の側面側に隣接して配置されており、連接棒72は通過可能であるが、後述する操作部70の持ち手部74が通過することができない略半円形状の凹部38aを有している。このため、持ち手部74の下面と規制部38の上面とが当接することで、持ち手部74の移動を規制し、切除部50が被覆切除位置よりも下方に移動することを未然に防止する。こうすることにより、切除部50が被覆切除位置よりも下方向に移動し、可動刃部60に設けられた縦切刃64や外刃66が破損する可能性を未然に防止することができる。
支持線支持部40は、両端側に略半円形状に凹んだ刃を有する輪切刃42を備えた部材であり、支持線付ケーブル10の支持線16を下方から所定の位置に支持する。このとき、支持線付ケーブル10のケーブル14はケーブル支持部34によって支持されるため、支持線付ケーブル10が所定の方向で本体部30に支持されることになる。なお、支持線付ケーブル10を支持線支持部40に支持する際には、支持線付ケーブル10のうち、被覆材12を切除する領域が一対の輪切刃42の間に支持される位置となるように積置する。こうすることにより、所望の位置の被覆材12を切除することができる。
切除部50は、ガイド部32が挿入されるガイド挿入孔52と、支持線付ケーブル10を被覆する被覆材12の一部を切除する可動刃部60と、を備えた金属性の部材であり、操作部70の連接棒72と連接している。このため、操作部70を操作することにより、ガイド部32に沿って移動し、支持線付ケーブル10を被覆する被覆材12の一部を可動刃部60で切除することができる。このとき、ガイド挿入孔52は、ケーブル支持部34の支持面(図1中、上面)と略直角となる方向に設けられているため、ガイド部32に沿って切除部50をケーブル支持部34に近づける方向に移動させると、切除部50に設けられた可動刃部60は、ケーブル支持部34の支持面に略直角に近づくことになる。言い換えると、可動刃部60が支持線付ケーブル10に対して略直角に近づけられることになるため、可動刃部60で被覆材12に対して真っ直ぐ切除することができる。
可動刃部60は、図2に示すように、両端側に略半円形状に凹んだ刃を有する輪切刃62と、支持線支持部40に支持された支持線付ケーブル10と略平行となる向きに設けられた一対の縦切刃64a及び縦切刃64b(以下、「縦切刃64」ともいう。)と、縦切刃64aよりも外側に縦切刃64aと隣接した状態で設けられた外刃66と、を有し、操作部70によって、支持線付ケーブル10の被覆を剥離する被覆剥離位置と、支持線付ケーブル10を本体部30に積置可能な開放位置と、に位置決めされる。この可動刃部60を備えた切除部50が操作部70によって開放位置から被覆剥離位置に移動することで、支持線付ケーブル10の被覆材12を剥離することができる。輪切刃62は、縦切刃64の両端側であって、輪切刃62の刃と縦切刃64の刃とは、互いに略直角となる方向に取り付けられている。このため、可動刃部60で支持線付ケーブル10から被覆材12を切除すると、支持線付ケーブル10の中間位置であっても、被覆材12を切除することができる。また、外刃66の刃は、縦切刃64の刃よりも下方に位置しているため、支持線付ケーブル10の被覆材12を切除する際には、縦切刃64より先に外刃66によって被覆材12が切断されることになる。なお、仮に、支持線付ケーブル10が被覆材12を切除する最適位置に積置されていなかった場合には、外刃66が被覆材12の外周面に沿って移動し、ケーブル14と支持線16との間の位置に移動するに伴って、支持線付ケーブル10が最適位置に導かれることになる。こうすることにより、縦切刃64が被覆材12を最適位置で切断することができる。更に、縦切刃64及び外刃66は、両端側と比較して中央部が凹んだ形状に形成されている。こうすることにより、被覆材12を切断する際には、まず外刃66の両端部が被覆材12を切断することになるため、外刃66全体が接する場合と比較して、力が一点に集中し、被覆材12が堅い場合であっても、より切断しやすい。また、被覆材12を切断する際、両端側から被覆材12に力が加えられることになるため、被覆材12を切断する際に、支持線付ケーブル10が意図せず移動して切断位置がずれてしまう可能性を未然に低減することができる。
操作部70は、図1に示すように、切除部50と連接する連接棒72と、連接棒72を移動する持ち手部74と、を有する金属性の部材であり、本体部30に設けられた貫通孔と螺合している。このため、持ち手部74を回転することで、切除部50が移動する。具体的には、操作部70は連接棒72の側面に螺旋溝が設けられており、持ち手部74を回転すると、本体部30の螺旋溝に沿って連接棒72が回転し、切除部50が上下方向に移動する。このとき、切除部50の移動方向は、ガイド部32によって上下方向に規制されているため、例えば、被覆材12が堅い材質であっても、持ち手部74を回転させることで切除部50がガイド部32に沿って移動し、被覆材12を切除することができる。
次に、被覆材12を切除する切除方法について、図3及び図4を用いて説明する。ここで、図3は、切除部50が開放位置に位置する状態、つまり、被覆材12を切除する前の状態示す図であり、図4は、切除部50が被覆切除位置に位置する状態、被覆材12を切除する状態を示す図である。支持線付ケーブル10を切除する際には、図3に示すように、支持線付ケーブル10のケーブル14をケーブル支持部34の上に、支持線16を支持線支持部40に、それぞれ積置する。
続いて、持ち手部74を右方向に回転させる。こうすると、連接棒72の側面に設けられた螺旋溝に従って連接棒72が支持線付ケーブル10に近づく方向に移動し、連接棒72が移動するに伴って可動刃部60が移動する。可動刃部60が被覆材12に近づくと、まず、外刃66の両端側が被覆材12と当接する。この状態で更に持ち手部74を回転すると、外刃66がケーブル14の支持線16側の被覆材12の切断を開始すると共に、縦切刃64の両端側が被覆材12と当接する。このように、まず外刃66の両端側から中央側に向かって徐々に被覆材12と当接することにより、外刃66の全体が同時に被覆材12に当接する場合、つまり、外刃66が直刃である場合と比較して、より小さな力で被覆材12を切断することができる。
更に、持ち手部74を右方向に回転させると、外刃66の両端側に続いて、縦切刃64が被覆材12と当接し、支持線16のケーブル14側の被覆材12の切断を開始する。同時に、輪切刃42が被覆材12に当接し、支持線16を被覆する被覆材12の切断を開始する。このとき、輪切刃42には支持線16の外径と略同一の形状の凹部を有しているため、支持線16を切断することなく、被覆材12のみを切断することができる。
更に持ち手部74を回転すると、連接棒72が支持線付ケーブル10に近づく方向に更に移動し、持ち手部74の下面と規制部38の上面とが当接する位置まで移動する。このとき、縦切刃64も連接棒72の移動に伴って移動し、支持線16を被覆する被覆材12を切断しつつ、支持線支持部40の上面よりも下側に移動する(図4参照)。このように、縦切刃64を支持線支持部40の上面よりも下側まで移動させることにより、被覆材12を確実に切断することができる。このとき、縦切刃64の外側に外刃66が設けられているため、被覆材12を切断する際、外刃66が被覆材12のケーブル14側を切断し、続いて、縦切刃64が被覆材12の支持線16側を切断する。このように、縦切刃64と外刃66とが被覆材12を順次切断することにより、支持線付ケーブル10の被覆材12を容易に剥離することができる。
なお、支持線付ケーブル10から被覆材12を切断した後は、持ち手部74を左方向に回転することで、切除部50が支持線支持部40と離れる方向(図1中、上方向)に移動し、支持線付ケーブル10を取り外し可能な状態とすることができる。
以上詳述した被覆剥離器20によれば、ケーブル支持部34にケーブル14を、支持線支持部40に支持線16を、それぞれ積置した状態で持ち手部74を右回転させると、連接棒72の移動に伴って切除部50が支持線付ケーブル10に近づき、外刃66が被覆材12に当接し、切断を開始する。このとき、縦切刃64の外側に外刃66が設けられているため、被覆材12を切断する際、支持線付ケーブル10の支持線16とケーブル14との間に位置する被覆材12のケーブル14側と支持線16側の両方を切断することができるため、支持線付ケーブル10の被覆材12を容易に剥離することができる。
また、縦切刃64の刃及び外刃66の刃は、両端側から中央部に向かって凹んだ形状の刃であるため、縦切刃64及び外刃66が被覆材12に当接した際には、外側から中央部に順次刃が当接することになり、直刃の場合と比較して力が一点に集中し、容易に被覆材を切断することができる。加えて、刃を押圧した際、刃からの力が中央方向に向かうため、縦切刃64及び外刃66で被覆材12を切断する際に支持線付ケーブル10が移動し、意図しない場所が切断される可能性を未然に低減することができる。
更に、外刃66は縦切刃64の刃先よりも支持線支持部40に近い位置に刃先が位置するため、外刃66の方が縦切刃64よりも先に被覆材12を切断することになる。こうすることにより、外刃66と縦切刃64とが同時に被覆材12に当接する場合と比較して、容易に被覆材12を切断することができる。
更にまた、輪切刃42及び輪切刃62は、支持線16の外径と略同一の形状の凹部を有するため、支持線16を被覆する被覆材12を切断する際に、支持線16を切断する可能性を未然に低減することができる。
そして、規制部38を有しているため、切除部50が被覆切断位置よりも下方に移動することを未然に防止し、縦切刃64や外刃66が破損する可能性を未然に低減することができる。
そしてまた、切除部50は、ガイド部32によって移動方向が規制されているため、被覆材12を切断する際に支持線付ケーブル10に対して厳密に垂直方向でない場合であっても、縦切刃64や外刃66、輪切刃62が被覆材12の意図しない場所を切断する可能性を未然に低減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施の形態で示すように、電線の敷設分野、特に電線の被覆を剥離する被覆剥離器として利用することができる。
10…支持線付ケーブル、12…被覆材、14…ケーブル、16…支持線、20…被覆剥離器、30…本体部、32…ガイド部、34…ケーブル支持部、36…把持部、38…規制部、38a…凹部、40…支持線支持部、42…輪切刃、50…切除部、52…ガイド挿入孔、60…可動刃部、62…輪切刃、64…縦切刃、64a…縦切刃、64b…縦切刃、66…外刃、70…操作部、72…連接棒、74…持ち手部。

Claims (6)

  1. 支持線とケーブルとが互いに並列に被覆された支持線付ケーブルの被覆材を剥離する被覆剥離器であって、
    被覆された前記支持線を支持する支持線支持部と、
    被覆された前記ケーブルを支持するケーブル支持部と、
    前記支持線付ケーブルが前記支持線支持部に支持された際、前記支持線の軸方向とそれぞれ略平行に設けられた一対の縦切刃と、前記一対の縦切刃の一端側と他端側であって刃の方向が前記支持線の軸方向と交わる方向にそれぞれ設けられた二つの輪切刃と、前記一対の縦切刃の外側に設けられた外刃と、を有する切除部と、
    前記切除部を前記支持線支持部に近づく方向に移動する操作部と、
    前記切除部の移動方向を指定するガイド部と、
    を備えることを特徴とする、
    被覆剥離器。
  2. 前記外刃は、前記外刃の刃先が前記縦切刃の刃先よりも前記支持線支持部に近い位置に位置することを特徴とする、
    請求項1に記載の被覆剥離器。
  3. 前記縦切刃及び前記外刃は、両端側から中央部に向かって凹んだ形状の刃であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の被覆剥離器。
  4. 前記輪切刃は、前記支持線の外径と略同一の形状を有する凹部を有することを特徴とする、
    請求項1から3に記載の被覆剥離器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の被覆剥離器であって、
    前記切除部と前記支持線支持部の距離とが所定の距離以下に近づくことを規制する規制部材と、
    を備えたことを特徴とする、
    被覆剥離器。
  6. 前記ガイド部は、前記ケーブル支持部の表面に対して略垂直となるように設けられた板状部材であり、
    前記切除部は、前記ガイド部を挿入可能なガイド挿入孔を有することを特徴とする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の被覆剥離器。
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