JP5455465B2 - 高圧引下線上部縁線支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧引下線上部縁線支持具に関し、特に、高圧配電線から変圧器に至る高圧引下線(PD線)の上部支持碍子までの高圧引下線上部縁線を間接活線工法により切断・接続する作業に用いるのに好適な高圧引下線上部縁線支持具に関する。
従来、図5に示すような電柱(不図示)上に取り付けられた変圧器6を取り替える際に間接活線工法により高圧引下線上部縁線2aを切断・接続する作業は、以下に示す手順で行なわれている。
作業員は、高所作業車のバケットに乗って、上部支持碍子3から下部支持碍子4までの高圧引下線中線2bに短絡防止用防護具を取り付ける。続いて、作業員は、高圧配電線1から上部支持碍子3までの高圧引下線上部縁線2aの切断箇所まで高所作業車のバケットを移動させたのち、高圧引下線上部縁線2aを切断し、切断した高圧引下線上部縁線2aを短絡防止用防護具が取り付けられた高圧引下線中線2bまで移動する。このとき、作業員は、3本の高圧引下線上部縁線2aを1本ずつ切断しては高圧引下線中線2bまで移動する。
その後、既設の変圧器6を新しい変圧器6に取り替えると、作業員は、高圧引下線上部縁線2aの接続準備箇所から接続箇所まで高所作業車のバケットを移動させたのち、切断した高圧引下線上部縁線2aを接続する。このときも、作業員は、1本の高圧引下線上部縁線2aを接続しては次の高圧引下線上部縁線2aを接続する。
3本の高圧引下線上部縁線2aの接続作業がすべて終わると、作業員は、高圧引下線中線2bの短絡防止用防護具の取外箇所まで高所作業車のバケットを移動させたのち、短絡防止用防護具を取り外す。
なお、本出願人は、下記の特許文献1において、合わせ面となる体部にボルト貫通孔を有して概略V型に対形成された可動コネクタ部材と固定コネクタ部材がそれぞれ先端方向に対向形成した半円弧状の高圧線把持部を備え、可動コネクタ部材がナット側端面をザグリ形成した弾性体圧入室を有し、固定コネクタ部材がボルト戴頭側端面に条溝を刻設した引下線挾持部と体部端面から突設した被操作把手を有し、両コネクタ部材間にボルトを貫通すとともにボルト脚杆に弾性体を介装して弾性体圧入室に収容しナット固定して、活線棒により被操作把手を掴持し、高圧線に対して可動コネクタ部材を弾性的に銜口操作または蝶番操作して離接又は脱着することにより、活線棒による簡単操作で高圧線を仮把持するとともにその状態のまま引下線芯線と高圧線とを本締め可能とした間接活線作業用引下線コネクタを提案している。
特開2002−56942号公報
しかしながら、上述した従来の高圧引下線上部縁線2aの切断・接続作業では、以下に示すような問題があった。
(1)高圧引下線上部縁線2aを切断する前に短絡防止用防護具を高圧引下線中線2bに取り付ける必要がある。
(2)高圧引下線中線2bに短絡防止用防護具を取り付けたのちに高所作業車のバケットを高圧引下線上部縁線2aの切断箇所まで移動させる必要がある。
(3)切断した高圧引下線上部縁線2aを短絡防止用防護具が取り付けられた高圧引下線中線2bまで移動する必要がある。
本発明の目的は、短絡防止用防護具を不要にできるとともに高所作業車のバケットの移動回数を少なくすることができる高圧引下線上部縁線支持具を提供することにある。
本発明の高圧引下線上部縁線支持具は、高圧配電線(1)から変圧器(6)に至る高圧引下線の上部支持碍子(3)までの高圧引下線上部縁線(2a)を間接活線工法により切断・接続する作業に用いる高圧引下線上部縁線支持具(10)であって、絶縁棒(20)と、前記高圧配電線を把持するための高圧配電線把持手段(30)と、前記高圧引下線上部縁線を把持するための高圧引下線上部縁線把持手段(40)とを具備し、前記高圧配電線把持手段が、前記高圧配電線を把持する位置に合わせて回転して固定することにより該高圧配電線を把持する位置を該高圧配電線把持手段の回転範囲内で自由に変えることができるように前記絶縁棒の一方の端部に取り付けられており、前記高圧引下線上部縁線把持手段が、前記高圧引下線上部縁線を把持する位置に合わせて回転して固定することにより該高圧引下線上部縁線を把持する位置を該高圧引下線上部縁線把持手段の回転範囲内で自由に変えることができるように前記絶縁棒の他方の端部に取り付けられていることを特徴とする。
ここで、前記高圧配電線把持手段が、前記絶縁棒の中心軸を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるとともに該絶縁棒の中心軸と垂直な直線を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるように前記絶縁棒に取り付けられていてもよい。
前記高圧引下線上部縁線把持手段が、前記絶縁棒の中心軸を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるとともに該絶縁棒の中心軸と垂直な直線を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるように前記絶縁棒に取り付けられていてもよい。
前記高圧配電線把持手段が、スライド台(31)と、該スライド台に固定された固定把持部材(33)と、ホットスティックを用いて操作可能なスライド操作部材(34)と、該スライド操作部材が前記ホットスティックを用いて操作されると、前記固定把持部材に向ってスライドされて前記高圧配電線を該固定把持部材とで挟んで把持するスライド把持部材(32)とを備えてもよい。
本発明の高圧引下線上部縁線支持具は、以下に示す効果を奏する。
切断した高圧引下線上部縁線を高圧引下線上部縁線支持具によって把持したままにすることができるので、切断した高圧引下線上部縁線を移動する必要がなくなるとともに、短絡防止用防護具を高圧引下線中線に取り付ける必要がなくなる。また、短絡防止用防護具を高圧引下線中線に取り付ける必要がなくなるので、高圧引下線中線に短絡防止用防護具を取り付けたのちに高所作業車のバケットを高圧引下線上部縁線の切断箇所まで移動させる必要もなくなる。その結果、作業効率が向上するとともに、作業員が高圧活線へ近づく回数を最小にすることができ作業の安全性が向上する。
本発明の一実施例による高圧引下線上部縁線支持具10の構成を示す図である。 図1に示した高圧配電線把持部30の構成を説明するための図であり、(a)はスライド把持部材32の動きを示す図であり、(b)は保護板50と固定軸部材37との間から高圧配電線把持部30を紙面に沿って見たときの構成を示す図である。 図1に示した高圧引下線上部縁線支持具10を用いて間接活線工法による高圧引下線上部縁線2aの切断・接続作業を行う手順について説明するための図である。 図1に示した高圧引下線上部縁線支持具10を用いて間接活線工法による高圧引下線上部縁線2aの切断・接続作業を行う手順について説明するための図である。 従来の間接活線工法による高圧引下線上部縁線の切断・接続作業について説明するための図である。
上記の目的を、高圧配電線を把持するための高圧配電線把持手段を絶縁棒の一方の端部に取り付けるとともに高圧引下線上部縁線を把持するための高圧引下線上部縁線把持手段を絶縁棒の他方の端部に取り付けて高圧引下線上部縁線支持具を構成することにより実現した。
以下、本発明の高圧引下線上部縁線支持具の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による高圧引下線上部縁線支持具10は、図1に示すように、円筒状の絶縁棒20と、2個の固定つまみ21と、絶縁棒20の一方の端部に取り付けられた高圧配電線把持部30(高圧配電線把持手段)と、絶縁棒20の他方の端部に取り付けられた縁線把持部40(高圧引下線上部縁線把持手段)と、絶縁棒20の軸方向(長手方向)の中心よりも高圧配電線把持部30側に取り付けられた保護板50とを具備する。
ここで、絶縁棒20の両端部の内周面には、図1に破線で示すように固定つまみ21の裏面に取り付けられた雄ネジと螺合する雌ねじが形成されている。
高圧配電線把持部30は、スライド台31と、スライド把持部材32と、固定把持部材33と、スライド操作部材34と、支持部材35と、支持部材固定部材36と、固定軸部材37と、支持部材固定つまみ38と、連結軸39とを備える。
スライド把持部材32と固定把持部材33とは、高圧配電線1(図5参照)を挟んで把持する面(以下、「把持面」と称する。)が互いに対向するようにスライド台31に取り付けられている。このため、スライド把持部材32および固定把持部材33の把持面は曲面(凹面)とされている。また、スライド把持部材32の上面の固定把持部材33側は、スライド把持部材32の下面よりも固定把持部材33側に突出している。
スライド把持部材32の底部には、図2(a)に破線で示すようにスライド操作部材34の裏面に取り付けられた雄ネジが貫通される貫通孔が設けられている。また、この貫通孔の内周面には、スライド操作部材34の雄ネジに螺合する雌ネジが形成されている。すなわち、スライド把持部材32は、同図に矢印で示すように、ホットスティック(共用操作棒)を用いてスライド操作部材34を回すことによりスライド操作部材34の雄ネジの長手方向に沿ってスライドするように取り付けられている。
固定把持部材33はスライド台31の上面に固定されている。また、固定把持部材33の上面の中央部にはスライド台31bの上面に対して垂直な段差が設けられており、スライド把持部材32の上面の固定把持部材33側の端面がこの段差に当たることによりスライド把持部材32が図2(a)に破線で示す位置よりもスライドしないようにされている。
これにより、作業員がホットスティック(共用操作棒)用いてスライド操作部材34を回してスライド把持部材32を固定把持部材33に向ってスライドさせることにより、高圧配電線1をスライド把持部材32の把持面と固定把持部材33の把持面とで挟んで把持させることができる。
スライド台31およびスライド操作部材34は支持部材35によって支持されている。
支持部材35は、図2(b)に示すように連結軸39の一方の端部に固定されており、連結軸39と共に回転可能とされている。
また、支持部材35の支持部材固定部材36側の側面には、1本の固定ピン35aがこの側面に対して垂直に設けられている。
支持部材固定部材36は、図2(b)に破線で示すように連結軸39の他方の端部が貫通される貫通孔を有する上部部材と、図1に破線で示すように絶縁棒20の一方の端部が貫通される貫通孔を有する下部部材とを備える。
これにより、支持部材固定部材36は、連結軸39の周方向に回転可能とされているとともに、絶縁棒20の周方向に回転可能とされている。
固定軸部材37は絶縁棒20の一方の端部に固定されている。
支持部材固定部材36の上部部材の支持部材35側の側面の外周部には、固定ピン35aが挿入される挿入孔36aが周方向に沿って所定の間隔で複数個形成されている。また、連結軸39の他方の端部の外周面には、図2(b)に破線で示すように支持部材固定つまみ38の内周面に形成された雌ネジと螺合する雄ネジが形成されている。
これにより、同図に矢印で示すように支持部材固定つまみ38を回せば、支持部材固定部材36を連結軸39の軸方向(長手方向)に沿って移動させることができる。その結果、支持部材35を連結軸39の周方向に所望の角度ほど回転したのち、支持部材固定つまみ38を回して支持部材固定部材36を支持部材35側に移動させて固定ピン35aを複数個の挿入孔36aの1つに挿入させることにより、支持部材35をこの角度で固定することができる。
また、上述したように絶縁棒20の一方の端部の内周面には固定つまみ21の裏面に取り付けられた雄ネジと螺合する雌ねじが形成されているため、支持部材固定部材36を絶縁棒20の周方向に所望の角度ほど回転したのち、固定つまみ21を回して支持部材固定部材36を固定軸部材37側に移動させることにより、支持部材固定部材36を固定つまみ21および固定軸部材37で挟んでこの角度で固定することができる(図1参照)。
その結果、高圧配電線把持部30を絶縁棒20の中心軸を回転軸として任意の角度に回転して固定するとともに絶縁棒20の中心軸と垂直な直線を回転軸として任意の角度に回転して固定することができるため、スライド把持部材32および固定把持部材33によって高圧配電線1を把持する位置を高圧配電線把持部30(支持部材35および支持部材固定部材36)の回転範囲内で自由に変えることができるので、作業現場の高圧配電線1の架線状況に応じて高圧配電線1を高圧引下線上部縁線支持具10で把持することができる。
縁線把持部40は、クリップ41と、クリップ支持部材42と、固定軸部材43とを備える。
クリップ41は、図1に矢印で示すように支持軸41aを回転軸として回転可能なように、支持軸41aによってクリップ支持部材42の側面に取り付けられている。
クリップ支持部材42は、図1に破線で示すように絶縁棒20の他方の端部が貫通される貫通孔を有する。
これにより、クリップ支持部材42は絶縁棒20の周方向に回転可能とされている。
固定軸部材43は絶縁棒20の他方の端部に固定されている。
これにより、上述したように絶縁棒20の他方の端部の内周面には固定つまみ21の裏面に取り付けられた雄ネジと螺合する雌ねじが形成されているため、クリップ支持部材42を絶縁棒20の周方向に所望の角度ほど回転したのち固定つまみ21を回してクリップ支持部材42を固定軸部材43側に移動させることにより、クリップ支持部材42を固定つまみ21および固定軸部材43で挟んでこの角度で固定することができる(図1参照)。
その結果、縁線把持部40を絶縁棒20の中心軸を回転軸として任意の角度に回転して固定するとともに絶縁棒20の中心軸と垂直な直線を回転軸として任意の角度に回転して固定することができるため、クリップ41によって高圧引下線上部縁線2aを把持する位置を縁線把持部40(クリップ41およびクリップ支持部材42)の回転範囲内で自由に変えることができるので、作業現場の高圧引下線上部縁線2aの架線状況に応じて高高圧引下線上部縁線2aを高圧引下線上部縁線支持具10で把持することができる。
保護板50は、絶縁棒20の2つの固定軸部材37,43の間に固定されている。
また、作業員は絶縁棒20の固定軸部材43の下方部分(クリップ支持部材42側の部分)を素手で持って作業することがあるため、保護板50と固定軸部材43との間隔Lは、間接活線作業を行う場合の頭上における近接限界距離が300mmであることから、300mm以上とされている。
次に、高圧引下線上部縁線支持具10を用いて間接活線工法による高圧引下線上部縁線の切断・接続作業を行う手順について、図3および図4を参照して説明する。
作業員は、2個の高圧引下線上部縁線支持具10(以下、「第1および第2の高圧引下線上部縁線支持具10」と称する。)を用意し、高圧配電線1の架線状況に応じて第1および第2の高圧引下線上部縁線支持具10の支持部材35および支持部材固定部材36を所望の角度だけ回転させたのち高圧配電線把持部30を絶縁棒20に固定するとともに、高圧引下線上部縁線2aの架線状況に応じて第1および第2の高圧引下線上部縁線支持具10のクリップ41およびクリップ支持部材42を所望の角度だけ回転させたのち縁線把持部40を絶縁棒20に固定する。
その後、作業員は、高所作業車に乗って、第1の高圧引下線上部縁線支持具10の固定軸部材43の下方部分を持ってホットスティック(共用操作棒)をスライド操作部材34に取り付けた後にスライド把持部材32を一方の端側の高圧配電線1(以下、「第1の高圧配電線1」と称する。)に引っ掛けたのち、ホットスティック(共用操作棒)を用いて第1の高圧引下線上部縁線支持具10のスライド操作部材34を回すことにより第1の高圧配電線1を第1の高圧引下線上部縁線支持具10の高圧配電線把持部30で把持する。
続いて、作業員は、ホットスティック(絶縁ヤットコ)を用いて第1の高圧引下線上部縁線支持具10のクリップ41を開閉して第1の高圧配電線1から引き出されている高圧引下線上部縁線2a(以下、「第1の高圧引下線上部縁線2a」と称する。)を挟むことにより第1の高圧引下線上部縁線2aを第1の高圧引下線上部縁線支持具10の縁線把持部40で把持する(図3参照)。
その後、作業員は、同様にして、第2の高圧引下線上部縁線支持具10の高圧配電線把持部30で他方の端側の高圧配電線1(以下、「第2の高圧配電線1」と称する。)を把持するとともに、第2の高圧引下線上部縁線支持具10の縁線把持部40で第2の高圧配電線1から引き出されている高圧引下線上部縁線2a(以下、「第2の高圧引下線上部縁線2a」と称する。)を把持する(図3参照)。
その後、作業員は、第1の高圧引下線上部縁線2aを第1の高圧引下線上部縁線支持具10で把持した箇所よりも第1の高圧配電線1側で第1の高圧引下線上部縁線2aを切断したのち、第2の高圧引下線上部縁線2aを第2の高圧引下線上部縁線支持具10で把持した箇所よりも第2の高圧配電線1側で第2の高圧引下線上部縁線2aを切断する。このとき、切断後の第1および第2の高圧引下線上部縁線2aは図4に示すように第1および第2の高圧引下線上部縁線支持具10で把持されているため、作業員は切断後の第1および第2の高圧引下線上部縁線2aを高圧引下線中線2b(図5参照)まで移動する必要がない。
その後、作業員は、残りの中央の高圧引下線上部縁線2aを切断する。このとき、第1および第2の高圧引下線上部縁線2aは既に切断されているため、3本の高圧引下線中線2bには電気は流れていないので、切断後の中央の高圧引下線上部縁線2aは上部支持碍子3から垂れ下がったままとしても特に問題ない。
その後、既設の変圧器6を新しい変圧器6に取り替えると、作業員は、高圧引下線上部縁線支持具10で把持していない中央の高圧引下線上部縁線2aを接続し、続いて第1の高圧引下線上部縁線支持具10で把持した第1の高圧引下線上部縁線2aを接続したのち、第2の高圧引下線上部縁線支持具10で把持した第2の高圧引下線上部縁線2aを接続する。
その後、作業員は、ホットスティック(絶縁ヤットコ)を用いて第1の高圧引下線上部縁線支持具10のクリップ41を開いて第1の高圧引下線上部縁線2aを外すとともに、ホットスティック(共用操作棒)を第1の高圧引下線上部縁線支持具10のスライド操作部材34に取り付けた後にスライド操作部材34を回して第1の高圧引下線上部縁線支持具10を第1の高圧配電線1から取り外す。続いて、作業員は第2の高圧引下線上部縁線支持具10を同様にして取り外す。
以上の説明では、高圧配電線1をより確実に把持するためにスライド把持部材32と固定把持部材33とで高圧配電線1を挟んで把持する高圧配電線把持部30を用いたが、縁線把持部40と同様の構成の高圧配電線把持部を用いてクリップで高圧配電線1を把持するようにしてもよい。
また、高圧引下線上部縁線2aをクリップ41で挟んで把持する縁線把持部40を用いたが、高圧引下線上部縁線2aをより確実に把持するために高圧配電線把持部30と同様の構成の縁線把持部を用いてスライド把持部材32と固定把持部材33とで高圧引下線上部縁線2aを挟んで把持するようにしてもよい。
さらに、固定ピン35を用いて支持部材35を固定したが、支持部材35および支持部材固定部材36の接触面(合わせ面)に複数の係合凸部および係合凹部をそれぞれ形成して、支持部材35の係合凸部と支持部材固定部材36の係合凹部とを係合させることにより、支持部材35を固定するようにしてもよい。
以上では、作業者が高所作業車のバケットに乗って作業を行う場合について説明したが、作業者が電柱に登って行う柱上作業においても、高圧引下線上部縁線支持具10を使用することにより、短絡防止用防護具を不要にできるとともに切断した高圧引下線上部縁線2aを高圧引下線中線2bまで移動する必要がなくなる。
1 高圧配電線
2a 高圧引下線上部縁線
2b 高圧引下線中線
3 上部支持碍子
4 下部支持碍子
5 高圧カットアウト
6 変圧器
10 高圧引下線上部縁線支持具
20 絶縁棒
21 固定つまみ
30 高圧配電線把持部
31 スライド台
32 スライド把持部材
33 固定把持部材
34 スライド操作部材
35 支持部材
35a 固定ピン
36 支持部材固定部材
36a 挿入孔
37 固定軸部材
38 支持部材固定つまみ
39 連結軸
40 縁線把持部
41 クリップ
41a 支持軸
42 クリップ支持部材
43 固定軸部材
50 保護板
L 間隔

Claims (4)

  1. 高圧配電線(1)から変圧器(6)に至る高圧引下線の上部支持碍子(3)までの高圧引下線上部縁線(2a)を間接活線工法により切断・接続する作業に用いる高圧引下線上部縁線支持具(10)であって、
    絶縁棒(20)と、
    前記高圧配電線を把持するための高圧配電線把持手段(30)と、
    前記高圧引下線上部縁線を把持するための高圧引下線上部縁線把持手段(40)とを具備し、
    前記高圧配電線把持手段が、前記高圧配電線を把持する位置に合わせて回転して固定することにより該高圧配電線を把持する位置を該高圧配電線把持手段の回転範囲内で自由に変えることができるように前記絶縁棒の一方の端部に取り付けられており、
    前記高圧引下線上部縁線把持手段が、前記高圧引下線上部縁線を把持する位置に合わせて回転して固定することにより該高圧引下線上部縁線を把持する位置を該高圧引下線上部縁線把持手段の回転範囲内で自由に変えることができるように前記絶縁棒の他方の端部に取り付けられている、
    ことを特徴とする、高圧引下線上部縁線支持具。
  2. 前記高圧配電線把持手段が、前記絶縁棒の中心軸を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるとともに該絶縁棒の中心軸と垂直な直線を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるように前記絶縁棒に取り付けられていることを特徴とする、請求項1記載の高圧引下線上部縁線支持具。
  3. 前記高圧引下線上部縁線把持手段が、前記絶縁棒の中心軸を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるとともに該絶縁棒の中心軸と垂直な直線を回転軸として任意の角度に回転されて固定されるように前記絶縁棒に取り付けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の高圧引下線上部縁線支持具。
  4. 前記高圧配電線把持手段が、
    スライド台(31)と、
    該スライド台に固定された固定把持部材(33)と、
    ホットスティックを用いて操作可能なスライド操作部材(34)と、
    該スライド操作部材が前記ホットスティックを用いて操作されると、前記固定把持部材に向ってスライドされて前記高圧配電線を該固定把持部材とで挟んで把持するスライド把持部材(32)と、
    を備えることを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の高圧引下線上部縁線支持具。
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