JP2018109578A - 絶縁抵抗測定装置 - Google Patents

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【課題】高圧配電線に接近することなく、被覆電線に対する絶縁抵抗を測定可能な絶縁抵抗測定装置を提供する。【解決手段】絶縁抵抗測定装置1は、絶縁操作棒100と、絶縁操作棒によって支持されると共に、被覆電線500の絶縁被覆501を貫通して芯線502と電気的に接続するライン側電極225を有する被覆貫通クランプ200と、大地アースと電気的に接続するアース側端子310と、絶縁操作棒によって支持されると共に、ライン側電極とアース側端子との間の絶縁抵抗を測定するための測定電圧を印加する測定器本体300と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、高圧配電線等の電路と大地アースとの絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置に関し、特に、被覆電線の絶縁被覆を剥ぎ取ることなく絶縁抵抗を測定できる絶縁抵抗測定装置に関する。
従来、地絡事故が発生した場合には事故の波及を防止するために、変電所に設置された地絡継電器により遮断器を動作させて電路を遮断する。また、事故により故障した電気機器を修理した後は、大地アースとの間で絶縁が確保されていること、即ち再度地絡事故を発生させないことを確認するため、電路と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する。
絶縁抵抗測定装置は、大地アース側に接続されるアース側端子と、負荷装置側に接続される負荷側端子と、アース側端子と負荷側端子との間に測定用電圧を印加する測定器本体とを備える。電柱間に架設された高圧配電線と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する場合は、高圧配電線が停電している状態にて、大地アースと接続された電柱の適所にアース側端子を電気的に接続し、高圧配電線の芯線に負荷側端子を電気的に接続する。そして、測定器本体から各端子間に測定用電圧を印加して、必要な絶縁抵抗値を満足する否かを測定する。
ここで特許文献1に記載されているように、従来の一般的な絶縁抵抗測定器は測定器本体と各端子とが長さ1m程度のケーブルにて接続された構成である。このため、高圧配電線と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する場合、作業員は高圧配電線に接近する必要がある。即ち、絶縁抵抗の測定作業は電柱に昇柱しての高所作業となることから、多大な労力が必要となる。また、高圧配電線に接近するため、仮に作業箇所の近隣に充電箇所が存在する場合には、感電事故等の危険が伴う。
特許文献2には、軸方向に伸縮自在な伸縮杆の一端部に触針棒を備えたメガリード操作棒が記載されている。この発明によれば、作業員が高圧配電線から離間した位置にて絶縁抵抗を測定できる。
特開2008−180513号公報 実登第3022536号公報
測定対象となる電線が被覆電線である場合、特許文献2に示された触針棒を被覆電線の芯線(導体)に接触させるためには芯線を露出させる必要がある。即ち、事前に絶縁被覆を剥ぎ取る作業や、既に絶縁被覆が剥ぎ取られている部分を覆うスリーブカバーを一時的に移動させる等の追加作業が必要となり、作業が煩雑となる。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、高圧配電線に接近することなく、被覆電線に対する絶縁抵抗を測定可能な絶縁抵抗測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電柱間に架設された被覆電線と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置であって、絶縁性の操作棒と、前記操作棒によって支持されると共に、前記被覆電線の絶縁被覆を貫通して芯線と電気的に接続するライン側電極を有する被覆貫通クランプと、前記大地アースと電気的に接続するアース側端子と、前記操作棒によって支持されると共に、前記ライン側電極と前記アース側端子との間の絶縁抵抗を測定するための測定電圧を印加する測定器本体と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記操作棒に対して前記測定器本体を着脱自在、相対回転可能、且つ軸方向移動不能に取り付ける測定器取付部材を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記被覆貫通クランプは、前記操作棒を操作することにより前記ライン側電極を進退させる操作手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記被覆貫通クランプは、前記被覆電線を保持する保持凹所を有した固定支持部材と、前記保持凹所に向けて進退自在に構成されると共に、前記ライン側電極を前記保持凹所側に突出させた状態で支持する可動支持部材と、前記操作棒から伝達される回転力により前記可動支持部材を前記保持凹所に向けて進退させるネジ棒と、を備えたことを特徴とする
本発明によれば、作業員が高圧配電線に接近することなく、被覆電線に対する絶縁抵抗を測定可能となる。
絶縁抵抗測定装置の使用状態を示す図である。 被覆貫通クランプを示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 測定器本体を絶縁操作棒に取り付けた様子を示す模式的斜視図である。 測定器取付部材を構成する挟持固定部材を示す斜視図であり、(a)は開放した状態を示す図であり、(b)は閉止した状態を示す図である。 ベルト部材と測定器本体を示す正面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
本発明の一実施形態に係る絶縁抵抗測定装置について説明する。図1は、絶縁抵抗測定装置の使用状態を示す図である。図2は、被覆貫通クランプを示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。本実施形態に係る絶縁抵抗測定装置は、被覆電線の導体と電気的に接続するライン側電極を、被覆電線の絶縁被覆を貫通して芯線に接触する電極とした点に特徴がある。
絶縁抵抗測定装置1は、電柱間に架設された高圧配電線等の被覆電線500と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する装置である。
絶縁抵抗測定装置1は、絶縁性の操作杆101を備えた絶縁操作棒100と、操作杆101の軸方向一端部によって支持されると共に被覆電線500の絶縁被覆501を貫通して導体である芯線502と電気的に接続するライン側電極225を有した被覆貫通クランプ200と、大地アースと電気的に接続するアース側端子310と、操作杆101によって支持されると共に、ライン側電極225とアース側端子310との間の絶縁抵抗を測定するための測定電圧を印加する測定器本体300と、を備えている。
〔絶縁操作棒〕
絶縁操作棒100は、絶縁性の操作杆101の軸方向一端部(上側端部)に、間接活線作業用の各種の先端工具を着脱自在に連結する上部連結金具を備え、中間部には安全限界を規定する限界つば103を備えている。なお、限界つば103よりも上方には、降雨時に操作杆101を伝って雨水が流下することを防止する水切りつば104が配置されている。
上部連結金具は、例えば操作杆101の軸線を中心として操作杆101と先端工具とを相対回転させることにより、先端工具の着脱及び装着後のロックを可能とするツイストロック金具である。また、本実施形態においては、先端工具として被覆貫通クランプ200が上部連結金具に取り付けられる。
限界つば103は、絶縁操作棒100の先端から所定の距離に配置されている。限界つば103は、作業者が操作杆101に接触した場合に感電する虞がある部位(限界つば103よりも一端部側)と、操作杆101に接触しても感電の虞がない部位(限界つば103よりも他端部側)との境界を示すものである。
操作杆101の軸方向他端部(下側端部)には、先端工具を操作するための治具を着脱する下部連結金具が配置されている。本実施形態においては、治具としてトルクリミッタ110が取り付けられている。なお、下部連結金具は上部連結金具と同様に例えばツイストロック金具とすることができる。
トルクリミッタ110は、操作杆101の軸線を中心として操作杆101と一体回転するハンドル111と、ハンドル111及び操作杆101に対して相対回転可能な把持部113とを備えている。また、トルクリミッタ110は、その内部に、ハンドル111から過剰のトルクが加わったときにトルク伝達を遮断してハンドル111を空転させる機構を備えている。トルクリミッタ110は、ハンドル111から加えられるトルクを制限することにより、被覆貫通クランプ200のライン側電極225が必要以上に被覆電線500の芯線502に食い込むことを防止する。
〔被覆貫通クランプ〕
図2に示すように被覆貫通クランプ200は、上端部に被覆電線500を保持する保持凹所211を有した概略C字状の固定支持部材210と、保持凹所211に向けて進退自在に構成されると共に被覆電線500の芯線と導通するライン側電極225を有した可動支持部材220と、絶縁操作棒100の上部連結金具と着脱自在に連結する操作棒連結部材241を有し可動支持部材220を進退させる操作手段230と、を備えている。
固定支持部材210は側面視概略C字状であり、上部に被覆電線500を保持する保持凹所211を備えている。保持凹所211は上方に向けて凹陥したフック形状であり、固定支持部材210を被覆電線の上方から係止することにより、保持凹所211内に被覆電線500が保持される。固定支持部材210は例えばアルミニウム合金等、導電性の材料から形成されている。固定支持部材210は、幅方向(正面視左右方向)の中間部に、軸方向(上下方向)に沿って貫通形成されたスリット213を備えている。
可動支持部材220は、固定支持部材210によって形成される空間の内部に配置されている。可動支持部材220は、幅方向(正面視左右方向)の両端部に被覆電線500に対して下方から接触するガイド凹所223、223が夫々形成された押圧部材221、221を備え、両押圧部材221、221の間に幅方向に沿って伸びる直線刃状のライン側電極225を備える。また、可動支持部材220は、ライン側電極225と導通したケーブル取付端子227を備える。
ガイド凹所223は、各押圧部材221、221の上端面を下方に凹陥した形状である。可動支持部材220は、ライン側電極225を保持凹所211に向けて上方に突出させた状態にて支持する。ライン側電極225の上端縁は、ガイド凹所223、223の上端縁よりもやや下方に位置している。
可動支持部材220の押圧部材221、221間の距離は、固定支持部材210の保持凹所211の幅方向長よりも長い。従って、被覆貫通クランプ200が被覆電線500を挟圧保持したとき、図2(a)の破線によって示すように、被覆電線500の下側の外周面の2箇所がガイド凹所223、223によって押圧、支持され、ガイド凹所223、223の中間部に位置する被覆電線500の上側の外周面が保持凹所211によって押圧、支持される。
被覆電線500は、保持凹所211とガイド凹所223、223との間で挟圧された後、ライン側電極225の上端縁に沿って形成された刃部が絶縁被覆501に食い込み、絶縁被覆501を貫通して芯線502と導通する。
可動支持部材220は、アルミニウム合金等、導電性を有する材料から形成されている。また、可動支持部材220には、測定器本体300から伸びるライン側ケーブル302を接続するケーブル取付端子227が電気的、機械的に固定されている。ケーブル取付端子227は、スリット213から固定支持部材210の外部に露出している。可動支持部材220とケーブル取付端子227は一体的に進退するが、可動支持部材220の移動方向はスリット213によって上下方向のみに制限される。
操作手段230は、絶縁操作棒100を操作することにより、可動支持部材220を保持凹所211に対して絶縁操作棒の軸方向に沿った方向(図中上下方向)に進退させる手段である。即ち、操作手段230は、絶縁操作棒100の操作により伝達される駆動力によって、ライン側電極225を固定支持部材210の保持凹所211内に保持された被覆電線500に向けて進退させる。
操作手段230は、可動支持部材220の下面から下方に突出すると共に可動支持部材220に対して相対回転するネジ棒231と、ネジ棒231と螺合する雌ネジ部233を有し固定支持部材210の下部に一体化された固定支持部235と、固定支持部235よりも下方に配置され、ネジ棒231に回転力を与える操作棒連結部材241とを備えている。
ネジ棒231は、絶縁操作棒100から伝達される軸線Zを中心とした回転力を軸線Z方向への進退動作に変換する手段であり、回転させられることにより可動支持部材220を固定支持部材210の保持凹所211に向けて進退させる。ネジ棒231の下部は固定支持部235よりも下方に突出しており、ネジ棒231の下端部にはネジ棒231の直径よりも大径の角柱部232が形成されている。
操作棒連結部材241の上端部内面(固定支持部235側の内面)には、角柱部232と係合する角筒部242が形成されている。角筒部242は、角柱部232を相対回転不能、且つ軸方向に進退可能に支持する。従って、操作棒連結部材241を軸線Z回りに矢印X方向に正逆回転させることによって、角柱部232とネジ棒231が矢印X方向に正逆回転しながら軸方向に進退する。即ち、ネジ棒231に対して相対回転可能に接続された可動支持部材220は保持凹所211に対して図中上下方向に進退する。
操作棒連結部材241の下端部には、絶縁操作棒100の上端部に配置された上部連結金具と着脱自在に連結する連結部243が配置されている。連結部243は、例えばツイストロック金具である。操作棒連結部材241は連結部243において、絶縁操作棒100の上部連結金具と相対回転不能且つ脱落不能に連結される。従って、絶縁操作棒100を、軸線Zを中心として回転させることにより、可動支持部材220を進退させる駆動力が伝達される。
〔測定器本体及び測定器取付部材〕
測定器本体300は、内部に測定用電圧を印加するための回路や電源を備えている。また、測定器本体300からは、アース側端子310と測定器本体300とを電気的に接続するアース側ケーブル301と、ライン側電極225と測定器本体300とを電気的に接続するライン側ケーブル302とが伸びている。
測定器本体300は、限界つば103よりも軸方向の他端寄り(下側)に配置される。
測定器本体300を絶縁操作棒に着脱自在に取り付ける測定器取付部材400について説明する。図3は、測定器本体を絶縁操作棒に取り付けた様子を示す模式的斜視図である。図4は、測定器取付部材を構成する挟持固定部材を示す斜視図であり、(a)は開放した状態を示す図であり、(b)は閉止した状態を示す図である。図5は、ベルト部材と測定器本体を示す正面図である。
測定器取付部材400は、絶縁操作棒100に対して測定器本体300を着脱自在、相対回転可能、且つ軸方向移動不能に取り付ける手段である。
測定器取付部材400は、操作杆101に対して着脱自在に固定される挟持固定部材410と、測定器本体300を支持すると共に、挟持固定部材410によって操作杆101の軸方向への移動を禁止された状態にて操作杆101に対して相対回転可能に取り付けられるベルト部材420とを備えている。
挟持固定部材410は概略円筒状であり、軸方向の両端部に外径方向に突出した鍔部411、411を備える。挟持固定部材410は、半円筒状の2つの分割片413A、413Bが、周方向の一端部に設けたヒンジ部415によって開閉可能に連結された構成を有する。
2つの分割片413A、413Bの周方向の他端部には、分割片を閉止状態にロックする一対のロック部材417を備えている。ロック部材417は、一方の分割片413Aの周方向端縁(本例では鍔部411の周方向端縁)から突出した係止爪417Aと、他方の分割片413Bの周方向端部(本例では鍔部411の周方向端部)に形成された被係止部417Bとによって構成されている。両分割片413A、413Bの中空内部に操作杆101を挿入した状態で係止爪417Aを被係止部417Bに係止することにより、挟持固定部材410を操作杆101に固定することができる。即ち、挟持固定部材410は、操作杆101に対して相対回転不能となり、操作杆101の軸方向に移動不能となる。
各分割片413A、413Bの内周面には、ゴム等の高い摩擦力を発揮する滑り止め部材を配置して、操作杆101に対する挟持固定部材410の固定力を高めるようにしてもよい。
ベルト部材420は測定器本体300の背面側において測定器本体300と一体化されている。測定器本体300は操作杆101に取り付けられたときに、ベルト部材420から落下しない程度にベルト部材420と一体化されていれば十分である。ベルト部材420と測定器本体300とは、恒久的に一体化される構成であってもよいし、一時的に一体化される構成であってもよい。例えば、測定器本体300の筐体適所にベルト部材420の挿通孔を形成し、挿通穴内にベルト部材420を挿通することによって、両者を一体化することができる。その他、ベルト部材420と測定器本体300の一体化には、種々の方法を採用できる。
ベルト部材420を挟持固定部材410の外周面に巻回することにより、操作杆101に対して測定器本体300を取り付けることができる。
ここで、少なくともベルト部材420の長手方向の端部には、ベルト部材420の開放を阻止し、ベルト部材420を挟持固定部材410に巻回した姿勢に維持する閉止手段421が配置される。図5には閉止手段421の例として一対の面ファスナーを示している。長手方向一端部の一面には面ファスナーのフック面421Aが配置され、長手方向他端部の他面には面ファスナーのループ面421Bが配置されている。フック面421Aとループ面421Bを接着することにより、ベルト部材420を円筒状の姿勢に維持することができる。
なお、ベルト部材420と挟持固定部材410との対向面は互いに適度の摺動性を有しており、ベルト部材420を挟持固定部材410の外周面に巻回したときに、両部材は相対回転する。
なお、図示する測定器取付部材の構成は一例である。ベルト部材420は、挟持固定部材410に載置される構成、言い換えれば挟持固定部材410がベルト部材420の下端縁のみを支持する構成でもよい。或いは、測定器本体300が挟持固定部材410の下方に吊り下げられる構成であってよい。
〔使用方法〕
絶縁抵抗測定装置1の使用方法は以下の通りである。
まず、測定器本体300を絶縁操作棒100に取り付ける。即ち、測定器取付部材400の挟持固定部材410を図4(a)に示す開放状態とし、限界つば103よりも絶縁操作棒100の軸方向他端部(下側端部)寄りの適所を挟持固定部材410によって囲繞する。挟持固定部材410の係止爪417Aを被係止部417Bに係止して、挟持固定部材410を絶縁操作棒100に固定する(図4(b))。これにより、挟持固定部材410は絶縁操作棒100に対して軸方向移動不能、且つ相対回転不能となる。
次に、測定器本体300に取り付けたベルト部材420を挟持固定部材410の2つの鍔部411、411間の外周面に巻き付けて、フック面421Aとループ面421Bとを接着する(図3)。ベルト部材420の下端縁はその下方に位置する鍔部411によって支持されるため、ベルト部材420及び測定器本体300は、挟持固定部材410及び絶縁操作棒100に対して軸方向移動不能に支持される。また、ベルト部材420及び測定器本体300は、挟持固定部材410及び絶縁操作棒100に対して相対回転可能に支持される。
続いて、アース側端子310を大地アースと電気的に接続されたアース電極に接続する。
更に、可動支持部材220を保持凹所211から最大限離間させた状態にて、被覆貫通クランプ200を被覆電線500に係止する。軸線Zを中心として絶縁操作棒100を回転させることにより、可動支持部材220を上昇させる。このとき、測定器本体300は測定器取付部材400によって絶縁操作棒100に対して相対回転するので、ライン側ケーブル302が操作杆101に巻き付くことを防止できる。
被覆貫通クランプ200が被覆電線500から脱落しない程度に被覆電線500を保持凹所211とガイド凹所223との間で挟持した段階で、絶縁操作棒100にトルクリミッタ110を装着する。なお、動力伝達を遮断するトルクは、ライン側電極225が被覆501を貫通して芯線502と導通し、且つ芯線502が切断されない値に設定する。
把持部113を把持してハンドル111を回転させることで、可動支持部材220を更に上昇させる。この過程でライン側電極225は被覆電線500の被覆501を部分的に切断して被覆電線500に食い込んでいき、芯線502に接近する。トルクリミッタ110が空転してリセット音が発生するまでハンドルを回転させれば、ライン側電極225と芯線502との導通が確保される。
最後に、測定器本体300から、ライン側電極225とアース側端子310との間に測定電圧を印加して、絶縁抵抗を測定する。
以上のように、本実施形態によれば、高圧配電線に接近することなく、被覆電線に対する絶縁抵抗を測定することが可能となる。
〔本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ〕
<第一の実施態様>
本態様は、電柱間に架設された被覆電線500と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置1であって、絶縁性の操作棒(絶縁操作棒100、操作杆101)と、操作棒によって支持されると共に、被覆電線の絶縁被覆501を貫通して芯線502と電気的に接続するライン側電極225を有する被覆貫通クランプ200と、大地アースと電気的に接続するアース側端子310と、操作棒によって支持されると共に、ライン側電極とアース側端子との間の絶縁抵抗を測定するための測定電圧を印加する測定器本体300と、を備えたことを特徴とする。
本態様の絶縁抵抗測定装置において、被覆貫通クランプは間接活線作業に使用される絶縁操作棒の先端部に取り付けられている。ライン側電極は被覆貫通クランプに設けられており、被覆貫通クランプは被覆電線の絶縁被覆を貫通してライン側電極を芯線に導通させる。
従って、本態様によれば、高圧配電線に接近することなく、被覆電線に対する絶縁抵抗を測定可能となる。
<第二の実施態様>
本態様に係る絶縁抵抗測定装置1は、操作棒(絶縁操作棒100、操作杆101)に対して測定器本体300を着脱自在、相対回転可能、且つ軸方向移動不能に取り付ける測定器取付部材400を備えたことを特徴とする。
被覆電線から離間した状態にあるライン側電極を芯線に導通させるには、被覆電線を貫通するようにライン側電極を移動させる必要がある。被覆貫通クランプが、回転力を直線運動に変換することによりライン側電極を被覆電線に向けて進退させるような構成の場合、操作棒から被覆貫通クランプに対して回転力を入力する必要がある。
回転力を入力するために、二重構造の操作棒、即ち、筒状部材と、筒状部材の中空内部に収容された軸部材及び外部からの操作により軸部材を回転させるギヤ等の回転機構を備えた操作棒を用いることも可能である。二重構造の操作棒を用いる場合は、軸部材が筒状部材に対して相対回転するので、測定器本体を筒状部材に固定したとしても測定器が操作棒の周囲を移動するということはない。
しかし、回転機構等を備えていない単純な構造の操作棒を用いる場合は、軸線を中心として操作棒自体を回転させるため、測定器本体を操作棒に固定すると測定器本体とライン側電極とを接続するライン側ケーブルが操作棒に巻き付いてしまう、という問題がある。
そこで、本実施態様においては、測定器取付部材によって測定器本体を操作棒に対して相対回転可能に取り付けるようにした。本態様によれば、被覆貫通クランプの操作のために操作棒自体を回転させたとしても、ライン側ケーブルが操作棒に巻き付くことを防止できる。
<第三の実施態様>
本態様に係る絶縁抵抗測定装置1において、被覆貫通クランプ200は、操作棒(絶縁操作棒100、操作杆101)を操作することによりライン側電極225を進退させる操作手段230を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、操作棒を操作することによってライン側電極225を進退させることができるので、高圧配電線に接近することなくライン側電極を被覆電線の芯線と導通させることができる。
<第四の実施態様>
本態様に係る絶縁抵抗測定装置1において、被覆貫通クランプ200は、被覆電線500を保持する保持凹所211を有した固定支持部材210と、保持凹所に向けて進退自在に構成されると共に、ライン側電極225を保持凹所側に突出させた状態で支持する可動支持部材220と、操作棒(絶縁操作棒100、操作杆101)から伝達される回転力により可動支持部材を保持凹所に向けて進退させるネジ棒231と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、操作棒から回転力を入力することによってライン側電極225を進退させることができるので、高圧配電線に接近することなくライン側電極を被覆電線の芯線と導通させることができる。
1…絶縁抵抗測定装置、100…絶縁操作棒(絶縁性の操作棒)、101…操作杆(絶縁性の操作棒)、110…トルクリミッタ、111…ハンドル、113…把持部、200…被覆貫通クランプ、210…固定支持部材、211…保持凹所、213…スリット、220…可動支持部材、221…押圧部材、223…ガイド凹所、225…ライン側電極、227…ケーブル取付端子、230…操作手段、231…ネジ棒、232…角柱部、233…雌ネジ部、235…固定支持部、241…操作棒連結部材、242…角筒部、243…連結部、300…測定器本体、301…アース側ケーブル、302…ライン側ケーブル、310…アース側端子、400…測定器取付部材、410…挟持固定部材、411…鍔部、413A、413B…分割片、415…ヒンジ部、417…ロック部材、417A…係止爪、417B…被係止部、420…ベルト部材、421…閉止手段、421A…フック面、421B…ループ面、500…被覆電線、501…絶縁被覆、502…芯線

Claims (4)

  1. 電柱間に架設された被覆電線と大地アースとの間の絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置であって、
    絶縁性の操作棒と、
    前記操作棒によって支持されると共に、前記被覆電線の絶縁被覆を貫通して芯線と電気的に接続するライン側電極を有する被覆貫通クランプと、
    前記大地アースと電気的に接続するアース側端子と、
    前記操作棒によって支持されると共に、前記ライン側電極と前記アース側端子との間の絶縁抵抗を測定するための測定電圧を印加する測定器本体と、を備えたことを特徴とする絶縁抵抗測定装置。
  2. 前記操作棒に対して前記測定
    器本体を着脱自在、相対回転可能、且つ軸方向移動不能に取り付ける測定器取付部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の絶縁抵抗測定装置。
  3. 前記被覆貫通クランプは、前記操作棒を操作することにより前記ライン側電極を進退させる操作手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の絶縁抵抗測定装置。
  4. 前記被覆貫通クランプは、
    前記被覆電線を保持する保持凹所を有した固定支持部材と、
    前記保持凹所に向けて進退自在に構成されると共に、前記ライン側電極を前記保持凹所側に突出させた状態で支持する可動支持部材と、
    前記操作棒から伝達される回転力により前記可動支持部材を前記保持凹所に向けて進退させるネジ棒と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の絶縁抵抗測定装置。
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