JP6467975B2 - 高圧仮送電ケーブル - Google Patents

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Description

この発明は、高圧架空配電線路が断線した場合の仮復旧に用いる高圧仮送電ケーブルに関する。
高圧架空配電線路には、当該高圧架空配電線路の開閉をおこなう柱上開閉器が設置されている。高圧架空配電線路における電線は、当該電線の先端に取り付けられた、羽子板端子板を備えた圧縮端子を、柱上開閉器が備える端子に固定することによって、当該柱上開閉器に電気的に接続される。圧縮端子は、羽子板端子板と固定され、一端側から電線の先端が挿入されるキャップ状の圧着部を備えており、当該圧着部に挿入された電線に圧着されることによって、電線の先端に固定される。
圧着端子が、柱上開閉器との接続位置において固定されているため、当該圧着端子が固定された電線が風などの影響によって振動したり揺動したりすることに起因して、圧縮端子における圧着部の縁部あるいはその近傍において、電線が疲労断線してしまうことがあった。
従来、このような断線が生じた場合、たとえば、断線を生じた柱上開閉器よりも一次側の架線に分岐線を接続するとともに、当該柱上開閉器よりも二次側の架線に別の分岐線を接続し、第一分岐線と第二分岐線との間に工事用開閉器を設け、当該工事用開閉器を介して仮送電をおこなっている間に第一分岐線と第二分岐線との間を停電させ、断線部分の復旧をおこなっていた。あるいは、従来、このような断線が生じた場合、たとえば、断線を生じた柱上開閉器よりも一次側と二次側とをジャンパーケーブルによって接続し、当該ジャンパーケーブルによって仮送電をおこなっていた。
関連する技術として、従来、引込口接続器の電源側電線を挟持しうる挟持部とバイパス線接続部を備えたバイパス接続具と、開閉器あるいは端子接続部に接触する接触部とバイパス線接続部を有する開閉器用のバイパス接続具と、を備えたバイパス線接続装置に関する技術(下記特許文献1を参照)や、バイパスケーブルの端部に設けられたバイパス接続具を備え、当該バイパス接続具を配電線の接続箇所の両側に装着して両側間をバイパスするバイパス接続装置に関する技術(下記特許文献2を参照)があった。
特開平9−103009号公報 特開2006−271134号公報
しかしながら、上述した従来の技術のように、高圧架空配電線路において生じた断線部分において工事用開閉器を介して仮送電をおこなう場合、断線した電線以外の線についてもケーブル取付の必要がある。このため、工事用開閉器で仮送電をおこなう場合は、復旧までに時間を要し、停電する時間が長くなってしまうという問題があった。また、この場合、柱上開閉器より一次側(電源側)も停電させる必要があり、仮送電のために停電する範囲が拡大してしまうという問題があった。
また、上述した従来の技術のように、ジャンパーケーブルを介して仮送電をおこなう場合、断線を生じた柱上開閉器をまたいでジャンパーケーブルを取り付ける必要がある。このため、三相不平衡を防ぐために柱上開閉器より一次側(電源側)も停電させ、ジャンパーケーブルを接続した後に仮送電するという手順になり、仮送電のために停電する範囲が拡大してしまうという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、高圧架空配電線路において断線が生じた場合に、停電範囲の拡大を抑え、断線を早期に仮復旧させることができる高圧仮送電ケーブルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる高圧仮送電ケーブルは、高圧配電線路の仮送電に用いる高圧仮送電ケーブルであって、導電材料を用いて形成された導電部と当該導電部を覆い絶縁材料を用いて形成された被覆とを備えたケーブル部と、前記ケーブル部の一端において前記導電部に電気的に接続され、前記高圧配電線路の仮送電区間における一次側の導電部材を把持する第1の把持部材と、当該第1の把持部材が前記一次側の導電部材を把持した状態で固定する第1の固定部材と、を備えた一次側接続部と、前記ケーブル部の他端において前記導電部に電気的に接続され、前記高圧配電線路の仮送電区間における二次側の導電部材を把持する第2の把持部材と、当該第2の把持部材が前記二次側の導電部材を把持した状態で固定する第2の固定部材と、を備えた二次側接続部と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる高圧仮送電ケーブルは、上記の発明において、前記一次側接続部および前記二次側接続部の少なくとも一方が、略U字形状に湾曲したフック部を備えたクランプ本体と、前記フック部に対して接離可能に設けられた押し金具と、前記フック部に対する前記押し金具の位置を固定する固定具と、を備えたストレーリングトング状の構造をなすことを特徴とする。
また、この発明にかかる高圧仮送電ケーブルは、上記の発明において、前記一次側接続部および前記二次側接続部の少なくとも一方が、少なくとも前記第1の固定部材または前記第2の固定部材によって固定された状態において、前記高圧配電線路を構成する電線に設けられた絶縁体を貫通し当該絶縁体の内側の導体に接触するカットスルー刃を備えたことを特徴とする。
この発明にかかる高圧仮送電ケーブルによれば、高圧架空配電線路において断線が生じた場合に、停電範囲の拡大を抑え、断線を早期に仮復旧させることができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルの構成を示す説明図である。 柱上開閉器の一例を示す説明図である。 柱上開閉器との接続部分の近傍で電線が断線した状態を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルを用いた、仮送電の作業手順を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルを用いた、仮送電の作業手順を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルを用いた、仮送電の作業手順を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルを用いた、仮送電の作業手順を示す説明図(その4)である。 この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルを用いた、仮送電の作業手順を示す説明図(その5)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる高圧仮送電ケーブルの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(高圧仮送電ケーブルの構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルの構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブルの構成を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100は、一次側接続部110と、二次側接続部120と、ケーブル部130と、を備えている。
一次側接続部110は、クランプ本体111と、ねじ軸112と、押し金具113と、連結金具114と、を備え、ストレーリングトング状の構造をなす。クランプ本体111、ねじ軸112、押し金具113および連結金具114は、いずれも、金属材料などの導電性を有する物質を用いて形成されている。
クランプ本体111は、略U字形状に湾曲したフック部111aと、ねじ軸112を支持する支持部111bと、を備えている。クランプ本体111は、この発明にかかる第1の把持部材を実現する。ねじ軸112は、外周面にねじ山が設けられており、クランプ本体111に設けられて支持部111bを貫通するねじ穴に、当該ねじ穴を貫通するように螺合されている。
押し金具113は、ねじ軸112における、クランプ本体111の内周側に位置する先端部分に設けられている。押し金具113は、支持部111bに対するねじ軸112の螺合状態に応じて、クランプ本体111におけるフック部111aに対して接離する方向に沿って移動する。押し金具113において、フック部111a側の面には、中央部ほど当該フック部111aから離反する方向に湾曲する凹部113aが設けられている。ねじ軸112および押し金具113は、この発明にかかる第1の固定部材を実現する。
連結金具114は、ねじ軸112における、押し金具113と反対側の端部に設けられている。連結金具114は、間接活線作業に用いる工具の一つである、回転型の共用操作棒の先端に設けられた連結金具の挿入を受け付け、当該回転型の共用操作棒の連結金具と係合する挿入凹部を備える。回転型の共用操作棒の連結金具114は、当該回転型の共用操作棒の軸心と平行な軸心周りに回動可能とされている。
回転型の共用操作棒は、当該回転型の共用操作棒の本体部分に対して当該回転型の共用操作棒の連結金具114を回動させるハンドルを備えている。連結金具は、ねじ軸112に対して、当該ねじ軸112の軸心を中心として回動可能に設けられている。
挿入凹部に回転型の共用操作棒の連結金具114が挿入された状態でハンドルを回転させることによって、当該回転型の共用操作棒の本体部分に対して当該回転型の共用操作棒の連結金具114を回動させると、連結金具114が回動する。支持部111bに対するねじ軸112の螺合状態は、連結金具の回動に連動して移動する。支持部111bに対するねじ軸112の螺合状態が変化することにより、押し金具113をフック部111aに近づけたり、離したりすることができる。
二次側接続部120は、クランプ本体121と、ねじ軸122と、押し金具123と、カットスルー刃124と、連結金具125と、を備え、カットスルークランプ状の構造をなす。クランプ本体121は、この発明にかかる第2の把持部材を実現する。二次側接続部120におけるねじ軸122および押し金具123は、この発明にかかる第2の固定部材を実現する。クランプ本体121、ねじ軸122、押し金具123、カットスルー刃124および連結金具125は、いずれも、金属材料などの導電性を有する物質を用いて形成されている。二次側接続部120におけるクランプ本体121、ねじ軸122、押し金具123および連結金具125は、一次側接続部110おけるクランプ本体111、ねじ軸112、押し金具113および連結金具114と同様の構成であるため説明を省略する。
カットスルー刃124は、鋭利な刃をクランプ本体121におけるフック部121aに対向させた状態で、押し金具123に設けられている。押し金具123は、支持部121bに対するねじ軸122の螺合状態に応じて、クランプ本体121におけるフック部121aに対して接離する方向に沿って移動する。カットスルー刃124は、連結金具125を回動させることによる、フック部121aに対する押し金具123の移動にともなって、フック部121aに対して接離する方向に沿って移動する。
ケーブル部130は、一次側接続部110と二次側接続部120とを接続する。ケーブル部130は、導体によって形成されたケーブル本体(図示を省略する)と、当該ケーブル本体を覆う被覆131と、を備えている。ケーブル本体は、導電性を有する材料を用いて形成され、一次側接続部110と二次側接続部120とを電気的に接続する。ケーブル本体は、この発明にかかる導電部を実現する。被覆131は、絶縁材料によって形成されている。被覆131は、具体的には、たとえば、架橋ポリエチレンなどによって形成することができる。
(高圧仮送電ケーブル100の取り付け対象)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100の取り付け対象について説明する。この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100は、たとえば、柱上開閉器に接続されるケーブルが断線した場合に、当該柱上開閉器と断線したケーブルとを仮接続する場合に用いられる。
図2は、柱上開閉器の一例を示す説明図である。図2において、柱上開閉器201は、たとえば、電柱200に設置される。柱上開閉器201は、ケーシング201aと、接続端子と、指針201bとを備えている。ケーシング201aは、図示を省略する開閉機構など、柱上開閉器201を構成する各種の部材を収納する、密閉された空間を形成する。
接続端子は、ケーシング201aにおける略対向する2つの面にそれぞれ3つずつ設けられている。ケーシング201aにおける略対向する2つの面のうち、一方の面に設けられた接続端子(図示を省略する)には、一次側(電源側)の線路が接続される。また、ケーシング201aにおける略対向する2つの面のうち、他方の面に設けられた接続端子には、二次側(負荷側)の線路が接続される。
接続端子は、羽子板固定部(図5における符号501を参照)を備えている。羽子板固定部は、金属材料などの導電性を有する物質を用いて形成されており、略板形状をなす。接続端子には、高圧架空配電線路を構成する電線202が接続される。この電線202は、当該電線202の先端に設けられた圧縮端子(図5における符号502を参照)が備える羽子板端子板を、金属製のボルトなどを用いて羽子板固定部に固定することによって、柱上開閉器201に電気的に接続される。羽子板端子板や羽子板固定部は、所定の端子カバー203によって覆われている。
ケーシング201aが形成する密閉された空間内に設けられた開閉機構は、ケーシング201aにおける一方の面に設けられた接続端子とケーシング201aにおける他方の面に設けられた接続端子との間を、電気的に接続する閉状態および電気的接続を切断する開状態に切り替える。
指針201bは、ケーシング201aにおける一方の面および他方の面とは異なる別の面(図2における紙面手前側の面)に設けられている。指針201bは、ケーシング201aにおける別の面に軸支されており、軸支された位置を中心として、当該別の面に沿って揺動可能に設けられている。指針201bは、開閉機構の切り替え動作に連動して揺動し、開閉機構が「入」状態(閉状態)であるか「切」状態(開状態)であるかを指し示す。図2においては、指針201bは、開閉機構が「切」状態であること、すなわち、開閉機構が開状態であることを指し示している。
柱上開閉器201に接続される電線202は、導体によって形成されたケーブル本体と、当該ケーブル本体を覆う被覆と、を備えている。ケーブル本体は、導電性を有する材料を用いて形成され、一次側接続部110と二次側接続部120とを電気的に接続する。ケーブル本体は、この発明にかかる導電部を実現する。被覆は、絶縁材料によって形成されている。被覆は、具体的には、たとえば、架橋ポリエチレンなどによって形成することができる。
図2に示した柱上開閉器201に接続された電線202は、上記のように、先端に設けられた圧縮端子が備える羽子板端子板を、柱上開閉器201の羽子板固定部に固定されている。このため、従来、柱上開閉器201に接続された電線202が風などの影響によって振動したり揺動したりすると、その振動や揺動に起因して、電線202が、柱上開閉器201との接続部分あるいはその近傍で疲労断線してしまうことがあった。
柱上開閉器201の二次側に接続されていた電線202が断線すると、柱上開閉器201より二次側において停電が発生する。このため、断線した線路においては早急な復旧が要求される。断線した線路を、断線する前の状態に復旧するためには、資材や機材を調達したり作業員を確保したりするなど事前の準備が必要である。一方で、事前の準備が整ってから復旧作業をおこなうのでは、停電の状態が長時間にわたってしまう。このため、断線した線路を仮復旧し、後日準備が整ってから本復旧するという対応がとられる。仮復旧から本復旧までは、仮送電がおこなわれる。従来の方法では、この仮送電を、工事用開閉器やジャンパーケーブルを介しておこなうため、停電する範囲が拡大してしまっていた。
仮送電のために停電する範囲の拡大を抑えるためには、断線部分を仮送電用のケーブルで中継することが考えられるが、柱上開閉器201との接続部分あるいはその近傍で電線202が断線した場合、柱上開閉器201側に残っている電線202は存在しない(圧縮端子のみ)か、ごく短くなっていることも多い。
図3は、柱上開閉器201との接続部分の近傍で電線202が断線した状態を示す説明図である。図3においては、断線した電線202の先端202aが中空に浮いた状態となっている。このように、断線した電線202どうしの接続は、接続対象とする相互の電線202の端部の被覆を剥ぎ取って導体を露出させ、露出させた導体どうしを圧縮スリーブなどを用いて接続することによっておこなうが、図3において矢印301で示すように、柱上開閉器201との接続部分あるいはその近傍で電線202が断線した場合、中継する仮送電用のケーブルを、柱上開閉器201側における電線202に接続することが難しい。
また、電線202どうしの接続に際して、接続対象とする相互の電線202の端部の被覆を剥ぎ取って導体を露出させる作業は煩雑であり、急を要する仮復旧作業に時間がかかってしまう。このように、従来は、送電線路において断線が生じた場合に、停電範囲の拡大を抑え、断線を早期に仮復旧させることが難しかった。以下に説明するこの発明にかかる実施の形態の仮送電の作業手順によれば、このような困難を解消することができる。
(仮送電の作業手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100を用いた、仮送電の作業手順について説明する。図4、図5、図6、図7および図8は、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100を用いた、仮送電の作業手順を示す説明図である。
高圧仮送電ケーブル100を用いた仮送電の作業に際しては、まず、断線によって先端が中空に浮いている状態の電線202の先端202aに端末キャップ401を取り付ける(図4を参照)。端末キャップ401は、公知の各種の端末キャップ401を用いることができる。また、端末キャップ401の取り付けに代えて、断線した電線202において露出する導体に、ビニールテープなどを巻き付けることによって当該導体を絶縁してもよい。
つぎに、柱上開閉器201における接続端子の端子カバー203を取り外す(図5を参照)。端子カバー203を取り外すと、羽子板固定部501および断線した電線202の先端に取り付けられていた圧縮端子502が露出される。圧縮端子502における羽子板端子板は、羽子板固定部501にボルトによって固定されているため、圧縮端子502と羽子板固定部501、すなわち、圧縮端子502と柱上開閉器201とは電気的に接続されたままとなっている。
そして、露出された圧縮端子502における圧着部に、高圧仮送電ケーブル100の一次側接続部110を取り付ける(図6を参照)。一次側接続部110の取り付けは、まず、押し金具がフック部から離間する方向にねじ軸112を回動させ、押し金具113とフック部111aとの間を、圧着部の外径寸法以上に開いた状態で、一次側接続部110における連結金具114を、回転型の共用操作棒の先端に取り付ける。
つぎに、フック部111aを圧縮端子502における圧着部502aに引っ掛ける。このとき、押し金具113とフック部111aとの間に圧着部502aが位置するように、フック部111aを圧着部502aに引っ掛ける。そして、このようにフック部111aを圧着部502aに引っ掛けた状態で、押し金具113がフック部111aに近づく方向に、回転型の共用操作棒のハンドルを回転させる。これにより、押し金具113とフック部111aとの間に圧着部502aを挟んだ状態で、一次側接続部110を圧着部502a(圧縮端子502)に取り付けることができる。圧縮端子502と柱上開閉器201とは電気的に接続されているため、一次側接続部110は、圧縮端子502を介して、柱上開閉器201に電気的に接続される。
つぎに、断線した電線202に、高圧仮送電ケーブル100の二次側接続部120を取り付ける(図7を参照)。二次側接続部120の取り付けは、まず、押し金具123およびカットスルー刃124がフック部121aから離間する方向にねじ軸122を回動させ、カットスルー刃124の刃の先端とフック部121aとの間を、圧着部502aの外径寸法以上に開いた状態で、二次側接続部120における連結金具125を、回転型の共用操作棒の先端に取り付ける。
つぎに、フック部121aを断線した電線202に引っ掛ける。そして、フック部121aを断線した電線202に引っ掛けた状態で、押し金具123およびカットスルー刃124がフック部121aに近づく方向に、回転型の共用操作棒のハンドルを回転させる。回転型の共用操作棒のハンドルの回転にともなって、押し金具123がフック部121aに近づくと、カットスルー刃124が電線202の被覆に突き刺さる。
この状態からさらに回転型の共用操作棒のハンドルを回転させると、カットスルー刃124が被覆を突き抜け、被覆の内側の電線202に突き刺さる。これにより、二次側接続部120は、カットスルー刃124を介して、断線した電線202に電気的に接続される。この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100においては、二次側接続部120が備えるカットスルー刃124を電線202に突き刺すことによって、二次側接続部120と断線した電線202とを容易に電気的に接続することができる。
そして、回転型の共用操作棒のハンドルは、断線により2つに分断された電線202のうち二次側の電線202を、押し金具123とクランプ本体121におけるフック部121aとの間に挟んだ状態、すなわち、押し金具123およびフック部の121aいずれにも電線202の外表面が当接した状態になるまで回転させる。これにより、二次側接続部120と断線した電線202とを電気的に接続した状態で、電線202に対するカットスルー刃124の位置を固定することができる。
その後、一次側接続部110および二次側接続部120を覆う絶縁用の防具801を取り付ける(図8を参照)。一次側接続部110を覆う絶縁用の防具801は、具体的には、一次側接続部110、接続端子、圧縮端子502、および圧縮端子502と一体になっている断線部分を、周囲から絶縁した状態で覆うように取り付ける。二次側接続部120を覆う絶縁用の防具801は、具体的には、二次側接続部120と、被覆におけるカットスルー刃124が突き刺さっている部分と、を周囲から絶縁した状態で覆うように取り付ける。
上述した実施の形態は、クランプ本体111とねじ軸112と押し金具113と連結金具114とを備え、ストレーリングトング状の構造をなす一次側接続部110を備えた高圧仮送電ケーブル100について説明したが、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100は、これに限るものではない。この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100における一次側接続部110は、たとえば、ストレーリングトング状の構造をなす一次側接続部110に代えて、たとえば、上記の二次側接続部120のように、クランプ本体121とねじ軸122と押し金具123とカットスルー刃124とを備えたカットスルークランプ状の構造によって実現してもよい。
このような、一次側接続部110および二次側接続部120のいずれもがカットスルークランプ状の構造をなす高圧仮送電ケーブル100は、たとえば、断線により2つに分断された両電線202のいずれにも、カットスルークランプ状の一次側接続部110および二次側接続部120を取り付けることが可能な余長がある場合に、当該断線した電線202の仮復旧に用いることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100は、高圧配電線路の仮送電に用いる高圧仮送電ケーブル100であって、導電部を実現するケーブル本体とケーブル本体を覆う被覆とを備えたケーブル部130と、第1の把持部材を実現するクランプ本体111と、第1の固定部材を実現するねじ軸112および押し金具113と、を備えた一次側接続部110と、第2の把持部材を実現するクランプ本体121と、第2の固定部材を実現するねじ軸122および押し金具123と、を備えた二次側接続部120と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、高圧配電線路の仮送電区間における一次側の導電部材である羽子板固定部501を一次側接続部110によって把持するだけで、羽子板固定部501と一次側接続部110とを容易かつ確実に接続することができる。また、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、高圧配電線路の仮送電区間における二次側の導電部材である断線した電線202を二次側接続部120によって把持するだけで、当該断線した電線202と二次側接続部120とを容易かつ確実に接続することができる。これにより、送電線路において断線が生じた場合に、停電範囲の拡大を抑え、断線を早期に仮復旧させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、一次側接続部110および二次側接続部120が、略U字形状に湾曲したフック部111a、121aを備えたクランプ本体111、121と、フック部111a、121aに対して接離可能に設けられた押し金具113、123と、フック部111a、121aに対する押し金具113、123の位置を固定する固定具を実現するねじ軸112、122と、を備えた構造をなすことを特徴としている。
高圧仮送電ケーブル100において、フック部111a、121aや押し金具113、123は、一次側接続部110および二次側接続部120の少なくとも一方が備えていることが好ましい。
この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、クランプ本体111、121が略U字形状に湾曲したフック部111a、121aを備えているため、高圧仮送電ケーブル100の接続対象とする位置にフック部111a、121aを引っ掛けることができ、フック部111a、121aを引っ掛けた後に、クランプ本体111、121を高圧仮送電ケーブル100の接続対象とする位置に固定する作業をおこなうことができる。これにより、たとえば、架空配電線のように高圧仮送電ケーブル100の接続対象とする位置が固定されていない不安定な状態であっても、高圧仮送電ケーブル100を容易に接続することができ、断線を早期に仮復旧させることができる。
また、一次側接続部110は、羽子板固定部501を把持することによって羽子板固定部501との電気的な接続を確保することができるので、圧縮端子502における圧着部502aの縁部あるいはその近傍において電線202が断線した場合にも、当該断線した電線202と一次側接続部110とを容易かつ確実に電気的に接続することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100は、二次側接続部120が、高圧配電線路(高圧架空配電線路)を構成する電線202に設けられた絶縁体である被覆を貫通し、当該絶縁体の内側の導体に接触するカットスルー刃124を備えたことを特徴としている。これにより、高圧仮送電ケーブル100を容易に接続することができ、断線を早期に仮復旧させることができる。
この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、二次側接続部120を断線した電線202に固定するだけで、当該断線した電線202と二次側接続部120とを電気的に接続することができる。これにより、断線した電線202と二次側接続部120との接続作業を短時間でおこなうことができ、断線を早期に仮復旧させることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、現地の開閉器の開閉機構を損なったり、停電範囲を拡大したりすることなく仮送電をおこなうことができる。これにより、仮送電に要する停電時間を短くし、早期に復旧することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、一次側接続部110はフック部111aを引っ掛けた状態でねじ軸112を締め込むだけで羽子板固定部501に電気的に接続することができ、二次側接続部120はフック部121aを引っ掛けた状態でねじ軸122を締め込むだけで断線した電線202の導電部材に電気的に接続することができる。これにより、作業者が不用意に充電部に接触することを防止し、作業における安全性を確保することができる。
この発明にかかる実施の形態の高圧仮送電ケーブル100によれば、特に、一次側接続部110はフック部111aと押し金具113とによって羽子板固定部501を挟持し、二次側接続部120のみにカットスルー刃124を設けて、フック部121aと押し金具123とによって断線した電線202を挟持する際に、当該電線202にカットスルー刃124を食い込ませ二次側接続部120と断線した電線202との電気的な接続を確保している。これにより、二次側接続部120と断線した電線202とを容易に電気的に接続することができ、仮送電に要する停電時間を短くし、早期に復旧することができる。
以上のように、この発明にかかる高圧仮送電ケーブルは、高圧配電線路における仮復旧作業に有用であり、特に、柱上開閉器などの配電設備の近傍において当該配電設備に接続される電線が断線した場合の仮復旧作業に適している。
100 高圧仮送電ケーブル
110 一次側接続部
111 クランプ本体
111a フック部
111b 支持部
112 ねじ軸
113 押し金具
114 連結金具
120 二次側接続部
121 クランプ本体
121a フック部
122 ねじ軸
123 押し金具
124 カットスルー刃
125 連結金具
130 ケーブル部

Claims (4)

  1. 高圧配電線路の仮送電に用いる高圧仮送電ケーブルであって、
    導電材料を用いて形成された導電部と当該導電部を覆い絶縁材料を用いて形成された被覆とを備えたケーブル部と、
    前記ケーブル部の一端において前記導電部に電気的に接続される一次側接続部と、
    前記ケーブル部の他端において前記導電部に電気的に接続される二次側接続部と、
    を備え、
    前記一次側接続部は、
    記高圧配電線路の仮送電区間における一次側の導電部材を把持する、略U字形状に湾曲したフック部を備えたクランプ本体からなる第1の把持部材と、
    前記第1の把持部材が前記一次側の導電部材を把持した状態で固定する、前記フック部に対して接離可能に設けられた押し金具と、前記フック部に対する前記押し金具の位置を固定する固定具と、からなるストレーリングトング状の構造をなす第1の固定部材と、
    を備え、
    前記二次側接続部は、
    記高圧配電線路の仮送電区間における二次側の導電部材を把持する第2の把持部材と、
    前記第2の把持部材が前記二次側の導電部材を把持した状態で固定する第2の固定部材と、
    前記第2の固定部材によって固定された状態において、前記高圧配電線路を構成する電線に設けられた絶縁体を貫通し当該絶縁体の内側の導体に接触するカットスルー刃と、
    を備えたことを特徴とする高圧仮送電ケーブル。
  2. 前記一次側接続部は、前記押し金具の接離を操作する回転型の間接活線作業の工具の先端に設けられた連結金具の挿入を受け付ける連結金具を備えたことを特徴とする請求項1に記載の高圧仮送電ケーブル。
  3. 前記二次側接続部は、略U字形状に湾曲したフック部を備えたクランプ本体と、前記フック部に対して接離可能に設けられた押し金具と、前記カットスルー刃と、からなるカットスルークランプ状の構造をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の高圧仮送電ケーブル。
  4. 前記二次側接続部は、当該二次側接続部の前記押し金具の接離を操作する回転型の間接活線作業の工具の先端に設けられた連結金具の挿入を受け付ける連結金具を備えたことを特徴とする請求項3に記載の高圧仮送電ケーブル。
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