JP2002075508A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002075508A
JP2002075508A JP2000263368A JP2000263368A JP2002075508A JP 2002075508 A JP2002075508 A JP 2002075508A JP 2000263368 A JP2000263368 A JP 2000263368A JP 2000263368 A JP2000263368 A JP 2000263368A JP 2002075508 A JP2002075508 A JP 2002075508A
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JP
Japan
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retainer
locking position
terminal fitting
housing
connector
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Pending
Application number
JP2000263368A
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English (en)
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Masaji Saito
正司 斉藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナの誤移動防止を確実に行う。 【解決手段】 ハウジング10の下面には、下方からリ
テーナ30を装着可能なリテーナ取付孔15が開口して
形成されており、リテーナ30は、係止部33,34が
退避してキャビティ11内への端子金具の挿抜が許容さ
れる仮係止位置と、係止部33,34が端子金具に係止
される本係止位置との間を移動可能に保持されている。
リテーナ30の下端部後面からは、リテーナ30の外側
面から側方へ突出するように屈曲して形成されたヒンジ
40が設けられ、その突出端には突片41が設けられて
いる。リテーナ30が仮係止位置に装着されると、ヒン
ジ40及び突片41のうちリテーナ30の外側面から突
出した部分がハウジング10の係合凹部19に係合され
て、リテーナ30が仮係止位置から本係止位置へ移動さ
れるのが規制される。ヒンジ40及び突片41は、リテ
ーナ30の移動方向に沿った回動軸を中心に回動変位可
能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナを備えた
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コネクタハウジングの側方からリ
テーナを差し込むことでキャビティ内の端子金具に直接
係止して保持するようにしたリテーナ付きコネクタが知
られている。この種のコネクタにおける組み付け手順
は、まずリテーナをコネクタハウジングに対して仮係止
位置に取り付け、この状態で搬送する。その後端子金具
をキャビティ内に挿入し、最後にリテーナを本係止位置
に押し込んで端子金具の抜け止めを図るようにしてい
る。この工程のうち、コネクタの搬送時にはリテーナに
他のコネクタが衝合するなどして仮係止位置から本係止
位置に不用意に移動してしまうという問題があった。
【0003】上記問題を解決しようとするものが特開平
8−227750号公報に記載されている。このもの
は、図14及び図15に示すように、リテーナ1の側面
に基端を中心として内方へ弾性的に揺動変位可能な弾性
片2を設けるとともに、その自由端に設けたロック部3
をコネクタハウジング4の側縁部5に係止させることで
リテーナ1を仮係止位置に保持し、リテーナ1の誤移動
防止を図るものである。そして、リテーナ1の移動操作
を行う際には、治具などを用いて弾性片2を側方から強
制的に撓ませて、ロック部3の係止状態を解除するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、弾性片2の
揺動軸である基端は、その軸線がリテーナ1の長さ方向
に沿う向き、言い換えるとリテーナ1の差込方向と直交
する向きに設定され、弾性片2の延出方向がリテーナ1
の差込方向に沿った向きとなっている。従って、リテー
ナ1に対して差込方向と同方向の押し込み力が作用する
と、その押し込み力は、弾性片2を撓ませる力として作
用することになり、弾性片2はロック部3と側縁部5と
の係止状態を解除しつつ弾性変形し得る構造となってい
る。このため確実なリテーナ1の誤移動防止を期するに
は、弾性片2の剛性を高めて、容易には撓まないよう
にする、またはロック部3と側縁部5との係止代を増
大させる、といった対策を施す必要がある。
【0005】しかしながら、では、リテーナ1の移動
操作を行う際に、弾性片2を強制的に撓ませる作業がし
辛くなるという問題があり、では、係止代の増大分だ
け弾性片2の撓み変形を許容する撓み空間を大きく確保
する必要があるため、コネクタが幅方向に大型化すると
いった問題が生じていた。本発明は上記のような事情に
基づいて完成されたものであって、リテーナの誤移動防
止を確実に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可
能なコネクタハウジングには、コネクタハウジングに対
する前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、前記
コネクタハウジング内に収容された前記端子金具を抜け
止め状態に保つ本係止位置との間を移動可能なリテーナ
が装着されており、リテーナと前記コネクタハウジング
のいずれか一方には、相手側に弾性的に係止すること
で、前記リテーナを前記仮係止位置または前記本係止位
置に保持可能な保持手段が備えられるとともに、前記仮
係止位置に配された前記リテーナが前記本係止位置側へ
押し込まれるのに伴って、前記保持手段による弾性的な
係止状態が解除されてその移動動作が許容されるように
なっているものにおいて、前記リテーナまたは前記コネ
クタハウジングには、相手側に係合されて、前記リテー
ナにおける前記仮係止位置から前記本係止位置側への移
動動作を規制可能な規制姿勢と、相手側に対する係合状
態が解除される解除姿勢との間を揺動軸を中心として揺
動変位可能な規制部が設けられるとともに、その揺動軸
の軸線が前記リテーナの押し込み方向に沿って真っ直ぐ
に形成されている構成としたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記リテーナは、前記コネクタハウジングに
対する前記端子金具の挿抜方向と交差する側方から前記
コネクタハウジングに装着されるようになっており、前
記仮係止位置から前記本係止位置に移動されると前記端
子金具に直接に係止してこれを抜け止め保持可能な構成
となっているところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記規制部またはその相手側
の少なくともいずれか一方には、前記規制姿勢とされた
前記規制部に対して所定以上の力がその揺動方向に沿っ
て作用した場合にのみ前記規制部が前記解除姿勢へ変位
されるのを許容するセミロック手段が設けられていると
ころに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>コネクタハ
ウジングに対してリテーナを仮係止位置に装着すると、
リテーナは保持手段によって仮係止位置に保持されると
ともに、規制姿勢とされた規制部が相手側に係合される
ことにより本係止位置側への移動動作が規制される。コ
ネクタハウジング内に端子金具を収容した後に、規制部
を揺動軸を中心として規制姿勢から解除姿勢へと揺動変
位させて、相手側に対する係合状態を解除してから、リ
テーナを本係止位置側へ押し込む。押し込みに伴って保
持手段による弾性的な係止状態が解除されつつリテーナ
は本係止位置に移動されて、端子金具の抜け止めが図ら
れる。リテーナは、保持手段により本係止位置に保持さ
れる。規制部の揺動軸は、その軸線がリテーナの押し込
み方向に沿って真っ直ぐに形成されているから、規制部
が規制姿勢とされた状態で仮係止位置のリテーナに対し
て本係止位置側へ押し込む力が作用した場合でも、その
力が相手側に係合した規制部を解除姿勢へ揺動変位させ
る力として作用することがなく、リテーナの誤移動防止
を確実なものとすることができる。
【0010】<請求項2の発明>請求項1の発明をいわ
ゆるサイドリテーナを備えたコネクタに用いた場合にも
好適である。
【0011】<請求項3の発明>セミロック手段によ
り、規制部が相手側に係合した規制姿勢から解除姿勢へ
容易には変位させることができないから、リテーナの誤
移動防止をより確実なものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図13によって説明する。この実施形態では、コ
ネクタハウジング10(以下、単にハウジング10とい
う)の図1に示す下方からリテーナ30が差し込まれる
コネクタについて示す。なお、以下では、各図面(図4
を除く)における左側を前方、右側を後方として説明
し、また上下方向の記載については図2、図6、図9、
図10以外の図面を基準とする。
【0013】ハウジング10は、略ブロック状に形成さ
れるとともに、その内部には、後方から端子金具12を
挿入可能なキャビティ11が上下2段、幅方向に5室ず
つ並んで設けられている。各キャビティ11の上面から
は、図7に示すように、片持ち状のランス13が下方に
突出して形成されており、このランス13は、キャビテ
ィ11の後方から挿入される端子金具12によって一旦
上方へ撓まされた後に復帰して端子金具12に係止され
るようになっている。このランス13により端子金具1
2は一次係止されるようになっている。各ランス13の
上方には、その撓み変形を許容する撓み空間14が前方
に開口して形成されている。
【0014】ハウジング10の下面には、各キャビティ
11を横切るようにしてリテーナ取付孔15が開口して
設けられており、このリテーナ取付孔15には、下方か
らリテーナ30を差し込んで装着できるようになってい
る。リテーナ取付孔15は、その幅寸法が幅方向両端の
キャビティ11間の寸法よりも大きく設定されるととも
に、ハウジング10の両側壁16を所定厚さ分だけ残す
ように形成されている。リテーナ取付孔15における幅
方向の両端部における孔縁には、図2及び図8に示すよ
うに、リテーナ30の保持アーム35,36が係止可能
な係止突部17,18が前後に一対ずつ設けられてお
り、それぞれ上下にずれた位置に配されている。これら
の係止突部17,18の下面には、それぞれテーパ面が
形成されている。
【0015】リテーナ30は、図1及び図3に示すよう
に、格子状に形成され、ハウジング10側のキャビティ
11と同じピッチで連通孔31が幅方向に並んで形成さ
れている。これらの連通孔31は、リテーナ30がハウ
ジング10に取り付けられるのに伴って、下段側のキャ
ビティ11に連通されるようになっている。リテーナ3
0の上面には、仕切り突部32が設けられ、それぞれリ
テーナ30の長さ方向の全長にわたって形成されてい
る。これらの仕切り突部32は、リテーナ30がハウジ
ング10に取り付けられるのに伴って、上段側のキャビ
ティ11間を仕切る隔壁に整合されるようになってい
る。
【0016】連通孔31の下面における両側縁には、図
4に示すように、一対の係止部33が上方へ突出して形
成されている。リテーナ30の上面にも、同様の係止部
34が連通孔31内の係止部33と幅方向の配設位置を
同じにしてそれぞれ設けられており、この係止部34
は、仕切り突部32に連続して形成されるとともに、突
出高さが揃えられている。各係止部33,34は、図7
に示すように、リテーナ30がリテーナ取付孔15に装
着された時にリテーナ取付孔15の前側の孔縁の直後に
配されるように形成されている。この係止部33,34
は、キャビティ11内に突出して配されることで、キャ
ビティ11内に収容された端子金具12のあご部に係止
されるようになっており、これにより端子金具12の二
次係止がなされるようになっている(図12参照)。
【0017】リテーナ取付孔15に対してリテーナ30
は、その下面がハウジング10の下面から下方へ突出し
た仮係止位置と、ハウジング10の下面とほぼ面一とな
る本係止位置との2位置間を移動可能な状態で装着され
るようになっている。リテーナ30が仮係止位置に装着
された状態では、図7に示すように、各係止部33,3
4がキャビティ11から退避した位置に配されること
で、キャビティ11内への端子金具12の挿抜が可能と
なっている。リテーナ30が本係止位置に装着された状
態では、図12に示すように、各係止部33,34がキ
ャビティ11内に突出した位置に配されて、端子金具1
2に係止されるようになっている。
【0018】リテーナ30の幅方向の両端部には、図1
に示すように、前後一対の保持アーム35,36が上方
へ突出してそれぞれ設けられており、それぞれ閉じ方向
へ弾性変形可能とされている。これらの保持アーム3
5,36は、リテーナ取付孔15の幅方向の両端部にそ
れぞれ進入されるようになっている。これら保持アーム
35,36のうち前側の保持アーム35の上端部前面に
は、図8に示すように、前方へ突出する保持突起37が
設けられ、後側の保持アーム36の上端部後面には、後
方へ突出する保持突起38が設けられている。また、両
保持突起37,38の上面には、テーパ面が形成されて
いる。
【0019】そして、リテーナ30が仮係止位置に装着
されると、後側の保持アーム36の保持突起38が係止
突部18の上面に係止されるとともに、前側の保持アー
ム35の保持突起37における上面(テーパ面)が係止
突部17の下面(テーパ面)に当接されることで、リテ
ーナ30は、仮係止位置から上下方向への遊動が規制さ
れた状態に保持される。この状態からリテーナ30を上
方へ押し込むと、前側の保持アーム35が保持突起37
と係止突部17とのテーパ面に案内されて弾性変形さ
れ、リテーナ30の上方への移動が許容される。リテー
ナ30が本係止位置に達すると、図13に示すように、
保持アーム35が復帰して保持突部37が係止突部17
の上面に係止されるとともに、両保持アーム35,36
の上端面がリテーナ取付孔15の上面に当接されること
で、リテーナ30は本係止位置から上下方向への遊動が
規制された状態に保持される。また、リテーナ30の前
端下部における幅方向の中央には、操作用凹部39が設
けられており、この操作用凹部39に治具などを引っ掛
けて操作することで、保持アーム35,36による係止
状態を強制的に解除しつつ、リテーナ30をハウジング
10から取り外すことができるようになっている。
【0020】さて、リテーナ30の下端部両側縁の後端
面からは、図3に示すように、一対のヒンジ40が後方
へ突出して設けられるとともに、その突出端にはヒンジ
40よりも厚肉な板状をなす突片41がそれぞれ設けら
れている。ヒンジ40は、リテーナ30の後端面から後
方へ突出してから、約90度屈曲して形成されること
で、リテーナ30の外側面よりも外側へリテーナ30の
幅方向に沿って突出するように形成されている。そし
て、図5に示すように、リテーナ30をハウジング10
に対して仮係止位置に装着するのに伴って、ヒンジ40
及び突片41のうちのリテーナ30の外側面から側方へ
突出した部分の上端面がハウジング10の側壁16を切
り欠いて形成された係合凹部19に係合されるようにな
っている。ヒンジ40及び突片41が係合凹部19に係
合されることにより、リテーナ30の仮係止位置から本
係止位置への移動動作が規制されるようになっている。
このように、ヒンジ40及び突片41がリテーナ30の
外側面から突出して係合凹部19に係合可能な姿勢が規
制姿勢とされている。係合凹部19に係合されたヒンジ
40と突片41は、その前面が係合凹部19の前面に当
接されており、これにより、図5の姿勢からヒンジ40
及び突片41が前側へ変位されるのが規制されている。
【0021】このヒンジ40は、常には上記のように約
90度屈曲した形状に保たれているが、側方などから操
作することにより、基端を中心として回動変位可能とさ
れ、ヒンジ40及び突片41がリテーナ30の長さ方向
と平行となる姿勢(解除姿勢)まで回動されるようにな
っている(図11参照)。これらのヒンジ40及び突片
41の回動軸の軸線は、リテーナ30の移動方向(押し
込み方向)に沿って真っ直ぐに形成されており、ヒンジ
40及び突片41の回動方向は、リテーナ30の移動方
向と直交する方向とされている。
【0022】また、突片41の下端部には、誘導部42
が形成されている。この誘導部42は、突片41から図
6における前方及び側方へ張り出すことで略三角形状に
形成されるとともに、その後面が突片41の後面と面一
に形成される一方、前面が途中で略直角状に折れ曲がっ
た傾斜面として形成されている。この傾斜面には、側方
や前方から、ヒンジ40及び突片41を回動操作するた
めの操作部材が当接可能とされており、その回動操作を
円滑に案内できるようになっている。この傾斜面が誘導
面43とされている。
【0023】リテーナ30が仮係止位置に取り付けられ
た状態から、図10に示すように、ヒンジ40及び突片
41が上記した真直な姿勢に回動されると、ヒンジ40
及び突片41の係合凹部19に対する係合状態が解除さ
れるようになっている。このときのヒンジ40及び突片
41の姿勢が解除姿勢とされており、リテーナ30は仮
係止位置から本係止位置への移動が許容された状態とな
る。ハウジング10の側壁16(係合凹部19)の内側
には、解除姿勢へと変位されたヒンジ40及び突片41
を収容可能な逃がし孔20がリテーナ取付孔15に連通
して形成されている。この逃がし孔20は、隣接するキ
ャビティ11の外壁を部分的に切り欠いて形成されてお
り、逃がし孔20内に進入されるヒンジ40及び突片4
1によって切り欠かれたキャビティ11が取り囲まれる
ようになっている。
【0024】係合凹部19の後側には、図1及び図6に
示すように、係合壁21が設けられている。この係合壁
21は、突片41の回動軌跡内に突出して配設されるこ
とで、回動途中の突片41に対して係合可能とされてい
る。この係合壁21の外側の端縁部には、テーパ面22
が形成されており、このテーパ面22と対向する突片4
1側にも同様の傾斜を持つテーパ面44が形成されてい
る。突片41が回動される途中に両テーパ面22,44
が当接可能とされ、その当接状態から、突片41に対し
て所定以上の力が作用した場合にのみ、突片41が係合
壁21を乗り越えてその内側の逃がし孔20へ進入する
のが許容されるようになっている。解除姿勢とされて逃
がし孔20内に収容された突片41は、その外側に配さ
れた係合壁21が係合されることで、逃がし孔20から
外側へ回動変位されるのが規制されるようになってい
る。また、この係合壁21の下面は、ハウジング10の
下面よりも所定寸法(=誘導部42の高さ寸法分)だけ
高い位置とされて、突片41が回動される際に誘導部4
2は係合壁21とは非干渉とされている。
【0025】なお、本実施形態では、ヒンジ40と突片
41とが特許請求の範囲に記載した規制部に相当し、係
合壁21が特許請求の範囲に記載したセミロック手段に
相当している。
【0026】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず、図1に示すよう
に、ハウジング10の下方からリテーナ取付孔15内に
リテーナ30を差し込む。リテーナ30が仮係止位置に
達したところで、図8に示すように、後側の保持アーム
36の保持突起38が係止突部18を乗り越えて係止さ
れるとともに、前側の保持アーム35の保持突起37の
上面が係止突部17の下面に当接されることで、リテー
ナ30は仮係止位置に保持される。
【0027】このとき、図5及び図6に示すように、リ
テーナ30の外側面から側方に突出したヒンジ40及び
突片41の上面が係合凹部19に係合される。このよう
に、リテーナ30は、前側の保持アーム35の保持突起
37が係止突部17に当接されるとともに、ヒンジ40
及び突片41が係合凹部19に係合されることにより、
前後に離間した2箇所で仮係止位置から本係止位置への
移動動作がそれぞれ規制される。従って、この後、リテ
ーナ30を仮係止位置に取り付けたハウジング10を袋
詰めにして別の場所へ搬送する際に、他のハウジングが
リテーナ30に衝合してもそのリテーナ30が本係止位
置へと押し込まれるのが防がれる。
【0028】このヒンジ40及び突片41の回動軸は、
リテーナ30の押し込み方向に沿って真っ直ぐに形成さ
れているから、リテーナ30を押し込む力がヒンジ40
及び突片41を回動させる力として作用することが殆ど
なく、確実にリテーナ30の誤移動を防ぐことができ
る。さらには、仮にヒンジ40及び突片41に対して側
方から回動させる向きの力が作用した場合でも、突片4
1が係合壁21に係合されるから、簡単に突片41が係
合壁21を乗り越えて回動変位するようなことはなく、
リテーナ30の誤移動防止がより確実なものとなってい
る。
【0029】搬送後、ハウジング10を自動機にセット
し、自動機によって各キャビティ11内に端子金具12
を挿入した後(図7参照)、リテーナ30を仮係止位置
から本係止位置へ移動させる。この作業工程のうちで、
少なくともリテーナ30の移動操作を行う前の段階で、
図9に示すように、ハウジング10は両側方から自動機
の一対のアームA(上記した操作部材に相当)によって
挟まれた状態で所望の場所へと運ばれる。ハウジング1
0に自動機のアームAが接近すると、先にアームAの側
面がハウジング10から側方に突出した突片41の誘導
部42の突出端に当接される。そして、アームAがハウ
ジング10側へさらに接近するのに伴って、誘導部42
のうち斜め前方を向いた誘導面43がアームAに当接さ
れてヒンジ40及び突片41が後方へ回動変位される。
アームAの側面がハウジング10の外側面に当接される
と、突片41は係合壁21に係合した状態から、互いの
テーパ面22,44に案内されつつ係合壁21を乗り越
えて逃がし孔20内へ収容される。これにより、図10
に示すように、ヒンジ40及び突片41は、リテーナ3
0の長さ方向と平行な解除姿勢とされ、係合凹部19に
対する係合状態が完全に解除されて、ヒンジ40及び突
片41によるリテーナ30の仮係止位置からの移動規制
が解除される。
【0030】その後リテーナ30が上方へ押し込まれる
と、前側の保持アーム35が弾性変形しつつ係止突部1
7を乗り越えて、図13に示すように、リテーナ30が
本係止位置に達すると共に保持アーム35が弾性復帰し
て保持突起37が係止突部17に係止されて、リテーナ
30は本係止位置に保持される。このとき、図12に示
すように、各係止部33,34がキャビティ11内に突
出するとともに、端子金具12のあご部に係止される。
もって端子金具12は二次係止されてキャビティ11内
から抜け止め状態に保持される。
【0031】一方、例えばメンテナンスのときに、リテ
ーナ30を仮係止位置へ移動させる場合には、図11に
示すように、リテーナ30の操作用凹部39に治具など
を引っ掛けて操作する。この場合、逃がし孔20内に収
容された突片41は、外側の係合壁21に当接されてい
るから、ヒンジ40及び突片41が解除姿勢から再び規
制姿勢へと戻されるのが規制される。これによりメンテ
ナンス時のリテーナ30の移動操作を簡単に行うことが
できる。
【0032】以上説明したように本実施形態によれば、
ヒンジ40及び突片41の回動軸の軸線がリテーナ30
の移動方向に沿って真っ直ぐに形成されているから、搬
送途中に仮係止位置に配されたリテーナ30が本係止位
置側へ押し込まれた場合でも、その押し込み力が規制姿
勢とされたヒンジ40及び突片41を解除姿勢へと回動
させる力として作用することがなく、リテーナ30が誤
移動されるのを確実に防ぐことができる。
【0033】さらには、突片41は、規制姿勢から解除
姿勢へと回動される途中で係合壁21に係合されるか
ら、搬送途中に突片41が回動方向に沿った向きの力を
受けたとしても容易には解除姿勢まで回動されることは
なく、もってリテーナ30が誤移動されるのをより確実
に防ぐことができる。
【0034】ところで、上記実施形態では、自動機のア
ームAによって側方からハウジング10を挟み込む動作
を利用して、ヒンジ40及び突片41を解除姿勢へ回動
させる場合を示したが、例えば操作部材をハウジング1
0の前方からその外側面に沿って後退させるようにした
場合でも、突片41の誘導部42の内側を向いた誘導面
43が操作部材に摺接されることで、ヒンジ40及び突
片41を回動させることができる。また、ヒンジ40及
び突片41の回動操作を手作業により行うようにしても
よい。
【0035】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、ヒンジ及び突片がリテー
ナ側に設けられた場合について示したが、逆にこれらを
ハウジング側に設けるようにしてもよく、そのようなも
のも本発明に含まれる。
【0036】(2)上記した実施形態では、規制部であ
るヒンジ及び突片がヒンジ構造によって回動されるもの
を示したが、従来例に示したような片持ち状の弾性片に
ついても本発明は適用することができる。 (3)上記した実施形態では、ヒンジ及び突片をリテー
ナの後端側にのみ設けるようにした場合について示した
が、例えばリテーナの前端側にもヒンジ及び突片を追加
して設けるようにしてもよい。
【0037】(4)上記した実施形態では、いわゆるサ
イドリテーナタイプのものを示したが、例えばハウジン
グの前方から装着されて、ランスの撓み空間内に進入す
ることで、ランスの撓み規制を行うフロントリテーナに
ついても適用することでき、そのようなものも本発明に
含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハウジングとリテー
ナの斜視図
【図2】ハウジングの底面図
【図3】リテーナの斜視図
【図4】リテーナの背面図
【図5】ハウジングに対してリテーナを仮係止位置に装
着した状態を示す斜視図
【図6】ハウジングに対してリテーナを仮係止位置に装
着した状態を示す底面図
【図7】仮係止位置における係止部と端子金具の関係を
示す側断面図
【図8】仮係止位置における保持アームの係止状態を示
す側断面図
【図9】ハウジングが自動機のアームに挟まれる前の状
態を示す底面図
【図10】ハウジングが自動機のアームに挟まれた状態
を示す底面図
【図11】ハウジングに対してリテーナを本係止位置に
装着した状態を示す斜視図
【図12】本係止位置における係止部と端子金具の関係
を示す側断面図
【図13】本係止位置における保持アームの係止状態を
示す側断面図
【図14】従来例の斜視図
【図15】従来例の横断面図
【符号の説明】
10…ハウジング 12…端子金具 19…係合凹部(相手側) 21…係合壁(セミロック手段) 30…リテーナ 35,36…保持アーム(保持手段) 40…ヒンジ(規制部) 41…突片(規制部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容可能なコネクタハウジン
    グには、コネクタハウジングに対する前記端子金具の挿
    抜を許容する仮係止位置と、前記コネクタハウジング内
    に収容された前記端子金具を抜け止め状態に保つ本係止
    位置との間を移動可能なリテーナが装着されており、リ
    テーナと前記コネクタハウジングのいずれか一方には、
    相手側に弾性的に係止することで、前記リテーナを前記
    仮係止位置または前記本係止位置に保持可能な保持手段
    が備えられるとともに、前記仮係止位置に配された前記
    リテーナが前記本係止位置側へ押し込まれるのに伴っ
    て、前記保持手段による弾性的な係止状態が解除されて
    その移動動作が許容されるようになっているものにおい
    て、 前記リテーナまたは前記コネクタハウジングには、相手
    側に係合されて、前記リテーナにおける前記仮係止位置
    から前記本係止位置側への移動動作を規制可能な規制姿
    勢と、相手側に対する係合状態が解除される解除姿勢と
    の間を揺動軸を中心として揺動変位可能な規制部が設け
    られるとともに、その揺動軸の軸線が前記リテーナの押
    し込み方向に沿って真っ直ぐに形成されていることを特
    徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記リテーナは、前記コネクタハウジン
    グに対する前記端子金具の挿抜方向と交差する側方から
    前記コネクタハウジングに装着されるようになってお
    り、前記仮係止位置から前記本係止位置に移動されると
    前記端子金具に直接に係止してこれを抜け止め保持可能
    な構成となっていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 前記規制部またはその相手側の少なくと
    もいずれか一方には、前記規制姿勢とされた前記規制部
    に対して所定以上の力がその揺動方向に沿って作用した
    場合にのみ前記規制部が前記解除姿勢へ変位されるのを
    許容するセミロック手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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