JP2002068869A - けい酸質の肥料 - Google Patents
けい酸質の肥料Info
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Abstract
材からアスベストを無害化し、かつ、肥料として有害成
分となるニッケル、クロム、チタンをほとんど含まない
けい酸質の肥料を提供するものである。 【構成】 セメント、スレート及びケイ酸カルシウムの
少なくとも一つとアスベストとから主に構成される無機
系建材を700℃以上の温度で反応、焼成させて得られ
るけい酸質の肥料。
Description
に有効なけい酸質の肥料に係り、アスベストを含有する
無機系建材を焼成し、アスベストを無害化したけい酸質
の肥料を提供するものである。
ケイ化細胞を増加させ、耐病、耐虫性、耐倒伏性などを
高める有用な肥料として注目されており、製りん残さい
や製銑鉱さいから製造される鉱さいけい酸質肥料が主と
なっている。
スベストを含有する建材は30年以上にわたり、住宅及
び非住宅の建物の屋根材や壁材として使われており、近
年はアスベスト含有量を減らしつつあるが、含有量がゼ
ロというわけではない。
は、特定の製造工程における不純物から製造されるもの
であり、ニッケル、クロム、チタン等の有害成分を少し
ではあるが含んでいるという問題がある。また、過去に
製造されたアスベスト含有量の多い建材は依然として住
宅等に使用されたままであり、当然ながら、その劣化に
伴ってアスベストに拘わる問題が発生し、特にその廃棄
物処理については有効な処理方法が未だに確立されてい
ないという問題がある。
クロム、チタン等の有害成分をほとんど含まずに、アス
ベストを含有する無機系建材廃棄物を700℃以上の温
度で反応、焼成させることによってアスベストを無害化
し、さらに建材に含まれるけい素を利用してけい酸質の
肥料として有効に再利用化する。
する無機系建材は、セメント、スレート及びケイ酸カル
シウムの少なくとも一つとアスベストとから主に構成さ
れる無機系建材で、例えば、平型彩色スレート、波型彩
色スレ板、窯業系サイディングなどである。また、これ
らは主に取り替えや建て替えに伴って発生するアスベス
ト含有の屋根材や壁材の廃棄物を前提にしているが、当
然、使用されずに廃棄されるものも含まれる。また、該
無機建材には基本的にクロム、チタン、ニッケル等の有
害な成分は含まれないが、上塗塗料などにチタン等が含
まれることがある、しかし、無機建材全体からみればわ
ずかの量にすぎない。
ベスト含有建材は既に劣化しているのでアスベストを飛
散しやすくなっており、回収、運搬や保管等には特に注
意する必要がある。
〜1500℃が望ましい。これは、700℃以上で反
応、焼成させるとアスベストのピークが不在となり、1
500℃以上では熔融するからである。もちろん、焼成
温度は上記温度範囲内で燃料コスト、作業性、設備等を
考慮して決定されるものである。また、反応、焼成の方
法としては種々あるが、アスベストの飛散を避けるため
にできるだけ破砕せずに、重ねた状態でトンネルキルン
等により焼成する方法が良い。しかし、燃料コスト等を
考慮すれば、廃棄物をある程度の大きさに破砕してから
反応、焼成しても良い。
が、上記焼成温度で建材廃棄物に含まれるアスベストが
無害化、つまりX線回折によりアスベストのピークが不
在であればよく、建材廃棄物の大きさ、重ね方等により
決定されものである。
トのピークを示さず、存在が確認されないものであり、
また、可溶性けい酸とアルカリ分を分析すると、普通肥
料の公定規格のけい酸質肥料に適合するものである。
整すれば良い、しかし、肥料として粒度が細すぎる場合
には、適宜に水を加えて造粒物とすることができる。
生石灰、消石灰等の少なくとも一つを添加して調整する
ことが可能であり、さらに他の肥料の有効成分を添加す
ることも可能である、特に、造粒の過程で添加して造粒
物とするのもよい。
によりPHを容易に調整することも可能である。
含有建材の破片約5kgを約1000℃で15分間反
応、焼成させ、ピンミルにて粉砕した。得られた焼成粉
砕物は、X線回折でアスベストのピークを示さず、ま
た、焼成粉砕物を分析すると、表2に示すように、アル
カリ分35.7%、可溶性けい酸18.9%であり、け
い酸質肥料として公定規格に適合する数値であった。ま
た、アルカリ分が35.7%で可溶性苦土が5.7%な
ので、可溶性苦土を保証した混合石灰肥料としても適合
する数値である。
ム、チタン等の有害成分をほとんど含まないけい酸質の
肥料を得ることができる。肥料としては、けい酸質肥
料としてだけでなく、混合石灰肥料として可溶性苦土も
保証することができる。健康に有害なアスベストを無
害化処理できるだけでなく、肥料として再利用できる。
等の特徴、効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 セメント、スレート及びケイ酸カルシウ
ムの少なくとも一つとアスベストとから主に構成される
無機系建材を700℃以上の温度で反応、焼成して得ら
れることを特徴とするけい酸質の肥料。
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