JPH0321387A - 廃棄石綿の無公害化処理方法 - Google Patents

廃棄石綿の無公害化処理方法

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JPH0321387A
JPH0321387A JP1156296A JP15629689A JPH0321387A JP H0321387 A JPH0321387 A JP H0321387A JP 1156296 A JP1156296 A JP 1156296A JP 15629689 A JP15629689 A JP 15629689A JP H0321387 A JPH0321387 A JP H0321387A
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JP
Japan
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asbestos
phosphoric acid
alkali agent
baked
elution
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JP1156296A
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Satoru Fujii
知 藤井
Kichiya Yano
谷野 吉弥
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は,廃棄石綿を無公害化処理する方法に関するも
のである。 (発明の背景】 従来から、石・綿はその優れた特性から穐々の分野で使
用されてきたが,近時、人体への悪影響が指摘されるに
至り、その使用は規制される傾向にある。すなわち,石
綿はその繊維構造上粉塵を発生し易く、かかる粉塵が人
体内に侵入すると、肺等に沈着して所謂アスベスト肺や
肺痛,中皮腫等を発病する虞れがある. 而して、既存石綿材についても代替材の開発に伴って廃
棄される傾向にあるが、石綿の安易な廃棄は却って二次
公害を引き起こすことにもなり,石綿を廃棄する上でそ
の無公害化処理が重要な課題となっている. しかしながら,石綿を直接無公害化処理する技術は未だ
提案されていない.このため、止むを得ず、廃棄石綿を
そのまま地中に埋設するとか、廃棄石綿をコンクリート
で固めた上で海中投棄しているのが実情である,
【発明の目的】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、石
綿の有害要素である繊維構造を破壊するようにした廃棄
石綿の無公害化処理方法を提供することを目的とするも
のである.
【発明の要約】
この課題を解決した本発明の廃棄石綿の無公害化処理方
法は、特に,石綿をリン酸で処理すると共に焼成し、更
に、これに炭酸カルシウム又は水酸化カルシウム等のア
ルカリ剤を加えて、焼成するようにしたものである. 具体的には,まず、石綿をリン酸水溶液と混合攪拌させ
て造粒し、しかる後,その粒状物を焼成する. かくして得られる焼成物には,ニリン酸マグネシウム(
 M g .P s O 7)等のリン酸のマグネシウ
ム塩の生成が認められ、石綿の繊維構造は完全に破壊さ
れている.すなわち,これは微視的には針状結晶の石綿
と異なる粒径状をなし、巨視的にも石綿と全く異なる外
観形態を有するものである.ところで、石綿に対するリ
ン酸濃度ないし焼成温度は、リン酸のマグネシウム塩を
生成しうるに十分な程度としておくことはいうまでもな
い.好ましくは,リン酸濃度を12規定程度以上とし,
焼成温度を400℃〜650℃としておく.リン酸濃度
及び焼成温度の一方又は両方が低い場合には,石綿とリ
ン酸との反応が十分に行われず、ニリン酸マグネシウム
等を生或しない虞れがある.かかる反応が不十分である
と,例えば、X線回折において石綿のピークが小さくな
るに止まり、フォルステライトが生成するに止まること
になって、石綿の繊維構造が殆ど破壊されない.このフ
オルステライトは、エンベロープ,マイクロディスクT
R用パッケージ等の原料として利用されるものであり、
微視的には石綿と異なる半粒径状をなすものである.し
かし、巨視的には石綿と類似した外観形態を有するもの
で、繊維構造の一部が破壊されているに過ぎないもので
あり,石綿の無公害化という面からは不十分なものであ
る.そして,上記の如くして得られた焼成物に更に炭酸
カルシウム又は水酸化カルシウム等のアルカリ剤を加え
て、攪拌混合しながら焼成する.なお、この焼成は,前
記粒状物の焼成に連続して行なうことができ,例えば粒
状物の焼成工程の最終段階においてアルカリ剤を添加す
るようにしてもよい.かかるアルカリ剤の添加は,最終
処理物におけるリン酸の溶出を防止するために行なわれ
る.すなわち,リン酸で処理しただけの中間焼成物につ
いては,上記した如く石綿繊維構造が破壊されるものの
、水八のオキソリン酸イオンの溶出が認められるため、
石綿の完全な無公害化を達成し得ない.しかし、かかる
焼成物にアルカリ剤を加えて焼成すると、かかるオキソ
リン酸イオンの溶出を完全に抑制することができる. このようにして得られる最終処理物は、例えばリン酸マ
グネシウムと珪酸カルシウムを主体とするもので、その
まま安全に廃棄することができることは勿論、植物用肥
料等として好適に使用しうるものである.
【実施例l 石綿製パッキン,ガスケット等の石綿廃材10Kgを、
粉塵が飛散しない程度に湿潤させた上で粉砕し、この粉
砕物に12規定のリン酸水溶液17Kgを加えて,混合
攪拌,造粒した.この粒状物を500’Cで2時間焼成
し、その焼成の最終段階で炭酸カルシウム5Kgを加え
て、混合攪拌しながら焼成することによって、最終処理
物たる焼成物Iを得た. また、上記同様にして得られた粒状物を、アルカリ剤を
添加することな<.500℃で焼成することによって,
比較例としての焼成物■を得た.かくして得られた焼成
物IについてX線回折を行うと共にその表面を電子顕微
鏡で観察したところ,この焼成物lはリン酸マグネシウ
ムと珪酸カルシウムを主体とするものであり、繊維構造
が完全に破壊されていることが確認された.一方,焼成
物■についても電子顕微鏡で観察したところ、繊維構造
が完全に破壊されていることが確認された. 更に、各焼成物1,IIについて.島津製作所社製の細
管式等速電気泳動分析装置を用いて,オキソリン酸イオ
ンの水への溶出試験を行なった。 その結果,焼成物■については、焼成物1gに対してリ
ン酸イオン0.64m塵o1及びニリン酸イオン0 .
 7 1 mealの溶出が認められたが,焼成物夏に
ついてはオキソリン酸イオンの溶出は全く認められなか
った. 【発明の効果】 以上の説明から容易に理解されるように,本発明の方法
によれば、石綿を、その繊維構造が完全に破壊され且つ
オキソリン酸イオンの溶出が完全に抑制された無公害物
質に処理することができ、廃棄石綿の無公害化処理を実
現することができる.したがって,石綿の廃棄による二
次公害の発生を確実に回避でき,時代の要請に応えるこ
とできる.しかも、本発明の方法によって得られる最終
生或物は、植物用肥料等としてそのまま利用することが
できるから、結果的に廃棄石綿及び処理剤としてのリン
酸,アルカリ剤の再利用を図りうるものであり、資源を
無駄にしない極めて実用的且つ効率的な処理方法゜であ
るといえる.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 石綿をリン酸で処理すると共に焼成し、更に、これに炭
    酸カルシウム又は水酸化カルシウム等のアルカリ剤を加
    えて、焼成するようにしたことを特徴とする廃棄石綿の
    無公害化処理方法。
JP1156296A 1989-06-19 1989-06-19 廃棄石綿の無公害化処理方法 Granted JPH0321387A (ja)

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JPH0321387A true JPH0321387A (ja) 1991-01-30
JPH0512994B2 JPH0512994B2 (ja) 1993-02-19

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Cited By (7)

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US7658703B2 (en) 2006-09-29 2010-02-09 Nichias Corporation Method of preventing exposure of asbestos-containing material, method of treating asbestos-containing waste material, method of melt treating asbestos-containing waste material, asbestos-containing waste material treated article, and asbestos-containing melt treated article

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