JP2002068868A - リサイクル肥料 - Google Patents

リサイクル肥料

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JP2002068868A
JP2002068868A JP2000266928A JP2000266928A JP2002068868A JP 2002068868 A JP2002068868 A JP 2002068868A JP 2000266928 A JP2000266928 A JP 2000266928A JP 2000266928 A JP2000266928 A JP 2000266928A JP 2002068868 A JP2002068868 A JP 2002068868A
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JP
Japan
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asbestos
fertilizer
waste
building material
recycled
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JP2000266928A
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Takashi Ishikawa
堯 石川
Ryuichi Takahashi
隆一 高橋
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、健康に有害と言われているアスベス
トを含む無機系建材廃棄物のアスベストを不在化すると
共に、リサイクルした肥料を提供するものである。 【構成】アスベストを含む無機系建材廃棄物を700℃
〜1500℃の温度で反応、焼成させて得られる、アス
ベストを不在化したと共に、リサイクルしたけい酸質の
肥料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスベストを含有
する無機系建材の廃棄物を反応、焼成させてアスベスト
を無害化すると共に、リサイクルしたけい酸質の肥料を
得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】クリソタイルを代表とする有害なアスベ
ストを含有する建材は30年以上に亘り、住宅及び非住
宅の建物の屋根材や壁材として多く使われている。近年
はアスベスト含有量を減らしつつあるが、含有量がゼロ
ではなく、また過去に製造されたアスベスト含有量の多
い建材は依然として住宅等に使用されたままであり、当
然ながら、その劣化に伴ってアスベストに拘わる問題が
発生し、特にその廃棄物については未だに有効な処理法
が確立されていなかった。
【0003】例えば、アスベスト建材の廃棄物処理方法
としては、大きな塊のままで土中に埋設する、または1
500℃以上の炉温で熔融固化させ安定型の最終処分場
に埋設する、等の処理が行われているにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】有害なアスベストを含
む建材は有効な処理方法がないままに放置され、大きな
社会問題化しつつあり、具体的かつ有益な処理方法が望
まれている。また一方では、けい酸質肥料がイネ科植
物、特にイネのケイ化細胞を増加させ、耐病、耐虫性、
耐倒伏性などを高める有用な肥料として注目されてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、健康に有害
なアスベストを含有する無機系建材の廃棄物を700℃
以上の温度で反応、焼成させることにより、アスベスト
を無害化し、さらに建材に含まれるけい素を利用してけ
い酸質の肥料として有効にリサイクルするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるアスベストを含有
する無機系建材は、セメント、スレート及びケイ酸カル
シウムの少なくとも一つとアスベストとから主に構成さ
れる無機系建材で、ニッケル、クロム、チタン等の有害
な成分をほとんど含まないものであり、例えば、平型彩
色スレート、波型彩色スレート、スレート、けい酸カル
シウム板、スラグせっこう板、窯業系サイディングなど
である。また、これらは主に取り替えや建て替えに伴っ
て発生するアスベスト含有の屋根材や壁材の廃棄物を前
提にしているが、当然、使用されずに廃棄されるものも
含まれる。
【0007】取り替えや建て替えに伴って発生するアス
ベスト含有無機系建材は、既に劣化しているのでアスベ
ストを飛散しやすくなっており、回収、運搬や保管等に
は特に注意する必要がある。
【0008】上記建材廃棄物を反応、焼成させるには7
00℃〜1500℃が望ましい。これは、700℃以上
で焼成するとアスベストのピークが不在となり、150
0℃以上では熔融するからである。もちろん、焼成温度
は上記温度範囲内で燃料コスト、作業性、設備等を考慮
して決定されるものである。焼成の方法としては種々あ
るが、アスベストの飛散を避けるためにできるだけ破砕
せずに、重ねた状態でトンネルキルン等により焼成する
方法が良い。しかし、燃料コスト等を考慮すれば、廃棄
物をある程度の大きさに破砕してから焼成してもよい。
【0009】焼成に要する時間は特に限定しないが、上
記焼成温度で建材廃棄物に含まれるアスベストが無害
化、つまりX線回折によりアスベストのピークが不在に
なればよく、建材廃棄物の大きさ、重ね方等により決定
されものである。
【0010】得られた焼成物はX線回折でアスベストの
ピークを示さず、存在が確認されないものであり、ま
た、可溶性けい酸とアルカリ分は普通肥料の公定規格の
けい酸質肥料に適合するものである。
【0011】粒度については焼成後に粉砕して調整すれ
ば良い、しかし、肥料として粒度が細すぎる場合には、
適宜に水を加えて造粒物とすることができる。
【0012】また、例えば石灰分が必要であれば生石
灰、消石灰等の少なくとも一つを添加して調整すること
が可能であり、さらに他の肥料の有効成分を添加するこ
とも可能である、特に、造粒の過程で添加して造粒物と
するのも良い。
【0013】もし、アルカリが強ければ、炭酸化処理等
によりPHを容易に調整することも可能である。
【0014】(実施例1)表1に示す成分を有するアス
ベスト含有建材廃棄物の破片約5kgを、約1000℃
で15分間反応、焼成させ、ピンミルにて粉砕した。得
られた焼成粉砕物は、X線回折でアスベストのピークを
示さず、また、焼成粉砕物を分析すると、表2に示すよ
うに、アルカリ分35.7%、可溶性けい酸18.9%
であり、けい酸質肥料として公定規格に適合する数値で
あった。また、アルカリ分が35.7%で可溶性苦土が
5.7%なので、可溶性苦土を保証した混合石灰肥料と
しても適合する数値である。
【表1】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本願発明によれば、健康に有害なアス
ベストを無害化処理できるだけでなくリサイクルでき
る。廃棄物を肥料としてリサイクルできるので、需要
が莫大である。肥料としては、けい酸質肥料としてだ
けでなく、混合石灰肥料として可溶性苦土も保証するこ
とができる。等の特徴、効果がある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月28日(2000.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 リサイクル肥料
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスベストを含有
する無機系建材の廃棄物を反応、焼成させてアスベスト
不在化すると共に、リサイクルしたけい酸質の肥料を
得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】クリソタイルを代表とする健康に有害で
あると言われているアスベストを含有する建材は30年
以上に亘り、住宅及び非住宅の建物の屋根材や壁材とし
て多く使われている。近年はアスベスト含有量を減らし
つつあるが、含有量がゼロではなく、また過去に製造さ
れたアスベスト含有量の多い建材は依然として住宅等に
使用されたままであり、当然ながら、その劣化に伴って
アスベストに拘わる問題が発生し、特にその廃棄物につ
いては未だに有効な処理法が確立されていなかった。
【0003】例えば、アスベスト建材の廃棄物処理方法
としては、大きな塊のままで土中に埋設する、または1
500℃以上の炉温で熔融固化させ安定型の最終処分場
に埋設する、等の処理が行われているにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アスベストを含む建材
は有効な処理方法がないままに放置され、大きな社会問
題化しつつあり、具体的かつ有益な処理方法が望まれて
いる。また一方では、けい酸質肥料がイネ科植物、特に
イネのケイ化細胞を増加させ、耐病、耐虫性、耐倒伏性
などを高める有用な肥料として注目されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、健康に有害
であると言われているアスベストを含有する無機系建材
の廃棄物を700℃以上の温度で反応、焼成させること
により、アスベストを不在化し、さらに建材に含まれる
けい素を利用してけい酸質の肥料として有効にリサイク
ルするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるアスベストを含有
する無機系建材は、セメント及びけい酸カルシウムの少
なくとも一つとアスベストとから主に構成される無機系
建材で、ニッケル、クロム、チタン等の有害な成分をほ
とんど含まないものであり、例えば、平型彩色スレー
ト、波型彩色スレート、スレート、けい酸カルシウム
板、スラグせっこう板、窯業系サイディングなどであ
る。また、これらは主に取り替えや建て替えに伴って発
生するアスベスト含有の屋根材や壁材の廃棄物を前提に
しているが、当然、使用されずに廃棄されるものも含ま
れる。
【0007】取り替えや建て替えに伴って発生するアス
ベスト含有無機系建材は、既に劣化しているのでアスベ
ストを飛散しやすくなっており、回収、運搬や保管等に
は特に注意する必要がある。
【0008】上記建材廃棄物を反応、焼成させるには7
00℃〜1500℃が望ましい。これは、700℃以上
で焼成するとアスベストのピークが不在となり、150
0℃以上では熔融するからである。もちろん、焼成温度
は上記温度範囲内で燃料コスト、作業性、設備等を考慮
して決定されるものである。焼成の方法としては種々あ
るが、アスベストの飛散を避けるためにできるだけ破砕
せずに、重ねた状態でトンネルキルン等により焼成する
方法が良い。しかし、燃料コスト等を考慮すれば、廃棄
物をある程度の大きさに破砕してから焼成してもよい。
【0009】焼成に要する時間は特に限定しないが、上
記焼成温度で建材廃棄物に含まれるアスベストがX線回
によりアスベストのピークが不在になればよく、建材
廃棄物の大きさ、重ね方等により決定されものである。
【0010】得られた焼成物はX線回折でアスベストの
ピークを示さず、存在が確認されないものであり、ま
た、可溶性けい酸とアルカリ分は普通肥料の公定規格の
けい酸質肥料に適合するものである。
【0011】粒度については焼成後に粉砕して調整すれ
ば良い、しかし、肥料として粒度が細すぎる場合には、
適宜に水を加えて造粒物とすることができる。
【0012】また、例えば石灰分が必要であれば生石
灰、消石灰等の少なくとも一つを添加して調整すること
が可能であり、さらに他の肥料の有効成分を添加するこ
とも可能である、特に、造粒の過程で添加して造粒物と
するのも良い。
【0013】もし、アルカリが強ければ、炭酸化処理等
によりpHを容易に調整することも可能である。
【0014】(実施例1)アスベスト含有建材(商品名
コロニアル:表1組成)廃棄物の破片約5kgを、約1
000℃で15分間反応、焼成させ、ピンミルにて粉砕
した。得られた焼成粉砕物は、X線回折でアスベストの
ピークを示さず、また、焼成粉砕物を分析すると、表2
に示すように、アルカリ分35.7%、可溶性けい酸1
8.9%であり、けい酸質肥料として公定規格に適合す
る数値であった。また、アルカリ分が35.7%で可溶
性苦土が5.7%なので、可溶性苦土を保証した混合石
灰肥料としても適合する数値である。
【表1】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本願発明によれば、健康に有害である
と言われているアスベストを不在化処理できるだけでな
有効にリサイクルできる。廃棄物を肥料としてリサ
イクルできるので、需要が莫大である。肥料として
は、けい酸質肥料としてだけでなく、混合石灰肥料とし
て可溶性苦土も保証することができる。等の特徴、効果
がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、スレート及びケイ酸カルシウ
    ムの少なくとも一つとアスベストとから主に構成される
    無機系建材を700℃以上の温度で反応、焼成させて得
    られる、アスベストを無害化したことを特徴とするけい
    酸質の肥料。
JP2000266928A 2000-09-04 2000-09-04 リサイクル肥料 Withdrawn JP2002068868A (ja)

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US09/919,811 US20020046585A1 (en) 2000-09-04 2001-08-02 Recycled fertilizer and method for producing the same

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068869A (ja) * 2000-09-04 2002-03-08 Ig Tech Res Inc けい酸質の肥料
JP2009242125A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nozawa Corp 肥料用無機物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068869A (ja) * 2000-09-04 2002-03-08 Ig Tech Res Inc けい酸質の肥料
JP2009242125A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nozawa Corp 肥料用無機物

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