JP2002067882A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

車両の盗難防止装置

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JP2002067882A
JP2002067882A JP2000265283A JP2000265283A JP2002067882A JP 2002067882 A JP2002067882 A JP 2002067882A JP 2000265283 A JP2000265283 A JP 2000265283A JP 2000265283 A JP2000265283 A JP 2000265283A JP 2002067882 A JP2002067882 A JP 2002067882A
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Takahiko Hasegawa
貴彦 長谷川
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    • B62H5/20—Appliances preventing or indicating unauthorised use or theft of cycles; Locks integral with cycles indicating unauthorised use, e.g. acting on signalling devices
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R25/01—Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡単にしてコストの低減を図った盗難
防止装置を提供する。また、消費電力を抑えることが可
能な車両の盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 車体の振動を検出する振動センサー２
と、該振動センサー２からの検出信号が入力される振動
検出回路１５と、該振動検出回路１５に接続された警報
装置１２と、盗難防止装置用電源回路１３とからなり、
加速度センサーからなる傾斜センサー２により車体の傾
斜角度を検出する転倒検出回路１４を備えた車両の盗難
防止装置であって、前記振動センサー２と前記傾斜セン
サー２を共通の加速度センサー２で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の盗難防止装置
に関し、特に加速度センサーを用いた盗難防止装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば自動二輪車等において、ＥＦＩ制
御（燃料噴射制御）や点火時期制御のためにＥＣＵ（電
子制御装置）が備わる。このＥＣＵは、エンジン回転数
検出データやスロットル開度検出データあるいは吸気管
負圧検出データ等に基づいて、予め設定したマップや制
御プログラムにしたがってインジェクタや点火コイルを
駆動制御する。このようなＥＣＵは、マップやプログラ
ムが格納された記憶回路やデータ処理を行う演算回路等
の半導体素子をプリント基板上に搭載したものであり、
１部品としてユニット化された状態で車体に取付けられ
る。
【０００３】また、自動二輪車等において転倒時の運転
制御を行う転倒制御装置が知られている。この転倒制御
装置は、車体に傾斜センサーを設け、これが車体の転倒
を検出するとＥＣＵにより燃料噴射や点火を停止するよ
うに制御するものである。このような傾斜センサーとし
て、半導体素子による加速度センサーを用いた転倒制御
装置が本発明者等により研究開発されている。この加速
度センサーは、電極間にキャパシタを形成し、加速度に
応じて容量を変化させて加速度の大きさを検出するもの
である。この加速度センサーは、電極以外に大きな機械
的構成をもたず、半導体素子の形態で高精度の加速度検
出データを得ることができる。
【０００４】このような自動二輪車等の車両の盗難防止
装置として、停車時に車輪に装着するロック装置あるい
は車体の一部に傾斜センサーを設け、この傾斜センサー
が車体の異常な傾斜あるいは振動を検出したときに警報
を発する盗難防止装置が知られている。この盗難防止装
置は、傾斜センサーと、センサーの検出信号から異常な
傾斜または振動を識別するマイコン等からなる制御回路
と、この制御回路に接続された警報装置と、これらに電
力を供給する電源回路とにより構成される。電源回路は
例えば１２Ｖの車載バッテリに接続され、これを制御回
路やセンサーの動作電圧として例えば５Ｖに落して供給
する。このような盗難防止装置はメインスイッチあるい
はイグニッションを切った例えば駐車状態で動作しなけ
ればならず、したがって、電源はこの駐車状態でも常に
供給されている必要がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
盗難防止装置を車両に設置する場合、専用の傾斜センサ
ーを別途設けなければならず、構造が複雑になってスペ
ース的に制約されるとともにコストアップの要因となっ
ていた。
【０００６】また、盗難防止装置を付けた車両と付けな
い車両とでＥＣＵのプリント基板を共通化してプリント
基板の汎用性を高めようとした場合、盗難防止装置には
常にバッテリ電源が供給されるため、車両を使用しない
ときにＥＣＵ内のエンジン駆動用の制御回路や駆動回路
等盗難防止に必要な部分以外にも電源が供給され、暗電
流が大きくなって、無駄な電力を消費することになる。
【０００７】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、構造を簡単にしてコストの低減を図った盗難防止
装置の提供を目的とする。また本発明はさらに、消費電
力を抑えることが可能な車両の盗難防止装置の提供を目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、車体の振動を検出する振動センサーと、
該振動センサーからの検出信号が入力される振動検出回
路と、該振動検出回路に接続された警報装置と、盗難防
止装置用電源回路とからなり、加速度センサーからなる
傾斜センサーにより車体の傾斜角度を検出する転倒検出
回路を備えた車両の盗難防止装置であって、前記振動セ
ンサーと前記傾斜センサーを共通の加速度センサーで構
成したことを特徴とする車両の盗難防止装置を提供す
る。
【０００９】この構成によれば、転倒検出用の加速度セ
ンサーからなる傾斜センサーを用いて、その振動成分を
検出することにより、この傾斜センサーを盗難防止用の
振動センサーとして兼用するため、部品点数が減少して
構造が簡素化するとともにコストの低減が図られる。
【００１０】好ましい構成例では、前記車両は、エンジ
ンを駆動制御するためのＥＣＵを備え、該ＥＣＵ内に、
前記加速度センサーに接続された転倒検出回路と、車載
バッテリに接続されたＥＣＵ用電源回路とを備え、前記
盗難防止装置に該盗難防止装置用電源回路を介して前記
車載バッテリを接続するとともに、該盗難防止装置用電
源回路を前記加速度センサーに接続し、この加速度セン
サーと前記ＥＣＵ用電源回路との間に該電源回路から加
速度センサー側に電流が流れるダイオードを介装したこ
とを特徴としている。
【００１１】この構成によれば、ＥＣＵと別に車載バッ
テリから盗難防止装置に電源が供給され、この盗難防止
装置に備わる電源回路がバッテリ電圧をセンサー電圧に
落して加速度センサーに電源を供給するため、ＥＣＵの
電源が切れた状態でも加速度センサーが動作状態に維持
される。また、この加速度センサーに供給された電流は
ダイオードの作用によりＥＣＵ側には流れないため、必
要以外の電力消費を抑えることができる。
【００１２】さらに好ましい構成例では、前記加速度セ
ンサーを前記ＥＣＵ内に設けたことを特徴としている。
【００１３】この構成によれば、加速度センサーがＥＣ
Ｕ内に組込まれるため、コンパクトな構成となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図１は本発明の実施形態に係
る自動二輪車の盗難防止装置の構成図である。
【００１５】ＥＣＵ１を構成するプリント基板（不図
示）上に、加速度センサー２、フィルタ回路３、制御回
路４、駆動回路５、コンデンサ回路（コンデンサカップ
リング）６、ＥＣＵ用電源回路７および盗難防止装置用
電源回路１３が搭載実装される。各回路およびセンサー
同士は、記号Ａ同士を介してＥＣＵ用電源ラインが接続
され、記号Ｂ同士を介して盗難防止装置用電源ラインが
それぞれ接続される。加速度センサー２は、後述のよう
に、車体の傾斜角を検出して転倒センサーとして機能す
るとともに振動を検出して盗難センサーとして機能す
る。加速度センサー２の検出信号は、一方でフィルタ回
路３を介して制御回路４の転倒検出回路１４に入力さ
れ、他方でコンデンサ回路６を介して制御回路４の振動
検出回路１５に入力される。
【００１６】フィルタ回路３は、加速度センサー２の検
出信号から振動成分やノイズ成分を除去して車体の傾斜
角度を検出するための回路である。制御回路４の転倒制
御回路１４は、フィルタ回路３を通した検出信号を演算
処理して転倒を判別するためのマイコンや制御プログラ
ムおよびマップ等からなる。転倒検出回路１４は、駆動
回路５を介して、点火装置９、燃料噴射装置（ＥＦＩ）
１０および燃料ポンプ１１に接続される。
【００１７】この転倒検出回路１４は、車体の傾斜角度
が所定値（例えば７０°）を超えたら転倒と判別し、駆
動回路５を介して、点火装置９への通電を停止して点火
をカットするとともに、燃料噴射装置のソレノイドへの
通電を停止して燃料噴射をカットし、さらに燃料ポンプ
１１の駆動を停止して燃料の流出を防止する。なお、フ
ィルタ回路３は、抵抗やコンデンサによりハード回路と
して構成してもよいし、検出信号を演算処理するソフト
回路の構成あるいは両方の組合せとしてもよい。このよ
うな、加速度センサー２、フィルタ回路３、転倒検出回
路１４および駆動回路５により、ＥＣＵ１内に車両走行
中の転倒制御手段が形成される。
【００１８】加速度センサー２の検出信号は、上記転倒
制御手段とは別にコンデンサ回路６を通して制御回路４
内の振動検出回路１５に入力される。このコンデンサ回
路６は、加速度センサーの検出信号から振動成分を取出
すためのものである。コンデンサ回路６の前にノイズ除
去用の１次フィルタを設けてもよい。あるいは、転倒検
出用のフィルタ回路３の途中からコンデンサ回路６を接
続して誤差成分を除去してから振動成分を検出してもよ
い。振動検出回路１５は、コンデンサ回路６からの振動
成分信号から所定値以上の振動を検出すると、盗難と判
別して警報装置１２内の駆動回路（不図示）を駆動しブ
ザー等の警報を発する。この振動検出回路１５は、ＥＣ
Ｕ１内に設けずに警報装置１２内に設けてもよい。
【００１９】車両には、例えば１２Ｖの車載バッテリ８
が備わる。このバッテリ８は、ＥＣＵ１の電源回路７に
接続され、メインスイッチ（又はイグニッション）１７
を介して電源をＥＣＵ１に供給する。このＥＣＵ用電源
回路７は、１２Ｖのバッテリ電圧をＥＣＵ１内の制御回
路４等の動作に必要な例えば５Ｖの制御電圧に落す。こ
の５Ｖの制御電圧は制御回路４に供給されるとともに、
この制御回路４を介して又は直接加速度センサー２や駆
動回路５に供給される。
【００２０】車載バッテリ８は、さらにＥＣＵ１内に設
けた警報装置用電源回路１３に接続され、ここで所定の
制御動作電圧に落して警報装置１２に電源を供給しこれ
を駆動する。
【００２１】なお、コンデンサ回路６に代えて、または
これとともに、振動検出回路１５内に、加速度センサー
からの検出信号を演算処理して振動成分を取出す演算回
路を設けてもよい。
【００２２】このような加速度センサー２と、コンデン
サ回路６と、振動検出回路１５と、警報装置１２と、電
源回路１３とにより盗難防止装置が形成される。このよ
うに加速度センサー２を、転倒検出用センサーおよび盗
難防止用センサーとして併用することにより、部品点数
が減少しＥＣＵの構造が簡素化する。なお、加速度セン
サー２は、ＥＣＵ１と別体として車体上に設けてもよ
い。また、本実施形態では、盗難防止装置を構成する警
報装置１２のみがＥＣＵ１と別体で外部に設けられ他の
構成回路はＥＣＵ内部に形成されているが、後述のよう
に盗難防止装置自体をユニット化してベースとなる車両
にオプションとして取付ける場合には、電源回路１３お
よび振動検出回路１５は警報装置１２とともにＥＣＵ外
部に設けられる。
【００２３】図２は、盗難防止装置をオプションとして
装着可能なＥＣＵの構成例を示し、（Ａ）は盗難防止装
置を装着していない車両の構成であり、（Ｂ）は盗難防
止装置を装着した車両の構成である。前述の図１の構成
において、盗難防止装置はメインスイッチ１７を切った
状態で動作しなければならず、加速度センサー２や制御
回路４に常に電源を供給しておく必要があり、そのまま
では暗電流が大きくなる。本実施形態はこの点に対処す
るものである。
【００２４】盗難防止装置を備えない車両について説明
すると、（Ａ）に示すように、車載バッテリ８は、メイ
ンスイッチ（またはイグニッション）１７を介してＥＣ
Ｕ１の端子ａに接続される。バッテリ電源はこの端子ａ
からＥＣＵ１内の電源回路７に供給される。電源回路７
は、前述のように、バッテリ電圧を落してマイコン等か
らなる転倒検出回路１４および加速度センサー２に電源
を供給する。電源回路７と加速度センサー２との間に
は、電源回路７から加速度センサー２方向にのみ電流を
通す整流ダイオード１６が介装される。
【００２５】ＥＣＵ１には、さらに、電源回路７からの
５Ｖ電圧を外部に引出すための端子ｂと、加速度センサ
ーに外部から電源を供給する場合に用いる端子ｃと、加
速度センサー２からの振動信号を外部に取出すための端
子ｄが設けられる。
【００２６】このような構成において、メインスイッチ
（またはイグニッション）１７をＯＮにすることによ
り、電源回路７を介してＥＣＵ１内に制御用電源が供給
される。この状態で傾斜センサーとして用いる加速度セ
ンサー２がその検出信号を転倒検出回路１４に送り、前
述のように転倒状態が判別される。
【００２７】一方オプションとして盗難防止装置を備え
た車両について説明すると、（Ｂ）に示すように、盗難
防止装置１８は、警報装置１２、電源回路１３およびマ
イコン等からなる振動検出回路１５を備える。バッテリ
８は、電源回路１３に接続される。この電源回路１３
は、１２Ｖのバッテリ８の電圧を５Ｖのセンサー制御用
電源に落し、この制御用５Ｖのセンサー制御用電源を端
子ｃを介してＥＣＵ１内の加速度センサー２に供給す
る。加速度センサー２の振動検出信号は、端子ｄを介し
て盗難防止装置１８内のマイコン等からなる振動検出回
路１５に送られる。なお、この実施形態では、前述の図
１の構成と異なり、盗難防止装置１８自体をベースとな
る車体と別部品として構成するため、盗難防止装置用電
源回路１３は、ＥＣＵ１内には搭載されず、ＥＣＵ外部
の盗難防止装置１８内にユニットとして組込まれる。
【００２８】このような構成において、盗難防止装置１
８にはバッテリ８から常に電源が供給され、さらにＥＣ
Ｕ１内の加速度センサー２に対しメインスイッチ１７が
ＯＦＦであっても端子ｃを介して制御用センサー電源が
供給される。これにより、振動検出センサーとして用い
る加速度センサー２は常に動作状態に維持される。この
ときダイオード１６の作用により、加速度センサー２に
供給された５Ｖのセンサー制御電源はＥＣＵ１内の電源
回路７側に流れることはなく、ＥＣＵ１内に電力は供給
されない。
【００２９】このように、（Ａ）および（Ｂ）に示すよ
うに、同じ構成のＥＣＵ１を共通に用いて、盗難防止装
置を備えない車両と、オプションとして盗難防止装置を
備えた車両に取付けることにより、ＥＣＵ１の汎用性が
高まり製造ラインの簡素化が図られる。また、暗電流を
小さくして無駄な電力消費を抑えることができる。さら
に、加速度センサーをＥＣＵ内に設けることにより、コ
ンパクトな構成が得られる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、盗難
防止装置を構成する振動検出センサーと転倒検出用の傾
斜センサーとを共通の加速度センサーを用いて兼用する
ため、部品点数が減少して構造が簡素化するとともにコ
ストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施形態のブロック構成図。
【図２】 盗難防止装置の有無によらず共通のＥＣＵを
用いる構成の説明図。
【符号の説明】
１；ＥＣＵ、２：加速度センサー、３：フィルタ回路、
４：制御回路、５：駆動回路、６：コンデンサ回路、
７：ＥＣＵ用電源回路、８：バッテリ、９：点火装置、
１０：燃料噴射装置、１１：燃料ポンプ、１２：警報装
置、１３：盗難防止装置用電源回路、１４：転倒検出回
路、１５：振動検出回路、１６：ダイオード、１７：メ
インスイッチ、１８：盗難防止装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｇ０１Ｃ 9/00 Ｇ０１Ｐ 15/00 Ａ Ｅ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】車体の振動を検出する振動センサーと、該
    振動センサーからの検出信号が入力される振動検出回路
    と、該振動検出回路に接続された警報装置と、盗難防止
    装置用電源回路とからなり、 加速度センサーからなる傾斜センサーにより車体の傾斜
    角度を検出する転倒検出回路を備えた車両の盗難防止装
    置であって、 前記振動センサーと前記傾斜センサーを共通の加速度セ
    ンサーで構成したことを特徴とする車両の盗難防止装
    置。
  2. 【請求項２】前記車両は、エンジンを駆動制御するため
    のＥＣＵを備え、 該ＥＣＵ内に、前記加速度センサーに接続された転倒検
    出回路と、車載バッテリに接続されたＥＣＵ用電源回路
    とを備え、 前記盗難防止装置に該盗難防止装置用電源回路を介して
    前記車載バッテリを接続するとともに、該盗難防止装置
    用電源回路を前記加速度センサーに接続し、この加速度
    センサーと前記ＥＣＵ用電源回路との間に該電源回路か
    ら加速度センサー側に電流が流れるダイオードを介装し
    たことを特徴とする請求項１に記載の車両の盗難防止装
    置。
  3. 【請求項３】前記加速度センサーを前記ＥＣＵ内に設け
    たことを特徴とする請求項２に記載の車両の盗難防止装
    置。
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