JP2002060340A - 神経突起伸長剤 - Google Patents

神経突起伸長剤

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JP2002060340A JP2000248021A JP2000248021A JP2002060340A JP 2002060340 A JP2002060340 A JP 2002060340A JP 2000248021 A JP2000248021 A JP 2000248021A JP 2000248021 A JP2000248021 A JP 2000248021A JP 2002060340 A JP2002060340 A JP 2002060340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副作用を伴うことなく、神経細胞に対して神
経突起伸長作用を有する新規な神経突起伸長剤を提供す
ること。 【解決手段】 特定の構造を有するポリアルコキシフラ
ボノイド、特にノビレチンおよびタンゲレチンが神経突
起伸長作用を有することを見出した。また、これらを含
むミカン科の植物抽出物についても、神経突起伸長作用
を有することを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は神経細胞に対して神
経突起伸長作用を有する新規な神経突起伸長剤に関し、
より詳細には、神経突起の伸長を促すことにより、アル
ツハイマー型痴呆症、脳虚血病態などの神経変性疾患の
予防および/または改善、治療に有用な神経突起伸長剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会への移行に伴って老年型痴呆
症が増加する傾向にある。これは非常に大きな社会問題
となってきている。老年型痴呆症の原因となる疾患は数
多く知られている。これらは、脳器質性障害による痴
呆、脳以外の臓器疾患に付随した痴呆、およびストレス
による身体疾患に起因する痴呆に大別される。特に、そ
の原因の大半を占める脳器質性障害による痴呆は、原因
の違いにより脳血管性痴呆症とアルツハイマー型痴呆症
とに分類される。
【0003】現在、脳血管性痴呆症に対しては、脳血管
拡張薬などがある程度の効果を示すことが知られてい
る。しかし、アルツハイマー型痴呆症に対しては、その
発症原因が今なお不明であり、未だ発症を含めその進行
を阻止するに適切な薬物療法も治療法も知られていな
い。そのため、脳器質性障害による痴呆、特にアルツハ
イマー型痴呆症に対して有用な医薬の開発が所望されて
いる。
【0004】近年は、神経細胞から分泌される神経成長
因子(NGF)などの神経栄養因子が神経変性疾患に対
して優れた効果を示すことが見出され、注目を集めてい
る。NGFは、神経組織の成長および機能維持にとって
重要かつ必要な因子である。NGFは、末梢神経におけ
る知覚および交感神経の、ならびに中枢神経における大
細胞性コリン作動性ニューロンの、成熟、分化、および
生命維持に不可欠であり、脳損傷時の神経細胞の変性を
防ぐという作用を示す。これにより、生体内においてN
GFレベルを上昇させることは、アルツハイマー型痴呆
症および脳血管性痴呆症のような中枢機能障害、脊髄損
傷、末梢神経損傷、糖尿病性神経障害、ならびに筋萎縮
変性側索硬化症のような抹消機能障害の治療に有用であ
ると考えられている。
【0005】しかし、NGFは、モノマーでは1300
0またはダイマーでは26000もの分子量を有するタ
ンパク質であり、血液脳関門を通過することができな
い。そのため、例えば、中枢機能障害の治療を目的とし
た場合には、脳室内投与が必要となる。さらに、NGF
の大量調製も困難である。このようにNGF自体の使用
には多くの問題がある。結果として、一般に、NGF自
体を臨床で用いることは非常に困難である。
【0006】また、 Y.Furukawaらはカテコ
ールアミン(エピネフリン、ノルエピネフリン)を N
GF合成促進剤として使用することを開示している(F
EBS Lett.,Vol.208,258(198
6))。一方、テアニン(特開平7−173059号公
報)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサエキサ
エン酸(DHA)(特開平8−143454号公報)が
NGF合成促進剤として働くことも開示されている。
【0007】しかし、エピネフリン、ノルエピネフリン
はホルモン物質であるため、投与によって生体内におけ
るホルモンの量的バランスを崩すという問題がある。ま
た、NGF合成促進剤には上記のホルモンまたはその他
の化合物によって無理矢理にNGFを遊離させるため、
ただでさえ、異常をきたしている脳細胞が疲弊するとい
う欠点も考えられる。
【0008】したがって、老年型痴呆症の予防および/
または改善、治療のため、NGF様活性を示す低分子物
質が有効であると考えられる。
【0009】一方、特開2000−80035号公報
は、ポリアルコキシフラボノイドがマトリックスメタロ
プロテアーゼ阻害作用を有していることを記載するのみ
である。また、特開平6−31627号公報は、薬用ニ
ンジンのアルコール抽出物が神経細胞賦活作用を有して
いることを記載しているが、その賦活作用を奏する物質
までは具体的に特定していない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
解決を課題とするものであり、その目的とするところ
は、副作用を伴うことなく、神経細胞に対して神経突起
伸長作用を有する新規な神経突起伸長剤を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の一般式
(1)で表されるポリアルコキシフラボノイド:
【0012】
【化3】
【0013】ここで、式中、Rは、HまたはC〜C
の低級アルキル基であり、R、R およびRは、
各々独立してHまたはC〜Cのアルコキシ基であ
り、そしてRは、C〜Cの低級アルキル基であ
る;を含有する、神経突起伸長剤である。このことによ
り上記課題が解決される。
【0014】好ましい実施形態においては、上記一般式
(1)で表されるポリアルコキシフラボノイドはノビレ
チンまたはタンゲレチンである。
【0015】本発明はまた、ミカン科植物の抽出物を含
有する、神経突起伸長剤である。
【0016】好ましい実施形態においては、上記ミカン
科植物の抽出物は、下記一般式(1)で表されるポリア
ルコキシフラボノイド:
【0017】
【化4】
【0018】ここで、式中、Rは、HまたはC〜C
の低級アルキル基であり、R、R およびRは、
各々独立してHまたはC〜Cのアルコキシ基であ
り、そしてRは、C〜Cの低級アルキル基であ
る;を含有する。
【0019】さらに好ましい実施形態においては、上記
一般式(1)で表されるポリアルコキシフラボノイドは
ノビレチンまたはタンゲレチンである。
【0020】好ましい実施形態においては、上記神経突
起伸長剤は、医薬品、医薬部外品または食品の形態に加
工されている。
【0021】
【発明の実施の形態】ラット副腎髄質褐色細胞腫由来の
PC12細胞は、NGFに応答して神経突起を伸長する
ことが知られている。本発明者らは、この評価系を用い
て、NGF様活性を有する物質を種々検討した結果、特
定の構造を有するポリアルコキシフラボノイドが優れた
神経突起伸長作用を奏することを見出した。
【0022】すなわち、本発明の神経突起伸長剤は、下
記一般式(1)で表されるポリアルコキシフラボノイド
を含有する:
【0023】
【化5】
【0024】ここで、式中、Rは、HまたはC〜C
の低級アルキル基、好ましくはHまたはC〜C
低級アルキル基であり、R、RおよびRは、各々
独立してHまたはC〜Cのアルコキシ基、好ましく
はHまたはC〜Cのアルコキシ基であり、そしてR
は、C〜Cの低級アルキル基、好ましくはC
の低級アルキル基である。
【0025】本発明に用いられる一般式(1)で表され
るポリアルコキシフラボノイドは、ミカン科植物に多く
含まれていることや物質の安定性の点から、以下で表さ
れるノビレチン(式(2)の化合物)およびタンゲレチ
ン(式(3)の化合物)が好ましい。
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】これらノビレチンおよびタンゲレチンはミ
カン科植物に多く含有されている。また、タンゲレチン
は市販されているのでそのものを購入することもでき
る。
【0029】本発明においては、一般式(1)で表され
るポリアルコキシフラボノイドの含有量は、神経突起伸
長剤中に有効成分として含有されるところ、神経突起伸
長剤100重量%に対し、0.00001重量%〜50
重量%、好ましくは0.0001重量%〜30重量%で
ある。ポリアルコキシフラボノイドの含有量が0.00
001重量%未満であれば、所望の神経突起伸長作用を
達成することができない恐れがある。他方、その含有量
が50重量%を超えても、この作用がそれ以上向上しな
い恐れがある。本発明においては、上記ポリアルコキシ
フラボノイドを複数混合して用いてもよい。
【0030】本発明に用いられる一般式(1)で表され
るポリアルコキシフラボノイドは当業者に周知の方法を
用いて化学合成することができるが、後述するミカン科
植物を用いて容易に抽出することができる。特にメトキ
シフラボノイドは JieChemらの方法(J.Ag
ric.Food.Chem.1997,45,364
−368)に記載されているような方法で植物から抽出
・単離してもよい。
【0031】本発明の神経突起伸長剤はまた、ミカン科
植物の抽出物を含有するものであってもよい。
【0032】本発明に用いられるミカン科植物として
は、Citrus属のヒラミレモン(Citrus d
epressa)、ウンシュウミカン(Citrus
unshiu)、オオベニミカン(Citrus ta
ngerina)、コベニミカン(Citrus er
ythrosa)、ダイダイ(Citrus aura
ntium)、ナツミカン(Citrus Natsu
daidai)、ザボン(Citrus grandi
s)、ユズ(Citrus Junos)、ポンカン
(Citrus rericulata)、レモン(C
itrus limon)、カラタチ(Citurs
trifoliata)、マルブシュカン(Citru
s medica L.)などが挙げられる。これらの
中でも特に、ヒラミレモン、ウンシュウミカンおよびダ
イダイが好ましい。本発明においては、上記ミカン科植
物の抽出物を混合して用いてもよい。
【0033】本発明に用いられるミカン科植物の抽出物
は、採取後の生の状態または乾燥された状態のいずれの
状態から抽出されたものであってもよい。部位として
は、成熟したまたは未成熟の、果実、果皮、種子、葉、
葉柄、枝、根、花などが挙げられる。特に、果実、果皮
が好ましい。
【0034】ミカン科植物抽出物は、例えば、以下のよ
うにして得ることができる。
【0035】まず、ミカン科植物の所定部位を抽出溶媒
に浸漬する。抽出溶媒の量はミカン科植物が浸る量であ
ればよいが、ミカン科植物の重量に対して2倍量から1
00倍量が好ましい。使用される抽出溶媒は特に限定さ
れない。使用され得る抽出溶媒の例としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、t−ブタノールのような低級アルコール類、アセト
ン等のケトン類、および酢酸エチルエステル等のエステ
ル類、エーテル類、クロロホルム、およびジクロロメタ
ンのような有機溶媒ならびに水が挙げられる。これら抽
出溶媒は単独または組合せて用いられる。本発明におい
ては、メタノール、エタノール、酢酸エチルまたはこれ
ら溶媒と水との組合わせが好ましく、毒性が低いという
生体内における安全性を考慮すれば、エタノール、また
は水とエタノールとの混合溶媒がさらに好ましい。抽出
温度などのその他抽出条件は特に限定されず、当業者に
より適切に設定され得る。
【0036】このようにて得られたミカン科植物の抽出
物は、上記一般式(1)で表されるポリアルコキシフラ
ボノイド、好ましくは式(2)で表されるノビレチンお
よび/または式(3)で表されるタンゲレチンを含有す
る。これらは、ミカン科植物の抽出物から、カラムクロ
マトグラフィーにより分離取得することができる。これ
により得られた物質は、H−NMR、13C−NMR
などの周知の手段によりノビレチンまたはタンゲレチン
であると同定され得る。
【0037】また、タンゲレチンは市販されているので
そのものを購入することもできる。
【0038】一般式(1)で示されるフラボノイドの具
体的代表例であるノビレチン、タンゲレチンをミカン科
植物の当該化合物を含む抽出物によって代用する場合に
おける当該抽出物の含有量は、上記と同様であるが、好
ましくは神経突起伸長剤100重量%に対し、0.00
001重量%〜30重量%、より好ましくは0.000
1重量%〜15重量%である。抽出物乃至ノビレチン、
タンゲレチンの含有量が0.00001重量%未満で
は、効果を十分発揮できない。
【0039】本発明の神経突起伸長剤は、医薬品、医薬
部外品または食品などに配合することができる。また、
本発明の神経突起伸長剤は経口投与または非経口投与の
いずれに使用されてもよい。
【0040】医薬品の形態としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、シロップ剤などが挙げられる。これら医薬
品は、通常の医薬製造における添加剤を使用して製造す
ることができる。
【0041】添加剤の具体例としては、ラクトース、デ
キストリン、スクロース、マンニトール、コーンスター
チ、ソルビトール、結晶性セルロース、ポリビニルピロ
リドンなどが挙げられ、これらを単独または適宜組合わ
せて使用することができる。これら医薬品は、日本薬局
方の記載に従い、各々の医薬品の形態に適した方法で製
造することができる。また、香味料、着色料、甘味料な
ど適宜使用することもできる。これら添加剤の含有量は
当業者に適切に選択され得る。
【0042】医薬部外品の形態としては、錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、ゼリー剤、ドリンク剤などが挙げられ
る。これら医薬部外品は、通常の医薬部外品製造におけ
る添加剤を使用して製造することができる。さらに、こ
れら医薬部外品は、例えばビタミン類などの他の有効成
分を含有することもできる。また、甘味料、香味料、着
色料、酸化防止剤などの添加剤を単独または適宜組み合
わせて使用することもできる。これら医薬部外品は、当
業者に周知の方法で製造することができる。
【0043】食品の形態としては、麺、パスタ、顆粒、
錠果、ゼリー、液体(飲料)などが挙げられる。これら
食品は、様々な食品材料を適宜使用して製造することが
できる。食品材料の具体例は、米、小麦、トウモロコ
シ、ジャガイモ、スイートポテト、大豆粉、海藻粉、水
飴、乳糖、グルコース、果糖、スクロース、マンニトー
ルなどであり、これらを単独または適宜組み合わせて使
用することができる。必要に応じて水などの使用により
所望の形状にすることができる。さらに、香味料、着色
料、甘味料、食用油、ビタミン類などを適宜添加するこ
ともできる。
【0044】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。本発明は、こ
れら実施例に何ら限定されるものではない。
【0045】<実施例1>セイヒ(Citrus un
shiuの未熟果皮)の乾燥果皮500gを、常法により
90(V/V)%エタノールで抽出し、濾過後減圧濃
縮することにより、残渣28.2gを得た。さらに、こ
れを酢酸エチル−水で分液し、酢酸エチル層を減圧濃縮
して、11.6gのセイヒ抽出物を得た。
【0046】このセイヒ抽出物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(溶離液;酢酸エチル:n−ヘキサン(1:
1))にかけ、HPLC(溶離液:A.2%酢酸水溶
液、B.アセトニトリル、流速10mL/分、A:B=
85%:15%で5分間溶離液を流した後、30分かけ
てA:B=85%:15% →A:B=40%:60%
の濃度勾配となるように溶離液を流した。検出:UV
340nm)により分取を行なった。リテンションタイ
ム28.5分と30.5分に得られた分画を濃縮乾固し
た後、ジエチルエーテルで結晶化して、結晶性の物質
(1)および(2)を得た。常法により測定した物質
(1)の融点は137℃〜138℃であった。また、物
資(1)の13C−NMRおよびH−NMRの測定結
果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】他方、常法により測定した物質(2)の融
点は、156℃〜157℃であった。また、物資Bの
13C−NMRおよびH−NMRの測定結果を表2に
示す。
【0049】
【表2】
【0050】これら物質(1)および(2)の測定値を
文献(J.Agric.Food.Chem.199
7,45,364−368)に記載の数値と比較して、
得られた物質(1)がノビレチンであり、かつ物質
(2)がタンゲレチンであることを確認した。
【0051】確認後、このようにして得られた抽出物を
試験物質A(神経突起伸長剤)としてそのまま使用し
た。
【0052】次いで、ラット副腎髄質褐色細胞腫由来の
細胞株PC12細胞を、トランスフェリン5μg/m
l、インスリン5μg/mlおよびプロゲステロン20
nMの割合で含有する無血清DMEM/F12培地(G
IBCO社、以後DMEM−TIP培地と省略する。)
に、2.0×10 セル/穴(平底24ウェルコラー
ゲンコートプレート、IWAKI社製)となるように播
種し、37℃、5%のCO条件下で一晩培養した。
【0053】その後、上記PC12細胞を、培地から除
去しそして10μg/mlの上記試験物質Aを含有する
DEMEM−TIP培地に移して、さらに3日間培養を
行なった。
【0054】3日間の培養後、プレートの各穴について
細胞を200倍の倍率で顕微鏡観察し、総数200以上
の細胞のうち、神経突起が伸びている細胞(細胞の直径
よりも長い突起を出している細胞)の割合を百分率で算
出した。結果を表3に示す。
【0055】<実施例2>PC12細胞を、50μg/
mlの試験物質Aを含有するDEMEM−TIP培地に
移したこと以外は、実施例1と同様にして神経突起が伸
びている細胞の割合を算出した。結果を表3に示す。
【0056】<実施例3>ヒラミレモン(Citrus
depressa)の乾燥果皮500gを、常法によ
り90(V/V)%エタノールで抽出し、濾過後減圧濃
縮することにより、19.6gの残渣を得た。次いで、
これを酢酸エチル−水で分液し、酢酸エチル層を減圧濃
縮して、8.5gのヒラミレモン抽出物を得た。
【0057】このヒラミレモン抽出物について、HPL
C(溶離液:A.2%酢酸水溶液、B.アセトニトリ
ル、流速1mL/分、A:B=85%:15%で5分間
溶離液を流した後、30分かけてA:B=85%:15
% →A:B=40%:60%の濃度勾配となるように
溶離液を流した。検出:UV 340nm)にて分析し
たところ、ノビレチン(リテンションタイム:28.2
分)およびタンゲレチン(リテンションタイム:30.
5分)に相当するピークが認められた。
【0058】試験物質Aの代りに、このヒラミレモン抽
出物を試験物質Bとしてそのまま使用し、そしてPC1
2細胞を、10μg/mlの試験物質Bを含有するDE
MEM−TIP培地に移したこと以外は、実施例1と同
様にして神経突起が伸びている細胞の割合を算出した。
結果を表3に示す。
【0059】<実施例4>PC12細胞を、50μg/
mlの試験物質Bを含有するDEMEM−TIP培地に
移したこと以外は、実施例3と同様にして神経突起が伸
びている細胞の割合を算出した。結果を表3に示す。
【0060】<実施例5>トウヒ(Citrus au
rantium)乾燥果皮500gを、常法により90
(V/V)%エタノールで抽出し、濾過後減圧濃縮する
ことにより、18.5gの残渣を得た。次いで、これを
酢酸エチル−水で分液し、酢酸エチル層を減圧濃縮し
て、7.2gのトウヒ抽出物を得た。
【0061】このトウヒ抽出物について、 HPLC
(溶離液:A.2%酢酸水溶液、B.アセトニトリル、
流速1mL/分、A:B=85%:15%で5分間溶離
液を流した後、30分かけてA:B=85%:15%
→A:B=40%:60%の濃度勾配となるように溶離
液を流した。検出:UV 340nm)にて分析したと
ころ、ノビレチン(リテンションタイム:28.2分)
およびタンゲレチン(リテンションタイム:30.5
分)に相当するピークが認められた。
【0062】試験物質Aの代りに、このトウヒ抽出物を
試験物質Cとしてそのまま使用し、そしてPC12細胞
を、10μg/mlの試験物質Cを含有するDEMEM
−TIP培地に移したこと以外は、実施例1と同様にし
て神経突起が伸びている細胞の割合を算出した。結果を
表3に示す。
【0063】<実施例6>PC12細胞を、50μg/
mlの試験物質Cを含有するDEMEM−TIP培地に
移したこと以外は、実施例5と同様にして神経突起が伸
びている細胞の割合を算出した。結果を表3に示す。
【0064】<実施例7>試験物質Aの代りに、実施例
1で得られたノビレチンを試験物質Dとしてそのまま使
用し、そしてPC12細胞を、10μMの試験物質Dを
含有するDEMEM−TIP培地に移したこと以外は、
実施例1と同様にして神経突起が伸びている細胞の割合
を算出した。結果を表3に示す。
【0065】<実施例8>試験物質Aの代りに、実施例
1で得られたノビレチンを試験物質Dとしてそのまま使
用し、そしてPC12細胞を、50μMの試験物質Dを
含有するDEMEM−TIP培地に移したこと以外は、
実施例1と同様にして神経突起が伸びている細胞の割合
を算出した。結果を表3に示す。
【0066】<実施例9>試験物質Aの代りに、実施例
1で得られたノビレチンを試験物質Dとしてそのまま使
用し、そしてPC12細胞を、100μMの試験物質D
を含有するDEMEM−TIP培地に移したこと以外
は、実施例1と同様にして神経突起が伸びている細胞の
割合を算出した。結果を表3に示す。
【0067】<実施例10>試験物質Aの代りに、実施
例1で得られたタンゲレチンを試験物質Eとしてそのま
ま使用し、そしてPC12細胞を、10μMの試験物質
Eを含有するDEMEM−TIP培地に移したこと以外
は、実施例1と同様にして神経突起が伸びている細胞の
割合を算出した。結果を表3に示す。
【0068】<実施例11>試験物質Aの代りに、実施
例1で得られたタンゲレチンを試験物質Eとしてそのま
ま使用し、そしてPC12細胞を、100μMの試験物
質Eを含有するDEMEM−TIP培地に移したこと以
外は、実施例1と同様にして神経突起が伸びている細胞
の割合を算出した。結果を表3に示す。
【0069】<比較例1>PC12細胞を、実施例1の
試験物質Aを含有しないDEMEM−TIP培地に移し
たこと以外は、実施例1と同様にして神経突起が伸びて
いる細胞の割合を算出した。この場合をコントロールと
した。結果を表3に示す。
【0070】<比較例2>試験物質Aの代りに、神経突
起伸長作用を有することが報告されているジブチルサイ
クリックAMP(Nerochem.Int.33,5
03,1999)を試験物質Fとしてそのまま使用し、
そしてPC12細胞を、100μMの試験物質Fを含有
するDEMEM−TIP培地に移したこと以外は、実施
例1と同様にして神経突起が伸びている細胞の割合を算
出した。結果を表3に示す。
【0071】<比較例3>試験物質Aの代りに、神経突
起伸長作用を有することが報告されているイソブチルメ
チルキサンチン(J.Nerobiol.19(8),
681,1988)を試験物質Gとしてそのまま使用
し、そしてPC12細胞を、100μMの試験物質Gを
含有するDEMEM−TIP培地に移したこと以外は、
実施例1と同様にして神経突起が伸びている細胞の割合
を算出した。結果を表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】表3に示されるように、比較例1のコント
ロールと比較して、実施例1〜11で得られた試験物質
A〜Gは、いずれも細胞に対して優れた神経突起の伸長
作用を有する。また、実施例1〜11の結果によれば、
細胞に対して添加される試験物質の濃度が高いほど、神
経突起伸長作用も大きい。このことから、実施例1〜1
1で得られた試験物質A〜Gはいずれも優れた神経突起
伸長剤として有用であることがわかる。
【0074】<実施例12:食品の製造>実施例1で得
た試験物質A(セイヒ抽出物)を用いて、以下の組成を
有する食品を調製した。
【0075】
【表4】
【0076】各成分を流動造粒機中で混合した後、水を
噴霧して造粒を行ない、入風温度80℃で乾燥した。
【0077】<実施例13:硬ゼラチンカプセルの製造
>実施例3で得られた試験物質C(ヒラミレモン抽出
物)を用いて以下の硬ゼラチンカプセルを調製した。
【0078】
【表5】
【0079】<実施例14:錠剤の製造>実施例7に記
載の試験物質D(ノビレチン)を用いて以下の錠剤を調
製した。
【0080】
【表6】
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、細胞に対して、安全性
が高くかつ優れた神経突起伸長作用を提供することがで
きる。特に、ポリアルコキシフラボノイドであるノビレ
チンまたはタンゲレチンを有効成分として含有させるこ
とが有用である。本発明の神経突起伸長剤は、医薬品、
医薬部外品または食品組成物として使用することがで
き、アルツハイマー型痴呆症、脳虚血病態などの神経変
性疾患の予防および/または治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/28 A61P 25/28 43/00 105 43/00 105 // C07D 311/30 C07D 311/30 Fターム(参考) 4B018 LE02 MD42 MD52 ME14 MF01 MF06 4C062 EE56 4C086 AA01 AA02 BA08 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA16 ZA36 ZB21 4C088 AB62 AC01 BA14 CA03 NA14 ZA01 ZA16 ZB21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表されるポリアル
    コキシフラボノイド: 【化1】 ここで、式中、Rは、HまたはC〜Cの低級アル
    キル基であり、R、R およびRは、各々独立して
    HまたはC〜Cのアルコキシ基であり、そしてR
    は、C〜Cの低級アルキル基である;を含有する、
    神経突起伸長剤。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)で表されるポリアルコ
    キシフラボノイドがノビレチンまたはタンゲレチンであ
    る、請求項1に記載の神経突起伸長剤。
  3. 【請求項3】 ミカン科植物の抽出物を含有する、神経
    突起伸長剤。
  4. 【請求項4】 前記ミカン科植物の抽出物が、下記一般
    式(1)で表されるポリアルコキシフラボノイド: 【化2】 ここで、式中、Rは、HまたはC〜Cの低級アル
    キル基であり、R、R およびRは、各々独立して
    HまたはC〜Cのアルコキシ基であり、そしてR
    は、C〜Cの低級アルキル基である;を含有する、
    請求項3に記載の神経突起伸長剤。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)で表されるポリアルコ
    キシフラボノイドがノビレチンまたはタンゲレチンであ
    る、請求項4に記載の神経突起伸長剤。
  6. 【請求項6】 医薬品、医薬部外品または食品の形態に
    加工されている、請求項1から5のいずれかに記載の神
    経突起伸長剤。
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