JP2002059961A - イージーピール蓋材 - Google Patents

イージーピール蓋材

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JP2002059961A JP2000250757A JP2000250757A JP2002059961A JP 2002059961 A JP2002059961 A JP 2002059961A JP 2000250757 A JP2000250757 A JP 2000250757A JP 2000250757 A JP2000250757 A JP 2000250757A JP 2002059961 A JP2002059961 A JP 2002059961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱湯を注いで調理するカップラーメン用など
の、アルミニウム箔を積層していない、従来と同様に開
蓋が容易であって、熱湯を注ぐ時に、カップ容器30が
閉蓋して熱湯を注ぎ難いなどの問題がない、また3〜5
分間放置して調理する時に、カップ容器30が開蓋して
充分に調理することが難しいなどの問題がない、熱湯か
ら発生する蒸気の影響を受けないイージーピール蓋材を
提供する。 【解決手段】本発明は、紙材料層4と遮光層5と樹脂フ
ィルム層6とイージーピール層7とを積層して成る、つ
まみ21付のイージーピール蓋材において、蓋材20の
中央部分の紙材料層4に、開蓋方向に直交する剥離部分
2を、2列の切れ目線a,aで区画して設けて、加えて
蓋材20の中央部分の紙材料層4の、この開蓋方向に直
交する剥離部分2の内面側に、剥離層3を設けたイージ
ーピール蓋材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱湯を注いで調理
するカップラーメン用などの、アルミニウム箔を積層し
ていない、開蓋が容易であって、熱湯から発生する蒸気
の影響を受けないイージーピール(Easy Peel;皮を剥が
し易い)蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱湯を注いで調理するカップ
ラーメン用などの、廃棄時の処理、処分や食品類の金属
探知などの理由でアルミニウム箔を積層していない、図
1A,B,Cに示すような、表面側に美麗な印刷をした紙
材料層4と、カーボンブラック、チタンホワイトなどを
コーティングした遮光層5と、ポリエステル(PET)、延伸
ナイロン(0-NY)、セラミック蒸着付の延伸ポリプロピレ
ン(0-PP)などの、強度とガスバリヤー性とが優れた樹脂
フィルム層5と、エチレン-メタアクリル酸共重合体(EM
AA)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-ポリ
ブテンブレンド樹脂、通常のホットメルトなどの、熱融
着した後に剥がすことができるイージーピール層6と
を、図示していない接着剤層を介するなどして適宜に積
層して成る、つまみ21付のイージーピール蓋材が、図
2に示すように、発泡スチロール製などのカップ容器3
0に被せて熱融着して、一般に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の、アル
ミニウム箔を積層していない、紙材料層4と遮光層5と
樹脂フィルム層6とイージーピール層7とを積層して成
る、カップ容器30に被せて熱融着したつまみ21付の
イージーピール蓋材については、蓋材20のつまみ21
に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで簡単にカップ容器
30を開蓋することができる、開蓋が容易なイージーピ
ール蓋材であるものの、蓋材20の紙材料層4が、熱湯
から発生する蒸気の影響を受け易いために、蓋材20を
中央部分まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30
を途中まで開蓋して熱湯を注ぐ時に、折曲げた蓋材20
の中央部分が、スチームアイロンを掛けたように延びる
ことが多くて、カップ容器30が閉蓋して熱湯を注ぎ難
いなどの問題があって、また蓋材20のつまみ部分21
をフランジ31に繋止して、カップ容器30を閉蓋して
3〜5分間放置して調理する時に、一旦折曲げた蓋材2
0の中央部分が、再び外側に折曲がることが多くて、カ
ップ容器30が開蓋して充分に調理することが難しいな
どの問題があった。
【0004】なお、図示していない従来の、7μm程度
のアルミニウム箔を積層したイージーピール蓋材につい
ては、アルミニウム箔に、与えられた形状を保持する性
質(デットホールド性と言う)があるために、蓋材20の
紙材料層4が、熱湯から発生する蒸気の影響を受け難
く、前述した熱湯を注ぎ難いなどの、また前述した充分
に調理することが難しいなどの、問題は少なかった。
【0005】ところで、本発明の目的は、熱湯を注いで
調理するカップラーメン用などの、アルミニウム箔を積
層していない、従来と同様に開蓋が容易であって、熱湯
を注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯を注ぎ難い
などの問題がない、また3〜5分間放置して調理する時
に、カップ容器30が開蓋して充分に調理することが難
しいなどの問題がない、熱湯から発生する蒸気の影響を
受けないイージーピール蓋材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のイージーピール
蓋材は、図1A,B,Cに示すように、熱湯を注いで調理
するカップラーメン用などの、紙材料層4と遮光層5と
樹脂フィルム層6とイージーピール層7とを積層して成
る、つまみ21付のイージーピール蓋材において、蓋材
20の中央部分の紙材料層4に、開蓋方向(図1A,B,
Cでは左右方向、以下同じ)に直交する剥離部分2を、2
列の切れ目線a,aで区画して設けたことを特徴とする
イージーピール蓋材である。
【0007】本発明のイージーピール蓋材においては、
蓋材20の中央部分の紙材料層4に、開蓋方向に直交す
る剥離部分2を、2列の切れ目線a,aで区画して設け
たことによって、この2列の切れ目線a,aを切断し
て、熱湯から発生する蒸気の影響を受け易い紙材料層4
の、開蓋方向に直交する剥離部分2を剥離して除去する
ことができるために、蓋材20を中央の剥離部分2まで
剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開
蓋して熱湯を注ぐ時に、折曲げた蓋材20の剥離部分2
を除去した部分の、残された遮光層5と樹脂フィルム層
6とイージーピール層7とが、スチームアイロンを掛け
たように延びることがなくて、カップ容器30が閉蓋し
て熱湯を注ぎ難いなどの問題がない、また蓋材20のつ
まみ部分21をフランジ31に繋止して、カップ容器3
0を閉蓋して3〜5分間放置して調理する時に、一旦折
曲げた蓋材20の剥離部分2を除去した部分の、残され
た遮光層5と樹脂フィルム層6とイージーピール層7と
が、再び外側に折曲がることがなくて、カップ容器30
が開蓋して充分に調理することが難しいなどの問題がな
い、熱湯から発生する蒸気の影響を受けないイージーピ
ール蓋材を提供することができる。
【0008】加えて、本発明のイージーピール蓋材は、
図1A,Bに示すように、蓋材20の中央部分の紙材料
層4の、開蓋方向に直交する剥離部分2の内面側に、剥
離層3を設けたことを特徴とするイージーピール蓋材で
ある。
【0009】本発明のイージーピール蓋材においては、
蓋材20の中央部分の紙材料層4の、前述した開蓋方向
に直交する剥離部分2の内面側に、剥離層3を設けたこ
とによって、2列の切れ目線a,aを切断して、熱湯か
ら発生する蒸気の影響を受け易い紙材料層4の、開蓋方
向に直交する剥離部分2を、より簡単に確実に剥離して
除去することができるために、前述した熱湯を注ぐ時
に、折曲げた蓋材20の剥離部分2を確実に除去した部
分の、残された遮光層5と樹脂フィルム層6とイージー
ピール層7とが、スチームアイロンを掛けたように延び
ることがなくて、カップ容器30が閉蓋して熱湯を注ぎ
難いなどの問題がない、また前述した3〜5分間放置し
て調理する時に、一旦折曲げた蓋材20の剥離部分2を
確実に除去した部分の、残された遮光層5と樹脂フィル
ム層6とイージーピール層7とが、再び外側に折曲がる
ことがなくて、カップ容器30が開蓋して充分に調理す
ることが難しいなどの問題がない、熱湯から発生する蒸
気の影響をさらに受けないイージーピール蓋材を提供す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1A,Bは、本発明の実施の形
態における、イージーピール蓋材の断面図であって、図
1Cは、イージーピール蓋材の平面図である。また図2
は、本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材
を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す断面
説明図である。
【0011】本実施の形態のイージーピール蓋材は、紙
材料層4と遮光層5と樹脂フィルム層6とイージーピー
ル層7とを積層して成る、つまみ21付のイージーピー
ル蓋材において、蓋材20の中央部分の紙材料層4に、
開蓋方向に直交する剥離部分2を、2列の切れ目線a,
aで区画して設けて、加えて蓋材20の中央部分の紙材
料層4の、この開蓋方向に直交する剥離部分2の内面側
に、剥離層3を設けたイージーピール蓋材である。
【0012】本実施の形態のイージーピール蓋材におけ
る、紙材料層4と遮光層5と樹脂フィルム層6とイージ
ーピール層7とを積層して成る、つまみ21付のイージ
ーピール蓋材については、前述した従来のイージーピー
ル蓋材と同様であって、表面側に美麗な絵柄と耐水性ニ
スとを印刷した、50g/m2程度の上質紙、片面アート
紙などの紙材料層4と、この紙材料層4又は後述する樹
脂フィルム層6に、10μm程度のカーボンブラック、
チタンホワイトなどをコーティングした遮光層5と、ポ
リエステル(PET)、延伸ナイロン(0-NY)、セラミック蒸着
付の延伸ポリプロピレン(0-PP)などの、60μm程度の
強度とガスバリヤー性とが優れた樹脂フィルム層5と、
20μm程度のエチレン-メタアクリル酸共重合体(EMA
A)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-ポリ
ブテンブレンド樹脂、通常のホットメルトなどの、後述
するカップ容器30のフランジ31に熱融着した後に剥
がすことができる、カップ容器30の構成材料(発泡ス
チロール、紙+ポリエチレン、ポリプロピレンなど)に適
合したイージーピール層6とを、図1Aに示すように、
図示していない接着剤層を介するなどして、順に積層し
た後に、又は図1Bに示すように、同様に図示していな
い接着剤層を介するなどして、遮光層5と樹脂フィルム
層6との順序を変えて積層した後に、周辺を打抜型など
で適宜に切断して除去して、図1Cに示すつまみ21付
のイージーピール蓋材を、特に制約なく作製することが
できる。
【0013】本実施の形態のイージーピール蓋材におけ
る、蓋材20の中央部分の紙材料層4に設けた、開蓋方
向に直交する剥離部分2については、蓋材20の中央部
分の、表面側に美麗な絵柄と耐水性ニスとを印刷した紙
材料層4に、図1Cに示す開蓋方向に直交する2列の、
間隔が8mm程度のミシン目状の切れ目線a,aを、打
抜型を用いた打抜工程などで適宜に設けた後に、この紙
材料層4と遮光層5と樹脂フィルム層6とイージーピー
ル層7とを、図1Aに示す順に積層することによって、
又は図1Bに示す遮光層5と樹脂フィルム層6との順序
を変えて積層することによって、蓋材20の中央部分の
紙材料層4に、開蓋方向に直交する剥離部分2を、2列
の切れ目線a,aで区画して設けることができる。
【0014】加えて、本実施の形態のイージーピール蓋
材における、蓋材20の中央部分の紙材料層4の、前述
した開蓋方向に直交する剥離部分2の内面側に設けた、
剥離層3については、前述した蓋材20の中央部分の紙
材料層4の、前述した開蓋方向に直交する剥離部分2に
相当する内面側に、通常の炭化水素(パラフィン)系、高
級脂肪酸系、有機シリコン系などの、紙材料層4の内面
側と遮光層5又は樹脂フィルム層6との接着阻害剤3
を、図示していない適宜の目止め剤を介するなどして印
刷した後に、この紙材料層4に、図1Cに示す開蓋方向
に直交する2列の切れ目線a,aを設けることによっ
て、蓋材20の中央部分の紙材料層4の、開蓋方向に直
交する剥離部分2の内面側に、剥離層3を設けることが
できる。
【0015】続いて、本実施の形態の、図1A,B,Cに
示すイージーピール蓋材を、図2に示すように、通常の
発泡スチロール製や内面側にポリエチレンコートをした
カップ原紙製や成形ポリプロピレン製などの、熱湯を注
いで調理するカップラーメン用のカップ容器30に被せ
て、フランジ31に熱融着したところ、蓋材20のつま
み21に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで簡単にカッ
プ容器30を開蓋することができる、従来と同様に開蓋
が容易なイージーピール蓋材を得ることができた。
【0016】本実施の形態のイージーピール蓋材におい
ては、蓋材20の中央部分の紙材料層4に、開蓋方向に
直交する剥離部分2を、2列の切れ目線a,aで区画し
て設けて、加えて蓋材20の中央部分の紙材料層4の、
この開蓋方向に直交する剥離部分2の内面側に、剥離層
3を設けたことによって、2列の切れ目線a,aを切断
して、熱湯から発生する蒸気の影響を受け易い紙材料層
4の、開蓋方向に直交する剥離部分2を確実に剥離して
除去することができるために、蓋材20を中央の剥離部
分2まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途
中まで開蓋して熱湯を注ぐ時に、折曲げた蓋材20の剥
離部分2を確実に除去した部分の、残された遮光層5と
樹脂フィルム層6とイージーピール層7とが、スチーム
アイロンを掛けたように延びることがなくて、カップ容
器30が閉蓋して熱湯を注ぎ難いなどの問題がない、ま
た蓋材20のつまみ部分21をフランジ31に繋止し
て、カップ容器30を閉蓋して3〜5分間放置して調理
する時に、一旦折曲げた蓋材20の剥離部分2を確実に
除去した部分の、残された遮光層5と樹脂フィルム層6
とイージーピール層7とが、再び外側に折曲がることが
なくて、カップ容器30が開蓋して充分に調理すること
が難しいなどの問題がない、熱湯から発生する蒸気の影
響を受けないイージーピール蓋材を得ることができた。
【0017】
【発明の効果】以上、実施の形態ほかに示すとおり、本
発明のイージーピール蓋材においては、熱湯を注いで調
理するカップラーメン用などの、アルミニウム箔を積層
していない、従来と同様に開蓋が容易であって、熱湯を
注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯を注ぎ難いな
どの問題がない、また3〜5分間放置して調理する時
に、カップ容器30が開蓋して充分に調理することが難
しいなどの問題がない、熱湯から発生する蒸気の影響を
受けないイージーピール蓋材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、図1A,Bは、
イージーピール蓋材の断面図であって、図1Cは、イー
ジーピール蓋材の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における、イージーピール
蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す
断面説明図である。
【符号の説明】
2 …剥離部分 3 …剥離層、接着阻害剤 4 …紙材料層 5 …遮光層 6 …樹脂フィルム層 7 …イージーピール層 20 …蓋材 21 …つまみ、つまみ部分 30 …カップ容器 31 …フランジ a …切れ目線
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 AB99 AC01 BA07A BB17A BC07A CA18 EA06 EA11 EA37 EB11 EB29 FA01 FC01 GA11 GD07 3E084 AA02 AA12 AA24 AB10 BA01 BA07 BA08 BA09 CA01 CB01 CB04 CC03 CC07 CC08 FA09 FD13 GB08 GB17 4F100 AA21B AA37B AD00C AK01C AK04C AK04J AK07C AK25C AK25J AK41C AK48C AK68C AL01C AL05C AR00D AR00E BA05 BA07 BA10A BA10D DC13D DG10A EH46B EH66C EJ37C GB16 GB23 JL14E JN30B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱湯を注いで調理するカップラーメン用な
    どの、紙材料層4と遮光層5と樹脂フィルム層6とイー
    ジーピール層7とを積層して成る、つまみ21付のイー
    ジーピール蓋材において、蓋材20の中央部分の紙材料
    層4に、開蓋方向に直交する剥離部分2を、2列の切れ
    目線a,aで区画して設けたことを特徴とするイージー
    ピール蓋材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のイージーピール蓋材にお
    いて、蓋材20の中央部分の紙材料層4の、開蓋方向に
    直交する剥離部分2の内面側に、剥離層3を設けたこと
    を特徴とするイージーピール蓋材。
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