JP2002052971A - アシストグリップ - Google Patents
アシストグリップInfo
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Abstract
不要とし、組み付け工数を低減する。 【解決手段】衝撃吸収部2の枢支部20をグリップ本体
1に枢支し、その衝撃吸収部2の取付座22を車体鋼板
4に固定するようにした。車体鋼板4に衝撃吸収部材を
予め溶接などで固定しておくことが不要となる。
Description
に揺動可能に取り付けられるアシストグリップに関し、
詳しくは組み付け工数を低減できるアシストグリップに
関する。
車の天井パネルには、側面窓の上部付近にアシストグリ
ップが設けられている。このアシストグリップは、略U
字形状のグリップ本体と、グリップ本体の両端に設けら
れた取付座とからなるものが一般的であり、取付座が天
井パネルを介して車体に固定されて用いられている。ま
た近年では、取付座にグリップ本体を回動自在に枢支し
たものも用いられている。このようなアシストグリップ
によれば、不使用時にはグリップ本体を天井パネルに沿
うように格納することができ、車室内に突出するのを防
止できるため、車室内の見映えが向上し車室を広く使用
することができる。
で衝突した場合に、変形によって衝撃を吸収する衝撃吸
収部材を設けることも行われている。この衝撃吸収部材
は、金属製の略筒状の部材からなり、車体に溶接などで
固定されている。そしてアシストグリップの取付座がこ
の衝撃吸収部材にボルト締めなどによって固定されるこ
とで、アシストグリップに作用する衝撃を吸収すること
ができる。
トグリップを車体へ固定する際には、先ず衝撃吸収部材
を予め車体に固定しておき、その衝撃吸収部材に取付座
をボルト締めなどによって固定しなければならない。そ
のため自動車の組み付けラインにおいては、衝撃吸収部
材の溶接工程と、アシストグリップの組み付け工程との
二つの作業が必要となり、また部品点数が多く溶接作業
をするための装置及びスペースが必要となるなど、工数
が多大となっていた。
支したアシストグリップでは、枢支軸などにバネが設け
られ、グリップ本体はバネによって天井パネルに沿う方
向へ付勢されたものが多い。こうすることによって、不
使用時にはグリップ本体は必ず天井パネルに沿う位置と
することができるからである。
ているアシストグリップを車体に固定する場合には、ボ
ルトの締め付け時にグリップ本体が邪魔になるために、
バネの付勢力に抗してグリップ本体を揺動させて保持し
た状態でボルトを締め付けなければならない。そのた
め、車室内という狭い作業空間内での組み付け作業が行
いにくいという問題がある。
ものであり、部品点数を低減して衝撃吸収部材の溶接工
程を不要とし、組み付け工数を低減できるアシストグリ
ップとすることを目的とする。
明のアシストグリップの特徴は、グリップ本体と、グリ
ップ本体の少なくとも一端に揺動可能に枢支された取付
座とよりなり、取付座が車体に固定されるアシストグリ
ップにおいて、取付座は、グリップ本体に回動自在に枢
支される枢支部と、枢支部から一体的に延び衝撃により
変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部とよりなり、衝撃吸
収部が車体に固定されることにある。
端が枢支され、キャップの他端には、取付座を揺動させ
て衝撃吸収部を表出させた状態でキャップを揺動させる
ことによってグリップ本体と係合し取付座のグリップ本
体へ近接する方向の揺動を規制する係合部をもつことが
望ましい。
取付座はグリップ本体に回動自在に枢支される枢支部
と、枢支部から一体的に延び衝撃により変形して衝撃を
吸収する衝撃吸収部とをもち、その衝撃吸収部が車体に
固定される。すなわち衝撃吸収部が取付座を兼ねてい
る。したがって車体に衝撃吸収部材を予め設けておくこ
とが不要となり、衝撃吸収部材の溶接が不要となるとと
もに部品点数も少なくなるので、自動車の組み付け工程
における工数を大きく低減することができる。
強度をもてば各種材料から形成することができるが、ボ
ルトの締め付けに耐える強度をもつことが必要であるの
で、金属から形成することが望ましい。また金属製の衝
撃吸収部とすれば、カーテンシールドエアバッグの展開
時に破損することがないので、特に好ましい。
に揺動可能に枢支される。グリップ本体の両端に設ける
ことが望ましい。グリップ本体の両端に取付座をもつ場
合、取付座の枢支部は取付座それぞれに個別に設けても
よいし、一つの枢支部が両方の取付座を揺動可能に枢支
することもできる。枢支部は使用時の応力に耐えるもの
であれば種々の材質から形成することができる。しかし
一つの枢支部が橋状に両方の取付座を揺動可能に枢支し
ている場合には、枢支部を樹脂製などとするとカーテン
シールドエアバッグの展開時に破損する場合があるの
で、枢支部も金属製とすることが望ましい。金属製であ
れば、エアバッグからの衝撃を自身の変形で吸収できる
ので破損のおそれがない。
たアシストグリップでは、グリップ本体を揺動させたと
きに衝撃吸収部が視認され、見映えが悪いという問題が
ある。そこで取付座には、衝撃吸収部を覆うキャップを
設けることが望ましい。このキャップは、別部材を取付
座に係合させて保持することもできるし、枢支部に枢支
して揺動可能とすることもできる。
グリップを車体に固定する場合には、ボルトの締め付け
時にグリップ本体が邪魔になるために、バネの付勢力に
抗してグリップ本体を揺動させて保持した状態でボルト
を締め付けて取付座を固定する必要がある。しかしこの
場合は、一方の手でグリップ本体を揺動させた状態で保
持し、他方の手でボルトの締め付けを行う必要があるた
め、作業性が悪い。
リップ本体と取付座の間に介在させることでバネの付勢
力でグリップ本体が取付座に近接する方向へ揺動するの
を規制している。つまり取付座にキャップの一端を枢支
し、取付座を揺動させて衝撃吸収部を表出させた状態で
キャップを揺動させることによってキャップの他端をグ
リップ本体と係合するように構成している。これにより
キャップによってグリップ本体の揺動が規制されるの
で、衝撃吸収部は表出した状態を維持しボルトによる固
定が容易となる。
合するように構成するには、グリップ本体に係合部を設
けてもよいし、グリップ本体のキャップが収納される凹
部とキャップ先端とが係合するようにすることもでき
る。後者の場合にはキャップを変形させる必要が生じる
場合があり、この場合はキャップを熱可塑性エラストマ
ー、ゴムなどの軟質樹脂から形成することが望ましい。
これによりキャップが変形しやすくなるので、グリップ
本体との係合を容易に行うことができる。
ストグリップの構成を示す。このアシストグリップは、
略U字形状のグリップ本体1と、グリップ本体1に枢支
されて揺動自在な衝撃吸収部2及びキャップ3から主と
して構成されている。
その凹部10内に衝撃吸収部2及びキャップ3がピン1
1にて揺動自在に枢支されている。一方の凹部10には
スプリング12が配置され、グリップ本体1と衝撃吸収
部2を互いに離れる方向へ付勢している。また他方の凹
部10内にはダンパ13が配置されている。
1が挿通される枢支部20と、枢支部20から延び所定
の強度に設定された座屈部21と、座屈部21の先端に
形成されボルト穴が穿設された取付座22と、取付座2
2から座屈部21と略平行に枢支部20側へ向かって突
出しキャップ3の一端部を係止する係止孔23をもつ係
止部24とを備えている。
プ本体1に揺動自在に枢支され、取付座22がボルトに
よって車体に固定される。そしてグリップ本体1に大き
な衝撃が作用した場合には、座屈部21が座屈すること
によって衝撃を吸収する。
部2を覆うカバー部30と、カバー部30から延びピン
11が挿通される枢支部31とから構成され、カバー部
30の先端には衝撃吸収部2の係止孔23と係合する突
起32が内側に突出形成されている。
トグリップは、図2のように車体に固定されて用いられ
る。車体鋼板4及び天井パネル5には予め取付孔40,
50が形成されている。衝撃吸収部2の座屈部21,取
付座22及び係止部24が取付孔50に挿通され、取付
座22が車体鋼板4に当接した状態でボルト6によって
固定されている。キャップ3は、カバー部30が衝撃吸
収部2を覆い、係止孔23に突起32が係合することで
衝撃吸収部2に保持されている。そしてグリップ本体1
はピン11を中心にして揺動自在となっている。
グ12の付勢力によって天井パネル5に沿って配置さ
れ、車室内への突出量が僅かとなっているので見映えが
よく、車室を広く使用することができる。そして使用時
には、グリップ本体1を握って揺動させることで、グリ
ップ本体1は図2の点線に示す状態となり、アシストグ
リップとして使用することができる。
プ本体1はスプリング12の付勢力によって天井パネル
5に近接する方向へ揺動するが、ダンパ13によりその
速度がゆっくりしたものとなり、キャップ3又は天井パ
ネル5に当接した時の衝突音が低減されている。
すると、座屈部21の座屈によって衝撃吸収部2が衝撃
を吸収する。したがって人体に作用する衝撃を緩和する
ことができる。
は、衝撃吸収部2がグリップ本体1と一体化した状態で
組み付け工程に供給される。したがって車体鋼板4に予
め衝撃吸収部材を溶接などで設けておくことが不要とな
り、溶接装置が不要となるとともにその作業スペースも
不要となるので、組み付け工程における工数を大きく低
減することができる。
グリップにおいては、車体鋼板4への固定時に、グリッ
プ本体1をスプリング12の付勢力に抗して揺動させて
キャップ3を開き、片手でその状態を保持しながらもう
一方の手でボルト6を締め付ける作業が必要となる。こ
の作業は狭い車室内での作業でもあり、作業がし易いと
は言い難い。
トグリップは、図3〜図5に示すように、実施例1と同
様のグリップ本体1と、衝撃吸収部7と、実施例1と同
様のキャップ3とから首都して構成されている。
れ、その両端部には、ピン11が挿通される枢支部70
と、枢支部70から反対側へ突出し所定の強度に設定さ
れた座屈部71と、座屈部71の先端に形成されボルト
穴が穿設された取付座72と、取付座72から座屈部7
1と略平行に枢支部70側へ向かって突出しキャップ3
の一端部を係止する係止孔73をもつ係止部74とを備
え、両端部を連結する中央部75は断面略コ字状に形成
されている。そして中央部75内に、スプリング12と
ダンパ13が配置され、実施例1と同様に機能してい
る。また中央部75は、樹脂製のカバー8で被覆され
る。
えて、カバー部30の先端に外側へ突出する第1凸部3
3(係合部)と、枢支部31の近傍に突出する第2凸部
34をもち、図4,5に示すようにヒンジ部35が形成
されている。このキャップ3は軟質樹脂から形成され、
ヒンジ部35で曲折可能となっている。
トグリップは、図4に示すように、先ずグリップ本体1
を揺動させ、キャップ3をヒンジ部35で曲折して第1
凸部33を凹部10の頂部に係合させる。その状態でグ
リップ本体1を離すと、グリップ本体1はスプリング1
2の付勢力により天井パネル5に近接する方向へ揺動し
ようとする。しかしこのとき、第1凸部33が凹部10
の頂部に係止するとともに、第2凸部34が衝撃吸収部
7の枢支部70に当接し、これによりグリップ本体1の
揺動が規制される。
は開いた状態で保持され、衝撃吸収部7の取付座72が
表出した状態となる。本実施例のアシストグリップは、
この状態で組み付け工程へ供給される。
る取付座72へボルト6を挿通して車体鋼板4に固定す
るだけでよく、グリップ本体1やキャップ3が邪魔にな
るような不具合がない。したがって実施例1に比べてさ
らに小さな工数でアシストグリップを固定することがで
きる。
プ本体1の凹部10から外し、図5に示すように、突起
32を係止孔73に係合させて衝撃吸収部7を覆い隠
す。そしてグリップ本体1はスプリング12の付勢力に
よって揺動し、天井パネル5に沿って保持される。
プ本体1に大きな衝撃が作用すると、座屈部71の座屈
によって衝撃吸収部7が衝撃を吸収する。したがって人
体に作用する衝撃を緩和することができる。また中央部
75も板金から形成されている。したがってカーテンエ
アバッグ100が展開する際の大きな力が中央部75に
加わっても、中央部75は変形するだけであり、破片が
飛散するような不具合がない。
れば、従来に比べて部品点数が低減され、かつ衝撃吸収
部材の溶接工程が不要となるので、組み付け工数を大き
く低減することができる。
成を示す斜視図である。
組み付けた状態で示す断面図である。
品構成を示す斜視図である。
体に組み付ける方法を示す断面図である。
体に組み付けた状態で示す断面図である。
ャップ 4:車体鋼板 20:枢支部 22:取
付座
Claims (2)
- 【請求項1】 グリップ本体と、該グリップ本体の少な
くとも一端に揺動可能に枢支された取付座とよりなり、
該取付座が車体に固定されるアシストグリップにおい
て、 該取付座は、該グリップ本体に回動自在に枢支される枢
支部と、該枢支部から一体的に延び衝撃により変形して
衝撃を吸収する衝撃吸収部とよりなり、該衝撃吸収部が
車体に固定されることを特徴とするアシストグリップ。 - 【請求項2】 前記取付座には前記衝撃吸収部を覆うキ
ャップの一端が枢支され、該キャップの他端には、前記
取付座を揺動させて前記衝撃吸収部を表出させた状態で
該キャップを揺動させることによって前記グリップ本体
と係合し前記取付座の前記グリップ本体へ近接する方向
の揺動を規制する係合部をもつことを特徴とする請求項
1に記載のアシストグリップ。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000243907A JP3736312B2 (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | アシストグリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP3736312B2 JP3736312B2 (ja) | 2006-01-18 |
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ID=18734686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000243907A Expired - Fee Related JP3736312B2 (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | アシストグリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736312B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013065357A1 (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-10 | 豊田鉄工株式会社 | アシストグリップ取付構造 |
CN110072732B (zh) * | 2016-12-14 | 2021-06-08 | 株式会社利富高 | 辅助把手 |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000243907A patent/JP3736312B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013065357A1 (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-10 | 豊田鉄工株式会社 | アシストグリップ取付構造 |
CN103906656A (zh) * | 2011-10-31 | 2014-07-02 | 丰田铁工株式会社 | 辅助拉手安装构造 |
CN103906656B (zh) * | 2011-10-31 | 2016-05-04 | 丰田铁工株式会社 | 辅助拉手安装构造 |
CN110072732B (zh) * | 2016-12-14 | 2021-06-08 | 株式会社利富高 | 辅助把手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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