JP2002051682A - 散布機 - Google Patents

散布機

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JP2002051682A
JP2002051682A JP2000244542A JP2000244542A JP2002051682A JP 2002051682 A JP2002051682 A JP 2002051682A JP 2000244542 A JP2000244542 A JP 2000244542A JP 2000244542 A JP2000244542 A JP 2000244542A JP 2002051682 A JP2002051682 A JP 2002051682A
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medicine
wheel
spraying
field
traveling
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JP2000244542A
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English (en)
Inventor
Masaru Oshima
勝 尾嶋
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Pipori Giken Seisakusho KK
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Pipori Giken Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに操向しない前後2個の走行輪により走
行する散布機においては、操縦ハンドルを左右に操作し
て機体を操向させる構成となっているので、圃場の畦等
の機体の走行路が幅狭であったり急激に屈曲していたり
すると、操縦ハンドルの操作では機体の操向のためにこ
のハンドルにかける操作荷重が大き過ぎて、所望の進行
方向へ機体を容易に進行できない虞があった。 【解決手段】 散布装置4により散布物を圃場へ散布す
る散布機において、操縦ハンドル5と前輪2と後輪3と
を備え、前輪2を後輪3より幅狭にして機体の前後方向
中央に近づけた。また、前記前輪2を駆動輪とした。ま
た、後輪3と前後方向において近い位置に、圃場に散布
物を散布する散布管35を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水田等の圃場に
肥料、薬剤、種子等を散布するようにした散布機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平8−224513号に示さ
れるような、圃場の畦等を走行しながら、肥料、薬剤、
種子等を拡散して散布するようにした散布機が知られて
いる。この散布機は、互いに操向しない前後2個の走行
輪が回転して走行するようになっており、機体を操向さ
せるときには、オペレ−タが後端部に機体と一体的に設
けた操縦ハンドルを左右に操作して機体を操向させるよ
うになっている。尚、原動機であるエンジンからの動力
により前後2個の走行輪のうちの一方である後輪が駆動
して、機体が走行するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記形態の散布機にお
いては、操縦ハンドルを左右に操作して機体を操向させ
る構成となっているので、圃場の畦等の機体の走行路が
幅狭であったり急激に屈曲していたりすると、操縦ハン
ドルの操作では機体の操向のためにこのハンドルにかけ
る操作荷重が大き過ぎて、所望の進行方向へ機体を容易
に進行できない虞があった。更に、圃場の畦等の機体の
走行路に凹凸があると、操縦ハンドルの操作で機体を操
向させるのが困難になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような技術的手段を講じた。すなわ
ち、請求項1に係る発明は、散布装置4により散布物を
圃場へ散布する散布機において、操縦ハンドル5と前後
に走行輪2,3とを備え、該前後の走行輪2,3のうち
の機体の前後方向中央に近い側の走行輪2を他方の走行
輪3より幅狭に構成したことを特徴とする散布機とし
た。
【0005】また、請求項2に係る発明は、散布装置4
により散布物を圃場へ散布する散布機において、操縦ハ
ンドル5と前後に走行輪2,3とを備え、該前後の走行
輪2,3のうちの一方の走行輪3より幅狭の他方の走行
輪2を駆動輪としたことを特徴とする散布機とした。
【0006】また、請求項3に係る発明は、散布装置4
により散布物を圃場へ散布する散布機において、前後に
複数の走行輪2,3を備え、該複数の走行輪2,3のう
ちの最も幅広の走行輪3と前後方向において近い位置
に、圃場に散布物を散布する散布管35を取り付けたこ
とを特徴とする散布機とした。
【0007】
【発明の効果】よって、請求項1に係る散布機は、前後
の走行輪2,3のうちの機体の前後方向中央に近い側の
走行輪2を他方の走行輪3より幅狭に構成したので、機
体を操向させるときには、操縦ハンドル5の操作により
前記他方の走行輪3を路面から浮かせてあるいは浮かし
気味にして機体の前後方向中央に近い側の走行輪2を中
心に操向することができ、操縦ハンドル5の軽い操作に
より機体を操向させることができ、機体を容易に操向さ
せることができる。
【0008】また、請求項2に係る散布機は、前後の走
行輪2,3のうちの一方の走行輪3より幅狭の他方の走
行輪2を駆動輪としたので、機体を操向させるときに
は、操縦ハンドル5の操作により前記一方の走行輪3を
路面から浮かせてあるいは浮かし気味にして幅狭である
前記他方の走行輪2を中心に操向することができ、走行
輪の接地面が小さくなるために操縦ハンドル5を軽く左
右に操作することで機体を操向させることができ、機体
を容易に操向させることができる。
【0009】また、請求項3に係る散布機は、前後に設
けた複数の走行輪2,3のうちの最も幅広の走行輪3と
前後方向において近い位置に圃場に散布物を散布する散
布管35を取り付けているので、散布管35により機体
が引っ張られても、前記幅広の走行輪3により機体の向
きが変更されるのを抑えることができ、所望の進行方向
へ機体を安定して走行させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図面に
基づき説明する。図1及び図2は散布物の一例として粉
粒状の薬剤を圃場へ散布する歩行型の散布機1を示すも
のであり、この歩行型の散布機1は、前輪2、後輪3、
粉粒状の薬剤を拡散して圃場へ散布する散布装置4及び
後端部に操縦ハンドル5を備えて構成され、作業者が前
記操縦ハンドル5を把持して歩行しながら圃場の畦を走
行させて水田等の圃場に薬剤を散布していく構成となっ
ている。また、前輪2の前側となる機体の前端部には、
バッテリ−6を設けている。また、バッテリ−6の上方
となる機体の前端部には、機体の進行方向の指標となる
マ−カ−7を設けている。
【0011】また、この散布機1の左右両側には、前後
方向に延びる主フレーム8を設けている。そして、該主
フレーム8の上側には該主フレーム8の前部と後部とを
繋ぐように左右それぞれの上部フレーム9を設けてお
り、この上部フレーム9と前記主フレーム8とで側面視
枠型のフレームを構成している。操縦ハンドル5は、前
記上部フレ−ム9の後部から後上方向へ延びる左右のハ
ンドルフレ−ム10の端部に設けたハンドルグリップ5
aを備え、機体の後端部に設けられた構成となってい
る。尚、前記左右のハンドルフレ−ム10の上部には、
該左右のハンドルフレ−ム10を繋ぐ左右方向の連結ス
テ−11を設けている。また、機体の前端には、左右の
主フレーム8を繋ぐようにバンパーフレーム11を設け
ている。
【0012】前輪2は、空気入りタイヤにより構成さ
れ、機体の前後方向における中央から若干前寄りの位置
で機体の左右中央に主フレーム8に軸支されて設けられ
ている。また、前輪2は、機体の前部のバッテリー6の
下方で該前輪2の前側に設けた電動モ−タ12の駆動に
より伝動チェーン(図示せず)を介して回転駆動するよ
うになっている。尚、前記電動モ−タ12は、バッテリ
−6からの電力により駆動する正逆転駆動可能なモ−タ
である。また、前記前輪2の左右両側には円板13をそ
れぞれ設けており、この円板13により空気入りタイヤ
で構成される前輪2が撓んで機体の左右傾斜姿勢が不安
定になって機体の走行が不安定になるのを防止してい
る。
【0013】また、操縦ハンドル5部の連結ステ−11
には前後進切替スイッチ26を設けており、該スイッチ
26を操作することにより、機体が前進あるいは後進あ
るいは走行停止するべく電動モータ12が駆動制御され
る構成となっている。また、前記前後進切替スイッチ2
6の右側には走行速度調節スイッチ27を設けており、
該走行速度調節スイッチ27を操作することにより前進
あるいは後進時の機体の走行速度を複数段に変更するべ
く電動モ−タ12の回転速度が変更される。尚、走行速
度調節スイッチ27により、機体の走行速度を0.6k
m/hから2.3km/hの範囲内で自由に設定するこ
とができるようになっている。
【0014】後輪3は、機体の後端部で機体の左右中央
に設けられ、主フレーム8の下側に軸支されて遊転する
構成となっている。この後輪3は、車軸に固着した複数
個の円盤状のフランジにビニ−ルシ−トを巻き付けて構
成されており、直径が前輪2のものの2分の1から3分
の1程度で小さく構成されると共に、左右幅が前輪2の
左右幅の2倍程度で広幅に構成されている。従って、畦
の地面の凹凸が大きくても、後輪3の左右幅が広幅であ
るので、後輪3が地面の凹部にはまりにくくなり、機体
の前後左右の傾斜姿勢を安定させて走行させることがで
きる。
【0015】散布装置4は、ファンケ−ス31、該ファ
ンケ−ス31内に設けたファン(図示せず)、エンジン
32、薬剤ホッパ33、薬剤移送管34及び散布管35
等を備えて構成される。尚、前記ファンケ−ス31は前
後方向で前輪2と後輪3との間に位置して、前記薬剤移
送管34及び散布管35は前後方向で後輪3と同位置に
配置されている。前記ファンケ−ス31の上方に粉粒状
の薬剤を貯留するための薬剤ホッパ33を設けており、
この薬剤ホッパ33と前記ファンを内装するファンケー
ス31が合成樹脂のブロー成形により一体的に構成され
ている。尚、前記薬剤ホッパ33は、最大で24kgの
粉粒状の薬剤を収容できるようになっている。ファンケ
ース31より後側に一部が屈曲自在の薬剤移送管34が
延出されており、該薬剤移送管34の他端に側面に薬剤
を噴出する無数の孔35aを設けた散布管35を接続し
ている。また、散布管35の薬剤移送管34側とは反対
側の端部は、閉塞されている。従って、薬剤ホッパ33
内の薬剤がファンケ−ス31内でファンにより撹拌され
て薬剤移送管34を介して散布管35に供給され、散布
管35から薬剤を拡散して噴出する構成となっている。
尚、薬剤ホッパ33の下部にはシャッター(図示せず)
を設けており、該シャッターを回動することにより薬剤
ホッパ33内の薬剤の落下口の面積を変更してファンケ
−ス31内のファンへの落下量を調節し、散布量を変更
できるように構成している。該ファンケース31の後面
にエンジン32が固設されており、このエンジン32に
よりファンケース31内のファンを駆動している。該エ
ンジン32の後側にはセルモ−タ36が配置され、該セ
ルモ−タ36は操縦ハンドル5の連結ステ−11に設け
たセル始動スイッチ37を操作することにより始動す
る。また、ファンケ−ス31の前側には、該ファンケ−
ス31から外に漏れて発生する薬剤が拡散しないように
防塵カバー38を設けている。
【0016】尚、散布管35は、20m,30m,40
m,50m,55m及び60mというように複数種の長
さのものがあり、圃場の大きさなどに応じて使い分けて
装着するようになっている。また、前後方向においてバ
ッテリ−6と散布装置4との間で前輪の上側には、予備
の薬剤を収容できる薬剤収納ケ−ス39を設けている。
この薬剤収納ケ−ス39は、左右の上部フレ−ム9に支
持されており、上方が開放された構成となっている。ま
た、薬剤収納ケ−ス39は、前輪2の上方となる左右中
央部39aより左右両側部39bが深くなっており、前
記左右中央部39aの底面39cが前輪2の上端より若
干高い位置に設けられているのに対し、前記左右両側部
39bの底面39dが前輪2の車軸2aより下側で主フ
レ−ム8の下端と略同高さに設けられている。従って、
この薬剤収納ケ−ス39は、機体正面視で前輪2を上側
から囲むように門型に構成されている。この門型の構成
により薬剤収納ケ−ス39の定位置化を図っており、機
体の重心を低くできて機体の姿勢の安定化を図ることが
できる。尚、薬剤収納ケ−ス39の左右両側部39b
は、前輪2の車軸2aと干渉しないように該車軸2a部
分を回避した構成となっている。また、薬剤収納ケ−ス
39は、最大で36kgの粉粒状の薬剤を収容できるよ
うになっている。一般的に、薬剤は3kgごとの薬剤袋
に詰められて市販されており、従って、前記薬剤収納ケ
−ス39は前記薬剤袋を最大で12個収容できる。そし
て、この散布機1には、薬剤ホッパ33と薬剤収納ケ−
ス39とで最大60kgの薬剤を搭載できるようになっ
ている。
【0017】操縦ハンドル5の左側のハンドルグリップ
5aの近くにはアクセルレバー40が配置され、該アク
セルレバー40の回動によってエンジン32の回転数を
変更できるようにし、該レバー40の操作によりファン
ケ−ス31内のファンの回転数を変更する構成となって
いる。また、前記左側のハンドルグリップ5aの近くに
は開度調節レバ−41を設けており、該レバ−41の操
作により薬剤ホッパ33の下部のシャッター(図示せ
ず)を回動して薬剤ホッパ33内の薬剤の落下口の面積
を変更するようになっている。
【0018】薬剤移送管34の散布管35側の端部は、
上部フレーム9に設けた移送管取付プレート42に水平
方向に回動可能に支持されている。そして、薬剤移送管
34の散布管35側の端部には該薬剤移送管34を水平
方向に回動させるための方向変更レバー43を設けてお
り、該方向変更レバー43を操作することにより該薬剤
移送管34の吐出方向を任意の方向に変更するようにな
っている。また、薬剤移送管34は、上下に分割して構
成されており、前記移送管取付プレート43に支持され
た下部34aに対して上部34bが上下にスライド可能
に構成され、薬剤移送管34の吐出口34cを薬剤ホッ
パ33の上端より下位に設けた状態から薬剤ホッパ33
の上端より上位に位置させることができる。尚、薬剤移
送管34の上部は、該移送管34の周囲に設けた締付固
定リング44により締め付けられて薬剤移送管34の下
部に対して固定され、所望の向き(回動位置)及び高さ
で固定されるようになっている。
【0019】次に、この歩行型の散布機1における圃場
の一例である水田への薬剤の散布方法について図4に基
づいて説明する。水稲苗を移植又は種籾を直播して苗が
所定の大きさまで栽培された水田Sにおいて、前後進切
替スイッチ26を操作して前輪2を駆動させて該水田S
に隣接する畦Aに沿って作業者xが歩行しながら歩行型
の散布機1を前進走行させる。このとき、散布管35が
水田Sの上方に位置するように配置され、散布管35の
薬剤移送管34側とは反対側の端部を水田Sの反対側の
畦Bにいる別の作業者yが把持して歩行する。また、セ
ル始動スイッチ37を操作してエンジン32を始動しフ
ァンケ−ス31内のファン(図示せず)を回転させると
共に、薬剤ホッパ33の下部のシャッター(図示せず)
を必要量開くと、散布管35の無数の孔35aから下方
の水田Sへ霧状に薬液が散布される。そして、水田Sの
端まで散布して該水田Sの全面に薬液が散布されると、
前記シャッタ−を閉じて薬液の散布を停止させ、前後進
切替スイッチ26を操作して散布機1の走行を停止させ
る。
【0020】尚、水田Sの対向する畦までの距離に応じ
て、複数種の長さの散布管35のうち前記距離に近い適
当な長さの散布管35を装着して作業する。尚、一般的
に、薬剤は、1反当たり3kg又は1kgというよう
に、その薬剤の種類によって単位面積当たりの適正な散
布量が定められている。ところが、散布管35の長さが
変わると、機体の走行速度及び前記シャッタ−の開度を
変えない限り、単位面積当たりの散布量が変化する。し
かしながら、走行速度調節スイッチ27により機体の走
行速度を0.6km/hから2.3km/hの高範囲で
自由に設定できるので、装着する散布管35の長さが例
えば20mから60mへというように大きく変化して
も、圃場に適正な濃度で薬剤を散布することができる。
同様に、異なる種類の薬剤を散布するとき、単位面積当
たりの適正な散布量が1反当たり3kgから1kgへと
いうように大きく変化しても、圃場に適正な濃度で薬剤
を散布することができる。
【0021】そして、薬剤の散布作業を終了するときに
は、前記前後進切替スイッチ26を操作することにより
散布機1を後進させて、薬剤の散布作業で走行した畦A
を逆戻りして作業を完了することとなる。また、前述の
薬剤の散布作業に続いて散布機1が走行した畦Aを挟ん
で隣接する水田Tに薬剤を散布するときには、散布管2
2が前記隣接する水田Tの上方に位置するように、方向
変更レバー43を操作して薬剤移送管34を水平方向に
回動させて前記隣接する水田T側すなわち左右反対側に
向けると共に、散布管35の薬剤移送管34側とは反対
側の端部を把持した別の作業者yが散布作業で歩行した
畦Bとは交差する畦C,Dを通って前記隣接する水田T
の散布機1が走行した畦Aと対面する畦Eへ移動する。
そして、ファンを回転させながら薬剤ホッパ33の下部
のシャッターを必要量開き、前後進切替スイッチ26を
操作して散布機1を後進させることにより、前記隣接す
る水田Tに薬剤が散布されることとなる。
【0022】尚、1反当たり3kgの散布量で薬剤を散
布作業するときでも、この散布機1には薬剤ホッパ33
と薬剤収納ケ−ス39とで最大60kgの薬剤を搭載で
きるようになっているので、散布機1への1回の薬剤の
補給で2町の面積の水田に薬剤を散布することができ、
北海道地方などでよくみられる1区画1町の面積を有す
る水田に散布作業をするとき、上述のように畦Aの両側
の水田S,Tに散布作業をするとき、最初に散布機1に
薬剤を補給することで新たに散布機1に薬剤を補給する
ことなく散布作業が行え、作業能率が良い。
【0023】従って、この散布機1は、機体及び作業者
x,yが畦A,B,Eを走行又は歩行することにより水
田等の圃場S,Tに薬剤を散布できるので、従来のよう
な作業者や機体の走行輪等が栽培された苗と干渉しない
ように該苗の条間を通過しなければならない圃場内で薬
剤を散布するものに対して、容易に散布作業が行える。
また、散布管35を水田等の圃場S,Tの上方を通過さ
せて薬剤を散布する構成であるので、従来のような畦か
ら圃場へ向けて薬剤を噴出して散布するものと比較し
て、圃場S,Tの全面に群なく均一に薬剤を散布するこ
とができる。
【0024】また、方向変更レバー43を操作して薬剤
移送管34を水平方向に回動させ、散布管35の向きを
左右に切り替えることにより隣接する水田に薬剤を散布
することができ、複数の水田S,Tに薬剤を散布すると
き、散布作業の作業能率を向上させることができる。
【0025】また、通常作業時に機体の進行方向を修正
するべくに機体を左右に操向するときは、操縦ハンドル
5を左右に操作することにより行う。このとき、機体が
所望の進行方向に操向しにくいときは、作業者xが若干
操縦ハンドル5を持ち上げて左右に操作することによ
り、この操向操作を容易に行える。
【0026】尚、前記方向変更レバー43を操作して薬
剤移送管34の吐出方向を任意の方向に向けることがで
きるので、畦が進行方向において屈曲していたり変形し
た圃場であっても機体の向きにあまり拘束されずに所望
の方向に散布管35を向けることができ、薬剤の散布作
業を能率良く行うことができる。
【0027】また、この散布機1は、散布管35を機体
に装着せずに、薬剤移送管34の端部から薬剤を吐出し
て水田内に薬剤を散布することもできる。このときも、
方向変更レバー43を操作して薬剤移送管34の吐出方
向を任意の方向に向けることができるので、畦が進行方
向において屈曲していたり変形した圃場であっても機体
の向きにあまり拘束されずに所望の方向に薬剤移送管3
4の吐出口34cを向けることができ、薬剤の散布作業
を畦から能率良く行うことができる。尚、薬剤移送管3
4の吐出口34cを前側へ向けて薬剤の散布作業を行う
ときは、薬剤移送管34の上部34bを上方にスライド
させて前記吐出口34cを薬剤ホッパ33の上端より上
位に位置させることにより、薬剤移送管34の前側にあ
る前記薬剤ホッパ33が邪魔にならずに散布作業が行え
る。尚、散布管35を装着して散布作業を行うときに
は、薬剤移送管34の吐出口34cを薬剤ホッパ33の
上端より下位に位置させることにより、散布管35の自
重や散布管35に当たる風の影響や散布管35の薬剤移
送管34側とは反対側の端部を対向する畦B,Eにいる
別の作業者yが把持することにより該散布管35に機体
が引っ張られて機体が左右傾斜姿勢となり機体の進行方
向が安定せずに不適正となるのを抑えることができる。
【0028】以上により、この散布機1は、散布装置4
により薬剤を圃場へ散布し、操縦ハンドル5と前輪2と
後輪3とを備え、機体の前後方向略中央にある前輪2を
後輪3より幅狭に構成している。従って、操縦ハンドル
5の操作により後輪3を路面から浮かせてあるいは浮か
し気味にして前輪2を中心に操向するとき、前輪2を機
体の前後方向略中央に設けているので、後輪3を路面か
ら浮かせてあるいは浮かし気味にするべく操縦ハンドル
5を軽く持ち上げることができ、機体を容易に操向させ
ることができて、圃場での散布作業の作業性を向上させ
ることができる。尚、前輪2の前後にバッテリ−6並び
に電動モ−タ12と散布装置4とを振り分けて配置した
ので、操縦ハンドル5を軽く持ち上げることができ、機
体を容易に操向させることができる。また、前後方向に
おいて前輪2と同位置に薬剤収納ケ−ス39を設けてい
るので、散布作業に伴って該ケ−ス39内の薬剤の量が
変化しても、前輪2に対する機体の前後重量バランスは
あまり変化しないので、後輪3を路面から浮かせてある
いは浮かし気味にするべく操縦ハンドル5を軽く持ち上
げることができる。
【0029】また、後輪3より幅狭の前輪2を駆動輪と
したので、操縦ハンドル5の持ち上げ操作により後輪3
を路面から浮かせてあるいは浮かし気味にして幅狭であ
る前輪2を駆動させながらこの前輪2を中心に操向する
ことができ、前輪2の接地面が小さくなるために操縦ハ
ンドル5を軽く左右に操作することができ、機体を容易
に操向させることができて、圃場での散布作業の作業性
を向上させることができる。
【0030】また、この散布機1は、幅広の後輪3と前
後方向で同位置に散布管35を取り付けているので、散
布管35の自重や散布管に当たる風の影響や散布管35
の薬剤移送管34側とは反対側の端部を対向する畦にい
る別の作業者yが把持することにより該散布管35に機
体が引っ張られても、後輪3の接地面が広いため機体の
後部が左右に変位したり機体が左右傾斜姿勢となること
で走行輪2,3により機体の向きが不適正に変更される
のを抑えることができ、所望の進行方向へ機体を安定し
て走行させることができて、圃場での散布作業の作業性
を向上させることができる。特に、60mの長さの散布
管35を取り付けたときは、散布管35が長いため該散
布管35が機体を左右に引っ張るおそれがあるが、前記
の構成により機体の向きが不適正に変更されるのを抑え
ることができる。また、遊転する後輪3と前後方向で同
位置に散布管35を取り付けているので、該散布管35
により機体が多少左右に引っ張られてもこれが機体の進
行方向に影響を与えにくい。
【0031】また、前記散布管35が操縦ハンドル5の
近くに設けられているので、作業者xが操縦ハンドル5
をしっかりと把持することにより散布管35により機体
が左右に引っ張られるのを抑えることができ、所望の進
行方向へ機体を安定して走行させることができて、圃場
での散布作業の作業性を向上させることができる。
【0032】尚、薬剤収納ケ−ス39の左右の底面を低
く構成しているので、薬剤収納ケ−ス39内において機
体に対して散布管35が設けられた左右一方側とは左右
反対側(例えば、機体の右側に散布管35を設けて散布
作業をする場合、左側)に集中して(偏らせて)薬剤を
収容することができ、散布管35により機体が左右に引
っ張られるのに抗して機体の左右バランスを良好に維持
することができ、所望の進行方向へ機体を安定して走行
させることができて、圃場での散布作業の作業性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】散布機を示す側面図
【図2】散布機を示す平面図
【図3】薬剤移送管を示す側面図
【図4】圃場への薬剤の散布方法を示す図
【符号の説明】
1…歩行型の散布機、2…前輪、3…後輪、4…散布装
置、5…操縦ハンドル、35…散布管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B052 BC04 BC08 DB02 EA02 EA09 EA12 EB02 EB13 EC03 2B054 AA13 BA01 BB02 CA03 CB08 DA07 DB04 EA24 EA28 2B121 CB02 CB06 CB09 CB24 CB33 CB51 CB61 CB66 EA26 4D074 AA05 BB06 CC04 CC60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散布装置4により散布物を圃場へ散布す
    る散布機において、操縦ハンドル5と前後に走行輪2,
    3とを備え、該前後の走行輪2,3のうちの機体の前後
    方向中央に近い側の走行輪2を他方の走行輪3より幅狭
    に構成したことを特徴とする散布機。
  2. 【請求項2】 散布装置4により散布物を圃場へ散布す
    る散布機において、操縦ハンドル5と前後に走行輪2,
    3とを備え、該前後の走行輪2,3のうちの一方の走行
    輪3より幅狭の他方の走行輪2を駆動輪としたことを特
    徴とする散布機。
  3. 【請求項3】 散布装置4により散布物を圃場へ散布す
    る散布機において、前後に複数の走行輪2,3を備え、
    該複数の走行輪2,3のうちの最も幅広の走行輪3と前
    後方向において近い位置に、圃場に散布物を散布する散
    布管35を取り付けたことを特徴とする散布機。
JP2000244542A 2000-08-11 2000-08-11 散布機 Pending JP2002051682A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008125514A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Kyoshu Cho 肥料・農薬散布器
JP2015039360A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 日本プラントシーダー株式会社 電動モータ駆動播種機の速度制御システム

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JP2008125514A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Kyoshu Cho 肥料・農薬散布器
JP2015039360A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 日本プラントシーダー株式会社 電動モータ駆動播種機の速度制御システム

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