JP2001238587A - 走行式動力散布機 - Google Patents

走行式動力散布機

Info

Publication number
JP2001238587A
JP2001238587A JP2000053767A JP2000053767A JP2001238587A JP 2001238587 A JP2001238587 A JP 2001238587A JP 2000053767 A JP2000053767 A JP 2000053767A JP 2000053767 A JP2000053767 A JP 2000053767A JP 2001238587 A JP2001238587 A JP 2001238587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
traveling
power spreader
wheel
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000053767A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Shimada
光雄 島田
Tatsuhiko Matsubayashi
龍彦 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioritz Corp filed Critical Kioritz Corp
Priority to JP2000053767A priority Critical patent/JP2001238587A/ja
Publication of JP2001238587A publication Critical patent/JP2001238587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 散布物補給に要する手間を可及的に低減し得
て、作業効率を向上させることができるとともに、前後
方向のバランスがとりやすく、姿勢安定性、走行安定性
を向上できるようにされた走行式動力散布機を提供す
る。 【解決手段】 前輪(6)及び後輪(7)が前後一直線
上に配設されるとともに操縦ハンドル(31,32)が
配設された基体フレーム(2)と、該基体フレーム
(2)に揺動自在に軸支され、散布物が貯留される貯留
タンク(75)と該貯留タンク(75)内の散布物を散
布するための搬送風を生成する送風機(65)と該送風
機(65)を駆動する原動機(60)とから成る搭載重
量部分(5)が搭載保持された揺動フレーム(50)
と、を備えた走行式動力散布機(1)であって、前記貯
留タンク(75)の後方側に、散布物収納袋(S)を乗
せておくための荷台(100)が設置されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畦畔等を走行しな
がら、農薬、肥料、種子等の粉粒状ないし液状の散布物
の散布作業を行うようにされた走行式動力散布機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水田の防除、施肥等に使用される動力散
布機としては、従来、背負い式のものが一般的である
が、この背負い式の動力散布機は、貯留タンク、送風機
及び原動機等の機体部分だけでも相当重いのに、それに
加えて前記貯留タンクに貯留された散布すべき農薬、肥
料、種子等の散布物の重量も付加されるので、それを背
負って足場の悪い畦畔や圃場を歩行しながら散布作業を
行うことは極めて重労働となり、最近における農業従事
者の高齢化等を考慮すると、貯留タンク、送風機及び原
動機等を台車に搭載して走行させながら散布作業を行え
るようになすことが望まれる。
【0003】このような要望に応えるべく、例えば、実
公平4−50929号公報にも見られるように、車輪を
備えた基体フレーム(台車)に、散布物が貯留される貯
留タンクと、該貯留タンク内の散布物を散布するための
搬送風を生成する遠心式送風機と、該遠心式送風機の駆
動源となる原動機としての内燃エンジンと、を搭載保持
するとともに、押動ハンドルを設け、該押動ハンドルを
押して畦畔等の凹凸のある細い不整地を走行させながら
前記内燃エンジンにより前記送風機を駆動し、この送風
機に連結された直噴管等の管状散布具を通じて散布作業
を行うようにされた走行式動力散布機が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、前記の如き従来の走行式動
力散布機にあっては、車輪を備えた基体フレームに、遠
心式送風機、原動機としての内燃エンジン、貯留タンク
等の重量物が背負い式の状態そのままで搭載保持されて
いるので、その搭載重量物部分(貯留タンク、内燃エン
ジン、送風機等からなる部分)の全高が高くなるととも
に重心位置も高くなって姿勢安定性が悪くなり、特に、
凹凸のある畦畔等の細い不整地を走行させる際、機体を
制御し難く、傾斜、転倒、転落等を生じやすい。
【0005】より詳しく述べれば、前記従来の走行式動
力散布機を、凹凸のある畦畔等の不整地で走行させる
と、前記車輪が不整地の凹凸を拾うので、前記基体フレ
ーム及び搭載重量物部分が上下だけでなく左右にも大き
く振れ、それらの重心位置が左右に大きく変動して左右
のバランスをとり難くなり、前記搭載重量物部分及び基
体フレームと一体のハンドルも左右に大きく揺動し、そ
の結果、ハンドルをとられて不所望な方向に進み、畦畔
から田圃の用水溝等に車輪が転落したり、機体の安定性
が損なわれてその傾きを抑えきれず、甚だしい場合には
転倒してしまうといった問題が生じる。
【0006】このような問題を解消すべく、本発明の出
願人は、先に、次のような構成の走行式動力散布機を提
案した(特開平10−192757号公報等参照)。す
なわち、前後方向に伸びる揺動支軸を備えた基体フレー
ムに主車輪(前輪、後輪)が前後一直線上に配設される
とともに操縦ハンドルが配設され、前記揺動支軸に揺動
フレームが左右揺動自在に支持されるとともに、該揺動
フレームにおける機体進行方向に対して左右方向の片側
に側車が配設され、かつ、前記揺動フレームに、散布物
が貯留される貯留タンクと、該貯留タンク内の散布物を
散布するための搬送風を生成する送風機と、該送風機を
駆動する原動機と、からなる搭載重量部分が搭載保持さ
れ、前記揺動フレームが前記搭載重量物部分により前記
側車を地面に押し付ける方向に荷重されるようになって
いることを特徴としたものを提案した。
【0007】かかる走行式動力散布機においては、操縦
ハンドルや主車輪が配設された基体フレームに備えられ
る揺動支軸に、貯留タンク、送風機、原動機等が搭載保
持されるとともに側車が配設された揺動フレームが、左
右揺動自在に支持されているので、凹凸のある畦畔等の
不整地走行時には、主車輪が不整地の凹凸を拾うと、基
体フレームに配設された操縦ハンドルが左右に多少は振
れるが、前記貯留タンク、送風機、原動機等の搭載重量
物部分は、前記基体フレームとは独立して左右揺動自在
に、言い換えればフローティング支持されているので、
主車輪の左右の振れには影響を受けず、したがって、前
記操縦ハンドルの制御が困難な程の大きな振れにはつな
がらない。
【0008】逆にいえば、前記揺動フレーム側に配設さ
れた側車が不整地の凹凸を拾うと、前記搭載重量物部分
が左右に振れるが、この場合、前記搭載重量物部分は側
車と基体フレーム(主車輪)の両方で支持されているの
で、主車輪のみで支持している場合に比して、その重心
位置の変動がやわらげられて安定性が増すとともに、前
記搭載重量物部分の振れは、操縦ハンドル側には伝わり
難くなる。そのため、畦畔等の不整地を走行する際に
も、操縦ハンドルによる操縦操作を容易に行えて機体を
制御しやすくなり、姿勢安定性及び走行安定性が増し
て、転倒、転落等を招き難くなり、散布作業を容易かつ
適正にしかも効率良く行える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記提案の
走行式動力散布機においては、走行しながら貯留タンク
内の散布物を散布するのであるが、貯留タンク内に散布
物が無くなれば、当然のことながら、散布作業を中断し
て、散布物を補給する必要がある。従来、散布物を貯留
タンクに補給するにあたっては、本機を散布物置場に戻
すか、あるいは、本機を散布物が無くなった地点に残し
て、作業者が散布物置場に戻り、散布物収納袋(通常2
0kg程度の重さ)を、本機の所まで持って行くように
している。
【0010】このため、従来においては、散布物補給に
手間と時間がかかり、作業効率が悪かった。また、通
常、貯留タンクは、機体の前部に配置されているので、
特に、貯留タンクに散布物が沢山に入っている(通常、
最大で40kg程度入る)状態では、機体前部側が重く
なるため、前後方向のバランスがとりにくくなり、姿勢
安定性、走行安定性が悪くなる傾向があった。
【0011】本発明は、上記した如くの問題に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、散布物補給に
要する手間を可及的に低減し得て、作業効率を向上させ
ることができるとともに、前後方向のバランスがとりや
すく、姿勢安定性、走行安定性を向上できるようにされ
た走行式動力散布機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る走行式動力散布機は、基本的には、前
輪及び後輪が前後一直線上に配設されるとともに操縦ハ
ンドルが配設された基体フレームと、該基体フレームに
揺動自在に軸支され、散布物が貯留される貯留タンクと
該貯留タンク内の散布物を散布するための搬送風を生成
する送風機と該送風機を駆動する原動機とから成る搭載
重量部分が搭載保持された揺動フレームと、を備えた走
行式動力散布機であって、前記貯留タンクの後方側に、
散布物収納袋を乗せておくための荷台が設置されている
ことを特徴としている。
【0013】本発明の走行式動力散布機において、前記
荷台の乗せ置き部は、好ましくは、前記貯留タンクの投
入口元と略同じ高さ位置に配在される。また、前記荷台
は、好ましくは、前記前輪と前記操縦ハンドルとに支持
される。前記荷台の乗せ置き部は、好ましくは、パイプ
材で籠状に組まれ、さらに好ましくは、前記荷台の前記
乗せ置き部は、略水平に配在される。
【0014】このような構成とされた本発明に係る走行
式動力散布機においては、前記した先願のものと同様な
作用効果が得られることに加えて、散布物収納袋を乗せ
ておくための荷台が設けられているので、散布作業を行
う際には、前記貯留タンクに散布物を可能な限り入れて
おくとともに、前記荷台の乗せ置き部に補給用の散布物
収納袋を乗せて本機を走行させながら散布作業を行う。
【0015】そして、前記貯留タンク内に散布物が無く
なるか、あるいは、半分以下になる等したときには、散
布物の補給を行うべく、本機を停止させて、前記貯留タ
ンクの投入口元に取り付けられている蓋を取り外し、前
記荷台の前記乗せ置き部に乗せられている散布物収納袋
を、例えば、前方に引き出して、その取出口を開くとと
もに、前記貯留タンクの投入口元に当てがって、散布物
を前記貯留タンクに入れるようにされる。
【0016】このように、本発明の走行式動力散布機に
おいては、補給用の散布物収納袋を乗せる荷台が設けら
れているので、散布物補給に要する手間が可及的に低減
され、作業効率を向上させることができ、さらに、荷台
に散布物収納袋を乗せておくことにより、機体前後方向
のバランスもとりやすくなり、姿勢安定性、走行安定性
を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に
係る走行式動力散布機の一実施形態を示す平面図、左側
面図、後面図である。図示実施形態の走行式動力散布機
1は、粉粒状の散布物の散布作業に適したものの一例で
あり、基本的には、機体進行前後方向(水平方向)に伸
びる中心軸線M−Mを有する揺動支軸10を備えた基体
フレーム2の前後に、畦畔上を安定走行できるように、
主車輪としての空気入りタイヤからなる遊転前輪6及び
ゴムラグ付きの広幅の駆動後輪7が、前後一直線上に配
設されるとともに、その後部に、操縦ハンドルとして左
右一対のハンドル31,32が配設され、前記揺動支軸
10には、それに緩く外嵌される管状メンバ51を有す
る揺動フレーム50が、機体左右方向へ揺動自在に支持
されるとともに、該揺動フレーム50における機体進行
方向に対して左右方向の左側、言い換えれば、前記前輪
6と後輪7との間で、かつ、後方から見て前記前輪6及
び後輪7より左側方に突出した位置に側車70が配設さ
れ、かつ、前記揺動フレーム50に、搭載重量物部分5
とされる、散布物が貯留される貯留タンク75、該貯留
タンク75内の散布物を散布するための搬送風を生成す
る遠心式送風機65、該遠心式送風機65の駆動源とな
る原動機としての空冷4サイクルガソリンエンジン60
(以下単にエンジン60と略称する)等が搭載保持され
ている。
【0018】より詳細には、前記基体フレーム2に備え
られる前記揺動支軸10の前端部側には、並列取付メン
バ13,13等を介して前記前輪6が軸架され、前記並
列取付メンバ13,13に側面視(図2)7字状の支持
具91が固定保持されている。また、前記揺動支軸10
の後端部側には、左右一対の側板21,22等を介して
前記ハンドル31,32が非回転状態で連結固定されて
おり、前記左右一対の側板21,22間に前記後輪7が
軸架されるとともに、左右一対の支持板24,24を介
して変速機40が保持固定さている。
【0019】一方、前記揺動フレーム50は、前記揺動
支軸10に緩く外嵌された前記管状メンバ51に加え
て、揺動側台形リング状メンバ55を備え、この揺動側
台形リング状メンバ55に側車位置替え用スリーブ14
が取り付けられ、この側車位置替え用スリーブ14に前
記側車70の湾曲支持杆6Aがピン14Aにより取り付
け位置可変に保持固定されている。
【0020】ここでは、前記側車70は、図3に示され
る如くに、前輪6及び後輪7に対して外側に傾くよう
に、所定角度だけ傾斜して配置されている。このように
前記側車70を傾斜させておくことにより、前記走行式
動力散布機1が凹凸のある畦畔Jを走行するときには、
前記側車70が田圃の法面や畦畔の路肩部分に接地する
ことになるので、走行安定性が向上し、前記法面の下側
に前記側車が落ち込み難くなるとともに、前記前輪や後
輪がその側へ引き寄せられ難くなる。
【0021】そして、前記揺動フレーム50の箱型支持
部材52の上面側に前記エンジン60が搭載保持され、
該エンジン60の前方斜め下に、前記遠心式送風機65
が、前記搭載重量物部分5の重心位置を低くして安定性
を向上させるべく、バーチカル形式で前記揺動支軸10
の下側に搭載保持されている。前記エンジン60は、前
記遠心式送風機65と前記後輪7の兼用駆動源とされて
いる。すなわち、前記エンジン60には、下方に向けて
突出する散布作業用出力軸61と、後方に向けて突出す
る走行用出力軸62と、が設けられている。
【0022】前記散布作業用出力軸61の動力は、前記
遠心式送風機65に伝達されるようになっており、該動
力伝達を断接すべくVベルト式巻掛伝動機構64には、
ベルトテンションクラッチ63(図1参照)が添設され
ている。また、前記エンジン60の動力は、前記走行用
出力軸62から前記変速機40に伝達され、この変速機
40からチェーン式巻掛伝動機構45を介して前記後輪
7に伝達されるようになっている。
【0023】一方、前記遠心式送風機65のファンボリ
ュートケース65aにおける前側上面部には、散布すべ
き農薬、肥料、種子等の散布物が貯留される前記貯留タ
ンク75の接続部75bが連結支持されており、前記貯
留タンク75内の散布物は、図示しないシャッターが開
かれると下方に落下せしめられて、前記遠心式送風機6
5により生成される搬送風に乗って、前記ファンボリュ
ートケース65aの終端(後方から見て右側)の吹出口
65dに連結された、後述する管状散布具80を介して
外部に噴射放出されて散布される。
【0024】ここでは、前記前記揺動フレーム50に搭
載保持された前記貯留タンク75及び前記遠心式送風機
65は、前記揺動支軸10(の中心軸線M−M)より若
干左側に偏位して配置され、また、前記エンジン60
は、前記中心軸線Mより若干右側に偏位して配置されて
いるが、それら貯留タンク75、遠心式送風機65及び
エンジン60等からなる前記搭載重量物部分5を備えた
前記揺動フレーム50側全体の重心位置は、前記貯留タ
ンク75内の散布物の残量如何にかかわらず、常時前記
中心軸線M−Mより若干左側に偏位した位置に在するよ
うになっており、そのため、前記揺動フレーム50は、
それに搭載保持された前記貯留タンク75、前記遠心式
送風機65及び前記エンジン60等からなる前記搭載重
量物部分5の重さにより、前記側車70を地面Gに押し
付ける方向に荷重される。
【0025】しかしながら、前記貯留タンク75が前記
揺動支軸10(の中心軸線M−M)より若干左側に偏位
して配置されている関係上、前記貯留タンク75内の散
布物の残量如何によっては、前記搭載重量物部分5によ
る前記側車70を地面Gに押し付ける方向の荷重量、言
い換えれば、前記側車70の接地圧が異なってくる。つ
まり、前記貯留タンク75内に散布物が沢山入っている
ときと空に近いときとでは、前記側車70の地面Gへの
押し付け力が異なり、散布物が沢山入っているときに
は、前記側車70はしっかりと地面Gを捕捉するが、空
に近いときには、前記側車70が地面Gの凹凸状況等に
よって浮き上がり易くなり、ハンドル操作及び機体の制
御が難しくなって姿勢安定性及び走行安定性が損なわれ
易くなる。
【0026】このような不具合が生じるのを防ぐべく、
本実施形態においては、前記基体フレーム2側と前記揺
動フレーム50側との間に、前記側車70を地面Gに押
し付ける方向に強制的に付勢すべく、前記揺動フレーム
50側全体を前記揺動支軸10を揺動中心線(M−M)
として、後方から見て反時計回りの方向に付勢揺動させ
るための付勢手段として、引張コイルスプリング56
が、前記振動中心軸線の右側において、前記ファンボリ
ュートケース65aと前記基体フレーム2との間に介装
されている。
【0027】そして、前記管状散布具80は、支持具9
1に取り付け固定された管固定具9により下記のように
支持固定されている。すなわち、前記管状散布具80
は、前記遠心式送風機65の前記吐出口65dに連結さ
れて、後方から見て右側方に張り出す、伸縮及び撓曲可
能で適度の弾性復元力を有する蛇腹状たわみ曲噴管82
と、この蛇腹状たわみ曲噴管82に連結されて前記搭載
重量物部分5の上側において斜め左上に向けて伸びる長
さが約3m程度の直噴管84と、を備えており、該直噴
管84の噴口(先端部)84aは、前記搭載重量物部分
5より左側方に突出して配置されている。
【0028】前記構成に加えて、本実施形態の走行式動
力散布機1では、前記貯留タンク75の後方側に、散布
物収納袋Sを乗せておくための荷台100が設けられて
いる。この荷台100は、パイプ材で断面上向きコ字形
の籠状に組まれた平面視長方形の乗せ置き部110を有
し、この乗せ置き部110の前端部中央が、平面視コ字
状の前支持桿90及び前記散布具80用の前記支持具9
を介して前記前輪6に支持され、その後端部寄り部分
が、前記左右一対の操縦ハンドル31、32に挟まれる
ようにして保持固定されており、前記乗せ置き部110
は、前記貯留タンク75の取入口元75aと略同じ高さ
位置となるように略水平に配在されている。
【0029】前記の如くの構成とされた本実施形態の走
行式動力散布機1においては、ハンドル31,32や前
輪6及び後輪7が配設された基体フレーム2に備えられ
る揺動支軸10に、貯留タンク75、送風機65、エン
ジン60等が搭載保持されるとともに側車70が配設さ
れた揺動フレーム50が、左右揺動自在に支持されてい
るので、凹凸のある畦畔等の不整地走行時には、前記前
輪6及び後輪7が不整地の凹凸を拾うと、前記基体フレ
ーム2に配設されたハンドル31,32が左右に多少は
振れるが、前記貯留タンク75、送風機65、エンジン
60等の搭載重量物部分5は、前記基体フレーム2とは
独立して揺動自在に、言い換えればフローティング支持
されているので、前記前輪6及び後輪7がつられて大き
く振られてしまうことはないので、前記ハンドル31,
32の振れも生じない。
【0030】逆にいえば、前記揺動フレーム50側に配
設された側車70が不整地の凹凸を拾うと、前記搭載重
量物部分5が左右方向に振れるが、この場合、前記搭載
重量物部分5は、前記側車70と前記基体フレーム2
(前記前輪6及び後輪7)の両方で支持されているの
で、従来のもののように主車輪のみで支持している場合
に比して、その重心位置の変動がやわらげられて走行安
定性が増すとともに、前記搭載重量物部分5の振れは、
ハンドル31,32側には伝わり難くなる。
【0031】そのため、畦畔J等の不整地を走行する際
にも、ハンドル操作を容易に行えて機体を制御しやすく
なり、姿勢安定性及び走行安定性が増して、転倒、転落
等を招き難くなり、散布作業を容易かつ適正に、しかも
効率良く行える。それに加えて、前記基体フレーム2側
と前記揺動フレーム50側との間に、前記側車70を地
面Gに押し付ける方向に付勢すべく、前記揺動フレーム
50側全体を、前記揺動支軸10を揺動中心軸として、
後方から見て反時計回りの方向に付勢する付勢手段とし
て、引張コイルスプリング56が張設されているので、
貯留タンク75内に散布物が沢山入っているときは勿
論、空に近いときにも、前記引張コイルスプリング56
の付勢力によって、前記側車70は、地面Gにしっかり
と押し付けられる。
【0032】そのため、前記貯留タンク75内の散布物
の残量が少ないときにおいても、前記側車70が浮き上
がり難くなって、しっかりと地面Gを捕捉することにな
り、その結果、ハンドル操作及び機体の制御が一層容易
となって、姿勢安定性及び走行安定性が向上する。上記
に加え、散布物収納袋Sを乗せておくための荷台100
が設けられているので、散布作業を行う際には、前記貯
留タンク75に散布物を予め可能な限り入れておくとと
もに、前記荷台100の乗せ置き部110に補給用の散
布物収納袋Sを乗せて本機1を走行させながら散布作業
を行う。
【0033】そして、前記貯留タンク内75に散布物が
無くなるか、あるいは、半分以下になる等したときに
は、散布物の補給を行うべく、本機1を停止させて、前
記貯留タンク75の取入口元75aに取り付けられてい
る蓋76を取り外し、前記荷台100の乗せ置き部11
0に乗せられている前記散布物収納袋Sを、例えば、前
方に引き出して、その取出口を開くとともに、前記貯留
タンク75の投入口元75aに当てがって、散布物を前
記貯留タンク75に入れるようにされる。
【0034】このように、本実施形態の走行式動力散布
機1においては、補給用の散布物収納袋Sを乗せる荷台
100が設けられているので、散布物補給に要する手間
が可及的に低減され、作業効率を向上させることがで
き、さらに、前記荷台100に散布物収納袋Sを乗せて
おくことにより、前後方向のバランスがとりやすくな
り、姿勢安定性、走行安定性を向上できる。また、荷台
の取り付け構造により、基体フレーム2の補強もでき
る。以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本
発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱することな
く、設計において種々の変更ができるものである。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明による走行式動力散布機は、散布物収納袋を乗せる荷
台が設けられているので、散布物補給に要する手間を可
及的に低減でき、作業効率を向上させることができると
ともに、前記荷台に散布物収納袋を乗せることで、前後
方向のバランスがとりやすくなるので、姿勢安定性、走
行安定性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行式動力散布機の一実施形態を
示す平面図。
【図2】図1に示される走行式動力散布機の左側面図。
【図3】図1に示される走行式動力散布機の後面図。
【符号の説明】
1 走行式動力散布機 2 基体フレーム 5 搭載重量物部分 6 前輪 7 後輪 31,32 操縦ハンドル 50 揺動フレーム 60 エンジン(原動機) 65 遠心式送風機 75 貯留タンク 75a 投入口元 100 荷台 110 乗せ置き部 S 散布物収納袋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(6)及び後輪(7)が前後一直線
    上に配設されるとともに操縦ハンドル(31,32)が
    配設された基体フレーム(2)と、該基体フレーム
    (2)に揺動自在に軸支され、散布物が貯留される貯留
    タンク(75)と該貯留タンク(75)内の散布物を散
    布するための搬送風を生成する送風機(65)と該送風
    機(65)を駆動する原動機(60)とから成る搭載重
    量部分(5)が搭載保持された揺動フレーム(50)
    と、を備えた走行式動力散布機(1)であって、前記貯
    留タンク(75)の後方側に、散布物収納袋(S)を乗
    せておくための荷台(100)が設置されていることを
    特徴とする走行式動力散布機。
  2. 【請求項2】 前記荷台(100)の乗せ置き部(11
    0)は、前記貯留タンク(75)の投入口元(75a)
    と略同じ高さ位置に配在されていることを特徴とする請
    求項1に記載の走行式動力散布機。
  3. 【請求項3】 前記荷台(100)は、前記前輪(6)
    と前記操縦ハンドル(31、32)とに支持されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の走行式動力散
    布機。
  4. 【請求項4】 前記荷台(100)の前記乗せ置き部
    (110)は、パイプ材で籠状に組まれていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の走行式
    動力散布機。
  5. 【請求項5】 前記荷台(100)の前記乗せ置き部
    (110)は、略水平に配在されていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか一項に記載の走行式動力散
    布機。
JP2000053767A 2000-02-29 2000-02-29 走行式動力散布機 Pending JP2001238587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053767A JP2001238587A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 走行式動力散布機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053767A JP2001238587A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 走行式動力散布機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001238587A true JP2001238587A (ja) 2001-09-04

Family

ID=18575102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000053767A Pending JP2001238587A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 走行式動力散布機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001238587A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010020605A1 (en) * 2008-08-22 2010-02-25 Agco Netherlands B.V. Self propelled agricultural application machine
KR200466164Y1 (ko) * 2011-10-11 2013-04-05 (주)즐거운미래 충전식 이동 분사장치
CN112970722A (zh) * 2021-02-05 2021-06-18 海南天然橡胶产业集团股份有限公司 一种用于橡胶林的可快速更换无人机药箱

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010020605A1 (en) * 2008-08-22 2010-02-25 Agco Netherlands B.V. Self propelled agricultural application machine
US20110147497A1 (en) * 2008-08-22 2011-06-23 Agco Netherlands B.V. Self propelled agricultural application machine
RU2504943C2 (ru) * 2008-08-22 2014-01-27 Агко Незерлендз Б.В. Самоходная сельскохозяйственная машина для внесения удобрений
US9526202B2 (en) 2008-08-22 2016-12-27 Agco Netherlands B.V Self propelled agricultural application machine
KR200466164Y1 (ko) * 2011-10-11 2013-04-05 (주)즐거운미래 충전식 이동 분사장치
CN112970722A (zh) * 2021-02-05 2021-06-18 海南天然橡胶产业集团股份有限公司 一种用于橡胶林的可快速更换无人机药箱
CN112970722B (zh) * 2021-02-05 2023-02-10 海南天然橡胶产业集团股份有限公司 一种用于橡胶林的可快速更换无人机药箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5697623A (en) Apparatus for transporting operator behind self-propelled vehicle
US20060239806A1 (en) Mobile material placer and conveying system and method of placing and conveying material utilizing the same
US20100008750A1 (en) Trailers,systems and methods for transferring material
JP2001238587A (ja) 走行式動力散布機
CN207969350U (zh) 作业车辆
US20080173736A1 (en) High-Speed Material Conveyor Having Direct Hydraulic Drive
JP3734917B2 (ja) 走行式動力散布機
JP3863955B2 (ja) 走行式動力散布機
JP3276040B2 (ja) 動力散布機
JP6458496B2 (ja) 施肥装置
JPH10249255A (ja) 走行式動力散布機
US8814012B2 (en) Material spreader for use with an excavator
JP2018157828A (ja) 施肥装置
JP3542778B2 (ja) 肥料散布機
JP2002112608A (ja) 散布機
JP3690762B2 (ja) ブーム式散布装置
JP2004352147A (ja) 畦畔散布機
JP3965356B2 (ja) 歩行型薬液散布機
JP2006217854A (ja) 走行式動力散布機
JP2001046930A (ja) 押動式散布機
JP2000262105A (ja) 作業車
JP5110528B2 (ja) 自走式マニュアスプレッダ
JPH06238199A (ja) 粉粒剤の散布装置及び散布方法
JPH0823853A (ja) 歩行型防除機のハンドル構造
JPH08140442A (ja) 自走式歩行型肥料散布機