JPH08140442A - 自走式歩行型肥料散布機 - Google Patents

自走式歩行型肥料散布機

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JPH08140442A
JPH08140442A JP29254694A JP29254694A JPH08140442A JP H08140442 A JPH08140442 A JP H08140442A JP 29254694 A JP29254694 A JP 29254694A JP 29254694 A JP29254694 A JP 29254694A JP H08140442 A JPH08140442 A JP H08140442A
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fertilizer
hopper
blower
air
self
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JP29254694A
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Masao Yamada
正男 山田
Shoji Ochiai
昇次 落合
Kouji Matsumura
鋼司 松村
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OCHIAI HAMONO KOGYO KK
Original Assignee
OCHIAI HAMONO KOGYO KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で小型軽量化も可能でありなが
ら、高い肥料散布能力を発揮することができる自走式歩
行型肥料散布機を提供する。 【構成】 空冷2サイクルエンジン8により駆動される
前輪3及び後方に突出する左右一対の操向ハンドル5,
5を装備した機体に、肥料を収容するホッパ6及び空冷
2サイクルエンジン8で駆動される送風機9からの圧力
風に乗せてホッパ6内の肥料を散布する肥料散布装置を
搭載し、肥料散布装置はホッパ6の調量機構付のホッパ
ダクト24に連通する肥料導入口と、前記送風機9に送
風ダクト26を介して連通する圧力風導入口と、機体の
左右方向に向けて開口する肥料吐出口と、機体の下方に
向けて開口する肥料散布孔とを有する中空の肥料散布ヘ
ッド25を備えた自走式歩行型肥料散布機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体に追従歩行する作
業者の操作に応じてエンジン動力により自走しつつ肥料
を散布する自走式歩行型肥料散布機に関し、詳しくは、
構造が簡単で軽量でありながら、高い肥料散布能力を発
揮できるように改良された自走式歩行型肥料散布機に関
する。
【0002】
【従来の技術】茶樹畝などの畝間を走行しつつ肥料を散
布する肥料散布機として、肥料を収容するホッパ及びホ
ッパ内の肥料を散布する散布装置を搭載した機体に、後
方に突出する左右一対の操向ハンドルを装備すること
で、作業者が機体に追従歩行しながら作業を行う歩行型
肥料散布機が、従来一般に知られている(実公平5−3
6329号公報、実開平1−155317号公報参
照)。
【0003】ここで、前記実公平5−36329号公報
に記載の歩行型肥料散布機は、4サイクルエンジンの動
力により回転駆動される後輪とキャスタ輪からなる前輪
との前後2輪を有する自走式のものであり、上記エンジ
ンにより回転駆動される撹拌羽根や散布回転板などを有
する動力式の肥料散布装置を備えている。一方、前記実
開平1−155317号公報に記載の歩行型肥料散布機
は、エンジンなどの動力源を持たない手押し式の1輪型
のものであり、車輪にベルト伝動機構を介し伝動構成さ
れることで車輪の回転に応じて回転する人力式の散布板
を肥料散布装置として備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した実
公平5−36329号公報に記載の歩行型肥料散布機
は、自走式であるため作業労力が少なくて済み、また肥
料散布装置も動力式であるため肥料を幅広く確実に散布
できるという利点があるが、比較的大きくて重量の嵩む
4サイクルエンジンを搭載している関係で、全体の自重
が例えば60kg程度にも達し、非力な老人や女性にと
っては運搬や取扱いが大変である。この点、実開平1−
155317号公報に記載の歩行型肥料散布機は、手押
し式の1輪型であるため、構造が比較的簡単で軽量かつ
安価であり、非力な老人や女性にとっても運搬や取扱い
が容易である。
【0005】しかし、実開平1−155317号公報に
記載の歩行型肥料散布機は、機体の手押し速度に応じた
車輪の回転速度に比例して肥料の散布板が回転する構造
であるため、旋回時などに機体の手押し速度が低下する
と、それに応じて散布板の回転速度が低下し、肥料の散
布幅が狭くなってしまうという問題があった。また、散
布板を回転させるエネルギが機体の手押し負荷として作
用するので、機体の手押し速度を速くして肥料の散布幅
を広げるにも限界があった。さらに、雨上がりや露の降
りた早朝での作業の際には、散布板が濡れてこれに肥料
が付着することがあり、そうした場合には、肥料の散布
抵抗が大きくなって散布幅が狭くなってしまうことも問
題である。
【0006】そこで本発明は、構造が簡単で小型軽量化
も可能でありながら、高い肥料散布能力を発揮すること
ができる自走式歩行型肥料散布機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、エンジンにより駆動される車輪及び後方に突出する
左右一対の操向ハンドルを装備した機体に、肥料を収容
するホッパ及びホッパ内の肥料を散布する肥料散布装置
を搭載した自走式歩行型肥料散布機において、上記エン
ジンは空冷2サイクルエンジンとすると共に、上記肥料
散布装置は、上記空冷2サイクルエンジンで駆動される
送風機からの圧力風に乗せて肥料を散布する構成とした
ことを基本的手段としている。
【0008】また本発明は、前記肥料散布装置が、前記
ホッパの調量機構付ホッパダクトに連通する肥料導入口
と、前記送風機に送風ダクトを介して連通する圧力風導
入口と、機体の左右方向に向けて開口する肥料吐出口
と、機体の下方に向けて開口する肥料散布孔とを有する
中空の肥料散布ヘッドを備えていることを具体的手段と
している。
【0009】
【作用】前述の基本的手段を採用した本発明による自走
式歩行型肥料散布機は、空冷2サイクルエンジンの運転
により車輪が回転駆動され、作業者が左右一対の操向ハ
ンドルを握って機体に追従歩行することで自走する。そ
の際、ホッパ内の肥料は空冷2サイクルエンジンにより
駆動される送風機からの圧力風に乗って肥料散布装置に
より散布される。
【0010】ここで、前述の具体的手段を採用した本発
明による自走式歩行型肥料散布機では、ホッパ内の肥料
は、ホッパダクトを通過する過程で調量機構により調量
され、このホッパダクトから肥料導入口を介して肥料散
布ヘッド内に導入される。一方、送風機からの圧力風
は、送風ダクトから圧力風導入口を介して肥料散布ヘッ
ド内に導入される。そしてこの肥料散布ヘッド内に導入
された肥料は、その大部分が圧力風に乗って肥料吐出口
から機体の左右方向に吐出されて散布され、残りの部分
が肥料散布孔から機体の下方に落下して散布される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。一実施例による自走式歩行型肥
料散布機1の全体構造を示す図1ないし図3において、
符号2aは前後方向に枠組みされた下部フレーム、符号
2b,2bは下部フレーム2aの後部から起立する左右
の後部フレーム、符号2c,2cは左右の後部フレーム
2b,2bの上端部に連続して前方に延びる左右の上部
フレーム、符号2d,2dは左右の上部フレーム2c,
2cと下部フレーム2aとに跨って後傾状態で起立する
左右の縦フレームをそれぞれ示し、これらのパイプフレ
ームによって自走式歩行型肥料散布機1の骨格が構成さ
れている。
【0012】前記下部フレーム2aには、ゴムタイヤを
有する前後各1輪の大型の前輪3及び小型の後輪4がそ
れぞれ回転自在に支持されている。また左右の縦フレー
ム2d,2dの上端部には、後方に突出する左右一対の
操向ハンドル5,5が上下揺動角度を調整自在にして連
接されている。そして左右の上部フレーム2c,2c及
び縦フレーム2d,2dの間には、肥料を収容するホッ
パ6がこれらに支持して配設されている。
【0013】ここで図3に示すように、前記ホッパ6の
後方の高い位置には、左右の後部フレーム2b,2bに
横架された支持部材7を介して空冷2サイクルエンジン
8が支持されている。この空冷2サイクルエンジン8は
遠心クラッチ付の小型軽量なものであり、例えば右側の
操向ハンドル5に付設されたスロットルレバー8aによ
り操作ケーブ8bを介して回転数が制御されるようにな
っている。そしてこのような空冷2サイクルエンジン8
には、遠心クラッチを介して回転駆動されるファン9a
を内蔵した送風機9がその前方に回転駆動軸10を突出
した状態で連接されており、上記回転駆動軸10には駆
動プーリ11が固定されている。
【0014】一方、前記前輪3の上方には、下部フレー
ム2aから起立する支持部材12等(図1参照)を介し
て減速機13が支持されている。この減速機13は、前
記空冷2サイクルエンジン8からの回転動力を減速して
前記前輪3に伝達するものであり、機体の後方に向けて
突出する入力軸13aには、ユニバーサルジョイント1
4を介して伝動軸15が連結され、また機体の左側方に
向けて突出する出力軸13b(図3参照)には出力プー
リ16が固定されている。
【0015】前記伝動軸15の後端部は、下部フレーム
2aから起立する支持部材17の上端部に回転自在に支
持されており、この後端部には従動プーリ18が固定さ
れている。そしてこの従動プーリ18と前記駆動プーリ
11との間にVベルト19が巻回されることで、空冷2
サイクルエンジン8の運転時に遠心クラッチを介して回
転駆動される回転駆動軸10の動力が、駆動プーリ1
1,Vベルト19,従動プーリ18,伝動軸15,ユニ
バーサルジョイント14を経由して減速機13の入力軸
13aに入力されるようになっている。
【0016】また前記前輪3には、これと同心配置され
て一体に回転する減速プーリ20がその左側に付設され
ており、この減速プーリ20と前記出力プーリ16との
間にはVベルト21が緩く巻回されている。そしてこの
Vベルト21には、その張力を制御して出力プーリ16
から減速プーリ20への動力伝達を断続する走行クラッ
チ装置22が付設されている。
【0017】前記走行クラッチ装置22は、付勢バネ2
2aにより回動付勢されたテンションアーム22bがテ
ンションプーリ22cを介してVベルト21の外周を内
側に押圧するもので、上記テンションアーム22bには
これを付勢バネ22aに抗して回動操作するための走行
クラッチレバー22dが操作ケーブル22eを介して連
繋しており、この走行クラッチレバー22dは、例えば
左側の操向ハンドル5に付設されている。そして上記走
行クラッチレバー22dが操作されない状態では、テン
ションプーリ22cがVベルト21を緊張させること
で、減速機13の出力軸13bからの減速された回転動
力が出力プーリ16,Vベルト21,減速プーリ20を
経由して前輪3に伝達され、走行クラッチレバー22d
が操作されるとテンションプーリ22cによる緊張状態
が解除されてVベルト21が弛緩することで、出力プー
リ16から減速プーリ20への動力伝達が遮断されるよ
うになっている。
【0018】ここで図4に分解して示すように、前記ホ
ッパ6の下端部には、ホッパ6から繰り出される肥料を
調量する調量機構23を途中に有するホッパダクト24
が連接され、このホッパダクト24の下端には、例えば
軽量で剛性の高い適宜の合成樹脂を素材とした肥料散布
ヘッド25が接続される。
【0019】前記調量機構23は、一端に引張りバネ2
3aが付勢され、他端に操作ロッド23bが連結されて
ホッパダクト24を横切る開閉板23cを有するもの
で、上記操作ロッド23bには操作レバー23dが接続
されている。そしてこの操作レバー23dには、例えば
左側の操向ハンドル5に付設された調量レバー23eが
操作ケーブル23fを介して連繋している。そしてこの
調量レバー23eが操作されない状態では、開閉板23
cが引張りバネ23aに引張られて一端側に移動するこ
とで、肥料の繰り出しが停止され、調量レバー23eを
操作すると、その操作量に応じて開閉板23cが他端側
に移動することで、調量レバー23eの操作量に応じて
調量された肥料がホッパダクト24を通過するようにな
っている。
【0020】また前記肥料散布ヘッド25は、後部から
前部に向かって漸次幅広となり、その幅広の前端が左右
に分岐する概略Y字状の平面形状をなして前後方向に延
びる薄い中空のボックス状のものであり、前部から後部
に向かって漸次緩く上方に湾曲する側面形状をなしてい
る。そしてこのような肥料散布ヘッド25は、中央部上
面に筒状に突出して開口する肥料導入口25aと、上方
に向けて後端部に開口する圧力風導入口25bと、前端
部の左右に開口する肥料吐出口25c,25dと、前端
部付近の下面に左右に並べて開口された5個の肥料散布
孔25e,25e,…とを有している。
【0021】ここで前記肥料散布ヘッド25の肥料導入
口25aには、前記ホッパダクト24の下端部が嵌合接
続され、また圧力風導入口25bには、前記送風機9に
一端を連通接続した送風ダクト26の他端部が連通接続
されており、これらの送風機9,送風ダクト26,肥料
散布ヘッド25を主体ととして肥料散布装置が構成され
ている。
【0022】なお、前記下部フレーム2aの後端部に
は、前記支持部材17との間に張設された引張りバネ2
7により斜めに倒伏し、引張りバネ27に抗して起立回
動可能な起倒式スタンド28が、後輪4と同軸に枢支さ
れている。また前記減速機13には、上方に突出して後
方に反転屈曲する運搬用の角ハンドル29が付設されて
いる。
【0023】次に、以上のように構成された本実施例の
自走式歩行型肥料散布機1につき、その作用を説明す
る。この自走式歩行型肥料散布機1は、茶樹園や果樹園
に限らず一般の田畑においても広範囲に渡って肥料を散
布できる多用途のものである。また構造的には、従来の
4サイクルエンジンに較べて格段に小型で軽量な空冷2
サイクルエンジン8を前輪3及び送風機9の駆動源と
し、これに応じて送風機9も小型軽量化されているの
で、自走式歩行型肥料散布機1全体の自重は30kg程
度であり、非力な老人や女性にも運搬や取扱いが容易に
できる。そして、肥料散布装置は送風機9,送風ダクト
26,肥料散布ヘッド25を主体に構成される簡単な構
造であるから、大幅なコストダウンも可能である。
【0024】さて、このような自走式歩行型肥料散布機
1を使用した肥料散布作業について説明すると、まず作
業者は機体の後方に回って空冷2サイクルエンジン8を
始動する。そして左右一対の操向ハンドル5,5を握
り、走行クラッチレバー22dを握ったままスロットル
レバー8aを操作して空冷2サイクルエンジン8の回転
数を徐々に上げる。ここで空冷2サイクルエンジン8の
回転数がアイドリング回転数以上の所定回転数以上にな
ると、遠心クラッチが接続することで回転駆動軸10が
回転し、送風機9のファン9aが回転駆動される。これ
と同時に駆動プーリ11,Vベルト19,従動プーリ1
8,伝動軸15,ユニバーサルジョイント14を経由し
て回転駆動軸10の回転動力が減速機13の入力軸13
aに入力される。
【0025】ここで走行クラッチレバー22dの握り状
態を徐々に緩めると、テンションプーリ22cがVベル
ト21を徐々に緊張させることで、減速機13の出力軸
13bからの減速された回転動力が出力プーリ16,V
ベルト21,減速プーリ20を経由して前輪3に伝達さ
れ、こうして前輪3の駆動により自走式歩行型肥料散布
機1は自走を開始する。なお、この自走に伴い、起立状
態にあった起倒式スタンド28は斜めに倒伏し、引張り
バネ27によりその状態に保持される。
【0026】この自走式歩行型肥料散布機1の自走中、
作業者は左右一対の操向ハンドル5,5を握って機体を
略垂直な姿勢に保持しつつ機体に追従歩行するのであ
り、肥料を散布する場合には、散布量に応じて調量レバ
ー23eを握り操作する。すると、その操作量に応じて
開閉板23cが他端側に移動することで、ホッパ6内の
肥料が調量機構23により調量されてホッパダクト24
を下方に通過し、肥料導入口25aから肥料散布ヘッド
25内に導入される。
【0027】肥料散布ヘッド25内に導入された肥料
は、送風ダクト26から圧力風導入口25bを介して肥
料散布ヘッド25内に導入される送風機9からの圧力風
に乗って大部分が左右の肥料吐出口25c,25dから
機体の左右方向に吐出されて散布される。また肥料散布
ヘッド25内に導入された肥料の一部は、各肥料散布孔
25e,25e,…から機体の下方に落下して散布され
る。こうして機体の左右両側及び下方には均一に肥料が
散布される。
【0028】ここで、前述のように肥料散布ヘッド25
は、後部から前部に向かって漸次幅広となるその前端の
左右に分岐する端部に左右の肥料吐出口25c,25d
が開口し、前部から後部に向かって漸次緩く上方に湾曲
するその後端部に圧力風導入口25bが開口する構造で
あるから、肥料散布ヘッド25内に導入された肥料は圧
力風に乗って左右の肥料吐出口25c,25d側へ円滑
に流動するのであり、詰まりのない連続した肥料散布が
行える。
【0029】また、スロットルレバー8aの操作により
空冷2サイクルエンジン8の回転数を上げれば、それに
応じて送風機9からの圧力風の風量が増大するので、左
右の肥料吐出口25c,25dから吐出する肥料を、機
体の左右方向に向けて4m以上の広範囲に渡って散布す
ることができる。
【0030】さらに、肥料散布ヘッド25における肥料
吐出口25c,25dの片方をゴム栓などで閉塞すれ
ば、機体の左右方向片側への肥料散布を停止でき、また
各肥料散布孔25eのいくつかを同様にして閉塞すれば
機体下方への肥料散布量を減少でき、各肥料散布孔25
eの前部を閉塞すれば機体下方への肥料散布を停止する
こともできるので、肌理の細かい肥料散布が行える。
【0031】なお、本実施例では、送風機9が空冷2サ
イクルエンジン8と共に機体の高い位置に配置されてい
るので、散布された肥料が送風機9に付着することが少
なく、肥料による送風機9の腐蝕たそれに伴う故障が低
減する。
【0032】また、図示説明は省略したが、送風機9の
吸入口の開口面積を可変とする構造を採用すれば、空冷
2サイクルエンジン8の回転数を一定にして自走式歩行
型肥料散布機1の自走速度を一定に保持したまま、肥料
の散布幅を広くまたは狭く調整することができる。
【0033】なお、本実施例の自走式歩行型肥料散布機
1は後輪4を備えているが、この後輪4は軽量小型化の
ために省略することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、基本的手段を採用
した本発明によれば、空冷2サイクルエンジンの運転に
より車輪が回転駆動されて自走式歩行型肥料散布機が自
走する際、ホッパ内の肥料は空冷2サイクルエンジンに
より駆動される送風機からの圧力風に乗せて肥料散布装
置により散布されるのであり、広範囲に渡る幅広い肥料
散布が可能となって高い肥料散布能力を発揮することが
でき、茶樹園ばかりでなく果樹園や田畑での肥料散布な
ど多用途に使用することができる。
【0035】また構造的には、4サイクルエンジンに較
べて小型で軽量な空冷2サイクルエンジンを車輪及び送
風機の駆動源としており、この空冷2サイクルエンジン
は高速回転可能であって送風機も小型軽量化できるの
で、自走式歩行型肥料散布機の全体を小型軽量化するこ
とができる。
【0036】ここで、具体的手段を採用した本発明によ
れば、ホッパ内の肥料は、調量機構付のホッパダクトを
通過する過程で調量されて肥料導入口から肥料散布ヘッ
ド内に導入され、送風ダクトから圧力風導入口を介して
肥料散布ヘッド内に導入される送風機からの圧力風に乗
ってその大部分が肥料吐出口から機体の左右方向に吐出
されて散布されると共に、残りの部分が肥料散布孔から
機体の下方に落下して散布されるので、機体の左右両側
及び下方の広範囲に渡って幅広く均一に肥料を散布する
ことができる。
【0037】また上記肥料吐出口の片方をゴム栓などで
閉塞することで機体の左右方向片側へのみ肥料を散布す
ることも可能であり、肥料散布孔を同様に閉塞すること
で機体下方への肥料散布を停止することもでき、より肌
理の細かい肥料散布が可能となる。
【0038】さらに、肥料散布装置は送風機,送風ダク
ト,肥料散布ヘッドを主体に構成される簡単な構造であ
るから、大幅なコストダウンも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自走式歩行型肥料散布機の一実施
例の全体構造を示す機体右側の側面図である。
【図2】一実施例の全体構造を示す機体左側の側面図で
ある。
【図3】一実施例の全体構造を示す平面図である。
【図4】一実施例における肥料散布ヘッド,調量機構付
ダクト,ホッパの構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 自走式歩行型肥料散布機 2a 下部フレーム 2b 後部フレーム 2c 上部フレーム 2d 縦フレーム 3 前輪 4 後輪 5 操向ハンドル 6 ホッパ 7 支持部材 8 空冷2サイクルエンジン 8a スロットルレバー 8b 操作ケーブ 9 送風機 9a ファン 10 回転軸 11 駆動プーリ 12 支持部材 13 減速機 13a 入力軸 13b 出力軸 14 ユニバーサルジョイント 15 伝動軸 16 出力プーリ 17 支持部材 18 従動プーリ 19 Vベルト 20 減速プーリ 21 Vベルト 22 走行クラッチ装置 22a 付勢バネ 22b テンションアーム 22c テンションプーリ 22d 走行クラッチレバー 22e 操作ケーブル 23 調量機構 23a 引張りバネ 23b 操作ロッド 23c 開閉板 23d 操作レバー 23e 調量レバー 23f 操作ケーブル 24 ホッパダクト 25 肥料散布ヘッド 25a 肥料導入口 25b 圧力風導入口 25c,25d 肥料吐出口 25e 肥料散布孔 26 送風ダクト 27 引張りバネ 28 起倒式スタンド 29 角ハンドル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動される車輪及び後方
    に突出する左右一対の操向ハンドルを装備した機体に、
    肥料を収容するホッパ及びホッパ内の肥料を散布する肥
    料散布装置を搭載した自走式歩行型肥料散布機におい
    て、 上記エンジンは空冷2サイクルエンジンとすると共に、 上記肥料散布装置は、上記空冷2サイクルエンジンで駆
    動される送風機からの圧力風に乗せて肥料を散布する構
    成としたことを特徴とする自走式歩行型肥料散布機。
  2. 【請求項2】 上記肥料散布装置は、上記ホッパの調量
    機構付のホッパダクトに連通する肥料導入口と、上記送
    風機に送風ダクトを介して連通する圧力風導入口と、機
    体の左右方向に向けて開口する肥料吐出口と、機体の下
    方に向けて開口する肥料散布孔とを有する中空の肥料散
    布ヘッドを備えていることを特徴とする請求項1記載の
    自走式歩行型肥料散布機。
JP29254694A 1994-11-28 1994-11-28 自走式歩行型肥料散布機 Pending JPH08140442A (ja)

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JP29254694A JPH08140442A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 自走式歩行型肥料散布機

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JP29254694A JPH08140442A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 自走式歩行型肥料散布機

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ID=17783180

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102461492A (zh) * 2010-11-19 2012-05-23 绿友机械集团股份有限公司 自走式果岭打药机
CN102823370A (zh) * 2012-07-28 2012-12-19 安徽农业大学 一种电动玉米中期深施肥机
KR101940600B1 (ko) * 2018-08-23 2019-04-10 주식회사 장 자동화 수동식 입제 살포기

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