JP2002355591A - 歩行型散布機 - Google Patents

歩行型散布機

Info

Publication number
JP2002355591A
JP2002355591A JP2001160897A JP2001160897A JP2002355591A JP 2002355591 A JP2002355591 A JP 2002355591A JP 2001160897 A JP2001160897 A JP 2001160897A JP 2001160897 A JP2001160897 A JP 2001160897A JP 2002355591 A JP2002355591 A JP 2002355591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
fan
driving
front wheel
fan case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001160897A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ishida
石田  伊佐男
Yoshihiko Kido
芳彦 城戸
Norihiro Ide
宣弘 井出
Tsuyoshi Yamashita
強志 山下
Masaru Oshima
勝 尾嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2001160897A priority Critical patent/JP2002355591A/ja
Publication of JP2002355591A publication Critical patent/JP2002355591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Fertilizing (AREA)
  • Sowing (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】歩行型散布機において、駆動車輪への荷重を良
好とさせて走行の安定化をはかりながら、ファン起動後
のファンケースへの異物飛び込みを未然に防止しようと
する 【解決手段】操縦ハンドルを備えると共に走行車輪を備
えた機体に散布装置を搭載し、畦畔を自走しながら薬剤
等を散布する散布機において、フレームの中間部には駆
動前輪を設けると共にフレーム後部には後輪を設け、こ
の駆動前輪の前方側にはバッテリ及び電動モータからな
る車輪駆動源を搭載する一方、上記駆動前輪後方側であ
って操縦ハンドルとの間に散布装置を搭載し、この散布
装置はエンジンによって回転駆動するファンを内蔵する
ファンケースを設けると共に、駆動前輪、エンジン、フ
ァンケースの順に配設し、ファンケースの上部に薬剤等
収容のホッパを位置させ、該ケースの外気取り込み口を
後方向きに開口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、畦畔を走行しな
がら圃場に肥料、薬剤、種子等を散布すべく、散布装置
を搭載する歩行型散布機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の歩行型散布機において
は、背負い式散布機をそのまま走行フレームに搭載して
簡易な自走式散布機を構成しようとするものがある。従
って散布機は小型エンジンによってファン駆動され薬剤
ホッパの薬剤を移送管に向け噴出させる形態が一般的で
ある(特開2000−325007号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファンの回
転に伴い外気を吸入取り入れさせる構成を必要とする
が、この外気取り入れ口には、走行車輪の回転に伴って
巻き上げられる各種の異物がファン起動と共に飛び込み
易い。
【0004】そこでこの発明は、歩行型散布機におい
て、駆動車輪への荷重を良好とさせて走行の安定化をは
かりながら、ファン起動後のファンケースへの異物飛び
込みを未然に防止しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消しようとするもので次の技術的手段を講じた。即
ち、請求項1に記載の発明は、操縦ハンドルを備えると
共に走行車輪を備えた機体に散布装置を搭載し、畦畔を
自走しながら薬剤等を散布する散布機において、フレー
ムの適宜前後位置には駆動輪を設け、この駆動輪と操縦
ハンドルとの間に散布装置を搭載し、この散布装置はエ
ンジンによって回転駆動するファンを内蔵するファンケ
ースを設けると共に、その外気取り込み口を駆動輪に対
向する側とは反対側に開口させてあることを特徴とする
歩行型散布機の構成とする。
【0006】これによって、駆動輪の回転に伴って機体
は前進し、エンジンの回転を伴いファンが回転すると吸
引風が作用して散布装置の被散布物を適宜に噴出しなが
ら圃場面に散布するものである。このとき、駆動輪とは
対向する側と反対側の側面に外気取り込み口を構成する
ものであるから、当該取り込み口には駆動輪の跳ねあげ
泥土その他の異物が直接降りかからずファンやファンケ
ースを汚損し又は破損する恐れがなく長期の使用を可能
とさせる。然も、エンジンはファンを回転連動するもの
であるから、外気取り込み口とは反対側に設けられるた
め、つまり、ファンケースと駆動輪との間隔部に位置す
る関係となって、ファンケースがエンジンの後面カバー
の役割を果たしエンジンからの冷却風やマフラーからの
排気を遮蔽し作業者へ降りかからない。
【0007】又、請求項2に記載の発明は、操縦ハンド
ルを備えると共に走行車輪を備えた機体に散布装置を搭
載し、畦畔を自走しながら薬剤等を散布する散布機にお
いて、フレームの中間部には駆動前輪を設けると共にフ
レーム後部には後輪を設け、この駆動前輪の前方側には
バッテリ及び電動モータからなる車輪駆動源を搭載する
一方、上記駆動前輪後方側であって操縦ハンドルとの間
に散布装置を搭載し、この散布装置はエンジンによって
回転駆動するファンを内蔵するファンケースを設けると
共に、駆動前輪、エンジン、ファンケースの順に配設
し、ファンケースの上部に薬剤等収容のホッパを位置さ
せ、該ケースの外気取り込み口を後方向きに開口させて
あることを特徴とする歩行型散布機とするものである。
【0008】この構成によると、駆動前輪の前後には駆
動源と散布装置とが配置すると共に、重量の重い散布装
置側を前輪と後輪で支持する一方、重量の変動する薬剤
等収容ホッパは後輪の上方に配置する関係となるため、
結局駆動前輪への負荷荷重を常時安定でき、良好な走行
を維持する。又、駆動前輪、エンジン、ファンケースの
順に配設され、ケースの外気取り込み口が後方向きであ
るから、当該取り込み口には駆動輪の跳ねあげ泥土その
他の異物が直接降りかからずファンやファンケースを汚
損し又は破損する恐れがなく長期の使用を可能とさせ
る。
【0009】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、取り込み口には駆動輪の跳ねあげ泥土が直接降
りかからないため、ファンやファンケースを汚損し又は
破損する恐れがなく長期の使用を可能とさせる。また、
エンジンがファンケースと駆動輪との間隔部に位置する
関係となって、ファンケースがエンジンの後面カバーの
役割をなし、作業者への排気ガスの降りかかりを防止す
るものである。
【0010】請求項2に記載の発明によると、上記効果
に加えて、駆動前輪の前後荷重を安定して当該車輪に負
荷させることができ、走行を良好に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づき説明する。図1〜図3は歩行型自走作業機の一例と
しての自走薬剤散布機を示し、粉粒状の薬剤を圃場へ散
布する歩行型の形態としている。この歩行型の散布機1
の走行フレームは、断面円形のパイプ材を平面視U字状
に成形し、適宜補強部材を配したフレーム2に、前輪3
及び後輪4からなる走行車輪、粉粒状の薬剤を拡散して
圃場へ散布する散布装置5及び後端部に操縦ハンドル6
を備えて構成される。即ち、上記フレーム2の前部は側
面視やや上向角を呈するよう成形し、前側下部を補強兼
用のそり板7で接続し、後部は散布装置5を載置する補
強兼用の載置板8によって左右を連結している。このフ
レーム2の左右後部を略上方に折り曲げ成形し、この折
り曲げ部にはハンドルフレーム9,9左右を上下にスラ
イド自在に嵌合して、適宜固定手段によって上下位置調
整自在に固定する。このほぼ垂直状に立ち上げるハンド
ルフレーム9,9の上端把持部6L,6R側を後方向き
に折曲げ成形している。上記フレーム2の前後ほぼ中央
部付近に、このフレーム2上面に軸支持部10,10を
構成して前輪3の軸3aを支持している。また、フレー
ム2の後端部にはその下面に軸支持部11,11を設け
後輪4を支持している。
【0012】上記フレーム2前部のそり板7の上面に
は、左右一対側板12,12を立設し、これら側板12
とこれらに支持される略水平面のバッテリ載板13とで
囲われる空間部に電動モータ14を固定し、モータ軸の
小径ギヤ14aと前輪軸3a側の大径ギヤ3bとはチェ
ン15で連動連結されており、該前輪3を駆動しうる構
成としている。16はチェンカバーである。
【0013】電動モータ14はバッテリ17によって回
転連動する構成であり、両者間には該電動モータ14の
回転、停止を司る運転スイッチ18、機体の前後進切換
のための電動モータ14の正逆切換スイッチ19、及び
走行速度調整のために電動モータ14の回転数を制御す
る回転制御ダイヤル20を構成する。このうち、運転ス
イッチ18のアクチュエータは左右一対に構成される。
これらアクチュエータ18L,18Rは前記ハンドル把
持部6L,6Rの下部側に沿わせてレバー形態に構成さ
れ、ハンドル把持と共に指で係合して把持部に接近させ
るときは電動モータ14が起動し、開放するとオフにな
って電動モータ14は停止する構成である。なお、左右
のアクチュエータ18L,18Rによるスイッチは所謂
並列接続状態にあり、いずれか一方がスイッチオンする
と電動モータ14は起動し、両方がオフすると電動モー
タ14は停止する構成である。また、正逆切換スイッチ
19及び回転制御ダイヤル20は、把持部6L,6R近
傍にあってハンドルフレーム9,9を左右接続する操作
パネル21面に配設される。このうち、回転制御ダイヤ
ル20は、ボリューム形態で右側把持部6Rに接近した
位置に設けられ、把持部6Rを握ったままの手元操作が
容易な位置とされている。
【0014】なお、22はLEDの列表示をもってバッ
テリ残量を表示する残量表示器であり、バッテリの充電
を促す。上記をもって作業者が前記操縦ハンドル6を把
持して歩行しながら圃場の畦畔を走行させて水田等の圃
場に薬剤を散布していく構成である。
【0015】前輪3は、接地面がやや広幅の空気入りタ
イヤにより構成され、上記の支持構成によって機体の前
後方向における中央から若干前寄りの位置に設けられて
いる。このタイヤは低圧タイヤに構成される一方その側
壁部が分厚く成形されていて、左右方向の傾動によって
は主としてその荷重を支持しうるよう構成される。又、
後輪4は軸部に遊転自在に設けられるもので、樹脂製で
前輪3の直径の2分の1から3分の1程度の径小に構成
されると共に、前輪3接地幅mよりも狭い接地幅nに成
形される。もって前輪3による接地部と後輪4による接
地部との関係は、平面視において、三角形の底辺部と頂
点部との関係となり、駆動輪が前輪3側にあって広幅で
あっても低圧タイヤのため地面の凹凸による影響を受け
難くかつ後輪4の狭幅仕様は畦面の凹凸を拾い難く姿勢
を安定し、両輪で安定走行をなし得る。
【0016】さらに上記前輪3は、フレーム2に対して
該フレーム2上面に軸支持部10,10を構成してなる
から、径大の車輪を装着してもフレーム2高さを高くさ
せないため、小径の後輪4と相俟ってフレーム2高さを
低い高さに維持でき、後記散布装置など作業機装着によ
っても機体重心を低く設定できて安定の良い走行を確保
する。
【0017】23は前記後輪4軸に支持されたU字状の
スタンドで、機体の格納の際や長時間停止の際に後輪4
側を持ち上げ支持しうる構成である。24は作用姿勢と
非作用姿勢に切換て保持するバネである。前輪3の側面
側にはフレーム2に内向きに角度を呈してスクレーパ2
5,25を固定して設けている。このスクレーパ25,
25は前輪3の泥土を掻き落とし併せて側方側に距離A
離れた状態に排出案内でき、後続する後輪4は掻き落と
し泥土の滞積上を走行することがなくなり、安定した走
行を確保する。なおこのスクレーパ25,25のうち、
駆動チェンケース側はこのケース自体が車輪側壁部に接
近しスクレーパの機能を果たす場合は省略してよい。
【0018】26,26は前記バッテリ載板13部と、
前輪3後部に位置するフレーム部から立設する取付板2
7の間に左右平行に設ける補助フレームで、薬剤袋等を
収容しておくための収容ボックス(図示せず)を係合支
持するために設けられている。
【0019】散布装置5は、前記フレーム2の前輪3後
部に立設した取付板27と前記ハンドルフレーム9,9
との間に構成されるもので、ファンケース31、該ファ
ンケース31内に設けたファン(図示せず)、ファン軸
を回転連動するエンジン32、薬剤ホッパ33、薬剤移
送管34、散布管35等を備えて構成される。尚、薬剤
ホッパ33を載置固定する前記ファンケース31は、前
後一対をモナカ合せで着脱分解可能に設けられるが、フ
ァン軸を前後方向に向けてケース取付板30にブラケッ
ト30aを介して装着される。このファンケース31の
前面にはファン軸に直結するエンジン32を装着してな
る。このエンジン32の上位側はマフラー50がその排
気口50aを前下方向きにして装着されている。ファン
ケース31の外気取り入れ口31aはエンジン32を有
する側、前輪3を有する側とは反対側、即ち機体後方向
きに開口している。51はリコイルスタータ、52は燃
料タンクである。
【0020】又、前記薬剤移送管34は、ハンドルフレ
ーム9,9を左右接続する横枠部9aに垂直姿勢に固定
された板金製乃至樹脂製の接続管34aと、上記ファン
ケース31と当該接続管34aとを接続する蛇腹状可撓
管部34bとからなる。又、散布管35は、薬剤を噴出
する多数の孔を設けた長尺散布管部35a,基部の曲が
り管部35b,及びこれらを接続する蛇腹状可撓管部3
5cとからなり、このうち曲がり管部35bを上記中間
接続管34aの上端に縦軸心(イ)回りに旋回回動可能
に嵌合してなる。
【0021】上記曲がり管部35bには外周にリング状
部材36を一体的に装着し、これより水平方向に回動操
作しうる旋回操作レバー37を設けている。この操作レ
バー37は散布管35の延出方向とは逆の方向に延出す
べく略対称位置に設けられ、レバー37操作によって常
時散布管35の向きを縦軸心(イ)回りに旋回調整でき
る構成である。なお、この縦軸心(イ)はハンドルフレ
ーム9幅の左右略中間位置にあって、旋回操作レバー3
7は右側向き方向から操縦ハンドルの6の把持部6R上
近傍を通過し、把持部6L上近傍を通過して、左側向き
方向に位置変更できるもので、これにつれて散布管35
は左向き方向から薬剤ホッパ33上方を旋回する機体前
方向きを経て右向き方向に変更される。本実施形態では
旋回操作レバー37の回動を規制する手段を構成しない
で必要に応じて作業者が手で把持して方向制御するが、
適宜に制動板やラチェット形態の規制機構を構成しても
よい。
【0022】上記曲がり管部35b上部には、第2のリ
ング状部材38を固定する。この部材38にはブラケッ
ト39を立設して上下回動角度、即ち仰角を水平状態か
らプラス側マイナス側任意に調整できる仰角調整レバー
40を設ける。このレバー40を連設したシーソー状の
連動リンク41を設け、該連動リンク41の先端部に、
散布管部35aに構成する屈折リンク42を吊持してい
る。これによって仰角調整レバー40を上下に回動操作
すると散布管35の上下角度(仰角)を水平状態からプ
ラス側マイナス側任意に変更できる。なお、ブラケット
39部には、仰角を維持するための制動手段(図示せ
ず)を設けている。43はブラケット39と前記旋回操
作レバー37とを接続するリンクで、旋回操作レバー3
7と仰角調整レバー40とが上下位置関係を変えず、位
相を同じくしうるから、旋回操作レバー37の把持部を
持つ機会の多い作業者にとって仰角調整レバー40への
移行を円滑となし、操作が容易である。
【0023】前記薬剤ホッパ33は、最大で24kgの
粉粒状の薬剤を収容できるようになっていると共に、半
透明の樹脂により構成されており、作業者が該ホッパ3
3内の残量を確認できる構成となっている。尚、前記散
布管35は、本実施形態のように所定長さの散布管35
をやや上向きに設定して畦畔側から放出しうる形態とし
ている。このほか、20m,30m,40m,50m,
55m及び60mというように複数種の長さのものを、
圃場の大きさなどに応じて使い分けて装着するようにな
っている。
【0024】操縦ハンドル6の左側の把持部6Lの近く
にはアクセルレバー45が配置され、該アクセルレバー
45の回動によってエンジン32の回転数を変更できる
ようにし、該レバー45の操作によりファンケース31
内のファンの回転数を変更する構成となっている。ま
た、前記散布装置5の右側には、開度調節レバー46を
設けており、該レバー46の操作により薬剤ホッパ33
の下部のシャッター(図示せず)を回動して薬剤ホッパ
33内の薬剤の落下口の面積を変更するようになってい
る。
【0025】次に、この歩行型の散布機1における水田
への薬剤の散布方法について説明する。水稲苗を移植又
は種籾を直播して苗が所定の大きさまで栽培された水田
に薬剤を散布するにあたっては、まずエンジン32を起
動し、薬剤の噴霧量を開度調節レバーによって決定す
る。ついで切換スイッチ18を操作して前輪3を駆動さ
せ、該水田に隣接する畦畔に沿って作業者が歩行しなが
ら歩行型の散布機1を前進走行させる。仮に畦畔の左手
に水田が広がるものとすると、作業者は旋回操作レバー
37によって散布管35が機体の左手に位置するよう回
動操作すると共に、所望の範囲の散布に必要な上下方向
の傾き角を仰角調整レバー40にて設定する。
【0026】従って、レバー37,40は右側に集中す
るから旋回操作レバー37を右手で把持し、一方操縦ハ
ンドル6の左側把持部6Lを左手で把持しつつ運転スイ
ッチ18の左側アクチュエータ18Lを操作して機体を
走行連動することができる。又機体を走行させながら、
右手で散布管35の縦軸心(イ)回りの回動位置や仰角
を修正しながら作業を行うことができ、いちいち機体を
停止する必要がないために作業効率が格段に向上する。
【0027】更に、作業中は常時一方の手で操縦ハンド
ル6の把持部を掴み、他方の手で旋回操作レバー37を
掴む状態で走行操作するものとなって、左右バランスよ
く運転操作が可能となる。然も、切換スイッチ18のア
クチュエータ18R,18Lはハンドル6の把持部に夫
々設けてあるから、旋回操作レバー37が左・右いずれ
の状態にあっても反対側の手で切換スイッチ18のアク
チュエータ18R又は18Lを操作することができ、操
作の容易化がはかれる。
【0028】畦畔を走行するとき、駆動輪としての前輪
3と補助的な車輪としての後輪4とが接地して回転する
が、前輪3は空気入りタイヤを利用するものであるか
ら、走行の際適宜のクッション性を維持して畦畔の上面
を転動でき、後輪4の左右幅狭構成と相俟って畦畔上面
の凹凸に左右され難いものである。又、前輪3を空気入
りタイヤに構成するため、左右幅をやや広く構成できな
がら機体の側方への倒れを防止する。即ち、機体の側方
への倒れ荷重は、前輪タイヤの分厚い側壁部で支えられ
るものとなるため、当該側壁部の撓み変形を少なくしタ
イヤを低圧状態として畦畔凹凸による影響をなるべく小
さくしてタイヤ自体の偏平に伴うふらつきを少なくでき
ながら、当該方向の倒れを未然に防止できる。
【0029】更に、図2に示すように、平面視で散布装
置5の左右幅内に駆動輪である前輪3を設けているの
で、前輪3において必要な接地荷重を得ることができる
と共に、作業者が前輪3を中心に機体を前傾姿勢にする
べく操縦ハンドル6を持ち上げるときの操作荷重の低減
を図ることができ、操縦ハンドル6の持ち上げ操作を容
易に行うことができる。また、機体も左右に傾きにく
く、安定して走行することができる。
【0030】また、この散布機1は、前側から順に、バ
ッテリー17並びに前輪3の原動機となる電動モータ1
4、前輪3、散布装置5、後輪4を配置しているので、
重量の大きい散布装置5を前輪3と後輪4との間に配置
して安定して支持すると共に、バッテリー17並びに電
動モータ14を後輪4と比較して前輪3に近づけて配置
しているので駆動輪である前輪3において必要な接地荷
重を得ることができ、機体全体のバランスが良い。
【0031】また、この散布機1は、薬剤移送管34を
上方に位置させた状態で後側から順に配置される薬剤移
送管34、薬剤ホッパ33、バッテリー17を順に上端
が低くなるように構成しており、機体の後側で操縦ハン
ドル6を把持する作業者の前方視界が広くなり、機体の
前側の視認性が良く、機体を畦の中央で容易に走行させ
ることができる。
【0032】操縦ハンドル6や旋回操作レバー37を把
持して作業する作業者は、機体に追随歩行するが、エン
ジン32のマフラー50の排気口は前下方に向いて作業
者側に向かわないため排気ガスが直接作業者に降りかか
ることがない。また、ファンケース31がエンジン32
手前に立設されるから、エンジン32やマフラー50か
らの温風化された冷却排風、排気ガスを遮蔽でき、作業
者に直接降りかかることがない。薬剤ホッパ33がファ
ンケース31上方にあって、エンジン32の後上方を覆
うため同様に上記冷却排風、排気ガスを遮蔽して作業者
へ到達しない。
【0033】なお、ファンケース31内ファンの回転で
薬剤ホッパ33から繰り出される薬剤を圧送するもので
あるが、導入外気の一部を前方に噴き出す構成とする
と、エンジン冷却風を前方向きに流通させることがで
き、温風化された当該冷却風を作業者側に向けて吹き出
すことがない。
【0034】従って自走機械といえども操縦ハンドルを
操作しながら追随するものであるから、ファンケースと
エンジンとの配置関係が操縦ハンドルに近い側にエンジ
ンを配設する形態にあっては、作業者に直接あるいはこ
れに近い状態で排気ガスや冷却風が降り注ぐ恐れがある
が、上記のようにエンジン32との間にファンケース3
1や薬剤ホッパ33を介在すると、ガスの流通を防いで
上記の不快現象を防止でき快適に作業を行うことができ
る。
【0035】なお、ファンケース31の外気取り入れ口
31aは機体後方向きに設ける構成であるから、径の大
きい駆動前輪3とは反対側にあって、この前輪3からの
持ち上げ泥土その他の異物が当該外気取り入れ口31a
から浸入することがなく長期使用に耐えるものである。
外気取り入れ口31aには防塵網を採用すると、前輪3
近傍にあると、小石類を跳ね上げて破損の恐れがある
が、上記構成のように構成するとこの破損を防止でき
る。
【0036】機体を後進させるときは、正逆切換スイッ
チ19を切換えて後進側にセットし、切換スイッチ18
のアクチュエータ18L又は18Rを操作すると散布機
1を後進でき、畦を逆戻りしながら散布作業をなし得
る。また、通常作業時に機体の進行方向を修正するべく
機体を左右に操向するときは、操縦ハンドル6を左右に
操作することにより行う。このとき、機体が所望の進行
方向に操向しにくいときは、作業者が若干操縦ハンドル
6を持ち上げて左右に操作することにより、この操向操
作を容易に行える。
【0037】なお、薬剤散布量の調整について説明する
と、スタータ51を操作してエンジン32を始動しファ
ンケース31内のファン(図示せず)を回転させると共
に、開度調節レバー46の操作によって薬剤ホッパ33
の下部のシャッター(図示せず)を必要量開くと、散布
管35の孔から水田へ薬剤が散布される。そして、水田
の端まで散布されると、前記シャッターを閉じて薬剤の
散布を停止させ、切換スイッチ18のアクチュエータ1
8L及び18Rを離し操作して散布機1の走行を停止さ
せる。
【0038】上記の散布作業に際し、単位面積あたりに
散布する量に応じて回転制御ダイヤル20により機体の
走行速度を1.0km/h以下の状態から2.0km/
h超えの広範囲で自由に選択設定しておく。また、畦畔
の両側で長い散布管を支持して散布する形態で装着する
散布管35’の長さが例えば20mから60mへという
ように大きく変化しても、圃場に適正な割合で薬剤を散
布することができる。
【0039】同様に、異なる種類の薬剤を散布すると
き、単位面積当たりの適正な散布量が変わっても対応で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】散布機を示す全体側面図
【図2】散布機を示す全体平面図
【図3】散布機を示す背面図
【符号の説明】
1…薬剤散布機、2…フレーム、3…前輪、4…後輪、
5…散布装置、6…操縦ハンドル、9…ハンドルフレー
ム、14…電動モータ、17…バッテリ、18…運転ス
イッチ、19…正逆切換スイッチ、31…ファンケー
ス、31a…外気取り入れ口、32…エンジン、33…
薬剤ホッパ、34…薬剤移送管、35…散布管、50…
マフラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 強志 愛媛県松山市衣山1丁目2番5号 株式会 社アテックス内 (72)発明者 尾嶋 勝 北海道美唄市西2条南2丁目4番5号 Fターム(参考) 2B052 BC04 BC08 DA01 DB01 EA06 EB02 2B054 AA14 BA01 BB01 CA03 DA07 DB04 DC09 DD13 DD28 2B121 CB09 CB24 CB31 CB45 CB66 EA26 FA02 4D074 AA05 BB06 CC04 CC12 CC51

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦ハンドルを備えると共に走行車輪を
    備えた機体に散布装置を搭載し、畦畔を自走しながら薬
    剤等を散布する散布機において、フレームの適宜前後位
    置には駆動輪を設け、この駆動輪と操縦ハンドルとの間
    に散布装置を搭載し、この散布装置はエンジンによって
    回転駆動するファンを内蔵するファンケースを設けると
    共に、その外気取り込み口を駆動輪に対向する側とは反
    対側に開口させてあることを特徴とする歩行型散布機。
  2. 【請求項2】 操縦ハンドルを備えると共に走行車輪を
    備えた機体に散布装置を搭載し、畦畔を自走しながら薬
    剤等を散布する散布機において、フレームの中間部には
    駆動前輪を設けると共にフレーム後部には後輪を設け、
    この駆動前輪の前方側にはバッテリ及び電動モータから
    なる車輪駆動源を搭載する一方、上記駆動前輪後方側で
    あって操縦ハンドルとの間に散布装置を搭載し、この散
    布装置はエンジンによって回転駆動するファンを内蔵す
    るファンケースを設けると共に、駆動前輪、エンジン、
    ファンケースの順に配設し、ファンケースの上部に薬剤
    等収容のホッパを位置させ、該ケースの外気取り込み口
    を後方向きに開口させてあることを特徴とする歩行型散
    布機。
JP2001160897A 2001-05-29 2001-05-29 歩行型散布機 Pending JP2002355591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160897A JP2002355591A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 歩行型散布機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160897A JP2002355591A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 歩行型散布機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002355591A true JP2002355591A (ja) 2002-12-10

Family

ID=19004252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001160897A Pending JP2002355591A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 歩行型散布機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002355591A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312678A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Agritecno Yazaki Co Ltd 播種機
JP2015039360A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 日本プラントシーダー株式会社 電動モータ駆動播種機の速度制御システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312678A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Agritecno Yazaki Co Ltd 播種機
JP2015039360A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 日本プラントシーダー株式会社 電動モータ駆動播種機の速度制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107774466B (zh) 喷杆式喷雾器
JP2002355590A (ja) 歩行型散布機
JP2002355591A (ja) 歩行型散布機
JP7070492B2 (ja) 散布作業車
JP2010274179A (ja) 薬剤散布機
JP6079690B2 (ja) 薬液散布作業車
JP3965356B2 (ja) 歩行型薬液散布機
JP2010017155A (ja) 歩行型噴霧機
JP2002345387A (ja) 歩行型自走作業機
JP2002034423A (ja) 薬液噴霧車
JP3836961B2 (ja) ブームスプレーヤーの飛散防止カバー
JP2004041079A (ja) 歩行型散布機
JP4431222B2 (ja) 押動式散布機
JP2004352147A (ja) 畦畔散布機
JP2002320888A (ja) 散布機における走行装置
JP4653575B2 (ja) 歩行式移動作業車両の傾斜制御装置
JP2002112608A (ja) 散布機
JPH08224513A (ja) 動力散布機
JP2002051682A (ja) 散布機
JP2002034422A (ja) 薬剤散布装置の水平制御装置
JP2930151B2 (ja) 自動往復作業車
JP2003235430A (ja) 自走式防除機
JPH11137156A (ja) 防除装置
JP2002293107A (ja) 散布機等畦畔自走機械の走行車輪
JP2020048581A (ja) 作業車両