JP2010274179A - 薬剤散布機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト且つ低コストの垂直散布機構を有しながら、薬剤などの垂直散布をスムーズに行うことが可能な薬剤散布機の提供である。
【解決手段】走行装置(3,4)上のフレーム(19,19’)に連結し、鉛直状態に位置変更可能な散布ブーム9aと、散布ブーム9aに隣接し、散布ブーム9aの長手方向に沿ってスライド可能なスライド機構Rを備えたスライドブーム9bとを設けた薬剤散布機であって、スライドブーム9bのスライド機構Rは、散布ブーム9aの基端部側と先端部側に設けられた各モータ65a,65bと、各モータ65a,65bにより回転する各プーリ67a,67bと、各プーリ67a,67b間に巻回されたチェン70と、スライドブーム9bの基端部と無端体70とを固定支持するためのブラケット71とを有する。スライドブーム9bは複数のモータ65a,65bによりスライド可能であるため、スライドブーム9bの駆動力が向上する。
【選択図】図7

Description

本発明は、薬剤などを散布する薬剤散布機に関する。
従来、乗用管理機にズームスプレーヤー(散布ブーム)を取り付けて、圃場面に薬剤を散布するように構成した薬剤散布機(防除機ともいう)が知られている。そして、このような薬剤散布機は、機体の前部あるいは後部に散布ノズル付のズームスプレーヤーを左右横方向に拡げて薬液を作物に散布する薬剤散布装置を取り付けている。ズームスプレーヤーは、収納できるような構成であり、例えば機体前部にブームを取り付ける構成のものでは機体正面に固着された中央ブームとその左右にあって前後軸回りに回動して収納あるいは水平展開自在に構成された左右分割ブームとからなるもの、又は中央ブームがなく、前記左右分割ブームのみからなるものなどが知られている。
また、下記特許文献1によれば、立木など高低差のある農作物にも対応できるように、垂直柱と噴霧ユニットを有し、更に噴霧ユニットを前記垂直柱により上下垂直方向に移動可能にガイドされる噴霧ベースと噴霧ベースに取り付けたノズルユニットとを有する噴霧ユニットとすることで、農薬の散布を受けない部分や過度に農薬が散布された部分が生じないようにした散布機構や防除機(垂直散布防除機及び水平散布防除機)を開示している。
特開2004−229626号公報 特開2004−275930号公報 特開2000−93062号公報 実公平4−22864号公報
そして、上記特許文献1による垂直散布機構は、防除機本体の前方に取り付けた垂直柱と垂直柱に取り付けた噴霧ユニットと防除機の前方の車軸付近に取り付けた駆動機構とワイヤを備えている。この垂直散布防除の噴霧ベースが上下に垂直移動する構成は、防除機の走行に伴う車軸と車輪の回転により、防除機本体に取り付けた揺動リンクが揺動することで、揺動リンクと噴霧ベースに連結するワイヤを牽引したり緩めたるすることによって上下に垂直移動させるものである。
このような上下垂直移動の構成では、揺動リンクの揺動幅分しか噴霧ベースの上下移動長さを確保できず、移動長さが制限されて、高さのある立木に散布する場合は均一に散布できない場合もある。
その他、特許文献2には、障害物を回避するために図10のようにブームを垂直にして散布可能とした構成が開示されている。更に、上記防除機本体のブームの他に、垂直散布状態の本体ブームに沿って上下方向にスライドすることで立木の上方に散布するための補助ブーム(延長ブーム)を設けた構成も知られている。
特許文献3では、車体の最前部の角柱に、高さ調節用スライダが任意高さ位置にて固定可能に外嵌せしめられ、ノズルパイプの高さ位置の変更が可能な構成が開示されている。また、特許文献4では、ブームの水平方向へのスライドについて記載されている。このようなスライドブーム構成を垂直方向に適用してモータでスライドさせると、下記のような問題点が発生する。
このようなスライドブームの構成では、上下スライド用の高トルク型のモータを装備する必要があるが、モータが大型になると配置するスペースも限られ、コストもかかるという問題がある。また、低トルク型のモータは、小型で且つ安価であるため使いやすいが、駆動力が小さいためにスライドする際のスピードが遅く、スライドの途中で止まってしまうことも考えられる。このような場合は薬剤散布がスムーズに行われず、散布作業に支障を来してしまう。
そこで、本発明の課題は、コンパクト且つ低コストの垂直散布機構を有しながら、薬剤などの垂直散布をスムーズに行うことが可能な薬剤散布機を提供することである。
請求項1記載の発明は、走行装置(3,4)と、走行装置(3,4)上に設けられたフレーム(19,19’)と、複数の薬剤散布ノズル(11a)を有し、前記フレーム(19,19’)に連結して略水平状態と略鉛直状態に位置変更可能な散布ブーム(9a)と、該散布ブーム(9a)に隣接し、複数の薬剤散布ノズル(11b)と前記散布ブーム(9a)の長手方向に沿ってスライド可能なスライド機構(R)とを備えたスライドブーム(9b)とを設けた薬剤散布機であって、前記スライドブーム(9b)のスライド機構(R)は、前記散布ブーム(9a)の基端部側と先端部側にそれぞれ設けられたモータ(65a,65b)と、該各モータ(65a,65b)によりそれぞれ回転する回転体(67a,67b)と、該各回転体(67a,67b)間に巻回し各回転体(67a,67b)の回転により回転する無端体(70,76)と、該無端体(70,76)の回転に連動して前記スライドブーム(9b)をスライド作動させるために該スライドブーム(9b)の基端部と前記無端体(70,76)とを固定支持する固定支持部(62,71)とを有する薬剤散布機である。
請求項2記載の発明は、前記スライドブーム(9b)のスライド機構(R)は、更に各モータ(65a,65b)の回転数制御をそれぞれ独立して行うことが可能な制御装置(35)を有する請求項1記載の薬剤散布機である。
なお本明細書では「薬剤」とは栄養剤、農薬などであり作物に散布が必要な固体物が含まれることもある液状物をいう。また、除草作業を行なうときには除草剤での作業となる。
請求項1記載の発明によれば、スライドブーム(9b)は複数のモータ(65a,65b)によりスライド可能な構成であるため、スライドブーム(9b)の駆動力が向上する。したがって、コンパクト且つ低コストでありながら、垂直散布がスムーズに行われ、上下垂直移動の駆動力を確保できる。
そして、スライドブーム(9b)の各モータ(65a,65b)を同時に駆動(オンオフ)する構成では、例えば一方のモータ(65a)が電源よりも遠いところに位置している場合、他方のモータ(65b)の電圧に比べて低くなって回転が遅くなる。このような場合は回転体(67a,67b)に巻回している無端体(70,76)の緩みが発生したり、逆に他方のモータ(65b)に負荷が生じて当該モータ(65b)の寿命が短くなってしまうことも考えられる。
しかし、請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、各モータ(65a,65b)の回転数制御をそれぞれ独立して行うことが可能な制御装置(35)によって両モータ(65a,65b)の回転数を同じ回転数に制御することで、無端体(70,76)の緩みや一方のモータ(65b)に負荷が生じることを防止できる。
本発明の一実施形態による薬剤散布機を備えた薬剤散布作業車の側面図である。 図1の薬剤散布作業車の平面図である。 図1の薬剤散布作業車の回動フレーム付近の斜視図である。 図1の薬剤散布作業車の正面図である。 図4の薬剤散布作業車のサイドブームが鉛直状態である場合の下部正面図である。 図1に示した薬剤散布機の制御ブロック図である。 図4の薬剤散布作業車のサイドブームが鉛直状態である場合の正面図である。 図7の薬剤散布作業車の上部拡大図である。 図7の薬剤散布作業車のサイドブームの要部構成図である。 図7の薬剤散布作業車のサイドブームの要部構成図である。 図9のS−S線矢視断面図である。 図7の薬剤散布作業車に電極を配置した場合の正面図である。 図12の薬剤散布作業車のサイドブーム付近の拡大図である。 図7の薬剤散布作業車のサイドブームのノズルの向きを変えた場合の正面図である。 図7の薬剤散布作業車のサイドブームのノズルの向きを変えた場合の拡大正面図である。 図1の薬剤散布作業車を簡易型キャビンとした場合の側面図である。
図1には本発明の一実施形態による薬剤散布機を備えた薬剤散布作業車の側面図を示し、図2には図1の薬剤散布作業車の平面図を示す。
なお、図1には、散布ブーム9を収納した収納時の薬剤散布作業車の側面図を示しており、図2には、薬剤散布作業時の散布ブーム9を水平状態に広げた場合の薬剤散布作業車の平面図を示している。更に、図1の丸枠A部分にはステアリングハンドル7付近のコントロールパネル33の上面図を示す。
また、本明細書において薬剤散布作業車の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後ろということにする。
車体1の前部にエンジンEを搭載し、このエンジンEの回転動力をミッションケース2内の変速装置に伝え、この変速装置で減速された回転動力を走行装置である前輪3と後輪4に伝える構成である。そして、機体後部には薬液を収容しているタンク5が設置され、該薬液タンク5の上部に運転席6が設けられ、その前方にはステアリングハンドル7が装備されている。薬液タンク5内の薬液は、ポンプ(図示せず)により散布ブーム9に設けられた散布ホース10のノズル11から噴出される。
機体の左右両側には散布ブーム9を収納支持するためのブーム収納支持枠13、13が立設され、受け具14によって係止保持される。受け具14に係止されることで、走行中でも散布ブーム9が動かず安全である。このように散布ブーム9を使用しない場合は、ブームの高さを低くすることで、倉庫等への搬入が容易となり保管もしやすくなる。また、散布ブーム9を収納姿勢とすることで邪魔にならないため、路上走行にも適する。
次に、散布ブーム9の構成について説明する。
本実施形態の薬剤散布機を設けた薬剤散布作業車は、中央ブームを備えておらず、車体1の左右両側に左右散布ブーム(サイドブーム)9,9を備えたタイプのものである。そして、サイドブーム9、9は左右の回動フレーム19,19’の一端部に連結している。回動フレーム19,19’の他端部には後述する第1シリンダ23,23が取り付け部19b,19’bを介して連結している。
図3には図1の薬剤散布作業車の回動フレーム19,19’付近の斜視図を示す。
回動フレーム19,19’は、薬剤散布機の機体側に固定された固定フレーム20の左右両端部にピン19a,19’aにより回動可能に連結しており、ピン19a,19’aを支点として矢印U方向に回動する。そして、図3に示すように両回動フレーム19,19’の長手方向が前後方向である状態(収納状態)から、薬剤の散布作業時にはピン19a,19’aを支点として機体の内側に回動すると両回動フレーム19,19’の長手方向が左右方向となって固定フレーム20内にピン18,18’により固定される。
図4には、図1の薬剤散布作業車の左側のサイドブーム9を省略した場合の正面図を示し、サイドブーム9が水平状態である場合を示している。また、図5には、図4の薬剤散布作業車のサイドブーム9が鉛直(垂直)状態である場合の下部正面図を示す。
図4に示す例では、薬剤散布作業車の左側のサイドブーム9の図示を省略している。なお、サイドブーム9は薬剤散布作業車の左右両側に設けても良いし、左右のどちらかに設けても良い。そして、上述のように、薬剤の散布作業時には、前輪3と後輪4等の走行装置上の左右方向に亘って一体化した回動フレーム19,19’が水平状態に設けられた状態になる。
そして、本実施形態による薬剤散布機Yは、回動フレーム19(19’)にサイドブーム9の一端部が連結しており、サイドブーム9が該連結部30を支点として略水平状態から略鉛直状態に、また略鉛直状態から略水平状態に傾く傾斜機構Kを設けている。
サイドブーム9,9が図1に示す収納状態から、回動フレーム19,19’の回動支点19a,19’aを中心とする車体1内側(図3の矢印U方向)への水平回動により、回動フレーム19に連結したサイドブーム9、9が左右方向に広がる。そして、第2シリンダ25が伸びるとサイドブーム9の先端部が下がって図2及び図4に示すようにサイドブーム9が略水平状態になり圃場面への下向き散布を行うことができる。
更に、図4の略水平状態であるサイドブーム9を傾斜機構Kによって、図5に示す略鉛直状態にすることもできる。
回動フレーム19とサイドブーム9とが成す内角部には回動フレーム19とサイドブーム9の連結部30を支点として前記内角部内を回動するマスト21が設けられ、更に該マスト21と回動フレーム19との間及び該マスト21とサイドブーム9との間にはそれぞれ油圧で伸縮する第1シリンダ23及び第2シリンダ25が連結している。そしてこれら回動フレーム19、サイドブーム9、マスト21、第1シリンダ23及び第2シリンダ25などによりサイドブーム9の傾斜機構Kを構成し、第1シリンダ23及び第2シリンダ25の伸縮によりサイドブーム9の略水平状態から略鉛直状態又は略鉛直状態から略水平状態までの傾きを調整する。
そしてちょうど第1シリンダ23及び第2シリンダ25が最大に伸びた時はサイドブーム9が略水平状態となり、第1シリンダ23及び第2シリンダ25が最小に縮んだ時はサイドブーム9が略鉛直状態となるようにすれば、第1シリンダ23及び第2シリンダ25の細かい調整が不要となるため、サイドブーム9の略水平状態と略鉛直状態の切り替えが速やかに、容易にできる。
図4及び図5に示すように、第1シリンダ23が伸縮することで、マスト21と回動フレーム19との連結部30aを回動支点としてマスト21及びサイドブーム9が左右方向に回動し、第2シリンダ25が伸縮することで、マスト21とサイドブーム9との連結部30bを回動支点としてサイドブーム9が左右方向に回動する構成である。
本構成を採用することにより、マスト21を挟んで回動フレーム19側とサイドブーム9側の二種類のシリンダ(第1シリンダ23及び第2シリンダ25)を用いることで、ブーム水平状態での下向き散布(圃場面への散布)と鉛直状態での垂直散布(横向き散布、立木への散布)の両方の散布が可能となり、立木に薬剤などを散布する場合でも、圃場面に散布する場合でも均一に散布できる。
また、1台の薬剤散布機(薬剤散布作業車)で立木及び圃場面の両方に散布することが可能となり、経済的であると共に保管に場所を取らなくて済む。また、立木及び圃場面の両方に散布する場合でも、わざわざ薬剤散布作業車を乗り換える必要がないためオペレータにとっても負担とならず、作業効率も低下しない。
また、サイドブーム9と回動フレーム19間のシリンダを単独のシリンダにしてサイドブーム9の水平状態から鉛直状態までの回動傾きを調整する場合は、特にサイドブーム9の水平状態から上方側へ作動させる際に多大な推力が必要となる。したがって、シリンダを単独とした場合は、シリンダが大型化してしまうという問題がある。
しかし、回動フレーム19とサイドブーム9とが成す内角部にマスト21を設け、マスト21を挟んで回動フレーム19側とサイドブーム9側に二種類のシリンダ(第1シリンダ23及び第2シリンダ25)を設けることで、単独のシリンダを設ける場合に比べて推力が少なくて済む。
更に、サイドブーム9を略水平状態から45度付近まで上昇させるときはマスト21と回動フレーム19を連結する第1シリンダ23を縮めて、サイドブーム9を傾斜角度45度付近から略鉛直状態まで上昇させるときはサイドブーム9側の第2シリンダ25を縮めると良い。
散布ブーム9を略水平状態から45度付近まで上昇させる場合はマスト21と回動フレーム19を連結する第1シリンダ23を用いて散布ブーム9よりも回動フレーム19に近いマスト21を略鉛直状態から略水平状態に下方に作動させることで、第2シリンダ25を用いて散布ブーム9を略水平状態から上方側に作動させる場合に比べてシリンダ推力が小さくて済む。したがって、散布ブーム9を略水平状態から45度付近まで上昇させる場合はシリンダ推力の小さくて済む第1シリンダ23を選択して作動させ、散布ブーム9を傾斜角度45度付近から略鉛直状態まで上昇させる場合は第2シリンダ25を選択して作動させるという第1シリンダ23及び第2シリンダ25の作動機構によって、エネルギー消費量の少ない、効率的な散布作業が可能となる。
図6には、図1に示した薬剤散布機Yの制御ブロック図を示す。
そして、サイドブーム9を略水平状態から前記第1シリンダ23を縮めることで傾斜角度45度付近まで傾斜させる作動と、サイドブーム9を傾斜角度45度付近から前記第2シリンダ25を縮めることで略鉛直状態にさせる作動を自動的に切り替える制御装置(CPU)35を設けても良い。サイドブーム9の傾斜角度を検出するポテンショメーターなどからなるブーム角度検出センサ37を連結部30aと連結部30bの回動支点付近に設け、該ブーム角度検出センサ37による検出角度が45度付近になったら制御装置35によって自動的に第1シリンダ23から第2シリンダ25に作動を切り替える。このようにエネルギー消費量の少ない、効率の良い側のシリンダ(第1シリンダ23又は第2シリンダ25)を制御装置35によって自動的に判定し、各シリンダ(第1シリンダ23又は第2シリンダ25)を作動させることで、より便利になると共に散布作業の操作がしやすくなり、操作性も向上する。
なお、第1シリンダ23から第2シリンダ25への作動の切り替えは、上述の45度付近に限らず、各シリンダ23,25のシリンダ推力の関係からエネルギー消費量が少なくなるような角度に切り替えるよう適宜調整すればよい。
また、前記制御装置35によって第1シリンダ23及び第2シリンダ25を同時に作動させて縮めることでサイドブーム9を略水平状態から略鉛直状態に作動させる構成としても良い。同様に、前記制御装置35によって第1シリンダ23及び第2シリンダ25を同時に作動させて伸ばすことでサイドブーム9を略鉛直状態から略水平状態に作動させる構成としても良い。
本構成を採用することにより、短時間でサイドブーム9を水平状態から鉛直状態又は鉛直状態から水平状態まで作動させることができる。サイドブーム9と回動フレーム19間のシリンダを単独とした場合に比べて、短時間、およそ半分の時間でサイドブーム9を水平状態から鉛直状態又は鉛直状態から水平状態まで作動させることができる。したがって、大幅にサイドブーム9の作動時間を短縮することができ、メリットが大きい。
そして、サイドブーム9の基ブーム9aの先端部と基部間にエクステンション部材としてロッド57を設け、基ブーム9aの先端部に固着した上方ブラケット60にロッド57の上端部を連結すると共に、基ブーム9aの基部に固着した下方ブラケット61にロッド57の下端部を連結させてサイドブーム9の支持構造を構成しても良い。
サイドブーム9の支持構造が軟弱であると、サイドブーム9が揺れて、薬剤の噴霧方向が乱れ、適正に立木の幹や葉に薬液が付着しないという問題がある。しかし、本構成を採用することにより、サイドブーム9の基ブーム9aの先端部と基部間にロッド57を設けることで、サイドブーム9の支持構造が強固なものとなり、薬剤の散布作業時のサイドブーム9の前後方向及び左右方向の撓み(揺れ)が低減し、薬剤の散布精度が向上する。
また、ロッド57をサイドブーム9のノズル11側(噴霧側)ではなく、運転席6側に配置すると、ノズル11部分とロッド57とが干渉しないので、ノズル11から吐出される噴霧液がロッド57にかかることはなく、薬剤の液だれなどが発生せず、薬液の付着効果を高める利点がある。
図7には、図4の薬剤散布作業車のサイドブームが鉛直状態(垂直散布状態)である場合の正面図を示し、図8には図7の薬剤散布作業車の上部拡大図(サイドブーム部分の拡大図)を示す。図9及び図10には、図7の薬剤散布作業車のサイドブームの要部構成図を示す。なお、図7の薬剤散布作業車では機体左側のサイドブームの図示は省略しているが、図9は、機体の左側にサイドブームを設けた場合の左側サイドブームの正面図であり(シリンダ25は省略)、図10は、機体の右側にサイドブームを設けた場合の右側サイドブームの正面図である。図11には、図9のサイドブームのブラケット部分のS−S線矢視断面図を示す。なお、図9及び図10には、サイドブームが鉛直状態(垂直散布状態)である場合の上下方向が分かりやすいように上下の文字を記載しているが、ブーム水平状態での下向き散布の場合は上下方向ではなく、左右方向となる。このことは、図13においても同様である。
そして、本実施形態の薬剤散布作業車によれば、図7及び図8等に示すように、サイドブーム9にスライドブーム9bを設け、スライドブーム9bがサイドブーム9の基ブーム9aの長手方向に沿ってスライド可能な構成としている。それぞれのブーム9(基ブーム9a、スライドブーム9b)には、複数の基ブーム側ノズル11a及び複数のスライドブーム側ノズル11bを設けている。薬液は、薬液タンク5から矢印A方向とB方向に分岐して矢印A方向からは基ブーム9aの散布ホース10aに流れ、矢印B方向からはスライドブーム9bの散布ホース10bに流れて、それぞれの基ブーム側ノズル11aとスライドブーム側ノズル11bにより薬液が噴霧される。スライドブーム9bの散布ホース10bは支持部材75(図11,図13)により支持されている。
そして、スライドブーム9bのスライド機構Rは、基ブーム9aの基端部側と先端部側の両端部にそれぞれ設けられたモータ(先端部側モータ65a,基端部側モータ65b)と、該各モータ65a,65bによりそれぞれ回転する回転体のプーリ(スプロケットでも良い)67a,67bと、該各プーリ67a,67b間に巻回された無端体のチェン(ベルト、ケーブルでもよい)70と、スライドブーム9bの基端部及びチェン70を固定支持する固定支持部としてのブラケット71などから構成される。このブラケット71は後述する断面コの字型ブラケット62(図11)に溶接等により固着連結しており一体である。また、図9に示すように、チェン70とチェン70及びブラケット71に連結するケーブル76により各プーリ67a,67b間に巻回する無端体を形成しても良い。モータ65a,65bの回動によりプーリ67a,67bが回転することで各プーリ67a,67b間に巻回されたチェン70、ケーブル76が回転する。そして、ブラケット71及び断面コの字型ブラケット62によってチェン70及びケーブル76に固定支持されたスライドブーム9bがチェン70及びケーブル76の回転に連動して矢印C方向(図9)にスライド作動する。
スライドブーム9bの支持構成について説明する。
サイドブーム9の基ブーム9aを構成する角柱状のブームランス9aaの外周部に断面コの字型のブラケット62を設けており、該ブラケット62にはブームランス9aaの長手方向に沿ってスライドブーム9bのブームランス9baが連結している。そして、図11の太線Lより外側のスライドブーム9b部が太線Lより内側の基ブーム9a部に沿ってスライド移動する。スライドブーム9b部のブラケット62に連結した上側のアッパーローラ85と下側のアンダーローラ87により基ブーム9aのブームランス9aaを上下方向から挟んで、スライドブーム9bが矢印C方向にスライドする構成である。その際、スライドブーム9bの散布ホース10bはホース間の間隔が拡がって伸びる。
従来のスライドブーム(延長ブーム)の構成では、上下スライド用の高トルク型のモータを装備する必要があるが、モータが大型になると配置するスペースも限られ、コストもかかるという問題がある。また、低トルク型のモータは、小型で且つ安価であるため使いやすいが、駆動力が小さいためにスライドする際のスピードが遅く、スライドの途中で止まってしまうことも考えられる。このような場合は薬剤散布がスムーズに行われず、散布作業に支障を来してしまう。
しかし、本構成を採用することにより、スライドブーム9bは複数のモータ65a,65bによりスライド可能な構成であるため、スライドブーム9bの駆動力が向上する。したがって、コンパクト且つ低コストでありながら、垂直散布がスムーズに行われ、上下垂直移動の駆動力を確保できる。なお、ブーム水平状態における水平散布においても、薬剤散布がスムーズに行われることは言うまでもない。
また、スライドブーム9bをスライド作動させるためのスライドブーム昇降スイッチ(ボタン)80等を運転席6近傍(例えば図1のコントロールパネル33上など)に設けて遠隔操作を可能としても良い。このスライドブーム昇降スイッチ80は、任意のスライド位置で停止できるオン/オフスイッチとしても良い。また、センサー(図示せず)などによりスライドブーム9bの先端部の位置を検出して表示部34(図1、図6)にスライド状態(垂直散布では高さ位置)が表示されるようにしても良い。オペレータは運転席6に着席したままスライドブーム9bの収納、張出操作が可能となり、散布作業の操作性、作業性が向上する。
また、基ブーム9aの先端部側の上方のモータ65aは、上方ブラケット60に固定、支持すると良い。例えば、図9に示すように、上方ブラケット60の支持部69を介してモータ65aを連結する。
スライドブーム9bを上下方向にスライドさせるためには、高トルク型のモータを装備する必要があるが、モータが大型になると配置するスペースも限られ、コストもかかる。また、低トルク型のモータは、小型で且つ安価であるため使いやすいが、駆動力が小さいためにスライドする際のスピードが遅く、スライドの途中で止まってしまうことも考えられる。
基ブーム9aの先端部に固着した上方ブラケット60は強度があるため、モータ65aがぐらつきにくい。このように、上方のモータ65aを強度の大きい上方ブラケット60に固定、支持することで、モータ65aの軸と一体的に回転するプーリ67aが安定して回転するため、チェン70の脱落などが発生することなくスライドブーム9bのスライド性能が安定する。
そして、基ブーム9aの両端部にそれぞれ設けられたモータ65a,65bは、正面視でサイドブーム9の運転席6側に配置し、チェン70の左右のラインが基ブーム9aのブームランス9aa及びスライドブーム9bのブームランス9baとほぼ平行になるように設けている。
本構成により、スライドブーム9bのブームランス9baのスライド抵抗が上下のどの位置でも一定となるため、スライドブーム9bの移送速度も一定となり、スライドブーム9bの高さ調整が行いやすい。また、スライドブーム9bのスライド途中で停止するような不具合も発生しないので、スライド性能が良好である。
そして、スライドブーム9bの各モータ65a,65bを同時に駆動(オンオフ)する構成では、例えば一方のモータ65aが電源よりも遠いところに位置している場合、他方のモータ65bの電圧に比べて低くなって回転が遅くなる。このような場合はプーリ67a,67bに巻回しているチェン70の緩みが発生したり、逆に他方のモータ65bに負荷が生じて当該モータ65bの寿命が短くなってしまうことも考えられる。
したがって、スライドブーム9bのスライド機構Rに各モータ65a,65bの回転数制御をそれぞれ独立して行うことが可能な制御装置(CPU)35を設けることで、制御装置35によって両モータ65a,65bの回転数を同じ回転数に制御することが可能となり、チェン70の緩みや一方のモータ65bに負荷が生じることを防止できる。例えば、各モータ65a,65bの回転数センサ(先端部側モータ回転数センサ68a,基端部側モータ回転数センサ68b(図6))を設け、それぞれのモータ65a,65bを作動させるためのスイッチ(スライドブーム昇降スイッチ80など)をオンすると、各モータ65a,65bの回転数センサ68a,68bからのセンサ値により両モータ65a,65bの回転数が同じ回転数に制御される構成である。
また、スライドブーム9bの各モータ65a,65は、サイドブーム9のノズル11(基ブーム側ノズル11a及びスライドブーム側ノズル11b)側(噴霧側)ではなく、運転席6側に配置すると、ノズル11から噴霧される薬液が各モータ65a,65にかかることを防止できる。モータ65a,65内に薬液が浸入すると、スライドブーム9bの作動に支障を来す場合があるため、このような影響を受けない位置に配置することで、スライドブーム9bのスライド性能を良好に保つことが可能となる。
図12には、図7の薬剤散布作業車に電極を配置した場合の正面図を示し、図13には、図12の薬剤散布作業車のサイドブーム9付近の拡大図を示す。図13(a)には正面から見た図を示し、図13(b)には、右側(薬液の噴き出し方向)から見た図を示し、図13(c)には上方から見た図を示す。
図12に示すように、基ブーム9a及びスライドブーム9bからなるサイドブーム9に隣接してほぼ平行にノズル11と一定間隔を保つように、前後にそれぞれ電極83を配置しても良い。電極83は、図13(a)及び図13(c)に示すように、基ブーム9aのブームランス9aaにボルト等により連結した支持部材89により支持されている。支持部材89は上下方向に複数(図示例では3箇所)設けられ、ブームランス9aaから前後2方向に延伸した棒状体からなり、前方側の棒状体により前方側の電極83を支持し、後方側の棒状体により後方側の電極83をそれぞれ支持している。また、図13(b)に示すように、ノズル11と同じ高さ位置(基ブーム9aの基端部から同じ長さの位置)に当たる部分の電極83は薬液噴霧の妨げにならないように、ノズル11の周囲を囲むように突状(図示例では円弧状)に形成されている。
電極83に高電圧をかけた状態でノズル11から薬液を散布すると、霧状態になった薬液が帯電する。したがって、本構成により、従来と比較して薬液の飛散がかなり少なくなり、薬液は目標物(立木の幹や葉)に効率良く散布されるようになる。
このような静電散布機能を薬剤散布機に設けることによって立ち木の枝葉に薬液が付着することを促進することができる。そして、噴霧した薬液の飛散を低減でき、効率的な薬液散布作業が可能となる。更に、薬液が飛散することによって薬液がオペレータに掛かることを防止でき、オペレータの被爆も低減できる。
また、前記電極83に高電圧をかけるための静電散布機能の入り切りスイッチ(図示せず)を運転席6近傍(コントロールパネル33上など)に設けても良い。
図14には、図7の薬剤散布作業車のサイドブームのノズルの向きを変えた場合の正面図を示す。
また、サイドブーム9の上方のノズル11をやや下向きに配置しても良い。例えば、図12及び図14に示すように、スライドブーム9bのノズル11bと基ブーム9aの上方のノズル11a(下段の複数段を除く。例えば、下段の2本を除く)をやや下向きとすると良い。手動でノズル11の向きを変えられるような接合構造としても良いし、各ノズル11a、11bにモータ(図示せず)を設けて電動式にノズルの向きを変更可能としても良い。
サイドブーム9のノズル11の向きが常時水平状態であると、吐出した薬液が遠方に飛散しやすく周辺の環境に好ましくない。
しかし、このようにサイドブーム9の上方のノズル11をやや下向きに配置することで、空中における薬液の飛散を低減でき、周辺環境にも良い。そして、ノズル11から噴霧される薬液の散布角度を設けることで、立ち木の枝葉の内部にまで薬液が浸透、付着しやすくなり、効率的な薬液散布作業が可能となる。
また、基ブーム9aの基端部側(下方)のノズル11aは水平状態とすれば、特殊なものを除いて根元部分には枝葉がないため、立ち木の最も下に位置する枝葉への薬液付着効果が高まり、立ち木全体に対して薬液の付着効果が向上する。
図15には、図7の薬剤散布作業車のサイドブームのノズルの向きを変えた場合の拡大正面図を示している。
図15に示すように、基ブーム9aの基端部側(下方)の最下端のノズル11aの向きを上向きに配置しても良い。前記したように、手動でノズル11の向きを変えられるような接合構造としても良いし、ノズル11aにモータ(図示せず)を設けて電動式にノズルの向きを変更可能としても良い。
一般的に、立ち木の最下端の枝葉は車体1の高さよりも高い位置に生えている場合が多く、すなわち、基ブーム9aの最下端のノズル11a位置よりも上方に生えている場合が多い。また、特殊なものを除いて根元部分には枝葉がほとんどない。
本構成を採用することにより、基ブーム9aの最下端のノズル11aを水平状態とした場合に比べて、薬液が立ち木の最下端の枝葉に付着しやすい。したがって、薬液を無駄に消費することがなく、効率的な薬液散布作業が可能となる。また、本構成は、図12に示すような電極83を配置した薬剤散布作業車に適用しても良い。
図16には、図1の薬剤散布作業車を簡易型キャビンとした場合の側面図を示す。
また、図16に示すように、薬剤散布作業車を簡易型キャビン90として、キャビン90の天井部に空調装置を取り付けても良い。空調装置として、ルーフ95の下部後方に運転席6のオペレータに向けて霧状に水滴を吹き出す一以上のミスト吹き出し口97を備えたミストクーラ93を配置する。
ミストクーラ93内には超音波振動子(図示せず)を内蔵した水槽(図示せず)と送風機(図示せず)及び給水タンク99などからなるミスト発生装置が設けられており、ダクトからフィルタ(図示せず)を介してミストクーラ93に吸い込まれた外気を用いて送風機によりミストクーラ93内の水槽内の水が霧化されて約10μmの径を持つ水滴となり吹き出し口97からキャビン90内に吹き出され、ミストの蒸発時に蒸発潜熱が外気から奪われるため、キャビン90内部が冷却される。
そして、キャビン90の室内にミストクーラ93の給水タンク99に給水するための水を貯留する貯留タンク101を設け、ミストクーラ93後部の給水ポンプ103から貯留タンク101内の水を給水タンク99に圧送給水する。
従来のミストクーラを設けたキャビンでは、ミスト用の水を貯留するタンクとして、ミストクーラ93内の給水タンク99一つしかなかった。そして、給水タンク99に水を補充する場合は、ルーフ95を上方に開放して、ミストクーラ93の上方から給水タンク99を取り外して行っていた。給水タンク99はミストクーラ93内に設けているため容量が制限され、水の減り具合も早く、給水タンク99への給水作業がオペレータの負担となっていた。
しかし、本構成によれば、キャビン90の室内に、ミストクーラ93の給水タンク99への水を貯留する貯留タンク101を設けることで、水の残量確認が容易になり、散布作業計画を立てやすく、散布作業の途中でミストクーラ93用の水がなくなることを防止できる。また、ミストクーラ93内の給水タンク99に比べて容量の大きい貯留タンク101を設置可能であることから、水の減り具合を遅らせることができ、快適な作業環境で長時間の散布作業が可能となる。
更に、貯留タンク101への水の補充回数を減らせることができ、貯留タンク101の取り外しも容易であることから、水の補充作業も簡便に行える。
そして、貯留タンク101はキャビン90の後方フレーム90aにほぼ内接するように配置する。図13に示すように、後方フレーム90aよりも前側に突出した薬液タンク5の上面5aに断面L字状のステー(支持部)105を設け、ステー105上に貯留タンク101を取り付ける。ステー105及び貯留タンク101は運転席6と平面視で重複しないように、運転席6の後方に設置する。
本構成によれば、貯留タンク101が運転席6よりも後方に配置されるため、散布作業中に運転席6に着席したオペレータの背中と貯留タンク101の前部が干渉しない。また、オペレータが運転席6に着席する際に、その都度貯留タンク101内の液残量を確認でき、残量チェックが容易にできる。また、貯留タンク101への水の補充作業も簡便、容易に行うことができる。
また、もともと後方フレーム90aよりも前側に突出した薬液タンク5の上面5a上のスペースを有効利用することで、新たな設置スペースを取ることなく貯留タンク101を配置できる。そして、ミストクーラ93の直下に貯留タンク101を設置すれば、貯留タンク101から給水タンク99への給水配管が短くて済み、配管内の詰まりを防止できると共に経済的でもある。
本発明は、自走型薬剤散布機を備えた薬剤などを散布する作業車に関わらず、他の肥料などを散布する作業車にも利用可能性がある。
1 車体 2 ミッションケース
3 前輪 4 後輪
5 薬液タンク 5a タンク上面
6 運転席 7 ステアリングハンドル
9 散布ブーム(サイドブーム)
9a 基ブーム 9b スライドブーム
9aa 基ブームのブームランス 9ba スライドブームのブームランス
10 散布ホース(噴出管) 11 ノズル
13 支持枠 14 受け具
18,18’ ピン 19,19’ 回動フレーム
19a,19’a 回動支点 19b,19’b 取り付け部
20 固定フレーム 21 マスト
23 第1シリンダ 25 第2シリンダ
30 連結部 30a マストと回動フレームとの連結部
30b マストとサイドブームとの連結部
33 コントロールパネル 34 表示部
35 制御装置(CPU) 37 ブーム角度検出センサ
57 ロッド 60 上方ブラケット
61 下方ブラケット 62 ブラケット
65a,65b モータ 67a,67b プーリ
68a,68b 回転数センサ 69 支持部
70 チェン 71 ブラケット
75 支持部材 76 ケーブル
80 スライドブーム昇降スイッチ
83 電極 85 アッパーローラ
87 アンダーローラ 89 支持部材
90 キャビン 90a 後方フレーム
93 ミストクーラ 95 ルーフ
97 吹き出し口 99 給水タンク
101 貯留タンク 103 給水ポンプ
105 ステー
E エンジン K 傾斜機構
R スライド機構 Y 薬剤散布機

Claims (2)

  1. 走行装置(3,4)と、走行装置(3,4)上に設けられたフレーム(19,19’)と、複数の薬剤散布ノズル(11a)を有し、前記フレーム(19,19’)に連結して略水平状態と略鉛直状態に位置変更可能な散布ブーム(9a)と、該散布ブーム(9a)に隣接し、複数の薬剤散布ノズル(11b)と前記散布ブーム(9a)の長手方向に沿ってスライド可能なスライド機構(R)とを備えたスライドブーム(9b)とを設けた薬剤散布機であって、
    前記スライドブーム(9b)のスライド機構(R)は、前記散布ブーム(9a)の基端部側と先端部側にそれぞれ設けられたモータ(65a,65b)と、該各モータ(65a,65b)によりそれぞれ回転する回転体(67a,67b)と、該各回転体(67a,67b)間に巻回し各回転体(67a,67b)の回転により回転する無端体(70,76)と、該無端体(70,76)の回転に連動して前記スライドブーム(9b)をスライド作動させるために該スライドブーム(9b)の基端部と前記無端体(70,76)とを固定支持する固定支持部(62,71)とを有することを特徴とする薬剤散布機。
  2. 前記スライドブーム(9b)のスライド機構(R)は、更に各モータ(65a,65b)の回転数制御をそれぞれ独立して行うことが可能な制御装置(35)を有することを特徴とする請求項1記載の薬剤散布機。
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