JP3699302B2 - ブーム式散布機 - Google Patents
ブーム式散布機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3699302B2 JP3699302B2 JP21192899A JP21192899A JP3699302B2 JP 3699302 B2 JP3699302 B2 JP 3699302B2 JP 21192899 A JP21192899 A JP 21192899A JP 21192899 A JP21192899 A JP 21192899A JP 3699302 B2 JP3699302 B2 JP 3699302B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- traveling
- drive member
- spraying
- machine body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Special Spraying Apparatus (AREA)
- Fertilizing (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブーム式散布機に関し、特に、例えば、狭い圃場や変形圃場等に植え付けられた農作物に防除剤や肥料等を散布するのに適したブーム式散布機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
区画整理された広大な圃場で農作物に防除剤や肥料等を散布する場合、例えば、大型トラクタの後部に、その左右一側外方へ向けての最大伸長時の長さが10〜20mにもなる伸縮自在な散布用ブームを備えた周知の構成のブームスプレーヤを使用すると、散布作業能率が向上して好適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これに対し、例えば、比較的狭い圃場や変形圃場等に防除剤や肥料等を散布するのに適した実用的な散布機は、未だ提案されていない。
【0004】
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたもので、比較的狭い区域や変形区域等に散布物を散布するのに適した、実用的なブーム式散布機を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係るブーム式散布機は、歩行操縦式の小型の走行機体と、該走行機体に昇降自在に支持された昇降フレームと、該昇降フレームを昇降駆動せしめる昇降駆動部材と、前記昇降フレームに水平面内で左右旋回自在に支持された旋回フレームと、該旋回フレームを旋回駆動せしめる旋回駆動部材と、前記旋回フレームに水平面内で前後回動自在に支持されたブーム支持ベースと、該ブーム支持ベースを回動駆動せしめる回動駆動部材と、着脱自在な枢支部材によって前記ブーム支持ベースに上下揺動自在に取り付けられた散布用ブームと、該散布用ブームを上下揺動駆動せしめる上下揺動駆動部材と、該上下揺動駆動部材と前記散布用ブームとを互いに連結する着脱自在な連結部材と、を備え、前記昇降駆動部材、前記旋回駆動部材、前記回動駆動部材及び前記上下揺動駆動部材の各々を遠隔操作するための操作手段を、前記走行機体の走行操縦部から運転者が操作可能な位置にそれぞれ配設したものである(請求項1)。
【0006】
前記走行機体の運転者は、前記走行機体に沿って立ち、前記走行操縦部の走行操作手段等を操作して、前記走行機体を走らせながら歩行する。同時に、前記運転者は、前記走行操縦部から前記各操作手段を操作することによって、前記散布用ブームの姿勢や位置を、散布区域の大きさや形状等に応じて制御しながら散布を行う。
【0007】
前記散布用ブームは、前記旋回駆動部材の作動によって、水平面内で左右旋回自在であるので、前記走行機体の左側と右側とで前記散布用ブームの向きを切り換えることにより、進行方向に向かって左右いずれの側に散布を行うかを自由に変更することができる。また、前記散布用ブームは、前記上下揺動駆動部材の作動によってその先端部側が上下揺動自在であるので、例えば、前記散布区域内に杭等の障害物がある場合でも、前記散布用ブームの前記障害物への衝突を避けることができる。さらに、前記散布用ブームは、前記昇降駆動部材の作動によって、前記走行機体に沿って昇降自在であるので、散布地上高を適宜に変更することもできる。さらにまた、前記散布用ブームは、前記回動駆動部材の作動によって、前記走行機体の前後に揺動自在であるので、前記散布用ブームを前記走行機体に沿わせてコンパクトに収納することもできる。
【0008】
以上のように使用される本発明に係るブーム式散布機によれば、前記走行機体が小型であり、かつ歩行操縦式であるので、例えば、散布区域が狭かったりその周囲が入り組んでいたりしても、前記運転者は、前記走行機体の走行操作を簡単に、かつ確実に行うことができる。加えて、前記運転者は、前記各機構の作動の組み合わせによって、前記散布用ブームの姿勢や位置を前記走行操縦部から細かく制御できるので、作業環境に応じた適切な散布が可能であり、特に、前記散布区域の形状が複雑な場合等でも、その隅々にまで容易かつ確実に散布物を行き渡らせることができる。さらに、例えば、前記散布用ブームを適当な形式のスタンドに支持せしめる等しておき、前記枢支部材と前記連結部材とを外せば、前記散布用ブームを前記走行機体側から簡単に取り外すことができる。よって、ユーザーレベルで、前記散布用ブームの着脱作業を容易に行うことができるので、専門店への持ち込み等が不要となり、使用者にとって好都合となる。
【0009】
前記ブーム式散布機において、前記走行機体の走行装置の形式は、車輪式のものであってもクローラ式のものであってもよいが、小回り操作性や軟弱地における走行確実性等の観点からは、クローラ式走行機体を採用するのが望ましい(請求項2)。
【0010】
また、前記構成に加えて、前記散布用ブームによる散布幅を調節自在にせしめる散布幅調節機構をも備えたものとせしめれば(請求項3)、多様な作業環境への対応性が一層良好となり、好適である。この場合、前記散布幅調節機構を遠隔操作するための操作手段を、前記走行操縦部から前記運転者が操作可能な位置に配設せしめれば(請求項4)、散布幅の変更操作がし易くなり、なお一層好適である。
【0013】
さらに、前記散布用ブームを他の形式の散布用ブームと取り替え自在とせしめることもできる(請求項5)。ここで、他の形式の散布用ブームとは、例えば、噴霧の広がりや噴霧粒子の大きさ等、噴霧形式の異なる散布用ブームのほか、伸縮式や折り畳み式等、前記散布幅調節機構の態様が異なる散布用ブーム等も含む。このようにすれば、作業環境に最も適する形式の散布用ブームを選択し、前記走行機体に簡単に付け替えて使用することができるので、多様な作業環境への対応性が、なお一層良好となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の一形態について説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係るブーム式散布機の前面図、図2は、その右側面図、図3は、図1におけるブームの基端部付近の背面側を示す斜視図、図4は、ブーム旋回機構の要部を示す斜視図、図5は、ブーム旋回機構の作動説明平面図である。
【0015】
図1および図2を参照して述べると、本実施の形態に係るブーム式散布機100は、一例として農用のものであり、歩行操縦式の小型の走行機体1を備えている。該走行機体1としては、例えば、移動時の円滑な走行性を得るため、車輪式走行装置を有するものを採用することもできるが、本実施の形態のように、クローラ式走行装置を有するのものを採用すれば、散布作業時の小回り操作性や軟弱地での走行確実性等が向上して、好適である。
【0016】
前記走行機体1には、走行駆動源としての内燃エンジン2(図2参照)のほか、薬液や液体肥料等の噴霧液Lを収容するタンク3が搭載されている。
【0017】
前記ブーム式散布機100は、また、散布用ブーム4を備えている。該ブーム4の配設位置は限定されないが、例えば、前記走行機体1の前部または後部に配設される。本実施の形態では、前記ブーム4を前記走行機体1の前端部1aに配設している。前記走行機体1の運転者(作業者)Mは、図2に示すように、前記走行機体1の後部に配設された走行操縦部5に向かって立ち、該走行操縦部5に配設された操向レバー5a等の走行操作手段を操作して、前記走行機体1を前方(図2において右方)へと走行させ、該走行機体1の後を追って歩行しながら、前記ブーム4によって散布作業を行う。
【0018】
図1に示すように、前記ブーム4の下面には、その左右長さ方向に沿ってノズル管6が取着されていて、該ノズル管6には、その左右長さ方向に適当な等間隔をおいて、多数の噴霧ノズル7が取り付けられている。前記タンク3内の前記噴霧液Lは、前記走行機体1に搭載された、例えば、前記内燃エンジン2によって駆動される高圧プランジャ式等のポンプ8(図2参照)によって、図示しないホースを介して前記ノズル管6の噴霧液入口9(図1参照)へ向けて圧送され、前記多数の噴霧ノズル7から地面Gへ向けて噴霧される。前記ブーム式散布機100は、片側散布式の前記ブーム4を前記走行機体1の左右いずれか一側外方へ長く延ばして走行しながら、前記多数の噴霧ノズル7によって、一度に広幅の噴霧作業を行うことができる。
【0019】
前記ブーム式散布機100は、図1に示す如く、前記ブーム4の先端部4a側を上下揺動自在にせしめるブーム上下揺動機構10と、前記ブーム4を前記走行機体1の左右一側外方へ延びた展張位置と前記走行機体1に沿う収納位置との間で変位自在にせしめるブーム開閉機構11と、前記ブーム4を水平面内で旋回自在にせしめるブーム旋回機構12と、前記ブーム4を前記走行機体1に沿って昇降自在にせしめるブーム昇降機構13と、前記ブーム4による散布幅を調節自在にせしめる散布幅調節機構14と、を備えている。これらの機構10〜14の各々は、図2に示すように、前記走行操縦部5の前記運転者Mが操作可能な位置、すなわち、該運転者Mの手が届く位置にそれぞれ配設された、ブーム操作手段としてのブーム操作レバー(ブーム上下揺動操作レバー15、ブーム開閉操作レバー16、ブーム旋回操作レバー17、ブーム昇降操作レバー18、ブーム伸縮操作レバー19)によって遠隔制御される。前記ブーム式散布機100によれば、前記各機構10〜14の作動の組み合わせによって、前記ブーム4の姿勢、位置および長さを様々に変化させることができる。よって、例えば、その外周形状が複雑に入り組んだ変形圃場においても、その隅々にまで前記噴霧液Lを行き渡らせることができる。
【0020】
次に、前記各機構10〜14について、具体的に説明する。
【0021】
まず、前記ブーム上下揺動機構10は、図1および図3に示したように、前記ブーム4を前記走行機体1側に上下揺動自在に枢支せしめる枢支部材20と、前記ブーム4側に上下揺動駆動力を付与するブーム上下揺動駆動部材21と、を備えている。
【0022】
本実施の形態では、前記ブーム4の基端部4bが、前記枢支部材としての、前記走行機体1の前後水平方向に延びるブーム上下揺動用枢支軸20によって、前記走行機体1側のブーム支持ベース22に相対回動自在に支持されている。前記ブーム上下揺動駆動部材としては、例えば、電動式や液圧式等の、適当な形式の直線動アクチュエータ21を用いることができる。本実施の形態では、前記ブーム4と、前記ブーム支持ベース22の上部と、の間に、前記ブーム上下揺動駆動用アクチュエータ21を斜めに架設し、連結部材としてのアクチュエータ枢支軸23,24で、前記ブーム上下揺動駆動用アクチュエータ21の伸縮ロッド側端部とシリンダ側端部とを、前記ブーム4側と、前記ブーム支持ベース22側とに、それぞれ相対回動自在に連結せしめている。このため、前記ブーム上下揺動駆動用アクチュエータ21が伸縮作動すると、前記ブーム上下揺動用枢支軸20を中心として、前記ブーム4の前記先端部4a側が上下に揺動する。前記ブーム式散布機100は、前記ブーム上下揺動機構10を備えているので、例えば、走行しながらの噴霧作業時に、前記ブーム上下揺動操作レバー15の上げ又は下げ操作により、前記ブーム4の前記先端部4a側を上下せしめ、圃場内に設けられた杭、スプリンクラー等の障害物や生育中の作物等に前記ブーム4が衝突するのを避けることができる。
【0023】
次に、前記ブーム開閉機構11は、図1に示したように、前記ブーム4を前記走行機体1側に水平回動自在に枢支せしめる枢支部材25と、前記ブーム4側に水平回動駆動力を付与するブーム開閉駆動部材26と、を備えている。
【0024】
本実施の形態では、前記ブーム支持ベース22が、前記枢支部材としての上下方向に延びるブーム開閉用枢支軸25によって、前記走行機体1側の旋回フレーム27に相対回動自在に支持されている。前記ブーム開閉駆動部材26としては、例えば、電動式や液圧式等の適当な形式の直線動アクチュエータを用いることができる。本実施の形態では、図3に明瞭に示されているように、前記ブーム支持ベース22と、前記旋回フレーム27と、の間に、該旋回フレーム27の後方に位置せしめて前記ブーム開閉駆動用アクチュエータ26を架設し、枢支連結部材としてのアクチュエータ枢支軸28,29で、前記ブーム上下揺動駆動用アクチュエータ26の伸縮ロッド側端部とシリンダ側端部とを、前記ブーム支持ベース22側と、前記旋回フレーム27側とに、それぞれ相対回動自在に連結せしめている。このため、前記ブーム開閉操作レバー16が押し引き操作されて前記ブーム開閉駆動用アクチュエータ26が伸縮作動すると、前記ブーム開閉用枢支軸25を中心として、前記ブーム4が、前記走行機体1の左右一側外方(図1の例では、前記走行機体1の進行方向左方)へ延びた噴霧作業時の展張位置と、前記走行機体1の左右一側面(図1の例では、前記走行機体1の進行方向左側面)に沿う非噴霧作業時の収納位置と、の間を水平に回動する。前記ブーム式散布機100は、前記ブーム開閉機構11を備えているので、必要に応じてその全体形状をコンパクトにせしめることができ、格納時や移動時等に便利である。
【0025】
前記ブーム旋回機構12は、図1に示したように、前記ブーム4を前記走行機体1側に水平面内で旋回自在に枢支せしめる枢支部材30と、前記ブーム4側に旋回駆動力を付与するブーム旋回駆動部材31と、を備えている。本実施の形態では、前記ブーム旋回機構12によって、前記ブーム4が、前記走行機体1の進行方向に向かって左外方(図1で見て右方)へ延びた、図1に示す左側散布位置と、右外方へ延びた右側散布位置と、の間で、前記走行機体1の前方を水平に旋回できるようになっている。このため、前記ブーム4の向きを前記走行機体1の左右いずれか一側外方へと切り換えることにより、前記走行機体1の進行方向に向かって左右いずれの側に散布を行うかを自由に変更することができる。
【0026】
本実施の形態では、図1に示すように、前記旋回フレーム27が、前記枢支部材としての上下方向に延びるブーム旋回用枢支軸30によって、前記走行機体1側の昇降フレーム32に対して、前記走行機体1の左右方向中央位置で、相対回動自在に支持されている。前記ブーム旋回駆動部材31としては、例えば、電動式や液圧式等の適当な形式の直線動アクチュエータを用いることができる。本実施の形態では、前記旋回フレーム27と、前記昇降フレーム32と、の間に、前記ブーム旋回駆動用アクチュエータ31を架設し、枢支連結部材としてのアクチュエータ枢支軸33,34で、前記ブーム旋回駆動用アクチュエータ31の伸縮ロッド側端部とシリンダ側端部とを、前記旋回フレーム27側と、前記昇降フレーム32側とに、それぞれ相対回動自在に連結せしめている。
【0027】
具体的には、図4に示すように、棒状のアーム35と、リンク36と、を用いて、前記昇降フレーム32を固定部とするとともに、前記アーム35と前記旋回フレーム27とをそれぞれ両クランクとする、四節回転連鎖の両クランク機構を構成し、前記リンク36を前記ブーム旋回駆動用アクチュエータ31で駆動することにより、前記旋回フレーム27が、前記ブーム旋回用枢支軸30を中心として、前記走行機体1の前方で水平に旋回できるようにせしめている。すなわち、前記アーム35は、その基端部35aを、前記固定部としての前記昇降フレーム32に対して、前記ブーム旋回用枢支軸31より左方へずれた位置で、アーム枢支軸37によって枢支され、その先端部35b側が水平面内で揺動可能とされている。一方、前記リンク36は、その一端部36aを、前記旋回フレーム27の、前記ブーム旋回用枢支軸30より揺動先端部側へと適当な距離だけずれた位置にリンク枢支軸38で枢支され、その他端部36bを、前記アーム35の前記揺動先端部35bにアーム−リンク連結軸39で相対回動自在に連結されている。そして、前記ブーム旋回駆動用アクチュエータ31の前記伸縮ロッド31aの先端部が、前記リンク36の延長駆動部36cに対して、前記アクチュエータ枢支軸33で相対回動自在に連結されている。
【0028】
その結果、図5に示すように、前記ブーム旋回操作レバー17を右側へ傾動操作せしめると、前記ブーム旋回駆動用アクチュエータ31の前記伸縮ロッド31aの伸長作動により、前記アーム−リンク連結軸39が、前記アーム枢支軸37を中心とする円弧状軌跡C1に沿って移動し、それに伴って、前記リンク枢支軸38が、前記ブーム旋回用枢支軸30を中心とする円弧状軌跡C2に沿って移動し、したがって、前記旋回フレーム27が、前記ブーム4を伴って、前記ブーム旋回用枢支軸30を中心として、前記走行機体1の進行方向右側(図5で見て左側)向きの位置へと移動する。また、前記ブーム旋回操作レバー17を左側へ傾動操作せしめると、前記ブーム旋回駆動用アクチュエータ31の前記伸縮ロッド31aの退縮作動により、前記と逆の動作がなされ、前記旋回フレーム27が、前記ブーム4を伴って、図5に実線で示す前記走行機体1の進行方向左側向きの位置へと移動する。
【0029】
次に、前記ブーム昇降機構13は、前記ブーム4を前記走行機体1に沿って上下方向に案内する昇降案内部材40と、前記ブーム4に昇降駆動力を付与するブーム昇降駆動部材41と、を備えている。
【0030】
本実施の形態では、前記昇降案内部材として、前記走行機体1の前記前端部1aに、上下方向に延びる互いに平行な左右一対の案内レール40,40を強固に立設している。一方、前記昇降フレーム32には、前記左右一対の案内レール40,40への係合部材として、前記走行機体1の前後方向に延びる回動軸Xをそれぞれ有する上下左右四つのローラ42,42,42,42を回動自在に軸支している。該四つのローラ42,42,42,42は、前記左右一対の案内レール40,40の左右外向面に沿って上下方向に転動する。前記各ローラ42は、前記案内レール40からの離脱を防止する手段として、図2に示したように、その前後両端部にフランジ部43を備えている。
【0031】
前記ブーム昇降駆動部材41としては、例えば、電動式や液圧式等の適当な形式の直線動アクチュエータを用いることができる。本実施の形態では、図1に示すように、前記走行機体1に対して前記ブーム昇降駆動用アクチュエータ41のシリンダ部41aを上向きに延びるように固定し、前記ブーム昇降駆動用アクチュエータ41の伸縮ロッド41bの上端部に動滑車44を回動自在に軸支し、該動滑車44に上から巻き掛けられたワイヤ45の両端部45a,45b(図2参照)を、前記走行機体1側と前記昇降フレーム32側とに接続している。このため、前記ブーム昇降操作レバー18の上げ又は下げ操作により、前記ブーム昇降駆動用アクチュエータ41が伸縮作動すると、前記左右一対の案内レール40,40に沿って前記四つのローラ42,42,42,42が上下方向に転動し、前記昇降フレーム32が前記ブーム4を伴って、前記走行機体1に沿って上下方向に滑らかに平行移動する。前記ブーム式散布機100は、前記ブーム昇降機構12を備えているので、前記ブーム4による散布地上高を自在に調節することができる。特に、本実施の形態では、昇降駆動力の伝動手段として、前記動滑車44を用いているので、前記伸縮ロッド41bの伸縮ストロークの二倍分だけ前記昇降フレーム32の昇降ストロークが得られ、よって、前記ブーム4の散布地上高の変更幅が大きくできて、好適である。
【0032】
なお、具体的な配線や配管の図示は省略しているが、前記各機構10,11,12,13において、前記各アクチュエータ21,26,31,41として電動式のものを用いる場合には、それらへの電力の供給は、例えば、前記走行機体1に搭載されて前記内燃エンジン2の作動によって充電されるバッテリ46(図2参照)を電源として行うことができる。また、前記各アクチュエータ21,26,31,41として油圧式等の液圧式のものを用いる場合には、それらへの液圧の供給は、例えば、前記走行機体1に搭載されて前記内燃エンジン2によって駆動される液圧ポンプ47(図2参照)を液圧源として行うことができる。
【0033】
次に、前記散布幅調節機構14は、本実施の形態では、次のように構成されている。すなわち、図3に示すように、前記ブーム4を、複数(本実施の形態では二本)のブーム部材48,49から形成し、その一方の固定側ブーム部材48に対して、他方の移動側ブーム部材49を相対的に伸縮自在に結合せしめている。そして、本実施の形態では、前記ブーム伸縮操作レバー19の押し引き操作で、前記固定側ブーム部材48の基端部に配設された、ブーム伸縮駆動部材としての正逆回転自在なモータ50を正又は逆回転させて、図示しないブーム伸縮駆動力伝達部材としてのワイヤーを左右方向へ往復動せしめ、前記固定側ブーム部材48に沿って前記移動側ブーム部材49が伸縮駆動されるようになっている。前記モータ50は、電動式のものでも液圧式のものでもよいが、電動式の場合には、前記走行機体1に搭載された前記バッテリ46を電源とし、液圧式の場合には、前記走行機体1に搭載された前記液圧ポンプ47を液圧源とせしめるのが好適である。
【0034】
なお、図示してはいないが、前記固定側ブーム部材48と前記移動側ブーム部材49との間には、該移動側ブーム部材49の伸縮作動に同期して該移動側ブーム部材49に沿って配設された個々の前記噴霧ノズル7からの噴霧が自動的に制御されるように、例えば、トラクタ搭載形の大型ブームスプレーヤにおいてそれ自体周知の構成の、ノズルコック自動開閉装置を設けている。
【0035】
他の形式の散布幅調節機構として、例えば、ブームを二分割してその両者を折り畳み自在に連結し、前記運転者(作業者)Mが、必要に応じて前記ブーム4を手動で展開したり折り畳んだりできるようにせしめた、いわゆる手動折り畳み式ブームを採用することもできる。こうした手動折り畳み式ブームを採用した場合には、散布幅の自動調節はできない反面、構成が簡単であるので、ブームを軽量化できるとともにコスト上も有利となる等の利点がある。
【0036】
さて、本実施の形態においては、前記走行機体1が小型のものであるから、前記ブーム4としても、その全長が、例えば、最大伸長時で5乃至6m程度等、さほど長くない比較的軽量なものを用いるのが望ましい。本実施の形態では、こうした特徴を利用して、前記ブーム4を、前記走行機体1側、すなわち、前記ブーム支持ベース22に対して着脱自在とせしめ、特に、ユーザーレベルでも、前記走行機体1側に対する前記ブーム4の着脱作業が容易に行われるようにせしめている。
【0037】
具体的には、図3に示すように、前記ブーム上下揺動機構10において、前記ブーム上下揺動用枢支軸20を着脱自在にせしめるとともに、前記ブーム上下揺動駆動用アクチュエータ21の前記伸縮ロッド側の前記アクチュエータ枢支軸23を着脱自在にせしめている。よって、例えば、前記ブーム4を適当な形式の図示しないスタンド等で支持せしめた状態で、前記走行機体1側から前記ブーム伸縮駆動用モータ50への配線または配管をワンタッチカプラ部分で分離せしめ、前記ブーム上下揺動枢支軸20に係合しているスプリングロックピン51を抜き取り、前記ブーム上下揺動枢支軸20を前記ブーム支持ベース22から抜き取るとともに、前記伸縮ロッド側アクチュエータ枢支軸23を抜き取るだけで、図3に二点鎖線で示したように、前記ブーム支持ベース22から前記ブーム4を取り外すことができる。該ブーム4の取付作業は、前記と逆の手順で行えばよい。なお、図3に示すように、前記ブーム4の前記基端部4bには、前記ブーム上下揺動用枢支軸20の挿通孔52が形成されている。
【0038】
さらに、前記ブーム4を、他の形式の散布用ブームと取り替え自在とせしめることもできる。ここで、他の形式の散布用ブームとは、例えば、噴霧の広がりや噴霧粒子の大きさ等、噴霧形式の異なる噴霧ノズルが配設された散布用ブームのほか、前記手動折り畳み式ブーム等、前記散布幅調節機構の態様が異なる散布用ブーム等も含む。このようにすれば、作業環境に最も適する形式の散布用ブームを選択し、前記走行機体1に簡単に付け替えて使用することができるので、多様な作業環境への対応性がなお一層良好となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るブーム式散布機の前面図である。
【図2】図1のブーム式散布機の右側面図である。
【図3】図1におけるブームの基端部付近の背面側を示す斜視図である。
【図4】ブーム旋回機構の要部を示す斜視図である。
【図5】ブーム旋回機構の作動説明平面図である。
【符号の説明】
1 走行機体
4 散布用ブーム
4a 散布用ブームの先端部
5 走行操縦部
14 散布幅調節機構
15 操作手段(ブーム上下揺動操作レバー)
16 操作手段(ブーム開閉操作レバー)
17 操作手段(ブーム旋回操作レバー)
18 操作手段(ブーム昇降操作レバー)
19 操作手段(ブーム伸縮操作レバー)
20 枢支部材(ブーム上下揺動用枢支軸)
21 上下揺動駆動部材(ブーム上下揺動駆動用アクチュエータ)
22 ブーム支持ベース
23 連結部材(アクチュエータ枢支軸)
26 回動駆動部材(ブーム開閉駆動用アクチュエータ)
27 旋回フレーム
31 旋回駆動部材(ブーム旋回駆動用アクチュエータ)
32 昇降フレーム
41 昇降駆動部材(ブーム昇降駆動用アクチュエータ)
M 運転者
Claims (5)
- 歩行操縦式の小型の走行機体(1)と、該走行機体(1)に昇降自在に支持された昇降フレーム(32)と、該昇降フレーム(32)を昇降駆動せしめる昇降駆動部材(41)と、前記昇降フレーム(32)に水平面内で左右旋回自在に支持された旋回フレーム(27)と、該旋回フレーム(27)を旋回駆動せしめる旋回駆動部材(31)と、前記旋回フレーム(27)に水平面内で前後回動自在に支持されたブーム支持ベース(22)と、該ブーム支持ベース(22)を回動駆動せしめる回動駆動部材(26)と、着脱自在な枢支部材(20)によって前記ブーム支持ベース(22)に上下揺動自在に取り付けられた散布用ブーム(4)と、該散布用ブーム(4)を上下揺動駆動せしめる上下揺動駆動部材(21)と、該上下揺動駆動部材(21)と前記散布用ブーム(4)とを互いに連結する着脱自在な連結部材(23)と、を備え、前記昇降駆動部材(41)、前記旋回駆動部材(31)、前記回動駆動部材(26)及び前記上下揺動駆動部材(21)の各々を遠隔操作するための操作手段(18,17,16,15)を、前記走行機体(1)の走行操縦部(5)から運転者(M)が操作可能な位置にそれぞれ配設してなる、ブーム式散布機。
- 前記走行機体がクローラ式走行機体(1)である、請求項1に記載のブーム式散布機。
- 前記散布用ブーム(4)による散布幅を調節自在にせしめる散布幅調節機構(14)を備えてなる、請求項1または2に記載のブーム式散布機。
- 前記散布幅調節機構(14)を遠隔操作するための操作手段(19)を、前記走行操縦部(5)から前記運転者(M)が操作可能な位置に配設してなる、請求項3に記載のブーム式散布機。
- 前記散布用ブーム(4)を他の形式の散布用ブームと取り替え自在にせしめてなる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のブーム式散布機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21192899A JP3699302B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | ブーム式散布機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21192899A JP3699302B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | ブーム式散布機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001037398A JP2001037398A (ja) | 2001-02-13 |
| JP3699302B2 true JP3699302B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=16614006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21192899A Expired - Fee Related JP3699302B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | ブーム式散布機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3699302B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5357109B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2013-12-04 | 株式会社丸山製作所 | ブームスプレーヤ |
| CN102696569B (zh) * | 2012-06-16 | 2014-05-14 | 南京林业大学 | 用于喷杆喷雾机的喷杆变换装置 |
| JP6076236B2 (ja) * | 2013-11-22 | 2017-02-08 | 株式会社丸山製作所 | 農作業機 |
| CN108419487A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-08-21 | 河南科技大学 | 一种温室大棚用的自走型播种机 |
| CN109287598A (zh) * | 2018-08-16 | 2019-02-01 | 吴良桂 | 一种用于农药喷洒的摇摆式喷药车 |
| WO2022174835A1 (zh) * | 2021-02-22 | 2022-08-25 | 广东博智林机器人有限公司 | 裁切装置及墙纸铺贴机器人 |
-
1999
- 1999-07-27 JP JP21192899A patent/JP3699302B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001037398A (ja) | 2001-02-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5992759A (en) | Material spreader attachment for mounting on a tractor | |
| KR20100105838A (ko) | 이동식 작업 장치 | |
| JP3699302B2 (ja) | ブーム式散布機 | |
| JP4999195B2 (ja) | ブームスプレーヤ | |
| JP2021040534A (ja) | ブームスプレーヤ | |
| JP2010051274A (ja) | 防除作業機 | |
| JP2003009750A (ja) | 薬液散布作業車 | |
| JP4787929B2 (ja) | ブーム式作業車及び手持式コントローラ | |
| JP7224252B2 (ja) | ブームスプレーヤ | |
| JP3996862B2 (ja) | 農作業機 | |
| JP2010274179A (ja) | 薬剤散布機 | |
| JP2020150914A (ja) | 乗用管理機 | |
| JP3534662B2 (ja) | 乗用自走式噴霧装置 | |
| KR100472698B1 (ko) | 골프장용 방제차 | |
| JP3780139B2 (ja) | ブーム操作装置及び作業機 | |
| JP3284867B2 (ja) | ブームスプレーヤのブーム開閉装置 | |
| JP2519006Y2 (ja) | 移動農機における防除作業機 | |
| JP3236523B2 (ja) | 防除用薬液散布装置 | |
| JP2010004819A (ja) | 自走型防除機 | |
| JP3673428B2 (ja) | アタッチメント及びブーム装置 | |
| JP2005000918A (ja) | 乗用自走式噴霧装置 | |
| JP2002331261A (ja) | 液体散布装置 | |
| JP2006087387A (ja) | 薬剤散布作業車 | |
| JP2006136327A (ja) | 散布作業車 | |
| JP3577752B2 (ja) | 薬液噴霧装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050113 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050316 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050512 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050607 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050707 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3699302 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715 Year of fee payment: 4 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715 Year of fee payment: 5 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715 Year of fee payment: 7 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715 Year of fee payment: 8 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |