JP2006087387A - 薬剤散布作業車 - Google Patents

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清明 水津
Norihiro Uejima
徳弘 上島
Norihiro Yano
典弘 矢野
Junichi Oshita
淳一 大下
Masato Nagai
真人 永井
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Abstract

【課題】十字レバーなどのレバー66L,Rを用いながら車体の左右にある散布ブーム44,44の操作を同時に行うことができ、また伸縮動作をする場合でも片手で楽に散布ブーム44,44を操作できる操作性、作業性が向上した薬液散布作業車を提供すること。
【解決手段】薬液散布用の車体左右の散布ブーム44,44をそれぞれ上下方向に動かすためにレバー66L,66Rを上下方向に操作し、左右のブーム44,44をそれぞれ左右方向に伸縮操作するためにレバー66L,Rをそれぞれ左右方向に操作させる第一モードと左右の散布ブーム44,44の両方を同時に作動させる第二モードを切替ボタン65で切替可能に構成した薬剤散布作業車である。
【選択図】図4

Description

本発明は、薬液散布装置を備えた作業車に関し、特にその薬液散布を容易にした装置に関する。
圃場で生育中の作物に対して走行しながら薬液(薬剤又は水散布用のものであるが、これらを本明細書では薬剤散布という)を散布する薬液散布作業車が用いられている。この薬液散布作業車は、その車体の前部に、平行リンク形態のリフトリンクを装着し、この前部のヒッチブラケットとロワリンクとの間にリフトシリンダを設けて、このリフトシリンダの伸縮によってリフトリンクを昇降駆動させる構成とし、このリフトリンクにヒッチブラケットを介して薬液散布の散布ブームを取り付けている。また、前記薬液散布用のブームは中央のセンターブームとその両側に開閉自在のサイドブームを取り付けた構成となっている。
また、前記ブームの昇降、伸縮を行う十字レバーを備えた散布作業車が知られている。
特開2003−334477号公報
薬液散布作業中は作業車の散布ブームの上下動作や伸縮動作を左右の散布ブームで同時に行う場合が多く、前記した特許文献に記載の発明においては、左右散布ブームの操作を十字レバーで同時に操作するが、特に散布ブームの伸縮動作をする場合は片手で操作し難いことがあった。しかし、伸縮専用レバーを新たに設置することは生産コストがかかる。
本発明の課題は、十字レバーなどのレバーを用いながら車体の左右にある散布ブームの操作を同時に行うことができ、また散布ブームを伸縮動作する場合でも片手で楽に操作ができる操作性、作業性が向上した薬液散布作業車を提供することである。
上記課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、車体1に設置された薬液を貯めた薬液タンク18から車体1に設置された薬液散布用の車体左右の散布ブーム44,44に薬液を供給する薬液散布作業車において、左右の散布ブーム44,44をそれぞれ昇降させるアクチュエータ29,29及び同アクチュエータ29,29を駆動操作する第一操作部と、同ブーム44,44をそれぞれ伸縮させるアクチュエータ31,31及び同アクチュエータ31,31を駆動する第二操作部を備え、左右の散布ブーム44,44を左右の前記第一、第二操作部で個別に作動させる第一モードと、左右の散布ブーム44,44の両方を前記第一操作部又は第二操作部で同時に作動させる第二モードを切替可能にした切替設定部65を備えた薬剤散布作業車である。
請求項2記載の発明は、前記第一操作部と前記第二操作部は、操作レバー66L,66Rの前後傾斜操作と左右傾斜操作でそれぞれ操作する構成とし、前記第一モードと前記第二モードを切り替える切替設定部65は、前記レバー66L,66Rの間に配置した請求項1に記載の薬剤散布作業車である。
請求項1記載の発明によれば、左右それぞれの散布ブーム44,44を左右それぞれの第一、第二操作部で個別に作動させる第一モードと、左右の散布ブーム44,44の両方を第一操作部又は第二操作部で同時に作動させる第二モードを切替可能とすることができるので、左右の散布ブーム44を単独で作動させる操作と、両方同時に作動させる操作を簡単に切替えることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、第一モードと第二モードの切替動作をレバー66L,66Rの間に配置したスイッチなどで簡単に行えるので操作性が良い。
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に薬液散布装置を前部に取り付けた薬液散布作業車の側面図を示し、図2には薬液散布作業車の正面図を示す。なお、本明細書では薬液散布作業車の前進方向に向かった左右方向をそれぞれ左、右という。
薬液散布作業車の車体1は、前輪12及び後輪13を軸装するアクスルハウジングをローリング自在に支持する。また、車体はステアリングハンドル14の回転操作により前輪12を操向すると共にボンネット15下のエンジン(図示せず)によって伝動走行される。操縦席17の後部から左右両側にわたって囲うように形成された薬液タンク18は、、車体1に対し着脱自在に搭載され、この薬液タンク18内の薬液を前側に設けられる散布ブーム(サイドブーム44とセンタブーム43)へ圧送する防除ポンプ20が車体1の操縦席17下方に設けられている。
操縦席17の左側下方に設けられたフロア54から吊り下げ式に設置されたステップ55が設けられている。ステップ55によりオペレータは、安全かつ容易に作業者の操縦席17に乗降することができる。
本機のフロア54に薬液タンク18を搭載する自走型薬液散布作業車において、薬液タンク18は、上面視でオペレータの左右側方と後方を覆った略コの字状の構造を有している。このような構造により薬液タンク18の高さを増加させずにタンク容量を増大させるとともに後進時の見通しを確保できる。
前記車体1の前部には、ボンネット15の左右両側部に支持されたリフトリンク3が取り付けられている。リフトリンク3は、アッパリンク24とロワリンク25を平行状に配置して、この前端部間を垂直部4aと水平部4bからなる四角枠状のヒッチブラケット4に連結し、後端部間を直立した支柱23に軸支して平行リンク形態に構成され、この平行リンクのアッパリンク24にはリンク昇降シリンダ27の先端部が接続しているので、リンク昇降シリンダ27の昇降移動によりセンターブーム43及びサイドブーム44の薬剤散布高さを調節することができる。
前記散布ブームは、センターブーム43とセンターブーム43の外側に折畳可能に連結されるサイドブーム44,44とから構成され、各々薬剤噴霧用の噴霧ノズル45(45a、45b)が一定間隔で配置されている。
サイドブーム44は固定サイドブーム44aとスライドサイドブーム44bからなり、スライドサイドブーム44bが固定サイドブーム44aの下方に設けられたレールにスライド自在に設けられている。
ヒッチブラケット4は垂直部4aと水平部4bから成り、該ヒッチブラケット4の前方には機体左右方向に向けて配置されるセンターブーム43を取り付けている。また、シリンダ取付支柱26の上端にはサイドブーム昇降用電動シリンダ29が設けられ、該昇降用電動シリンダ29は、電気的に作動制御される油圧タンク付ソレノイドバルブ28を介して伸縮する構成になっている。サイドブーム昇降用電動シリンダ29のピストン下端にはサイドブーム44が回動自在に取り付けられている。従って左右のサイドブーム昇降用電動シリンダ29,29のピストン伸縮により左右のサイドブーム44,44が昇降される。
サイドブーム44,44は、上下方向の回動軸44c,44cを介してセンターブーム43に取り付けられているが、サイドブーム44,44はセンターブーム43に設けられた開閉用電動シリンダ30,30により開閉される。また、左右のサイドブーム44,44は前後方向の回動軸44d,44dを介してシリンダ取付支柱26,26にそれぞれ取り付けられ、左右のサイドブーム44,44の伸縮は伸縮用電動モータ31,31で行う。
また、図2の薬液散布装置を取り付けた作業車の正面図に示すように、センタブーム43の中央部に薬剤散布ブーム全体の揺動支点43aを設け、薬剤散布ブームは特にサイドブーム44,44を左右方向に略一直線状に展開したときに、左右方向中央の揺動支点43aを中心に自動的に水平制御可能となるように構成している。その水平調整のための構成を以下説明する。
車体1前部にリフトリンク3、3を介して昇降操作自在に設けられたセンターブーム43は、前述したように下部前方に突出した揺動支点43aに中央部を揺動自在に取り付けている。
このままでは薬剤散布ブーム全体は、一点支持のため姿勢が安定しない。そこで、センターブーム43の上部に配設した横柱である水平部4bの中央部に揺動支点51aを有する回動アーム51を設け、該回動アーム51の下端をセンタブーム43の中央部上側に設けたアーム受け52で回動自在に支持する。
また、水平部4bとセンターブーム43のそれぞれ二点間を一対のバランススプリング64,64で正面視で台形状に保持すると共に、垂直部4aとセンターブーム43間に油圧作動のブームローリング油圧シリンダ57を配設した構成としている。バランススプリング64は、走行作業時における薬剤散布ブーム43,44の揺動作動のショックを吸収しようとするものであり、水平制御の作動としては剛体のロッドと考えてよい。
前記アーム受け52はポテンショメータであり、センターブーム43の左右方向への傾斜角度を検出する。薬剤散布ブーム43,44の自動水平制御装置は、アーム受け52で検出した角度を補正する方向にブームローリング油圧シリンダ57の長さを伸縮制御することで、薬剤散布ブーム43,44全体の水平度を自動的に保つ構成になっている。
また、前輪12,12の間には車体1の左右方向の傾斜角度を検出するスロープセンサSが設けられている。
本実施例のサイドブーム44,44は自動水平制御されるが、自動水平制御動作とは、開閉用電動シリンダ30、30により左右のサイドブーム44、44をセンターブーム43の延長線上の水平方向(機体の進行方向に向かって左右方向)に開き、さらにサイドブーム昇降用電動シリンダ29、29を最大限伸ばした際に、サイドブーム44、44が地面に対して水平状態になるように制御することをいう。具体的には、傾斜地を走行中にサイドブーム44,44を開いていてもサイドブーム昇降用電動シリンダ29,29を一方のサイドブーム44をリフトさせ、他方のサイドブーム44をダウンさせることで開いたサイドブーム44,44を傾斜地に対して平行になるようにして、地面に衝突させないようにする。
本実施の形態ではサイドブーム44,44を操作するにあたり、サイドブーム44,44の操作手段を全て操縦席17の側方に設けたコントロールパネル60上に配置している。
コントロールパネル60の拡大平面図を図3に示す。左右のサイドブーム44,44のセンターブーム43に対する伸縮用のブームレバー66を配置した。このブームレバー66はそれぞれ左側と右側のブーム44,44の伸縮用に左右一対配置し、それぞれレバー基部にブーム上下スイッチ及びブーム伸縮スイッチを設けている。また両レバー間には、オルタネート型のワンタッチの操作ボタン65を設け、右側のブームレバー66Rは右サイドブーム44を作動させ、左側のブームレバー66Lは左サイドブーム44を作動させる。そして左右のブームレバー66L,66Rともに外側に傾けると伸縮ブームが伸び、互いに内側に傾けると伸縮ブームが縮むように構成されている。
左右のブームレバー66L,66Rの動きとサイドブーム44,44の伸縮動作を同じ向きにすることで、右手だけで同時に左右のブームレバー66L,66Rを操作できるが、慣れないと操作が難しい。また、左右のサイドブーム44,44を同時に操作可能なので作業効率も従来より向上する。また、前記ブームレバー66L,66Rは十字レバー構造として、前方に傾けるとそれぞれのサイドブーム44,44の先端側を下げ、後方へ傾けるとそれぞれのサイドブーム44,44の先端側を上げることができる。
このように左右のブームレバー66L,66Rの操作により左右のサイドブーム44,44をそれぞれ個別に昇降・伸縮させるモードを第一モードという。
こうして、手の平におさまるサイズの一対の十字レバーであるブームレバー66L,66Rを同時に操作できるので、高齢者、婦女子でも容易に操作ができる。
また、コントロールパネル60の前部にはセンタブーム43と左右のサイドブーム44,44とからなる散布ブームの全体を昇降させる昇降スイッチ67、左右独立してサイドブーム44,44をそれぞれ開閉させる一対の開閉スイッチ68L、68Rを設けている。また、散布制御事項設定表示パネル部には薬液噴霧流量、噴霧圧力、噴霧量累計の表示パネル71とそれらに設定ボタン72、増減ボタン73、累計リセットボタン74及び走行速度を基準にこれらのボタン72〜74による自動散布を開始する自動ボタン77および表示切換ボタン79が設けられている。さらにその後方の列にはセンタブーム43と左右のサイドブーム44,44からの薬液噴霧用のコック開閉用のレバー80、81(センタブーム用レバー80と左右サイドブーム用レバー81、81)と防除ポンプ20(図1)の作動表示ボタン83を配置し、後部には前述のサイドブーム44の伸縮、上下操作用の十字レバーであるブームレバー66L,66Rを配置する構成となっている。
このように、薬液散布作業前に操作する前部の散布ブーム全体の昇降スイッチ67とサイドブーム44,44の開閉スイッチ68と、作業開始後に操作する最後列のサイドブーム44,44の伸縮・上下操作用の十字レバーであるブームレバー66L,66Rとを所定距離だけ離して設けることで、作業者は作業時に誤って散布ブーム全体の昇降、サイドブーム44,44の開閉操作を行うおそれが少なくなり、作業前と作業開始後に操作するスイッチ・レバー類を区別して操作しやすくなる。また、作業開始直後より作業者はサイドブーム44,44の上げ下げ、伸縮用のスライドブーム44b,44bの伸縮用の操作レバー66L,66Rのみを操作すれば良いので、サイドブーム44,44の誤作動等もない。
また、前記左右のサイドブーム44,44を独立して上下、伸縮できる操作レバー66L,66Rの間にオルタネート型のワンタッチの操作ボタン65を設け、該操作ボタン65が押されたときは、片側の操作レバー66の操作で両方のブーム44,44が同じ動作をする構成となっている。これを第二モードとする。
薬剤散布作業中は左右のサイドブーム44,44の上下動作や伸縮動作を同時に行う場合が多く、操作レバー66L,66Rを操作してサイドブーム44,44を同時に操作するが、特に伸縮する操作は片手で操作し難いので、ワンタッチ操作ボタン65を設け、第二モードに切り替えると、片手で左右のサイドブーム44,44を操作でき、操作性、作業性が従来より向上する。
この場合の制御フローを図4(a),図4(b)に示す。
図5及び図6の薬液流量の制御装置の平面図と側面図に示すように、防除ポンプ20を用いて薬剤を各ブーム43、44に供給する場合にその流量を制御する薬剤流量制御弁の開度をモータ82で制御する。モータ82の駆動信号を出力中に流量制御弁87の開度(制御弁87が薬剤流量により上下移動する)の変化をポテンショメータアーム86の上下動で検出する。薬剤流量制御弁87の開度の変化率が所定値以下の場合は警報を発するよう構成する。なお、エアチャンバー84は流路内の空気圧を一定に保って流路内の液圧を所定値に維持する装置である。
従来、薬剤流量制御弁87のニードル固着やモータ82の不具合によって所定の薬剤散布制御ができない場合の不具合発見に時間がかかっていたが、上記図6に示すように薬剤流量制御弁87を上下動させて、流量を制御する際にポテンショメータアーム86の上下動で、薬剤流量制御弁87の開度が制御できる。アーム86の上下動の異常により流量制御装置の異常部分の特定が容易になる。例えば、流量制御弁87の弁開度制御用のモータ82を駆動する信号を出している間、流量制御弁87の位置検出用ポテンショメータの信号を検出し、ポテンショメータの位置変化が所定値(例えば2bit/sec)以下なら異常として制御を停止し、表示モニタ71に異常表示を行う。
また、この散布作業車は、薬剤の散布を何回も繰り返す場合に、累積薬剤散布量を検出できるようにし、その累積薬剤散布量を少なくとも2個以上記憶するメモリを設けている。表示モニタ71に1つの累積薬剤散布量表示ボタン78(図3)で表示切替により切替えて前記2つの累積薬剤散布量を切替表示できるようにする。
上記メモリは、例えはEEPROMに2つの累積散布量記憶領域を設定し、薬剤流量センサパルスをカウントして一日の累積散布量及び各圃場単独の散布量両方を累積していく。そして例えば、一日の累積散布量を確認した後、リセットスイッチを押すと、前記単独積算量をクリアしてゼロに戻す。これにより一日の散布量及び各圃場単独の散布量両方を確認することができる。
次に、散布作業車のリンク機構固定装置について説明する。
サイドブーム44を収納する際には、車体側面に突設した後ブーム受け40bでサイドブーム44を受けるが、更に前方にも前ブーム受け40aを設ける。
トラック運搬時や高車速での移動時はサイドブーム44がバウンドしたり平行リンク24,25部分ががたついて、これが折損するといった問題がある。
そこで、図7(図7(a)は車両の一部側面図、図7(b)は要部斜視図、図7(c)は要部正面図)に示すようにアッパリンク24にブーム補助受け85を固定して設ける。
該ブーム補助受け85は、当接片85bによって固定支持された下方に開いた半円筒状又はそれに近い形状のアーム受け部85aを有する。一方、機体中央部に設けられた支持板88に一対のアーム89,89がその長手方向に複数設けたピン留め89aで水平方向左右に移動可能に支持されている。
サイドブーム44収納時には前記アーム89の下側がサイドブーム44の上面に当接するようにアーム89を左右方向に伸ばし、アーム受け部85aの半円部分でアーム89の上面を受けてサイドブーム44を安定させる。
従ってサイドブーム44を収納位置に収納する際には、図7(c)の紙面右側(A)に示すようにアーム受け部85aでアーム89が上方から支持されるので、トラック運搬時や高車速での移動時でもサイドブーム44がアーム89を介して安定に支持される。なお、図7(c)の紙面左側(B)にはアーム受け部85aでアーム89が支持されていない状態を示している。
図8(図8(a)は平面図、図8(b)は側面図)は、前記作業車の油圧配管の一部接続構成を示す。
作業車のフロア54の下方には、二つのコネクタC1,C2を支持するコネクタ支持プレート91を設け、この内側のコネクタC1の後部に油圧ポンプ(図示せず)側からの配管L1を接続すると共に、同コネクタC1の前部に中継ホースL2及びワンタッチ式カプラCP1を介して前記散布ブームローリング用油圧シリンダ57へ圧油を送る配管L3を接続する構成となっている。また外側のコネクタC2の前部には、ワンタッチ式カプラCP2を介して前記油圧シリンダ57からの戻り油を通す配管L4を接続し、コネクタC2の後部には、別途備えた車体後部のロアリンク昇降用の制御バルブへ圧油を送る配管L5を接続する構成となっている。
以上のように構成した油圧配管接続構成では、作業車に前記散布ブームを備えない場合、前記ワンタッチ式カプラCP1,CP2の配管を外して、前記コネクタC1に接続された中継ホースL2の他端をカプラCP2へ接続することで油圧ポンプから吐出された圧油を直接前記制御バルブへ送る。
これにより、また散布ブームの着脱に応じて中継ホースL2にて、油路を容易に切り替えることができ、またこの散布ブームの未装着時にも未使用のホースを余すことがないので、保守管理等も容易となる。
なお、パワーステアリング用油圧制御弁Vへは配管LP1から油圧ポンプからの圧油を送り、油圧制御弁Vからの油圧ポンプへの戻り油は配管LP2から戻す。
こうして車体前方に位置する散布ブーム43,44の自動水平制御装置及び別途備えた車体後部に位置する作業機用の昇降シリンダ(図示せず)を使う場合の油圧配管経路を容易に切替可能である。
図9に示すように、既存のフロントパネル内にて変速を行うHST(図示せず)を操作する変速レバー102を設け、該変速レバー102は上下及び前後に動かすことができる。
変速レバー102の基部にはレバー上下回動軸103と前後回動軸104を設けた支持部材106をステアリングボックス105に設けている。支持部材106は円筒部106aと該円筒部106aの内部に上下方向移動可能なロッド106bを備え、該円筒部106aがステアリングボックス106の壁面を貫通してレバー上下回動軸103を中心に矢印A方向に揺動自在になっている。
また、円筒部106aには上下方向に長い長穴106a1が設けられ、該長穴106a1に係止された係止片107が遊嵌されている。該係止片107を挟持する前進用挟持片108aと後進用挟持片109aをそれぞれ備えた前進用操作アーム108と後進用操作アーム109が配置されているが、該前進用操作アーム108は回転筒111内に回動自在の回転軸112と接続しており、後進用操作アーム109は回転筒111に固着されている。
回転軸112の先端部にはロッド113を接続した支持片115が設けられており、該ロッド113は「く」の字状の中継アーム117を介してHSTのトラニオン軸120の操作軸121を操作するロッド123に連結している。また、後進用操作アーム109が固着された回転筒111の先端部にはロッド114を接続した支持片116が設けられており、該ロッド114は「く」の字状の中継アーム117を介してHSTのトラニオン軸120の操作軸121を操作するロッド123に連結している。
従って、変速レバー102を上方向(オペレータからみると左方向)に動かすと、作業車の「前進」が選択され、変速レバー102を下方向(オペレータからみると右方向)に動かすと、作業車の「後進」が選択される。そして変速レバー102を前後方向に動かすと、円筒部106aがレバー前後回動軸104を中心に揺動する。該円筒部106aの揺動で係止片107が前進用挟持片108a又は後進用挟持片109aを動かす。該前進用挟持片108a又は後進用挟持片109aは前進用操作アーム108又は後進用操作アーム109と一体であるので、回転筒111又は該回転筒111内の回動自在の回転軸112を回転させ、回転軸112又は回転筒111の先端部の支持片115又は116の回動がロッド113又は114等を介してHSTのトラニオン軸120を作動させ、作業車の前進方向又は後進方向に動かすことができる。
作業車の前後進の速度調整を変速レバー102で行う場合にレバー102の前後進位置が直線的に配置されていると、ストロークが必要になり、微妙な車速を必要とする場合に調整が難しかったが、上記した図9に示す構成にすることで作業車の前進と後進を左右位置の選択が容易になる。
本発明は、薬液散布装置を備えた作業車に関し、例えば、薬液、散水等の流体を蓄えた散布装置を備えた作業車に適用できる。
本発明の実施の形態の薬液散布装置を前部に取り付けた作業車の側面図である。 図1の薬液散布装置を取り付けた作業車の正面図である。 図1の薬液散布装置を取り付けた作業車のコントロールパネルの平面図である。 図1の薬液散布装置を取り付けた作業車のブームの上下、伸縮制御のフロー図である。 図1の薬液流量の制御装置の外観平面図である。 図1の薬液流量の制御装置の外観側面図である。 図1の薬液散布作業車のサイドブームの保持装置の側面図(図7(a))、要部斜視図(図7(b))及び要部正面図(図7(c))である。 図1の薬液散布作業車の油路の一部を示す平面図(図8(a))と側面図(図8(b))である。 図1の薬液散布作業車のHSTを操作する変速レバーの上下及び前後の作動機構図である。
符号の説明
1 車体 3 リフトリンク
4 ヒッチブラケット 4a 垂直部
4b 水平部 12 前輪
13 後輪 14 ステアリングハンドル
15 ボンネット 17 操縦席
18 薬液タンク 20 防除ポンプ
23 支柱 24 アッパリンク
25 ロワリンク 26 シリンダ取付支柱
27 リンク昇降用油圧シリンダ 28 ソレノイドバルブ
29 サイドブーム昇降用電動シリンダ
30 開閉用電動シリンダ 31 伸縮用電動モータ
40a 前ブーム受け 40b 後ブーム受け
43 センターブーム 43a 揺動支点
44 サイドブーム 44a 固定サイドブーム
44b スライドサイドブーム 44c 上下方向回動軸
44d 前後方向回動軸 45a、45b 噴霧ノズル
51 回動アーム 51a 揺動支点
52 アーム受け 54 フロア
55 梯子部材 57 油圧シリンダ
60 コントロールパネル 64 バランススプリング
65 ワンタッチ操作ボタン 66 操作レバー
67 昇降スイッチ 68 開閉スイッチ
71 表示パネル 72 設定ボタン
73 増減ボタン 74 累計リセットボタン
77 自動ボタン 78 累積薬剤散布量表示ボタン
79 表示切換ボタン 80、81 コック開閉用レバー
82 モータ 83 作動表示ボタン
84 エアチャンバー 85 ブーム補助受け
85a 半円柱アーム受け部 86 ポテンショメータアーム
87 薬剤流量制御弁 88 支持板
89 アーム 89a ピン留め
91 コネクタ支持プレート 102 変速レバー
103 上下回動軸 104 前後回動軸
105 ステアリングボックス 106 支持部材
106a 円筒部 106b ロッド
106a1 長孔 107 係止片
108 前進操作アーム 109 後進操作アーム
108a 前進用狭持片 109a 後進用狭持片
111 回転筒 112 回転軸
113,114 ロッド 115,116 支持片
117 く字状アーム 120 トラニオン軸
121 操作軸 123 ロッド
S スロープセンサ

Claims (2)

  1. 車体1に設置された薬液を貯めた薬液タンク18から車体1に設置された薬液散布用の車体左右の散布ブーム44,44に薬液を供給する薬液散布作業車において、
    左右の散布ブーム44,44をそれぞれ昇降させるアクチュエータ29,29及び同アクチュエータ29,29を駆動操作する第一操作部と、
    同ブーム44,44をそれぞれ伸縮させるアクチュエータ31,31及び同アクチュエータ31,31を駆動する第二操作部を備え、
    左右の散布ブーム44,44を左右の前記第一、第二操作部で個別に作動させる第一モードと、左右の散布ブーム44,44の両方を前記第一操作部又は第二操作部で同時に作動させる第二モードを切替可能にした切替設定部65を備えたことを特徴とする薬剤散布作業車。
  2. 前記第一操作部と前記第二操作部は、操作レバー66L,66Rの前後傾斜操作と左右傾斜操作でそれぞれ操作する構成とし、前記第一モードと前記第二モードを切り替える切替設定部65は、前記レバー66L,66Rの間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の薬剤散布作業車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245455A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Toyo Noki Kk トラクター直装式ブームスプレーヤ
JP2017013035A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 株式会社やまびこ スライドブーム装置及びこれを備えるブームスプレーヤ

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