JP2009261328A - 防除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、防除機は、一台の防除ポンプで吐出量が少量で行う水田の防除作業や比較的多量の吐出量を要する畑の防除作業等を行い、吐出量が過不足する矛盾に対応しながら、例えば、散布時の車速を微妙に調節するなどして作業を行わなければならない課題があった。
【解決手段】この発明は、上記課題を解決するために、基部を薬液タンクに接続した2本のサクションホースに、それぞれ防除ポンプを吸引可能に連通して装備し、前記2つの防除ポンプに接続した吐水ホースを、中間部位で合流させて1本の吐水ホースにまとめて噴霧可能に構成した防除機であって、前記2つの防除ポンプは、同時に駆動させながら多量散布による高速防除と、一方のみを駆動して行う小馬力による防除作業とを可能にした防除機としている。
【選択図】図1
【解決手段】この発明は、上記課題を解決するために、基部を薬液タンクに接続した2本のサクションホースに、それぞれ防除ポンプを吸引可能に連通して装備し、前記2つの防除ポンプに接続した吐水ホースを、中間部位で合流させて1本の吐水ホースにまとめて噴霧可能に構成した防除機であって、前記2つの防除ポンプは、同時に駆動させながら多量散布による高速防除と、一方のみを駆動して行う小馬力による防除作業とを可能にした防除機としている。
【選択図】図1
Description
この発明は、薬液タンクに接続した2つの防除ポンプを、同時に駆動して多量散布による高速防除と、一方のみを駆動して行う小馬力による防除作業とを選択できる防除機に関する。
従来からこの種の乗用型防除機は、例えば、特開2008−55292号公開特許公報に開示されているように、薬液タンクに接続されていて薬液を圧送するポンプは、一台が装備され防除作業を行う構成となっている。
上記公開特許公報に記載されている発明は、乗用型防除機において、薬液を貯留する薬液タンクと、薬液タンクから薬液を吸送するポンプとの間における低圧吸水経路内に、流量を検出する第二流量センサを設けて、タンクとポンプとの間の流量低下による不具合に対して迅速に対応しようとする技術が開示されている。
特開2008−55292号公開特許公報
従来から防除機は、一台の防除ポンプ、例えば70L、又は100L等の吐出容量の能力を備えた防除ポンプが搭載され、これによって吐出量が少量で行う水田の防除作業(例えば、吐出量40L程度)を行なったり、或いは畑の防除作業(例えば、吐出量100L程度)を行うとき、一台の防除ポンプであるが故に、吐出量が過不足する矛盾に対応しながら、例えば、散布時の車速を微妙に調節するなど他の作業技術によってカバーしながら防除作業を行わなければならない課題があった。
それに対して、この出願は、2ポンプを装備した防除機を構成して、2つの防除ポンプを、同時に駆動させながら多量散布による高速防除を可能にし、又は、一方のみを駆動して行う小馬力による小範囲の防除作業を行うこともできるものとして従来の課題を解消せんとするものである。
この発明は、上記課題を解決するために、つぎの如き技術手段を講じたものである。
すなわち、請求項1に記載した発明は、基部を薬液タンク(1)に接続した2本のサクションホース(2a),(2b)に、それぞれ防除ポンプ(3a),(3b)を吸引可能に連通して装備し、前記2つの防除ポンプ(3a),(3b)に接続した吐水ホース(4a),(4b)を、中間部位で合流させて1本の吐水ホース(4)にまとめて噴霧可能に構成した防除機であって、前記2つの防除ポンプ(3a),(3b)は、同時に駆動させながら多量散布による高速防除と、一方のみを駆動して行う小馬力による防除作業とを可能にした防除機としたものである。
すなわち、請求項1に記載した発明は、基部を薬液タンク(1)に接続した2本のサクションホース(2a),(2b)に、それぞれ防除ポンプ(3a),(3b)を吸引可能に連通して装備し、前記2つの防除ポンプ(3a),(3b)に接続した吐水ホース(4a),(4b)を、中間部位で合流させて1本の吐水ホース(4)にまとめて噴霧可能に構成した防除機であって、前記2つの防除ポンプ(3a),(3b)は、同時に駆動させながら多量散布による高速防除と、一方のみを駆動して行う小馬力による防除作業とを可能にした防除機としたものである。
例えば、50Lの防除ポンプを2機装備して両ポンプを合わせて100Lの防除機を構成すると、水田防除作業時には一方のポンプのみを使用して吐出量40L程度の防除作業の消費馬力を少なくしながら行うことができる。更に、畑の防除作業において、吐出量100Lで行う場合には2ポンプを同時に駆動すれば、吐出量に過不足が生じる矛盾はなくなり、散布時の車速を通常速、乃至は散布車速をアップできる利点がある。
この出願の請求項1の発明は、一つの防除機に2機の防除ポンプを搭載し、同時に両ポンプを駆動して吐出量を多くして高速防除を行ったり、2機のうちの1機のみを駆動して使用馬力を小さくしながら、水田等の狭い範囲の防除作業を行うことが可能となった特徴がある。
この発明は、上記の特徴に併せて、2機の防除ポンプを使い分けることによって、幅広い防除作業が可能となり、作業に余裕が持てる特徴がある。
以下、実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図2、及び図3は、乗用型防除機の非作業時と防除作業時との態様を示すもので、図2は、後述する左右両側のサイドブーム20b,20bを折り畳んで収納した非作業状態を示し、図3は、後述するセンターブーム20aの両側に上述のサイドブーム20b,20bを拡張した状態で行う防除作業中の正面を示している。
図2、及び図3は、乗用型防除機の非作業時と防除作業時との態様を示すもので、図2は、後述する左右両側のサイドブーム20b,20bを折り畳んで収納した非作業状態を示し、図3は、後述するセンターブーム20aの両側に上述のサイドブーム20b,20bを拡張した状態で行う防除作業中の正面を示している。
まず、乗用型防除機10は、図面に示すように、車体11の前部寄りの位置にエンジン12が搭載され、ミッション装置13に入力されて回転各部を伝動する構成となっている。そして、車体11は、後部に軸架された後輪14,14と前部の前輪15,15とによって走行可能に支持した構成とし、左右の前輪15,15をステアリングハンドル16によって操縦される操舵輪とし、左右の後輪14,14を駆動輪に構成している。
そして、薬液タンク1は、図2、及び図3に示すように、車体11上の運転席17を囲むように、左右両側と後ろ側とに平面視コ字型に配置して形成し、出来るだけ貯留容量が多量になる構成としている。そして、タンク1内の薬液は、防除ポンプ3a,3bによって圧送されて、センターブーム20aと左右両側のサイドブーム20b,20bとによって噴霧できる構成としている。そして、上記サイドブーム20b,20bは、図4に示した各操作スイッチによって、上下や開閉等の位置や状態を調節操作できる構成としている。
まず、7は上下スイッチ、8a,8bは左右サイドブーム20b,20bの開閉スイッチを示している。更に、9a,9bは上記左右サイドブーム20b,20を、上げ・下げ・伸・縮の四つの移動操作を行うレバースイッチである。
この2つのレバースイッチ9a,9bは、図4に示すように、両レバーの間隔を従来よりも著しく接近させ、左右の伸び側と縮み側とを同じ方向に配置して設け、片手で両方を操作できる間隔に構成している。したがって、実施例は、左右サイドブーム20b,20bの伸縮操作が、オペレーターの片手で楽にできるから、操作が楽になるのは勿論であるが、防除作業の能率が向上する利点がある。
以下、この出願の主要部の構成について、図1に基づいて具体的に説明する。
まず、2機の防除ポンプ3a,3bは、基部を薬液タンク1に接続したサクションホース2を、中間部から分岐して2本にしたサクションホース2a,2bにそれぞれ連結して構成している。実施例の場合、2機の防除ポンプ3a,3bは、それぞれ吐出量50Lの容量のポンプを装備し、防除ポンプ3aにはPTO21を連結して伝動可能とし、防除ポンプ3bには入力プーリー22を軸架して伝動可能に構成している。23はサクションフィルターであって、サクションホース2の基部側に設けている。
まず、2機の防除ポンプ3a,3bは、基部を薬液タンク1に接続したサクションホース2を、中間部から分岐して2本にしたサクションホース2a,2bにそれぞれ連結して構成している。実施例の場合、2機の防除ポンプ3a,3bは、それぞれ吐出量50Lの容量のポンプを装備し、防除ポンプ3aにはPTO21を連結して伝動可能とし、防除ポンプ3bには入力プーリー22を軸架して伝動可能に構成している。23はサクションフィルターであって、サクションホース2の基部側に設けている。
そして、吐出ホース4a,4bは、図面に示すように、基部をそれぞれ2機の防除ポンプ3a,3bに接続して延長し、中間部位で合流させて1本の吐水ホース4にまとめて噴霧可能に構成している。なお、24は攪拌ホースを示し、前記吐出ホース4a,4bから吐出薬液の一部を、元の薬液タンク1内に還流させてタンク内の薬液を攪拌する構成としている。そして、前記吐出ホース4は、図面に示すように、途中位置に安全弁25、エアチャンバー26、流量制御弁27、流量センサ28がそれぞれ装備され、その終端部を噴霧コック30に接続した構成としている。
そして、噴霧コック30には、3本の噴霧ホース31a,31b,31cが接続され、それぞれ左右サイドブーム20b,20bとセンターブーム20aとに連通され、基部には開閉操作する3個のコック32a,32b,32cを装備して構成している。
以上のように構成した前記2つの防除ポンプ3a,3bを装備した2ポンプ式防除機は、両ポンプを同時に駆動させながら多量散布による高速防除を行うことが可能であり、又、片方を停止して一方のみを駆動しながら低馬力の下に小範囲の防除作業を行うことも自由にできる構成としている。
このように、2ポンプ式防除機は、実施例では、狭い範囲の水田防除、例えば40Lの防除作業を行う場合、従来の防除機で70Lの吐出量ポンプを搭載した型式では、吐出量が余ることになり、実施例の場合、一方の防除ポンプ3aのみの駆動で、小馬力の消費で充分な防除作業を大きな過不足なく行うことができる。
そして、実施例は、従来の100Lポンプを搭載した型式に比較すると、エンジン12の消費馬力も小さく、薬液の無駄も大幅に減少できる効果もある。
更に、実施例の2ポンプ式防除機は、畑の慣行散布の100L防除の場合には、両ポンプ3a,3bを同時駆動しながら行うことによって、従来の70Lポンプ搭載型防除機より散布時の車速を高速にして高能率の防除作業が可能になる特徴がある。
更に、実施例の2ポンプ式防除機は、畑の慣行散布の100L防除の場合には、両ポンプ3a,3bを同時駆動しながら行うことによって、従来の70Lポンプ搭載型防除機より散布時の車速を高速にして高能率の防除作業が可能になる特徴がある。
つぎに、ブームに水平制御機構を設けた乗用防除機において、水平制御機構の作動に伴う車体振動に関連して、走行速度を自動減速させて安全走行ができる実施例を説明する。
まず、乗用防除機に搭載しているエンジン12に電子ガバナーを装備して電気信号に基づいてエンジン回転数を自動的に調節できる構成としている。そして、この場合、実施例の電子ガバナーは、乗用防除機の車体振動が設定値をオーバーするとエンジン回転数を、予め設定している低速側の設定値まで減速するエンジン回転制御機構に接続した構成としている。
まず、乗用防除機に搭載しているエンジン12に電子ガバナーを装備して電気信号に基づいてエンジン回転数を自動的に調節できる構成としている。そして、この場合、実施例の電子ガバナーは、乗用防除機の車体振動が設定値をオーバーするとエンジン回転数を、予め設定している低速側の設定値まで減速するエンジン回転制御機構に接続した構成としている。
そして、乗用防除機は、上記のように構成して防除作業を行うと、サイドブーム20b,20bが自動水平制御機構によって上下に制御され、揺れながら防除作業を行う。そして、乗用防除機が、特に荒れた圃場を走行するときには、サイドブーム20b,20bが上下に大きく揺れ始めると、前記したエンジン回転制御機構が働き、揺れを検出して電気信号に換えて、前記電子ガバナーに信号を入力し、エンジンの回転を低速側に制御するものである。
以上のようにして、実施例は、エンジン回転を低速側に自動的に制御して乗用型防除機の走行速度を減速し、安全走行に切り替えて作業を継続することができる。そして、前記エンジン回転制御機構は、サイドブーム20b,20bの振動が設定値以下に回復すると、電子ガバナーを介してエンジン回転を復帰することになる。
このように、実施例は、荒れた圃場で凹凸の多い表土上を走行するとき、乗用防除機のサイドブーム20b,20bにかかる過負荷の状態を回避することができる。
つぎに、乗用防除機のキャビン35について説明する。
つぎに、乗用防除機のキャビン35について説明する。
従来から乗用防除機は、薬剤散布作業において、薬剤の被爆防止のために車体上に密閉式のキャビン35を搭載することが多く、そのキャビン35に関する実施例を説明する。
実施例に係るキャビン35は、図5に示すように、キャビンフレーム36に、透明な熱線反射シート37を取付けて囲んだ構成としている。そして、前記熱線反射シート37は、輻射熱を遮断できる素材によって構成しており、キャビン35の室内に熱が侵入するのを未然に阻止できる構成としている。
実施例に係るキャビン35は、図5に示すように、キャビンフレーム36に、透明な熱線反射シート37を取付けて囲んだ構成としている。そして、前記熱線反射シート37は、輻射熱を遮断できる素材によって構成しており、キャビン35の室内に熱が侵入するのを未然に阻止できる構成としている。
そして、乗用防除機は、夏季の猛暑の中で防除作業をすることが多いが、ほとんどの場合、薬剤の被爆防止のためにキャビン35を密閉式に構成し、噴霧薬剤の浸入を防止できるものとしている。このように、実施例の乗用防除機は、キャビン35を形成しているキャビンフレーム36に、透明であって、輻射熱を遮断できる素材から構成されている熱線反射シート37を取り付けて構成しているから、オペレーターは、猛暑に悩まされることなく、薬剤の被爆から護られながら防除作業を安全に行うことができる。
つぎに、乗用防除機等の作業車両に装備した車高調節装置について、図6、乃至図12に示した実施例を説明する。
まず、実施例は、図6に示したように、作業車両39の車体フレーム40を高くした位置(高床位置)と、図11に示すように、車体フレーム40を低くした位置(低床位置)とに高・低切替え調節を行う車輪45,45の支持装置である。そして、車体フレーム40の左右両外側に位置するアクスルケース41は、図7、及び図8に示すように、外端部に取付け用のフランジ42が形成されている。
まず、実施例は、図6に示したように、作業車両39の車体フレーム40を高くした位置(高床位置)と、図11に示すように、車体フレーム40を低くした位置(低床位置)とに高・低切替え調節を行う車輪45,45の支持装置である。そして、車体フレーム40の左右両外側に位置するアクスルケース41は、図7、及び図8に示すように、外端部に取付け用のフランジ42が形成されている。
そして、該フランジ42には、取付けピン43を挿し込んで連結する取付孔44が左右上部と左右下部とにそれぞれ1個ずつ計4個が形成されている。一方、外側に車輪45を軸装した伝動ケース46は、図7、及び図8に示すように、車輪伝動機構47を内装し、前記アクスルケース41の外側端部に形成された取付け用のフランジ42に対応する位置にフランジ48を設けて構成している。
前記伝動ケース46は、図面に示すように、前記アクスルケース41の内側に固定されている円筒形状のメタル49内にスライド自由に嵌合して保持されるスライド支持筒50が固着して設けられている。
したがって、伝動ケース46は、図7に示すように、アクスルケース41のフランジ42にフランジ48を接合して4個の取付けピン43を取付孔44に挿し込んで連結固定した位置で、スライド支持筒50も円筒形状のメタル49内に嵌合して保持され、一体に連結状態を保持できる構成としている。なお、4個の前記取付けピン43は、実施例の場合、図7、図8に示すように、基部(フランジ48側)にばねを設けて取付孔44側へ張圧して接合状態が保持できる構成としている。
そして、アクスルケース41に軸架されている車軸51は、図9に示すように、車体フレーム40側の走行ミッション内に装備されたデフ機構53に接続し、外側に延長して外端部にベベルギヤ54を軸着して構成している。そして、車輪伝動機構47は、図9に示すように、伝動ケース46内に上下方向に軸架している縦軸55上のベベルギヤ56に、前記車軸51上のベベルギヤ54を歯合させた構成としている。そして、車輪伝動機構47は、前記縦軸55に軸着している他のベベルギヤ57と車輪45を軸装している車輪軸59のベベルギヤ60とを噛合わせて車輪45まで伝動する構成としている。
そして、車輪45を軸装した伝動ケース46は、フランジ48をアクスルケース41のフランジ42に着脱自由に連結する場合、車体フレーム40をジャッキで吊り上げておき、4個の取付けピン43をいったんアクスルケース41のフランジ42から抜き、ハンドル65をもって定位置のアクスルケース41に対して180度回転(反転)して一方のフランジ42にある4個の取付孔44に、他方のフランジ48の4本の取付ピン43を合わせて挿込み係合して固定する。そのとき、伝動ケース46は、図7、及び図8に示すように、アクスルケース41内の円筒形状のメタル49に、スライド支持筒50を摺動自由に挿入して嵌合するから、アクスルケース41側に支えられ、比較的楽に車輪45,45の高さ調節ができる。
このようにして、実施例に係る作業車両39は、図6に示した高床位置と、図11に示した低床位置との一方を選択して高・低切替え調節を、比較的容易に行うことができる特徴がある。したがって、作業車両39は、水田作業、畑作業、ハウス内作業等に応じて車高を調節して、広範囲に渡り使用できるものとなった。
そして、車輪45,45は、図6と図11とから解るように、低床時と高床時との調節位置で、キャンバー角が逆になる構成にしているから、低床時には高速、直進走行に有利な角度になり、有効に活用することができる。
つぎに、図13、及び図14に基づいて、耕耘装置の耕深制御用のそり65の実施例を説明する。
従来から高精度の畑用中耕除草機の耕深制御用として設けられているそり65は、一工程終了後に、ロワーリンク66を上部位置に持ち上げると、垂れ下がりの状態になって、最低地上高さが下がってしまう課題があった。
従来から高精度の畑用中耕除草機の耕深制御用として設けられているそり65は、一工程終了後に、ロワーリンク66を上部位置に持ち上げると、垂れ下がりの状態になって、最低地上高さが下がってしまう課題があった。
このような従来型に対して、実施例は、ロワーリンク66を持ち上げたとき、一体的に上昇する支持杆67の下部に枢着しているそり65を、作動アーム68とワイヤー69とによって吊り上げて地上高さを高くする構成としたものである。すなわち、そり65は、図面に示すように、角チューブから形成した支持杆67の下端部に支点Pを中心に回動自由に枢着して設けられ、その支持杆67の内部を通しているワイヤー69の下端部を連結して、ワイヤー69の引き上げ移動で上下回動する構成としている。そして、ロワーリンク66は、図示を省略している昇降用油圧シリンダーに連結されて前後に回動する作動装置70と一体に形成されて昇降回動する構成となっているが、このロワーリンク66には、前記上下作動に関連して揺動する作動アーム68が枢着して設けられている。
そして、上記作動アーム68は、車台の定位置に下端部を固着したスプリング式連結杆71の上部が連結されており、前記ロワーリンク66が下方位置(作業位置)にあるときには倒伏状態にあり、上方位置(非作業位置)にあるときには起立状態に回動する構成としている。そして、前記ワイヤー69は、作動アーム68に連結して設け、この作動アーム68の倒伏と起立との回動に伴ってそり65が支点Pを中心に上下に回動する構成としている。
ここで、そり65は、図13において、ロワーリンク66が実線の位置(下方の作業位置)にあるときには、スプリング式連結杆71が縮んで作動アーム68が倒伏状態にあり、ワイヤー69が緩んで下方の接地位置に保持されている。つぎに、そり65は、ロワーリンク66が上昇して仮想線で示す位置に達すると、支持杆67と一体で上昇すると共に、スプリング式連結杆71が伸ばされて作動アーム68が起立状態に変化してワイヤー69を上方に引き上げて上方に回動させることになる。
このように、実施例は、そり65を、ロワーリンク66の上下昇降作動に連動させて上下に回動し、ロワーリンク66が上昇位置に達したとき、地上高さをより高くすることができる特徴がある。
1 薬液タンク 2a サクションホース
2b サクションホース 3a 防除ポンプ
3b 防除ポンプ 4a 吐出ホース
4b 吐出ホース
2b サクションホース 3a 防除ポンプ
3b 防除ポンプ 4a 吐出ホース
4b 吐出ホース
Claims (1)
- 基部を薬液タンク(1)に接続した2本のサクションホース(2a),(2b)に、それぞれ防除ポンプ(3a),(3b)を吸引可能に連通して装備し、前記2つの防除ポンプ(3a),(3b)に接続した吐水ホース(4a),(4b)を、中間部位で合流させて1本の吐水ホース(4)にまとめて噴霧可能に構成した防除機であって、前記2つの防除ポンプ(3a),(3b)は、同時に駆動させながら多量散布による高速防除と、一方のみを駆動して行う小馬力による防除作業とを可能にした防除機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012153168A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-16 | New Delta Industrial Co Ltd | 無人ヘリコプターの薬液散布装置 |
JP2014187895A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Iseki & Co Ltd | 薬液散布車両 |
CN112273357A (zh) * | 2020-11-14 | 2021-01-29 | 胡珍辉 | 一种农产品用可多角度旋转的喷洒装置及其使用方法 |
-
2008
- 2008-04-25 JP JP2008115519A patent/JP2009261328A/ja active Pending
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