JPH0420203A - 施肥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、乗用型田植機のような移植機において、苗の
移植と同時に粉・粒状の肥料を施肥するようにした施肥
装置を備えた移植機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、左右一対の前輪および後輪を存する乗用走行車体
の後部寄りに運転座席を設け、該乗用走行車体の後部に
移植部を昇降可能に装着し、この移植部と」二記運転座
席との間に、乗用車体側に設けた送風機構と連通して移
植部側に肥料を送出して施肥する施肥ホースを有する施
肥装置を設けた移植機（田植機）が本出願人によって提
案されている。

この移植機は、乗用走行車体の後部に、油圧シリンダに
よって作動するリンク機構を介して複数条植えの移植部
が昇降可能に装着され、この移植部が上昇したときに施
肥ホースの一部が屈曲（弯曲）するようになっている。

また、施肥ホースは、乗用車体側に設けた送風機構に一
定の内径を有する可撓性のホースを連通させ、移植部側
に肥料を送１１１シて施肥するようにしたものであった
。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記のように構成された移植機においては、
リンク機構を介して移植部を上昇させたときに施肥ポー
スの送風機構と連結した位置の直後の部分が屈曲（弯曲
）することになり、この部分に肥料が詰まり易いという
問題点があった。

また、施肥ホースの内径が一定であると、その内部の風
圧も一定であり、このため、施肥ホースの終端から排出
される風圧が大きすぎて移植部によって植え付けられる
苗や圃場に悪影響を及ぼすことがあった。

本発明は、」二記の課題を解決することを目的になされ
たものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本発明は、前輪および後輪
を有する乗用走行車体の後部寄りに運転座席を設け、該
乗用走行車体の後部に移植部を昇降可能に装着し、この
移植部と上記運転座席との間に、乗用車体側に設けた送
風機（７４と連通して移植部側に肥料を送出する施肥ホ
ースを存する施肥装置を設けた移植機において、上記施
肥ホースを、移植部側に固定される固定ホースと、送風
機構と固定ホースとを連通、連結する連結ホースとで構
成し、連結ホースの内径を固定ホースの内径より小さく
なるように構成したことを特徴とするものである。

〔作　　用〕

」二記の構成によって本発明は、連結ホース内を流れる
風の圧力は、固定ホース内を流れる風の圧力より大きく
なって、移植部を上昇させたときに連結ホースが屈曲し
てこの部分、あるいはその前側部分等に肥料が溜ること
があっても、大きい圧力風によって肥料を後方に送出し
詰まりを防止する。また、固定ホースでは圧力風が弱ま
るので、終端から排出される風圧も弱くなって植付は苗
や圃場等に悪影響を及ぼさない。

〔実　施　例〕

以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

第１図において、符号Ｉは乗用走行車体で、この乗用走
行車体Ｉは、車体フレーム２の前部および後部にそれぞ
れが駆動して走行する左右一対の前輪３および後輪４を
装備し、車体フレーム２の前後方向はぼ中間位置にエン
ジン５を搭載している。エンジン５はカバー６により覆
われ、とのエンジンカバー６上に、運転座席７が左右に
スライド可能に設けられている。運転座席７の前側に操
向ハンドル８が設けられ、車体フレーム２の後端部に立
設した支持フレーム９に、油圧シリンダＩＯの伸縮によ
り回動して後端側が昇降する昇降リンクＩＩの基端部が
枢支され、この昇降リンク１１の後端部に複数条植え（
この実施例では６条）の移植部１２が左右にローリング
可能に連結されている。

この移植部１２と運転座席７との間に、施肥装置１３が
配設されている。

車体フレーム２の前部下方にはトランスミッション１４
が配設されていてエンジン５から動力を受け、前輪３を
駆動すると共に、トランスミツシロンＩ４の前部に設け
た後輪用デフＩ５に動力伝達し、後輪用デフ１５から後
輪用伝動軸１６を介して後輪４に動力伝達されるように
なっている。また、車体フレーム２の後部下方に伝動ボ
ックス１７が設けられていてトランスミッション１４か
ら伝動軸１８を介して動力を受け、移植部Ｉ２に移植部
伝動軸１２ａを介して動力伝達し、また肥料繰り出し用
リンク１９を介して施肥装置１３に動力伝達するように
している。

上記移植部１２は、その本体フレーム２０に、上側に位
置して移植用の苗を載置して所定のストロークで左右に
往復移動する苗載せ台２１を斜設し、下側にフロート２
２を設けると共に、後部に機体の進行方向に向は回転し
ながら、苗載せ台２１の傾斜下端部に設けた苗取り出し
口（図示せず）から苗を一株ずつ取り出して、圃場に植
え付ける苗植付は体２３を設けている。上記フロート２
２は、図示しないが、本体フレーム２０に対してリンク
機構により」−下に線動可能に支持され、そのリンク機
構の近傍にフロート２２の上下動により切り替わる油圧
切り替えバルブが設けられ、この油圧切り替えバルブに
より上記油圧シリンダー０を伸縮作動させて昇降リンク
１１を介して移植部１２を昇降させ、フロート２２の接
地圧をほぼ一定に保持し、苗植付は体２３により植え付
けられる苗の植えイ」け深さがほぼ一定になるようにし
である。符号２１ａは、苗載せ台２１の」二端部に設け
られた苗ガイドである。

上記施肥装置１３は、移植部１２の苗植え付は条数と同
じ施肥条数（６条）ををするもので、上部に粉φ粒状肥
料を収容する肥料ホッパ２４を設け、その下部に、肥料
繰り出し用リンク１９ヲ介して動力を受けて駆動し、ホ
ッパ２４内の肥料を下方に所定量ずつ繰り出す繰り出し
部２５を設け、この繰り出し部２５から繰り出された肥
料が落下する前後通路２６を設けると共に、該前後通路
２６の前側に左右方向に延び、フレームを兼ねるエアー
チャンバー２７を連通させて配設し、このエアーチャン
バー２７の前部に送風機２８からの送風管２９を連通さ
せている。

上記前後通路２６の後端部に、可撓性を有する合成樹脂
製ホースからなる連結ホース３０の前端部を連通させ、
連結ホース３０の後端部を、移植部Ｉ２側に固定した固
定ホース３Ｉの上端部に連通させている。固定ホース３
１は、移植部１２の苗載せ台２１の上部を下側から支持
する苗載せ台支持杆３２に下部を固定し、上部を苗載せ
台支持杆３２にコイルバネを介して吊持して、その下端
部をフロート２２の側方の圃場面近くまで延出させてい
る。この固定ホース３１の下端部に施肥ノズル３３を連
結し、該施肥ノズル３３の前側に開溝板３４を取イ」け
ている。ここで、上記連結ホース３０の内径りは固定ホ
ース３１の内径ｄより小さ（なっていて、Ｄ＜ｄの関係
にある。

また、連結ホース３０は、昇降リンクＩＩを介して移植
部１２を上昇したとき、第１図の仮想線で示すように屈
曲（弯曲）するようになっている。

一方、車体フレーム２の前部左右両側には、粉・粒状肥
料を収容してお（ための肥料収容タンク３５が設けられ
ている。そして、肥料収容タンク３５と肥料ホッパ２４
の上部位置との間に周知の螺旋バネコンベヤ３６が配設
されている。この螺旋バネコンベヤ３６は、図示しない
モータにより駆動し、肥料ホッパ２４内に設けた肥料切
れセンサ３７および肥料満タンセンサ３８によりモータ
をオン・オフし、肥料収容タンク３５内の肥料を肥料ホ
ッパ２４に自動的に補給するようになっている。

このような構成の施肥装置を備えた移植機においては、
作業を行うとき、乗用走行車体１を走行させて苗移植・
施肥作業を行う圃場（水田）に導入する。そして、昇降
リンク１．１により移植部１２を下降させてフロート１
６を接地させ、この状態で乗用走行車体Ｉを走行させる
と同時に移植部１２および施肥装置１３を作動させるこ
とで、苗の移植作業と施肥作業とが同時に行われる。

このとき乗用走行車体１では、前輪３および後輪４がそ
れぞれ駆動して４輪駆動状態で走行するので、水田のよ
うな泥土中でもスリップがほとんどない状態で走行する
ことができ、また、乗用走行車体１には、はぼ中央部に
エンジン５が搭載され、前部にトランスミッション１４
、後輪用デフ１５、肥料収容タンク３５等が設けられ、
後部の後輪４の車軸よりやや前側に施肥装置１３、その
後方に昇降リンク１１を介して移植部Ｉ２を装着してい
るので、機体のバランスがよく、安定した走行性１作業
性が得られる。

移植部Ｉ２では、フロート２２が田面に接地しながら滑
走することにより田面を整地し、この整地された円面に
、苗植付は体２３がロータリ状に回転しながら、苗を載
置して左右に往復移動する苗載せ台２１の傾斜下端位置
から苗を一株ずつ取り出して川面に植え付けていく。ま
た、移植部１２は、昇降リンク１１との連結部において
左右にローリング可能なので、フロート２２の接地状態
で乗用走行車体ｌとは独立してローリングし、左右に長
い植付は部の左右両側端側における苗植付は深さにムラ
を生じることがない。乗用走行車体１がピッチングして
昇降リンク１１を介して移植部１２が上下動するとき、
この上下動に伴ってフロート２２が上下に線動して油圧
切り替えバルブを切り替え、油圧シリンダＩＯを伸縮作
動させて昇降リンクＩＩを介して移植部１２を昇降させ
、フロート２２の接地圧をほぼ一定に保持して苗植付は
体２３により植え付けられる苗の植え付は深さがほぼ一
定となる。

施肥装置２￥１３では、肥料ホッパ２４に収容された粉
・粒状の肥料が、繰り出し部２５により所定量ずつ下方
へ繰り１」」されて前後通路２６に向は落下し、その落
下過程で、送風機２８−送風管２９−エアーチャンバー
２７からの圧力風により後方に吹き飛ばされて連結ホー
ス３０．固定ボース３Ｉを通って施肥ノズル３３にもた
らされ、ここから開溝板３４により田面に開溝された施
肥γｒＩｔに施肥される。その施肥位置は、移植部１２
の苗植イ」け体２３により植え付けられる苗条と苗条と
の間で、菌株寄りの部分である。

昇降リンク１１により移植部１２を第１図の仮想線で示
すように上昇した状態では、移植部１２および施肥装置
Ｉ３は駆動されないが、連結ホース３０は屈曲されるの
で、その屈曲部分および屈曲部分より前側部分に肥料が
溜り易い。しかし、連結ホース３０はその内径りが固定
ホース３１の内径ｄより細くなっているので、作業開始
後に連結ホース３０を通過する風の圧力は強いものとな
って、溜った肥料を後方に送出し詰まりを生じない。ま
た、固定ホース３１では、通過する風の圧力は連結ホー
ス３０を通過する風の圧力より弱いものとなって、施肥
ノズル３３から排出される風の圧力は弱くなり、苗植イ
〜１け体２３により植えイ」けられた苗や覆土、圃場面
Ｉ 等に悪影響を及ぼさない。

施肥作業中に肥料ホッパ２４内の肥料が減少して肥料切
れセンサ３７位置に達すると、螺旋バネコンベヤ３６の
モータが作動して肥料収容タンク３５内の肥料を肥料ホ
ッパ２４内に搬送して補給し、補給肥料が肥料満タンセ
ンサ３８位置に達すると、螺旋バネコンベヤ３６のモー
タが停止して肥料の補給を終了する。従って、苗移植・
施肥作業を行いながら肥料補給作業を行うことができ、
肥料収容タンク３５内には肥料切れセンサが設けられて
あって肥料切れを報知する。

次に、第２図ないし第４図を参照して本発明の他の実施
例について説明する。

この実施例においては、上記実施例の乗用走行車体Ｉに
、移植部１２に苗を補給するための予備苗載せ台と、施
肥装置１３に肥料を給するための肥料収容タンクとを前
後に移動可能に設けたものである。即ち、乗用走行車体
ｌのほぼ中央位置および前部位置から、それぞれ左右に
補強フレーム３９゜３９および４０．４０を張り出させ
、この両補強フレーム３９．４０間に支持フレーム４Ｉ
を架設し、該支持フレーム４１に回転軸４２を軸支する
と共に、この回転軸４２の側部にＬ字状に屈曲した支持
杆４３の基部を固着している。回転軸４２の」一部には
、扇形をし、その外周に係合溝を設けた係止板４４が固
着され、この係止板４４に係合、離脱可能の足踏みペダ
ル４５が車体Ｉ側に設けられている。

」二記支持杆４３には、上部に」二下３段の予備苗載ぜ
台４６が取り（＝Ｊけられ、この予備苗載せ台４６の下
方に肥料収容タンク４７が取り付けられている。そして
、予備苗載せ台４６および肥料収容タンク４７は、常時
は第２図および第３図に実線で示すように、乗用走行車
体Ｉの前部に位置するように係止されており、移植部１
２に苗を補給するときや施肥装置１３に肥料を補給する
ときに、足踏みペダル４５を踏んで係止板４４との係合
を解除して予備苗載せ台４６および肥料収容タンク４７
を仮恕線位置まで回動させ、足踏みペダル４５を離して
係止板４４と係合させて固定し、苗の補給または肥料の
補給を行うのである。

苗を補給するときは、作業者が予備苗載せ台４６に収容
された苗を取り出して苗ガイド２］ａを介して苗載せ台
２１内に滑り込ませるようにして補給する。肥料を補給
するときは、第４図に詳細に示すように、肥料ホッパ２
４の」二側にモータ４８によって駆動され、左右方向に
延びる螺旋バネコンベヤ４９が設けられ、その左右の先
端部が肥料収容タンク４７内に突入されるようになって
おり、また、螺旋バネコンベヤ４９から各肥料ホッパ２
４に肥料供給管５０が連通されており、各肥料ホッパ２
４内には肥料満タンセンサ５１が設けられ、螺旋バネコ
ンベヤ４９の先端部を肥料収容タンク４７内に突入した
状態で肥料が搬送され、補給が行われるようになってい
る。なお、螺旋バネコンベヤ４９は、その螺旋バネの旋
回方向が、モータ４８位１ａから左右のものが逆になっ
ている。

このように構成することで、乗用走行車体１を走行させ
て移植、施肥作業を行っているときに、苗載ぜ台２１の
苗が少なくなったとき、あるいは肥料ホッパ２４内の肥
料が少なくなったときには、乗用走行車体１の走行を停
止にすると共に、移植部１２および施肥装置１３の駆動
を停止させ、予備苗載せ台４６および肥料収容タンク４
７を仮想線位置まで回動させ、苗の補給あるいは肥料の
補給を行うのである。

なお、本発明は、」二記実施例の田植機に限らず、例え
ば疏菜苗用の移植機、発芽種子の移植機などにも同様に
適用できるものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の施肥装置を備えた移植機に
よれば、施肥ホースのうちの連結ホースの内径を、固定
ホースの内径より小さくなるように構成したので、連結
ホース内を流れる風の圧力が、固定ホース内を流れる風
の圧力より大きくなって、移植部を上昇させたときに連
結ホースが屈曲してこの部分、あるいはその前側部分等
に肥料が溜ることがあっても、大きい圧力風によって溜
った肥料を後方に送１Ｊ４シ、詰まりを防止することが
できる。また、固定ホースでは圧力風が弱まるので、そ
の終端から排出される風圧も弱くなって、植イ」けられ
た苗や圃場面等に悪影響を及ぼすことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す施肥装置を備えた乗用型
田植機全体の側面図、第２図は本発明の他の実施例を示
す乗用型田植機全体の側面図、第３図は同平面図、第４
図は同要部の斜視図である。 １・・・乗用走行車体、２・・・車体フレーム、３・・
・前輪、４・・・後（ｒＪ　、５・・・エンジン、６・
・・エンジンカバー、７・・・運転座席、８・・・操向
ハンドル、９・・・支持フレーム、１０・・・油圧シリ
ンダ、１１・・・昇降リンク、Ｉ２・・・移植部、１３
・・・施肥装置、１４・・・トランスミッション、１５
・・・後輪用デフ、＋６・・・後輪用伝動軸、＋７・・
・伝動ボックス、１８・・・伝動軸、１９・・・肥料繰
り出し用リンク、２０・・・本体フレーム、２１・・・
苗載せ台、２２・・・フロート、２３・・・苗植（＝Ｊ
け体、２４・・・肥料ホッパ、２５・・・繰り出し部、
２６・・・前後１ｆｆｌ路、２７・・・フレームを兼ね
るエアーチャンバー、２８・・・送風機、２９・・・送
風管、３０・・・連結ホース、３１・・・固定ホース、
３２・・・苗載せ台支持杆、３３・・・施肥ノズル、３
４・・・開溝板、３５．４７・・・肥料収容タンク、３
６．４９・・・螺旋バネコンベヤ、３７・・・肥料切れ
センサ、３８．５１・・・肥料満タンセンサ、３９．４
０・・・補強フレーム、４Ｉ・・・支持フレーム、４２
・・・回転軸、４３・・・支持杆、４４・・・係止板、
４５・・・足踏みペダル、４６・・・予備苗載せ台、４
８・・・モータ、５０・・・肥料供給管。 特許出願人　　　井関農機株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 前輪および後輪を有する乗用走行車体の後部寄りに運転
   座席を設け、該乗用走行車体の後部に移植部を昇降可能
   に装着し、この移植部と上記運転座席との間に、乗用車
   体側に設けた送風機構と連通して移植部側に肥料を送出
   する施肥ホースを有する施肥装置を設けた移植機におい
   て、 上記施肥ホースを、移植部側に固定される固定ホースと
   、送風機構と固定ホースとを連通、連結する連結ホース
   とで構成し、連結ホースの内径を固定ホースの内径より
   小さくなるように構成したことを特徴とする施肥装置を
   備えた移植機。