JP2002051512A - 回転電機の電機子およびその製造方法 - Google Patents

回転電機の電機子およびその製造方法

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JP2002051512A JP2000234159A JP2000234159A JP2002051512A JP 2002051512 A JP2002051512 A JP 2002051512A JP 2000234159 A JP2000234159 A JP 2000234159A JP 2000234159 A JP2000234159 A JP 2000234159A JP 2002051512 A JP2002051512 A JP 2002051512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、巻線アッセンブリのスロット挿
入性を向上できるとともに、絶縁性を向上できる回転電
機の電機子およびその製造方法を得る。 【解決手段】 両側辺の先端側がそれぞれ外向き屈曲部
12を境に外向きに折り曲げられて形成された先端外開
き状部11aを有する略U字状のインシュレータ11を
成形する工程と、素線6を所定の巻線状態に成形した巻
線アッセンブリ7A、7B、7Cを形成する工程と、先
端外開き状部11aがスロット5aの開口部から延出す
るようにインシュレータ11をスロット5aのそれぞれ
に装着する工程と、巻線アッセンブリ7A、7B、7C
をスロット5aの開口部側から先端外開き状部11aを
ガイドとしてインシュレータ11内に挿入し、その後巻
線アッセンブリ7A、7B、7Cをインシュレータ11
とともにスロット5a内に押し込む工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば内燃機関
により駆動される交流発電機等の回転電機に関し、特
に、乗用車、トラック等の乗り物に搭載される車両用交
流発電機の電機子およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図27は従来の車両用交流発電機の固定
子を示す斜視図である。図27において、この固定子1
は、軸方向に延びるスロット2aが周方向に所定ピッチ
で複数形成された円筒状の固定子鉄心2と、固定子鉄心
2に巻装された固定子巻線3と、各スロット2a内に装
着されて固定子鉄心2と固定子巻線3とを電気的に絶縁
する略U字状に成形されたインシュレータ4とを備えて
いる。ここでは、固定子鉄心2には、1組の3相交流巻
線に構成された固定子巻線3を収容するように、36箇
所のスロット2aが形成されている。
【0003】つぎに、従来の固定子1の製造方法につい
て図28乃至図34を参照しつつ説明する。まず、磁性
材料であるSPCC材からなる帯状薄板から凹凸を有す
る帯状体を作製する。そして、この帯状体を所定枚積層
し、その外周部をレーザ溶接して、図28に示される直
方体の積層鉄心5を作製する。この積層鉄心5の一側に
は、36個のスロット5aが形成されている。また、絶
縁被覆された円形断面の銅線材からなる1本の素線6を
3スロットピッチで波巻きに所定回数巻回して全体が平
坦な形状の巻線アッセンブリ7Aを作製する。この巻線
アッセンブリ7Aを構成する素線6の巻き始め端および
巻き終わり端がそれぞれ口出し線6aおよび中性点リー
ド線6bとなる。さらに、それぞれ1本の素線6を同様
に巻回して巻線アッセンブリ7B、7Cを作製する。つ
いで、図29に示されるように、略U字状に成形された
インシュレータ4を積層鉄心5の各スロット5aにスロ
ット開口側から挿入する。これにより、インシュレータ
4は、スロット5a内に完全に収納される。そして、3
本の巻線アッセンブリ7A、7B、7Cは、図30に示
されるように、1スロットピッチずつずらして重ね合わ
される。このように重ね合わされた巻線アッセンブリ7
A、7B、7Cを、図31に示されるように、スロット
開口側からそれぞれ3スロット毎のスロット5aに挿入
する。これにより、巻線アッセンブリ7A、7B、7C
が、図32および図33に示されるように積層鉄心5に
装着される。ついで、図34に示されるように、巻線ア
ッセンブリ7A、7B、7Cが装着された積層鉄心5を
成形装置(図示せず)により円筒状に曲げる。そして、
積層鉄心5の両端面同士を突き合わしてレーザ溶接し、
図27に示される固定子1を得る。
【0004】このように構成された従来の固定子1で
は、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cを構成する各素
線6の中性点リード線6bを結線して、3相交流巻線で
ある固定子巻線3が得られる。これらの巻線アッセンブ
リ7A、7B、7Cはそれぞれ120度の位相差を有
し、3相交流巻線のa相、b相、c相の巻線に相当す
る。そして、この固定子1を車両用交流発電機に搭載す
る場合、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cを構成する
各素線6の口出し線6aが整流器に接続されることにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の固定子の製造方
法においては、直方体の積層鉄心5のスロット5a内に
略U字状に成形されたインシュレータ4を完全に挿入し
た後、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cをスロット開
口側からスロット5a内に挿入するようにしている。ま
た、車両用交流発電機においては、固定子1と回転子
(図示せず)との隙間は僅かであり、インシュレータ4
がスロット2aから延出していると回転子との干渉が生
じることから、インシュレータ4はその先端がスロット
開口から内径側に延出しないように形成されている。そ
こで、インシュレータ4の先端がティース5bの先端と
ほぼ同一面位置となっているので、巻線アッセンブリ7
A、7B、7Cの挿入時に、インシュレータ4の先端部
がガイドとして機能せず、巻線アッセンブリの挿入作業
性が悪化するという課題があった。また、インシュレー
タ4はU字状の相対する両側辺が略平行に形成されてい
るので、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cがスロット
5a内に挿入されたときに、スロット開口側が開放され
てしまっている。そこで、積層鉄心5を曲げ加工する際
に、素線6がスロット5aから飛び出し易く、積層鉄心
の曲げ作業性が悪化するという課題もあった。また、巻
線アッセンブリ7A、7B、7Cとインシュレータ4と
の間の摩擦力により、インシュレータ4の先端側が巻線
アッセンブリ7A、7B、7Cの挿入に付随してスロッ
ト5aの底部側に引き込まれ、ティース5bの鍔部5c
の周方向端部が露出してしまう。これにより、巻線アッ
センブリ7A、7B、7Cの素線6が鍔部5cの周方向
端部に擦られ、絶縁被膜に損傷を発生し、絶縁性が悪化
するという課題もあった。また、巻線アッセンブリ7
A、7B、7Cを挿入した後、スロット開口側におい
て、スロット5aの内壁面と素線6との間にインシュレ
ータ4が介在しない部位が生じ、絶縁性が悪化するとい
う課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ために、先端側が外開き状に形成された略U字状のイン
シュレータを各スロットに外開き状の先端側を突き出す
ように装着し、その後巻線アッセンブリをスロット開口
側からスロットに挿入するようにし、インシュレータの
先端側をガイドとして機能させて巻線アッセンブリの挿
入作業性を向上させることができ、インシュレータがス
ロットに挿入されたときにその先端側の外開き形状によ
り先端側がスロット開口を塞ぐように変形し素線の飛び
出しを防止でき、かつ、インシュレータの先端側のスロ
ット底部側への引き込みを防止して絶縁性の低下を抑制
できる回転電機の電機子の製造方法および電機子を得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転電機
の電機子の製造方法は、軸方向に延びるスロットが周方
向に複数設けられた電機子鉄心と、上記スロットに挿入
されて上記電機子鉄心に巻装された電機子巻線と、上記
スロット内に装着されて上記電機子鉄心と上記電機子巻
線とを絶縁するインシュレータとを備えた回転電機の電
機子の製造方法において、両側辺の先端側がそれぞれ外
向き屈曲部を境に外向きに折り曲げられて形成された先
端外開き状部を有する略U字状の上記インシュレータを
成形する工程と、素線を所定の巻線状態に成形した巻線
アッセンブリを形成する工程と、上記先端外開き状部が
上記スロットの開口部から延出するように上記インシュ
レータを上記スロットのそれぞれに装着する工程と、上
記巻線アッセンブリを上記スロットの開口部側から上記
先端外開き状部をガイドとして上記インシュレータ内に
挿入し、その後上記巻線アッセンブリを上記インシュレ
ータとともに上記スロット内に押し込む工程とを有する
ものである。
【0008】また、上記インシュレータを成形する工程
において、上記先端外開き状部が内向き屈曲部を境にく
の字状に成形されるものである。
【0009】また、上記インシュレータの一方の側辺に
形成された上記外向き屈曲部と上記内向き屈曲部の形成
位置が、他方の側辺に形成された上記外向き屈曲部と上
記内向き屈曲部の形成位置に対して、底部側にシフトさ
れているものである。
【0010】また、上記インシュレータの底部の少なく
とも一部が、凹状もしくは凸状に形成されているもので
ある。
【0011】また、上記インシュレータは複数のスロッ
トが形成された直方体の積層鉄心に装着され、上記巻線
アッセンブリが上記インシュレータを装着した上記スロ
ットに挿入された後、上記積層鉄心を円筒状に曲げ、端
部同士を突き合わせて溶接一体化されるものである。
【0012】また、上記巻線アッセンブリは、上記素線
が上記スロット内にスロット深さ方向に1列に配列され
て収納されるように構成されているものである。
【0013】また、上記巻線アッセンブリは、上記素線
に連続導体を用い、所定スロットピッチに配列され、か
つ、配列方向と直交する方向に交互に所定量ずれて2列
に配列された直線部を、ターン部により連結して波状に
成形された第1巻線が、1スロットピッチで上記所定ス
ロット数と同じ本数分配列してなる第1巻線群と、上記
素線に連続導体を用い、上記第1巻線に対して反転する
波状に成形された第2巻線が、1スロットピッチで上記
所定スロット数と同じ本数分配列してなる第2巻線群と
の対で構成されているものである。
【0014】また、上記巻線アッセンブリを複数個重ね
て上記スロット内に挿入するものである。
【0015】また、上記インシュレータを上記スロット
に装着する工程と、上記巻線アッセンブリを上記スロッ
ト内に挿入する工程とを交互に繰り返し行うものであ
る。
【0016】また、この発明に係る回転電機の電機子
は、軸方向に延びるスロットが周方向に複数設けられた
電機子鉄心と、上記スロットに挿入されて上記電機子鉄
心に巻装された電機子巻線と、上記スロット内に装着さ
れて上記電機子鉄心と上記電機子巻線とを絶縁するイン
シュレータとを備えた回転電機の電機子において、上記
インシュレータは、上記スロットの内壁面と上記電機子
巻線との間に介装され、その両側辺のスロット開口側に
外向き屈曲部の折れ線がスロット長さ方向に延在してい
るものである。
【0017】また、上記インシュレータは、その両側辺
の外向き屈曲部の折れ線のスロット開口側に内向き屈曲
部の折れ線がスロット長さ方向に延在しているものであ
る。
【0018】また、上記インシュレータの一方の側辺に
おける上記外向き屈曲部の折れ線と上記内向き屈曲部の
折れ線との形成位置が、他方の側辺における上記外向き
屈曲部の折れ線と上記内向き屈曲部の折れ線との形成位
置に対してスロット底部側にシフトされており、上記他
方の側辺の先端部が上記一方の側辺の先端部のスロット
開口部側に位置して重なり合って上記スロット開口部を
塞口しているものである。
【0019】また、上記インシュレータは、上記両側辺
の底部側が周方向に膨らんで上記スロットの底部側内壁
面に密接しているものである。
【0020】また、上記電機子巻線は、長尺の素線を所
定スロット数離れたスロットに内層と外層とを交互に採
るように巻装された1ターンの第1巻線が、1スロット
ピッチで上記所定スロット数と同じ本数分配列された第
1巻線群と、長尺の素線を所定スロット数離れたスロッ
トに内層と外層とを交互に採るように、かつ、上記第1
巻線に対して電気角で180度ずらして反転巻装された
1ターンの第2巻線が、1スロットピッチで上記所定ス
ロット数と同じ本数分配列された第2巻線群との対で、
スロット挿入前に一体に構成された少なくとも1組の巻
線アッセンブリで構成されているものである。
【0021】また、上記電機子巻線は複数組の上記巻線
アッセンブリで構成され、上記スロットには上記インシ
ュレータが複数組の上記巻線アッセンブリを上記スロッ
トの内壁面から絶縁するように1つ収納されているもの
である。
【0022】また、上記電機子巻線は複数組の上記巻線
アッセンブリで構成され、上記スロットには上記インシ
ュレータが複数組の上記巻線アッセンブリのそれぞれを
上記スロットの内壁面から絶縁するように複数個収納さ
れているものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機の固定子を示す斜視図、図2はこの発明
の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子の製造
工程におけるインシュレータ挿入工程を説明する工程断
面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入工程を説明
する工程断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る
車両用交流発電機の固定子の製造工程における巻線挿入
途中を示す工程断面図、図5はこの発明の実施の形態1
に係る車両用交流発電機の固定子の製造工程における巻
線挿入状態を示す工程断面図、図6はこの発明の実施の
形態1に係る車両用交流発電機の固定子の製造工程にお
ける積層鉄心曲げ工程を説明する工程断面図である。な
お、各図において、図27乃至図34に示された従来装
置と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0024】図1において、電機子としての固定子10
は、軸方向に延びるスロット2aが周方向に所定ピッチ
で複数形成された電機子鉄心としての円筒状の固定子鉄
心2と、固定子鉄心2に巻装された電機子巻線としての
固定子巻線3と、各スロット2a内に装着されて固定子
鉄心2と固定子巻線3とを電気的に絶縁するインシュレ
ータ11とを備えている。ここで、インシュレータ11
は、その先端側が外向き屈曲部12を境に外側に折り曲
げられた先端外開き状の略U字状に成形されたものであ
る。そしてインシュレータ11は、スロット2aの内壁
面に沿った略U字状にスロット2a内に配設され、その
両先端側がティース2bの先端の鍔部2cにより内側に
曲げられている。さらに、スロット2a内に装着された
インシュレータ11のスロット開口側の両側辺には、外
向き屈曲部12の折れ線がスロット2aの長さ方向に延
在している。また、固定子鉄心2には、1組の3相交流
巻線に構成された固定子巻線3を収容するように、36
箇所のスロット2aが形成されている。
【0025】つぎに、実施の形態1による固定子10の
製造方法について図2乃至図6を参照しつつ説明する。
まず、磁性材料であるSPCC材からなる帯状薄板から
凹凸を有する帯状体を作製する。そして、この帯状体を
所定枚積層し、その外周部をレーザ溶接して、直方体の
積層鉄心5を作製する。この積層鉄心5の一側には、3
6個のスロット5aが形成されている。また、絶縁被覆
された円形断面の銅線材からなる1本の素線6を3スロ
ットピッチで波巻きに所定回数巻回して全体が平坦な形
状の巻線アッセンブリ7Aを作製する。同様に、それぞ
れ1本の素線6を同様に巻回して巻線アッセンブリ7
B、7Cを作製する。
【0026】ついで、図2に示されるように、インシュ
レータ11を積層鉄心5の各スロット5aにスロット開
口側から、その外向き屈曲部12近傍の先端外開き状部
11aの根元部がティース5bの先端の鍔部5cに引っ
掛かるまで挿入する。これにより、インシュレータ11
は、その先端外開き状部11aがスロット5a外に延出
した状態でスロット5aに収納される。そして、1スロ
ットピッチずつずらして重ね合わされた巻線アッセンブ
リ7A、7B、7Cを、図3に示されるように、スロッ
ト開口側からそれぞれ3スロット毎のスロット5aに挿
入する。この時、巻線アッセンブリ7A、7B、7C
は、先端外開き状部11aにガイドされてインシュレー
タ11(スロット5a)内に挿入される。そして、巻線
アッセンブリ7A、7B、7Cがインシュレータ11の
底部11bに到達すると、インシュレータ11は図4に
示されるように巻線アッセンブリ7A、7B、7Cとと
もにスロット5a内を底部側に押し込まれ、ついにはス
ロット5aの底部に当接する。これにより、図5に示さ
れるように、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cが、積
層鉄心5に装着され、各インシュレータ11の一対の先
端外開き状部11aがティース5bの鍔部5cにより互
いに接近するように変形され、スロット開口側を塞いで
いる。ついで、図6に示されるように、巻線アッセンブ
リ7A、7B、7Cが装着された積層鉄心5を成形装置
(図示せず)により円筒状に曲げる。そして、積層鉄心
5の両端面同士を突き合わしてレーザ溶接し、図1に示
される固定子10を得る。
【0027】このように、この実施の形態1によれば、
その先端側が外向き屈曲部12を境にして外側に折り曲
げられた先端外開き状の略U字状に成形されたインシュ
レータ11を用い、巻線アッセンブリ7A、7B、7C
のスロット5aへの挿入に先立って、その先端外開き状
部11aがスロット5a外に延出した状態にインシュレ
ータ11をスロット5aに装着している。そこで、イン
シュレータ11の先端外開き状部11aが巻線アッセン
ブリ7A、7B、7Cのガイドとして機能し、巻線アッ
センブリ7A、7B、7Cが先端外開き状部11aに案
内されてインシュレータ11内に速やかに挿入されるの
で、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cの挿入作業性が
向上される。また、巻線アッセンブリ7A、7B、7C
がインシュレータ11の先端を引っ掛けてスロット5a
内に押し込むようなことも未然に防止される。また、イ
ンシュレータ11は巻線アッセンブリ7A、7B、7C
がその底部11bに当接した後、巻線アッセンブリ7
A、7B、7Cとともにスロット5a内に押し込まれる
ので、インシュレータ11の先端側がスロット5aの底
部側に引き込まれて鍔部5cの周方向端面を露出してし
まうことも防止される。これにより、巻線アッセンブリ
7A、7B、7Cの素線6が鍔部5cに擦られて絶縁被
膜を損傷することもなく、かつ、スロット開口側におい
て、スロット5aの内壁面と素線6との間にインシュレ
ータ11が介在するので、優れた絶縁性が確保される。
また、巻線アッセンブリの挿入工程に先立ってインシュ
レータ11を各スロット5aに装着する際に、インシュ
レータ11をスロット5a内に完全に挿入する必要がな
いので、インシュレータ11の挿入距離が短くなり、イ
ンシュレータ装着工程が比較的容易となる。さらに、イ
ンシュレータ11は先端側が外開き状の略U字状に成形
されているので、巻線アッセンブリ7A、7B、7Cが
スロット5a内に挿入されたときに、スロット開口側が
インシュレータ11の先端部により塞がれている。そこ
で、積層鉄心5を曲げ加工する際に、素線6のスロット
5aから飛び出しが抑えられ、積層鉄心5の曲げ作業性
が向上される。さらにまた、巻線アッセンブリ7A、7
B、7Cを直方体の積層鉄心5に巻装した後、積層鉄心
5を円筒状に曲げているので、インシュレータ11およ
び巻線アッセンブリ7A、7B、7Cの挿入時のスロッ
ト開口部寸法を大きくすることができ、インシュレータ
11および巻線アッセンブリ7A、7B、7Cの挿入性
が向上させる。
【0028】このように製造された固定子10において
は、スロット2a内に装着されているインシュレータ1
1のスロット開口側の両側辺に、外開きのための外向き
屈曲部12の折れ線がスロット長さ方向に延在してい
る。そして、インシュレータ11の先端外開き状部11
aの先端側がスロット開口を塞ぐように鍔部2cと固定
子巻線3と間に介在しており、固定子巻線3と固定子鉄
心2との間の絶縁性が確保される。また、このように製
造された固定子10において、コイルエンドおよびスロ
ット内にワニスを含浸させてもよい。この場合、コイル
エンドを構成する素線間および固定子巻線と固定子鉄心
との間が確実に絶縁されるとともに、固定子巻線の剛性
が大きくなり、風騒音や電磁騒音を低減できるようにな
る。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1では、全
体が平坦な形状に形成された巻線アッセンブリを直方体
の積層鉄心5に装着した後、積層鉄心5を円筒状に曲
げ、積層鉄心5の両端面同士を突き合わしてレーザ溶接
して固定子10を作製するものとしているが、この実施
の形態2では、予め円筒状に作製された固定子鉄心2に
全体が円筒状の形成された巻線アッセンブリを装着して
固定子を作製するものとしている。
【0030】ここで、この実施の形態2による固定子の
製造方法について図7を参照しつつ説明する。まず、円
筒状の固定子鉄心2およびインシュレータ11が作製さ
れる。また、絶縁被覆された円形断面の銅線材からなる
1本の素線6を3スロットピッチで波巻きに所定回数巻
回して全体が円筒状の巻線アッセンブリ8Aを作製す
る。この巻線アッセンブリ8Aを構成する素線6の巻き
始め端および巻き終わり端がそれぞれ口出し線6aおよ
び中性点リード線6bとなる。さらに、それぞれ1本の
素線6を同様に巻回して巻線アッセンブリ8B、8Cを
作製する。このように作製された巻線アッセンブリ8
A、8B、8Cを1スロットピッチずらして3層に重ね
て電機子巻線としての固定子巻線3Aを作製する。つい
で、インシュレータ11を固定子鉄心2の各スロット5
aに軸方向から挿入し、その先端外開き状部11aがス
ロット5aから径方向内側に延出するようにスロット5
aに装着する。そして、巻線アッセンブリ8A、8B、
8Cを3層に重ねて作製された固定子巻線3Aが、径を
狭められて固定子鉄心2内に挿入される。その後、固定
子巻線3Aをスロット開口側から各スロット2a内に挿
入されて、固定子が作製される。
【0031】従って、この実施の形態2においても、そ
の先端側が外向き屈曲部12を境にして外側に折り曲げ
られた先端外開き状の略U字状に成形されたインシュレ
ータ11を用い、巻線アッセンブリ8A、8B、8Cで
構成された固定子巻線3Aのスロット5aへの挿入に先
立って、その先端外開き状部11aがスロット2aの径
方向内側に延出した状態にインシュレータ11をスロッ
ト2aに装着しているので、上記実施の形態1と同様の
効果が得られる。
【0032】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態1に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、図
9および図10はこの固定子に適用される固定子巻線を
構成する巻線アッセンブリの製造工程を説明する図であ
る。図11はこの固定子に適用される固定子巻線を構成
する内層側の巻線アッセンブリを示す図であり、図11
の(a)はその端面図、図11の(b)はその正面図で
ある。図12はこの固定子に適用される固定子巻線を構
成する外層側の巻線アッセンブリを示す図であり、図1
2の(a)はその端面図、図12の(b)はその正面図
である。図13はこの固定子巻線に適用される巻線アッ
センブリを構成する素線の要部を示す斜視図、図14は
この固定子巻線に適用される巻線アッセンブリを構成す
る素線の配列を説明する図である。図15はこの固定子
に適用される固定子鉄心を構成する積層鉄心を説明する
図であり、図15の(a)はその側面図、図15の
(b)はその背面図である。図16はこの固定子の製造
工程におけるインシュレータ挿入工程を説明する工程断
面図、図17はこの固定子の製造工程における巻線挿入
工程を説明する工程断面図、図18はこの固定子の製造
工程における巻線挿入途中を示す工程断面図、図19は
この固定子の製造工程における巻線挿入状態を示す工程
断面図、図20はこの固定子の製造工程における積層鉄
心曲げ工程を説明する工程断面図である。なお、図8で
は口出し線および渡り結線が省略されている。
【0033】この実施の形態3による電機子としての固
定子20は、図8に示されるように、軸方向に延びるス
ロット15aが周方向に所定ピッチで複数形成された電
機子鉄心としての円筒状の固定子鉄心15と、固定子鉄
心15に巻装された電機子巻線としての固定子巻線16
と、各スロット15a内に装着されて固定子巻線16と
固定子鉄心15とを電気的に絶縁するインシュレータ1
1とを備えている。
【0034】インシュレータ11は、その先端側が外向
き屈曲部12を境に外側に折り曲げられた先端外開き状
の略U字状に成形されたものである。そしてインシュレ
ータ11は、スロット15aの内壁面に沿った略U字状
にスロット15a内に配設され、その両先端側がティー
ス15bの先端の鍔部15cにより内側に曲げられてい
る。さらに、スロット15a内に装着されたインシュレ
ータ11のスロット開口側の両側辺には、外向き屈曲部
12の折れ線がスロット15aの長さ方向に延在してい
る。また、固定子巻線16は、1本の素線30が、固定
子鉄心15の端面側のスロット15a外で折り返され
て、所定スロット数毎にスロット15a内でスロット深
さ方向に内層と外層とを交互に採るように波状に巻装さ
れた複数の巻線を備えている。なお、固定子鉄心15に
は、2組の3相交流巻線からなる固定子巻線16を収容
するように、96本のスロット15aが形成されてい
る。また、素線30には、例えば絶縁被膜49が被覆さ
れた長方形の断面を有する長尺の銅線材が用いられる。
【0035】ついで、固定子20の製造方法について図
9乃至図20を参照しつつ説明する。まず、図9に示さ
れるように、12本の長尺の素線30を同時に同一平面
上で雷状に折り曲げ形成する。ついで、図10に矢印で
示されるように、直角方向に治具にて折り畳んでゆき、
図11に示される内層側の巻線アッセンブリ35Aを作
製する。さらに、同様にして、図12に示されるよう
に、渡り結線、中性点リード線および口出し線を有する
外層側の巻線アッセンブリ35Bを作製する。なお、各
素線30は、図13に示されるように、ターン部30a
で連結された直線部30bが6スロットピッチ(6P)
で配列された平面状パターンに折り曲げ形成されてい
る。そして、隣り合う直線部30bが、ターン部30a
により、素線30の幅(W)分ずらされている。巻線ア
ッセンブリ35A、35Bは、このようなパターンに形
成された2本の素線30を図14に示されるように6ス
ロットピッチずらして直線部30bを重ねて配列された
素線対が1スロットピッチづつずらして6対配列されて
構成されている。そして、素線30の端部が巻線アッセ
ンブリ35A、35Bの両端の両側に6本づつ延出され
ている。また、ターン部30aが巻線アッセンブリ35
A、35Bの両側部に整列されて配列されている。ま
た、台形形状のスロット36aが所定のピッチ(電気角
で30°)で形成されたSPCC材を所定枚数積層し、
その外周部をレーザ溶接して、図15に示されるよう
に、直方体の積層鉄心36を作製する。
【0036】ついで、図16に示されるように、インシ
ュレータ11を積層鉄心36の各スロット36aにスロ
ット開口側から、その外向き屈曲部12近傍の先端外開
き状部11aの根元部がティース36bの先端の鍔部3
6cに引っ掛かるまで挿入する。これにより、インシュ
レータ11は、その先端外開き状部11aがスロット3
6a外に延出した状態でスロット36aに装着される。
そして、図17に示されるように、2つの巻線アッセン
ブリ35A、35Bを重ね合わせ、スロット開口側から
各直線部30bを各スロット36a内に挿入する。この
時、巻線アッセンブリ35A、35Bの各直線部30b
が、先端外開き状部11aにガイドされてインシュレー
タ11(スロット36a)内に挿入される。そして、巻
線アッセンブリ35A、35Bがインシュレータ11の
底部11bに到達すると、インシュレータ11は図18
に示されるように巻線アッセンブリ35A、35Bとと
もにスロット36a内を底部側に押し込まれ、ついには
スロット36aの底部に当接する。これにより、図19
に示されるように、巻線アッセンブリ35A、35B
が、積層鉄心36に装着され、各インシュレータ11の
一対の先端外開き状部11aがティース5bの鍔部5c
により互いに接近するように変形され、スロット開口側
を塞いでいる。そして、素線30の直線部30bは、イ
ンシュレータ11により積層鉄心36と絶縁されてスロ
ット36a内に径方向に4本並んで収納されている。つ
いで、図20に示されるように、巻線アッセンブリ35
A、35Bが装着された積層鉄心36を成形装置(図示
せず)により円筒状に曲げる。そして、積層鉄心36の
両端面同士を突き合わしてレーザ溶接し、図8に示され
る固定子20を得る。
【0037】このように構成された固定子20において
は、巻線アッセンブリ35Aを構成する12本の巻線
は、端部同士を結線されてそれぞれ1ターンの波巻き巻
線とされる。そして、6本の波巻き巻線(第1巻線と称
する)は、巻装されるスロット15aを1スロットずつ
ずらして、6スロット毎の各スロット15a内の内周側
から1番目の位置(以下、1番地とする)と、2番目の
位置(以下、2番地とする)とを交互に採るように巻装
され、残りの6本の波巻き巻線(第2巻線と称する)
は、巻装されるスロット15aを1スロットずつずらし
て、6スロット毎の各スロット15a内の2番地と、1
番地とを交互に採るように巻装されている。そこで、そ
れぞれの同一スロット群には第1巻線と第2巻線とが対
となって巻装されており、第2巻線は、第1巻線に対し
て電気角で180度ずれて反転巻装されている。同様
に、巻線アッセンブリ35Bを構成する12本の巻線
は、端部同士を結線されてそれぞれ1ターンの波巻き巻
線とされる。そして、6本の波巻き巻線(第3巻線と称
する)は、巻装されるスロット15aを1スロットずつ
ずらして、6スロット毎の各スロット15a内の内周側
から3番目の位置(以下、3番地とする)と、4番目の
位置(以下、4番地とする)とを交互に採るように巻装
され、残りの6本の波巻き巻線(第4巻線と称する)
は、巻装されるスロット15aを1スロットずつずらし
て、6スロット毎の各スロット15a内の内周側から4
番地と、3番地とを交互に採るように巻装されている。
そこで、それぞれの同一スロット群には第3巻線と第4
巻線とが対となって巻装されており、第4巻線は、第3
巻線に対して電気角で180度ずれて反転巻装されてい
る。さらに、それぞれの同一スロット群に巻装されてい
る第1乃至第4巻線を直列に結線して4ターンの固定子
巻線群が6本形成される。そして、固定子巻線群を3本
づつ交流結線して、2組の3相交流巻線を構成してい
る。
【0038】このように、この実施の形態3において
も、その先端側が外向き屈曲部12を境にして外側に折
り曲げられた先端外開き状の略U字状に成形されたイン
シュレータ11を用い、巻線アッセンブリ35A、35
Bのスロット36aへの挿入に先立って、その先端外開
き状部11aがスロット36aの外方に延出した状態に
インシュレータ11をスロット36aに装着しているの
で、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0039】また、上記実施の形態1における固定子巻
線3は、連続した銅線材からなる素線6を波状に所定回
巻回して形成された固定子巻線群7A、7B、7Cで構
成されているので、素線6はスロット2a内およびコイ
ルエンド内(スロット2a外)で不規則に配列されてい
る。即ち、スロット内での素線6の位置およびスロット
外での素線6の位置が特定されず、コイルエンドが規則
的に配置された固定子巻線を得ることはできない。その
結果、コイルエンドの内周面に大きな凹凸が生じるとと
もに、コイルエンドの高さが高くなる。この固定子を車
両用交流発電機に搭載した場合、コイルエンドの内周面
の凹凸に起因する風騒音増大の問題やコイルエンドが高
くなることに起因するコイル端漏れリアクタンス増大や
通風抵抗増大の問題が顕著となる。
【0040】しかしながら、この実施の形態3による固
定子巻線16は、素線30を6スロット毎のスロット1
5aに内層と外層とを交互に採るように巻装した複数の
波巻き巻線で構成されているので、各波巻き巻線を構成
する素線30のターン部30aをほぼ同一形状に形成で
き、ターン部30aを周方向に重なって整列して配列で
きる。そこで、ターン部30aで構成されるコイルエン
ドの内周面の凹凸を抑えることができ、車両用交流発電
機に搭載した際に、コイルエンドの内周面の凹凸に起因
する風騒音を低減できる。また、4本の素線30がスロ
ット15a内に径方向に1列に配列され、ターン部30
aが周方向に2列に並んで配列されている。これによ
り、コイルエンドを構成するターン部30aがそれぞれ
径方向に2列に分散されるので、コイルエンドの固定子
鉄心15の端面からの延出高さを低くできる。その結
果、コイルエンドの高さを低くでき、車両用交流発電機
に搭載した際に、風騒音を低減させることができるとと
もに、コイルエンドのコイル端漏れリアクタンスが減少
し、出力、効率が向上される。
【0041】また、直線部30bが長方形断面に形成さ
れているので、直線部30bをスロット15a内に収容
したときに、直線部30bの断面形状がスロット形状に
沿った形状となっている。これにより、スロット15a
内における素線30の占積率を高めることが容易となる
とともに、素線30から固定子鉄心15への伝熱を向上
させることができる。
【0042】また、素線30を6スロット毎にスロット
15a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採
るように巻装されて1ターンの巻線(第1巻線)が1ス
ロットピッチで6本配列されてなる巻線群(第1巻線
群)と、素線30を6スロット毎にスロット15a内に
スロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように、
かつ、第1巻線と電気角で180度ずらして反転巻装し
て構成された1ターンの巻線(第2巻線)が1スロット
ピッチで6本配列されてなる巻線群(第2巻線群)との
対でスロット挿入前に一体に構成された巻線アッセンブ
リ35A、35Bを用いているので、固定子巻線16の
ターン数の増加に容易に対応することができる。
【0043】実施の形態4.この実施の形態4では、そ
の先端側が外向き屈曲部12を境に外側に折り曲げられ
た先端外開き状の略U字状に成形され、底部が凹状底部
11cに成形されたインシュレータ11Aを用いてい
る。なお、他の構成は上記実施の形態3と同様に構成さ
れている。
【0044】この実施の形態4では、まず、インシュレ
ータ11Aが、その先端外開き状部11aをスロット3
6a外に延出した状態でスロット36aに装着される。
ついで、2つの巻線アッセンブリ35A、35Bを重ね
合わせ、スロット開口側から各直線部30bを各スロッ
ト36a内に挿入する。そして、巻線アッセンブリ35
A、35Bがインシュレータ11Aの凹状底部11cに
到達すると、インシュレータ11Aは図21に示される
ように巻線アッセンブリ35A、35Bとともにスロッ
ト36a内を底部側に押し込まれ、ついにはスロット3
6aの底部に当接する。これにより、図22に示される
ように、インシュレータ11Aの凹状底部11cがスロ
ット36aの底部形状に沿うように延ばされ、インシュ
レータ11Aの底部側が周方向に広がり、スロット36
aの内壁面に密着した状態となる。ついで、巻線アッセ
ンブリ35A、35Bが装着された積層鉄心36を成形
装置(図示せず)により円筒状に曲げる。そして、積層
鉄心36の両端面同士を突き合わしてレーザ溶接して、
固定子を得る。
【0045】従って、この実施の形態4によれば、イン
シュレータ11Aの底部が凹状底部11cに形成されて
いるので、巻線アッセンブリ35A、35bをスロット
36a内に完全に挿入したときに、凹状底部11cがス
ロット36aの底部形状に沿うように延ばされ、インシ
ュレータ11Aの底部側が周方向に広がってスロット3
6aの内壁面に密着した状態となる。そこで、インシュ
レータ11Aがスロット36a内で動き回ることがな
く、インシュレータ11Aの両側辺がスロット深さ方向
にずれて挿入されることもなくなる。その結果、スロッ
ト開口部を構成するティース36bの鍔部36cの一方
が露出することもなくなり、素線30と鍔部36cとの
接触に伴う絶縁被膜の損傷もなくなる。さらに、インシ
ュレータ11Aが固定子15のスロット15aから抜け
にくくなり、絶縁性が向上される。
【0046】このように作製された固定子においては、
インシュレータ11Aの底部側が周方向に膨らんでスロ
ット15aの底部側内壁面に密接している。これによ
り、インシュレータ11Aのスロット15a内での移動
が規制され、固定子巻線と固定子鉄心との間の絶縁性が
長期的に確保される。
【0047】なお、上記実施の形態4では、インシュレ
ータ11Aの底部が凹状底部11cに形成されているも
のとしているが、インシュレータの底部を凸状底部とし
ても、凹凸状底部としても同様の効果が得られる。
【0048】実施の形態5.この実施の形態5では、そ
の先端側が外向き屈曲部12を境に外側に折り曲げられ
た先端外開き状の略U字状に成形され、その先端外開き
状部11aが内向き屈曲部13を境にくの字状に成形さ
れたインシュレータ11Bを用いている。また、インシ
ュレータ11Bは、両側辺の一方の側辺における外向き
屈曲部12および内向き屈曲部13の形成位置が他方の
側辺における外向き屈曲部12および内向き屈曲部13
の形成位置に対して底部11b側にずれており、一方の
側辺の先端が他方の側辺の先端に対して短く形成されて
いる。さらに、両外向き屈曲部12間の距離が両先端外
開き上部11aの先端間の距離よりも狭くなっており、
先端外開き状部11aは外開き形状を維持している。な
お、他の構成は上記実施の形態3と同様に構成されてい
る。
【0049】この実施の形態5では、まず、インシュレ
ータ11Bが、その先端外開き状部11aをスロット3
6a外に延出した状態でスロット36aに装着される。
ついで、2つの巻線アッセンブリ35A、35Bを重ね
合わせ、スロット開口側から各直線部30bを各スロッ
ト36a内に挿入する。そして、巻線アッセンブリ35
A、35Bがインシュレータ11Bの底部11bに到達
すると、インシュレータ11Bは図23に示されるよう
に巻線アッセンブリ35A、35Bとともにスロット3
6a内を底部側に押し込まれ、ついにはスロット36a
の底部に当接する。この巻線アッセンブリ35A、35
Bの挿入動作にともない、インシュレータ11Bの一方
の側辺に形成された外向き屈曲部12が鍔部36cより
スロット36a内に入り込み、一方の側辺の先端外開き
状部11aが内方に変形し、これに僅かに遅れて他方の
側辺に形成された外向き屈曲部12が鍔部36cよりス
ロット36a内に入り込み、他方の側辺の先端外開き状
部11aが内方に変形する。引き続いて、一方の側辺に
形成された内向き屈曲部13が鍔部36cよりスロット
36a内に入り込み、一方の側辺の先端外開き状部11
aの先端側がスロット開口を塞ぐように変形し、これに
遅れて他方の側辺に形成された内向き屈曲部13が鍔部
36cよりスロット36a内に入り込み、他方の側辺の
先端外開き状部11aの先端側がスロット開口を塞ぐよ
うに変形する。これにより、図24に示されるように、
インシュレータ11Bの両先端部が、スロット深さ方向
に重なってスロット開口を塞口している。ついで、巻線
アッセンブリ35A、35Bが装着された積層鉄心36
を成形装置(図示せず)により円筒状に曲げる。そし
て、積層鉄心36の両端面同士を突き合わしてレーザ溶
接して、固定子を得る。
【0050】従って、この実施の形態5によれば、イン
シュレータ11Bの両先端外開き状部11aが内開き屈
曲部13によりくの字状に形成され、一方の側辺の外向
き屈曲部12および内向き屈曲部13の形成位置が他方
の側辺の外向き屈曲部12および内向き屈曲部13の形
成位置に対して底部11b側にシフトされ、かつ、一方
の側辺の先端位置が他方の側辺の先端位置に対して底部
11b側にシフトされているので、インシュレータ11
Bが巻線アッセンブリ35A、35Bとともにスロット
36a内に挿入される際に、両先端外開き状部11aの
内方への倒れ込み時期がずれ、インシュレータ11Bの
両先端部が、スロット深さ方向に関して重なってスロッ
ト開口を塞口することができる。これにより、積層鉄心
36を曲げ加工する際に、素線30のスロット36aか
ら飛び出しが確実に抑えられ、積層鉄心36の曲げ作業
性が向上される。なお、両外向き屈曲部12間の距離が
両先端外開き状部11aの先端間の距離よりも狭くなっ
ているので、先端外開き状部11aは外開き形状を維持
し、巻線アッセンブリ35A、35Bの挿入時のガイド
としての機能は確保されている。
【0051】また、このように製造された固定子におい
ては、スロット15a内に装着されているインシュレー
タ11Bの一方の側辺における外向き屈曲部12の折れ
線と内向き屈曲部13の折れ線との形成位置が、他方の
側辺における外向き屈曲部12の折れ線と内向き屈曲部
13の折れ線との形成位置に対してスロット底部側にシ
フトされており、他方の側辺の先端部が一方の側辺の先
端部のスロット開口部側に位置して重なり合ってスロッ
ト開口部を塞口している。これにより、ティースの鍔部
と固定子巻線との接触に起因する固定子巻線の絶縁被膜
の損傷が抑えられ、固定子巻線と固定子鉄心との間の絶
縁性が長期的に確保される。
【0052】実施の形態6.この実施の形態6では、そ
の先端側が外向き屈曲部12を境に外側に折り曲げられ
た先端外開き状の略U字状に成形され、かつ、2本の素
線30を収容するに十分の深さに形成されたインシュレ
ータ11Cを用いている。なお、他の構成は上記実施の
形態3と同様に構成されている。
【0053】この実施の形態6では、まず、インシュレ
ータ11Cが、その先端外開き状部11aをスロット3
6a外に延出した状態でスロット36aに装着される。
ついで、巻線アッセンブリ35Bをスロット開口側から
各直線部30bを各スロット36a内に挿入する。そし
て、巻線アッセンブリ35Bがインシュレータ11Cの
底部11bに到達すると、インシュレータ11Cは巻線
アッセンブリ35Bとともにスロット36a内を底部側
に押し込まれ、ついにはスロット36aの底部に当接す
る。ついで、インシュレータ11Cが、その先端外開き
状部11aをスロット36a外に延出した状態でスロッ
ト36aに装着される。その後、巻線アッセンブリ35
Aをスロット開口側から各直線部30bを各スロット3
6a内に挿入する。そして、図25に示されるように、
巻線アッセンブリ35Aがインシュレータ11Cの底部
11bに到達すると、インシュレータ11Cは巻線アッ
センブリ35Aとともにスロット36a内を底部側に押
し込まれ、ついには巻線アッセンブリ35Bに当接す
る。これにより、巻線アッセンブリ35A、35Bおよ
びインシュレータ11Cが積層鉄心36に装着される。
この時、図26に示されるように、巻線アッセンブリ3
5Bはインシュレータ11Cにより積層鉄心36から絶
縁され、巻線アッセンブリ35Aはもう1つのインシュ
レータ11Cにより積層鉄心36から絶縁されている。
さらに、巻線アッセンブリ35A、35B間がインシュ
レータ11Cの底部11bにより絶縁されている。つい
で、巻線アッセンブリ35A、35Bが装着された積層
鉄心36を成形装置(図示せず)により円筒状に曲げ
る。そして、積層鉄心36の両端面同士を突き合わして
レーザ溶接して、固定子を得る。
【0054】従って、この実施の形態6によれば、2タ
ーンの巻線群の単位で、即ち巻線アッセンブリ35A、
35Bを1つづつ挿入しているので、巻線アッセンブリ
の挿入性が向上される。また、巻線アッセンブリ35
A、35B間にインシュレータ11Cの底部11bが介
装されているので、絶縁性が向上される。
【0055】なお、上記実施の形態3〜6では、長方形
断面を有する銅線材を素線30として用いるものとして
いるが、素線は長方形断面を有する銅線材に限定される
ものではなく、例えば円形断面を有する銅線材であって
もよい。また、素線30は銅線材に限定されるものでは
なく、例えばアルミ線材であってもよい。また、上記各
実施の形態では、連続する素線を用いて成形された巻線
アッセンブリを用いるものとしているが、巻線アッセン
ブリは連続する素線を用いて成形されたものに限定され
るものではなく、例えば短尺の導体を連結して成形され
た巻線アッセンブリを用いても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、直方体の積層鉄心を円筒
状に曲げ、その両端面を当接させて溶接一体化して固定
子鉄心を作製するものとしているが、さらに、このよう
に作製された固定子鉄心を円筒状の外層鉄心に圧入し、
溶接一体化するようにしてもよい。また、上記各実施の
形態では、交流発電機の固定子について説明しいるが、
巻線アッセンブリを成形し、該巻線アッセンブリをスロ
ットの径方向から挿入するタイプの回転電機の電機子に
本発明を適用しても、絶縁性の向上、巻線の挿入性向上
等、同様の効果を奏することは言うまでもないことであ
る。
【0056】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0057】この発明によれば、軸方向に延びるスロッ
トが周方向に複数設けられた電機子鉄心と、上記スロッ
トに挿入されて上記電機子鉄心に巻装された電機子巻線
と、上記スロット内に装着されて上記電機子鉄心と上記
電機子巻線とを絶縁するインシュレータとを備えた回転
電機の電機子の製造方法において、両側辺の先端側がそ
れぞれ外向き屈曲部を境に外向きに折り曲げられて形成
された先端外開き状部を有する略U字状の上記インシュ
レータを成形する工程と、素線を所定の巻線状態に成形
した巻線アッセンブリを形成する工程と、上記先端外開
き状部が上記スロットの開口部から延出するように上記
インシュレータを上記スロットのそれぞれに装着する工
程と、上記巻線アッセンブリを上記スロットの開口部側
から上記先端外開き状部をガイドとして上記インシュレ
ータ内に挿入し、その後上記巻線アッセンブリを上記イ
ンシュレータとともに上記スロット内に押し込む工程と
を有する。これにより、巻線アッセンブリの挿入時に、
インシュレータの先端外開き状部がガイドとして機能
し、巻線アッセンブリの挿入性が向上される回転電機の
電機子の製造方法が得られる。また、巻線アッセンブリ
が先端外開き状部をスロット外に延出して装着されたイ
ンシュレータ内に挿入され、その後インシュレータが巻
線アッセンブリとともにスロット内に押し込まれるの
で、巻線アッセンブリがティースの鍔部に擦れて素線の
絶縁被膜を損傷することが抑制され、優れた絶縁性が確
保される回転電機の電機子の製造方法が得られる。
【0058】また、上記インシュレータを成形する工程
において、上記先端外開き状部が内向き屈曲部を境にく
の字状に成形されるので、巻線アッセンブリをスロット
に挿入したときに、インシュレータの両先端外開き状部
がスロット開口を塞ぐように変形する。これにより、巻
線アッセンブリがインシュレータに包囲され、絶縁性が
向上されるとともに、素線の抜けが抑制される。
【0059】また、上記インシュレータの一方の側辺に
形成された上記外向き屈曲部と上記内向き屈曲部の形成
位置が、他方の側辺に形成された上記外向き屈曲部と上
記内向き屈曲部の形成位置に対して、底部側にシフトさ
れているので、巻線アッセンブリをスロットに挿入した
ときに、インシュレータの先端外開き状部の変形時期が
両側辺でずれ、他方の側辺の先端外開き状部の先端が、
一方の側辺の先端外開き状部の変形された先端のスロッ
ト開口側に位置し、スロット深さ方向に関して重なるよ
うに変形する。これにより、スロット開口が確実に塞口
され、絶縁性が向上されるとともに、素線の抜けが防止
される。
【0060】また、上記インシュレータの底部の少なく
とも一部が、凹状もしくは凸状に形成されているので、
巻線アッセンブリをスロットに挿入したときに、インシ
ュレータの底部凹凸がスロット底部の形状に沿って延ば
され、インシュレータの底部側が周方向に膨らみ、スロ
ット底部側の内壁面に密接する。これにより、インシュ
レータの移動が規制され、インシュレータの抜けがなく
なる。
【0061】また、上記インシュレータは複数のスロッ
トが形成された直方体の積層鉄心に装着され、上記巻線
アッセンブリが上記インシュレータを装着した上記スロ
ットに挿入された後、上記積層鉄心を円筒状に曲げ、端
部同士を突き合わせて溶接一体化されるので、円筒状の
電機子鉄心のスロット開口幅に比べて積層鉄心のスロッ
ト開口幅を広くでき、インシュレータおよび巻線アッセ
ンブリの挿入性が向上される。
【0062】また、上記巻線アッセンブリは、上記素線
が上記スロット内にスロット深さ方向に1列に配列され
て収納されるように構成されているので、インシュレー
タが巻線アッセンブリとともにスロット内を底部側に押
し込まれる際に、巻線アッセンブリの挿入力がインシュ
レータの底部のみに加わり、インシュレータの両側辺が
スロット深さ方向でずれてスロット内に挿入されること
が防止される。これにより、ティースの鍔部の露出が防
止され、巻線アッセンブリがティースの鍔部に擦れて素
線の絶縁被膜を損傷することが抑制される。
【0063】また、上記巻線アッセンブリは、上記素線
に連続導体を用い、所定スロットピッチに配列され、か
つ、配列方向と直交する方向に交互に所定量ずれて2列
に配列された直線部を、ターン部により連結して波状に
成形された第1巻線が、1スロットピッチで上記所定ス
ロット数と同じ本数分配列してなる第1巻線群と、上記
素線に連続導体を用い、上記第1巻線に対して反転する
波状に成形された第2巻線が、1スロットピッチで上記
所定スロット数と同じ本数分配列してなる第2巻線群と
の対で構成されているので、巻線アッセンブリを重ねて
スロットに挿入することで挿入条件を変えることなく、
電機子巻線のターン数を容易に増やすことができる。
【0064】また、上記巻線アッセンブリを複数個重ね
て上記スロット内に挿入するので、巻線アッセンブリの
挿入工程が削減される。
【0065】また、上記インシュレータを上記スロット
に装着する工程と、上記巻線アッセンブリを上記スロッ
ト内に挿入する工程とを交互に繰り返し行うので、イン
シュレータと同時に挿入する素線本数が減り、巻線アッ
センブリの挿入性が向上されるとともに、巻線アッセン
ブリ間の絶縁性も確保される。
【0066】また、この発明によれば、軸方向に延びる
スロットが周方向に複数設けられた電機子鉄心と、上記
スロットに挿入されて上記電機子鉄心に巻装された電機
子巻線と、上記スロット内に装着されて上記電機子鉄心
と上記電機子巻線とを絶縁するインシュレータとを備え
た回転電機の電機子において、上記インシュレータは、
上記スロットの内壁面と上記電機子巻線との間に介装さ
れ、その両側辺のスロット開口側に外向き屈曲部の折れ
線がスロット長さ方向に延在しているので、インシュレ
ータの先端側がスロット開口を塞ぎ、電機子巻線と電機
子鉄心との絶縁性が向上される回転電機の電機子が得ら
れる。
【0067】また、上記インシュレータは、その両側辺
の外向き屈曲部の折れ線のスロット開口側に内向き屈曲
部の折れ線がスロット長さ方向に延在しているので、ス
ロット開口部がインシュレータの両先端側により塞が
れ、電機子巻線と電機子鉄心との絶縁性が向上される。
【0068】また、上記インシュレータの一方の側辺に
おける上記外向き屈曲部の折れ線と上記内向き屈曲部の
折れ線との形成位置が、他方の側辺における上記外向き
屈曲部の折れ線と上記内向き屈曲部の折れ線との形成位
置に対してスロット底部側にシフトされており、上記他
方の側辺の先端部が上記一方の側辺の先端部のスロット
開口部側に位置して重なり合って上記スロット開口部を
塞口しているので、インシュレータの両先端側がスロッ
ト深さ方向に関して重なってスロット開口を塞ぎ、電機
子巻線と電機子鉄心との絶縁性がさらに向上される。
【0069】また、上記インシュレータは、上記両側辺
の底部側が周方向に膨らんで上記スロットの底部側内壁
面に密接しているので、インシュレータのスロット内で
の移動が規制され、電機子巻線と電機子鉄心との絶縁性
が長期的に確保される。
【0070】また、上記電機子巻線は、長尺の素線を所
定スロット数離れたスロットに内層と外層とを交互に採
るように巻装された1ターンの第1巻線が、1スロット
ピッチで上記所定スロット数と同じ本数分配列された第
1巻線群と、長尺の素線を所定スロット数離れたスロッ
トに内層と外層とを交互に採るように、かつ、上記第1
巻線に対して電気角で180度ずらして反転巻装された
1ターンの第2巻線が、1スロットピッチで上記所定ス
ロット数と同じ本数分配列された第2巻線群との対で、
スロット挿入前に一体に構成された少なくとも1組の巻
線アッセンブリで構成されているので、内周面の周方向
の凹凸が低減され、軸方向高さが低くされたコイルエン
ドを有する電機子が得られる。
【0071】また、上記電機子巻線は複数組の上記巻線
アッセンブリで構成され、上記スロットには上記インシ
ュレータが複数組の上記巻線アッセンブリを上記スロッ
トの内壁面から絶縁するように1つ収納されているの
で、電機子巻線と電機子鉄心との間の絶縁性が確保され
る。
【0072】また、上記電機子巻線は複数組の上記巻線
アッセンブリで構成され、上記スロットには上記インシ
ュレータが複数組の上記巻線アッセンブリのそれぞれを
上記スロットの内壁面から絶縁するように複数個収納さ
れているので、巻線アッセンブリ間の絶縁性が向上され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造工程におけるインシュレータ挿入工
程を説明する工程断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造工程における巻線挿入工程を説明す
る工程断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造工程における巻線挿入途中を示す工
程断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造工程における巻線挿入状態を示す工
程断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造工程における積層鉄心曲げ工程を説
明する工程断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子の製造方法を説明する斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機の固定子に適用される固定子巻線を構成する巻線ア
ッセンブリの製造工程を説明する図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子に適用される固定子巻線を構成する巻線
アッセンブリの製造工程を説明する図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子に適用される固定子巻線を構成する内層
側の巻線アッセンブリを示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子に適用される固定子巻線を構成する外層
側の巻線アッセンブリを示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子巻線に適用される巻線アッセンブリを構
成する素線の要部を示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子巻線に適用される巻線アッセンブリを構
成する素線の配列を説明する図である。
【図15】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子に適用される固定子鉄心を構成する積層
鉄心を説明する図である。
【図16】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程におけるインシュレータ挿入
工程を説明する工程断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入工程を説明
する工程断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入途中を示す
工程断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入状態を示す
工程断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における積層鉄心曲げ工程を
説明する工程断面図である。
【図21】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入途中を示す
工程断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入状態を示す
工程断面図である。
【図23】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入途中を示す
工程断面図である。
【図24】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入状態を示す
工程断面図である。
【図25】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入途中を示す
工程断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機の固定子の製造工程における巻線挿入状態を示す
工程断面図である。
【図27】 従来の車両用交流発電機の固定子を示す斜
視図である。
【図28】 固定子を構成する直方体の積層鉄心を示す
斜視図である。
【図29】 従来の車両用交流発電機の固定子の製造工
程におけるインシュレータ挿入工程を説明する工程断面
図である。
【図30】 固定子の固定子巻線の巻装前の状態を示す
斜視図である。
【図31】 従来の車両用交流発電機の固定子の製造工
程における巻線挿入工程を示す工程断面図である。
【図32】 従来の車両用交流発電機の固定子の製造工
程における巻線挿入状態を示す工程断面図である。
【図33】 従来の車両用交流発電機の固定子の製造工
程における巻線挿入状態を示す斜視図である。
【図34】 従来の車両用交流発電機の固定子の製造工
程における積層鉄心曲げ工程を説明する工程断面図であ
る。
【符号の説明】
2、15 固定子鉄心(電機子鉄心)、2a、15a
スロット、3、3A、16 固定子巻線(電機子巻
線)、5、36 積層鉄心、5a、36a スロット、
6 素線、7A、7B、7C、8A、8B、8C、35
A、35B 巻線アッセンブリ、10、20 固定子
(電機子)、11、11A、11B、11Cインシュレ
ータ、11a 先端外開き状部、11b 底部、11c
凹状底部、12 外向き屈曲部、13 内向き屈曲
部、30 素線、30a ターン部、30b 直線部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 15/02 H02K 15/02 D 15/04 15/04 Z (72)発明者 滝澤 拓志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大橋 篤志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AB01 AC02 5H603 AA04 AA09 BB02 BB09 BB12 CA01 CA05 CB01 CB26 CC05 CC17 CD02 CD06 CD22 CE01 5H604 AA08 BB03 BB10 BB14 CC01 CC05 CC15 DA13 DB26 PB03 5H615 AA01 BB02 BB07 BB14 PP01 PP06 PP12 QQ02 QQ12 RR02 SS04 SS05 SS11 SS16 TT14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びるスロットが周方向に複数
    設けられた電機子鉄心と、上記スロットに挿入されて上
    記電機子鉄心に巻装された電機子巻線と、上記スロット
    内に装着されて上記電機子鉄心と上記電機子巻線とを絶
    縁するインシュレータとを備えた回転電機の電機子の製
    造方法において、 両側辺の先端側がそれぞれ外向き屈曲部を境に外向きに
    折り曲げられて形成された先端外開き状部を有する略U
    字状の上記インシュレータを成形する工程と、 素線を所定の巻線状態に成形した巻線アッセンブリを形
    成する工程と、 上記先端外開き状部が上記スロットの開口部から延出す
    るように上記インシュレータを上記スロットのそれぞれ
    に装着する工程と、 上記巻線アッセンブリを上記スロットの開口部側から上
    記先端外開き状部をガイドとして上記インシュレータ内
    に挿入し、その後上記巻線アッセンブリを上記インシュ
    レータとともに上記スロット内に押し込む工程とを有す
    ることを特徴とする回転電機の電機子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記インシュレータを成形する工程にお
    いて、上記先端外開き状部が内向き屈曲部を境にくの字
    状に成形されることを特徴とする請求項1記載の回転電
    機の電機子の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記インシュレータの一方の側辺に形成
    された上記外向き屈曲部と上記内向き屈曲部の形成位置
    が、他方の側辺に形成された上記外向き屈曲部と上記内
    向き屈曲部の形成位置に対して、底部側にシフトされて
    いることを特徴とする請求項2記載の回転電機の電機子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記インシュレータの底部の少なくとも
    一部が、凹状もしくは凸状に形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回転電
    機の電機子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記インシュレータは複数のスロットが
    形成された直方体の積層鉄心に装着され、上記巻線アッ
    センブリが上記インシュレータを装着した上記スロット
    に挿入された後、上記積層鉄心を円筒状に曲げ、端部同
    士を突き合わせて溶接一体化されることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の回転電機の電機
    子の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記巻線アッセンブリは、上記素線が上
    記スロット内にスロット深さ方向に1列に配列されて収
    納されるように構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の回転電機の電機子の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 上記巻線アッセンブリは、上記素線に連
    続導体を用い、所定スロットピッチに配列され、かつ、
    配列方向と直交する方向に交互に所定量ずれて2列に配
    列された直線部を、ターン部により連結して波状に成形
    された第1巻線が、1スロットピッチで上記所定スロッ
    ト数と同じ本数分配列してなる第1巻線群と、上記素線
    に連続導体を用い、上記第1巻線に対して反転する波状
    に成形された第2巻線が、1スロットピッチで上記所定
    スロット数と同じ本数分配列してなる第2巻線群との対
    で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の回転電機の電機子の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記巻線アッセンブリを複数個重ねて上
    記スロット内に挿入することを特徴とする請求項7記載
    の回転電機の電機子の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記インシュレータを上記スロットに装
    着する工程と、上記巻線アッセンブリを上記スロット内
    に挿入する工程とを交互に繰り返し行うことを特徴とす
    る請求項7記載の回転電機の電機子の製造方法。
  10. 【請求項10】 軸方向に延びるスロットが周方向に複
    数設けられた電機子鉄心と、上記スロットに挿入されて
    上記電機子鉄心に巻装された電機子巻線と、上記スロッ
    ト内に装着されて上記電機子鉄心と上記電機子巻線とを
    絶縁するインシュレータとを備えた回転電機の電機子に
    おいて、 上記インシュレータは、上記スロットの内壁面と上記電
    機子巻線との間に介装され、その両側辺のスロット開口
    側に外向き屈曲部の折れ線がスロット長さ方向に延在し
    ていることを特徴とする回転電機の電機子。
  11. 【請求項11】 上記インシュレータは、その両側辺の
    外向き屈曲部の折れ線のスロット開口側に内向き屈曲部
    の折れ線がスロット長さ方向に延在していることを特徴
    とする請求項10記載の回転電機の電機子。
  12. 【請求項12】 上記インシュレータの一方の側辺にお
    ける上記外向き屈曲部の折れ線と上記内向き屈曲部の折
    れ線との形成位置が、他方の側辺における上記外向き屈
    曲部の折れ線と上記内向き屈曲部の折れ線との形成位置
    に対してスロット底部側にシフトされており、上記他方
    の側辺の先端部が上記一方の側辺の先端部のスロット開
    口部側に位置して重なり合って上記スロット開口部を塞
    口していることを特徴とする請求項11記載の回転電機
    の電機子。
  13. 【請求項13】 上記インシュレータは、上記両側辺の
    底部側が周方向に膨らんで上記スロットの底部側内壁面
    に密接していることを特徴とする請求項10乃至請求項
    12のいずれかに記載の回転電機の電機子。
  14. 【請求項14】 上記電機子巻線は、長尺の素線を所定
    スロット数離れたスロットに内層と外層とを交互に採る
    ように巻装された1ターンの第1巻線が、1スロットピ
    ッチで上記所定スロット数と同じ本数分配列された第1
    巻線群と、長尺の素線を所定スロット数離れたスロット
    に内層と外層とを交互に採るように、かつ、上記第1巻
    線に対して電気角で180度ずらして反転巻装された1
    ターンの第2巻線が、1スロットピッチで上記所定スロ
    ット数と同じ本数分配列された第2巻線群との対で、ス
    ロット挿入前に一体に構成された少なくとも1組の巻線
    アッセンブリで構成されていることを特徴とする請求項
    10乃至請求項13のいずれかに記載の回転電機の電機
    子。
  15. 【請求項15】 上記電機子巻線は複数組の上記巻線ア
    ッセンブリで構成され、上記スロットには上記インシュ
    レータが複数組の上記巻線アッセンブリを上記スロット
    の内壁面から絶縁するように1つ収納されていることを
    特徴とする請求項14記載の回転電機の電機子。
  16. 【請求項16】 上記電機子巻線は複数組の上記巻線ア
    ッセンブリで構成され、上記スロットには上記インシュ
    レータが複数組の上記巻線アッセンブリのそれぞれを上
    記スロットの内壁面から絶縁するように複数個収納され
    ていることを特徴とする請求項14記載の回転電機の電
    機子。
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