JP2002047580A - 耐食性および成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑被覆アルミニウム合金板 - Google Patents

耐食性および成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑被覆アルミニウム合金板

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JP2002047580A JP2000230125A JP2000230125A JP2002047580A JP 2002047580 A JP2002047580 A JP 2002047580A JP 2000230125 A JP2000230125 A JP 2000230125A JP 2000230125 A JP2000230125 A JP 2000230125A JP 2002047580 A JP2002047580 A JP 2002047580A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性および成形性に優れたアルカリ可溶型
潤滑被覆アルミニウム合金板の提供する。 【解決手段】 重量%で、Mg:0.1〜0.65%、
Si:0.4〜2.0%、Cu:0.8〜1.4%、M
g+Cu:0.9〜1.5%を含有し、必要に応じてZ
n、Mn、Cr、Zr、V、Fe、Ti、Bのうちの1
種または2種以上をさらに含有し、残部はAl及び不可
避的不純物からなるAl合金であって、結晶粒界上のC
uを含有する析出物の最大径および結晶粒界面に占める
割合を特定範囲内とし、最大径が特定範囲以上である粒
内晶析出物の単位面積当たりの個数を特定範囲内とし、
合金板の両面又は片面の表面に粒状潤滑機能付与剤を特
定量含有したアルカリ可溶型潤滑樹脂皮膜が特定の厚さ
形成されたことを特徴とする、耐食性および成形性に優
れたアルカリ可溶型潤滑被覆アルミニウム合金板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のボディシ
ートや部品、各種機械器具、家電部品等の素材として使
用する、耐食性および成形性に優れたアルカリ可溶型潤
滑被覆アルミニウム合金板に関する。
【0002】
【従来の技術】高成形性および高強度を要求する用途、
例えば自動車のボディーシートには、主として冷延鋼板
が使用されているが、燃費向上の観点から軽量化が求め
られ、アルミニウム合金板の採用が進められている。こ
の自動車ボディシートにはプレス加工による成形性が要
求されるため、アルミニウム合金の中でも強度および成
形性に優れる5000系、すなわち、Al−Mg合金が
使用されている。ところが、Al−Mg合金は製造性が
悪いためにコストが高く、また、リューダースマークが
発生しやすいため、成形後、良好な表面性状が得られ難
い。そこで、製造コストが安く、リューダースマークを
生じないAl−Mg−Siを用いることが望ましいた
め、開発が進められている。
【0003】しかし、Al−Mg−Si系合金はAl−
Mg系合金に比べて成形性が劣っている。これは、Al
−Mg−Si系合金が析出強化により高強度を得られる
合金であり、塗装焼き付け後の強度上昇、いわゆる塗装
焼付け硬化性(以下BH性)に優れる反面、製造時に析
出物を生じ易く、その析出物によって延性が低下するた
めである。これまでに成形性に優れたAl−Mg−Si
系合金として、例えば、特開平9−31616号公報、
特開平10−102179号公報が開示されている。こ
れらは、Cuを添加して張出成形性の向上を図ったもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Al−Mg−Siのへ
のCuの添加は張出成形性の向上に極めて有効であり、
しかも、BH性や製造性を損わないという利点がある
が、耐食性が低下し粒界腐食性が生じやすくなる。ま
た、自動車ボディ等に適用する際に要求される深絞り性
および型かじり性は向上しないという問題があった。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明者は前述の課題を
解決するために詳細な検討を重ね、Cu添加による耐食
性の低下が結晶粒界に生じたCu系析出物であることを
明らかにし、この析出物の制御により、BH性、成形性
および耐食性の兼備が可能であることを見出した。さら
に、成分系、特にMgとCu量を限定し、Cu系析出物
のサイズおよび析出状態を制御することにより、このよ
うなアルミニウム合金を製造することができた。
【0006】また、アルミニウム合金の成形性、特に深
絞り性および型かじり性を向上させるには、表面に潤滑
皮膜を塗布することが有効であるが、自動車用途等に適
用する場合は、プレス成形後のアルカリ脱脂工程や洗浄
工程において潤滑皮膜が溶解、離脱する脱膜型潤滑皮膜
の塗布が望ましい。そこで本発明者は、脱膜型潤滑皮膜
によるプレス成形性の向上およびアルカリ脱脂工程や洗
浄工程における潤滑皮膜の溶解、離脱性について詳細に
検討を行った。その結果、粒状の潤滑機能付与剤を含む
アルカリ可溶型潤滑樹脂皮膜を一定膜厚範囲内でアルミ
ニウム合金板表面に形成させることにより、上記目的を
達成できることを見い出した。
【0007】すなわち、本発明の要旨とするところは、 (1)重量%で、Mg:0.1〜0.65%、Si:
0.4〜2.0%、Cu:0.8〜1.4%、Mg+C
u:0.9〜1.5%を含有し、必要に応じてZn:
0.03〜2.5%、Mn:0.03〜0.5%、C
r:0.03〜0.2%、Zr:0.03〜0.15
%、V:0.03〜0.15%、Fe:0.03〜0.
3%、Ti:0.005〜0.1%、B:0.005〜
0.1%のうちの1種または2種以上を、さらに含有
し、残部はAl及び不可避的不純物からなるAl合金で
あって、結晶粒界上のCuを含有する析出物の最大径が
0.5μm以下で、かつ、その結晶粒界面に占める割合
が5%以下であり、さらに、粒内に0.2μm以上の最
大径を有する晶析出物が、100μm2 当たり20個未
満であり、両面又は片面の表面に、粒状潤滑機能付与剤
を2〜15重量%含有したアルカリ可溶型潤滑樹脂皮膜
が0.5〜5μm形成されたことを特徴とする、耐食性
および成形性に優れたAl−Mg−Si−Cu系合金
板。
【0008】(2)前記(1)に記載のアルミニウム合
金板において、粒状潤滑機能付与剤を2〜15重量%、
シリカ粒子を1〜30重量%含有したアルカリ可溶型潤
滑樹脂皮膜が0.5〜5μm形成されたことを特徴とす
る、耐食性および成形性に優れたAl−Mg−Si−C
u系合金板。 (3)粒状潤滑機能付与剤が、ポリオレフィン系ワック
ス、フッ素系ワックス、パラフィン系ワックス、ステア
リン酸系ワックスのうちの1種または2種以上からなる
前記(1)または(2)に記載の耐食性および成形性に
優れたAl−Mg−Si−Cu系合金板である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の合金組成や析出
物の析出状態、製造条件等の限定理由を具体的に説明す
る。 Mg:Mgは本発明の合金系では基本となる合金元素で
あり、塗装焼き付け時にMg−Si系の微細な析出物を
生じて高BH性の発現に寄与するものである。しかし、
Mg量が0.1%未満ではBH性が不十分ではなく、一
方、0.65%を超える過剰な添加により結晶粒界に粗
大なMg−Si―Cu系析出物を生じ、耐食性および成
形性を低下させる。このことから、Mg量は0.1〜
0.65%の範囲とする。
【0010】Si:Siも本発明の合金系では基本とな
る合金元素であり、塗装焼き付け時にMg−Si系の微
細な析出物を生じて高BH性の発現に寄与するが、Si
量が0.4%未満ではBH性が不十分であり、一方、
2.0%を超えると粗大なSi相が析出して成形性を低
下させる。このことから、Si量は0.4〜2.0%の
範囲とする。 Cu:Cuも本発明の合金系では基本となる合金元素で
あり、成形性を向上させるが、Cu量が0.8%未満で
は十分な成形性が確保できず、一方、1.4%を超える
過剰な添加により結晶粒界に粗大なAl−Mg−Si―
Cu系析出物を生じ、耐食性および成形性を低下させ
る。このことから、Cu量は0.8〜1.4%の範囲と
する。
【0011】さらに、Mg+Cuが0.9%未満ではB
H性および成形性が不十分であり、1.5%を超えると
通常の溶体化処理条件ではAl−Mg−Si―Cu系析
出物の生成を抑制できなくなり、耐食性および成形性が
低下することから、Mg+Cuを0.9〜1.5%の範
囲とする。Zn、Mn、Cr、Zr、V、Fe、Ti、
B:これらの元素は強度向上や結晶粒微細化のために1
種または2種以上添加される。これらのうち、Znは合
金の時効性の向上を通じて強度向上に寄与する元素であ
り、その含有量が0.03%未満では上記の効果が不十
分であり、一方、2.5%を超えれば成形性および耐食
性が低下する。従って、Znを添加する場合のZnの量
は0.03〜2.5%の範囲内とした。
【0012】さらに、Mn,Cr,Zr,Vは強度向上
と結晶粒の微細化に効果のある元素であり、いずれも含
有量が0.03%未満では上記の効果が十分に得られな
い。一方、Mnは0.5%を、Crは0.2%を、Zr
およびVは0.15%を超えると巨大金属間化合物を生
じて成形性を低下させる。従って、Mnは0.03〜
0.5%、Crは0.03〜0.2%、ZrおよびVは
0.03〜0.15%の範囲とした。また、Feは強度
向上と鋳塊組織の微細化に有効な元素であり、その含有
量が0.03%未満では十分な効果が得られず、0.3
%を超えれば巨大晶出物を生じて成形性を低下させるた
め、Fe量は0.03〜0.3%とした。
【0013】TiおよびBも強度向上と鋳塊組織の微細
化に有効な元素であり、その含有量が0.005%未満
では十分な効果が得られず、0.1%を超えれば巨大晶
出物を生じて成形性を低下させるため、添加を0.00
5〜0.1%とした。なお、これらのZn、Mn、C
r、Zr、V、Fe、Ti、Bの範囲は積極的な添加元
素としてこれらの元素を含む場合を示したものであり、
いずれもその下限値よりも少ない量を不純物として含有
することは特に支障ない。
【0014】次に、本発明における合金板に析出するC
u系析出物およびのサイズ、析出状態について説明す
る。成形性および耐食性に影響を及ぼす析出物はその大
きさと析出する場所および分布状態に依存する。すなわ
ち、Cu系析出物が結晶粒界上にあり、その最大径が
0.5μm以上であれば、あるいは、最大径が0.5μ
m以下であっても結晶粒界を占める割合が5%を超える
状態であれば、結晶粒界に沿った割れを生じやすくなり
成形性が低下する。また、結晶粒界上に上述の分布状態
でCu系析出物が生じればその周囲のCu量が減少する
ため、粒界腐食、すなわち糸錆が発生し易くなる。
【0015】また、晶析出物が結晶粒内にある場合は、
その最大径が0.2μm以上の析出物が100μm2
に20個以上検出できる状態では破断の起点が多くな
り、成形性が低下する。従って、冷延板の晶析出物の晶
析出状態を前述のように規定する。なお、結晶粒界のC
u系析出物および結晶粒内における晶析出物の析出状態
は、透過型電子顕微鏡を用いて5000倍程度の倍率で
任意の5視野を撮影し、その写真から析出物のサイズお
よび個数を観察し、粒界析出物の粒界占有率および粒内
晶析出物の単位面積当たりの個数を評価することができ
る。
【0016】このようなアルミニウム合金板の深絞り
性、型かじり性を高めるために、表面に塗布するアルカ
リ可溶型潤滑被覆について以下に説明する。これは、膜
厚を一定の条件とした粒状潤滑機能付与剤を含有するア
ルカリ可溶型潤滑樹脂皮膜である。まず、アルカリ液に
溶解・脱膜するアルカリ溶解型潤滑皮膜には、ポリエチ
レングリコール系、ポリプロピレングリコール系、ポリ
ビニルアルコール系、アクリル系、ポリエステル系など
があるが、アルカリ溶解可能とするために、樹脂水分散
体または水溶性樹脂でなければならない。ポリエチレン
グリコール系では、皮膜形成性の観点から、平均分子量
3000以上のポリエチレングリコールおよび変性ポリ
エチレングリコールが挙げられる。変性ポリエチレング
リコールとしては、イソシアネート変性ポリエチレング
リコール、エポキシ変性ポリエチレングリコール等が挙
げられる。
【0017】ポリプロピレングリコール系では、皮膜形
成性の観点から、平均分子量3000以上のポリプロピ
レングリコールおよび変性ポリプロピレングリコールが
挙げられる。変性ポリプロピレングリコールとしては、
イソシアネート変性ポリプロピレングリコール、エポキ
シ変性ポリプロピレングリコール等が挙げられる。ポリ
ビニルアルコール系では、完全ケン化型ポリビニルアル
コール、部分ケン化型ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール等が挙げられる。変性ポリビニルアル
コールとしては、カルボキシル基変性ポリビニルアルコ
ール、スルホン酸ポリビニルアルコール、アセトアセチ
ル基ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0018】アクリル系としては、アクリル酸、メタア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、マレイン酸、イタコン酸の共重合体が挙げられる。
アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n
ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸2ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イ
ソプロピル、メタクリル酸nブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸nヘキシル、メタクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸2ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒ
ドロキシプロピルなどがある。共重合体としては、スチ
レン、アクリルアミド、酢酸ビニル、アクリルニトリ
ル、などが挙げられる。
【0019】ポリエステル系については、ポリエステル
を構成する多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコー
ル、1,6ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ト
リエチレングルコールなどが挙げられ、多塩基酸として
は、無水フタル酸、イソフタル酸テレフタル酸、無水コ
ハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
【0020】本発明のアルミニウム合金板に被覆される
潤滑樹脂皮膜の厚さは、0.5μm未満であるとプレス
加工時の押圧による、型かじりや傷の発生を防止でき
ず、かつ摺動が加わるために要求される加工性を得るこ
とが出来ない。この効果は、厚さが5μmまでで顕著で
あるが、これを超えても効果は変わらない。従って、潤
滑樹脂被膜の厚さは0.5〜5μmの範囲とする。ま
た、本発明の潤滑樹脂皮膜は目的に応じて板の両面又は
片面に被覆される。
【0021】次に潤滑機能付与剤について説明する。粒
状潤滑機能付与剤は表面の摩擦係数を低減することによ
りさらに潤滑性を付与し、かじり等を防止してプレス加
工性、しごき加工性を向上する作用を有している。潤滑
機能付与剤としては、得られる皮膜に潤滑性能を付与す
るものであればよいが、ポレオレフィン系(ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等)、フッ素系(ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフ
ッ化ビニリデン,ポリフッ化ビニル等)、パラフィン
系、ステアリン酸系ワックスのうちの1種または2種以
上からなるものが好ましい。
【0022】潤滑機能付与剤の添加量は、重量%で2%
未満では要求される潤滑効果が得られず、15%を越え
ると皮膜強度が低下したり、潤滑付与剤の剥離が発生す
るなどの問題があるため、2〜15%が好ましい。シリ
カは皮膜強度、合金板との密着性を向上させる場合に添
加する。シリカ粒子は、水分散性コロイダルシリカ、粉
砕シリカ、気相法シリカなどいずれのシリカ粒子であっ
ても良い。皮膜の加工性、耐食性発現を考慮すると、1
次粒子径は2〜30nmで、2次凝集粒子径は100n
m以下が好ましい。シリカの添加量としては重量%で1
〜30%が好ましい。1%未満では、下層との密着性向
上効果が得られない。30%を越えると皮膜の伸びが減
少するため加工性が低下し、型かじりが発生しやすくな
る。
【0023】本発明のアルカリ可溶型潤滑樹脂皮膜中に
は上記以外に、意匠性を付与するための顔料や、導電性
を付与する導電性添加剤、等を目的に応じて、皮膜性能
を低下させない範囲内で添加することができる。また、
本発明において、さらなる耐食性や密着性を得るために
下地にリン酸塩処理やクロメート処理を施してもかまわ
ない。この場合のクロメート処理としては、電解型クロ
メート、反応型クロメートおよび塗布型クロメートのい
ずれの処理をあげることができる。クロメート皮膜は還
元したクロム酸にシリカ、燐酸、親水性樹脂の中から少
なくとも1種以上を含有したクロメート液を塗布、乾燥
したものが好ましい。
【0024】リン酸塩の付着量としては、リン酸塩とし
て0.5〜3.5g/m2 の範囲が好ましい。クロメー
トの付着量としては、金属クロム換算で5〜150mg
/m 2 の範囲が好ましく、さらに好ましい範囲は10〜
50mg/m2 である。5mg/m2 未満では優れた耐
食性効果が得られず、150mg/m2 を超えると成形
時にクロメート皮膜の凝集破壊が起こるなど、加工性を
劣化させる。さらに、目的に応じ下地に酸洗処理、アル
カリ処理、電解還元処理、コバルトめっき処理、ニッケ
ルめっき処理、シランカップリング処理無機シリケート
処理を施してもかまわない。
【0025】潤滑樹脂皮膜の形成方法としては、樹脂成
分および粒状潤滑機能付与剤を含む水溶液また水分散体
をロールコーター塗装法、スプレー法など従来公知の方
法で塗布・焼付乾燥して形成することができる。本発明
の潤滑被覆アルミニウム合金板は潤滑皮膜のさらに上層
に潤滑油または潤滑防錆油を塗布することができる。た
だし、塗布する潤滑油または潤滑防錆油は、本発明の潤
滑皮膜を膨潤または溶解させないものが望ましい。
【0026】
【実施例】次に実施例に基づいて、本発明を具体的に説
明する。 (実施例1)表1に示すアルミニウム合金を、それぞれ
常法に従ってDC鋳造法によって鋳造し、得られた鋳塊
に530℃×5hrの均質化処理を施した後、熱間圧延
を行って熱延板とした。次いで530℃×1minの中
間焼鈍を施した後、厚さ1mmの冷延板を製造し、54
0℃×10secの溶体化処理を施した。この時の54
0℃〜200℃間の冷却速度を19℃/secとした。
さらに、溶体化処理後速やかに80℃×5hrの安定化
処理を施した。
【0027】
【表1】
【0028】次に、ポリエステル系ウレタン樹脂の水溶
液に、軟化点110℃および平均粒径1.0μmの低密
度ポリエチレンワックスを10重量%混合し、合金板の
表面にバーコーター塗装した後、180℃の加熱炉を用
いて合金板到達温度80℃で焼付乾燥し、厚さ1μmの
潤滑樹脂皮膜を形成させた。試料の析出状態を、透過型
電子顕微鏡によって5000倍の写真を任意の場所で5
視野撮影し、その範囲で観察される析出物のサイズおよ
び数を測定し、評価した。引張試験はJISに準拠して
行い、BH性は引張試験片に2%の引張歪を与えた後、
170℃×20minの熱処理を施し、耐力を測定して
評価した。
【0029】成形性評価には張出成形、深絞り成形およ
び曲げ成形を行った。張出成形性はJISに準拠してエ
リクセン値で評価し、深絞り性は、円筒深絞り試験をポ
ンチ直径50mm、ポンチ肩半径5mmの条件で実施
し、限界絞り比(LDR)で評価した。曲げ試験は、
0.5tの内側半径で180°曲げを行い、その外側部
分の外観観察を行って、割れが発生しなかったものを
○、および割れが発生したものを×として評価した。
【0030】耐食性は、アルカリ脱脂および水洗によっ
て表面の脱膜型潤滑皮膜を除去した後、燐酸亜鉛処理、
水洗、塗装を行い、試料表面にナイフで人工疵を入れた
後、塩水噴霧、湿潤した後、糸錆性を評価した。糸錆性
の評価は最大糸錆長さを基準として行い、1mm未満を
○、1mm以上を×とした。さらに、型かじり性、加工
後の樹脂カス発生状況および脱脂性の評価を行った。型
かじり性および加工後の樹脂カス発生状況は、円筒ポン
チの油圧成形試験機により、ポンチ直径40mm、ポン
チ肩半径4mm、ダイス直径43mm、ダイス肩半径4
mm、シワ押さえ力1tonで成形試験を行って評価し
た。
【0031】型かじり性は側壁の外観を目視し、次の指
標に依って評価した。 ◎:成形可能で、合金板表面の欠陥無し ○:成形可能で、合金板表面の欠陥無し、摺動面わずか
に変色 △:成形可能で、合金板表面にわずかにかじり疵発生 ×:成形可能で、合金板表面に線状かじり疵多数発生
【0032】また、加工後の樹脂カス発生状況を次の指
標で評価した。 ◎:カス発生無し ○:極わずかに樹脂カス発生 △:少し樹脂カス発生 ×:樹脂カス多数発生
【0033】脱脂性は、FC−4358脱脂液(日本パ
ーカライジング製、pH=10.5に調整、温度70
℃)を試験片に8秒間スプレーした後水洗し、乾燥後の
皮膜残存率を赤外分光分析にて測定し、次の指標で評価
した。 ◎:皮膜残存無し ○:皮膜残存5%以下 △:皮膜残存5%超10%以下 ×:皮膜残存10%超
【0034】析出物の状態、機械的性質およびBH後の
耐力、成形性(エリクセン値、LDRおよび曲げ性)、
糸錆発生状況、型かじり性、樹脂カス発生状況および脱
膜性を評価した結果を表2に示す。本発明で示したA1
〜A12の合金は規定範囲内の析出状態で粒界を占める
割合が少なく、成形性、耐食性に優れ、かつ高BH性を
有している。また、加工後に樹脂カスが発生し難く、脱
脂性に優れている。
【0035】一方、比較例で示した合金のうち、B1は
Mg量が、B3はSi量が本発明の範囲よりも少ないた
め、BH性およびエリクセン値が不十分である。また、
B2はMg量が、B4はSi量が多いため、B6はCu
量が多くMg+Cu量が本発明の範囲を超えているた
め、粒界および粒内に析出物を生じて、BH性、エリク
セン値、曲げ性および耐糸錆性が低下している。B5は
Cu量が少ないためにエリクセン値が不十分であり、B
7はZn量が多いため、耐糸錆性が低下している。さら
に、B8〜13の合金は、Mn、Cr、Zr、Fe、T
iおよびBの添加量が本発明で規定した範囲を外れてい
るため、晶析出物の分布が本発明で規定する範囲を外
れ、その結果曲げ性およびエリクセン値が低下してい
る。
【0036】
【表2】
【0037】(実施例2)表1の発明合金A の冷延板
に、540℃×10secの溶体化処理を施した。この
時の540℃〜200℃間の冷却速度を19℃/sec
とした。さらに、溶体化処理後速やかに80℃×5hr
の安定化処理を施した。このアルミニウム合金の表面に
は、基本的にクロメート未処理としたが、一部水準につ
いて、クロム還元率(Cr(VI)/全Cr)=0.4
のクロム酸にコロイダルシリカを加えた塗布型クロメー
ト液をロールコータにてクロム付着量が金属クロム換算
で20mg/m2 となるよう塗布し、加熱乾燥させクロ
メート皮膜を形成させた。
【0038】次に、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、アクリル樹脂の水溶液または水分散
体に、ポリエチレンワックス、ポリテトラフルオロエチ
レンワックス、合成パラフィンワックス、ステアリン酸
カルシウムワックス、およびコロイダルシリカを表3に
示す組成で混合し、バーコーター塗装して180℃の加
熱炉を用いて合金板到達温度80℃で焼付乾燥し潤滑樹
脂皮膜を形成させた。なお、加工性評価の比較材とし
て、上記のアルミニウム合金板にジョンソンワックス#
122を塗布したものを用いた。
【0039】これらのサンプルに対して実施例1と同様
に深絞り性、型かじり性、加工後の樹脂カス発生状況お
よび脱脂性の評価を行い、表3に示した。表3に示すよ
うに、No.26〜46の本発明の範囲内にあるアルカ
リ可溶型潤滑被覆アルミニウム合金板は、いずれも深絞
り性および型かじり性に優れ、加工後に樹脂カスが発生
し難く、脱脂性に優れている。一方、比較例No.47
は潤滑皮膜の膜厚が薄いため、No.48は粒状潤滑機
能付与剤の含有量が少ないため、型かじり性が不十分で
ある。一方、No.49は粒状潤滑機能付与剤の含有量
が多いため、加工後に樹脂カスが発生している。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、成形性
および耐食性に優れたアルカリ可溶型潤滑被覆アルミニ
ウム合金板を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐賀 誠 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 森 陽一郎 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4F100 AA20B AA20C AB02A AB09A AB10A AB11A AB12A AB13A AB14A AB17A AB18A AB19A AB31A AB40A AJ11B AJ11C AK01B AK01C BA02 BA03 BA06 BA07 DE01B DE01C EH46 EJ86 GB32 JB02 JB08B JB08C JK16B JK16C JL01 YY00A YY00B YY00C 4K044 AA06 AB02 BA21 BB11 BC02 BC05 CA53

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 Mg:0.1〜0.65%、 Si:0.4〜2.0%、 Cu:0.8〜1.4%、 Mg+Cu:0.9〜1.5% を含有し、必要に応じて Zn:0.03〜2.5%、 Mn:0.03〜0.5%、 Cr:0.03〜0.2%、 Zr:0.03〜0.15%、 V :0.03〜0.15%、 Fe:0.03〜0.3%、 Ti:0.005〜0.1% B :0.005〜0.1% のうちの1種または2種以上を、さらに含有し、残部は
    Al及び不可避的不純物からなるAl合金であって、結
    晶粒界上のCuを含有する析出物の最大径が0.5μm
    以下で、かつ、その結晶粒界面に占める割合が5%以下
    であり、さらに、粒内に0.2μm以上の最大径を有す
    る晶析出物が、100μm2 当たり20個未満であり、
    両面又は片面の表面に、粒状潤滑機能付与剤を2〜15
    重量%含有したアルカリ可溶型潤滑樹脂皮膜が0.5〜
    5μm形成されたことを特徴とする、耐食性および成形
    性に優れたアルカリ可溶型潤滑被覆アルミニウム合金
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアルミニウム合金板に
    おいて、粒状潤滑機能付与剤を2〜15重量%、シリカ
    粒子を1〜30重量%含有したアルカリ可溶型潤滑樹脂
    皮膜が0.5〜5μm形成されたことを特徴とする、耐
    食性および成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑被覆アル
    ミニウム合金板。
  3. 【請求項3】 粒状潤滑機能付与剤が、ポリオレフィン
    系ワックス、フッ素系ワックス、パラフィン系ワック
    ス、ステアリン酸系ワックスのうちの1種または2種以
    上からなる請求項1または請求項2に記載の、耐食性お
    よび成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑被覆アルミニウ
    ム合金板。
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