JP2002043765A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002043765A
JP2002043765A JP2000225605A JP2000225605A JP2002043765A JP 2002043765 A JP2002043765 A JP 2002043765A JP 2000225605 A JP2000225605 A JP 2000225605A JP 2000225605 A JP2000225605 A JP 2000225605A JP 2002043765 A JP2002043765 A JP 2002043765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体は通常は取り出せないように対策を
講じておいて、使用者が他の機器本体と交換したい場合
には、極めて容易に取り外すことができる電子機器を得
ること。 【解決手段】 本発明の一実施形態の車載用電子機器
は、前面にリリースボタン29、操作ボタン21が配設
されている操作パネル20Aを備え、複数の係合突起1
31が設けられている機器本体10Aと、それらの係合
突起131が係合する複数の係合孔31が設けられてい
る取付枠体30Aとから構成され、係合突起131を係
合孔31係合させることにより取付枠体30Aに機器本
体10Aを取り付けられる電子機器において、解除ボタ
ン29Bの押圧により機器本体10Aと取付枠体30A
との係合を解除できる状態にできるプランジャ53など
の解除装置40Aを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器本体の盗
難を防止できる電子機器、特に車載用に適用して好適な
電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下の説明においては、電子機器として
車載用電子機器を採り上げて説明する。 現在、一般に出回っている車載用電子機器としてカセ
ットプレーヤ付きラジオ受信機、CD(コンパクトディ
スク)プレーヤ、MD(ミニディスク)プレーヤ、CD
・MD一体型プレーヤ、DVD(ディジタルビデオディ
スク)プレーヤなどがある。そして、現在、一般に販売
されている乗用車等の車両においては、新車購入時に、
少なくともカセットプレーヤ付きラジオ受信機が搭載さ
れており、CDプレーヤ、MDプレーヤ、CD・MD一
体型プレーヤ、DVDプレーヤはオプションとして扱わ
れている。これらの電子機器は、その機器本体の高さ、
幅、及び奥行きの外形寸法がDIN規格で統一されてお
り、通常、1DIN、或いは2DINに規定されてい
る。
【0003】車両購入者或いは搭乗者(以下、「使用者」と
略記する)がCDプレーヤ、MDプレーヤ、CD・MD
一体型プレーヤ、DVDプレーヤなど、少なくとも一つ
以上の車載用電子機器を楽しむことを欲する場合は、別
途、それらを購入し、その内の一つを、例えば、CDプ
レーヤを既存のカセットプレーヤ付きラジオ受信機と差
し替えて使用するか、既存のカセットプレーヤ付きラジ
オ受信機に重ねるように搭載して使用し、そしてCDプ
レーヤを楽しめるように構成されている。
【0004】これらカセットプレーヤ付きラジオ受信
機、CDプレーヤ、MDプレーヤ、CD・MD一体型プ
レーヤ、DVDプレーヤなどのような車載用電子機器、
例えば、カセットプレーヤ付きラジオ受信機は、一般に
機器本体とこの機器本体を車両に取り付けるためのブラ
ケット、即ち、取付枠体とから構成されているものと、
機器本体とこの機器本体のフロントの装着部に着脱自在
に取り付けられる操作パネルと機器本体を車両に取り付
けるための取付枠体とから構成されたものとがある。
【0005】以下、図を用いて、これら従来技術の車載
用電子機器を説明する。 図12は従来技術の第1形式の車載用電子機器を示して
いて、同図Aはその構成を示す分解斜視図、同図Bは同
図Aの車載用電子機器に用いられている一構成部品であ
る板バネの斜視図、図13は図12に示した車載用電子
機器が車両に組み込まれた係止状態を示す側面図、図1
4は図13に示した組込状態にある車載用電子機器から
機器本体を取り出す場合の係止解除方法を説明するため
の要部断面図、図15は従来技術の第2形式の車載用電
子機器の斜視図、図16は図15に示した車載用電子機
器の機器本体から操作パネルがリリースされた状態を示
す分解斜視図、図17は図15に示した車載用電子機器
の機器本体から操作パネルをリリースさせるためのリリ
ースボタンの構造を示す断面図、図18は着脱装置によ
って機器本体の装着部に操作パネルが装着され、係合さ
れている状態を示した一部分の断面上面図、そして図1
9は図18に示した着脱装置による係合状態から操作パ
ネルが離脱した状態を示した一部分の断面上面図であ
る。
【0006】先ず、従来技術の第1の形式の車載用電子
機器の構成、構造を説明する。図12において、符号1
aは全体として車両用電子機器を指す。この車載用電子
機器1aとしては、前記のように、カセットプレーヤ付
きラジオ受信機、CDプレーヤ、MDプレーヤ、CD・
MD一体型プレーヤ、DVDプレーヤなどを挙げること
ができるが、図示の実施形態では、カセットプレーヤ付
きラジオ受信機を採り上げて図示した。この車載用電子
機器1aは、機器本体10aとこの機器本体10aを車
両に取り付けるための取付枠体30とから構成されてい
る。
【0007】機器本体10aは、1DINサイズの筐体
11を中心にして構成されていて、そのフロントには機
器を操作するための各種のボタン等が設けられている操
作パネル20aが形成されている。
【0008】また、筐体11の左右両側面には、それぞ
れ上下方向に所定の間隔を開けて、一対の開口111が
開けられており、そしてそれぞれの開口111に臨んで
筐体11の内部に所定の長さの金属製の板バネ13が配
設されている。板バネ13は、図12Bに示したよう
に、その先端部は「く」の字型に屈曲した係合突起13
1が形成されており、そしてその係合突起131から先
の先端部は傾斜面132に形成されている。このような
構造の板バネ13が、その係合突起131が前記開口1
11から外方に突出するように、基端部が筐体11の内
部にリベット等の手段で固定されている。これら係合突
起131の位置は後記する取付枠体30の係合孔31に
係合できる位置である。
【0009】操作パネル20aには、機器本体10aを
作動させるための複数の操作ボタン21や、動作状態等
を表示するためのディスプレイ部22を有すると共に、
カセットを挿入するためのカセット挿入口23が形成さ
れている。
【0010】また、操作パネル20aの両側端部には、
機器本体10aの内部に通じる一対の挿入口24がそれ
ぞれ開けられている。これら挿入口24の位置は、前記
係合突起131の傾斜面132に当接して押圧できる位
置である。
【0011】次に、前記の取付枠体30の構造である
が、図12乃至図14に示したように、取付枠体30の
それぞれの側面には上下2カ所に同一寸法の被係合部で
ある係合孔31が開けられており、また、両側面にそれ
ぞれ1カ所ずつ、上下面にそれぞれ3カ所ずつ、係止爪
32が形成されている。そして、図12に示したよう
に、その背面内部の片隅には、車両バッテリ、スピーカ
(何れも不図示)などにコード34で接続されている電
気回路接続用コネクター33が取り付けられている。
【0012】次に、機器本体10aを車両に取り付ける
構造を説明する。先ず、取付枠体30を車両のダッシュ
ボードB等に取り付ける。取付枠体30は車両のダッシ
ュボードB等に設けられている開口に挿入し、図13に
示したように、複数本の係止爪32を取付枠体30の内
方から外方に向けて起こして、取付枠体30をダッシュ
ボードB等に固定する。
【0013】次に、そのダッシュボードB等に固定され
た取付枠体30に機器本体10aを挿入する。そうする
と、図13及び図14に示したように、機器本体10a
の側面に固定しておいた板バネ13の係合突起131が
バネ力により取付枠体30の係合孔31から外方に突出
して係合し、機器本体10aは、最早、専用工具Dを使
用しない限り取り外すことができない状態で固定され
る。
【0014】このような取付構造の機器本体10aを他
の機器本体と差し替える等により取付枠体30と機器本
体10aとの係合を解除する場合には、図14に示した
ように、専用工具Dを用いて行われる。この専用工具D
は、例えば、図13に示したようにU字型に折り曲げら
れていて、それぞれの先端部Daの間隔は操作パネル2
0aに開けた各一対の挿入口24の間隔に相当する寸法
である。
【0015】このような構造の専用工具Dを2本用い、
それらの先端部Daを機器本体10aの操作パネル20
aのそれぞれの挿入口24に差し込み、取付枠体30の
係合孔31に係合している板バネ13の傾斜面132を
押し上げることにより係合突起131をそれぞれの係合
孔31から外すことによって取り出せることができる。
【0016】従って、この形式の車載用電子機器1a
は、このような専用工具Dがなければ、装着済みの機器
本体10aを簡単に取り出すことができないので、或る
程度の盗難防止対策になっている。しかし、盗ろうとす
る者は、使用者が車両を離れた時に、特に夜間に、その
車両の窓ガラスを割り、類似の工具を用いて取り出し、
持ち去ることができる。
【0017】このため、従来技術の第2形式の車載用電
子機器1bとしては、前記の盗難防止対策が施された上
で、更に図16に示したように、操作パネル20bを機
器本体10bから切り離して別体とし、機器本体10b
のフロントの装着部12に着脱自在に取り付けられるよ
うに構成し、使用者が車両を離れる時に操作パネル20
bだけを取り外して持ち、離れられるようになされてい
る。
【0018】なお、この従来例の第2の形式の車載用電
子機器は取付枠体の上下両側面にそれぞれ一対の係合孔
が設けられた機器本体10bの上下両側面にも対向する
位置に開口111が設けられていて、それぞれの開口1
11に臨んで板バネ13が設けられているものである。
そして、この板バネ13が係合孔に係合して取り外し出
来るようになされ、取り外すには専用工具Dを用いない
と取り外すことができないように構成されているのは、
従来の第1の形式の車載用電子機器の場合と同様であ
る。
【0019】即ち、操作パネル20bの前面には、図1
5及び図16に示したように、前記操作パネル20と同
様に、機器本体10bを作動させるための複数の操作ボ
タン21や、動作状態等を表示するためのディスプレイ
部22を有すると共に、機器本体10bの装着部12に
形成されている、カセットが挿入される開口部122と
対向するカセット挿入口23が形成されており、このカ
セット挿入口23からテープカセットが出し入れされ
る。
【0020】また、この操作パネル20bの前面部に
は、図17Bに示したように、コイルバネ28bで常時
操作パネル20の表面から突出するように押し出されて
いるリリースボタン28が設けられており、そのリリー
スボタン28の先端部28bが図17Aに示したよう
に、操作パネル20の裏面と同一の面内或いはこれより
後退した位置で臨んでいる。そのリリースボタン28を
コイルバネ28b押すことによって、操作パネル20が
後記する着脱装置15との嵌合が解除され、図16に示
したように、操作パネル20bを機器本体10bの装着
部12から取り外せるように構成されている。
【0021】操作パネル20bの裏面には、複数の接続
端子25が設けられ、これに対応して機器本体10b側
には接続端子123が設けられており、操作パネル20
bを機器本体10bの装着部12に装着したときには、
これらの接続端子123と接続端子25とが接触するこ
とにより、操作パネル20bと機器本体10b間が電気
的に接続される。また、接続端子25とは反対側の端に
は嵌合凹部26が形成されている。
【0022】機器本体10bの装着部12は操作パネル
20bが納まる枠体121に形成されており、この枠体
121の右側部内面側には突片125が突出して形成さ
れ、一方、これに対応して操作パネル20bの右側端面
には係合部27が形成されている。また、装着部12の
四隅には操作パネル20bの四隅に開けられている挿入
口24にそれぞれ対応した位置に挿入口124が設けら
れている。
【0023】そして、この係合部27を前記突片125
に係合させた状態で、この部分を支点として操作パネル
20bを装着部12の枠体121内に納まるように装着
させることにより、操作パネル20bは装着部12側に
設けられた着脱装置15によって、その状態で保持され
るように構成されている。また、操作パネル20bのリ
リースボタン28を押すことで、図16に示したよう
に、着脱装置15が操作され、これによって機器本体1
0bから操作パネル20bを離脱(リリース)させるこ
とができるように構成されている。
【0024】着脱装置15は、その一例を挙げ、その構
成、構造及び機能を簡単に説明するならば、図18及び
図19に示したように、取付支持板151に軸支されて
いるアーム152と、このアーム152の先端部に軸支
され、操作パネル20の係合凹部26に係合して操作パ
ネル20を保持する第1の係合部153を有すると共
に、取付支持板151の係合突柱154と係合する第2
の係合部155を有するホルダー156と、これらアー
ム152及びホルダー156をそれぞれ前方へ回動偏奇
させる第1バネ157及び第2の158とによって構成
されている。第1バネ157は第2バネ158よりも強
い力量に設定されている。
【0025】従って、操作パネル20bの係合部27を
機器本体10bの装着部12の突片125に係合させた
状態で、その操作パネル20bの他端を装着部12へ押
し付けると、その係合凹部26に着脱装置15のホルダ
ー156の第1係合部153が係合し、そして前記両バ
ネ157及び158の力量差によりホルダー156の第
2係合部155が係合突起154と係合し、操作パネル
20は機器本体10bの装着部12に装着された状態で
保持される(図18)。
【0026】この保持された状態から操作パネル20を
外す場合には、リリースボタン28を押すことにより、
その先端部28bがアーム152離脱操作部152aが
押され、ホルダー156の第2係合部155が係合突起
154に係合している状態が解かれ、第2バネ158に
力によりホルダー156の第1係合部153が係合凹部
26に係合している状態が解かれて、図19に示した離
脱(リリース)状態になり、操作パネル20を装着部1
2から取り外すことができる。
【0027】なお、このような着脱装置は特開平7−1
56719「着脱装置」の公開特許公報に開示されてい
る。
【0028】従って、第2形式の車載用電子機器1bに
よれば、使用者が車両を離れる時に操作パネル20bだ
けを取り外して持ち、離れたならば、機器本体10bの
装着部12の色がダッシュボードの色、通常、ブラック
やグレーであるが、それと同色であるために、暗い車内
であると、外から車両の内部を覗いても、電子機器が搭
載されているか否かが判り難く、盗難に遭い難い。
【0029】しかし、車載用電子機器をこのような構造
で構成しても、まだ完全な盗難防止対策とはならない。
何故ならば、操作パネル20bは販売店で販売されてい
るものであるから、機器本体を盗んだ盗人は、その機種
の操作パネル20bだけを入手でき、盗んだ機器本体を
容易に使用することができる。
【0030】従って、機器本体10bに設けられた制御
用マイコンのメモリ(記憶装置)と操作パネル20bに
設けられているメモリとに特定の番号(ID番号)を書
き込んでおき、その番号が合致した場合に始めて作動す
るように構成した電子機器が出現している。なお、機器
本体10bと操作パネル20bに設けられているメモリ
は不揮発性メモリとされている。このため、たとえその
機器本体10bを盗み出し、販売店で別の操作パネル2
0bを買ったとしても、両者の認識番号が合致しない
と、その機器本体10bは動作しないので、この別の操
作パネル20bでは機器本体10bは使用できないこと
になる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両の使用者
にとっては、このような番号認識による盗難防止対策が
講じられていても、盗られては元も子もない。盗ろうと
する者にとっては、その車両に搭載されている電子機器
が番号認識方式のものであるか否かは判らない。従っ
て、盗人は、番号認識方式の電子機器ではないと思って
窓ガラスを割り、盗ってしまう可能性がある。
【0032】従って、本発明はこのような課題を解決し
ようとするものであって、機器本体は通常は取り出せな
いようにしておいて、使用者が他の機器本体と交換した
い場合には、使用者にとっては極めて容易に取り外すこ
とができる電子機器を得ることを目的とするものであ
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】それ故、請求項1に記載
の発明では、操作パネルを備えた機器本体とその機器本
体を係合状態で固定する取付枠体とから構成されている
電子機器において、前記係合状態を解除し得るようにす
るための操作子を前記操作パネルに設けて、前記課題を
解決している。
【0034】そして、請求項2に記載の発明では、前面
に操作子が配設されている操作パネルを備え、係合手段
が設けられている機器本体と、その係合手段に係合する
被係合手段が設けられている取付枠体とから構成され、
前記係合手段と前記被係合手段とを係合させることによ
り前記取付枠体に前記機器本体を取り付けられる電子機
器において、前記操作子の操作により前記機器本体と前
記取付枠体との前記係合を解除し得る状態にできる解除
手段を設けて、前記課題を解決している。
【0035】また、請求項3に記載の発明では、請求項
1または請求項2に記載の電子機器における前記操作パ
ネルが前記機器本体の装着部に着脱自在に取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0036】そしてまた、請求項4に記載の発明では、
電子機器が、操作パネルを備え、係合手段が設けられて
いる機器本体と、前記係合手段に係合する被係合手段が
設けられている取付枠体とから構成されていて、前記操
作パネルから前記両係合手段に工具を挿入して前記両係
合手段の係合を解除させることが可能な挿入部を設ける
と共に、前記工具での係合解除を阻止する阻止部を設け
て、前記課題を解決している。
【0037】更に、請求項5に記載の発明では、機器本
体を収納させる取付枠体を設け、前記取付枠体に前記機
器本体の係合手段を係合させると共に、前記機器本体に
設けた挿入部に工具を挿入することにより、前記係合手
段の係合を解除して、前記取付枠体より前記機器本体を
取り出し得るようにした電子機器において、前記機器本
体に出没自在に取っ手を取り付け、前記取っ手の没状態
で前記工具による前記係合手段の係合解除を阻止するよ
うに構成して、前記課題を解決している。
【0038】更にまた、請求項6に記載の発明では、電
子機器を、前面に操作子を設けた機器本体を収納させる
取付枠体を設け、前記取付枠体に前記機器本体の係合手
段を係合させると共に、前記機器本体に設けた挿入部に
工具を挿入することにより、前記係合手段の係合を解除
して前記取付枠体より前記機器本体を取り出し得るよう
に構成すると共に、前記機器本体に出没自在に取っ手を
取り付け、前記取っ手の没状態で前記挿入部からの前記
工具の挿入を阻止すると共に、前記所定の操作子の操作
により前記取っ手を出状態として前記挿入部からの工具
の挿入を可能とするように構成して、前記課題を解決し
ている。
【0039】そして更にまた、請求項7に記載の発明の
電子機器では、請求項5または請求項6に記載の電子機
器における前記操作パネルが前記機器本体の装着部に着
脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0040】従って、請求項1に記載の発明によれば、
解除操作子を押圧することにより、取付枠体と機器本体
との係合を解除することができる。
【0041】そして請求項2に記載の発明によれば、解
除手段の存在により、工具のみでは取付枠体と機器本体
との係合を解除することができない。
【0042】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、操
作パネルがなければ、取付枠体と機器本体との係合を解
除することができない。
【0043】そしてまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、工具を挿入するだけで操作パネルを備えた機器本体
と取付枠体との係合を容易に解除することができない。
【0044】更に、請求項5に記載の発明によれば、取
っ手を機器本体に係合させることにより取付枠体から機
器本体を取り出することを防止できる。
【0045】そして更にまた、請求項6に記載の発明に
よれば、取っ手を機器本体に没状態にすることにより取
付枠体から機器本体を取り出すことを防止でき、そして
前記取っ手を没状態から出状態にすることにより前記機
器本体を前記取付枠体から離間させることができる。
【0046】そして更にまた、請求項7に記載の発明に
よれば、請求項5または請求項6に記載の発明の作用に
加えて、操作パネルが機器本体に装着されていなけれ
ば、その機器本体を取り出すことができない。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の各種
実施形態の車載用電子機器を説明する。 図1は本発明の第1実施形態の車載用電子機器の分解斜
視図、図2は図1に示した車載用電子機器の機器本体の
前面に着脱自在に取り付けられる操作パネルを外した状
態の分解斜視図、図3は図2に示した操作パネル2を機
器本体から外すためのリリースボタンの構造を示す断面
側面図、図4は図1に示した車載用電子機器の係合手段
を示していて、同図Aは車載用電子機器の機器本体が取
付枠体に係合された状態にある一部断面図、同図Bは同
図Aに示した係合手段が解除される状態にある一部断面
図、図5は図4に組み込まれている一実施形態の連結板
の構造を示した斜視図、図6は本発明の車載用電子機器
に搭載した第2実施形態の係合手段を示していて、同図
Aは車載用電子機器の機器本体が取付枠体に係合されて
係合状態にある一部断面図、同図Bは同図Aに示した係
合手段が解除される状態にある一部断面図、図7は本発
明の第3実施形態の取っ手付き車載用電子機器の機器本
体から操作パネルを外した状態を示すもので、同図Aは
その一部斜視図、同図Bはその前面図、図8は図7に示
した取っ手付き車載用電子機器の断面図、図9は図8に
示した一部部品の斜視図、図10は図7に示した機器本
体に組み込まれている一部の部品を示していて、同図A
は取っ手係止装置の斜視図、同図Bは同図AのA―A線
上における断面図、同図Cは同図AのB―B線上におけ
る断面図、同図Dは機器本体に取り付けた状態で示した
取っ手押圧装置の断面図、図11は図8に示した係合手
段を解除し、機器本体を引き出す段階を示していて、同
図Aは取っ手が機器本体に収納された状態、即ち、没状
態の側面図、同図Bは取っ手の係止が解除されて機器本
体より突出した出状態の側面図、同図Cは機器本体を引
き出せる状態の側面図である。
【0048】なお、従来技術の車載用電子機器の構成、
構造部分と同一の構成、構造部分には同一の符号を付し
て、それらの説明を省略する。 先ず、図1を用いて、本発明の第1実施形態の車載用電
子機器1Aの構成を説明する。この車載用電子機器1A
は、機器本体10Aと複数の操作ボタンを有する操作パ
ネル20Aと取付枠体30Aとから構成されており、そ
して操作パネル20Aは機器本体10Aのフロントの装
着部12に着脱自在に取り付けられていて、機器本体1
0Aの筐体11の上面の左右側方部に開けられた開口1
11に臨んで筐体11の内部に所定の長さの板バネ13
が配設されている。そして操作パネル20Aの操作面に
リリースボタン29Aとは別に係合解除ボタン29Bが
設けられていること、そして、内部に後記するような構
成の係合手段50Aを備えていることである。
【0049】板バネ13は、図12Bに示したものと同
一であるので、その構造の説明は省略する。また、取付
枠体30Aの上面の左右側方部に、これら一対の板バネ
13の係合突起131部分が外方に突出できるような一
対の係合孔31が形成されている。
【0050】また、リリースボタン29Aは、従来技術
の電子機器1bにおけるリリースボタン28(図15)
の機能と同様に、操作パネル20Aを機器本体10Aの
装着部12から取り外す操作子である。リリースボタン
29Aは、図3に示したように、コイルバネ29bで常
時操作パネル20の表面から突出するように押し出され
ており、そのリリースボタン29Aの先端部29bが図
3Aに示したように、操作パネル20Aの裏面と同一の
面内或いはこれより後退した位置で臨んでいる。そのリ
リースボタン29Aをコイルバネ29bに抗して押すこ
とによって、操作パネル20Aが後記する着脱装置15
との係合が解除され、図2に示したように、操作パネル
20Aを機器本体10Aの装着部12から取り外せるよ
うに構成されている。
【0051】次に、図4をも加味して、車載用電子機器
1Aに搭載した前記第1実施形態の解除手段を含む係合
手段50Aを説明する。 図4において、取付枠体30Aは、その係止爪32を切
り起こして、それらの係止爪32が車両のダッシュボー
ドに係合し、固定されていることは、従来技術の場合と
同様である。その取付枠体30Aの係合孔31に機器本
体10Aに固定されている板バネ13の係合突起131
が係合して、専用工具Dがなければ、取り出せないよう
に取り付けられている。また、操作パネル20Aは機器
本体10Aの装着部12に着脱自在に取り付けられてい
るものとする。このように機器本体10Aに取り付けら
れた操作パネル20Aは、この機器本体10Aと操作パ
ネル20Aの不揮発性メモリに書き込まれた認識番号が
一致していると、この操作パネル20Aに設けられた操
作ボタンにより機器本体10Aを操作できるものとな
る。
【0052】そして、このような係合状態において、本
実施形態においては、板バネ13、取付枠体30A、第
1実施形態の係合手段50Aが機器本体10A内に組み
込まれている。板バネ13の形状は従来技術のものと若
干異なるが、機能はほぼ同一であるので、同一部品は同
一符号を付して、ここでは、それらの詳細な説明は省略
し、解除装置40Aの構成、構造を説明する。
【0053】解除装置40Aは機器本体10Aの内面に
取り付けられているロッド42を備えてプランジャ41
と、板バネ13の傾斜面132の裏面に固定されている
連結板43と、この連結板43を、図において常時下方
に引き下げる力で引くコイルバネ44とから構成されて
いる。
【0054】連結板43は、図5に示したように、一端
部431が板バネ13の傾斜面132など先端部の屈曲
形状に沿う三角形に形成されており、他端部は板体を切
り起こした水平板432とこの水平板432に連続して
これより斜め上方に向かう傾斜面433とが形成された
構造のものである。
【0055】この連結板43の先端部431を接着など
で板バネ13の前記屈曲部に固定し、水平板432にコ
イルバネ44を連結して下方に引いて取り付ける。そし
てプランジャ41のロッド42を水平板432の下方に
突出させて、ロッド42の位置より下方に下げないよう
に配設する。そして、この場合のプランジャ41は通電
されていない時に、ロッド42が図4Aの図示のように
突出しているものとする。
【0056】このように構成することによって、認識番
号が合致して装着部12に装着できている操作パネル2
0Aのリリースボタン29Aを押圧すると、操作パネル
20Aは装着部12から外れるようになる。もし、機器
本体10Aを取付枠体30Aから取り外すときは、機器
本体10Aに操作パネル20Aを装着した状態で操作パ
ネル20Aの所定の操作ボタン、即ち、解除ボタン29
Bを操作すると、プランジャ41が作動し、同図Bに示
したように、ロッド42が後退して連結板43の水平板
432から抜け、バネ44に引っ張られ、板バネ13の
先端傾斜面132が下がり、後退しているロッド42の
先端部が傾斜面433の中間部に当接して、その位置に
止まる。なお、プランジャ41のロッド42は機器本体
10A内の制御マイコンに制御され、例えば、数十秒
間、後退状態を保持する。
【0057】この係合を解除し得る状態で専用工具Dを
挿入すると、その先端部Daは板バネ13の傾斜面13
2を裏面から押圧することができ、その押圧によって係
合突起131が取付枠体30Aの係合孔31から外れ
る。従って、上下側面の各々の係合孔31にそれぞれ工
具Dを挿入して、それぞれの係合突起131が外れば、
機器本体10Aを取付枠体30Aから引き出すことがで
き、他の機器本体と交換することができる。
【0058】このように、本実施形態の係合手段50A
によれば、取付枠体30Aに係合して取り付けられた機
器本体10Aは専用工具Dがなければ、容易に取り出す
ことができず、また、操作パネル20Aと機器本体10
Aとの認識番号が合致しなければ、操作パネル20を装
着部12に装着しても、解除ボタン29Bの操作により
プランジャ41は作動せず、従って、プランジャ41の
ロッド42が突出した状態(図4の状態)なので、挿入
部、即ち、挿入口24、124から専用工具Dを差し込
んでも、板バネ13の傾斜面132とプランジャ41の
ロッド42及び連結板43の係合解除阻止手段により係
合解除が阻止され、装着されている機器本体10Aを取
り出すことはできない。このように、機器本体10Aの
盗難が防御される。
【0059】この第1実施形態の解除装置40Aを含む
係合手段50Aでは部品点数が多い。この点を改善した
のが図6に示した第2実施形態の解除装置40Bを含む
第2実施形態の係合手段50Bである。
【0060】この解除装置40Bは、プランジャ40の
みで構成されていて、このプランジャ41は通電されて
いない時は、同図Aに示したように、ロッド42が突出
して、機器本体10Aの内部で専用工具Dの先端部Da
が係合手段50Bの係合解除を阻止するように、板バネ
13の傾斜面132の前方に位置するようにシャシー
(不図示)などに取り付けられている。
【0061】このように構成することによって、認識番
号が合致して装着部12に装着できている操作パネル2
0Aの解除ボタン29Aを押圧すると、プランジャ41
が数十秒間作動し、同図Bに示したように、ロッド42
が後退して専用工具Dの通路が開放され、その先端部D
aは板バネ13の傾斜面132を押圧することができ、
その押圧によって係合突起131が取付枠体30Aの係
合孔31から外れる。従って、全ての係合突起131が
外れば、機器本体10Aを引き出すことができ、他の機
器本体と交換することができる。
【0062】次に、図7乃至図11を用いて、本発明の
取っ手付き車載用電子機器1Bに適用した第3実施形態
の解除装置を含む係合手段50Cを説明する。 この車載用電子機器1Bも、機器本体10Aとそのフロ
ントの装着部12に着脱自在に取り付けられる操作パネ
ル20Aとからなり、更に、機器本体10Aに取っ手1
4が取り付けられている電子機器であって、第1実施形
態と同一の構成、構造部分には同一の符号を付して説明
する。なお、図7には操作パネル20Aを装着部12よ
り取り外した状態を図示したものである。
【0063】機器本体10Aの筐体11内に配設されて
いるシャシー128の両端部下方の内部に、コの字型の
取っ手14が上方に回動できるように回動軸112で軸
支されている。この取っ手14の中央部には係合孔14
1が形成されている。また、取っ手14のコーナには補
強板142が取り付けられており、取っ手14の歪みを
防止している。更にまた、取っ手14の回動軸112部
分の下面には筐体11の下面に開けられた係合孔113
に填る係合突起143と、取っ手14の回動軸112部
分の側面に、その内方近傍に配設されている可動バネ接
点S1と固定接点S2からなるスイッチSの可動バネ接
点S1を押圧する押圧突起144とが形成されている。
【0064】更にまた、シャシー128の両側面には、
案内スロット113が形成されており、この中に填め込
まれている係合突起114を一端に備え、他端が取っ手
14のほぼ中央部に回動軸115に回動自在に連結板1
16が連結されている。そして連結板116の前記一端
には、その連結板116を常時案内スロット113の下
方端に引き寄せようとする力が働くバネ117で支持さ
れている。
【0065】従って、図11Aに示したように、取っ手
14を機器本体10A内に収納した場合には、係合突起
143が係合孔133に填まり、また、バネ117によ
って取っ手14が内方に引き寄せらた状態になる。次
に、この係合状態から後記の動作で図11Bに示したよ
うに、取っ手14が機器本体10Aからバネ117の力
に抗して引っ張られて離間し、連結板116も引かれ、
案内スロット113の上方端に連結突起が移動し、そし
て係合突起143が係合孔113から抜け、スイッチS
と掛合して押圧状態となる状態では、取っ手14から手
を離しても、図11Bの離間状態でバランスする。更に
使用者が強制的に取っ手14を押し下げることにより、
取っ手14の重量がバネ117の力より勝って、最早、
取っ手14から手を離しても、取っ手14がバネ117
の力で上方に回動させられることがない。
【0066】前記スイッチSは、機器本体10Aの制御
部を動作させて、取っ手14を持って機器本体10Aを
取付枠体30Aから引き抜いた場合に、図12に示した
コネクター33から機器本体10Aの接続が抜け、この
時にサージ電流が流れて、スピーカから不快な高音のシ
ョックノイズが放声されることを防止するため、コネク
ター33から機器本体10Aの接続が切り離される前に
機器本体10Aの電源をオフさせるようにしている。
【0067】機器本体10Aの枠体121の外周上方の
中央部には、外部に係合板51を露出させた係合手段5
0Cが組み込まれており、そして枠体121の外周上方
の左右端部には、取っ手押圧装置60が組み込まれてい
る。
【0068】係合手段50Cは、係合板51、ロッド5
2を備えたプランジャ53、コイルバネ54とから構成
されている。係合板51は、図9にも示したように、直
角三角形の構造で形成されており、その頂点は係合爪5
11であって、後記するように取っ手14の係合孔14
1に入り、これを係止する。また、直角三角形の傾斜面
512にロッド52が当接し、摺動する。また、係合板
51の下面にはコイルバネ54が配設されていて、係合
板51を常時上方に押圧している。そのコイルバネ54
はシャシー128の一部に形成されているコイル収納凹
部129に収納されている。プランジャ53のロッド5
2の先端部521は直角に曲げられていて、その先端部
521が係合板51の傾斜面512に当接し、摺動す
る。なお、プランジャ53が通電(作動)していない時
には、そのロッド52は最も長く突出している。
【0069】取っ手押圧装置60は、図10に示したよ
うに、ケース61と弾性押圧子62とコイルバネ63と
から構成されている。ケース61は一端が開口し、上下
の側板端部に係止爪611が、左右の側板中央に案内溝
612が形成されており、他端が有底のものである。弾
性押圧子62は断面コの字型の形状で形成されており、
両脚部の先端部には抜け止め爪621が形成されてい
る。これら脚部を連結している平板部は取っ手14を押
す押圧部622である。両脚部はケース61の案内溝6
12に填め込まれて、自在に摺動できるように組み込ま
れている。ケース61には、その底に一端が固定され、
他端が押圧部622の裏面に固定されてコイルバネ62
が収納されている。
【0070】この取っ手押圧装置60は機器本体10A
内のシャシー128の一部に開けられた孔に外部から差
し込み、係止爪611で板面に固定し(図10C)、弾
性押圧子62はシャシー128の裏面に抜け止め爪62
1が当たるまでコイルバネ63により外側に押し出され
た状態で突出させて取り付けられている(図10B)。
図10Dは機器本体10Aのシャシー128の一部分の
上方両コーナ部に取り付けられた取っ手押圧装置60が
取っ手14を機器本体10A内に収納した場合に、その
補強板142が弾性押圧子62をコイルバネ63に抗し
て押し込まれた状態を示したものである。
【0071】本実施形態では以上記したような構成、構
造の係合手段50C及び取っ手押圧装置60を機器本体
10Aに設けることにより、機器本体10Aを盗難から
防止でき、かつ他の電子機器との交換が容易に行うこと
ができる。
【0072】先ず、盗難防止機能を説明する。図4また
は図6に示したように、車両に取り付けられた取付枠体
30Aに機器本体10Aを挿入、専用工具Dを用いない
限り取りさせないように固定する。即ち、取付枠体30
Aには係合孔31が設けられ、機器本体10Aには係合
孔31に対向する部分の板バネ13の係合突起131が
係合されるようになされている。
【0073】次に、図11Aに示したように、取っ手1
4を上方に回動して機器本体10Aの前部外周面に収納
する。そうすると、取っ手14が係合板51の傾斜面5
12を所定の収納位置まで押し、同時に取っ手14の両
補強板142も取っ手押圧装置60の弾性押圧子62を
コイルバネ63に抗して押し込む。そして係合手段50
Cの係合板51がコイルバネ129の押圧力に抗して押
し下げられることにより、図8に示したように、取っ手
14の係合孔141に係合板51の係合爪511がはま
り込み、係合板51はコイルバネ54の押圧力で押し上
げられて取っ手14が係止される。
【0074】この取っ手14の係止状態で操作パネル2
0がなければ、盗人がたとえ専用工具Dに類似の工具を
用いて機器本体10Aを取付枠体30Aから外し、取り
出そうとしても、取っ手14が係合板51によって係止
されているので、機器本体10Aを取り出す(引き出
す)ことはできない。即ち、この取っ手14が没状態で
は工具Dを挿入する機器本体10Aに設けられた挿入孔
124は取っ手14により閉鎖されて工具Dを挿入する
ことができない。即ち、この場合、取っ手14が係合解
除を阻止する部材となる。
【0075】機器本体10Aを取り出す場合には、装着
部12に装着した認識番号の合致した操作パネル20A
の解除ボタン29Bを押圧する。そうすると、プランジ
ャ53は通電して作動し、瞬時的にロッド52が引き込
む。このロッド52の引き込み動作の時に、ロッド52
の先端部521が係合板51の傾斜面512を押圧し、
下方に押し下げる。この係合板51の下方への動きによ
り係合板51の係合爪511が取っ手14の係合孔14
1から外れ、取っ手14の係止が解除される。
【0076】取っ手14の係止が解除されると、取っ手
押圧装置60の弾性押圧子62がコイルバネ63により
突出し、この突出によって、取っ手14は、図11Bに
示したような、それぞれの位置の中間位置まで機器本体
10Aの前方に弾き出され、可動バネ接片S1の弾性摩
擦力とバネ117の力と釣り合った状態で停止する(取
っ手14の出状態)。
【0077】次に、この弾き出された状態の取っ手14
を使用者が握って、図11Bの位置を通り越して図11
Cに示した位置までスイッチSを作動させて機器本体1
0Aの電源をオフさせ、水平状態に回動させる。
【0078】取っ手14がこの最下位の位置になった時
に、図14を用いて説明したように、専用工具Dを用い
て取付枠体30Aから機器本体10Aの係合を外し、取
っ手14を持って引き出せば、機器本体10Aを取り出
すことができ、従って、使用者は好みの他の機器本体と
交換することができる。
【0079】以上説明したように、本実施形態の係合手
段50Cは、操作パネル20Aが外されておれば、解除
ボタン29Bが無い状態となるため、これを作動させる
ことができず、機器本体10Aの引き出せず、盗難を防
止することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子機器
によれば、盗人が取付枠体に取り付けられた機器本体を
専用工具、或いはこれと類似の工具を用いて取り出そう
としても、機器本体を取付枠体から外すためのリリース
ボタンが機器操作面になければ、取り出すことができ
ず、機器本体の盗難を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の車載用電子機器に搭
載した第1実施形態の車載用電子機器の分解斜視図であ
る。
【図2】 図1に示した車載用電子機器の機器本体の前
面に着脱自在に取り付けられる操作パネルを外した状態
の分解斜視図である。
【図3】 図2に示した操作パネルを機器本体から外す
ためのリリースボタンの構造を示す断面側面図である。
【図4】 本発明の車載用電子機器に搭載した第1実施
形態の係合手段を示していて、同図Aは車載用電子機器
の機器本体が取付枠体に係合されて盗難防止状態にある
一部断面図、同図Bは同図Aに示した盗難防止状態が解
除された状態にある一部断面図である。
【図5】 図4に組み込まれている一実施形態の連結板
の構造を示した斜視図である。
【図6】 本発明の車載用電子機器に搭載した第2実施
形態の係合手段を示していて、同図Aは車載用電子機器
の機器本体が取付枠体に係合されて盗難防止状態にある
一部断面図、同図Bは同図Aに示した盗難防止状態が解
除された状態にある一部断面図である。
【図7】 本発明の車載用電子機器の機器本体から操作
パネルを外した状態を示していて、同図Aはその一部斜
視図、同図Bはその正面図である。
【図8】 図7に示した取っ手付き車載用電子機器に組
み込まれている第3実施形態の係合手段の断面図であ
る。
【図9】 図8に示した係合手段の一部斜視図である。
【図10】 図7に示した機器本体に組み込まれている
一部の部品を示していて、同図Aは取っ手係止装置の斜
視図、同図Bは同図AのA―A線上における断面図、同
図Cは同図AのB―B線上における断面図、同図Dは機
器本体に取り付けた状態で示した取っ手押圧装置の断面
図である。
【図11】 図8に示した係合手段を解除し、機器本体
を引き出す段階を示していて、同図Aは取っ手が収納
(係止)状態の側面図、同図Bは取っ手の係止が解除さ
れた状態の側面図、同図Cは機器本体を引き出せる状態
の側面図である。
【図12】 従来技術の第1形式の車載用電子機器を示
していて、同図Aはその構成を示す分解斜視図、同図B
は同図Aの車載用電子機器に用いられている一構成部品
である板バネの斜視図である。
【図13】 図Sに示した車載用電子機器が車両に組み
込まれた係止状態を示す側面図である。
【図14】 図13に示した組込状態にある車載用電子
機器から機器本体を取り出す場合の係止解除方法を説明
するための要部断面図である。
【図15】 従来技術の第2の形式の車載用電子機器の
斜視図である。
【図16】 図15に示した車載用電子機器の機器本体
から操作パネルがリリースされた状態を示す分解斜視図
である。
【図17】 図15に示した車載用電子機器の機器本体
から操作パネルをリリースさせるためのリリースボタン
の構造を示す断面図である。
【図18】 着脱装置によって機器本体の装着部に操作
パネルが装着され、係合されている状態を示した一部分
の断面上面図である。
【図19】 図18に示した着脱装置による係合状態か
ら操作パネルが離脱した状態を示した一部分の断面上面
図である。
【符号の説明】
1A…本発明の第1実施形態の車載用電子機器、1B…
本発明の第2実施形態の車載用電子機器、10A…機器
本体、12…機器本体10Aの装着部、121…枠体、
122…開口部、13…板バネ、14…取っ手、131
…板バネ13の係合突起、132…板バネ13の傾斜
面、20A…操作パネル、21…操作ボタン、23…開
口部、29…リリースボタン、30A…取付枠体、40
A,40B…解除装置、41,53…プランジャ、50
A…第1実施形態の係合手段、50B…第2実施形態の
係合手段、50C…第3実施形態の係合手段、51…係
合板、60…取っ手押圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BA02 BB01 BC03 BD02 BD12 4E360 AB04 AB13 AB20 AB24 AB25 AB54 BA04 BA06 BB02 BB12 BB16 BC03 BC05 EA03 EA16 EA18 EC05 EC11 EC12 ED03 ED13 ED14 ED27 FA08 GA04 GA06 GA43 GB13 GB14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作パネルを備えた機器本体と該機器本
    体を係合状態で固定する取付枠体とから構成されている
    電子機器において、 前記係合状態を解除し得るようにするための操作子が前
    記操作パネルに設けられていることを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前面に操作子が配設されている操作パネ
    ルを備え、係合手段が設けられている機器本体と、該係
    合手段に係合する被係合手段が設けられている取付枠体
    とから構成され、前記係合手段と前記被係合手段とを係
    合させることにより前記取付枠体に前記機器本体を取り
    付けられる電子機器において、 前記操作子の操作により前記機器本体と前記取付枠体と
    の前記係合を解除し得る状態にできる解除手段を備えて
    いることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 前記操作パネルが前記機器本体の装着部
    に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 操作パネルを備え、係合手段が設けられ
    ている機器本体と、前記係合手段に係合する被係合手段
    が設けられている取付枠体とから構成され、前記操作パ
    ネルから前記両係合手段に工具を挿入して前記両係合手
    段の係合を解除させることが可能な挿入部を設けると共
    に、前記工具での係合解除を阻止する阻止部を設けた電
    子機器。
  5. 【請求項5】 機器本体を収納させる取付枠体を設け、
    前記取付枠体に前記機器本体の係合手段を係合させると
    共に、前記機器本体に設けた挿入部に工具を挿入するこ
    とにより、前記係合手段の係合を解除して、前記取付枠
    体より前記機器本体を取り出し得るようにした電子機器
    において、 前記機器本体に出没自在に取っ手を取り付け、前記取っ
    手の没状態で前記工具による前記係合手段の係合解除を
    阻止するようにした電子機器。
  6. 【請求項6】 前面に操作子を設けた機器本体を収納さ
    せる取付枠体を設け、前記取付枠体に前記機器本体の係
    合手段を係合させると共に、前記機器本体に設けた挿入
    部に工具を挿入することにより、前記係合手段の係合を
    解除して前記取付枠体より前記機器本体を取り出し得る
    ようにすると共に、前記機器本体に出没自在に取っ手を
    取り付け、前記取っ手の没状態で前記挿入部からの前記
    工具の挿入を阻止すると共に、前記所定の操作子の操作
    により前記取っ手を出状態として前記挿入部からの工具
    の挿入を可能としたことを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 前記操作パネルが前記機器本体の装着部
    に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求
    項5または請求項6に記載の電子機器。
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