JP3600429B2 - 電子機器の操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用音響機器等に用いて好適な電子機器の操作装置に係り、特に、操作部材が機器本体に対して着脱可能に取付けられている電子機器の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用音響機器は機器本体の前面に配置されたノーズとも称される操作部材を備えており、この操作部材の操作面に各種操作釦やLCD表示素子等が配列されている。通常、この操作部材は機器本体の前面にねじ止め等の手段で固定されているが、特開平7−251683号公報に記載されているように、操作部材を機器本体に対して着脱可能となした電子機器の操作装置も知られている。このような電子機器の操作装置によれば、例えば駐車中等に操作部材を機器本体から離脱させて所持することにより、自動車内に残された機器本体の内部機構や内部回路の操作が不能状態となるため、機器本体が自動車から盗まれるのを未然に防ぐことができる。
【0003】
上記公報に開示された電子機器の操作装置は、機器本体の前面における左右両側に掛止部とロック機構とが設けてあり、操作部材の左右両側をこれら掛止部とロック機構にそれぞれ係止できるように構成されている。前記ロック機構は、共通の軸を介して連結されたロック部材および補助部材と、ロック部材を回転操作するリリース釦等で構成され、ロック部材はスプリングによって軸回りの回動付勢力を受けており、補助部材は他のスプリングによって機器本体の前方の押出し付勢力と軸回りの回動付勢力を受けている。
【0004】
このように概略構成された電子機器の操作装置にあって、操作部材を機器本体に装着する場合は、操作部材の一端側を掛止部に掛止させた後、この掛止部を回動支点として操作部材の他端側を押し込むと、ロック部材と補助部材のそれぞれが操作部材の他端側に係止され、操作部材を機器本体に対して強固に装着することができる。また、操作部材を機器本体から離脱させる場合は、リリース釦の押し込み操作によりロック部材を回転させると、ロック部材と操作部材の係止は解除されるが、補助部材は操作部材との係止を維持したまま機器本体の前方へ押し出されるため、操作部材は掛止部を支点として所定角度だけ回転し、操作部材の他端側が機器本体の前面から所定量突出した仮保持状態となる。そして、この仮保持状態で操作部材を手で掴んで引くと、補助部材が軸回りに回転して操作部材から外れ、そのまま操作部材を引くと掛止部からも外れるため、操作部材を機器本体から取り外すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来技術では、機器本体の前面全体を覆う操作部材が機器本体に対して着脱可能となっているため、操作部材は比較的大型で嵩張ったものとなり、操作部材を機器本体から離脱させて所持する際の簡便性が悪いという難点がある。そこで近年、機器本体の前面の大部分を着脱不能なパネル部材で覆い、残りの部分に着脱可能な操作部材を配置する試みがなされているが、このように操作部材が小型化されると、それに伴って機器本体側に必要とされる掛止部やロック機構の配置スペースが大きく制約されるため、前述した従来技術をそのまま適用することは困難であった。また、前述した従来技術では、操作部材が掛止部を支点として所定角度だけ回転した状態に仮保持されるため、操作部材を機器本体から離脱させる際に手で掴み易くさせることができるが、操作部材が小型化されると、仮保持状態で操作部材に手を掛けられる部分が少なくなるため、この点からも改良の余地がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操作部材をロック部材と係止部の2箇所で機器本体に係止し、一方のロック部材による係止を解除した時に、操作部材の回動に伴って他方の係止部による係止も解除し、操作部材の全体を仮保持位置まで突出させることとする。このように構成すると、ロック部材や係止部を含むロック機構を簡略化することができ、しかも、操作部材を機器本体から離脱させる際に手で掴み易くなるため、操作部材の小型化に対応させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による電子機器の操作装置では、機器本体の前面に設けられた凹部に対して着脱可能な操作部材を有する電子機器の操作装置において、前記凹部の一方の内側壁側に設けられ前記操作部材を前記機器本体に係止するロック部材と、このロック部材と前記操作部材との係止を解除するリリース釦と、前記凹部の一方の内側壁に対向する他方の内側壁側に設けられ前記操作部材を前記機器本体に係止する係止部と、前記凹部の一方の内側壁側に設けられ前記操作部材を前記機器本体から離脱する方向へ弾性付勢する付勢手段と、前記操作部材を前記凹部から離脱した突出位置に保持する保持手段とを備え、前記ロック部材による係止を解除した時に、前記操作部材が前記凹部の他方の内側壁側で且つ前記係止部から離れた部分を支点として回動することにより、これら操作部材と係止部との係止を自動的に解除するように構成した。
【0008】
このように構成すると、ロック部材や係止部を含むロック機構を簡略化することができ、しかも、操作部材を機器本体から離脱させる際に、操作部材の全体を突出させて手で掴み易くさせることができ、よって、操作部材が小型化されても操作性を高めることができる。
【0009】
前記付勢手段は少なくとも1つ備えていれば良いが、前記ロック部材と前記係止部の近傍に付勢手段をそれぞれ設けると、操作部材を回動させて突出位置まで押し出す一連の動作を2つの付勢手段によってスムーズに行うことができる。
【0010】
また、前記係止部の近傍に設けた付勢手段が前記保持手段を兼用するように構成すると、全体構造をより簡略化することができる。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は車載用音響機器の操作装置を部分的に示す平面図、図2は車載用音響機器をパネル部材側から見た正面図、図3は操作部材の背面図、図4は操作部材を一部断面して示す側面図、図5はパネル部材の部分正面図、図6は押し出し機構の分解斜視図、図7は押し出し機構の動作説明図、図8はリリース釦の動力伝達機構を示す平面図、図9はロック部材の側面図、図10はロック部材の底面図、図11はロック部材の断面図、図12はロック部材の組立順序を示す説明図、図13〜図18は操作部材の着脱動作を示す説明図である。
【0012】
図1と図2に示すように、車載用音響機器の機器本体1は、金属板製のシャーシ2と、シャーシ2の前面にねじ止め等の手段で固定された合成樹脂製のパネル部材3とで構成されており、このパネル部材3に対して操作部材4が着脱可能に取り付けられるようになっている。パネル部材3の前面は操作部材4の配置スペースを除く大部分が操作面3aとなっており、この操作面3aにはCD挿入口5とLCD表示部6および操作釦7等が配設されている。また、操作面3aの左下隅にはリリース釦8が配設されており、このリリース釦8の先端は操作面3aから突出している。
【0013】
図3と図4に示すように、操作部材4の前面には操作釦9や図示せぬ他の操作釦等が配設されており、操作部材4の後面には周囲に鍔部4aを存して突出部4bが形成されている。突出部4bの上端には第1の掛止爪10が形成され、突出部4bの下端には第2の掛止爪11が形成されている。また、突出部4bにはコネクタ12が配設されており、このコネクタ12を介して操作部材4の操作釦9等と機器本体1の内部回路とが電気的に接続される。さらに、突出部4bには保持孔13と係止孔14が形成されており、保持孔13は第1の掛止爪10の下方に位置し、係止孔14は第2の掛止爪11の上方に位置している。この係止孔14の内部上壁には係止凹部14aが形成され、係止孔14の下端にはテーパ面14bが形成されている。
【0014】
図5に示すように、パネル部材3の左側部分には操作面3aよりも一段低い枠部3bが形成されており、この枠部3bの内側に凹部3cが形成されている。凹部3cの外形形状は操作部材4の突出部4bを挿入できる大きさに形成されており、凹部3c内における上壁の奥部には掛止凹部15が形成され、凹部3c内における下壁の入口部分には金属板製の保持爪16が配設されている。また、凹部3cには第1ないし第3の貫通孔17,18,19が穿設されており、第1の貫通孔17は掛止凹部15の下方に位置し、第2の貫通孔18は保持爪16の上方に位置し、第3の貫通孔19は操作部材4のコネクタ12を挿通できる大きさに形成されている。さらに、凹部3c内には第2の貫通孔18を跨ぐようにプッシュバー20が回転自在に軸支されており、このプッシュバー20は捩りコイルばね21によって凹部3cの開口端方向への回動力が付与されている。
【0015】
図1に示すように、パネル部材3の後方に位置するシャーシ2に押し出し機構22と伝達機構23およびロック部材24が配設されている。図6に示すように、押し出し機構22は合成樹脂製のガイド部材25と合成樹脂製のクランプバー26およびコイルスプリング27とで構成されており、ガイド部材25はシャーシ2の左側面2aにねじ止め固定されている。ガイド部材25には上面を開放した2つ割り形状の第1のガイド突起25aと第2のガイド突起25bがそれぞれ形成されており、これら第1および第2のガイド突起25a,25bは所定長さ離れている。クランプバー26は全体的にクランク状に形成され、先端側と後端側はストッパ部26eを介して連結されている。クランプバー26の後端側は両ガイド突起25a,25b内に挿入され、これらガイド突起25a,25bによってパネル部材3の前面と直交する方向へ移動可能に案内されている。クランプバー26の後端側には第1および第2の突部26a,26bが形成されており、これら突部26a,26b間に幅狭部26cが形成されている。クランプバー26の幅狭部26cにはコイルスプリング27が巻装されており、このコイルスプリング27の両端はクランプバー26の両突部26a,26bに掛止されると共に、ガイド部材25の両ガイド突起25a,25bにも当接可能となっている。また、クランプバー26の先端側はシャーシ2の前面2bとパネル部材3の第1の貫通孔17を挿通して凹部3c内に延びており(図5参照)、該クランプバー26の先端にはギャップGを介して対向する2つ割り形状の保持部26dが形成されている。この保持部26dは操作部材4の保持孔13と係脱可能であり、保持部26dが保持孔13内に挿入された状態でギャップGは狭められ、その反力によって操作部材4は比較的軽いクランプ力でクランプバー26の先端に保持されるようになっている。
【0016】
図7に示すように、クランプバー26に外力が作用していない場合、クランプバー26の両突部26a,26bに掛止されたコイルスプリング27の両端はガイド部材25の両ガイド突起25a,25bに当接しており、クランプバー26は同図(b)の定位置に安定的に保持される。この定位置からクランプバー26に矢印A方向の押し込み力が作用すると、クランプバー26はストッパ部26eがガイド部材25にほぼ突き当たる位置まで押し込まれ、クランプバー26は同図(a)の固定位置に移動する。その際、コイルスプリング27の一端はクランプバー26の第1の突部26aに掛止されたままガイド部材25の第1のガイド突起25aから離れると共に、コイルスプリング27の他端はガイド部材25の第2のガイド突起25bに当接したままクランプバー26の第2の突部26bから離れるため、コイルスプリング27の両端は第1の突部26aと第2のガイド突起25b間で圧縮され、その反力によってクランプバー26に押し出し方向の力が蓄えられる。また、同図(a)の固定位置で矢印A方向の押し込み力が除去されると、クランプバー26はコイルスプリング27の蓄力により同図(b)の定位置方向へ押し出されるが、この定位置を過ぎるとコイルスプリング27の他端がガイド部材25の第2のガイド突起25bから離れて圧縮されるため、クランプバー26にコイルスプリング27から逆方向(引き込み方向)のテンションがブレーキとしてかかり、クランプバー26は定位置に安定的に保持される。これとは逆に、同図(b)の定位置からクランプバー26に矢印B方向の引張り力が作用すると、クランプバー26はストッパ部26eがシャーシ2の前面2bに突き当たる位置まで引き出され、クランプバー26は同図(c)の従動限界位置に移動する。その際、コイルスプリング27の一端はガイド部材25の第1のガイド突起25aに当接したままクランプバー26の第1の突部26aから離れると共に、コイルスプリング27の他端はクランプバー26の第2の突部26bに掛止されたままガイド部材25の第2のガイド突起25bから離れるため、コイルスプリング27の両端は第1のガイド突起25aと第2の突部26b間で圧縮され、その反力によってクランプバー26に引き込み方向の力が蓄えられる。
【0017】
図8に示すように、伝達機構23は合成樹脂製の支持台28と金属板製の回転板29とで構成されており、支持台28はシャーシ2の底面2cにねじ止め固定されている。支持台28には弾性腕28aが形成されており、この弾性腕28aと他の部分にそれぞれ押え部28bが形成されている。回転板29は支持台28上に載置されており、2つの押え部28bによって上方への移動が規制されている。回転板29の前側には上方に向かって起立する当接部29aが折り曲げ形成されており、回転板29の後側には同じく上方に向かって起立する受部29bが折り曲げ形成されている。回転板29はシャーシ2の底面2cに形成された係合孔30を支点として回動可能であり、弾性腕28aの先端が受部29bに当接することにより、同図の時計回り方向の回動偏倚力が付与されており、これによって当接部29aがリリース釦8の後端に接している。したがって、リリース釦8には弾性腕28aからの付勢力が回転板29を介して作用し、同図(a)に示すように、非操作時にリリース釦8の先端はパネル部材3の操作面3aから突出している。また、同図(b)に示すように、リリース釦8の先端を押し込み操作すると、回転板29が係合孔30を支点として反時計方向へ回動し、それに伴って支持台28の弾性腕28aが撓む。
【0018】
図9〜図11に示すように、ロック部材24は、合成樹脂製のベース31と、ベース31に支軸32によって回転可能に支承された回転体33と、回転体33に支軸32回りの回動偏倚力を付与する捩りコイルばね34によって構成されている。ベース31はシャーシ2の前面2bにねじ止め固定されており、先端にストッパ爪31aを有する変形可能な腕部31bが形成されている。回転体33には互いに略直交する方向へ突出するロック爪33aと駆動部33bが形成されており、ロック爪33aはシャーシ2の前面2bとパネル部材3の第2の貫通孔18を挿通して凹部3c内に達している(図5参照)。回転体33は捩りコイルばね34によって一方向へ回動付勢されているが、駆動部33bがストッパ爪31aに当接する位置で停止している。この駆動部33bは回転板29の上方に位置しており、前述したように、リリース釦8の押し込み操作によって回転板29が回動すると、回転板29の当接部29aが駆動部33bをストッパ爪31aから離す方向へ押圧し、それによって回転体33は捩りコイルばね34のばね力に抗して回転する。
【0019】
このように構成されたロック部材24を組み立てる場合は、まず、図12(a)に示すように、回転板33を捩りコイルばね34と共にベース31に組み込み、回転板33の駆動部33bをベース31のストッパ爪31aから外した状態で、支軸32をベース31と回転板33および捩りコイルばね34に挿入する。この場合、捩りコイルばね34は回転板33とベース31からの力を受けない無負荷状態であるため、支軸32を簡単に挿入することができる。しかる後、回転板33を図12(a)の矢印方向に回転し、腕部31bの弾性を利用して駆動部33bをストッパ爪31aに掛止すると、図12(b)に示すように、捩りコイルばね34の両端がベース31と回転板33によって圧縮され、ロック部材24の組み立てが完了する。
【0020】
次に、上記実施例に係る車載用音響機器の操作装置の動作を主に図13〜図18を参照して説明する。
【0021】
操作部材4がパネル部材3から取り外されている状態では、図13に示すように、押し出し機構22のクランプバー26は図7(b)の定位置にあり、クランプバー26の先端の保持部26dは凹部3cの開口端近くまで突出している。また、回転板33のロック爪33aは凹部3c内で第2の貫通孔18の上端位置にあり、プッシュバー20は捩りコイルばね21によって凹部3cの開口端方向へ回動している。
【0022】
操作部材4をパネル部材3に装着する場合は、操作部材4の突出部4bを凹部3c内に挿入して押し込むと、図14に示すように、操作部材4の係止孔14に回転板33のロック爪33aが入り込み、該ロック爪33aが係止孔14内の係止凹部14aに掛止されると共に、操作部材4の第1の掛止爪10が凹部3c内の掛止凹部15に掛止される。すなわち、操作部材4の背面下方の係止孔14と上端の第1の掛止爪10の双方が、機器本体1側のロック爪33aと掛止凹部15にそれぞれ掛止されるため、操作部材4はパネル部材3の凹部3c内に強固にロックされて装着される。その際、操作部材4の保持孔13にクランプバー26の保持部26dが入り込み、操作部材4がクランプバー26の先端に保持されると共に、操作部材4の押し込み操作によってクランプバー26は図7(a)の固定位置まで移動する。さらに、プッシュバー20が操作部材4の突出部4bに押圧されるため、プッシュバー20は捩りコイルばね21に抗して時計方向へ回動する。
【0023】
操作部材4をパネル部材3から取り出す場合は、まず、パネル部材3の操作面3aから突出しているリリース釦8を押す。リリース釦8が押されると、その押し込み力により伝達機構23の回転板29が図8(a)から図8(b)の方向へ回動し、回転板29の当接部29aが回転体33の駆動部33bを押圧するため、回転体33が捩りコイルばね34のばね力に抗して時計方向へ回動し、図15に示すように、ロック爪33aと係止凹部14aとの掛止が解除される。ロック爪33aと係止凹部14aとの掛止が解除されると、プッシュバー20が操作部材4の背面下方を凹部3cの開口端方向へ付勢するため、操作部材4は上端の鍔部4aとパネル部材3の枠部3bとの当接部分を支点Pとして反時計方向へ回動し、この操作部材4の回動により第1の掛止爪10と掛止凹部15との掛止が自動的に解除され、操作部材4の下端の第2の掛止爪11が凹部3cの開口端近傍で保持爪16に掛止される。その際、クランプバー26の保持部26dは操作部材4にクランプされたまま図7(a)の固定位置から図7(b)の定位置へ移動するため、操作部材4は下端の第2の掛止爪11と保持爪16との掛止部分を支点Qとして時計方向へ回動し、図16に示すように、操作部材4の上部がクランプバー26の押し出しストロークに相当する距離だけ凹部3cの開口端方向へ押し出される。すなわち、操作部材4は上端側が大きく傾いた状態で下端側もパネル部材3から突出し、この突出位置では、クランプバー26の保持部26dによる比較的軽いクランプ力と、第2の掛止爪11と保持爪16とによる掛止力の双方で操作部材4がパネル部材3に対して仮保持されることになる。
【0024】
この仮保持状態で操作部材4を手で掴んで引くと、図17に示すように、クランプバー26は操作部材4にクランプされたまま図7(b)の定位置から図7(c)の従動限界位置まで移動し、その移動過程でクランプバー26の保持部26dが操作部材4の保持孔13から外れ、そのまま操作部材4を引くと第2の掛止爪11が保持爪16からも外れるため、操作部材4をパネル部材3から取り外すことができる。
【0025】
また、図14に示す操作部材4の装着状態において、飲食物等がパネル部材3の前面から凹部3c内に入り込み、操作部材4の突出部4bが凹部3cの内壁に貼り付いてしまうと、図15に示すように、リリース釦8を押し込み操作してロック爪33aと係止凹部14aとの掛止が解除されても、操作部材4が動かなくなる場合がある。このような場合は、ロック爪33aが係止凹部14aから外れた後もリリース釦8をさらに押し込み操作すると、図18に示すように、回転体33が時計方向へ回動を続け、この回転体33の一部が係止孔14下端のテーパ面14bを押圧するため、操作部材4の突出部4bを凹部3cの内壁から強制的に引き剥がすことができる。すなわち、リリース釦8の押し込み力が回転板29と回転体33を介して操作部材4の背面に伝達され、操作部材4の貼り付きが強制的に解除されて図15に示す状態となるため、操作部材4は前述したように図16の仮保持状態となりパネル部材3から取り外すことができる。
【0026】
上記実施例にあっては、ロック爪33aと係止凹部14aとで第1のロック部を構成すると共に、第1の掛止爪10と掛止凹部15とで第2のロック部を構成し、これら両ロック部による上下2箇所で操作部材4をパネル部材3に係止し、第1のロック部による係止を解除した時に、操作部材4の回動に伴って第2のロック部による係止を自動的に解除するようにしたため、両ロック部を含むロック機構全体を簡略化することができ、操作部材4の小型化に対応させることができる。また、両ロック部による係止が解除されると、操作部材4の全体が仮保持位置まで突出するため、操作部材4をパネル部材3から取り外す際に手で掴み易くなり、しかも、操作部材4をパネル部材3に装着する場合は、操作部材4の突出部4bをパネル部材3の凹部3c内に挿入して押し込むだけで済むため、操作部材4が小型化されても、その着脱操作を簡単に行うことができる。
【0027】
また、第1のロック部であるロック爪33aと係止凹部14aの近傍に付勢手段としてのプッシュバー20を配設すると共に、第2のロック部である第1の掛止爪10と掛止凹部15の近傍に他の付勢手段としてのクランプバー26を配設し、これらプッシュバー20とクランプバー26の双方の蓄力によって操作部材4を回動させるようにしたため、第1のロック部による係止を解除した後に、操作部材4を回動させて突出位置まで押し出すという一連の動作をスムーズに行うことができる。しかも、このクランプバー26は操作部材4を突出位置で仮保持する保持手段の一部を兼用しているため、全体構造をより簡略化することができる。
【0028】
なお、上記実施例では、第1のロック部と第2のロック部を操作部材の上下方向に離間させて配設した場合について説明したが、これら両ロック部を操作部材の左右方向に離間させて配設することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】
機器本体の凹部に対して着脱可能な操作部材をロック部材と係止部の2箇所で該凹部の相対向する内側壁側にそれぞれ係止し、一方のロック部材による係止を解除した時に、操作部材の回動に伴って他方の係止部による係止も解除し、操作部材の全体を仮保持位置まで突出させるように構成すると、ロック部材や係止部を含むロック機構を簡略化することができ、しかも、操作部材を機器本体から離脱させる際に手で掴み易くなるため、操作部材の小型化に対応させることができ、操作性を高めることができる。
【0031】
また、ロック部材と係止部の近傍に付勢手段をそれぞれ設けると、操作部材を回動させて突出位置まで押し出す一連の動作を2つの付勢手段によってスムーズに行うことができる。
【0032】
また、係止部の近傍に設けた付勢手段が保持手段を兼用するように構成すると、全体構造をより簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る車載用音響機器の操作装置を部分的に示す平面図である。
【図2】車載用音響機器をパネル部材側から見た正面図である。
【図3】操作部材の背面図である。
【図4】操作部材を一部断面して示す側面図である。
【図5】パネル部材の部分正面図である。
【図6】押し出し機構の分解斜視図である。
【図7】押し出し機構の動作説明図である。
【図8】リリース釦の動力伝達機構を示す平面図である。
【図9】ロック部材の側面図である。
【図10】ロック部材の底面図である。
【図11】ロック部材の断面図である。
【図12】ロック部材の組立順序を示す説明図である。
【図13】操作部材がパネル部材から取り外されている状態を示す説明図である。
【図14】操作部材の装着状態を示す説明図である。
【図15】操作部材のロック解除状態を示す説明図である。
【図16】操作部材の仮保持状態を示す説明図である。
【図17】操作部材をパネル部材から取り外す直前の状態を示す説明図である。
【図18】操作部材の貼り付きを解除する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機器本体
2 シャーシ
3 パネル部材
3a 操作面
3b 枠部
3c 凹部
4 操作部材
4a 鍔部
4b 突出部
8 リリース
10 第1の掛止爪
11 第2の掛止爪
13 保持孔
14 係止孔
14a 係止凹部
14b テーパ面
15 掛止凹部
16 保持爪
17,18,19 貫通孔
20 プッシュバー
21 捩りコイルばね
23 押し出し機構
23 伝達機構
24 ロック部材
25 ガイド部材
25a 第1のガイド突起
25b 第2のガイド突起
26 クランプバー
26a 第1の突部
26b 第2の突部
26c 幅狭部
26d 保持部
26e ストッパ部
27 コイルスプリング
28 支持台
28a 弾性腕
29 回転板
29a 当接部
31 ベース
31a ストッパ爪
32 支軸
33回転体
33a ロック爪
33b 駆動部
34 捩りコイルばね

Claims (3)

  1. 機器本体の前面に設けられた凹部に対して着脱可能な操作部材を有する電子機器の操作装置において、
    前記凹部の一方の内側壁側に設けられ前記操作部材を前記機器本体に係止するロック部材と、このロック部材と前記操作部材との係止を解除するリリース釦と、前記凹部の一方の内側壁に対向する他方の内側壁側に設けられ前記操作部材を前記機器本体に係止する係止部と、前記凹部の一方の内側壁側に設けられ前記操作部材を前記機器本体から離脱する方向へ弾性付勢する付勢手段と、前記操作部材を前記凹部から離脱した突出位置に保持する保持手段とを備え、
    前記ロック部材による係止を解除した時に、前記操作部材が前記凹部の他方の内側壁側で且つ前記係止部から離れた部分を支点として回動することにより、これら操作部材と係止部との係止を自動的に解除するように構成したことを特徴とする電子機器の操作装置。
  2. 請求項1の記載において、前記付勢手段が前記ロック部材と前記係止部のそれぞれ近傍に設けられていることを特徴とする電子機器の操作装置。
  3. 請求項2の記載において、前記付勢手段の一方が前記保持手段を兼用していることを特徴とする電子機器の操作装置。
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