JP2002042681A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JP2002042681A
JP2002042681A JP2000225812A JP2000225812A JP2002042681A JP 2002042681 A JP2002042681 A JP 2002042681A JP 2000225812 A JP2000225812 A JP 2000225812A JP 2000225812 A JP2000225812 A JP 2000225812A JP 2002042681 A JP2002042681 A JP 2002042681A
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electron beam
electrodes
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voltage
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Junichi Kimiya
淳一 木宮
Shunji Okubo
俊二 大久保
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Toshiba Corp
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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
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    • H01J2229/4803Electrodes
    • H01J2229/481Focusing electrodes

Abstract

(57)【要約】 【課題】電界拡張型主レンズのレンズ特性を十分に引き
出し、蛍光体スクリーン全域において良好な画像特性を
得ることができる陰極線管装置を提供すること。 【解決手段】電界拡張型の主レンズ部は、第1レベルの
フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極G6と、第
1レベルより高い第2レベルの陽極電圧が印加される陽
極電極G7と、第1レベルより高く第2レベルより低い
第3レベルの電圧が印加されるとともにフォーカス電極
G6と陽極電極G7との間に配置された2個の補助電極
GM1及びGM2とを含んで構成される。2つの補助電
極GM1及びGM2の電子ビーム進行方向に沿った電極
長は、各補助電極の電子ビーム進行方向の前後に配置さ
れる電極間の電位差に応じて異ならしめて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管装置に
係り、特に、大口径の電界拡張型主レンズを有する電子
銃構体を備えた陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、陰極線管装置の高解像度化の要求
がますます高まってきており、解像度を決定する大きな
要因である蛍光体スクリーン上でのビームスポット径
は、電子ビームを放出する電子銃構体のフォーカス性能
によって決定される。
【0003】このフォーカス性能は、一般に主レンズの
口径、主レンズに対する仮想物点径、主レンズの倍率等
によって決定される。つまり、主レンズの口径が大きい
ほど、仮想物点径が小さいほど、主レンズの倍率が小さ
いほど、ビームスポット径を小さくすることができ、解
像度を向上させることができる。
【0004】例えば、図5、図6に示すように、特開昭
60−136133号公報、特開昭62−136738
号公報等には、大口径の電界拡張型主レンズを持つ電子
銃構体が開示されている。この電子銃構体は、フォーカ
ス電極G5と陽極電極G6との間に配置された1つ以上
の中間電極Gm1及びGm2を備え、中間電極Gm1及
びGm2には、フォーカス電極G5と陽極電極G6との
間の電位を印加することによって、フォーカス電極G5
から陽極電極G6間の電界を電子ビーム進行方向に拡張
させている。
【0005】このように、この電子銃構体における主レ
ンズは、電子ビーム進行方向に主レンズ内の電界を拡張
し、穏やかな電位勾配を形成することで長焦点レンズを
構成している。これにより、蛍光体スクリーン上におけ
るビームスポット径を小さくし、解像度を向上させてい
る。
【0006】特開昭64−38947号公報には、2個
の中間電極を備えた電子銃構体が開示されている。この
電子銃構体では、フォーカス電極の印加電圧が約7kv
程度、陽極電極の印加電圧が25kv〜30kv程度で
あり、第1中間電極には、陽極電圧の約40%の電圧が
印加され、第2中間電極には、陽極電圧の約65%の電
圧が印加されている。これら2個の中間電極は、ともに
電子ビーム進行方向の電極長を同じ長さに構成してい
る。
【0007】しかしながら、このような電界拡張型主レ
ンズは、その特性を十分に生かすためには、その各電極
の電極長、開口径、電位配分を適切に設定する必要があ
るが、上述したような構成では、第1中間電極近傍と第
2中間電極近傍とでの電位勾配の密度が著しく異なって
しまう。
【0008】つまり、第1中間電極近傍の電界は、その
両側の電極間の電位差、すなわち、フォーカス電極と第
2中間電極とに印加される電圧の差(フォーカス電圧を
陽極電圧の25%とすると、電位差は65%−25%=
40%)が支配的に作用する。また、第2中間電極近傍
の電界は、その両側の電極間の電位差、すなわち、陽極
電極と第1中間電極とに印加される電圧の差(電位差は
100%−40%=60%)が支配的に作用する。この
ため、第1中間電極及び第2中間電極の電極長、及び、
これらの電極間間隔が同じ場合、第2中間電極近傍の電
位勾配の密度が第1中間電極近傍の電位勾配の密度より
も強くなってしまう。したがって、電界拡張レンズを構
成する電位勾配が局所的に不均一となってしまう。
【0009】電界拡張型レンズを、より大口径レンズ
(長焦点レンズ)として機能させるためには、その電界
拡張型レンズが、あたかも大きなレンズの中心軸の一部
であるように構成する必要がある。つまり、電界拡張型
レンズ内部の電位勾配は、均一である方が、より大口径
レンズとなり、電子ビームが受ける収差成分をより小さ
くすることができる。
【0010】このようなことから、上述したような従来
技術に開示された電位勾配に著しい不均一性を持つ電界
拡張型レンズは、そのレンズを十分な大口径レンズとし
て構成されていないといえる。
【0011】また、上述した電子銃構体では、各中間電
極の開口径、電極長について明示されていないが、これ
らの各中間電極の開口径、電極長についても適切な関係
が必要である。
【0012】例えば、中間電極の開口径に対して電極長
が十分に長い場合、次のような問題が発生する。すなわ
ち、図4に示すように、開口径Фに対して電極長Lがあ
る程度長い場合、その中間電極の中心付近での電位勾配
に切れ目ができてしまう。このため、フォーカス電極か
ら陽極電極にかけて形成される穏やかな電位勾配が、そ
の中間電極の中心付近で分断される結果となってしま
う。このような不連続性を伴った電界拡張型レンズもま
た、そのレンズを十分な大口径レンズとして構成されて
いないといえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子銃構体において、電界拡張型主レンズを構成する
各電極の開口径及び電極長、各電極間の電極間隔を最適
に設定していないため、電界拡張型主レンズを構成する
電位勾配が不均一となったり、電位勾配が分断されてし
まうことがある。このため、十分な大口径レンズを構成
することができないといった問題が生じる。
【0014】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、電界拡張型主レンズのレ
ンズ特性を十分に引き出し、蛍光体スクリーン全域にお
いて良好な画像特性を得ることができる陰極線管装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の陰極線管装置は、少
なくとも1本の電子ビームを発生する電子ビーム形成部
と、この電子ビーム形成部から発生された電子ビームを
蛍光体スクリーン上に集束させる主レンズ部とを有する
電子銃構体と、この電子銃構体から放出された電子ビー
ムを水平方向及び垂直方向に偏向する偏向磁界を発生す
る偏向ヨークとを備えた陰極線管装置において、前記主
レンズ部は、第1レベルのフォーカス電圧が印加される
少なくとも1個のフォーカス電極と、第1レベルより高
い第2レベルの陽極電圧が印加される少なくとも1個の
陽極電極と、第1レベルより高く第2レベルより低い電
圧が印加される少なくとも2個の補助電極とを含んで構
成され、少なくとも2つの前記補助電極の電子ビームの
進行方向に沿った電極長は、各電極の電子ビーム進行方
向の前後に配置される電極間の電位差に応じて、異なら
しめたことを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の陰極線管装置は、少なく
とも1本の電子ビームを発生する電子ビーム形成部と、
この電子ビーム形成部から発生された電子ビームを蛍光
体スクリーン上に集束させる主レンズ部とを有する電子
銃構体と、この電子銃構体から放出された電子ビームを
水平方向及び垂直方向に偏向する偏向磁界を発生する偏
向ヨークとを備えた陰極線管装置において、前記主レン
ズ部は、第1レベルのフォーカス電圧(Vf)が印加さ
れる少なくとも1個のフォーカス電極と、第1レベルよ
り高い第2レベルの陽極電圧(Eb)が印加される少な
くとも1個の陽極電極と、第1レベルより高く第2レベ
ルより低い電圧が印加される少なくとも2個の補助電極
とを含んで構成されるとともに、これらの電極は、電子
ビームの進行方向に沿って、少なくとも1個の前記フォ
ーカス電極、少なくとも2個の前記補助電極、少なくと
も1個の前記陽極電極の順に配置され、前記各補助電極
(x個)をフォーカス電極側から陽極電極側に進むに従
い、Gm1、Gm2、…、Gmn、…、Gm(x)と
し、前記各補助電極に印加される電圧を、Vm1、Vm
2、…、Vm(n)、…、Vm(x)とし、前記各補助
電極の電子ビーム進行方向に沿った電極長を、L1、L
2、…、L(n)、…、L(x)とした時、L(n)と
L(n−1)との関係は、Vm(n+1)−Vm(n−
1)>Vm(n)−Vm(n−2)である場合には、L
(n)>L(n−1)となり、Vm(n+1)−Vm
(n−1)<Vm(n)−Vm(n−2)である場合に
は、L(n)<L(n−1) (但し、n≧2、x≧2、Vm(0)=Vf、Vm(x
+1)=Eb)となるように、前記各補助電極の電極長
が、電子ビーム進行方向の前後に配置される電極間の電
位差に応じて決定されることを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の陰極線管装置は、少なく
とも1本の電子ビームを発生する電子ビーム形成部と、
この電子ビーム形成部から発生された電子ビームを蛍光
体スクリーン上に集束させる主レンズ部とを有する電子
銃構体と、この電子銃構体から放出された電子ビームを
水平方向及び垂直方向に偏向する偏向磁界を発生する偏
向ヨークとを備えた陰極線管装置において、前記主レン
ズ部は、第1レベルのフォーカス電圧(Vf)が印加さ
れる少なくとも1個のフォーカス電極と、第1レベルよ
り高い第2レベルの陽極電圧(Eb)が印加される少な
くとも1個の陽極電極と、第1レベルより高く第2レベ
ルより低い電圧が印加される少なくとも2個の補助電極
とを含んで構成されるとともに、これらの電極は、電子
ビームの進行方向に沿って、少なくとも1個の前記フォ
ーカス電極、少なくとも2個の前記補助電極、少なくと
も1個の前記陽極電極の順に配置され、前記各補助電極
(x個)をフォーカス電極側から陽極電極側に進むに従
い、Gm1、Gm2、…、Gmn、…、Gm(x)と
し、前記各補助電極に印加される電圧を、Vm1、Vm
2、…、Vm(n)、…、Vm(x)とし、前記各補助
電極の電子ビーム進行方向に沿った電極長を、L1、L
2、…、L(n)、…、L(x)とし、各電極長L
(n)とその電極の電子ビーム進行方向の前後に配置さ
れた電極間距離G(n−1)、G(n)を含んだ距離を
D(n)とした時、 1<D(n−1)/D(n)≦{Vm(n)−Vm(n
−2)}/{Vm(n+1)−Vm(n−1)} (但し、n≧2、x≧2、Vm(0)=Vf、Vm(x
+1)=Eb)となることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の陰極線管装置は、少なく
とも1本の電子ビームを発生する電子ビーム形成部と、
この電子ビーム形成部から発生された電子ビームを蛍光
体スクリーン上に集束させる主レンズ部とを有する電子
銃構体と、この電子銃構体から放出された電子ビームを
水平方向及び垂直方向に偏向する偏向磁界を発生する偏
向ヨークとを備えた陰極線管装置において、前記主レン
ズ部は、第1レベルのフォーカス電圧が印加される少な
くとも1個のフォーカス電極と、第1レベルより高い第
2レベルの陽極電圧が印加される少なくとも1個の陽極
電極と、前記電子銃構体近傍に配置された抵抗器により
前記第2レベルの陽極電圧を抵抗分割した第1レベルよ
り高く第2レベルより低い第3レベル及び第4レベルの
電圧がそれぞれ印加される2個の補助電極とを含んで構
成されるとともに、これらの電極は、電子ビームの進行
方向に沿って、少なくとも1個の前記フォーカス電極、
2個の前記補助電極、少なくとも1個の前記陽極電極の
順に配置され、前記2個の補助電極のうち、前記フォー
カス電極に隣接する第1補助電極の電子ビーム進行方向
に沿った電極長をL1、前記陽極電極に隣接する第2補
助電極の電子ビーム進行方向に沿った電極長をL2と
し、前記フォーカス電圧をVfとし、前記陽極電圧をE
bとし、前記第1補助電極に印加される電圧をVm1と
し、前記第2補助電極に印加される電圧をVm2とする
とき、前記第1補助電極の電子ビーム進行方向の前後に
配置された電極間の電位差(Vm2−Vf)よりも、前
記第2補助電極の前後に配置された電極間の電位差(E
b−Vm1)の方が大きいときには、L1<L2となる
ように構成するとともに、前記第1補助電極の前後に配
置された電極間の電位差(Vm2−Vf)よりも、前記
第2補助電極の前後に配置された電極間の電位差(Eb
−Vm1)の方が小さいときには、L1>L2となるよ
うに構成したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の陰極線管装置の
一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】図3に示すように、この発明の陰極線管装
置、例えばカラー陰極線管装置は、パネル1、及びこの
パネル1に一体に接合されたファンネル2からなる外囲
器を有している。パネル1は、その内面に配置された、
青(B)、緑(G)、赤(R)に発光するストライプ状
あるいはドット状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリ
ーン3(ターゲット)を備えている。シャドウマスク4
は、この蛍光体スクリーン3に対向して装着されてい
る。このシャドウマスク4は、その内側に多数のアパー
チャを有している。
【0021】ネック5は、その内部に配設されたインラ
イン型電子銃構体7を備えている。このインライン型電
子銃構体7は、同一水平面上を通るセンタービーム6G
およびその両側の一対のサイドビーム6B,6Rからな
る水平方向Hに一列に配置された3電子ビーム6B,6
G,6Rを管軸方向Zに放出する。また、このインライ
ン型電子銃構体7は、主レンズ部を構成する低電圧側の
グリッド及び高電圧側のグリッドのサイドビーム通過孔
の中心位置を偏心させることによって、蛍光体スクリー
ン3上の中央部において3電子ビームをセルフコンバー
ジェンスさせる。
【0022】偏向ヨーク8は、ファンネル2の外側に装
着されている。この偏向ヨーク8は、電子銃構体7から
放出された3電子ビーム6B,6G,6Rを水平方向H
及び垂直方向Vに偏向する非斉一な偏向磁界を発生す
る。この非斉一な偏向磁界は、ピンクッション型の水平
偏向磁界と、バレル型の垂直偏向磁界とによって形成さ
れる。
【0023】電子銃構体7から放出された3電子ビーム
6B、6G、6Rは、蛍光体スクリーン3に向けてセル
フコンバージェンスされながら、蛍光体スクリーン3上
の対応する蛍光体層上にフォーカスされる。そして、こ
の3電子ビーム6B、6G、6Rは、非斉一な偏向磁界
により、蛍光体スクリーン3の水平方向H及び垂直方向
Vに走査される。これにより、カラー画像が表示され
る。
【0024】この陰極線管装置に適用される電子銃構体
7は、図1に示すように、カソードK、第1グリッドG
1、第2グリッドG2、第3グリッドG3、第4グリッ
ドG4、第5グリッドG5、第6グリッドG6(フォー
カス電極)、第7グリッドGM1(第1補助電極)、第
8グリッドGM2(第2補助電極)、第9グリッドG8
(陽極電極)、及びコンバーゼンスカップCを備えてい
る。カソードK、9個のグリッド、及びコンバーゼンス
カップCは、電子ビームの進行方向に沿ってこの順に配
置され、絶縁支持体(図示せず)により支持固定されて
いる。
【0025】第1グリッドG1は、接地され(またはマ
イナス電位V1が印加され)ている。第2グリッドG2
には、低電位の加速電圧V2が印加されている。この加
速電圧V2は、500V乃至800V程度である。
【0026】第3グリッドG3と第5グリッドG5と
は、管内で接続されているとともに、陰極線管外部から
一定の第1フォーカス電圧Vf1が供給される。この第
1フォーカス電圧Vf1は、後述する陽極電圧Ebの約
25%程度に相当する電圧であり、例えば、6乃至8k
Vである。
【0027】第6グリッドG6には、陰極線管外部から
第1フォーカス電圧Vf1とほぼ同等の第2フォーカス
電圧Vf2に、偏向ヨークが発生する偏向磁界に同期し
た交流電圧成分Vdが重畳されたダイナミックフォーカ
ス電圧(Vf2+Vd)が供給される。第2フォーカス
電圧Vf2は、第1フォーカス電圧Vf1と同様に、陽
極電圧Ebの約25%程度に相当する電圧であり、例え
ば、6乃至8KVである。また、交流電圧Vdは、偏向
磁界に同期して0Vから300乃至1500Vに変動す
る。
【0028】第9グリッドG7及びコンバーゼンスカッ
プCは、接続され、陰極線管外部から陽極電圧Ebが供
給されている。この陽極電圧Ebは、25乃至30kV
程度である。
【0029】電子銃構体7の近傍には、図1に示すよう
に、抵抗器R1が具備されている。この抵抗器R1は、
その一端が第9グリッドG7に接続され、他端が管外の
可変抵抗器VRを介して接地されている(直接接地され
ても良い)。抵抗器R1は、その中間部において、電子
銃構体7のグリッドに電圧を供給するための電圧供給端
子R1−1及びR1−2を備えている。
【0030】第4グリッドG4と第7グリッドGM1と
は、管内で接続されているとともに、第4グリッドG4
の近傍で抵抗器R1上の電圧供給端子R1−1に接続さ
れている。これら第4グリッドG4及び第7グリッドG
M1には、電圧供給端子R1−1を介して、陽極電圧E
bを抵抗分割した電圧、例えば陽極電圧Ebの約40%
程度の電圧が供給される。
【0031】第8グリッドGM2は、その近傍で抵抗器
R1上の電圧供給端子R1−2に接続されている。この
第8グリッドGM2には、電圧供給端子R1−2を介し
て、陽極電圧Ebを抵抗分割した電圧、例えば陽極電圧
Ebの約60%程度の電圧が供給される。
【0032】第1グリッドG1は、薄い板状電極であ
り、その板面を穿設することによって形成された径小の
3個の円形の電子ビーム通過孔(例えば、直径0.30
乃至0.40mm程度の円形孔)を備えている。第2グ
リッドG2は、薄い板状電極であり、第1グリッドG1
に形成された孔径よりも若干大きい3個の円形の電子ビ
ーム通過孔(例えば、直径0.35乃至0.45mm程
度の円形孔)を備えている。
【0033】第3グリッドG3は、管軸方向Zに長い2
個のカップ状電極の開口端を突き合わせることによって
形成されている。第2グリッドG2に対向するカップ状
電極の端面は、さらに若干大きい程度の3個の電子ビー
ム通過孔(例えば、直径1.0乃至1.5mm程度の円
形孔)を備えている。第4グリッドG4に対向するカッ
プ状電極の端面は、径大の3個の円形の電子ビーム通過
孔(例えば、直径3.0乃至4.1mm程度の円形孔)
を備えている。
【0034】第4グリッドG4は、管軸方向Zに長い2
個のカップ状電極の開口端を突き合わせることによって
形成されている。第3グリッドG3に対向するカップ状
電極の端面は、径大の3個の円形の電子ビーム通過孔
(例えば、直径3.0乃至4.1mm程度の円形孔)を
備えている。また、第5グリッドG5に対向するカップ
状電極の端面は、径大の3個の円形の電子ビーム通過孔
(例えば、直径3.0乃至4.1mm程度の円形孔)を
備えている。
【0035】第5グリッドG5は、管軸方向Zに長い3
個のカップ状電極及び1個の板状電極によって構成され
ている。第4グリッドG4側の2個のカップ状電極は、
それぞれの開口端を突き合わされ、第6グリッドG6側
のカップ状電極の開口端は、薄い板状電極と突き合わさ
れている。3個のカップ状電極の端面は、径大の3個の
電子ビーム通過孔(例えば、直径3.0乃至4.1mm
程度の円形孔)を備えている。第7グリッドG7に対向
する板状電極は、その板面に、垂直方向Vに伸びた縦長
形状(例えば、水平方向径/垂直方向径=4.0mm/
4.5mm)の3個の電子ビーム通過孔を備えている。
【0036】第6グリッドG6は、管軸方向Zの長さが
短い2個のカップ状電極及び2個の板状電極によって構
成されている。第5グリッドG5側の2個のカップ状電
極は、それぞれ開口端を突き合わされ、また、第7グリ
ッドGM1側のカップ状電極の開口端は、薄い板状電極
と突き合わされ、さらに、この薄い板状電極は、厚い板
状電極と突き合わされている。
【0037】第5グリッドG5に対向するカップ状電極
の端面は、水平方向Hに伸びた横長形状(例えば、水平
方向径/垂直方向径=4.52mm/3.0mm)の3
個の電子ビーム通過孔を備えている。第7グリッドGM
1側のカップ状電極の端面は、径大の3個の円形の電子
ビーム通過孔(例えば、直径4.34mm程度の円形
孔)を備えている。薄い板状電極の板面は、水平方向H
に伸びた横長形状(例えば、水平方向径/垂直方向径=
4.34mm/3.0mm)の径大の3個の電子ビーム
通過孔を備えている。第7グリッドGM1に対向する厚
い板状電極の板面は、径大の3個の円形の電子ビーム通
過孔(例えば、直径4.34mm程度の円形孔)を備え
ている。
【0038】第7グリッドGM1及び第8グリッドGM
2は、厚い板状電極によって構成されている。第7グリ
ッドGM1を構成する板状電極の板面は、3個の径大の
円形の電子ビーム通過孔(例えば、直径4.34mm程
度の円形孔)を備えている。この第7グリッドGM1の
電極長は、1.5mm程度である。第8グリッドGM2
を構成する板状電極の板面は、3個の径大の円形の電子
ビーム通過孔(例えば、直径4.40mm程度の円形
孔)を備えている。この第8グリッドGM2の電極長
は、2.0mm程度である。
【0039】第9グリッドG7は、2個の板状電極及び
2個のカップ状電極によって構成されている。第8グリ
ッドGM2に対向する厚い板状電極は、薄い板状電極と
突き合わされ、また、薄い板状電極は、カップ状電極の
端面に突き合わされ、さらに、2個のカップ状電極は、
それぞれの開口端を突き合わされている。
【0040】第8グリッドGM2に対向する厚い板状電
極は、径大の3個の円形の電子ビーム通過孔板状電極の
板面は、3個の径大の円形の電子ビーム通過孔(例え
ば、直径4.46mm程度の円形孔)を備えている。こ
の厚板電極の電極長は、0.6乃至1.0mm程度であ
る。薄い板状電極は、水平方向Hに伸びた横長形状(例
えば、水平方向径/垂直方向径=4.46mm/3.2
mm)の径大の3個の電子ビーム通過孔を備えている。
2個のカップ状電極の端面は、径大の3個の円形の電子
ビーム通過孔(例えば、直径4.46乃至4.52mm
程度の円形孔)を備えている。
【0041】コンバーゼンスカップCは、その端面と、
第9グリッドG7のカップ状電極の端面とが突き合わさ
れている。コンバーゼンスカップCの端面は、径大の3
個の円形の電子ビーム通過孔(例えば、直径4.46乃
至4.52mm程度の円形孔)を備えている。
【0042】第1グリッドG1から第6グリッドG6の
第5グリッドとの対向面までに形成された3電子ビーム
通過孔のうち、センタービームが通過するセンタービー
ム通過孔とサイドビームが通過するサイドビーム通過孔
とのそれぞれの中心間距離は、例えば4.92mmであ
る。第6グリッドG6の第7グリッドGM1との対向面
では、センタービーム通過孔とサイドビーム通過孔との
それぞれの中心間距離は、約4.74mmである。
【0043】第7グリッドGM1におけるセンタービー
ム通過孔とサイドビーム通過孔とのそれぞれの中心間距
離は、約4.74mmである。第8グリッドGM2にお
けるセンタービーム通過孔とサイドビーム通過孔とのそ
れぞれの中心間距離は、約4.80mmである。第9グ
リッドG7の第8グリッドGM2との対向面では、セン
タービーム通過孔とサイドビーム通過孔とのそれぞれの
中心間距離は、約4.88mmである。
【0044】第6グリッドG6と第7グリッドGM1と
の間の電極間隔、第7グリッドGM1と第8グリッドG
M2との間の電極間隔、及び、第8グリッドGM2と第
9グリッドG7との間の電極間隔は、それぞれ約0.6
mm程度に設定されている。
【0045】上述したような構成の電子銃構体7におい
て、カソードK、第1グリッドG1及び第2グリッドG
2により、電子ビーム形成部を形成する。第2グリッド
G2と第3グリッドG3とにより、電子ビーム形成部か
ら発生された電子ビームを予備集束するプリフォーカス
レンズを形成する。
【0046】第3グリッドG3、第4グリッドG4、及
び、第5グリッドG5により、予備集束された電子ビー
ムをさらに予備集束するサブレンズを形成する。
【0047】第5グリッドG5と第6グリッドG6との
間には、電子ビームの偏向量に伴って変動するダイナミ
ックフォーカス電圧Vdにより、レンズ強度が変化する
4極子レンズが形成される。
【0048】第6グリッドG6、第7グリッドGM1、
第8グリッドGM2、及び第9グリッドG7により、予
備集束された電子ビーム蛍光体スクリーン上に最終的に
集束する主レンズを形成する。
【0049】主レンズを形成する第6グリッドG6と第
7グリッドGM1との間には、電子ビームの偏向量に伴
って変動するダイナミックフォーカス電圧Vdにより、
レンズ強度が変化するとともに水平方向Hと垂直方向V
とでレンズ強度が異なる非軸対称レンズが形成される。
この非軸対称レンズは、相対的に垂直方向Vに発散、水
平方向Hに集束のレンズ作用を有している。
【0050】また、主レンズを形成する第8グリッドG
M2と第9グリッドG7との間には、水平方向Hと垂直
方向Vとでレンズ強度が異なる非軸対称レンズが形成さ
れる。この非軸対称レンズは、相対的に垂直方向Vに発
散、水平方向Hに集束のレンズ作用を有している。
【0051】上述したように、フォーカス電極G6と陽
極電極G7との間に配置された少なくとも2つの補助電
極GM1及びGM2の電子ビームの進行方向に沿った電
極長は、各電極の電子ビーム進行方向の前後に配置され
る電極間の電位差に応じて、異ならしめている。
【0052】すなわち、第7グリッドGM1の前後に配
置された第6グリッドG6と第8グリッドGM2との間
の電位差は、第6グリッドG6への印加電圧が陽極電圧
の約25%であり、第8グリッドGM2への印加電圧が
陽極電圧の約60%であることから、陽極電圧の約35
%分となる。また、第8グリッドGM2の前後に配置さ
れた第7グリッドGM1と第9グリッドG7との間の電
位差は、第7グリッドGM1への印加電圧が陽極電圧の
約40%、第9グリッドG7への印加電圧が陽極電圧1
00%であることから、陽極電圧の約60%分となる。
【0053】これに対して、第7グリッドGM1の電子
ビーム進行方向に沿った電極長を1.5mm程度とし、
第8グリッドGM2の電子ビーム進行方向に沿った電極
長を2.0mm程度としている。
【0054】換言すれば、2個の補助電極GM1及びG
M2のうち、フォーカス電極G6に隣接する第1補助電
極GM1の電子ビーム進行方向に沿った電極長をL1、
陽極電極G7に隣接する第2補助電極GM2の電子ビー
ム進行方向に沿った電極長をL2とし、フォーカス電極
G6に印加されるフォーカス電圧をVfとし、陽極電極
G7に印加される陽極電圧をEbとし、第1補助電極G
M1に印加される電圧をVm1とし、第2補助電極GM
2に印加される電圧をVm2とするとき、第1補助電極
GM1の電子ビーム進行方向の前後に配置されたフォー
カス電極G6と第2補助電極GM2との間の電位差(V
m2−Vf)よりも、第2補助電極GM2の前後に配置
された第1補助電極GM1と陽極電極G7との間の電位
差(Eb−Vm1)の方が大きいときには、L1<L2
となるように構成するとともに、第1補助電極GM1の
電子ビーム進行方向の前後に配置されたフォーカス電極
G6と第2補助電極GM2との間の電位差(Vm2−V
f)よりも、第2補助電極GM2の前後に配置された第
1補助電極GM1と陽極電極G7との間の電位差(Eb
−Vm1)の方が小さいときには、L1>L2となるよ
うに構成されている。
【0055】この実施の形態では、図2に示すように、
第7グリッドGM1近傍の電位差(陽極電圧の約35%
分)よりも、第8グリッドGM2近傍の電位差(陽極電
圧の約60%分)の方が大きい。この場合、第8グリッ
ドGM2近傍の電位勾配が、第7グリッドGM1近傍の
電位勾配が密となるが、第7グリッドGM1の電極長を
1.5mm程度とし、第8グリッドGM2の電極長を2.
0mm程度とする、すなわち、電位勾配が密となってし
まう第8グリッドGM2近傍において第8グリッドGM
2の電極長を第7グリッドGM1の電極長よりも大きく
することにより、第6グリッドG6から第9グリッドG
7間に形成される、電界拡張型レンズの局所的な電位勾
配の不均一性を緩和することが可能となる。
【0056】上述した実施の形態では、フォーカス電極
G6と陽極電極G7との間に配置される補助電極が2個
の場合について説明したが、2個以上であっても良い。
【0057】すなわち、各補助電極(x個)をフォーカ
ス電極G6側から陽極電極G7側に進むに従い、Gm
1、Gm2、…、Gmn、…、Gm(x)とし、各補助
電極に印加される電圧を、Vm1、Vm2、…、Vm
(n)、…、Vm(x)とし、各補助電極の電子ビーム
進行方向に沿った電極長を、L1、L2、…、L
(n)、…、L(x)とした時、L(n)とL(n−
1)との関係は、Vm(n+1)−Vm(n−1)>V
m(n)−Vm(n−2)である場合には、L(n)>
L(n−1)となり、Vm(n+1)−Vm(n−1)
<Vm(n)−Vm(n−2)である場合には、L
(n)<L(n−1) (但し、n≧2、x≧2、Vm(0)=Vf、Vm(x
+1)=Eb)となるように、各補助電極の電極長が、
電子ビーム進行方向の前後に配置される電極間の電位差
に応じて決定されている。
【0058】また、各補助電極の電極長L(n)とその
電極の電子ビーム進行方向の前後に配置された電極間距
離G(n−1)、G(n)を含んだ距離をD(n)とし
た時、 1<D(n−1)/D(n)≦{Vm(n)−Vm(n
−2)}/{Vm(n+1)−Vm(n−1)} (但し、n≧2、x≧2、Vm(0)=Vf、Vm(x
+1)=Eb)となるように各補助電極の電極長と電極
間距離を設定している。
【0059】これにより、上述した例と同様に、フォー
カス電極G6から陽極電極G7までの間の電位を電子ビ
ーム進行方向に拡張させた電界拡張型レンズの局所的な
電位勾配の不均一性を緩和することが可能となる。
【0060】それと同時に、各補助電極GM1及びGM
2の電極長は、その電子ビーム進行方向の前後に配置さ
れた各電極から補助電極内に浸透した電界が分断される
ことなく連続した電位勾配となるように、各補助電極の
開口径に比べて十分に小さく設定されている。
【0061】すなわち、第7グリッドGM1は、電極開
口径すなわち電子ビーム通過孔の直径Φが4.34m程
度に対し、電極長Lを1.5mm程度と設定し、第8グ
リッドGM2は、電極開口径すなわち電子ビーム通過孔
の直径Φが4.40mm程度に対し、電極長Lを2.0
mm程度と設定している。この関係は、 Φ/L≦0.6 (最適とするためには、0.3≦Φ/L≦0.6)を満
たすように設定されている。これにより、図2に示した
ように、これら補助電極GM1及びGM2の電子ビーム
進行方向の前後に配置された各電極からの電界が各補助
電極内に浸透し、しかも、各電極からの電界が分断され
ることなく、電界拡張型レンズの局所的な電位勾配の不
連続性が無いように構成することができる。
【0062】以上説明したように、この陰極線管装置に
よれば、電界拡張型主レンズは、フォーカス電極と陽極
電極との間に配置された、電子銃構体近傍に配置された
抵抗器を用いて陽極電圧を抵抗分割して電圧を供給され
る複数の補助電極によって構成されている。この電界拡
張型主レンズは、そのレンズ空間において、著しい電位
勾配の不均一性、及び不連続性を無くすことができる。
これにより、電界拡張型主レンズは、より大きなレンズ
の中心軸の一部であるように構成することができるよう
になる。このため、電界拡張型主レンズのレンズ特性を
十分に引き出すことが可能となり、よりレンズ収差の少
ない電子レンズを得ることができる。
【0063】したがって、蛍光体スクリーン全域におい
て、良好な画像特性を得ることができる。
【0064】なお、上述した実施の形態では、ネック径
22.5mm(寸法公差:±0.7)に封止するための
電子銃モデルとして、電極開口径等を小さく設定したも
のであるが、これに限ることはなく、ネック径29.1
mm等のサイズのものに封止される、電極開口径5.5
〜6.2程度のものを採用している電子銃モデルでも、
それ以上の電極開口径であっても問題ない。
【0065】また、上述した実施の形態の補助電極は、
円形の電子ビーム通過孔を有するものとして説明した
が、これに限ることはなく、例えば図7に示すように、
補助電極GM1及びGM2、その前後に配置されるフォ
ーカス電極G6及び陽極電極G7が3電子ビーム共通の
電極開口部を有するタイプの電子銃モデルにおいても適
用可能である。
【0066】さらに、上述した実施の形態では、偏向角
100度の陰極線管装置に封止するための電子銃モデル
として、第7グリッドGM1に印加する電圧を陽極電圧
の40%程度、第8グリッドGM2に印加する電圧を陽
極電圧の60%程度と設定したが、これに限ることは無
く、例えば、偏向角90度の陰極線管装置の場合は、第
7グリッドGM1に印加する電圧を陽極電圧の35%程
度、第8グリッドGM2に印加する電圧を陽極電圧の6
5%程度に設定したほうが良い場合もある。このよう
に、補助電極の電極長を、印加される電圧に対して最適
に設計することにより電界拡張型主レンズのレンズ特性
を十分に引き出すことが可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電界拡張型主レンズのレンズ特性を十分に引き出
し、蛍光体スクリーン全域において良好な画像特性を得
ることができる陰極線管装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の陰極線管装置に適用される
電子銃構体の構造を概略的に示す垂直断面図である。
【図2】図2は、図1に示した電子銃構体における電界
拡張型主レンズを構成する電界分布と補助電極の電極長
及び電極間隔との関係を説明するための図である。
【図3】図3は、この発明の陰極線管装置の一実施の形
態に係る構造を概略的に示す水平断面図である。
【図4】図4は、従来の電子銃構体における電界拡張型
主レンズにおける電界の不連続性を説明するための図で
ある。
【図5】図5は、従来の電子銃構体の一例を概略的に示
す図である。
【図6】図6は、図5に示した電子銃構体の電界拡張型
主レンズにおける電界の不均一性を説明するための図で
ある。
【図7】図7は、この発明の陰極線管装置に適用される
電子銃構体の他の構造を概略的に示す垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
1…パネル 2…ファンネル 3…蛍光体スクリーン 4…シャドウマスク 5…ネック 6(B,G,R)…電子ビーム 7…インライン型電子銃構体 8…偏向ヨーク K…カソード G1…第1グリッド G2…第2グリッド G3…第3グリッド G4…第4グリッド G5…第5グリッド G6…第6グリッド(フォーカス電極) GM1…第7グリッド(補助電極) GM2…第8グリッド(補助電極) G7…第9グリッド(陽極電極) C…コンバーゼンスカップ R1…抵抗器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1本の電子ビームを発生する電
    子ビーム形成部と、この電子ビーム形成部から発生され
    た電子ビームを蛍光体スクリーン上に集束させる主レン
    ズ部とを有する電子銃構体と、この電子銃構体から放出
    された電子ビームを水平方向及び垂直方向に偏向する偏
    向磁界を発生する偏向ヨークとを備えた陰極線管装置に
    おいて、 前記主レンズ部は、第1レベルのフォーカス電圧が印加
    される少なくとも1個のフォーカス電極と、第1レベル
    より高い第2レベルの陽極電圧が印加される少なくとも
    1個の陽極電極と、第1レベルより高く第2レベルより
    低い電圧が印加される少なくとも2個の補助電極とを含
    んで構成され、 少なくとも2つの前記補助電極の電子ビームの進行方向
    に沿った電極長は、各電極の電子ビーム進行方向の前後
    に配置される電極間の電位差に応じて、異ならしめたこ
    とを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】少なくとも1本の電子ビームを発生する電
    子ビーム形成部と、この電子ビーム形成部から発生され
    た電子ビームを蛍光体スクリーン上に集束させる主レン
    ズ部とを有する電子銃構体と、この電子銃構体から放出
    された電子ビームを水平方向及び垂直方向に偏向する偏
    向磁界を発生する偏向ヨークとを備えた陰極線管装置に
    おいて、 前記主レンズ部は、第1レベルのフォーカス電圧(V
    f)が印加される少なくとも1個のフォーカス電極と、
    第1レベルより高い第2レベルの陽極電圧(Eb)が印
    加される少なくとも1個の陽極電極と、第1レベルより
    高く第2レベルより低い電圧が印加される少なくとも2
    個の補助電極とを含んで構成されるとともに、これらの
    電極は、電子ビームの進行方向に沿って、少なくとも1
    個の前記フォーカス電極、少なくとも2個の前記補助電
    極、少なくとも1個の前記陽極電極の順に配置され、 前記各補助電極(x個)をフォーカス電極側から陽極電
    極側に進むに従い、Gm1、Gm2、…、Gmn、…、
    Gm(x)とし、前記各補助電極に印加される電圧を、
    Vm1、Vm2、…、Vm(n)、…、Vm(x)と
    し、前記各補助電極の電子ビーム進行方向に沿った電極
    長を、L1、L2、…、L(n)、…、L(x)とした
    時、L(n)とL(n−1)との関係は、 Vm(n+1)−Vm(n−1)>Vm(n)−Vm
    (n−2)である場合には、L(n)>L(n−1)と
    なり、 Vm(n+1)−Vm(n−1)<Vm(n)−Vm
    (n−2)である場合には、L(n)<L(n−1) (但し、n≧2、x≧2、Vm(0)=Vf、Vm(x
    +1)=Eb)となるように、前記各補助電極の電極長
    が、電子ビーム進行方向の前後に配置される電極間の電
    位差に応じて決定されることを特徴とする陰極線管装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも1本の電子ビームを発生する電
    子ビーム形成部と、この電子ビーム形成部から発生され
    た電子ビームを蛍光体スクリーン上に集束させる主レン
    ズ部とを有する電子銃構体と、この電子銃構体から放出
    された電子ビームを水平方向及び垂直方向に偏向する偏
    向磁界を発生する偏向ヨークとを備えた陰極線管装置に
    おいて、 前記主レンズ部は、第1レベルのフォーカス電圧(V
    f)が印加される少なくとも1個のフォーカス電極と、
    第1レベルより高い第2レベルの陽極電圧(Eb)が印
    加される少なくとも1個の陽極電極と、第1レベルより
    高く第2レベルより低い電圧が印加される少なくとも2
    個の補助電極とを含んで構成されるとともに、これらの
    電極は、電子ビームの進行方向に沿って、少なくとも1
    個の前記フォーカス電極、少なくとも2個の前記補助電
    極、少なくとも1個の前記陽極電極の順に配置され、 前記各補助電極(x個)をフォーカス電極側から陽極電
    極側に進むに従い、Gm1、Gm2、…、Gmn、…、
    Gm(x)とし、前記各補助電極に印加される電圧を、
    Vm1、Vm2、…、Vm(n)、…、Vm(x)と
    し、前記各補助電極の電子ビーム進行方向に沿った電極
    長を、L1、L2、…、L(n)、…、L(x)とし、
    各電極長L(n)とその電極の電子ビーム進行方向の前
    後に配置された電極間距離G(n−1)、G(n)を含
    んだ距離をD(n)とした時、 1<D(n−1)/D(n)≦{Vm(n)−Vm(n
    −2)}/{Vm(n+1)−Vm(n−1)} (但し、n≧2、x≧2、Vm(0)=Vf、Vm(x
    +1)=Eb)となることを特徴とする陰極線管装置。
  4. 【請求項4】少なくとも2個の前記補助電極には、電子
    銃構体近傍に配置された抵抗器により第2レベルの陽極
    電圧を抵抗分割した電圧が印加されることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の陰極線管装置。
  5. 【請求項5】少なくとも1本の電子ビームを発生する電
    子ビーム形成部と、この電子ビーム形成部から発生され
    た電子ビームを蛍光体スクリーン上に集束させる主レン
    ズ部とを有する電子銃構体と、この電子銃構体から放出
    された電子ビームを水平方向及び垂直方向に偏向する偏
    向磁界を発生する偏向ヨークとを備えた陰極線管装置に
    おいて、 前記主レンズ部は、第1レベルのフォーカス電圧が印加
    される少なくとも1個のフォーカス電極と、第1レベル
    より高い第2レベルの陽極電圧が印加される少なくとも
    1個の陽極電極と、前記電子銃構体近傍に配置された抵
    抗器により前記第2レベルの陽極電圧を抵抗分割した第
    1レベルより高く第2レベルより低い第3レベル及び第
    4レベルの電圧がそれぞれ印加される2個の補助電極と
    を含んで構成されるとともに、これらの電極は、電子ビ
    ームの進行方向に沿って、少なくとも1個の前記フォー
    カス電極、2個の前記補助電極、少なくとも1個の前記
    陽極電極の順に配置され、 前記2個の補助電極のうち、前記フォーカス電極に隣接
    する第1補助電極の電子ビーム進行方向に沿った電極長
    をL1、前記陽極電極に隣接する第2補助電極の電子ビ
    ーム進行方向に沿った電極長をL2とし、前記フォーカ
    ス電圧をVfとし、前記陽極電圧をEbとし、前記第1
    補助電極に印加される電圧をVm1とし、前記第2補助
    電極に印加される電圧をVm2とするとき、 前記第1補助電極の電子ビーム進行方向の前後に配置さ
    れた電極間の電位差(Vm2−Vf)よりも、前記第2
    補助電極の前後に配置された電極間の電位差(Eb−V
    m1)の方が大きいときには、L1<L2となるように
    構成するとともに、 前記第1補助電極の前後に配置された電極間の電位差
    (Vm2−Vf)よりも、前記第2補助電極の前後に配
    置された電極間の電位差(Eb−Vm1)の方が小さい
    ときには、L1>L2となるように構成したことを特徴
    とする陰極線管装置。
  6. 【請求項6】前記補助電極の電極長は、前後に配置され
    た電極から前記補助電極内に浸透した電界が分断される
    こと無く連続した電位勾配となるように、前記補助電極
    の開口径に比べて十分に小さいことを特徴とする請求項
    1乃至3及び5のいずれか1項に記載の陰極線管装置。
  7. 【請求項7】前記主レンズ部を構成する前記陽極電極と
    これに隣接する前記補助電極との間に、水平方向と垂直
    方向とにおいて異なる第1非軸対称レンズを形成するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3及び5のいずれか1項に
    記載の陰極線管装置。
  8. 【請求項8】前記第1非軸対称レンズは、相対的に垂直
    方向に発散作用、相対的に水平方向に集束作用を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の陰極線管装置。
  9. 【請求項9】前記主レンズ部を構成する前記フォーカス
    電極とこれに隣接する前記補助電極との間に、水平方向
    と垂直方向とにおいて異なる第2非軸対称レンズを形成
    することを特徴とする請求項1乃至3及び5のいずれか
    1項に記載の陰極線管装置。
  10. 【請求項10】前記第2非軸対称レンズは、相対的に垂
    直方向に集束作用、相対的に水平方向に発散作用を有す
    ることを特徴とする請求項9に記載の陰極線管装置。
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