JP2000082417A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2000082417A
JP2000082417A JP11181684A JP18168499A JP2000082417A JP 2000082417 A JP2000082417 A JP 2000082417A JP 11181684 A JP11181684 A JP 11181684A JP 18168499 A JP18168499 A JP 18168499A JP 2000082417 A JP2000082417 A JP 2000082417A
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grid
lens
voltage
electron beam
electron
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JP11181684A
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Koji Awano
孝司 粟野
Junichi Kimiya
淳一 木宮
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Toshiba Corp
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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
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    • H01J2229/48Electron guns
    • H01J2229/4834Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials
    • H01J2229/4837Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials characterised by the potentials applied
    • H01J2229/4841Dynamic potentials

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面周辺で起こる、水平垂直方向のレンズ
倍率差による電子ビームの横つぶれ現象を軽減すること
により、画面全域における良好な画像特性を有する陰極
線管を提供するにある。 【構成】 陰極線管の電子銃は、第5、第6、第7及
び第8のグリッド5,6,7,8の順序で配置された少
なくとも4つの電極から構成される主電子レンズ部を有
し、第5のグリッド5には、中位の第1電圧が印加さ
れ、第8のグリッドに8は、陽極電圧が印加されてい
る。互いに隣接する第6グリッド6と第7グリッド7
は、抵抗器100で接続され、前記中位の第1電圧及び
前記陽極電圧の略中間の電位に相当し、略同電位の第2
及び第3電圧がそれぞれ印加されている。第5及び第6
のグリッド5、6の間の第1の静電容量並びに第7及び
第8のグリッド7、8の間の第3の静電容量よりも前記
第6及び第7のグリッド6、7の間の第2の静電容量が
小さくなるように各グリッドが構成配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、陰極線管に係り、特
にダイナミックアスティグ補償を行う電子銃を搭載する
陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管は、図1に示すよ
うに、パネル1及びこのパネル1に一体に接合されたフ
ァンネル2からなる外囲器を有し、そのパネル1の内面
に、青、緑及び赤に発光するストライプ状あるいはドッ
ト状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3(ター
ゲット)が形成され、この蛍光体スクリーン3に対向し
て、その内側に多数のアパーチャの形成されたシャドウ
マスク4が装着されている。一方、ファンネル2のネッ
ク5内に、3電子ビーム6B,6G,6Rを放出する電
子銃7が配設されている。そして、この電子銃7から放
出される3電子ビーム6B、6G、6Rは、ファンネル
2の外側に装着された偏向ヨーク8の発生する水平及び
垂直偏向磁界により偏向され、シャドウマスク4を介し
て蛍光体スクリーン3がこの3電子ビーム6B、6G,
6Rによって水平並びに垂直走査されることにより、カ
ラー画像が表示される構造に形成されている。
【0003】このようなカラー受像管において、特に、
電子銃7を同一水平面上を通るセンタービーム6G及び
その両側の一対のサイドビーム6B、6Rからなる一列
配置の3電子ビーム6B,6G,6Rを放出するインラ
イン型電子銃とし、電子銃の主レンズ部分の低圧側グリ
ッド及び高圧側のグリッドのサイドビーム通過孔の位置
を偏心させることによって、スクリーン中央において3
本の電子ビームを集中させ、偏向ヨーク8が発生する水
平偏向磁界をピンクッション形、また、偏向ヨーク8が
発生する垂直偏向磁界をバレル形として、上記一列配置
の3電子ビーム6B,6G,6Rを画面全域で自己集中
するセルフコンバーゼンス方式インライン型カラー受像
管が広く実用化されている。
【0004】このセルフコンバーゼンス方式のインライ
ン型カラー受像管では、一般に非斉一磁界中を通過した
電子ビームは、非点収差を受け、例えば、図2(a)に
示すように歪み11H、11Vが与えられ、蛍光体スク
リーン周辺部上の電子ビームのビームスポット12は、
図2(b)に示すように歪むこととなる。この電子ビー
ムの受ける偏向収差は、電子ビームが垂直方向に過集束
状態となるために生ずるものであり、図2(b)に示す
ように垂直方向に大きなハロー13(にじみ)が発生す
る。この電子ビームの受ける偏向収差は、管が大型にな
るほど、また、広角偏向になるほど大きくなり、蛍光体
スクリーンの周辺部の解像度が著しく劣化される。
【0005】このような偏向収差による解像度の劣化を
解決する手段が特開昭61−99249号公報及び特開
平2−72546号公報に開示されている。これらの電
子銃は、いずれも基本的に図3に示すように、第1グリ
ッドG1〜第5グリッドG5からなり、電子ビームの進
行方向に沿って、電子ビーム発生部GE,4極子レンズ
QL、最終集束レンズELを形成するものである。各電
子銃の4極子レンズQLは、それぞれ隣接電極G3,G
4の対向面に、図4(a)及び(b)に示すような、各
3個の対称電子ビーム通過孔14a,14b,14c,
15a,15b,15cを設けることにより形成され
る。この4極子レンズQLと最終集束レンズELが前記
偏向ヨークの磁界の変化と同期して変化されることによ
って、画面周辺に偏向される電子ビームが偏向磁界の偏
向収差を受けて著しく歪むのを補正することができる。
このようにして画面全域における良好なスポットが得る
ことができるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな補正手段を設けても、画面周辺では、偏向ヨークに
よる偏向収差が強大で電子ビーム・スポットの垂直方向
のハロー部分を消すことができても、電子ビーム・スポ
ットの横つぶれ現象までは、補正することができない問
題がある。
【0007】この従来の電子銃における問題について図
5を参照して説明する。図5は、従来の電子銃のレンズ
動作を示している。図5において、実線は、画面中央に
電子ビームが集束される際の電子ビームの軌道とレンズ
の作用とを示し、破線は、画面周辺に電子ビームが集束
される際の電子ビームの軌道とレンズの作用を示してい
る。従来の電子銃では、図5に示すように、主電子レン
ズ(EL)のカソード側に4極子レンズ(QL)が配置
され、電子ビームが画面中央に向けられる際には、実線
で示す主電子レンズ(EL)の作用のみによって、電子
ビームは、画面上に集束される。一方、画面周辺に電子
ビームが偏向されると、図5に破線で示すような偏向磁
界により偏向レンズ(DYL)が発生される。
【0008】一般的にカラー陰極線管においては、セル
フコンバーゼンス型の偏向磁界を有していることから、
水平方向(H)の集束力は変化せず、垂直方向(V)の
みに偏向レンズ(DYL)としての集束レンズが発生さ
れることとなる。
【0009】尚、図5では、セルフコンバーゼンス型の
偏向磁界に関する問題を指摘するために、水平方向、即
ち、垂直面内の偏向磁界のレンズ作用は、図示されてい
ない。
【0010】また、偏向レンズ(DYL)が発生される
際、即ち、画面周辺に電子ビームが集束される際には、
電子レンズ(EL)は、破線のように弱められ、その水
平方向(H)の集束作用を補うように4極子レンズ(Q
L1)が破線のように発生される。そして、電子ビーム
は、図中破線で示すような電子ビーム軌道を通り、画面
周辺の画面上に集束される。電子ビームは、この時、水
平方向(H)、即ち水平面内で電子ビームを集束させる
レンズの主面(仮想的なレンズ中心であって、出射ビー
ム軌道と画面入射ビーム軌道のクロス点)は、電子ビー
ムが画面中央に向けられている時には、主面Aの位置に
あり、電子ビームが画面周辺に偏向されて4極子レンズ
が発生されると、水平方向(H)の主面位置は、主電子
レンズ(EL)と4極子レンズ(QL1)の間の位置
(主面B)に移動される。また、垂直方向(V)の主面
位置は、主面Aから主面Cの位置に移動される。従っ
て、水平方向(H)の主面位置は、主面Aから主面Bに
後退され、倍率が悪くなり、また、垂直方向(V)の主
面Aは、主面Cへと前進されて倍率が良くなる。そのた
め、結果的に水平方向と垂直方向で倍率差が発生、画面
周辺での電子ビームスポットが横長になってしまう。
【0011】本発明は、上記間題点に鑑みなされたもの
であり、画面周辺で起こる、水平垂直方向のレンズ倍率
差による電子ビームの横つぶれ現象を解決、或いは、軽
減することにより、画面全域における良好な画像特性を
得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、少な
くとも1本の電子ビームを形成し、射出する電子ビーム
形成部と、この電子ビームを加速集束させ、主電子レン
ズ部を有する電子銃と、及びこの電子銃から放出した電
子ビームを画面上、水平及び垂直方向に偏向走査する偏
向磁界を発生する偏向ヨークとを少なくとも備えた陰極
線管において、前記主電子レンズ部は、第1、第2、第
3及び第4のグリッドの順序で配置された少なくとも4
つの電極から構成され、第1のグリッドには、中位の第
1電圧が印加され、第4のグリッドには、陽極電圧が印
加され、互いに隣接する前記第2のグリッドと前記第3
のグリッドとは、抵抗器で接続され、これら第2のグリ
ッド及び第3のグリッドには、前記第1電圧よりも高く
前記陽極電圧よりも低い第2電圧及び第3電圧がそれぞ
れ与えられ、前記第1のグリッドと第2のグリッドとの
間の第1の静電容量並びに前記第3のグリッドと第4の
グリッドとの間の第3の静電容量よりも前記第2のグリ
ッドと第3のグリッドとの間の第2の静電容量が小さく
なるように各グリッドが構成配置され、前記第1のグリ
ッドと第2のグリッドとの間に第1のレンズ領域が形成
され、前記第3のグリッドと第4のグリッドとの間に第
3のレンズ領域が形成され、前記隣接する第2のグリッ
ドと第3のグリッドとの間に第2のレンズ領域が形成さ
れ、この第2のレンズ領域に非対称レンズが形成される
ことを特徴とする陰極線管が提供される。
【0013】この発明の陰極線管においては、電子ビー
ムは、図12に示すような電子レンズ系を有し、このレ
ンズ系によって図12に示すレンズ作用を受け、電子ビ
ーム軌道を描くこととなる。ここで、実線は、画面中央
に電子ビームが集束される時の電子ビーム軌道とレンズ
作用を示し、破線は、画面周辺に電子ビームが集束され
る時の電子ビーム軌道とレンズ作用を表している。この
図12に示されるように本発明による電子銃では、4極
子レンズ(QL1)は、主電子レンズ(EL)の略中心
付近に位置するように形成され、電子ビームが画面中央
に向けられる際には、この4極子レンズ(QL1)は、
図中実線で示されるように水平方向に発散作用及び垂直
方向に集束作用を有し、電子ビームが画面周辺に偏向さ
れる際には、図中破線で示されるように水平方向に集束
作用及び垂直方向に発散作用を有するようになる。
【0014】また、電子ビームが画面中央に向けられる
際には、4極子レンズ(QL1)が水平方向に、即ち、
水平面内に発散レンズ、垂直方向に、即ち、垂直面内に
集束レンズに形成されることから、主電子レンズ(E
L)は、この水平並びに垂直面内の集束差を補うよう
に、水平方向に集束力の強い略円筒レンズに形成され
る。そして、この主電子レンズ(EL)は、画面周辺に
電子ビームが偏向されると全体的に弱められ、水平方向
において、先の4極子レンズ(QL1)のレンズ動作を
打ち消すように動作する。
【0015】このとき電子ビームの軌道は、垂直方向に
は破線で示されるような軌道となるが、水平方向の電子
ビーム軌道は、4極子レンズ(QL1)の位置と主電子
レンズの位置がほぼ一致しているので、画面中央に電子
ビームが集束される場合と変わらない。
【0016】従って、水平方向(H)の電子ビームを集
束させるレンズ主面(仮想的なレンズ中心;出射ビーム
軌道と画面入射ビーム軌道のクロス点)は、電子ビーム
が画面中央にある時と画面周辺に偏向されたときで変わ
らず(主面A’=主面B’)、垂直方向はDYレンズが
発生した分、主面位置が前進するが、従来の電子銃と比
較すると、従来の電子銃では、4極子レンズ(QL1)
が主電子レンズよりもカソード側に位置し、その4極子
レンズ(QL1)により垂直方向は発散され、電子ビー
ム軌道は主電子レンズ(EL)のより中心軸から離れた
位置を通過し、その分主面位置Cはよりスクリーン側に
前進していたものが、本発明による電子銃では、主電子
レンズ(EL)の内部に4極子レンズ(QL)を有して
いるため、主電子レンズ(EL)に入ってくる電子ビー
ム軌道は、変わらず、その分垂直方向の主面の移動位置
(主面C’)は、従来電子銃の主面位置Cよりも手前
(カソード側)となり、垂直方向の倍率は、従来の電子
銃ほど大きくならず、画面周辺での電子ビームの垂直径
はつぶされない。よって、従来の電子銃に比べ、本発明
による電子銃の画面周辺での水平並びに垂直方向の主面
位置のズレ量は少なく、その分画面周辺での電子ビーム
の横つぶれ現象は軽減され、より丸い電子ビームにな
る。
【0017】よって、本発明による電子銃を用いること
により、画面周辺での横つぶれ減少が軽減され、より画
面全域で良好な解像度をもつ陰極線管を得ることができ
る。さらに、第2グリッド、第3グリッドを電子銃近傍
に配置した抵抗器に接続し、第4グリッドに印加される
陽極電圧を抵抗分割した電圧を与えているので、陰極線
管外部より余分な電圧を与える必要が無く、上記に示し
たような高品位の陰極線管を容易に得ることができる。
【0018】更に、主レンズ内の4極レンズは、第1グ
リッドに交流電圧成分を印加することにより、各電極間
の静電容量を介して、第2グリッド、第3グリッドへと
交流電圧を重畳させ、このとき発生する第2、第3グリ
ッド間の電位差により、これらの電極間に4極子レンズ
を形成させ、動作させることができる。
【0019】且つ、第2、第3グリッド間の静電容量
は、第1、第2グリッド間の静電容量及び第3、第4グ
リッド間の静電容量よりも小さくするように構成されて
いるので、第2グリッドに重畳する第1グリッドに印加
される交流成分は、第2、第3グリッド間の静電容量が
第1、第2グリッド間の静電容量及び第3、第4グリッ
ド間の静電容量と等しいか、もしくは、大きい場合より
も大きくなり、且つ、第3グリッドに重畳する第1グリ
ッドに印加される交流成分は小さくなる。従って、第
2、第3グリッドの電位差が大きくなるため、第1グリ
ッドに印加される交流電圧成分を効率よく、第2、第3
グリッド間の4極子レンズの形成、動作に寄与させるこ
とができ、第1グリッドへ印加する交流成分を小さくす
ることができる。
【0020】また、第2グリッド、第3グリッドには、
電子銃近傍に配置した抵抗器により、第4グリッドに印
加される陽極電圧を抵抗分割した電圧を与えているの
で、陰極線管外部より余分な電圧を与える必要が無く、
上記に示したような高品位の陰極線管を容易に提供する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照してこの発明の実
施例に係る陰極線管の電子銃を説明する。
【0022】第6図(a)及び(b)は、本発明の1実
施例に係る陰極線管の電子銃部分の構造を概略的に示す
断面図である。第6図(a)において、ヒータ(図示せ
ず)を内装した、電子ビームを発生する3個の陰極K
B、KG,KR、第1グリッド1、第2グリッド2、第
3グリッド3、第4グリッド4、第5グリッド5、第6
グリッド6、第7グリッド7、及び第8グリッド8、コ
ンバーゼンスカップがこの順に配置され絶縁支持体(図
示せず)により支持固定されている。
【0023】第1グリッド1は、薄い板状電極であり、
径小の3個の電子ビーム通過孔が穿設されている。第2
グリッド2も薄い板状電極であり、径小の3個の電子ビ
ーム通過孔が穿設されている。第3グリッド3は、一個
のカップ状電極と厚板電極が組み合わされ、第2グリッ
ド2側には、第2グリッド2の電子ビーム通過孔よりも
やや径大の3個の電子ビーム通過孔が穿設され、第4グ
リッド4側には、径大の3個の電子ビーム通過孔が穿設
されている。第4グリッドG4は、2個のカップ状電極
の解放端をつきあわせた構造を有し、それぞれ径大の3
個の電子ビーム通過孔が穿設されている。第5グリッド
5は、電子ビーム通過方向に長い2個のカップ状電極、
板状電極52、3電子ビームに共通の開孔を有し、第7
図(d)に示すような筒状電極51から構成され、第5
グリッド5は、第6グリッド側から第5グリッド5を見
ると第7図(a)のような形状を有している。次に、第
6グリッド6は、3電子ビームに共通の開孔を有する第
7図(d)のような筒状電極61、3個の電子ビーム通
過孔が穿設されている板状電極62の順で構成され、こ
の板状電極の第7グリッド側には、第7図(b)に示さ
れるような3個の電子ビーム通過孔の上下に電子ビーム
の進行方向に伸び出したひさし状電極が一体成形されて
いる。
【0024】また、第7グリッドには、第6グリッド側
に第7図(c)に示されるような3個の電子ビーム通過
孔の左右に、電子ビームの進行方向に伸び出したひさし
状電極が一体成形された板状電極72、3電子ビームに
共通の開孔を持つ第7図(d)に示すような筒状電極7
1の順に配置され、このような構造とすることにより、
第6、第7グリッド間に強力な4極子レンズが形成され
ている。そして、第8グリッド8は、3電子ビームに共
通の開孔を有する第7図(d)に示すような筒状電極8
1、3個の電子ビーム通過孔が穿設されている板状電極
82の順で配置され、第8グリッド8を第7グリッド7
側からみると、第7図(a)のような形状に形成されて
いる。
【0025】そして、3個の陰極KG、KB、KRに
は、約100〜200V程度の電圧(Ek)が印加さ
れ、第1グリッド1は、接地されている。第2グリッド
2と第4グリッド4には、約600〜800v程度の電
圧(Ec2)が印加され、第3グリッド3と第5グリッ
ド5には、偏向磁界に同期して変化する約6〜10Kv
程度の集束電圧(Vf+Vd)が印加され、第8グリッ
ド8には、約25〜34Kv程度の陽極電圧(Eb)が
印加され、第7グリッド7には、電子銃近傍に具備した
抵抗器100により第5グリッド5と第8グリッド8の
略中間の電圧が与えられ、第6グリッド6には、第7グ
リッドから、抵抗103を介して電圧が供給されてい
る。このように、第5グリッド5と第8グリッド8の間
の中間電極(第6グリッド6、第7グリッド7)により
電界拡張されたレンズ系が形成され、このレンズ系は、
長焦点の大口径レンズとなることから、スクリーン上で
は、電子ビームは、より小さい電子ビームスポットに形
成される。
【0026】この本発明の1実施例の主電子レンズ部5
〜8の概略構成が図8に示されている。この図8に示さ
れる電極に印加される電圧の様子が図9に示されてい
る。この図9において、縦軸は、電圧レベルを示し、横
軸は、管軸に沿った位置を示している。また、図9にお
いて、実線で示される電圧分布は、電子ビームが画面中
央にむけられている場合を示し、一点破線は、電子ビー
ムが画面周辺に向けられている場合の電圧分布を示して
いる。第5グリッドには、電圧Vfを基準としてパラボ
ラ状のダイナミック電圧Vdが印加され、第8グリッド
8には、陽極電圧Ebが印加されている。
【0027】第5グリッド5と第8グリッド8との間に
配置された第6及び第7グリッド6,7には、管内に配
置された抵抗器l00により、第5グリッドに供給され
るフォーカス電圧Vfより高く第8グリッドに供給され
る陽極電圧Ebより低い電圧VMが陽極電圧Ebを抵抗
分割して供給されている。また、その中間電圧VMを基
準として、第5グリッド5に供給される偏向磁界に同期
したパラボラ状のダイナミック電圧Vdが第5グリッド
5と第6グリッド6との間の電極間容量C56、第6グ
リッド6と第7グリッド7との間の電極間容量C67、
第7グリッド7と第8グリッド8との間の電極間容量C
78とにより、キャパシタンス分割され、図6に示され
るように、第6グリッド6には、A×Vd、第7グリッ
ド7には、B×Vdの交流電圧が重畳される。この定数
A,Bは、図11に示す等価的な交流回路を解くことに
より、以下のように求まる。
【0028】第6グリッドの重畳電圧(交流分):A×
Vd A=C56・(C78+C67)/(C56・C67+C67・C
78+C78・C56) 第7グリッドの重畳電圧(交流分):B×Vd B=C56・C67/(C56・C67+C67・C78+C7
8・C56) このように、第5グリッド5には、ダイナミック電圧V
dが、第6グリッド6には、その重畳電圧(A×Vd)
が印加され、第7グリッド7には、その重畳電圧(B×
Vd)が印加される。即ち、第6及び第7グリッド6,
7には、図10に示すように偏向磁界に同期して変化す
る電圧が印加され、従って、各電極間の電界レンズは、
偏向磁界に同期して、そのレンズ作用が変化される。
【0029】主電子レンズELは、図12に示すような
レンズ作用を有し、この図12に示されるように、本発
明による電子銃では、4極子レンズQL1は、主電子レ
ンズELの略中心付近に位置される。電子ビームが画面
中央から画面周辺に偏向される時、第5グリッド5に
は、ダイナミック電圧Vdが印加され、第5グリッド5
から第8グリッド8で、主に第5グリッドと第6グリッ
ドとの間に形成される第1レンズ領域から第7グリッド
7と第8グリッド8との間に形成される第3レンズ領域
で形成される電界拡張型の主電子レンズELは、実線か
ら破線の如く弱められ、また、第6グリッド6と第7グ
リッド7との間に形成される第2レンズ領域の4極子レ
ンズQL1は、図9に示すような、第6グリッド6に重
畳されるA×Vdの交流電圧、第7グリッド7に重畳さ
れるB×Vdの交流電圧の電圧差により、そのレンズ作
用は変化され、電子ビームが画面中央に向けられる際に
は、図中実線で示されるように水平方向に発散作用、垂
直方向に集束作用を有し、電子ビームが画面周辺に偏向
されるときには、図中破線で示されるように水平方向に
集東作用、垂直方向には発散作用を有することとなる。
このレンズ作用の変化により主電子レンズELの水平方
向のレンズ作用と4極子レンズQLの水平方向のレンズ
作用とが互いに打ち消し合い、主レンズ全体(第1、第
2、第3レンズ領域すべて)の総合的な水平方向の集束
力がほぼ保存されることとなる。
【0030】このときの電子ビームの軌道は、垂直方向
には、破線で示されるような軌道となるが、水平方向の
電子ビーム軌道は、4極子レンズの位置と主電子レンズ
の位置がほぼ一致しているので、画面中央に電子ビーム
が集束される場合と変わらないこととなる。
【0031】従って、水平方向(H)の電子ビームを集
束させるレンズ主面(仮想的なレンズ中心;出射ビーム
軌道と画面入射ビーム軌道のクロス点)は、電子ビーム
が画面中央にある時と画面周辺に偏向されたときで変わ
らず(主面A’=主面B’)、垂直方向、即ち、垂直面
内では、DYレンズが発生した分、主面位置が前進する
が、従来の電子銃と比較すると、従来の電子銃では、図
5に示すように4極子レンズQLが主電子レンズよりも
カソード側に位置し、その4極子レンズにより垂直方
向、即ち、垂直面内では、発散され、電子ビーム軌道は
主電子レンズのより中心軸から離れた位置を通過し、そ
の分主面位置Cはより前進していたものが、本発明によ
る電子銃では、主電子レンズEL内部に4極子レンズQ
L1が形成されているため、主電子レンズELに入って
くる電子ビームの軌道は変わらず、その分垂直方向の主
面の移動位置(主面C’)は、従来電子銃の主面位置C
よりも手前(カソード側)となり、垂直方向の倍率は、
従来電子銃と比べ大きくならず、画面周辺での電子ビー
ムの垂直径はあまりつぶされない。
【0032】よって、従来の電子銃に比べ、本発明によ
る電子銃の画面周辺での水平及び垂直方向の主面位置の
ズレ量は少なく(垂直方向の倍率は悪く、水平方向の倍
率は良い)、その分画面周辺での電子ビームの横つぶれ
現象は、軽減され、より丸い電子ビームを得ることがで
きる。
【0033】即ち、本発明による電子銃を用いることに
より、画面周辺での横つぶれが無く、より画面全域で良
好な解像度をもつ陰極線管を得ることができる。
【0034】更に、第5グリッド5と第6グリッド6と
の間の静電容量(C56)と第7グリッド7との第8グ
リッド6との間の静電容量(C78)を等しい値(C5
6=C78)とし、第6グリッド6と第7グリッド7と
の間の静電容量(C67)をαC(α<1)とすると、
第6グリッドの重畳電圧(A×Vd)と第7グリッドの
重畳電圧(B×Vd)は、 第6グリッドの重畳電圧(交流分):A×Vd A=α/(1+2α)C 第7グリッドの重畳電圧(交流分):B×Vd B=α/(1+2α)C となり、第6グリッド6と第7グリッド7との間の電位
差(A(B)×Vdは、 (A(B)×Vd=1/(1+2α)C×Vd となる。αが1より小さいとき、つまり、第6グリッド
と第7グリッドとの間の電極間容量(C67)が第5グ
リッド5と第6グリッド6との間の電極間容量並びに第
7グリッド7と第8グリッドとの間の電極間容量より小
さいほど、第6グリッド6と第7グリッドとの間の電位
差を大きくすることができ、第5グリッドに印加される
交流電圧成分を効率よく、第6グリッド6と第7グリッ
ド7との間の4極子レンズの形成、動作に寄与させるこ
とができ、第5グリッドへ印加する交流電圧成分を小さ
くすることができる。
【0035】さらに、第6グリッド6及び第7グリッド
7には、電子銃近傍に配置した抵抗器100により、第
8グリッド8に印加される陽極電圧Ebを抵抗分割した
電圧が与えられているので、陰極線管外部より余分な電
圧を与える必要が無く、上記に示したような高品位の陰
極線管を容易に実現することができる。
【0036】本発明の他の実施例について、図13を参
照して説明する。図13には、この発明の他の実施例に
係る陰極線管の電子銃の主レンズ部を構成するグリッド
5〜9の構造並びに配置の概略構成が示されている。第
5グリッド5には、直流電圧Vfを基準とするパラボラ
状のダイナミック電圧(Vd)が印加され、第9グリッ
ド9には、陽極電圧(Eb)が印加されている。そして
第5及び第9グリッド5,9の間に配置された第6,第
7,第8グリッド6,7,8には、管内に配置された抵
抗器110により、第5グリッドに供給されるフォーカ
ス電圧(Vf)より高く、第9グリッドに供給される陽
極電圧(Eb)より低い電圧(VM)が、陽極電圧(E
b)を抵抗分割して供給されている。また、その電圧
(VM)を基準として、第5グリッドに供給される偏向
磁界と同期したパラボラ状のダイナミック電圧(Vd)
が、第5,第6グリッド5,6間の電極間容量、第6,
第7グリッド6,7間の電極間容量、第7,第8グリッ
ド7,8間の電極間容量、第8,第9グリッド8,9間
の電極間容量とにより、本発明の前記1実施例と同様に
キャパシタンス分割され、この交流電圧が第6,第7及
び第8グリッド6,7,8に重畳される。
【0037】このように、第5グリッド5には、ダイナ
ミック電圧(Vd)が、第6,第7及び第8グリッド
6,7,8にはそれぞれのグリッドの間の静電容量の関
係で決まる重畳電圧が印加され、各グリッド間の電界レ
ンズは、偏向磁界に同期して、そのレンズ作用が変化さ
れる。この変化により、主電子レンズのレンズ作用は、
本発明の前記1実施例と同様に図12に示されるように
4極子レンズ(QLl)は、主電子レンズ(EL)の略
中心付近に形成される。そして、電子ビームが画面中央
から画面周辺に偏向される時、第5グリッド5には、ダ
イナミック電圧(Vd)が印加され、第5グリッド5、
第6グリッド6間に形成される第1レンズ領域と第8グ
リッド8、第9グリッド9間に形成される第3レンズ領
域で形成される電界拡張型の主電子レンズ(EL)は、
実線から破線の如く弱められ、また第6、第7及び第8
グリッド間に形成される第2レンズ領域の4極子レンズ
(QL1)は、第6,第7及び第8グリッドに重畳され
る交流電圧の電圧差により、そのレンズ作用が変化され
て、電子ビームが画面周辺に偏向されるときには、図中
破線で示される様に水平方向に集束作用、垂直方向には
発散作用を有するように変化される。このレンズ作用の
変化により、主電子レンズ(EL)の水平方向のレンズ
作用と4極子レンズ(QL1)の水平方向のレンズ作用
とが互いに打ち消し合い、主レンズ全体(第1、第2、
第3レンズ領域すべて)の総合的な水平方向の集束作用
をほぼ保存されることとなる。
【0038】このとき電子ビームの軌道は、垂直方向に
は破線で示されるような軌道となるが、水平方向の電子
ビーム軌道は、4極子レンズの位置と主電子レンズの位
置がほぼ一致しているので、画面中央に電子ビームが集
束される場合と変わらない。
【0039】従って、水平方向(H)の電子ビームを集
束させるレンズ主面(仮想的なレンズ中心;出射ビーム
軌道と画面入射ビーム軌道のクロス点)は、電子ビーム
が画面中央にある時と画面周辺に偏向されたときで変わ
らず(主面A’=主面B’)、垂直方向はDYレンズが
発生した分、主面位置が前進するが、従来の電子銃と比
較すると、従来の電子銃では4極子レンズ(QL)が主
電子レンズよりもカソード側に位置し、その4極子レン
ズにより垂直方向は発散され、電子ビーム軌道は主電子
レンズのより中心軸から離れた位置を通過し、その分主
面位置Cはより前進していたものが、本発明による電子
銃では、主電子レンズ内部に4極子レンズを有している
ため、主電子レンズに入ってくる電子ビーム軌道は変わ
らず、その分垂直方向の主面の移動位置(主面C’)
は、従来電子銃の主面位置Cよりも手前(カソード側)
となり、垂直方向の倍率は、従来電子銃と比べよくなら
ず、画面周辺での電子ビームの垂直径はあまりつぶされ
ない。
【0040】よって、従来の電子銃に比べ、本発明によ
る電子銃の画面周辺での水平、垂直方向の主面位置のズ
レ量は少なく(垂直方向の倍率は悪く、水平方向の倍率
は良い)、その分画面周辺での電子ビームの横つぶれ現
象は、軽減され、より丸い電子ビームを得ることができ
る。
【0041】すなわち、本発明による上記実施例の主レ
ンズ構成とすることにより、前記の実施例と同様に画面
周辺での横つぶれが無く、より画面全域で良好な解像度
を持つ陰極線管を得ることができる。
【0042】また、上述した実施例は、QPF構造の電
子銃について説明したが、同様な主レンズ構造を有する
電子銃であれば、QPF構造に限らず同様の効果を得ら
れることは明らかである。
【0043】
【発明の効果】以上述べた如く、この発明の陰極線管で
は、少なくとも1本の電子ビームを形成し、射出する電
子ビーム形成部と、この電子ビームを加速集束させ、主
電子レンズ部を有する電子銃と、及びこの電子銃から放
出した電子ビームを画面上、水平及び垂直方向に偏向走
査する偏向磁界を発生する偏向ヨークとを少なくとも備
えた陰極線管において、前記主電子レンズ部は、第1、
第2、第3及び第4のグリッドの順序で配置された少な
くとも4つの電極から構成され、第1のグリッドには、
中位の第1電圧が印加され、第4のグリッドには、陽極
電圧が印加され、互いに隣接する前記第2のグリッドと
前記第3のグリッドとは、抵抗器で接続され、これら第
2のグリッド及び第3のグリッドには、前記第1電圧及
び前記陽極電圧の略中間の電位に相当し、第2電圧及び
第3電圧がそれぞれ与えられ、前記第1のグリッド及び
第2のグリッドの間の第1の静電容量並びに前記第3の
グリッド及び第4のグリッドの間の第3の静電容量より
も前記第2のグリッド及び第3のグリッドの間の第2の
静電容量が小さくなるように各グリッドが構成配置さ
れ、前記第1のグリッド及び第2のグリッドとの間に第
1のレンズ領域が形成され、前記第3のグリッド及び第
4のグリッドとの間に第3のレンズ領域が形成され、前
記隣接する第2のグリッド及び第3のグリッドとの間に
第2のレンズ領域が形成され、この第2のレンズ領域に
非対称レンズが形成される。
【0044】このような構成にすることによって、4極
子レンズ(QL1)は、主電子レンズ(EL)の略中心
付近に位置するため、電子ビームが画面中央に向けられ
る際と、電子ビームが画面周辺に偏向される際とでは、
水平方向の電子ビーム軌道は、変わらない。即ち、水平
方向(H)の電子ビームを集束させるレンズ主面(仮想
的なレンズ中心;出射ビーム軌道と画面入射ビーム軌道
のクロス点)は、電子ビームが画面中央にある時と画面
周辺に偏向されたときで変わらず(主面A’=主面
B’)、従来の電子銃で生じていた、水平方向の主面の
後退による、画面周辺での電子ビームの横つぶれ現象を
軽減させることができ、より画面全域で良好な解像度を
もつ陰極線管を得ることができる。
【0045】また、第2グリッド、第3グリッドには、
電子銃近傍に配置した抵抗器により、第4グリッドに印
加される陽極電圧を抵抗分割した電圧を与えているの
で、陰極線管外部より余分な電圧を与える必要が無く、
上記に示したような高品位の陰極線管を容易に提供する
ことができる。
【0046】更に、主レンズ内の4極レンズは、第1グ
リッドに交流電圧成分を印加することにより、各電極間
の静電容量を介して、第2グリッド、第3グリッドへと
交流電圧を重畳させ、このとき発生する第2、第3グリ
ッド間の電位差により、これらの電極間に4極子レンズ
を形成させ、動作させることができる。且つ、第2、第
3グリッド間の静電容量は、第1、第2グリッド間の静
電容量及び第3、第4グリッド間の静電容量よりも小さ
くするように構成されているので、第2グリッドに重畳
する第1グリッドに印加される交流成分は、第2、第3
グリッド間の静電容量が第1、第2グリッド間の静電容
量及び第3、第4グリッド間の静電容量と等しいか、も
しくは、大きい場合よりも大きくなり、且つ、第3グリ
ッドに重畳する第1グリッドに印加される交流成分は小
さくなる。従って、第2、第3グリッドの電位差が大き
くなるため、第1グリッドに印加される交流電圧成分を
効率よく、第2グリッド及び第3グリッド間の4極子レ
ンズの形成、動作に寄与させることができ、第1グリッ
ドへ印加する交流成分を小さくすることができる。
【0047】また、前述の主レンズにおいて、第2の非
対称レンズ領域を形成する3個以上のグリッドが陰極か
らスクリーン方向に向かって順次配置され、前記3個以
上の各グリッドには、中位の第1電圧よりも高く陽極電
圧よりも低い電圧が与えられかつ、前記3個以上の各グ
リッド間の静電容量の総和が第1のグリッドと前記3個
以上のグリッドの内の第1のグリッドに隣接したグリッ
ドとの間の静電容量、及び第4グリッドと前記3個以上
のグリッドの内の第4のグリッドに隣接したグリッドと
の間の静電容量より小さくなるよう構成、配置されてい
れば、前述と同様に、第2、第3グリッド間の電位差を
大きくできるので、第1グリッドに印加される交流電圧
成分を効率よく、第2、第3グリット間の4極子レンズ
の形成、動作に寄与させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な陰極線管を概略的に示す断面図であ
る。
【図2】(a)及び(b)は、ピンクッション型の偏向
磁界による電子ビームの横つぶれ現象を説明する図であ
る。
【図3】図1に示された陰極線管の電子銃の構造及びそ
の周辺回路の回路構成を示す概略図である。
【図4】図3に示される電子銃の電極の電極形状を示す
平面図である。
【図5】図1に示される陰極線管に搭載される電子銃の
レンズ動作を示す図である。
【図6】(a)及び(b)は、この発明の一実施例に係
る陰極線管に搭載される電子銃の構造を示す断面図であ
る。
【図7】(a)から(d)は、図6に示される電子銃の
各電極の形状を示す平面図である。
【図8】図6に示される電子銃の主レンズ部を構成する
電極構造及びその電極構造を含めた回路を示す詳細図で
ある。
【図9】図8に示される各電極に印加される電圧及びそ
の変化を示すグラフである。
【図10】図8に示される電極に印加される電圧波形を
示すグラフである。
【図11】図8に示される電極の交流的な等価回路を示
す図である。
【図12】この発明の一実施例に係る陰極線管に搭載さ
れる電子銃の電子レンズの動作を示す図である。
【図13】この発明の他の実施例に係る陰極線管に搭載
される電子銃の主レンズ部を構成する電極構造及びその
電極構造を含めた回路を示す詳細図である。
【符号の説明】
1…パネル 8…偏向ヨーク 2…ファンネル KR,KG,KB…カソード 3…蛍光体スクリーン 1〜8…グリッド 4…マスク 101,102,103…抵抗器の抵抗部 5…ネック 100…抵抗器 6B,6G,6R…電子ビーム C56,C67,C78…電極間容量 7…電子銃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1本の電子ビームを形成し、射
    出する電子ビーム形成部と、この電子ビームを加速集束
    させ、主電子レンズ部を有する電子銃と、及びこの電子
    銃から放出した電子ビームを画面上、水平及び垂直方向
    に偏向走査する偏向磁界を発生する偏向ヨークとを少な
    くとも備えた陰極線管において、 前記主電子レンズ部は、第1、第2、第3及び第4のグ
    リッドの順序で配置された少なくとも4つの電極から構
    成され、第1のグリッドには、中位の第1電圧が印加さ
    れ、第4のグリッドには、陽極電圧が印加され、互いに
    隣接する前記第2のグリッドと前記第3のグリッドと
    は、抵抗器で接続され、これら第2のグリッド及び第3
    のグリッドには、前記第1電圧よりも高く前記陽極電圧
    よりも低い第2電圧及び第3電圧がそれぞれ与えられ、
    前記第1のグリッドと第2のグリッドとの間の第1の静
    電容量並びに前記第3のグリッドと第4のグリッドとの
    間の第3の静電容量よりも前記第2のグリッドと第3の
    グリッドとの間の第2の静電容量が小さくなるように各
    グリッドが構成配置され、前記第1のグリッドと第2の
    グリッドとの間に第1のレンズ領域が形成され、前記第
    3のグリッドと第4のグリッドとの間に第3のレンズ領
    域が形成され、前記隣接する第2のグリッドと第3のグ
    リッドとの間に第2のレンズ領域が形成され、この第2
    のレンズ領域に非対称レンズが形成されることを特徴と
    する陰極線管。
  2. 【請求項2】前記第2の非対称レンズ領域を形成する3
    個以上のグリッドが陰極からスクリーン方向に向かって
    順次配置され、前記3個以上の各グリッドには、中位の
    第1電圧よりも高く、陽極電圧よりも低い電圧が与えら
    れ、かつ、前記3個以上の各グリッド間の静電容量の総
    和が第1のグリッドと前記3個以上のグリッドの内の第
    1のグリッドに隣接したグリッドとの間の静電容量及び
    第4グリッドと前記3個以上のグリッドの内の第4のグ
    リッドに隣接したグリッドとの間の静電容量より小さく
    なるよう構成され、配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の陰極線管。
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