JP3580568B2 - カラー受像管 - Google Patents
カラー受像管 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3580568B2 JP3580568B2 JP00798494A JP798494A JP3580568B2 JP 3580568 B2 JP3580568 B2 JP 3580568B2 JP 00798494 A JP00798494 A JP 00798494A JP 798494 A JP798494 A JP 798494A JP 3580568 B2 JP3580568 B2 JP 3580568B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- voltage
- grid
- pair
- picture tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、同一平面上を通る一列配置の3電子ビームを放出する電子銃を有するカラー受像管に係り、特に画面全域にわたり良好なコンバーゼンスが得られるダイナミックフォーカス方式の電子銃を有するカラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にカラー受像管は、青,緑,赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンを有し、電子銃から放出される3電子ビームを偏向装置の発生する磁界により偏向して、上記蛍光体スクリーンを水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する構造に形成されている。このようなカラー受像管において、電子銃から放出される3電子ビームを、同一水平面上を通るセンタービームおよび一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームとしたインライン型カラー受像管が、現在カラー受像管の主流となっている。
【0003】
一般にインライン型カラー受像管の電子銃は、水平方向に一列配置された3個のカソード、このカソードから順次蛍光体スクリーン方向に配置された電子ビーム発生部および主レンズ部を形成する一体構造の複数個の電極を有する。その主レンズ部は、3電子ビームに対するフォーカス作用とスタッティック・コンバーゼンス作用をもち、この主レンズ部の作用により、3電子ビームは、蛍光体スクリーン上に小さなビームスポットを形成するように集束されると同時に、一対のサイドビームをセンタービームに近づける方向に曲げて蛍光体スクリーン上の一点に集中させる。
【0004】
したがってこのようなカラー受像管の電子銃は、フォーカス電圧を調整すると、スタッティック・コンバーゼンスが不所望に変化するという問題がある。
【0005】
このフォーカス電圧の調整とスタッティック・コンバーゼンスの変化の問題を解決する手段として、特公平1−42109号公報には、集束電極のカソード側の電子ビーム通過孔近傍で一対のサイドビームをセンタービームに近づける方向に曲げる第1の軌道補正をおこない、主レンズ部で同様に一対のサイドビームをセンタービームに近づける方向に曲げる第2の軌道補正をおこない、フォーカス電圧の調整に対して、集束電極のカソード側での第1の軌道補正と主レンズ部での第2の軌道補正とを相補的に作用させる手段が示されている。
【0006】
一方、最近大画面にしてかつ高精細、高品位の画像を表示するカラー受像管に対する要求が強い。このようなカラー受像管の電子銃として、新規な各種構造の電子銃が開発されている。その一つに、たとえば本発明者等による特開平2−223136号公報に示されている抵抗器分割方式の電子銃がある。この電子銃は、管内に配置された抵抗器により陽極電圧を分割して、主レンズを構成する電極に供給する構造に形成され、高精細、高品位の画像を表示するとともに、管内放電に対して、高い信頼性をもつものとなっている。
【0007】
さらにこの抵抗器分割方式の電子銃において、フォーカス電圧を偏向装置の電子ビームの偏向に同期して変化させるようにしたダイナミック・フォーカス方式の電子銃も開発されている。
【0008】
このダイナミック・フォーカス方式の電子銃の代表例を図6に示す。この電子銃1は、一列配置の3個のカソードKから蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔で配置された一体化構造の第1ないし第6グリッドG1 〜G6 と、その第5、第6グリッドG5 ,G6 間に配置された2個の中間電極GM1,GM2とを有する。これら各電極には、3個のカソードKに対応して、センタービーム通過孔および一対のサイドビーム通過孔からなる一列配置の3個の電子ビーム通過孔が形成されているが、特に中間電極GM2の一対のサイドビーム通過孔と第6グリッドG6 の中間電極GM2側の一対のサイドビーム通過孔は、他の電極の一対のサイドビーム通過孔に対して、3電子ビーム2B ,2G ,2R の配列方向の外側(銃軸から離れる方向)に偏心させて、蛍光体スクリーン上に3電子ビーム2B ,2G ,2R を集中(スタテック・コンバーゼンス)させるものとなっている。
【0009】
この電子銃1では、第3グリッドG3 と第5グリッドG5 に偏向装置の電子ビームの偏向に同期して変化させるダイナミック・フォーカス電圧VD が印加され、2個の中間電極GM1,GM2に、それぞれ第6グリッドG6 に印加される陽極電圧Eb を抵抗器3により分割して所定の電圧が印加される。それにより、カソードKと第1、第2、第3グリッドG1 ,G2 ,G3 とにより電子ビーム発生部が形成され、第3、第4、第5グリッドG3 ,G4 ,G5 により電子ビーム発生部からの電子ビームを予備集束するサブレンズ部が、第5、第6グリッドG5 ,G6 と2個の中間電極GM1,GM2とにより最終的に電子ビームを蛍光体スクリーンに集束かつ集中する主レンズ部が形成される。
【0010】
しかしこのような構成の電子銃1において、第3グリッドG3 と第5グリッドG5 にダイナミック・フォーカス電圧VD を印加すると、その5グリッドG5 に順次隣接する中間電極GM1,GM2が高抵抗の抵抗器3から電圧が供給される構造であるため、これら電極G5 ,GM1,GM2間に形成される静電容量を介して、ダイナミック・フォーカス電圧VD の変動成分が重畳され、中間電極GM1,GM2の電圧が変化する。そのため、画面周辺部でのコンバーゼンスがずれ、画像品位が低下するという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、カラー受像管の電子銃の主レンズ部は、電子銃から放出される3電子ビームのフォーカス作用とスタテイック・コンバーゼンス作用をもち、3電子ビームを蛍光体スクリーン上に小さなビームスポットを形成するように集束すると同時に、一対のサイドビームをセンタービームに近づける方向に曲げて蛍光体スクリーン上の一点に集中させる。したがってこのカラー受像管の電子銃では、フォーカス電圧を調整すると、スタッティック・コンバーゼンスが変化するという問題がある。
【0012】
特に最近大画面にしてかつ高精細、高品位の画像を表示するカラー受像管の電子銃として開発された抵抗器分割方式の電子銃において、これにダイナミック・フォーカス方式を適用すると、画面周辺部でコンバーゼンスがずれ、画像品位が低下するという問題がある。
【0013】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、フォーカス電圧を電子ビームの偏向に同期して変化させるダイナミック・フォーカス方式の電子銃を備えるカラー受像管において、画面周辺部でのコンバーゼンスのずれをなくし、画面全域にわたり品位良好な画像を表示するカラー受像管を構成することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
カソードから順次蛍光体スクリーン方向に配置された複数個の電極を有し、同一平面上を通るセンタービームおよび一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放出する電子銃と、陽極電圧を所定の電圧に抵抗分割する抵抗器とを備え、複数個の電極が少なくとも陽極電圧の印加される少なくとも1個の電極と、抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、3電子ビームの偏向に同期して変化するカラー受像管外部から供給されるダイナミック・フォーカス電圧の印加される少なくとも1個の電極と、カラー受像管外部から供給される一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極とからなり、抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極にダイナミック・フォーカス電圧の変動成分が電極間の静電容量を介して重畳されるカラー受像管において、陽極電圧の印加される少なくとも1個の電極と、ダイナミック・フォーカス電圧の印加される少なくとも1個の電極との間には、一対のサイドビームの軌道を変化させる偏心レンズを含む主レンズ部が形成され、抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極との対向面に形成される電子レンズは、ダイナミック・フォーカス電圧の印加される少なくとも1個の電極の電位が変動することによる主レンズ部の偏心レンズの作用の変化分を相殺するように、その作用を変化させている。
【0015】
また、抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、カラー受像管外部から供給される一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極とは対向し、これら電極のいずれか一方の電極の対向面に他方の電極の対向面に形成された一対のサイドビーム通過孔に対して3電子ビームの配列方向に偏心した一対のサイドビーム通過孔を形成した。あるいはまた、抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、ダイナミック・フォーカス電圧が印加される少なくとも1個の電極とは対向し、これら電極のいずれか一方の電極の対向面に他方の電極の対向面に形成された一対のサイドビーム通過孔に対して3電子ビームの配列方向に偏心した一対のサイドビーム通過孔を形成している。
【0016】
【作用】
上記のように構成すると、フォーカス電圧の調整時に、フォーカス電圧が印加される電極(ダイナミック・フォーカス電圧が印加される電極)のフォーカス電圧を変化させても、3電子ビームの軌道は変化せず、また3電子ビームの偏向に同期して変化するダイナミック・フォーカス電圧が印加されるとき、このダイナミック・フォーカス電圧の変動成分が電極間の静電容量を介して抵抗分割された電圧の印加される電極に重畳されても、抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極とこの電極と対向する一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極とにより形成される偏心レンズにより、一対のサイドビームの軌道を補正して、画面周辺部でのコンバーゼンスずれを補正することができる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説明する。
【0018】
図2にこの発明の一実施例であるインライン型カラー受像管を示す。このカラー受像管は、パネル10およびこのパネル10に一体に接合されたファンネル11からなる外囲器を有し、そのパネル10の内面に、青、緑、赤に発光するストライプ状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン12が形成され、この蛍光体スクリーン12に対向して、その内側にシャドウマスク13が配置されている。一方、ファンネル11のネック15内に、同一水平面上を通るセンタービーム16G および一対のサイドビーム16B ,16R からなる一列配置の3電子ビーム16B ,16G ,16R を放出する電子銃17が配設されている。またこの電子銃17に沿って、その一側に抵抗器18が配置されている。そして、上記電子銃17から放出される3電子ビーム16B ,16G ,16R を、ファンネル11の外側に装着された偏向装置20の発生する磁界により偏向して、上記蛍光体スクリーン12を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0019】
上記電子銃17の基本構成を図1により説明する。その図1(a)に示す電子銃17は、図6に示した従来の電子銃の第5グリッドを2分割した構造に形成されており、水平方向に所定間隔で一列配置された3個のカソードK、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ(図示せず)、カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔で配置された一体化構造の第1ないし第4グリッドG1 〜G4 、2分割された第5グリッドG51,G52、2個の中間電極GM1,GM2および第6グリッドG6 からなる。
【0020】
その第1および第2グリッドG1 ,G2 は一体化構造の板状電極から、第4、第5、第6グリッドG4 ,G51,G52,G6 は一体化構造の筒状電極から、中間電極GM1,GM2は比較的板厚の厚い一体化構造の板状電極からなる。これら各電極には、3個のカソードKに対応して、センタビーム通過孔および一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビーム通過孔が水平方向に一列配置に形成されているが、特にカソードK側に配置された第5グリッドG51の第4グリッドG4 との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第4グリッドG4 の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、また蛍光体スクリーン側に配置された中間電極GM2および第6グリッドG6 の中間電極GM2との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、中間電極GM1の一対のサイドビーム通過孔に対して、それぞれ3電子ビーム16B ,16G ,16R の配列方向の外側に偏心している。
【0021】
その第1グリッドG1には0V、第2、第4グリッドG2,G4には、カラー受像管外部からそれぞれ所定の直流電圧が、第3および第5グリッドG3,G5には、調整可能な一定の直流電圧に偏向装置の偏向周期に同期して変化する電圧が重畳されたダイナミック・フォーカス電圧VDがそれぞれカラー受像管外部から、また第5グリッドG51および中間電極GM1,GM2には、それぞれ抵抗器18により陽極電圧Ebを分割して得られる所定の電圧が、第6グリッドG6には、陽極電圧Ebが印加される。
【0022】
このような構成の電子銃17では、フォーカス電圧の調整時、第3および第5グリッドG3 ,G52に印加されるフォーカス電圧が変化しても、3電子ビーム16B ,16G ,16R の軌道は変化しない。
【0023】
またこれら第3および第5グリッドG3 ,G52にダイナミック・フォーカス電圧を印加すると、抵抗器18を介して所定の電圧が印加される第5グリッドG51および中間電極GM1,GM2に、その電極間の静電容量を介して、ダイナミック・フォーカス電圧の変動成分が重畳される。すなわち、図1(a)に対応して同(b)に示すように、ダイナミック・フォーカス電圧を印加すると、第5グリッドG52の電圧は、矢印22で示すように上昇し、この第5グリッドG52の電圧上昇にともなって、第5グリッドG51および中間電極GM1,GM2の電圧が、それぞれ実線から破線で示すように上昇する。
【0024】
このように中間電極GM1,GM2の電圧が上昇すると、中間電極GM1の一対のサイドビーム通過孔に対して、中間電極GM2および第6グリッドG6 の中間電極GM2との対向面の一対のサイドビーム通過孔が3電子ビーム16B ,16G ,16R の配列方向の外側に偏心しているため、一対のサイドビーム16B ,16R は、銃軸Z上を通るセンタービーム16G から離れる方向に曲げられる。一方、第5グリッドG51の電圧が上昇すると、第4グリッドG4 の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、第5グリッドG51の第4グリッドG4 との対向面の一対のサイドビーム通過孔が3電子ビーム16B ,16G ,16R の配列方向の外側に偏心しているため、一対のサイドビーム16B ,16R は、センタービーム16G に近づく方向に曲げられる。つまり、上記のように電子銃17を構成すると、中間電極GM1と中間電極GM2および第6グリッドG6 との間に形成される一対のサイドビーム16B ,16R に対する偏心レンズに対して、第4グリッドG4 と第5グリッドG51との間に形成される一対のサイドビーム16B ,16R に対する偏心レンズが相補的な作用をし、画面周辺部に偏向される3電子ビーム16B ,16G ,16R のコンバーゼンスずれを補正することができる。
【0025】
つぎに、図1(a)に示した基本構成をもつ実用的な電子銃について説明する。
【0026】
図3(a)に示す電子銃は、水平方向に所定間隔で一列配置された3個のカソードK、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ(図示せず)、上記カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔で配置された一体構造の第1ないし第4グリッドG1 〜G4 、2分割された第5グリッドG51,G52および第6グリッドG6 からなる。
【0027】
その第1および第2グリッドG1 ,G2 は一体化構造の板状電極から、第4、第5、第6グリッドG4 ,G51,G52,G6 は一体化構造の筒状電極からなる。これら各電極には、3個のカソードKに対応して、センタビーム通過孔および一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビーム通過孔が水平方向に一列配置に形成されている。特にカソードK側に配置された第5グリッドG51の第4グリッドG4 との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第4グリッドG4 の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、また蛍光体スクリーン側に配置された第5グリッドG52の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第5グリッドG51の第5グリッドG52との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、また第6グリッドG6 の第5グリッドG52との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第5グリッドG52の第6グリッドG6 との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、それぞれ3電子ビームの配列方向の外側に偏心している。
【0028】
その第1グリッドG1には0V、第2グリッドG2と第4グリッドG4とは接続され、これら第2、第4グリッドG2,G4には、それぞれ約800Vの直流電圧がカラー受像管外部から、また第3グリッドG3と第5グリッドG52とは接続され、これら第3、第5グリッドG3,G52には、調整可能な一定の直流電圧に電子ビームを偏向する偏向装置の偏向周期に同期して変化する振幅約1KV、周波数13kHz程度のパラボラ状の電圧が重畳されたダイナミック・フォーカス電圧VDがカラー受像管外部から、また第5グリッドG51には、抵抗器18により陽極電圧Eb(25kV〜35kV)を分割して得られる所定の電圧が、第6グリッドG6には、陽極電圧Ebがそれぞれ印加される。
【0029】
それにより、カソードKおよび第1、第2、第3グリッドG1 ,G2 ,G3 により電子ビーム発生部が形成され、第3、第4、第5グリッドG3 ,G4 ,G51によりサブレンズ部が、第5、第6グリッドG51,G52,G6 により主レンズ部が形成され、電子ビーム発生部から得られる3電子ビームは、サブレンズ部で予備集束され、主レンズ部により最終的に蛍光体スクリーン上に集束されるとともに、第6グリッドG6 の第5グリッドG52との対向面の一対のサイドビーム通過孔が、第5グリッドG52の第6グリッドG6 との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して偏心していることにより、これら第5、第6グリッドG52,G6 間に形成される偏心レンズにより、蛍光体スクリーンの中央上の一点に集中(スタティック・コンバーゼンス)される。
【0030】
この電子銃17では、フォーカス電圧の調整は、第3および第5グリッドG3 ,G52に印加される直流電圧を調整することによりおこなわれるが、この場合、図3(b)に実線24で示すように、第5グリッドG52の電圧が上がると、第5、第6グリッドG52,G6 間に形成される偏心レンズの強度が変化し、一対のサイドビームは、3電子ビームの配列方向の外側に曲げられ、逆に第5グリッドG52の電圧が下がると、3電子ビームの配列方向の内側に曲げられる。これに対し、第5グリッドG52の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔が第5グリッドG51の第5グリッドG52との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して偏心を適切にすることにより、これら第5グリッドG51,G52間に形成される偏心レンズは、第5グリッドG52の電圧が上がると、一対のサイドビームを3電子ビームの配列方向の内側に曲げ、逆に第5グリッドG52の電圧が下がると、3電子ビームの配列方向の外側に曲げる。その結果、一対のサイドビームの軌道を変化させないようにすることができる。
【0031】
またカラー受像管の駆動時、図3(c)に実線25で示すように、第3および第5グリッドG3,G52に偏向装置の偏向周期に同期して変化する電圧が重畳されたダイナミック・フォーカス電圧VDを印加すると、そのダイナミック・フォーカス電圧VDの変動成分が、抵抗器に接続された第5グリッドG51との間の静電容量を介して第5グリッドG51に重畳され、第5グリッドG51の電位が破線26で示すように上昇し、第5グリッドG51,G52間に形成される偏心レンズの強度が弱まる。その結果、画面周辺部のダイナミック・フォーカスがずれる。しかしこの場合、第5グリッドG51の第4グリッドG4との対向面の一対のサイドビーム通過孔が第4グリッドG4の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して偏心していることにより、これら第4、第5グリッドG4,G51間に形成される偏心レンズの強度は、第3、第4グリッドG3,G4、第4、第5グリッドG4,G51間の静電容量を介して重畳されるダイナミック・フォーカス電圧VDの変動成分により弱まり、一対のサイドビームを3電子ビームの配列方向の外側に曲げる第5グリッドG51,G52間に形成される偏心レンズの作用を相殺する。
【0032】
この偏心レンズの強度は、第5グリッドG52に重畳されるダイナミック・フォーカス電圧VDの重畳率などから決定され、それにより、第5グリッドG52に周波数の高いダイナミック・フォーカス電圧VDを印加し、そのために第5グリッドG51の電圧が変化しても、フォーカス調整時に、一対のサイドビームの軌道を変化させないようにすることができ、またカラー受像管の駆動時も、画面周辺部でのコンバーゼンスのずれをなくし、品位良好な画像を表示するカラー受像管とすることができる。
【0033】
つぎに前記基本構成をもつ実用的な別の電子銃について説明する。
【0034】
図4に示す電子銃17は、水平方向に所定間隔で一列配置された3個のカソードK、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ(図示せず)、上記カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔で配置された一体化構造の第1ないし第4グリッドG1 〜G4 、4分割された第5グリッドG51〜G54、2個の中間電極GM1,GM2、および第6グリッドG6 からなる。
【0035】
その第1および第2グリッドG1 ,G2 は一体化構造の比較的板厚の薄い板状電極から、第4、第5、第6グリッドG4 ,G51〜G54,G6 は一体化構造の筒状電極から、中間電極GM1,GM2は、一体化構造の比較的板厚の厚い板状電極からなる。これら各電極には、3個のカソードKに対応して、センタビーム通過孔および一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビーム通過孔が水平方向に一列配置に形成されている。特にカソードK側に配置された第5グリッドG51の第4グリッドG4 との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第4グリッドG4 の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、また蛍光体スクリーン側に配置された第5グリッドG54の第5グリッドG53との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第5グリッドG53の第5グリッドG54との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、また中間電極GM2および第6グリッドG6 の中間電極GM2との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第5グリッドG54の中間電極GM1との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、それぞれ3電子ビームの配列方向の外側に偏心している。
【0036】
その第1グリッドG1には0V、第2グリッドG2と第4グリッドG4とは接続され、これら第2、第4グリッドG2,G4には、それぞれ約800Vの直流電圧がカラー受像管外部から、また第3グリッドG3と第5グリッドG54とは接続され、これら第3、第5グリッドG3,G54には、調整可能な一定の直流電圧に電子ビームを偏向する偏向装置の偏向周期に同期して変化するパラボラ状の電圧が重畳されたダイナミック・フォーカス電圧VDがカラー受像管外部から、また第5グリッドG51と53とは接続され、これら第5グリッドG51,G53には、抵抗器18により陽極電圧Eb(25kV〜35kV)を抵抗分割して、その28〜30%程度の電圧が、第5グリッドG52と中間電極GM1とは接続され、これら第5グリッドG52と中間電極GM1とには、抵抗器18により抵抗分割された陽極電圧Ebの40%程度の電圧が、中間電極GM2には、抵抗器18により抵抗分割された陽極電圧Ebの65%程度の電圧が、第6グリッドG6には、陽極電圧Ebがそれぞれ印加される。
【0037】
それにより、カソードKおよび第1、第2、第3グリッドG1,G2,G3により電子ビーム発生部が形成され、第3、第4、第5グリッドG3,G4,G51によりサブレンズ部が、第5グリッドG51〜G54、中間電極GM1,GM2および第6グリッドG6により主レンズ部が形成され、電子ビーム発生部から得られる3電子ビームは、サブレンズ部で予備集束され、主レンズ部により最終的に蛍光体スクリーン上に集束されるとともに、中間電極GM2および第6グリッドG6の中間電極GM2との対向面の一対のサイドビーム通過孔が、第5グリッドG54の中間電極GM1との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して、それぞれ3電子ビームの配列方向の外側に偏心していることにより、これら中間電極GM1と第6グリッドG6間に形成される偏心レンズにより、蛍光体スクリーンの中央上の一点に集中(スタティック・コンバーゼンス)される。
【0038】
この電子銃17では、フォーカス電圧の調整は、第3および第5グリッドG3,G54にカラー受像管外部から印加される直流電圧を調整することによりおこなわれるが、この場合、図5に示すように、第5グリッドG54、中間電極GM1,GM2および第6グリッドG6により形成される電子レンズ部に3電子ビーム共通の電界28が形成され、第5グリッドG54の電圧を変化させると、この3電子ビーム共通の電界28が変化し、図4(b)に実線29で示すように、第5グリッドG54の電圧が上がると、第5、第6グリッドG54,G6間に形成される3電子ビーム共通の電界28が弱まり、一対のサイドビームは、3電子ビームの配列方向の外側に曲げられる。逆に第5グリッドG54の電圧が下がると、3電子ビームの配列方向の内側に曲げられる。これに対し、第5グリッドG54の第5グリッドG53との対向面の一対のサイドビーム通過孔は、第5グリッドG53の第5グリッドG54との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して偏心を適切にすることにより、これら第5グリッドG53,G54間に形成される偏心レンズは、第5グリッドG54の電圧が上がると、一対のサイドビームを3電子ビームの配列方向の内側に曲げ、逆に第5グリッドG54の電圧が下がると、3電子ビームの配列方向の外側に曲げる。その結果、一対のサイドビームの軌道を変化させないようにすることができ、画面中央における3電子ビームのコンバーゼンスがずれないように、きわめて容易にフォーカス電圧を調整することができる。
【0039】
またカラー受像管の駆動時、図4(c)に実線30で示すように、第3および第5グリッドG3,G54に偏向装置の偏向周期に同期して高い周波数で変化する電圧が重畳されたダイナミック・フォーカス電圧を印加すると、そのダイナミック・フォーカス電圧の変動成分が、第3および第5グリッドG3,G54と抵抗器に接続された第5グリッドG51,G52,G53や中間電極GM1,GM2などの各電極間の静電容量を介して、各電極G51,G52,G53,GM1,GM2に破線31で示すように重畳される。そのため、中間電極GM1と第6グリッドG6との間に形成される偏心レンズの強度および第5グリッドG52,G53間に形成される偏心レンズの強度が変化し、一対のサイドビームの軌道が変化し、画面周辺部のダイナミック・フォーカスがずれる。すなわち、中間電極GM1と第6グリッドG6との間に形成される偏心レンズの強度が弱まることにより、一対のサイドビームは、3電子ビームの配列方向の外側に曲げられる。また第5グリッドG52,G53間に形成される偏心レンズの強度が弱まり、一対のサイドビームは、3電子ビームの配列方向の外側に曲げられる。その結果、画面周辺部のコンバーゼンスは、不足集中となる。しかしこの場合、第5グリッドG51の第4グリッドG4との対向面の一対のサイドビーム通過孔が第4グリッドG4の第5グリッドG51との対向面の一対のサイドビーム通過孔に対して偏心していることにより、これら第4、第5グリッドG4,G51間に形成される偏心レンズの強度が、第3、第4グリッドG3,G4、第4、第5グリッドG4,G51間の静電容量を介して重畳されるダイナミック・フォーカス電圧の変動成分により強まり、一対のサイドビームを3電子ビームの配列方向の外側に曲げる第5グリッドG53,G54間および中間電極GM1と第6グリッドG6との間に形成される偏心レンズの作用を相殺する。
【0040】
つまり、この電子銃17も、フォーカス調整時に、一対のサイドビームの軌道を変化しないようにすることができる。またカラー受像管の駆動時も、画面周辺部でのコンバーゼンスずれをなくし、品位良好な画像を表示するカラー受像管とすることができる。
【0041】
【発明の効果】
上述のようにカラー受像管を構成すると、フォーカス電圧の調整時に、そのフォーカス電圧が印加される電極(ダイナミック・フォーカス電圧が印加される電極)のフォーカス電圧を変化させても、3電子ビームの軌道は変化せず、また3電子ビームの偏向に同期して変化するダイナミック・フォーカス電圧が印加されるとき、このダイナミック・フォーカス電圧の変動成分が電極間の静電容量を介して抵抗分割された電圧の印加される電極に重畳されても、抵抗器により分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極とこの電極と対向する一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極とにより形成される偏心レンズにより、一対のサイドビームの軌道を補正して、画面周辺部でのコンバーゼンスずれを補正することができ、画面全域にわたり、品位良好な画像を表示するカラー受像管とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明に係るカラー受像管の電子銃の基本構成を示す図、図1(b)はその各電極に印加される電圧を図1(a)に示した電極と対比して示す図である。
【図2】この発明の一実施例であるカラー受像管の構成を示す図である。
【図3】図3(a)は上記カラー受像管の実用的な電子銃の構成を示す図、図3(b)はフォーカス電圧調整時に各電極に印加される電圧を図3(a)に示した電極と対比して示す図、図3(c)はカラー受像管駆動時に各電極に印加される電圧を図3(a)に示した電極と対比して示す図である。
【図4】図4(a)は構成の異なる実用的な電子銃の構成を示す図、図4(b)はフォーカス電圧調整時に各電極に印加される電圧を図4(a)に示した電極と対比して示す図、図4(c)はカラー受像管駆動時に各電極に印加される電圧を図4(a)に示した電極と対比して示す図である。
【図5】図4(a)に示した電子銃の第5グリッドの蛍光体スクリーン側の電極と第6グリッドとの間に形成される電界を示す図である。
【図6】従来のダイナミック・フォーカス方式の電子銃の構成を示す図である。
【符号の説明】
12…蛍光体スクリーン
16B,16R…一対のサイドビーム
16G…センタービーム
17…電子銃
18…抵抗器
G1…第1グリッド
G2…第2グリッド
G3…第3グリッド
G4…第4グリッド
G51〜G54…第5グリッド
G6…第6グリッド
GM1,GM2…中間電極
K…カソード
Claims (3)
- カソードから順次蛍光体スクリーン方向に配置された複数個の電極を有し、同一平面上を通るセンタービームおよび一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放出する電子銃と、陽極電圧を所定の電圧に抵抗分割する抵抗器とを備え、上記複数個の電極が少なくとも上記陽極電圧の印加される少なくとも1個の電極と、上記抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、上記3電子ビームの偏向に同期して変化するカラー受像管外部から供給されるダイナミック・フォーカス電圧の印加される少なくとも1個の電極と、カラー受像管外部から供給される一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極とからなり、上記抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極に上記ダイナミック・フォーカス電圧の変動成分が電極間の静電容量を介して重畳されるカラー受像管において、
上記陽極電圧の印加される少なくとも1個の電極と、上記ダイナミック・フォーカス電圧の印加される少なくとも1個の電極との間には、上記一対のサイドビームの軌道を変化させる偏心レンズを含む主レンズ部が形成され、上記抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、上記一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極との対向面に形成される電子レンズは、ダイナミック・フォーカス電圧の印加される少なくとも1個の電極の電位が変動することによる上記主レンズ部の偏心レンズの作用の変化分を相殺するように、その作用が変化することを特徴とするカラー受像管。 - 上記抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、上記カラー受像管外部から供給される一定の電圧の印加される少なくとも1個の電極とは対向し、これら電極のいずれか一方の電極の対向面に他方の電極の上記対向面に形成された一対のサイドビーム通過孔に対して3電子ビームの配列方向に偏心した一対のサイドビーム通過孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のカラー受像管。
- 上記抵抗分割された電圧の印加される少なくとも1個の電極と、上記ダイナミック・フォーカス電圧が印加される少なくとも1個の電極とは対向し、これら電極のいずれか一方の電極の対向面に他方の電極の上記対向面に形成された一対のサイドビーム通過孔に対して3電子ビームの配列方向に偏心した一対のサイドビーム通過孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のカラー受像管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00798494A JP3580568B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | カラー受像管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00798494A JP3580568B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | カラー受像管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07220648A JPH07220648A (ja) | 1995-08-18 |
JP3580568B2 true JP3580568B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=11680704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00798494A Expired - Fee Related JP3580568B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | カラー受像管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3580568B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW405142B (en) * | 1997-01-13 | 2000-09-11 | Toshiba Corp | Color cathode ray tube |
TW440885B (en) | 1998-03-13 | 2001-06-16 | Toshiba Corp | Cathode-ray tube |
JP2000082417A (ja) | 1998-07-10 | 2000-03-21 | Toshiba Corp | 陰極線管 |
JP2001283751A (ja) | 2000-03-29 | 2001-10-12 | Toshiba Corp | 陰極線管装置 |
KR100863947B1 (ko) * | 2001-10-17 | 2008-10-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 음극선관용 전자총 |
WO2003043048A1 (fr) * | 2001-11-16 | 2003-05-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube cathodique |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP00798494A patent/JP3580568B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07220648A (ja) | 1995-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0621625B1 (en) | Color cathode ray tube apparatus | |
KR0172653B1 (ko) | 칼라수상관 장치 | |
JP3586286B2 (ja) | カラー受像管 | |
JP3580568B2 (ja) | カラー受像管 | |
TWI282108B (en) | Cathode-ray tube apparatus | |
US5763993A (en) | Focusing electrode structure for a color cathode ray tube | |
JPH11144641A (ja) | カラー陰極線管 | |
JPH08148095A (ja) | 電子銃およびこの電子銃を備えたカラー陰極線管 | |
JP3734327B2 (ja) | カラーブラウン管装置 | |
JPH0822779A (ja) | カラー陰極線管用電子銃 | |
JP2000082417A (ja) | 陰極線管 | |
JP3095457B2 (ja) | 陰極線管 | |
JP3647541B2 (ja) | カラー受像管装置、及びその電子ビーム制御方法 | |
JPH09500488A (ja) | 表示装置及び陰極線管 | |
JPH07169410A (ja) | カラー受像管用インライン型電子銃 | |
JPH08102265A (ja) | カラー受像管装置 | |
KR0129381Y1 (ko) | 칼라수상관용 전자총 | |
JPH09219157A (ja) | 陰極線管 | |
JPH0883575A (ja) | カラー受像管 | |
JPH02135650A (ja) | カラー陰極線管 | |
JPH02189842A (ja) | カラー受像管用電子銃 | |
JP2000123759A (ja) | カラー受像管装置 | |
JPH06223738A (ja) | カラー受像管装置 | |
JP2003331749A (ja) | カラー陰極線管 | |
JP2001006583A (ja) | 陰極線管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040720 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |