JP2001283751A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JP2001283751A
JP2001283751A JP2000091021A JP2000091021A JP2001283751A JP 2001283751 A JP2001283751 A JP 2001283751A JP 2000091021 A JP2000091021 A JP 2000091021A JP 2000091021 A JP2000091021 A JP 2000091021A JP 2001283751 A JP2001283751 A JP 2001283751A
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lens
grid
voltage
electron beam
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JP2000091021A
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Junichi Kimiya
淳一 木宮
Shunji Okubo
俊二 大久保
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Toshiba Corp
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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
    • H01J29/503Three or more guns, the axes of which lay in a common plane
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    • H01J2229/48Electron guns
    • H01J2229/4834Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials
    • H01J2229/4837Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials characterised by the potentials applied
    • H01J2229/4841Dynamic potentials

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐電圧上の不利を解消しつつ、コストを増大す
ることなく蛍光体スクリーンの全域にわたって良好なビ
ームスポット形状を形成することが可能な陰極線管装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】主レンズは、電子ビーム進行方向Zに沿っ
て、順次配置された、ダイナミックフォーカス電極G6
と、第1補助電極GM1及びGM2と、陽極電極G7と
によって形成される。主レンズのカソードK側に形成さ
れるサブレンズは、第3グリッドG3と、第4グリッド
G4と、第5グリッドG5とによって形成される。第1
補助電極GM1は、第4グリッドG4に接続され、第4
グリッドG4の近傍で抵抗器R1上の電圧供給端子R1
−1に接続されている。第4グリッドG4を挟むように
配置された第3及び第5グリッドには、固定のフォーカ
ス電圧Vf1が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管装置に
係り、特に、ダイナミックアスティグ補償を行う電子銃
構体を搭載した陰極線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管装置は、3電子
ビームを放出するインライン型電子銃構体と、電子銃構
体から放出された電子ビームを偏向して蛍光体スクリー
ン上を水平方向及び垂直方向に走査する偏向磁界を発生
する偏向ヨークとを備えている。この偏向ヨークは、ピ
ンクッション型の水平偏向磁界と、バレル型の垂直偏向
磁界とによって非斉一磁界を形成する。
【0003】このような非斉一磁界中を通過した電子ビ
ームは、偏向収差、すなわち偏向磁界に含まれる非点収
差の影響を受け、蛍光体スクリーン周辺部に達した電子
ビームのビームスポットが歪み、解像度を著しく劣化さ
せる。このため、このような偏向収差による解像度の劣
化を解決する手段として、特開昭64−38947号公
報に開示されているような、ダイナミックフォーカスタ
イプの電子銃構体が開発されている。
【0004】この電子銃構体は、図10に示すように、
ダイナミックフォーカス電圧Vdが印加されるダイナミ
ックフォーカス電極G5と、陽極電圧Ebが印加される
陽極電極G6と、これらの間に配置された補助電極GM
1およびGM2とによって主レンズMLを構成してい
る。補助電極GM1及びGM2には、電子銃構体の近傍
に配置された抵抗器100を用いて陽極電圧Ebを抵抗
分割した電圧が供給される。
【0005】これにより、ダイナミックフォーカス電極
G5と補助電極GM1との間、及び、補助電極GM2と
陽極電極G6との間に、非対称レンズQL1及びQL2
を形成する。電子ビームを蛍光体スクリーンの周辺部に
偏向するために、ダイナミックフォーカス電極G5に対
してダイナミックフォーカスを印加した際に、非対称レ
ンズQL1は、水平方向のレンズ作用が発生せず、垂直
方向のみに発散作用のレンズ作用を発生する。
【0006】この電子銃構体は、このようなレンズ作用
により、蛍光体スクリーンの周辺部での電子ビームスポ
ットの歪みを補正しようとするものである。
【0007】しかしながら、このような電子銃構体で
は、ダイナミックフォーカス電極G5にダイナミックフ
ォーカス電圧を印加することにより、主レンズMLを構
成する電極間での静電容量により、ダイナミックフォー
カス電圧の交流成分が、補助電極GM1及びGM2の印
加電圧に重畳される。これにより、ダイナミックフォー
カス電極G5と補助電極GM1との間に形成される非対
称レンズQL1は、レンズ作用が不足するとともに、補
助電極GM2と陽極電極G6との間に形成される非対称
レンズQL2に、不所望なレンズ作用が発生してしま
う。
【0008】したがって、蛍光体スクリーンの周辺部で
のビームスポットの歪みを十分に補正しきれず、蛍光体
スクリーン全域での良好なフォーカス特性を得ることが
困難となってしまう問題が発生する。
【0009】また、図10に示したように、主レンズM
Lに、電子銃構体近傍に配置された抵抗器100により
電圧を供給される補助電極(GM1及びGM2)が2個
以上ある場合、抵抗器100上の電圧供給端子110及
び120を近接して配置することは耐電圧的に不利とな
る。
【0010】すなわち、これらの補助電極GM1及びG
M2に電圧を供給する為の電圧供給リード線を抵抗器1
00から配線する場合、抵抗器100の電圧供給端子1
10及び120は、作業効率上、それぞれ補助電極GM
1及びGM2の近傍にあったほうが好ましい。このた
め、補助電極GM1及びGM2が2つ以上存在する場
合、2つの電圧供給端子110及び120が抵抗器10
0上で近接して配置されてしまうことになる。
【0011】しかしながら、このように、2つ以上の電
圧供給端子110及び120が抵抗器100上の近接し
た位置に配置されてしまうと、この2つ以上の電圧供給
端子110及び120間において、陰極線管動作中に放
電等を起こしやすく、耐電圧上の問題が起きてしまう。
【0012】このような問題点を回避するために、図1
1に示すような電子銃構体は、第1補助電極GM1とは
離れた位置、すなわち2つのフォーカス電極G5及びG
7の間に配置された第2補助電極G6を備えている。こ
の第2補助電極G6は、第1補助電極GM1に接続され
ているとともに、その近傍の抵抗器100上に設けられ
た電圧供給端子110から電圧を供給される。これによ
り、実質的に2つの第1補助電極GM1及びGM2のそ
れぞれの電圧供給端子110及び120の間隔を十分に
離すことができ、耐電圧上の問題を解消することができ
る。
【0013】しかしながら、このような構成としても、
電子銃構体に第2補助電極G6を別途設ける必要がある
ため、電子銃構体を構成する全電極数が増加してしま
い、コストの増大を招く。また、電子銃構体内に形成さ
れる電子レンズの数も増えてしまい、電子ビーム軌道の
エラーが起こりやすくなってしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子銃構体の構成では、ダイナミックフォーカス電圧
の交流成分が隣接する電極の印加電圧に重畳され、これ
らの電極によって形成される電子レンズに不所望なレン
ズ作用が発生し、蛍光体スクリーンの周辺部に偏向され
た電子ビームのビームスポットの歪みを十分に補正する
ことが困難である。
【0015】また、従来の電子銃構体では、抵抗器を用
いて陽極電圧を抵抗分割した電圧を供給する補助電極を
近接して2個以上配置した場合、抵抗器上の電圧供給端
子が近接して配置されることになり、耐電圧上、不利と
なる。
【0016】さらに、耐電圧上の不利を解消するため
に、近接して配置された複数の第1補助電極とは別に、
それらとは離れた位置に第2補助電極を配置し、第1補
助電極の1つと第2補助電極とを電気的に接続するとと
もに、第2補助電極の近傍の抵抗器上にこれらの電圧供
給端子を設けた場合、電子銃構体を構成する電極数が増
加してしまい、コストの増大を招くとともに、電子銃構
体内に形成される電子レンズの数も増加し、電子ビーム
軌道のエラーを生じやすくなる。
【0017】これにより、蛍光体スクリーン全域におい
て、フォーカス特性が劣化し、良好な形状のビームスポ
ットを得ることが困難となる。
【0018】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、耐電圧上の不利を解消し
つつ、コストを増大することなく蛍光体スクリーンの全
域にわたって良好なビームスポット形状を形成すること
が可能な陰極線管装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の陰極線管装置は、少
なくとも1本の電子ビームを形成する電子ビーム形成部
と、この電子ビームをスクリーン上に集束させる主集束
レンズ部とを有する電子銃構体と、この電子銃構体から
放出された電子ビームを偏向してスクリーン上の水平方
向及び垂直方向に走査するための偏向磁界を発生する偏
向ヨークと、を備えた陰極線管装置において、前記主集
束レンズ部は、第1レベルの一定のフォーカス電圧が印
加される少なくとも一つのフォーカス電極と、第1レベ
ルより高い第2レベルの陽極電圧が印加される少なくと
も一つの陽極電極と、抵抗器を介して陽極電圧を抵抗分
割した第1レベルよりも高く第2レベルよりも低い第3
レベルの電圧が印加される少なくとも一つの第1補助電
極と、フォーカス電極に前記偏向ヨークが発生する偏向
磁界に同期して変動するダイナミックフォーカス電圧を
重畳した電圧が印加される少なくとも一つのダイナミッ
クフォーカス電極と、を備え、前記主集束レンズ部は、
少なくとも電子ビーム進行方向に沿って、順次配置され
た、前記ダイナミックフォーカス電極と、少なくとも一
つの前記第1補助電極と、陽極電極とによって構成され
る最終主集束レンズ部を備えるとともに、前記最終主集
束レンズ部の前記電子ビーム形成部側に、前記第1補助
電極に接続された少なくとも一つの第2補助電極を備
え、前記最終主集束レンズ部の前記第1補助電極に誘導
される誘導電圧を減少させるよう、前記第2補助電極の
近傍に固定電圧が印加された電極を配置したことを特徴
とする。
【0020】請求項2に記載の陰極線管装置は、前記第
2補助電極は、一定のフォーカス電圧が印加される一対
の前記フォーカス電極によって挟まれるように配置され
たことを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の陰極線管装置は、前記第
2補助電極は、前記電子ビーム形成部によって形成され
る電子ビームに対応して形成された電子ビーム開口部を
有し、その開口部の平均径をΦとし、その電極長をLと
した時、これらの間には、 0.4×Φ≦L≦1.7×Φ の関係が成り立つことを特徴とする。
【0022】請求項4に記載の陰極線管装置は、前記第
2補助電極と、一対の前記フォーカス電極により、ユニ
ポテンシャル型のサブレンズ部を構成することを特徴と
する。
【0023】請求項5に記載の陰極線管装置は、前記サ
ブレンズ部を構成する前記フォーカス電極と、前記最終
主集束レンズ部を構成するダイナミックフォーカス電極
とが隣接して配置され、これら電極間に、前記偏向磁界
に同期して変動する多極子レンズを形成したことを特徴
とする。
【0024】請求項6に記載の陰極線管装置は、前記最
終主集束レンズ部を構成する前記第1補助電極と前記陽
極電極とにより形成されるレンズ空間内に、レンズ強度
が水平方向と垂直方向とで異なる非対称レンズ成分を持
つことを特徴とする。
【0025】請求項7に記載の陰極線管装置は、前記非
対称レンズ成分は、相対的に垂直方向に発散、水平方向
に集束のレンズ作用を有することを特徴とする。
【0026】請求項8に記載の陰極線管装置は、前記最
終主集束レンズ部を構成する前記第1補助電極と前記ダ
イナミックフォーカス電極とにより形成されるレンズ空
間内に、レンズ強度が水平方向と垂直方向とで異なる非
対称レンズ成分を持つことを特徴とする。
【0027】請求項9に記載の陰極線管装置は、前記非
対称レンズ成分は、相対的に垂直方向に発散、水平方向
に集束のレンズ作用を有することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の陰極線管装置の
一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】図3に示すように、この発明の陰極線管装
置、例えばカラー陰極線管装置は、パネル1、及びこの
パネル1に一体に接合されたファンネル2からなる外囲
器を有している。パネル1は、その内面に配置された、
青、緑、赤に発光するストライプ状あるいはドット状の
3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3(ターゲッ
ト)と、この蛍光体スクリーン3に対向して装着され
た、その内側に多数のアパーチャを有するシャドウマス
ク4とを備えている。
【0030】ファンネル2は、そのネック5内に配設さ
れた、同一水平面上を通るセンタービーム6Gおよびそ
の両側の一対のサイドビーム6B,6Rからなる一列配
置の3電子ビーム6B,6G,6Rを管軸方向Zに放出
するインライン型電子銃構体7を備えている。このイン
ライン型電子銃構体7は、主レンズ部を構成する低圧側
のグリッド及び高圧側のグリッドのサイドビーム通過孔
の位置を偏心させることによって、蛍光体スクリーン3
の中央において3電子ビームを自己集中させる。
【0031】また、ファンネルの外側には、偏向ヨーク
8が装着されている。この偏向ヨーク8は、電子銃構体
7から放出される3電子ビーム6B,6G,6Rを水平
方向H及び垂直方向Vに偏向する非斉一な偏向磁界を発
生する。この非斉一な偏向磁界は、偏向ヨークは、ピン
クッション型の水平偏向磁界と、バレル型の垂直偏向磁
界とによって形成される。
【0032】電子銃構体7から放出された3電子ビーム
6B、6G、6Rは、蛍光体スクリーン3に向けて自己
集中されながら、蛍光体スクリーン3上の対応する蛍光
体層上に集束される。そして、この3電子ビームは、非
斉一な偏向磁界により、蛍光体スクリーン3の水平方向
H及び垂直方向Vに走査される。これにより、カラー画
像が表示される。
【0033】この陰極線管装置に適用される電子銃構体
7は、図1に示すように、カソードK、第1グリッドG
1、第2グリッドG2、第3グリッドG3(フォーカス
電極)、第4グリッドG4(第2補助電極)、第5グリ
ッドG5(フォーカス電極)、第6グリッドG6(ダイ
ナミックフォーカス電極)、第7グリッドGM1(第1
補助電極)、第8グリッドGM2(第1補助電極)、第
9グリッドG7(陽極電極)、及びコンバーゼンスカッ
プCを備えている。これらのグリッド及びコンバーゼン
スカップは、電子ビームの進行方向に沿ってこの順に配
置され、絶縁支持体(図示せず)により支持固定されて
いる。
【0034】第1グリッドG1は、接地され(またはマ
イナス電位V1が印加され)、第2グリッドG2には、
低電位の加速電圧V2が印加されている。この加速電圧
V2は、500V乃至1KVである。
【0035】第3グリッドG3と第5グリッドG5と
は、管内で接続されているとともに、陰極線管外部より
一定の中電位の第1フォーカス電圧Vf1が供給されて
いる。この第1フォーカス電圧Vf1は、後述する陽極
電圧Ebの約22%乃至32%程度に相当する電圧であ
り、例えば、6乃至10KVである。
【0036】第6グリッドG6には、陰極線管外部よ
り、第1フォーカス電圧Vf1と略同等の第2フォーカ
ス電圧Vf2に、偏向ヨークが発生する偏向磁界に同期
した交流電圧Vdが重畳されたダイナミックフォーカス
電圧(Vf2+Vd)が供給される。第2フォーカス電
圧Vf2は、第1フォーカス電圧Vf1と同様に、陽極
電圧Ebの約22%乃至32%程度に相当する電圧であ
り、例えば、6乃至10KVである。また、交流電圧V
dは、偏向磁界に同期して0Vから300乃至1500
Vに変動する。
【0037】第9グリッドG7及びコンバーゼンスカッ
プCは、接続され、陰極線管外部から陽極電圧Ebが供
給されている。この陽極電圧Ebは、25乃至35KV
である。
【0038】電子銃構体7の近傍には、図1に示すよう
に、抵抗器R1が具備され、その一端が第9グリッドG
7に接続され、他端が管外に可変抵抗VRを介して接地
されている。抵抗器R1は、その中間部において、電子
銃構体7のグリッドに電圧を供給するための電圧供給端
子R1−1及びR1−2を備えている。
【0039】第4グリッドG4と第7グリッドGM1と
は、管内で接続されているとともに、第4グリッドG4
の近傍で抵抗器R1上の電圧供給端子R1−1に接続さ
れている。これら第4グリッドG4及び第7グリッドG
M1には、電圧供給端子R1−1を介して、陽極電圧E
bを抵抗分割した電圧、例えば陽極電圧Ebの約35乃
至45%程度の電圧が供給される。
【0040】第8グリッドGM2は、その近傍で抵抗器
R1上の電圧供給端子R1−2に接続されている。この
第8グリッドGM2には、電圧供給端子R1−2を介し
て、陽極電圧Ebを抵抗分割した電圧、例えば陽極電圧
Ebの約50%〜70%程度の電圧が供給される。
【0041】第1グリッドG1は、薄い板状電極であ
り、その板面を穿設することによって形成された径小の
3個の電子ビーム通過孔を備えている。第2グリッドG
2は、薄い板状電極であり、第1グリッドG1に形成さ
れた孔径よりも若干大きい3個の電子ビーム通過孔を備
えている。
【0042】第3グリッドG3は、管軸方向Zに長い2
個のカップ状電極の開口端を突き合わせることによって
形成されている。第2グリッドG2に対向するカップ状
電極の端面は、さらに若干大きい程度の3個の電子ビー
ム通過孔を備えている。第4グリッドG4に対向するカ
ップ状電極の端面は、径大の3個の電子ビーム通過孔を
備えている。
【0043】第4グリッドG4は、管軸方向Zに長い2
個のカップ状電極の開口端を突き合わせることによって
形成されている。第3グリッドG3に対向するカップ状
電極の端面は、径大の3個の電子ビーム通過孔を備えて
いる。また、第5グリッドG5に対向するカップ状電極
の端面は、径大の3個の電子ビーム通過孔を備えてい
る。
【0044】第5グリッドG5は、管軸方向Zに長い3
個のカップ状電極及び1個の板状電極によって構成され
ている。第4グリッドG4側の2個のカップ状電極は、
それぞれの開口端を突き合わされ、また、第6グリッド
G6側の2個のカップ状電極は、それぞれの端面を突き
合わされ、さらに、第6グリッドG6側のカップ状電極
の開口端は、薄い板状電極と突き合わされている。3個
のカップ状電極の端面は、径大の3個の電子ビーム通過
孔を備えている。第6グリッドG6に対向する板状電極
の板面は、垂直方向Vに伸びた縦長形状または円形状の
3個の電子ビーム通過孔を備えている。
【0045】第6グリッドG6は、管軸方向Zの長さが
短い2個のカップ状電極及び2個の板状電極によって構
成されている。第5グリッドG5側の2個のカップ状電
極は、それぞれ開口端を突き合わされ、また、第7グリ
ッドGM1側のカップ状電極の開口端は、薄い板状電極
と突き合わされ、さらに、この薄い板状電極は、厚い板
状電極と突き合わされている。
【0046】第5グリッドG5に対向するカップ状電極
の端面は、水平方向Hに伸びた横長の3個の電子ビーム
通過孔を備えている。第7グリッドGM1側のカップ状
電極の端面は、径大の3個の電子ビーム通過孔を備えて
いる。薄い板状電極の板面は、水平方向Hに伸びた横長
の径大の3個の電子ビーム通過孔を備えている。第7グ
リッドGM1に対向する厚い板状電極の板面は、径大の
3個の電子ビーム通過工を備えている。
【0047】第7グリッドGM1及び第8グリッドGM
2は、厚い板状電極によって構成されている。これらの
板状電極の板面は、3個の径大の電子ビーム通過孔を備
えている。
【0048】第9グリッドG7は、2個の板状電極及び
2個のカップ状電極によって構成されている。第8グリ
ッドG8に対向する厚い板状電極は、薄い板状電極と突
き合わされ、また、薄い板状電極は、カップ状電極の端
面に突き合わされ、さらに、2個のカップ状電極は、そ
れぞれの開口端を突き合わされている。
【0049】第8グリッドG8に対向する厚い板状電極
は、径大の3個の電子ビーム通過孔を備えている。薄い
板状電極は、水平方向Hに伸びた横長の径大の3個の電
子ビーム通過孔を備えている。2個のカップ状電極の端
面は、径大の3個の電子ビーム通過孔を備えている。
【0050】コンバーゼンスカップCは、その端面と、
第9グリッドG7のカップ状電極の端面とが突き合わさ
れている。コンバーゼンスカップCの端面は、径大の3
個の電子ビーム通過孔を備えている。
【0051】上述したような構成の電子銃構体7におい
て、カソードK、第1グリッドG1及び第2グリッドG
2により、電子ビーム発生部を形成する。第2グリッド
G2と第3グリッドG3とにより、電子ビーム発生部か
ら発生された電子ビームを予備集束するプリフォーカス
レンズを形成する。
【0052】第3グリッドG3、第4グリッドG4、及
び第5グリッドG5により、予備集束された電子ビーム
をさらに予備集束するサブレンズを形成する。第6グリ
ッドG6、第7グリッドGM1、第8グリッドGM2、
及び第9グリッドG7により、予備集束された電子ビー
ム蛍光体スクリーン上に最終的に集束する主レンズを形
成する。
【0053】第5グリッドG5と第6グリッドG6との
間には、電子ビームの偏向量に伴って変動するダイナミ
ックフォーカス電圧Vdにより、レンズ強度が変化する
4極子レンズが形成される。
【0054】主レンズを形成する第6グリッドG6と第
7グリッドGM1との間には、電子ビームの偏向量に伴
って変動するダイナミックフォーカス電圧Vdにより、
レンズ強度が変化するとともに水平方向Hと垂直方向V
とでレンズ強度が異なる非対称レンズが形成される。こ
の非対称レンズは、相対的に垂直方向Vに発散、水平方
向Hに集束のレンズ作用を有している。
【0055】また、主レンズを形成する第8グリッドG
M2と第9グリッドG7との間には、水平方向Hと垂直
方向Vとでレンズ強度が異なる非対称レンズが形成され
る。この非対称レンズは、相対的に垂直方向Vに発散、
水平方向Hに集束のレンズ作用を有している。
【0056】上述したように、第4グリッドG4は、固
定の第1フォーカス電圧Vf1が供給される一対のフォ
ーカス電極、すなわち第3グリッドG3及び第5グリッ
ドG5によって挟まれるように配置され、また、主レン
ズを構成する第7グリッドGM1は、この第4グリッド
G4に電気的に接続されている。このため、従来、主レ
ンズ内のグリッドGM1及びグリッドGM2に重畳して
いたダイナミックフォーカス電圧の交流電圧成分の重畳
率を減少させることができる。
【0057】すなわち、従来とこの発明との等価回路を
比較すると、図4及び図5のようになる。図4は、図1
0に示した従来の電子銃構体における主レンズの等価回
路であり、図5は、図1に示した電子銃構体における主
レンズの等価回路である。これらの等価回路に基づい
て、ダイナミックフォーカス電極に印加されるダイナミ
ックフォーカス電圧の、従来とこの発明のそれぞれのグ
リッドGM1及びグリッドGM2への重畳率を計算し
た。従来では、グリッドGM2への重畳率が66%であ
り、グリッドGM1への重畳率が33%であったのに対
して、この発明の実施の形態によれば、グリッドGM2
への重畳率が26%であり、グリッドGM1への重畳率
が13%となった。
【0058】従来、主レンズに、抵抗分割により電圧を
与える補助電極を含む電子銃構体では、ダイナミックフ
ォーカス電極にダイナミックフォーカス電圧を印加する
ことにより、補助電極に、その前後の電極間の静電容量
を通して、ダイナミックフォーカス電圧の交流成分が重
畳される。このとき、ダイナミックフォーカス電圧の重
畳率が、極めて大きいため、ダイナミックフォーカス電
極と補助電極との間に形成される非対称レンズ、及び、
補助電極と陽極電極との間に形成される非対称レンズに
不所望なレンズ動作が生じてしまう等の不具合が発生す
る。このことにより、蛍光体スクリーン周辺でのビーム
スポットの歪みを補正しきれず、蛍光体スクリーン全域
での良好なフォーカス特性を得ることが困難となってし
まう。
【0059】これに対して、この実施の形態に係る電子
銃構体では、ダイナミックフォーカス電極にダイナミッ
クフォーカス電圧を印加した場合でも、電極間の静電容
量を介してグリッドGM1及びGM2に重畳される交流
成分の重畳率を低減することができる。
【0060】このため、ダイナミックフォーカス電極G
6とグリッドGM1との間、及びグリッドGM2と陽極
電極G7との間に発生する、不所望なレンズ動作を抑制
することが可能となり、蛍光体スクリーン全域で良好な
フォーカス特性を得ることができる。
【0061】また、この実施の形態のような構成とする
ことにより、主レンズを構成する複数の補助電極、すな
わちグリッドGM1及びGM2に電圧を供給する抵抗器
上の電圧供給端子を離して配置することができる。この
ため、陰極線管装置の動作中における耐電圧上の問題を
解消することができる。
【0062】さらに、この実施の形態にような構成とす
ることにより、図11に示したような従来の電子銃構体
と比較して、電極数が増加しない。すなわち、この実施
の形態によれば、従来のサブレンズ電極G4を第2補助
電極G4として構成し、主レンズ内の第1補助電極GM
1と接続する構成としている。このため、コストの上昇
を抑え、電子レンズ数の増加による電子ビーム軌道のエ
ラーを防止することができる。
【0063】ところで、図11に示したような従来の電
子銃構体では、サブレンズを構成するグリッドG3、G
4、及び、G5の電位は、それぞれ高−低−高であった
が、この実施の形態に係る電子銃構体では、グリッドG
3、G4、及び、G5により、ユニポテンシャル型の加
速型サブレンズが形成される。この加速型サブレンズ
は、従来のサブレンズと比較して、十分なレンズ強度を
得ることが難しく、そのまま採用するには問題がある。
【0064】そこで、この実施の形態では、第4グリッ
ドG4(第2補助電極)の開口部の平均径をΦ、その管
軸方向Zの電極長をLとし、これらの間に、次式の関係
が成り立つように構成している。
【0065】0.4×Φ≦L≦1.7×Φ そうすることにより、この実施の形態に係る電子銃構体
において、蛍光体スクリーンに到達した電子ビームのビ
ームスポット径を最小に設計することができる。
【0066】すなわち、図6は、この加速型サブレンズ
を使用した電子銃構体において、第4グリッドG4の電
極長G4L(mm)に対する倍率Mの関係を示す図であ
る。ここで、倍率Mとは、電子ビーム発生部における物
点サイズに対する蛍光体スクリーン上における像点サイ
ズの比である。
【0067】このとき、電子銃構体における電子銃長
は、22.5mmである。ここでの電子銃長とは、電子
銃構体全体の長さを実質的に決定する、第3グリッドG
3の第2グリッドG2側端面から第6グリッドG6の第
7グリッドGM1側端面までの管軸方向Zに沿った長さ
である。また、主レンズのレンズ口径は、φ6.0mm
である。
【0068】図6では、加速型サブレンズを構成する第
4グリッドG4に形成された電子ビーム通過孔の孔径Φ
が2mm、3mm、及び4mmの場合について、第4グ
リッドG4の電極長G4Lに対する倍率Mを計算した。
その結果、このような加速型サブレンズを採用した場合
には、電極長G4Lを増大したときに倍率Mに極大値が
存在し、この倍率Mの極大値は、孔径Φが大きくなるに
したがって、電極長G4Lが増大する方向にシフトする
傾向があることがわかる。このとき、電極長G4Lと孔
径Φとの間に最適値が存在し、電極長G4Lと孔径Φと
がほぼ同等となるときに倍率Mが極大となる。
【0069】図7は、この加速型サブレンズを使用した
電子銃構体において、第4グリッドG4の電極長G4L
(mm)に対する収差係数Csoの関係を示す図であ
る。ここで、収差係数Csoとは、加速型サブレンズ及
び主レンズを合わせたレンズ系における球面収差に対応
した係数である。
【0070】このとき、電子銃構体における電子銃長
は、22.5mmであり、主レンズのレンズ口径は、φ
6.0mmである。
【0071】図7では、加速型サブレンズを構成する第
4グリッドG4に形成された電子ビーム通過孔の孔径Φ
が2mm、3mm、及び4mmの場合について、第4グ
リッドG4の電極長G4Lに対する収差係数Csoを計
算した。その結果、このような加速型サブレンズを採用
した場合には、電極長G4Lを増大したときに収差係数
Csoに極小値が存在し、この収差係数Csoの極小値
は、孔径Φが大きくなるにしたがって、電極長G4Lが
増大する方向にシフトする傾向があることがわかる。こ
のとき、電極長G4Lと孔径Φとの間に最適値が存在
し、電極長G4Lと孔径Φとがほぼ同等となるときに収
差係数Csoが極小となる。
【0072】図8は、この加速型サブレンズを使用した
電子銃構体において、第4グリッドG4の電極長G4L
(mm)に対する蛍光体スクリーン中央部上でのビーム
スポットサイズSS(mm)の関係を示す図である。
【0073】このとき、電子銃構体における電子銃長
は、22.5mmであり、主レンズのレンズ口径は、φ
6.0mmである。
【0074】図8では、加速型サブレンズを構成する第
4グリッドG4に形成された電子ビーム通過孔の孔径Φ
が2mm、3mm、及び4mmの場合について、第4グ
リッドG4の電極長G4Lに対するビームスポットサイ
ズSSを計算した。その結果、このような加速型サブレ
ンズを採用した場合には、電極長G4Lを増大したとき
にビームスポットサイズSSに極小値が存在し、このビ
ームスポットサイズSSの極小値は、孔径Φが大きくな
るにしたがって、電極長G4Lが増大する方向にシフト
する傾向があることがわかる。このとき、電極長G4L
と孔径Φとの間に最適値が存在し、電極長G4Lと孔径
Φとがほぼ同等となるときにビームスポットサイズSS
が極小となる。
【0075】一方、従来のサブレンズ(高−低−高)で
は、上述したような電極長に対する倍率、収差係数、及
びビームスポットサイズの特性は、第4グリッドの電極
長を大きくしていくと、極小値及び極大値が存在せず、
一方向に変化する。
【0076】図9は、加速型サブレンズを使用した電子
銃構体において、第4グリッドG4の電極長G4Lを第
4グリッドG4に形成される電子ビーム通過孔の孔径G
4Φで割ったG4L/G4Φに対する、最小スポットサ
イズで規格化したスポットサイズSS%の関係を示すグ
ラフである。
【0077】このとき、グラフA、B、Cは、電子銃構
体における電子銃長が22.5mmであり、主レンズの
レンズ口径は、φ6.0mmの場合であって、それぞれ
第4グリッドG4の孔径Φが2mm、3mm、4mmの
場合を示す。
【0078】また、グラフD、E、Fは、電子銃構体に
おける電子銃長が16.9mmであり、主レンズのレン
ズ口径は、φ6.0mmの場合であって、それぞれ第4
グリッドG4の孔径Φが2mm、3mm、4mmの場合
を示す。
【0079】さらに、グラフG、H、Iは、電子銃構体
における電子銃長が22.5mmであり、主レンズのレ
ンズ口径は、φ8.0mmの場合であって、それぞれ第
4グリッドG4の孔径Φが2mm、3mm、4mmの場
合を示す。
【0080】一般に、スポットサイズの設計は、ベスト
のサイズから10%ダウンまでが限界であり、その点か
ら考えると、最小スポットサイズを100%とした場合
の110%以下の範囲が設計可能な範囲となる。つま
り、次式 0.4×Φ≦L≦1.7×Φ の関係を持たせることで、電子ビームスポットをほぼ最
小のベストサイズに設計することができる。
【0081】また、図9に示したG4L/G4Φに対す
るスポットサイズSS%の特性は、電子銃長、及び主レ
ンズを構成するグリッドの孔径により、それほど大きく
変化しない傾向にあり、また、最適値の範囲も、大きく
変動することがない。
【0082】したがって、上述したような条件を満足す
る加速型サブレンズを搭載した電子銃構体であれば、最
適なビームスポットサイズを得ることが可能となる。
【0083】また、この発明の効果は、これだけにとど
まらない。
【0084】主レンズに電子ビームが入射する前に、第
3、第4、第5グリッドにより構成される加速型サブレ
ンズにより、電子ビーム速度を加速するため(従来の低
−高−低のサブレンズでは、電子ビーム速度は減速され
る)、主レンズで受ける色収差成分が、従来よりも少な
いという利点がある。そして、同じ電子銃長であって
も、フォーカス電圧が相対的に低くなるため、ダイナミ
ックフォーカス電圧が低くて済むという利点がある。
【0085】上述した実施の形態では、主レンズを構成
するグリッドのうち、抵抗器から電圧が供給されるグリ
ッドを2個とし、それぞれのグリッドに別々の電圧供給
端子を介して電圧が供給されているが、この発明は、こ
の例に限定されるものではない。
【0086】すなわち、図2に示したように、主レンズ
を、ダイナミックフォーカス電圧が供給されるダイナミ
ックフォーカス電極G6と、陽極電圧が供給される陽極
電極G7と、これらの間に配置される1個の第1補助電
極GM1とによって形成しても良い。このような構成の
場合、第1補助電極GM1は、管内で、第2補助電極G
4に接続されているとともに、抵抗器R1上の単一の電
圧供給端子R1−3から電圧が供給される。
【0087】このような電子銃構体では、ダイナミック
フォーカス電極G6の第1補助電極GM1との対向面、
第1補助電極GM1のダイナミックフォーカス電極G6
及び陽極電極G7との対向面、陽極電極G7の第1補助
電極GM1との対向面は、3電子ビーム共通の電子ビー
ム通過孔を備えている。
【0088】これにより、上述した実施の形態と同様
に、ダイナミックフォーカス電極G6にダイナミックフ
ォーカス電圧を印加した場合でも、電極間の静電容量を
介して第1補助電極グリッドGM1に重畳される交流成
分の重畳率を低減することができる。
【0089】このため、ダイナミックフォーカス電極G
6と第1補助電極GM1との間、及び第1補助電極グリ
ッドGM1と陽極電極G7との間に発生する、不所望な
レンズ動作を抑制することが可能となり、蛍光体スクリ
ーン全域で良好なフォーカス特性を得ることができる。
【0090】また、主レンズを構成する補助電極グリッ
ドGM1に電圧を供給する抵抗器上の電圧供給端子を1
つにすることができるため、陰極線管装置の動作中にお
ける耐電圧上の問題を解消することができる。
【0091】さらに、電極数を削減できるため、コスト
の上昇を抑え、電子レンズ数の増加による電子ビーム軌
道のエラーを防止することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、耐電圧上の不利を解消しつつ、コストを増大するこ
となく蛍光体スクリーンの全域にわたって良好なビーム
スポット形状を形成することが可能な陰極線管装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の陰極線管装置に適用される
電子銃構体の一実施の形態を概略的に示す垂直断面図で
ある。
【図2】図2は、この発明の陰極線管装置に適用される
電子銃構体の他の実施の形態を概略的に示す垂直断面図
である。
【図3】図3は、この発明の陰極線管装置の構成を概略
的に示す水平断面図である。
【図4】図4は、従来の電子銃構体における主レンズの
等価回路を説明するための図である。
【図5】図5は、図1に示した電子銃構体における主レ
ンズの等価回路を説明するための図である。
【図6】図6は、この加速型サブレンズを使用した電子
銃構体において、第4グリッドG4の電極長G4L(m
m)に対する倍率Mの関係を示す図である。
【図7】図7は、この加速型サブレンズを使用した電子
銃構体において、第4グリッドG4の電極長G4L(m
m)に対する収差係数Csoの関係を示す図である。
【図8】図8は、この加速型サブレンズを使用した電子
銃構体において、第4グリッドG4の電極長G4L(m
m)に対する蛍光体スクリーン中央部上でのビームスポ
ットサイズSS(mm)の関係を示す図である。
【図9】図9は、加速型サブレンズを使用した電子銃構
体において、第4グリッドG4の電極長G4Lを第4グ
リッドG4に形成される電子ビーム通過孔の孔径G4Φ
で割ったG4L/G4Φに対する、最小スポットサイズ
で規格化したスポットサイズSS%の関係を示すグラフ
である。
【図10】図10は、図4に示した等価回路に相当する
主レンズを備えた電子銃構体の構成を概略的に示す図で
ある。
【図11】図11は、他の従来の電子銃構体の構成を概
略的に示す図である。
【符号の説明】
1…パネル 2…ファンネル 3…蛍光体スクリーン 4…シャドウマスク 5…ネック 6(B,G,R)…電子ビーム 7…インライン型電子銃構体 8…偏向ヨーク K…カソード G1…第1グリッド G2…第2グリッド G3…第3グリッド(フォーカス電極) G4…第4グリッド(第2補助電極) G5…第5グリッド(フォーカス電極) G6…第6グリッド(ダイナミックフォーカス電極) GM1…第7グリッド(第1補助電極) GM2…第8グリッド(第1補助電極) G7…第9グリッド(陽極電極) C…コンバーゼンスカップ R1…抵抗器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1本の電子ビームを形成する電
    子ビーム形成部と、この電子ビームをスクリーン上に集
    束させる主集束レンズ部とを有する電子銃構体と、 この電子銃構体から放出された電子ビームを偏向してス
    クリーン上の水平方向及び垂直方向に走査するための偏
    向磁界を発生する偏向ヨークと、を備えた陰極線管装置
    において、 前記主集束レンズ部は、第1レベルの一定のフォーカス
    電圧が印加される少なくとも一つのフォーカス電極と、
    第1レベルより高い第2レベルの陽極電圧が印加される
    少なくとも一つの陽極電極と、抵抗器を介して陽極電圧
    を抵抗分割した第1レベルよりも高く第2レベルよりも
    低い第3レベルの電圧が印加される少なくとも一つの第
    1補助電極と、フォーカス電極に前記偏向ヨークが発生
    する偏向磁界に同期して変動するダイナミックフォーカ
    ス電圧を重畳した電圧が印加される少なくとも一つのダ
    イナミックフォーカス電極と、を備え、 前記主集束レンズ部は、少なくとも電子ビーム進行方向
    に沿って、順次配置された、前記ダイナミックフォーカ
    ス電極と、少なくとも一つの前記第1補助電極と、陽極
    電極とによって構成される最終主集束レンズ部を備える
    とともに、前記最終主集束レンズ部の前記電子ビーム形
    成部側に、前記第1補助電極に接続された少なくとも一
    つの第2補助電極を備え、 前記最終主集束レンズ部の前記第1補助電極に誘導され
    る誘導電圧を減少させるよう、前記第2補助電極の近傍
    に固定電圧が印加された電極を配置したことを特徴とす
    る陰極線管装置。
  2. 【請求項2】前記第2補助電極は、一定のフォーカス電
    圧が印加される一対の前記フォーカス電極によって挟ま
    れるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載
    の陰極線管装置。
  3. 【請求項3】前記第2補助電極は、前記電子ビーム形成
    部によって形成される電子ビームに対応して形成された
    電子ビーム開口部を有し、 その開口部の平均径をΦとし、その電極長をLとした
    時、これらの間には、 0.4×Φ≦L≦1.7×Φ の関係が成り立つことを特徴とする請求項1または2に
    記載の陰極線管装置。
  4. 【請求項4】前記第2補助電極と、一対の前記フォーカ
    ス電極により、ユニポテンシャル型のサブレンズ部を構
    成することを特徴とする請求項2または3に記載の陰極
    線管装置。
  5. 【請求項5】前記サブレンズ部を構成する前記フォーカ
    ス電極と、前記最終主集束レンズ部を構成するダイナミ
    ックフォーカス電極とが隣接して配置され、これら電極
    間に、前記偏向磁界に同期して変動する多極子レンズを
    形成したことを特徴とする請求項1または4に記載の陰
    極線管装置。
  6. 【請求項6】前記最終主集束レンズ部を構成する前記第
    1補助電極と前記陽極電極とにより形成されるレンズ空
    間内に、レンズ強度が水平方向と垂直方向とで異なる非
    対称レンズ成分を持つことを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか1項に記載の陰極線管装置。
  7. 【請求項7】前記非対称レンズ成分は、相対的に垂直方
    向に発散、水平方向に集束のレンズ作用を有することを
    特徴とする請求項6に記載の陰極線管装置。
  8. 【請求項8】前記最終主集束レンズ部を構成する前記第
    1補助電極と前記ダイナミックフォーカス電極とにより
    形成されるレンズ空間内に、レンズ強度が水平方向と垂
    直方向とで異なる非対称レンズ成分を持つことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の陰極線管装
    置。
  9. 【請求項9】前記非対称レンズ成分は、相対的に垂直方
    向に発散、水平方向に集束のレンズ作用を有することを
    特徴とする請求項8に記載の陰極線管装置。
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