JP2000251757A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2000251757A
JP2000251757A JP11051476A JP5147699A JP2000251757A JP 2000251757 A JP2000251757 A JP 2000251757A JP 11051476 A JP11051476 A JP 11051476A JP 5147699 A JP5147699 A JP 5147699A JP 2000251757 A JP2000251757 A JP 2000251757A
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lens
segment
electron beam
deflection
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Hirobumi Ueno
博文 上野
Tsutomu Takegawa
勉 武川
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Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
    • H01J29/503Three or more guns, the axes of which lay in a common plane

Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光体スクリーン全面でビームスポットの楕円
歪を抑制し、蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス
特性を得られる安定した性能を有する陰極線管を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】この電子銃構体は、電子ビーム発生部2
1、プリフォーカスレンズ22、サブレンズ23、及び
主レンズ24を形成する。サブレンズ23は、水平方向
の集束力が垂直方向よりも弱く、主レンズ24は、水平
方向の集束力が垂直方向よりも強い。無偏向時には、プ
リフォーカスレンズ22とサブレンズ23との間に、第
1の4極子レンズ25を形成し、サブレンズ23と主レ
ンズ24との間に、第2の4極子レンズ26を形成す
る。第1及び第2の4極子レンズを形成する少なくとも
1つのグリッドに、偏向磁界に同期してパラボラ状に変
化し、無偏向時より偏向時の方が高くなるダイナミック
フォーカス電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管に係
り、特に蛍光体スクリーン周辺における電子ビームスボ
ット形状の楕円歪を改良し、良好な画質を安定して供給
するようなされたカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、同一水平面
上を通るセンタービームおよび一対のサイドビームから
なる水平方向に一列配置された3電子ビームを放出する
インライン型電子銃構体と、これら3電子ビームを水平
方向及び垂直方向に偏向する非斉一偏向磁界を発生する
偏向ヨークとを備えている。この非斉一偏向磁界は、ピ
ンクッション型の水平偏向磁界と、バレル型の垂直偏向
磁界とによって形成される。電子銃構体から放出された
3電子ビームは、偏向ヨークの発生する非斉一偏向磁界
により、蛍光体スクリーンに向けて自己集中されつつ、
蛍光体スクリーン上の対応する蛍光体層に集束される。
これにより、蛍光体スクリーン上に、カラー画像が表示
される。
【0003】3電子ビームを放出する電子銃として、Q
PF(Quadru−Potential Focu
s)型Dynamic Astigmatism Co
rrection and Focus方式の電子銃構
体は、図4に示すように、一列配置の3個のカソードK
と、蛍光体スクリーン方向に順次配置された一体に支持
された構造の第1乃至第6グリッドG1乃至G6とを備
えている。各グリッドG1乃至G6は、それぞれ一列配
置の3個のカソードKに対応して3個の電子ビーム通過
孔を有している。
【0004】この電子銃構体では、カソードKに約15
0Vの電圧が印加され、第1グリッドG1は、接地され
ている。第2グリッドG2は、管内で第4グリッドG4
に接続され、約700Vの電圧が印加される。第3グリ
ッドG3は、管内で第5−1グリッドG5−1に接続さ
れ、約6KVの電圧が印加される。第5−2グリッドG
5−2には、約6KVの電圧が印加される。第6グリッ
ドG6には、約26K5の高電圧が印加される。
【0005】このような電圧を、カソード及び各グリッ
ドに印加することにより、三極部8、プリフォーカスレ
ンズ9、UPF(Uni−Potential Foc
us)型のサブレンズ10、及びBPF(Bi−Pot
ential Focus)型の主レンズ11が形成さ
れる。
【0006】三極部8は、カソードK、第1グリッドG
1、及び第2グリッドG2によって構成され、電子ビー
ムを発生し、かつ主レンズ11に対する物点を形成す
る。プリフォーカスレンズ9は、第2グリッドG2、及
び第3グリッドG3によって構成され、三極部8から放
出される電子ビームを予備集束する。サブレンズ10
は、第3グリッドG3、第4グリッドG4、及び第5−
1グリッドG5−1によって構成され、プリフォーカス
レンズ9で予備集束した電子ビームを更に予備集束す
る。主レンズ11は、第5−2グリッドG5−2、及び
第6グリッドG6によって構成され、予備集束された電
子ビームを、最終的に蛍光体スクリーン上に集束する。
なお、以下、サブレンズ10及び主レンズ11を含めた
レンズを主レンズ系13と称する。
【0007】一方、偏向ヨークが発生する非斉一磁界に
よって、蛍光体スクリーン周辺に電子ビームを偏向する
偏向時には、第5−2グリッドG5−2に、その偏向距
離に応じてあらかじめ設定された電圧が印加される。す
なわち、この電圧は、電子ビームを蛍光体スクリーンの
中心に集束する場合に最も低く、電子ビームを偏向して
蛍光体スクリーンのコーナーに集束する場合に最も高く
なるように、電子ビームの偏向量に伴ってパラボラ状に
変化する。
【0008】このため、蛍光体スクリーンコーナーに電
子ビームを偏向した場合、第5−1グリッドG5−2と
第6グリッドG6との電位差は、最も小さくなり、主レ
ンズ11のレンズ強度が最も弱くなる。同時に、第5−
1グリッドG5−1と第5−2グリッドG5−2との間
に、電位差が形成され、4極子レンズ12が形成され
る。この時に形成される4極子レンズ12のレンズ強度
は、両グリッド間の電位差が最大となるため、最も強く
なる。この4極子レンズ12は、水平方向に集束作用、
垂直方向に発散作用を形成するように設定されている。
【0009】これにより、電子ビームを偏向することに
より、電子銃構体から蛍光体スクリーンまでの距離が離
れ、像点が遠くなることに対応して、主レンズ強度を弱
くなる方向へ変化させる。また、このとき同時に、偏向
ヨークの水平偏向磁界及び垂直偏向磁界により生ずる偏
向収差を補償する4極子レンズ12が発生し、偏向量に
応じて強くなる方向ヘ変化する。
【0010】ところで、カラー陰極線管の画質を良好に
するためには、蛍光体スクリーン上でのフォーカス特性
を良好にすることが必要である。特に、一列配置の3電
子ビームを放出する電子銃構体を封入した方式のカラー
陰極線管においては、蛍光体スクリーン上のビームスポ
ットが、図5の(a)に示すように、偏向収差によって
楕円歪のコア及びにじみを発生することが問題となる。
【0011】一般的に、Dynamic Astigm
atism Correctionand Focus
方式の電子銃構体のように、主レンズを形成する低電圧
側電極を第5−1グリッドG5−1及び第5−2グリッ
ドG5−2、といったように、複数のグリッドで構成
し、これらのグリッド間に電子ビームの偏向に応じて4
極子レンズを発生させることにより、偏向収差を補償す
る方式は、図5の(b)に示すように、にじみの問題を
改善できる。ところが、図5の(b)に示すように、蛍
光体スクリーン水平軸端、対角軸端では、依然として、
水平方向に拡張したビ−ムスポットの楕円歪が残り、シ
ャドウマスクとの干渉によるモアレ等を引きおこし、電
子ビームスポットで文字等を構成した場合、見づらくな
るという問題が発生する。
【0012】このビームスポットの楕円歪現象を光学的
なレンズモデルを使って以下に説明する。
【0013】図6の(a)は、電子ビームを偏向せずに
蛍光体スクリーンの中央に集束する無偏向時のレンズモ
デルを示し、図6の(b)は、電子ビームを偏向して蛍
光体スクリーンの周辺に集束する偏向時のレンズモデル
を示す。
【0014】蛍光体スクリーンSCN上のビームスポッ
トの大きさは、倍率Mに依存しており、電子ビームの水
平方向の倍率をMh、垂直方向の倍率をMvと定義す
る。Mは、 M=発散角αo/入射角αi で表すことができる。すなわち、 Mh(水平倍率)=αoh(水平発散角)/αih(水
平入射角) Mv(垂直倍率)=αov(垂直発散角)/αiv(垂
直入射角) となる。
【0015】αoh=αovの場合、図6の(a)に示
すような無偏向時においては、サブレンズ10、及び主
レンズ11により、水平方向H及び垂直方向Vともに、
同程度の集束作用を受けるため、αih=αivとな
り、Mh=Mvとなる。
【0016】また、図6の(b)に示すような偏向時に
おいては、サブレンズ10と主レンズ11との間に、垂
直方向Vに発散作用及び水平方向Hに集束作用を有する
4極子レンズ12を形成し、垂直方向Vに集束作用及び
水平方向Vに発散作用を有する偏向収差14の影響を補
償しようとするため、αih<αivとなり、Mv<M
hとなる。
【0017】この結果、電子ビームのビームスポット形
状は、蛍光体スクリーン中央では円形となるが、蛍光体
スクリーン周辺では横長となってしまう。
【0018】この対策として、2重4極子方式と呼ばれ
る構造の電子銃構体が提案されている。この電子銃構体
は、図12に示すように、概略の構成は、図4に示した
構造と同一であるが、第3グリッドG3を第3−1グリ
ッドG3−1と第3−2グリッドG3−2とによって構
成している。この第3−2グリッドG3−2は、第5−
2グリッドG5−2に接続され、偏向時にパラボラ状の
電圧が印加される。この電圧印加により、偏向時には、
第3−1グリッドG3−1と第3−2グリッドG3−2
との間に、偏向磁界に同期して動的に変化する4極子レ
ンズ14を形成する。
【0019】この2重4極子方式の電子銃構体を光学的
なレンズモデルを使って以下に説明する。
【0020】図7の(a)は、無偏向時のレンズモデル
を示し、図7の(b)は、偏向時のレンズモデルを示
す。
【0021】αoh=αovの場合、図7の(a)に示
すような無偏向時においては、サブレンズ10、及び主
レンズ11により、水平方向H及び垂直方向Vともに、
同程度の集束作用を受けるため、αih=αivとな
り、Mh=Mvとなる。したがって、蛍光体スクリーン
SCNの中央では、円形のビームスポットが得られる。
【0022】また、図7の(b)に示すような偏向時に
おいては、サブレンズ10のカソード側に第1の4極子
レンズ14が形成され、サブレンズ10と主レンズ11
との間に、第2の4極子レンズ12が形成される。第1
の4極子レンズ14は、垂直方向Vに集束作用、水平方
向Hに発散作用を有する。第2の4極子レンズ12は、
垂直方向Vに発散作用、水平方向Hに集束作用を有す
る。
【0023】その結果、αih=αiv、Mh=Mvと
なり、倍率による理論上は、蛍光体スクリーン周辺でも
円形の電子ビームが得られる。
【0024】しかしながら、この2重4極子方式の電子
銃構体では、電子ビームが主レンズ11を通過する際の
電子ビーム束の水平径が大きく、主レンズ11の球面収
差の影響を受けやすいと言う問題がある。2重4極子レ
ンズを効率良く動作させるためには、第1の4極子レン
ズ14の強い水平方向の発散作用及び垂直方向の集束作
用と、第2の4極子レンズ12の強い水平方向の集束作
用及び垂直方向の発散作用とを組み合わせる必要がある
が、レンズ強度の強い2つの4極子レンズを組み合わせ
ることで、より主レンズの球面収差の影響が大きくな
り、蛍光体スクリーンSCNの周辺において、ビームス
ポット形状は、円形にならない。
【0025】この2重4極子方式の電子銃構体による主
レンズの球面収差の影響を少なくする方法としては、発
散角αoを十分小さい角度に設定することが効果的であ
るが、発散角αoを小さい角度にする場合、一般的に
は、電子ビームの仮想物点径が拡大し、2重4極子方式
の電子銃構体によって蛍光体スクリーンSCN全面で円
形の電子ビームスポットが得られたとしても、ビームス
ポットが大きくなってしまい、良好な画質は得られな
い。
【0026】ところで、このビームスポットが大きくな
ってしまう対策として、サブレンズ及び主レンズで構成
する主レンズ系の倍率Mを小さくする方法が効果的であ
る。主レンズ系を構成するQPF型電子銃構体において
は、図8の(a)に示すように、サブレンズ10を集束
力の強いレンズとし、主レンズ11を集束力の弱いレン
ズ強度とすることで、倍率Mの大きい主レンズ系が形成
される。また、図8の(b)に示すように、サブレンズ
10を集束の弱いレンズとし、主レンズ11を集束力の
強いレンズとすることで、倍率Mの小さい主レンズ系が
形成される。
【0027】このように、サブレンズと主レンズとのバ
ランスを変更することで、比較的容易にレンズ系の倍率
Mを小さくすることができる。
【0028】すなわち、倍率Mを小さくした主レンズ系
の構成と、前述の発散角の小さい電子ビームと、強い4
極子レンズで構成する2重4極子レンズを動作させるこ
とで、蛍光体スクリーン全面で円形のビームスポットを
得ることができる。
【0029】しかしながら、倍率の小さい主レンズ系
は、第3−2グリッドG3−2、第5−2グリッドG5
−2に与えられるフォーカス電圧Vfの変化に対して、
蛍光体スクリ−ン上のビームスポット径すなわちスポッ
トサイズが変化しやすいという問題が起こる。図8の
(b)に示すように、倍率が小さい主レンズ系の場合、
フォーカス電圧Vfに対するビームスポッ卜径の変化が
急峻である。この現象は、第5−2グリッドG5−2、
及び第3−2グリッドG3−2に印加されるパラボラ電
圧が所定の電圧よりずれた場合、フォーカス特性の劣化
として画像に現れる。すなわち、正確な外部印加電圧を
与える必要があり、カラー陰極線管の駆動回路の設計が
難しく、且つコストが上昇する問題を招く。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、カラ
ー陰極線管の画質を良好にするためには、蛍光体スクリ
ーン全面で良好なフォーカス状態を保ち、且つ電子ビー
ムスポットの楕円歪を抑制することが必要である。従来
のQPF型Dynamic Astigmatism
Correction and Focus方式の電子
銃構体では、主レンズの低電圧側電極に適当なパラボラ
電圧を印加することで、主レンズのレンズ強度を可変す
ると同時に、動的に変化する4極子レンズを形成する。
これにより、偏向収差による電子ビームの垂直方向のに
じみの発生が解消される。
【0031】しかしながら、蛍光体スクリーン周辺での
ビームスポットの楕円歪は、顕著である。このビームス
ポットの楕円歪を緩和させるために、2重4極子方式を
採用すれば、スクリーン全面で円形のビームスポットが
得られるが、2重4極子レンズを効率よく動作させるた
めには、発散角の小さい電子ビームを蛍光体スクリーン
に入射することが必要であり、さらに倍率Mの小さい主
レンズ系を構成する必要がある。
【0032】倍率Mの小さい主レンズ系の電子銃構体
は、フォーカス電圧Vfの変化に対し蛍光体スクリーン
上のビームスポット径の変化が大きく、カラー陰極線管
外部から印加されるパラボラ電圧が所定の値からずれた
場合に発生する画像の劣化が顕著となり、カラー陰極線
管を駆動する回路設計が難しく、且つコスト高となる問
題がある。
【0033】この発明は、これら上記問題点を解決する
ために、蛍光体スクリーン全面でビームスポットの楕円
歪を抑制し、蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス
特性を得られる安定した性能を有する陰極線管を提供す
ることを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、この発明は、カソード及びこのカソードから蛍
光体スクリーン側に順に配列された複数のグリッド電極
を有するとともに電子ビームを放出する電子銃構体と、
電子銃構体から放出された電子ビームを水平方向及び垂
直方向に偏向する偏向磁界を形成する偏向装置と、を備
えた陰極線管において、前記電子銃構体は、電子ビーム
を発生する電子ビーム発生部と、この電子ビーム発生部
からの電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ
と、水平方向の集束力が垂直方向の集束力より弱いレン
ズ作用を有し、プリフォーカスレンズで予備集束された
電子ビームをさらに予備集束するサブレンズと、水平方
向の集束力が垂直方向の集束力より強いレンズ作用を有
し、サブレンズで予備集束された電子ビームを蛍光体ス
クリーン上に集束する主レンズと、前記電子銃構体から
放出された電子ビームを蛍光体スクリーンの中央に集束
する無偏向時に、プリフォーカスレンズから前記主レン
ズまでの間に第1の多極子レンズ及び第2の多極子レン
ズを形成し、電子ビームを偏向して蛍光体スクリーンの
周辺に集束する偏向時に、前記電子ビームの偏向量の増
大に伴って前記第1及び第2の多極子レンズのレンズ作
用を減少するような電圧を、前記電子銃構体の各グリッ
ド電極に供給する電圧供給手段と、を備えたことを特徴
とする陰極線管を提供するものである。
【0035】すなわち、この陰極線管によれば、カソー
ド、第1グリッド、及び第2グリッドによって電子ビー
ムを発生し、且つ主レンズに対する物点を形成する三極
部を構成し、第2グリッド及び第3グリッドによって電
子ビームを予備集束をするプリフォーカスレンズを形成
し、第3グリッド乃至第5グリッドとによってUPF型
のサブレンズを形成し、第5グリッドと第6グリッドと
によってBPF型の主レンズを形成する。
【0036】サブレンズは、水平方向の集束力が垂直方
向の集束力より弱いレンズを形成し、主レンズは、水平
方向の集束力が垂直方向の集束力より強いレンズを形成
する。
【0037】第3グリッドは、電子ビームの進行方向に
沿って配置された第1セグメントと、第2セグメントと
によって構成され、第1セグメントと第2セグメントと
の間に第1の4極子レンズを形成する。また、第5グリ
ッドは、電子ビームの進行方向に沿って配置された第1
セグメントと、第2セグメントとによって構成され、第
1セグメントと第2セグメントとの間に第2の4極子レ
ンズを形成する。
【0038】第3グリッドの第1セグメント及び第5グ
リッドの第1セグメントには、一定のフォーカス電圧が
印加される。また、第3グリッドの第2セグメント及び
第5グリッドの第2セグメントには、無偏向時に最も低
く、電子ビームの偏向量が最大である場合に最も高くな
るような、偏向磁界に同期してパラボラ状に動的に変化
する電圧を印加する。
【0039】このパラボラ状に変化する電圧が次第に増
大するのに伴い、第1の4極子レンズは、水平方向の集
束作用と垂直方向の発散作用が減少し、第2の4極子レ
ンズは、水平方向の発散作用と垂直方向の集束作用が減
少する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、この発明のカラー陰極線管
の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0041】図3に示すように、このカラー陰極線管
は、水平方向Hに一列配置された3電子ビームを放出す
るインライン型電子銃構体を備えた、いわゆるインライ
ン型カラー陰極線管である。
【0042】このインライン型カラー陰極線管は、パネ
ル101と、ネック105と、パネル101とネック1
05とを接続するファンネル102と、からなる外囲器
を有している。
【0043】パネル101は、略矩形状に形成され、そ
の内面に、赤(R)、緑(G)、青(B)にそれぞれ発
光するストライプ状あるいはドット状の3色蛍光体層及
びメタルバック層からなる蛍光体スクリーン103(タ
ーゲット)を備えている。また、このカラー陰極線管
は、蛍光体スクリーン103に対向する位置に所定の間
隔をおいて装着されたシャドウマスク104を有してい
る。このシャドウマスク104は、その内側に、電子ビ
ームを通過させるための多数のアパーチャを有してい
る。
【0044】ネック105は、管軸に一致する中心軸を
有する略円筒状に形成され、その内径の断面形状も略円
形である。このネック105は、その内部に、同一水平
面上を通る一列配置の3電子ビーム106B、106
G、106Rを放出する電子銃構体107、いわゆるイ
ンライン型電子銃構体を備えている。
【0045】これら3電子ビーム106G、106B、
106Rは、水平方向Hに一列配置され、管軸方向Zに
平行な方向に沿って放出される。3電子ビームのうち、
センタービームとしての電子ビーム106Gは、ネック
105の中心軸に最も近接した軌道を進行する。また、
一対のサイドビームとしての電子ビーム106B、10
6Rは、センタービーム106Gの両サイドの軌道を進
行する。
【0046】この電子銃構体107は、これら3電子ビ
ーム106R、106G、106Bをそれぞれ蛍光体ス
クリーン103面上において集束すると同時に、3電子
ビームを蛍光体スクリーン103面上でコンバーゼンス
する。
【0047】また、このカラー受像管は、ファンネル1
02の外側に装着された偏向装置108と、ファンネル
102の外側に形成された外部導電膜113と、ファン
ネル102からネック105の一部にわたる内面に被着
形成された内部導電膜117と、を有している。内部導
電膜117は、陽極電圧を供給する陽極端子に導通され
ている。
【0048】このような構造のカラー陰極線管では、電
子銃構体107から放出された3電子ビーム106B,
106G,106Rは、偏向装置108によって発生さ
れたピンクッション型の水平偏向磁界およびバレル型の
垂直偏向磁界からなる非斉一磁界により、自己集中しな
がら偏向され、シャドウマスク104を介して蛍光体ス
クリーン103を水平方向H及び垂直方向Vに走査され
る。これにより、カラー画像が表示される。
【0049】このカラー陰極線管に適用される電子銃構
体107は、図1に示すように、水平方向Hに一列配置
された3個のカソードK(B、G、R)と、これらのカ
ソードKを各別に加熱する図示しない3個のヒータと、
これらカソードKから蛍光体スクリーン103に向かう
管軸方向Zに順次配置された第1グリッドG1乃至第6
グリッドG6と、を備え、これらを一対の絶縁支持体に
よって一体に支持している。
【0050】第3グリッドG3は、少なくとも2つのセ
グメントによって構成され、図1に示すように、第2グ
リッドG2に近接した第1セグメントG3−1と、第4
グリッドG4に近接した第2セグメントG3−2とを有
している。また、第5グリッドG5は、少なくとも2つ
のセグメントによって構成され、図1に示すように、第
4グリッドG4に近接した第1セグメントG5−1と、
第6グリッドG6に近接した第2セグメントG5−2と
を有している。
【0051】第1グリッドG1及び第2グリッドG2
は、板状の電極であり、その板面に、水平方向Hに一列
配置された3個のカソードKに対応して、3個の略円形
の電子ビーム通過孔を有している。
【0052】第3グリッドG3の第1セグメントG3−
1及び第2セグメントG3−2は、筒状電極であり、そ
れぞれの電極のカソードK側及び蛍光体スクリーン側の
両端面に、3個のカソードKに対応して3個の電子ビー
ムの通過孔を有している。第3グリッドG3の第1セグ
メントG3−1は、第2セグメントG3−2との対向面
に、水平方向Hに長軸をもつ非円形の電子ビーム通過孔
を有している。また、第2セグメントG3−2は、第1
セグメントG3−1との対向面に、垂直方向Vに長軸を
もつ非円形の電子ビーム通過孔を有している。
【0053】第4グリッドG4は、板状電極であり、そ
の板面に、3個の略円形の電子ビーム通過孔を有してい
る。この第4グリッドG4は、図2に示すように、電子
ビーム通過孔の水平方向H周辺の板厚より垂直方向V周
辺の板厚が厚く形成されている。すなわち、第4グリッ
ドG4は、水平方向Hに一列配置された3個の電子ビー
ム通過孔を挟むようにグリッドの一部が突出した構造を
有している。
【0054】第5グリッドG5の第1セグメントG5−
1及び第2セグメントG5−2は、筒状電極であり、そ
れぞれの電極のカソードK側及び蛍光体スクリーン側の
両端面に、3個のカソードKに対応して3個の電子ビー
ムの通過孔を有している。第5グリッドG5の第1セグ
メントG5−1は、第2セグメントG5−2との対向面
に、垂直方向Vに長軸をもつ非円形の電子ビーム通過孔
を有している。また、第2セグメントG5−2は、第1
セグメントG5−1との対向面に、水平方向Hに長軸を
もつ非円形の電子ビーム通過孔を有している。また、第
2セグメントG5−2は、第6グリッドG6との対向面
に、垂直方向に長軸をもつ非円形の電子ビーム通過孔を
有している。
【0055】第6グリッドG6は、カップ状電極であ
り、そのカソード側の底面に、3個のカソードに対応し
て3個の電子ビーム通過孔を有し、蛍光体スクリーン側
に3電子ビーム共通の開口を有している。
【0056】この電子銃構体では、カソード及び各グリ
ッドに、以下のように電圧が印加されている。
【0057】すなわち、カソードKには、100〜15
0Vの電圧が印加されている。第1グリッドG1は、接
地されている。第2グリッドは、第4グリッドG4に接
続され、これらには、400〜800Vの電圧が印加さ
れている。
【0058】第3グリッドG3の第1セグメントG3−
1は、第5グリッドG5の第1セグメントG5−1に接
続され、これらには、6〜8kVの固定電圧すなわちフ
ォーカス電圧Vfsが印加されている。
【0059】第3グリッドG3の第2セグメントG3−
2は、第5グリッドG5の第2セグメントG5−2に接
続され、これらには、6〜8kVの固定電圧に、電子ビ
ームの偏向量の増加にともなってパラボラ状に変化する
電圧が重畳されたダイナミックフォーカス電圧Vfdが
印加されている。このダイナミックフォーカス電圧Vf
dは、カソードから放出された電子ビームを蛍光体スク
リーンの中央に集束する無偏向時には、固定のフォーカ
ス電圧Vfsより小さく(Vfs>Vfd)、カソード
から放出された電子ビームを偏向して蛍光体スクリーン
の周辺に集束する偏向時には、固定のフォーカス電圧V
fsに等しくなる(Vfs=Vfd)ように設定されて
いる。
【0060】第6グリッドG6は、26〜27kVの高
電圧すなわち陽極電圧が印加されている。
【0061】上述したような電圧を印加することによ
り、カソードK、第1グリッドG1、及び第2グリッド
G2により、3電子ビームを発生しかつ後述する主レン
ズに対する物点を形成する電子ビーム発生部すなわち3
極部21が形成される。また、第3グリッドG2、及び
第3グリッドG3により、3極部21から発生した3電
子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ22が形
成される。さらに、第3グリッドG3、第4グリッドG
4、及び第5グリッドにより、プリフォーカスレンズ2
2によって予備集束された3電子ビームをさらに予備集
束するサブレンズ23が形成される。また、第5グリッ
ドG5、及び第6グリッドG6により、サブレンズ23
によって予備集束された3電子ビームを蛍光体スクリー
ン上に集束する主レンズ24が形成される。
【0062】また、無偏向時には、第3グリッドG3の
第1セグメントG3−1と、第2セグメントG3−2と
の間に電位差が形成され、第1の4極子レンズ25が形
成される。この第1の4極子レンズ25は、第3グリッ
ドG3の第1セグメントG3−1及び第2セグメントG
3−2の互いに対向する面に形成された電子ビーム通過
孔の形状を、上述したような非円形孔としたことによ
り、水平方向Hに集束作用、垂直方向Vに発散作用を有
するように構成される。
【0063】また、この無偏向時には、同時に、第5グ
リッドG5の第1セグメントG5−1と、第2セグメン
トG5−2との間に電位差が形成され、第2の4極子レ
ンズ26が形成される。この第2の4極子レンズ26
は、第5グリッドG5の第1セグメントG5−1及び第
2セグメントG5−2の互いに対向する面に形成された
電子ビーム通過孔の形状を、上述したような非円形孔と
したことにより、水平方向Hに発散作用、垂直方向Vに
集束作用を有するように構成される。
【0064】上述したような構造の電子銃構体におい
て、無偏向時には、図9の(a)に示すように、水平方
向Hの発散角αohは、垂直方向Vの発散角αovに等
しく(αoh=αov)、第1の4極子レンズ25は、
水平方向Hが集束作用、垂直方向Vが発散作用をもたら
し、サブレンズ23は、水平方向Hの集束作用より垂直
方向Vの集束作用の方が強いレンズが形成される。第2
の4極子レンズ26は、水平方向Hが発散作用、垂直方
向Vが集束作用をもたらし、主レンズ24は、水平方向
Hの集束作用が垂直方向Vの集束より強いレンズが形成
される。
【0065】すなわち、この無偏向時には、三極部21
のカソードKから射出された電子ビームは、プリフォー
カスレンズ22を通過し、第1の4極子レンズ25によ
り、水平方向Hに集束作用、および垂直方向Vに発散作
用を受ける。
【0066】続いて、この電子ビームは、サブレンズ2
3により、水平方向Hに弱い集束作用、および垂直方向
Vに強い集束作用を受ける。続いて、この電子ビーム
は、第2の4極子レンズ26により、水平方向Hに発散
作用、および垂直方向Vに集束作用を受ける。最後に、
この電子ビームは、主レンズ24により、水平方向Hに
強い集束作用、および垂直方向Vに弱い集束作用を受
け、蛍光体スクリーン103の中央に集束される。
【0067】この場合、蛍光体スクリーン103に入射
する電子ビームの水平方向Hの入射角αihと、垂直方
向Vの入射角αivは、一致(αih=αiv)してお
り、水平方向Hの倍率Mhが垂直方向Vの倍率Mvに等
しくなる(Mh=Mv)。すなわち、蛍光体スクリーン
103中央において、円形のビームスポットを得ること
ができる。
【0068】次に、偏向時には、図9の(b)に示すよ
うに、水平方向Hの発散角αohは、垂直方向Vの発散
角αovに等しく(αoh=αov)、第1の4極子レ
ンズ25は、水平方向Hの集束作用及び垂直方向Vの発
散作用が共になくなり、レンズ効果をもたらさなくな
る。サブレンズ23は、水平方向Hの集束作用より垂直
方向Vの集束作用の方が強いレンズが形成されており、
第2の4極子レンズ26は、第1の4極子レンズ25と
同様に水平方向Hの発散作用及び垂直方向Vの集束作用
をもたらさなくなる。すなわち、固定のフォーカス電圧
Vfsとダイナミックフォーカス電圧Vfdとが一致す
る(Vfs=5fd)ため、第1の4極子レンズ25及
び第2の4極子レンズ26が形成されない。主レンズ2
4は、水平方向Hの集束作用が垂直方向Vの集束作用よ
り強いレンズが形成される。
【0069】すなわち、偏向時には、三極部21のカソ
ードKから射出された電子ビームは、プリフォーカスレ
ンズ22を通過し、サブレンズ23によって、水平方向
Hに弱い集束作用、垂直方向Vに強い集束作用を受け
る。続いて、この電子ビームは、主レンズ24によって
水平方向Hに強い集束作用、垂直方向Vに弱い集束作用
を受ける。最後に、この電子ビームは、非斉一偏向磁界
に含まれる偏向収差成分30の影響を受け、水平方向H
に発散作用、垂直方向Vに集束作用を受け、蛍光体スク
リーン103上に集束される。
【0070】この場合、蛍光体スクリーン103に入射
する電子ビームの水平方向Hの入射角αihと、垂直方
向Vの入射角αivは、一致(αih=αiv)してお
り、円形のビームスポットを得ることができる。
【0071】この時、水平方向Hの発散角αohと垂直
方向Vの発散角αovは、十分小さい角度であり、電子
ビームは、主レンズ24の球面収差の影響を受けない。
【0072】上述したように、この実施の形態によるカ
ラー陰極線管によれば、電子ビームの偏向量に応じて主
レンズのレンズ強度を可変すると同時に、動的に変化す
る4極子レンズを形成することにより、偏向収差による
電子ビームの垂直方向のにじみの発生を解消することが
できる。また、このカラー陰極線管によれば、2重4極
子方式を採用することにより、蛍光体スクリーン全面に
おいて、ビームスポットの楕円歪みを緩和し、略円形の
ビームスポットを得ることが可能となる。
【0073】さらに、このカラー陰極線管によれば、電
子ビームの水平方向Hの発散角αohと垂直方向Vの発
散角αovが十分小さい角度であり、電子ビームは、主
レンズ24の球面収差の影響を受けない。
【0074】またさらに、このカラー陰極線管によれ
ば、サブレンズは、垂直方向が水平方向より強い集束力
を持つレンズ構成であるため、図8の(a)に示すよう
に、フォーカス電圧Vfの変化に対して、蛍光体スクリ
ーン上での電子ビームスポットの変化が少なくなる特性
が得られる。すなわち、カラー陰極線管外部から印加さ
れるパラボラ状のフォーカス電圧Vfdが所定の電圧よ
り若干ずれる現象が発生した場合でも電子ビームのビー
ムスポット径の劣化が少なく、画質の劣化を最小限に押
さえることができる。
【0075】したがって、蛍光体スクリーン全面でビー
ムスポットの楕円歪を抑制し、蛍光体スクリーン全面で
良好なフォーカス特性を得られる安定した性能を有する
カラー陰極線管を提供することができる。
【0076】なお、この発明のカラー陰極線管は、上述
した実施の形態の構成に限定されるものではない。
【0077】例えば、図10に示すような電子銃構体
は、以下のように構成されている。すなわち、基本的な
構成は、上述した実施の形態と同様の構造であって、第
3グリッドG3の第1セグメントG3−1と、第5グリ
ッドG5の第2セグメントG5−2とが接続され、第3
グリッドG3の第2セグメントG3−2と、第5グリッ
ドG5の第1セグメントG5−1とが接続されている。
この場合、第3グリッドG3の第1セグメントG3−1
は、その第2セグメントG3−2との対向面に、垂直方
向Vに長軸をもつ非円形の電子ビーム通過孔を有すると
ともに、第2セグメントG3−2は、その第1セグメン
トG3−1との対向面に、水平方向Hに長軸をもつ非円
形の電子ビーム通過孔を有している。
【0078】このような構造の各グリッドに所定の電圧
を印加することにより、第3グリッドG3の第1セグメ
ントG3−1と第2セグメントG3−2との間に、水平
方向Hに発散作用、垂直方向Vに集束作用を有する第1
の4極子レンズが形成され、第5グリッドG5の第1セ
グメントG5−1と第2セグメントG5−2との間に、
水平方向Hに集束作用、垂直方向Vに発散作用を有する
第2の4極子レンズが形成される。
【0079】このような構成とすることにより、上述し
た実施の形態と同様の効果が得られる。
【0080】また、図11に示すような電子銃構体は、
以下のように構成されている。すなわち、第3グリッド
G3は、1つのセグメントによって構成されている。第
5グリッドG5は、第1セグメントG5−1、第2セグ
メントG5−2、及び第3セグメントG5−3によって
構成されている。
【0081】第5グリッドG5の第1セグメントG5−
1は、第2セグメントG5−2との対向面に、垂直方向
Vに長軸を持つ非円形の電子ビーム通過孔を有し、第2
セグメントG5−2は、第1セグメントG5−1との対
向面に、水平方向Hに長軸を持つ非円形の電子ビーム通
過孔を有している。
【0082】第3グリッドG3は、第5グリッドG5の
第2セグメントG5−2に接続され、これらに固定のフ
ォーカス電圧Vfsが印加されている。また、第5グリ
ッドG5の第1セグメントG5−1は、第3セグメント
G5−3に接続され、これらに電子ビームの偏向量にと
もなってパラボラ状に変化するダイナミックフォーカス
電圧Vfdが印加されている。
【0083】上述したような電圧を印加することによ
り、第5グリッドG5内の第1セグメントG5−1と第
2セグメントG5−2との間に、水平方向Hに発散作
用、垂直方向Vに集束作用を有する第1の4極子レンズ
が形成される。また、第5グリッドG5内の第2セグメ
ントG5−2と第3セグメントG5−3との間に、水平
方向Hに集束作用、垂直方向Vに発散作用を有する第2
の4極子レンズが形成される。
【0084】このような構成とすることにより、上述し
た実施の形態と同様の効果が得られる。
【0085】また、図示しないが、第4グリッドG4
に、垂直方向Vに長軸を持つ非円形の電子ビーム通過孔
を形成した場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0086】第3グリッドG3の第4グリッドG4との
対向面、及び第5グリッドG5の第4グリッドG4との
対向面に、水平方向Hに長軸を持つ非円形の電子ビーム
通過孔を形成した場合にも同様の効果を得ることができ
る。
【0087】第3グリッドG3の第4グリッドG4との
対向面、及び第5グリッドG5の第4グリッドG4との
対向面に、電子ビーム通過孔の垂直方向Vに溝を形成し
た場合も同様の効果を得ることができる。
【0088】以上説明した通り、この発明のカラー陰極
線管によれば、カソード及びこのカソードから蛍光体ス
クリーン方向に配列された複数個のグリッド電極を有
し、これらカソード及び複数個のグリッド電極によりカ
ソード側から順次電子ビームを発生する電子ビーム発生
部、この電子ビーム発生部からの電子ビームを予備集束
するプリフォーカスレンズ、このプリフォーカスレンズ
で予備集束された電子ビーム更に予備集束するサブレン
ズ、サブレンズで予備集束された電子ビームを最終的に
蛍光体スクリーン上に集束する主レンズを形成する電子
銃構体を内装している。
【0089】サブレンズは、水平方向の集束力が垂直方
向よりも弱く、主レンズは、水平方向の集束力が垂直方
向よりも強い。プリフォーカスレンズとサブレンズとの
間には、第1の4極子レンズを形成し、サブレンズと主
レンズとの間には、第2の4極子レンズを形成する。
【0090】第1の4極子レンズを形成する少なくとも
1つのグリッドおよび第2の4極子レンズを形成する少
なくとも1つのグリッドには、偏向磁界に同期してパラ
ボラ状に変化し、無偏向時より偏向時の方が高くなるダ
イナミックフォーカス電圧が印加される。このダイナミ
ックフォーカス電圧が次第に増加するにしたがって、第
1の4極子レンズは、水平方向の集束作用及び垂直方向
の発散作用が弱くなり、第2の4極子レンズは、水平方
2向の発散作用及び垂直方向の集束作用が弱くなる。
【0091】このような構成により、蛍光体スクリーン
に入射する電子ビームの水平方向及び垂直方向の入射角
は、常に一致し、蛍光体スクリーン全面で円形のビーム
スポットを得ることができる。
【0092】また、ダイナミックフォーカス電圧が所定
の電圧に対してずれた場合においても、ビームスボット
径の劣化は少なく、安定したフォーカス特性を供給する
ことができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、蛍光体スクリーン全面でビームスポットの楕円歪を
抑制し、蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス特性
を得られる安定した性能を有する陰極線管を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の陰極線管に適用されるイン
ライン型電子銃構体の構成を概略的に示す水平断面図で
ある。
【図2】図2は、図1に示した電子銃構体の第4グリッ
ドの構造を概略的に示す図であり、(a)は、蛍光体ス
クリーン側から見た正面図、(b)は、側面から見た側
面図、(c)は、上面から見た上面図である。
【図3】図3は、この発明の陰極線管の構造の一実施の
形態を概略的に示す水平断面図である。
【図4】図4は、従来の電子銃構体の構成を概略的に示
す水平断面図である。
【図5】図5の(a)は、従来の電子銃構体において、
蛍光体スクリーン上のビームスポットに発生するにじみ
を説明するための図であり、(b)は、従来の電子銃構
体において、蛍光体スクリーン上のビームスポットに発
生する楕円歪を説明するための図である。
【図6】図6の(a)及び(b)は、それぞれ無偏向時
及び偏向時における従来の電子銃構体の光学的なレンズ
モデルを示す図である。
【図7】図7の(a)及び(b)は、それぞれ無偏向時
及び偏向時における従来の2重4極子レンズ方式を採用
した電子銃構体の光学的なレンズモデルを示す図であ
る。
【図8】図8の(a)及び(b)は、一般的なQPF型
電子銃構体によるサブレンズと主レンズとのレンズ強度
のバランスを変更した場合のフォーカス電圧Vfに対す
るスポットサイズの変化を示す図である。
【図9】図9の(a)及び(b)は、それぞれ無偏向時
及び偏向時におけるこの発明の陰極線管に適用される電
子銃構体の光学的なレンズモデルを示す図である。
【図10】図10は、この発明の陰極線管に適用可能な
他の電子銃構体の構造を概略的に示す水平断面図であ
る。
【図11】図11は、この発明の陰極線管に適用可能な
さらに他の電子銃構体の構造を概略的に示す水平断面図
である。
【図12】図12は、従来の電子銃構体の構成を概略的
に示す水平断面図である。
【符号の説明】
K(R、G、B)…カソード G1…第1グリッド G2…第2グリッド G3…第3グリッド G3−1…第1セグメント G3−2…第2セグメント G4…第4グリッド G5…第5グリッド G5−1…第1セグメント G5−2…第2セグメント G5−3…第3セグメント G6…第6グリッド 21…三極部 22…プリフォーカスレンズ 23…サブレンズ 24…主レンズ 25…第1の4極子レンズ 26…第2の4極子レンズ 103…蛍光体スクリーン 107…電子銃構体 108…偏向ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武川 勉 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5C041 AA02 AA12 AA14 AB07 AC04 AC35 AD03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カソード及びこのカソードから蛍光体スク
    リーン側に順に配列された複数のグリッド電極を有する
    とともに電子ビームを放出する電子銃構体と、電子銃構
    体から放出された電子ビームを水平方向及び垂直方向に
    偏向する偏向磁界を形成する偏向装置と、を備えた陰極
    線管において、 前記電子銃構体は、 電子ビームを発生する電子ビーム発生部と、 この電子ビーム発生部からの電子ビームを予備集束する
    プリフォーカスレンズと、 水平方向の集束力が垂直方向の集束力より弱いレンズ作
    用を有し、プリフォーカスレンズで予備集束された電子
    ビームをさらに予備集束するサブレンズと、 水平方向の集束力が垂直方向の集束力より強いレンズ作
    用を有し、サブレンズで予備集束された電子ビームを蛍
    光体スクリーン上に集束する主レンズと、 前記電子銃構体から放出された電子ビームを蛍光体スク
    リーンの中央に集束する無偏向時に、プリフォーカスレ
    ンズから前記主レンズまでの間に第1の多極子レンズ及
    び第2の多極子レンズを形成し、電子ビームを偏向して
    蛍光体スクリーンの周辺に集束する偏向時に、前記電子
    ビームの偏向量の増大に伴って前記第1及び第2の多極
    子レンズのレンズ作用を減少するような電圧を、前記電
    子銃構体の各グリッド電極に供給する電圧供給手段と、 を備えたことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】前記第1の多極子レンズのレンズ作用は、
    水平方向に集束作用を有し、垂直方向に発散作用を有す
    るとともに、 前記第2の多極子レンズのレンズ作用は、水平方向に発
    散作用を有し、垂直方向に集束作用を有することを特徴
    とする請求項1に記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】前記第1の多極子レンズのレンズ作用は、
    水平方向に発散作用を有し、垂直方向に集束作用を有す
    るとともに、 前記第2の多極子レンズのレンズ作用は、水平方向に集
    束作用を有し、垂直方向に発散作用を有することを特徴
    とする請求項1に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】前記電圧供給手段は、前記第1の多極子レ
    ンズを形成する少なくとも一つのグリッド電極、前記第
    2の多極子レンズを形成する少なくとも一つのグリッド
    電極、前記主レンズを形成する少なくとも一つのグリッ
    ド電極に、前記偏向磁界に同期して動的に変化する電圧
    を供給することを特徴とする請求項1に記載の陰極線
    管。
  5. 【請求項5】前記電圧供給手段が供給する電圧は、無偏
    向時に最も小さく、隣接するグリッド電極に印加された
    電圧との間に最大の電位差を形成し、偏向時において、
    電子ビームの偏向量の増大に伴って増加し、最も電子ビ
    ームの偏向量が大きい時に隣接するグリッド電極に印加
    された電圧との間に最小の電位差を形成することを特徴
    とする請求項4に記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】前記電圧供給手段は、最も電子ビームの偏
    向量が大きい時に、第1及び第2の多極子レンズのレン
    ズ作用を消滅させる電圧を供給することを特徴とする請
    求項5に記載の陰極線管。
  7. 【請求項7】前記第1の多極子レンズは、前記プリフォ
    ーカスレンズと前記サブレンズとの間に形成し、前記第
    2の多極子レンズは、前記サブレンズと前記主レンズと
    の間に形成することを特徴とする請求項1に記載の陰極
    線管。
  8. 【請求項8】第1の多極子レンズ及び第2の多極子レン
    ズは、前記サブレンズと前記主レンズとの間に形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
  9. 【請求項9】前記電子銃構体は、カソードから蛍光体ス
    クリーンに向かって順に配列された、第1グリッド、第
    2グリッド、第3グリッドの第1セグメント、第3グリ
    ッドの第2セグメント、第2グリッドに電気的に接続さ
    れた第4グリッド、第3グリッドの第1セグメントに電
    気的に接続された第5グリッドの第1セグメント、第3
    グリッドの第2セグメントに電気的に接続された第5グ
    リッドの第2セグメント、及び第6グリッドを有し、 前記電圧供給手段は、無偏向時において、第3グリッド
    の第1セグメントと第2セグメントとの間に第1の多極
    子レンズを形成し、第3グリッドの第2セグメント乃至
    第5グリッドの第1セグメントの間にサブレンズを形成
    し、第5グリッドの第1セグメントと第2セグメントと
    の間に第2の多極子レンズを形成し、第5グリッドの第
    2セグメントと第6グリッドとの間に主レンズを形成す
    るような電圧を供給することを特徴とする請求項1に記
    載の陰極線管。
  10. 【請求項10】前記電子銃構体は、カソードから蛍光体
    スクリーンに向かって順に配列された、第1グリッド、
    第2グリッド、第3グリッドの第1セグメント、第3グ
    リッドの第2セグメント、第2グリッドに電気的に接続
    された第4グリッド、第3グリッドの第2セグメントに
    電気的に接続された第5グリッドの第1セグメント、第
    3グリッドの第1セグメントに電気的に接続された第5
    グリッドの第2セグメント、及び第6グリッドを有し、 前記電圧供給手段は、無偏向時において、第3グリッド
    の第1セグメントと第2セグメントとの間に第1の多極
    子レンズを形成し、第3グリッドの第2セグメント乃至
    第5グリッドの第1セグメントの間にサブレンズを形成
    し、第5グリッドの第1セグメントと第2セグメントと
    の間に第2の多極子レンズを形成し、第5グリッドの第
    2セグメントと第6グリッドとの間に主レンズを形成す
    るような電圧を供給することを特徴とする請求項1に記
    載の陰極線管。
  11. 【請求項11】前記電子銃構体は、カソードから蛍光体
    スクリーンに向かって順に配列された、第1グリッド、
    第2グリッド、第3グリッド、第2グリッドに電気的に
    接続された第4グリッド、第5グリッドの第1セグメン
    ト、第3グリッドに電気的に接続された第5グリッドの
    第2セグメント、第5グリッドの第1セグメントに電気
    的に接続された第3セグメント、及び第6グリッドを有
    し、 前記電圧供給手段は、無偏向時において、第3グリッド
    乃至第5グリッドの第1セグメントの間にサブレンズを
    形成し、第5グリッドの第1セグメントと第5グリッド
    の第2セグメントとの間に第1の多極子レンズを形成
    し、第5グリッドの第2セグメントと第3セグメントと
    の間に第2の多極子レンズを形成し、第5グリッドの第
    3セグメントと第6グリッドとの間に主レンズを形成す
    るような電圧を供給することを特徴とする請求項1に記
    載の陰極線管。
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