JPH07220650A - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JPH07220650A
JPH07220650A JP966394A JP966394A JPH07220650A JP H07220650 A JPH07220650 A JP H07220650A JP 966394 A JP966394 A JP 966394A JP 966394 A JP966394 A JP 966394A JP H07220650 A JPH07220650 A JP H07220650A
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JP
Japan
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resistor
voltage
picture tube
electrode
terminal portion
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Application number
JP966394A
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English (en)
Inventor
Takahiro Hasegawa
隆弘 長谷川
Kazunori Sato
和則 佐藤
Shunji Okubo
俊二 大久保
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】主レンズ部が順次蛍光体スクリーン方向に配置
された集束電極G5、1個または複数個の中間電極Gm1,Gm
2 および最終加速電極G6からなる電子銃26を有するカラ
ー受像管において、陽極電圧を所定の電圧に分割して中
間端子部44a,45a から中間電極に供給する第1の抵抗器
27a と、この第1の抵抗器の中間端子部を取囲むように
近接して設けられた導電性遮蔽素子47,48 と、陽極電圧
を第1の抵抗器の中間端子部の電圧よりも低い電圧に分
割してその中間端子部を取囲む導電性遮蔽素子に供給す
る第2の抵抗器27b とを設けた。 【効果】 中間電極の電圧が変化するために生ずるフォ
ーカス特性の劣化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管に係
り、特に電子銃の主レンズ部を構成する電極の電圧の変
化によるフォーカス特性の劣化を防止するようにしたカ
ラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、電子銃から放出
される3電子ビームを偏向装置の発生する水平、垂直偏
向磁界により偏向し、この3電子ビームをシャドウマス
クにより選別して、3色蛍光体層からなる蛍光体スクリ
ーンを走査することにより、カラー画像を表示する構造
に形成されている。このようなカラー受像管において、
電子銃から放出される3電子ビームを、同一水平面上を
通る一列配置の3電子ビームとし、偏向装置の発生する
水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレ
ル形に歪ませた非斉一磁界として、上記一列配置の3電
子ビームを自己集中するように構成したセルフコンバー
ゼンス・インライン型カラー受像管が、現在カラー受像
管の主流となっている。
【0003】一般にカラー受像管の蛍光体スクリーン上
に描かれる画像品位を良好にするためには、蛍光体スク
リーン上のビームスポットの形状を良好にして、解像度
を向上させることが必要である。しかし上記セルフコン
バーゼンス・インライン型カラー受像管については、偏
向磁界が非斉一であるために、画面上のビームスポット
が歪み、解像度が劣化するという問題がある。すなわ
ち、図5に示すように、画面中央部のビームスポット1
a をほぼ真円としても、画面周辺部のビームスポット1
b は、水平方向に長い楕円状の高輝度コア部2と垂直方
向に延びた低輝度ハロー部3をもつ形状に歪み、画面周
辺部の解像度がいちじるしく劣化する。
【0004】この画面周辺部のビームスポット1b の歪
みは、図6(a)および(b)に3電子ビーム4B ,4
G ,4R のうち、一方のサイドビーム4R について示す
ように、水平、垂直偏向磁界5H ,5V を通過すると
き、水平方向には集束が弱められ、逆に垂直方向には集
束が強められるためである。
【0005】このような偏向歪による解像度の劣化を改
善する一手段として、本発明者に係る特開昭64−38
947号公報には、図7に示す構造の電子銃7が示され
ている。この電子銃7は、水平方向(X方向)に一列配
置された3個のカソードKB,KG ,KR 、これらカソ
ードKB ,KG ,KR を各別に加熱する3個のヒータ
(図示せず)、上記カソードKB ,KG ,KR から順次
蛍光体スクリーン方向に所定間隔で配置された第1乃至
第6グリッドG1 〜G6 、その第5、第6グリッドG5
,G6 間に配置された2個の中間電極Gm1,Gm2およ
び第6グリッドG6の蛍光体スクリーン側に取付けられ
たシールド・カップSC を有する。
【0006】この電子銃7の各電極には、3個のカソー
ドKB ,KG ,KR に対応して、3個の電子ビーム通過
孔が形成されている。その電子ビーム通過孔は、筒状電
極からなる第5グリッドG5 の中間電極Gm1との対向面
の電子ビーム通過孔8B ,8G ,8R および第6グリッ
ドG6 の中間電極Gm2との対向面の電子ビーム通過孔9
B ,9G ,9R 以外は、円形であるが、上記電子ビーム
通過孔8B ,8G ,8R および9B ,9G ,9R は、そ
れぞれ水平方向に長い横長の非円形孔または板厚を薄く
した円形孔に形成されている。
【0007】この電子銃7では、第5グリッドG5 、2
個の中間電極Gm1,Gm2および第6グリッドG6 によ
り、3電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に集束
する主レンズ部が形成される。その集束電極としての第
5グリッドG5 には、偏向装置の電子ビームの偏向に同
期して変化するダイナミック・フォーカス電圧VD が印
加され、最終加速電極である第6グリッドG6 には、高
圧の陽極電圧Eb が印加される。また中間電極Gm1,G
m2には、電子銃7に接近して配置された抵抗器10によ
り陽極電圧を分割して、それぞれ所定の電圧が印加され
る。
【0008】このように電子銃7を構成すると、主レン
ズ部には、第5グリッドG5 とこれに隣接する中間電極
Gm1とにより、3電子ビームを水平方向に対し相対的に
垂直方向に強く集束する第1の四極子レンズが形成さ
れ、第6グリッドG6 とこれに隣接する中間電極Gm2と
により、水平方向に対し相対的に垂直方向に強く発散す
る第2の四極子レンズが形成される。これら第1、第2
の四極子レンズは、3電子ビームが画面の中央に向かう
ときは平衡し、画面中央では、ほぼ円形のビームスポッ
トが得られる。これに対し、3電子ビームが画面の周辺
部に向かうときは、第5グリッドG5 のダイナミック・
フォーカス電圧が上昇し、第5グリッドG5 と中間電極
Gm1との電位差が小さくなり、第1の四極子レンズの集
束作用が弱まる。その結果、相対的に第2の四極子レン
ズの発散作用が強まり、3電子ビームは、主として垂直
方向に発散され、偏向磁界から受ける垂直方向に強く集
束される偏向歪を相殺し、画面周辺部のビームスポット
の形状を良好にすることができる。
【0009】そのためには、主レンズを形成する電極、
なかでも中間電極Gm1,Gm2に所定の電圧を安定にする
ことが必要条件である。この中間電極Gm1,Gm2に印加
される電圧が変化すると、第1、第2の四極子レンズの
平衡が崩れ、画面中央のビームスポットが非円形とな
り、フォーカス特性が劣化する。またこの画面中央のビ
ームスポットの変化が画面周辺部にも影響し、所望の特
性が得られなくなる。
【0010】この中間電極Gm1,Gm2に印加される電圧
が変化する原因の一つに、抵抗器10の短絡がある。す
なわち、抵抗器10は、高電圧が印加される電極を有す
る電子銃7に接近して配置され、強電界にさらされてお
り、耐電圧的に厳しい条件下にある。特に中間電極Gm
1,Gm2に接続される中間端子部11,12は、高圧の
陽極電圧が印加される電極(第6グリツドG6 )に比較
的近い位置にあるため、抵抗器10の陽極電圧が印加さ
れる陽極端子部13と上記中間端子部11,12との間
にごみやバリなどが付着あるいは形成され、この抵抗器
10にリーク電流が流れることがある。この場合、見掛
け上、陽極端子部13と中間端子部11,12との間の
抵抗値が小さくなったことになり、中間電極Gm1,Gm2
の電位が所定の電位よりも高くなり、フォーカス特性を
劣化することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、セルフ
コンバーゼンス・インライン型カラー受像管は、偏向装
置の発生する水平、垂直偏向磁界が非斉一であるため、
特に画面周辺部のビームスポットが歪み、解像度が劣化
するという問題がある。この偏向歪による解像度の劣化
を改善する一手段として、電子銃の主レンズ部を集束電
極(第5グリッド)、2個の中間電極および最終加速電
極(第6グリッド)で形成し、その集束電極に電子ビー
ムの偏向に同期して変化するダイナミック・フォーカス
電圧を、最終加速電極に陽極電圧を印加し、2個の中間
電極に、電子銃に接近して配置された抵抗器により陽極
電圧を分割して、所定の電圧を印加するように構成され
た電子銃がある。
【0012】この電子銃では、集束電極とこれに隣接す
る中間電極とにより、3電子ビームを水平方向に対し相
対的に垂直方向に強く集束する第1の四極子レンズが形
成され、最終加速電極とこれに隣接する中間電極とによ
り、水平方向に対し相対的に垂直方向に強く発散する第
2の四極子レンズが形成される。これら第1、第2の四
極子レンズは、3電子ビームが画面の中央に向かうとき
は平衡し、画面中央では、ほぼ円形のビームスポットが
得られる。これに対し、3電子ビームが画面の周辺部に
向かうときは、集束電極のダイナミック・フォーカス電
圧の上昇により、集束電極とこれに隣接する中間電極と
の電位差が小さくなり、第1の四極子レンズの集束作用
が弱まり、相対的に第2の四極子レンズの発散作用が強
まり、3電子ビームは、主として垂直方向に発散され、
偏向磁界から受ける垂直方向に強く集束される偏向歪を
相殺して、画面周辺部のビームスポットの形状を良好に
することができる。
【0013】しかしこの電子銃については、抵抗器が電
子銃に接近して配置され、強電界にさらされているた
め、耐電圧的に厳しい条件下にある。特に中間電極に接
続される中間端子部は、陽極電圧が印加される最終加速
電極に比較的近い位置にあるため、抵抗器の陽極端子部
と中間端子部との間にごみやバリなどが付着あるいは形
成され、抵抗器にリーク電流が流れることがある。この
場合、見掛け上、陽極端子部と中間端子部との間の抵抗
値が小さくなったことになり、中間電極の電位が所定の
電位よりも高くなり、フォーカス特性が劣化するという
問題がある。
【0014】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、抵抗器にリーク電流が流れても、
主レンズ部に形成される四極子レンズの平衡がくずれな
いカラー受像管を構成することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】電子ビーム発生部からの
電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に集束する主
レンズ部を有し、この主レンズ部が順次蛍光体スクリー
ン方向に配置された集束電極、1個または複数個の中間
電極および陽極電圧が印加される最終加速電極からなる
電子銃を有するカラー受像管において、陽極電圧を分割
して中間電極に対応して設けられた1個または複数個の
中間端子部から中間電極に所定の電圧を供給する第1の
抵抗器と、この第1の抵抗器の1個または複数個の中間
端子部を各別に取囲むように近接して設けられた導電性
遮蔽素子と、陽極電圧を第1の抵抗器の中間端子部の電
圧よりも低い電圧に分割してその中間端子部に近接して
設けられた導電性遮蔽素子に供給する第2の抵抗器とを
設けた。
【0016】また、絶縁基板を共通とし、第1の抵抗器
を絶縁基板の第1の面に形成し、第2の抵抗器を絶縁基
板の第2の面に形成した。
【0017】さらに、その第1の抵抗器を電子銃側に配
置し、第2の抵抗器を電子銃の反対側に配置した。
【0018】また、第1の抵抗器と第2の抵抗器とをそ
れぞれ独立の絶縁基板に形成した。
【0019】
【作用】上記のように構成すると、第1の抵抗器の中間
端子部よりも、これを取囲むように近接して設けられる
導電性遮蔽素子を第1の抵抗器の陽極端子部に接近させ
ることができ、しかも第2の抵抗器によりその導電性遮
蔽素子に第1の抵抗器の中間端子部の電圧よりも低い電
圧が供給されるため、第1の抵抗器にリーク電流が流れ
ても、そのリーク電流は、ほとんどが導電性遮蔽素子に
流込み、第1の抵抗器の中間端子部にリーク電流が流れ
ないようにすることができる。その結果、中間電極を所
定の電位に保持することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0021】図3にその一実施例であるセルフコンバー
ゼンス・インライン型カラー受像管を示す。このカラー
受像管は、パネル20およびこのパネル20に一体に接
合された漏斗状のファンネル21からなる外囲器を有
し、そのパネル20の内面に、青、緑、赤に発光するス
トライプ状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン2
2が形成され、この蛍光体スクリーン22に対向して、
その内側にシャドウマスク23が配置されている。一
方、ファンネル21のネック24内に、同一水平面上を
通るセンタービーム25G および一対のサイドビーム2
5B ,25R からなる一列配置の3電子ビーム25B ,
25G 、25R を放出する電子銃26が配置されてい
る。またこの電子銃26に接近して、ネック24内に第
1、第2の抵抗器27a ,27b が配置されている。
【0022】なお、29は、ファンネル21の径大部3
0に設けられた陽極端子、31は、ファンネル21の径
大部29の内面からネック24の隣接部内面にかけて塗
布形成された内面導電膜、32は、後述する電子銃26
のシールド・カップに取付けられて内面導電膜31に圧
接するバルブスペーサー、33は、ネック24端部を封
止しているステムを気密に貫通するステムピン、34
は、ファンネル21の外側に装着され、ピンクッション
形水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発生する
偏向装置である。
【0023】上記電子銃26は、図1に示すように、水
平方向に一列配置された3個のカソードKB ,KG ,K
R 、これらカソードKB ,KG ,KR を各別に加熱する
3個のヒータ(図示せず)、上記カソードKB ,KG ,
KR から順次蛍光体スクリーン方向に所定間隔で配置さ
れた第1乃至第6グリッドG1 〜G6 、その第5、第6
グリッドG5 ,G6 間に配置された2個の中間電極Gm
1,Gm2および第6グリッドG6 の蛍光体スクリーン側
に取付けられたシールド・カップSC を有し、そのカソ
ードKB ,KG ,KR 、ヒータ、第1乃至第6グリッド
G1 〜G6 および中間電極Gm1,Gm2が一対の棒状絶縁
支持体(図示せず)により、一体に固定された構造に形
成されている。
【0024】その第1、第2グリッドG1 ,G2 は、そ
れぞれ比較的板厚の薄い一体構造の板状電極から、第
3、第4、第5、第6グリッドG3 ,G4 ,G5 ,G6
は、それぞれ一体構造の筒状電極から、中間電極Gm1,
Gm2は、それぞれ比較的板厚の厚い一体構造の板状電極
からなる。その第1、第2、第3、第4グリッドG1 ,
G2 ,G3 ,G4 ,第5グリッドG5 の第4グリッドG
4 との対向面、中間電極Gm2、第6グリッドG6 のシー
ルド・カップSC との対向面およびシールド・カップS
C の第6グリッドG6 との対向面には、3個のカソード
KB ,KG ,KRに対応して、一列配置の3個の円形電
子ビーム通過孔が設けられている。また第5グリッドG
5 の中間電極Gm1との対向面には、3個のカソードKB
,KG ,KR に対応して、一列配置に水平方向に長い
横長の非円形孔または板厚を1mm以下に薄くした円形孔
からなる3個の電子ビーム通過孔8B ,8G ,8R が、
また第6グリッドG6 の中間電極Gm2との対向面にも、
3個のカソードKB ,KG ,KR に対応して、同様の3
個の電子ビーム通過孔9B ,9G ,9R が設けられてい
る。なお、中間電極Gm2の一対のサイドビーム通過孔3
6B ,36R は、中間電極Gm1の一対のサイドビーム通
過孔に対して、センタービーム通過孔36G から離れる
方向に偏心している。
【0025】また上記第1、第2の抵抗器27a ,27
b は、絶縁基板40を共通とし、この共通の絶縁基板4
0の第1の面に第1の抵抗器27a が、その裏側の第2
の面に第2の抵抗器27b が設けられたものとなってい
る。この絶縁基板40を共通として形成された抵抗器2
7a ,27b は、管軸Zに沿って上記電子銃26の一
側、好ましくは、電子銃26の各電極を一体に固定する
棒状絶縁支持体の背面(ネック内面との対向面)に、第
1の抵抗器27a を棒状絶縁支持体側とし、第2の抵抗
器27b をネック内面に対向させて配置されている。
【0026】その第1抵抗器27a は、絶縁基板40の
第1の面に形成された抵抗部41a、この抵抗部41a
に接続されて絶縁基板40の第1の面の一端部(シール
ド・カップSC 側端部)に形成された陽極端子部42a
、他端部(カソードKB ,KG ,KR 側端部)に形成
されたアース端子部43a および中間部に形成された2
個の中間端子部44a ,45a を有する。その陽極端子
部42a は、電子銃26の蛍光体スクリーン22側のシ
ールド・カップSC に接続され、アース端子部43a
は、ステムピン33を介して直接または可変抵抗器46
a を介して接地されている。また2個の中間端子部44
a ,45a は、それぞれ電子銃26の中間電極Gm1,G
m2に接続されている。それによりこの第1抵抗器27a
は、図3に示したように、ファンネル21の径大部29
に設けられた陽極端子29、内面導電膜31、この内面
導電膜31に圧接するバルブスペーサー32およびシー
ルド・カップSC を介して陽極端子部42a に供給され
た陽極電圧Eb を抵抗部41aにより所定の電圧に分割
して、中間端子部44a から中間電極Gm1に陽極電圧E
b の約40%の電圧を、また中間端子部45a から中間
電極Gm2に陽極電圧Ebの約65%の電圧を供給するも
のとなっている。
【0027】また第2の抵抗器27b は、絶縁基板40
の第2の面に形成された抵抗部41b 、この抵抗部41
b に接続されて絶縁基板40の第2の面の一端部に形成
された陽極端子部42b 、他端部に形成されたアース端
子部43b および中間部に形成された2個の中間端子部
44b ,45b を有する。その陽極端子部42b は、電
子銃26の蛍光体スクリーン22側のシールド・カップ
SC に接続され、アース端子部43b は、ステムピン3
3を介して直接または可変抵抗器45b を介して接地さ
れている。また2個の中間端子部44b ,45b は、そ
れぞれ上記第1抵抗器27a の各中間端子部44a ,4
5a を各別に取囲むように接近して絶縁基板40の第1
の面に設けられた導電遮蔽素子47,48に接続されて
いる。これら導電遮蔽素子47,48は、図2に中間端
子部44a に接近して設けられた導電遮蔽素子47につ
いて示すように、金属環状体からなる。この第2の抵抗
器27b は、ファンネル21の径大部30に設けられた
陽極端子29、内面導電膜31、この内面導電膜31に
圧接するバルブスペーサー32およびシールド・カップ
SC を介して陽極端子部42b に供給される陽極電圧E
b を抵抗部41b により分割して、導電遮蔽素子46に
上記中間電極Gm1に供給する第1抵抗器27a の中間端
子部44a の電圧よりも低い(陽極電圧Eb の約40%
程度)電圧を、また導電遮蔽素子47に中間端子部45
a の電圧よりも低い(陽極電圧Eb の約65%程度)電
圧を供給するものとなっている。
【0028】なお、図2において、49は、中間端子部
44a と中間電極Gm1とを接続するリード線、50は、
中間端子部44b と導電遮蔽素子47とを接続するリー
ド線である。
【0029】このカラー受像管では、電子銃26の3個
のカソードKB ,KG ,KR に約180Vの直流電圧に
映像信号の重畳された電圧が印加され、第1グリッドG
1 は接地され、第2グリッドG2 と第4グリッドG4 と
は管内で接続されて、これら電極には約800Vの直流
電圧が、第3グリッドG3 と第5グリッドG5 (集束電
極)も管内で接続され、これら電極には約8〜9 kVの
直流電圧に偏向装置の電子ビームの偏向に同期して変化
するパラボラ状の電圧が重畳されたダイナミック・フォ
ーカス電圧VD が印加される。一方、中間電極Gm1に
は、分割用抵抗器27a により、その一端部の陽極端子
部42a に供給される陽極電圧Eb を分割して、中間端
子部44a から陽極電圧Eb の約40%の電圧が、中間
電極Gm2には、中間端子部45a から陽極電圧Eb の約
65%の電圧が印加される。また第6グリッドG6 (最
終加速電極)には、ファンネルに設けられた陽極端子3
0および内面導電膜31などを介して、約30 kVの陽
極電圧Eb が印加される。
【0030】このような電圧の印加により、3個のカソ
ードKB ,KG ,KR および第1、第2、第3グリッド
G1 ,G2 ,G3 により電子ビーム発生部が形成され、
各カソードKB ,KG ,KR から放出される3電子ビー
ムは、第1、第2グリッドG1 ,G2 近傍でクロスオー
バーを形成したのち発散し、第2、第3グリッドG2,
G3 により形成されるプリフォーカスレンズにより予備
集束される。ついで第3、第4、第5グリッドG3 ,G
4 ,G5 により形成される補助レンズにより、さらに集
束され、その後、第5グリッドG5 、2個の中間電極G
m1.Gm2、第6グリッドG6 により形成される主レンズ
部により、最終的に蛍光体スクリーン上に集束される。
【0031】この3電子ビームを最終的に蛍光体スクリ
ーン上に集束する主レンズ部は、特にこの電子銃26に
おいては、第5グリッドG5 とこれに隣接する中間電極
Gm1とにより形成される第1の四極子レンズと、第6グ
リッドG6 とこれに隣接する中間電極Gm2とにより形成
される第2の四極子レンズとを含む。その第1の四極子
レンズは、3電子ビームを水平方向に対して、相対的に
垂直方向に強く集束し、第2の四極子レンズは、逆に水
平方向に対して、相対的に垂直方向に強く発散するもの
となっている。しかもこれら第1、第2の四極子レンズ
は、3電子ビームが画面の中央に向かうときは平衡し、
画面中央では、ほぼ円形のビームスポットが得られるよ
うになっている。また3電子ビームが画面の周辺部に向
かうときは、第5グリッドG5 に印加されるダイナミッ
ク・フォーカス電圧の上昇により、第5グリッドG5 と
中間電極Gm1との電位差が小さくなり、第1の四極子レ
ンズの集束作用が弱まって、相対的に第2の四極子レン
ズの発散作用が強まり、偏向装置による相対的に垂直方
向に過集束にする偏向歪を相殺して、画面周辺部のビー
ムスポットもほぼ円形にする。
【0032】ところで、上記のようにカラー受像管を構
成すると、何らかの原因により、第1の抵抗器27a の
陽極端子部43a と中間端子部44a ,45a との間に
リーク電流が流れても、中間電極Gm1,Gm2の電位の上
昇を避けて、これら中間電極Gm1,Gm2を安定に所定の
電位に保って、フォーカス特性の劣化を防止することが
できる。
【0033】今、たとえば第1の抵抗器27a の陽極端
子部42a と中間端子部45a との間にリーク電流が流
れる場合について説明すると、中間端子部45a のまわ
りには、導電性遮蔽素子48が配置され、中間端子部4
5a はこの導電性遮蔽素子48により取囲まれ、中間端
子部45a よりも導電性遮蔽素子48の方が陽極端子部
42a に近いため、抵抗器27a の表面に沿って流れる
通常の沿面リーク電流は、導電性遮蔽素子47に流込
み、第2の抵抗器27b の中間端子部45b から抵抗部
41b を通ってアースに流れ落ちる。このリーク電流に
より、第2の抵抗器27b の中間端子部45b とアース
端子部43b との間を流れる電流が増加し、中間端子部
45b および導電性遮蔽素子48の電位が上昇する。し
かし中間端子部45a は、導電性遮蔽素子48と電気的
に絶縁されているので、中間端子部45a の電位は上昇
せず、この中間端子部45a に接続されている中間電極
Gm2は、第1の抵抗器27a の陽極端子部42a に供給
される陽極電圧Eb を分割して得られる所定の電圧に保
たれる。
【0034】また第1の抵抗器27a に流れるリーク電
流には、上記沿面リーク電流以外のリーク電流がある
が、導電性遮蔽素子48には、中間端子部45a の電圧
よりも低い電圧が印加されているため、このような異常
なリーク電流も、導電性遮蔽素子48に流れやすく、中
間端子部45a の電位上昇を防止し、中間電極Gm2を陽
極端子部42a に供給される陽極電圧Eb を分割して得
られる所定の電圧に保つことができる。
【0035】このようなリーク電流に対する導電性遮蔽
素子48の作用は、第1の抵抗器27a の中間端子部4
4a を取囲む導電性遮蔽素子47についても、同様に作
用し、この中間端子部44a に接続された中間電極Gm1
を陽極端子部42a に供給される陽極電圧Eb を分割し
て得られる所定の電圧に保つことができる。
【0036】なお、上記実施例では、導電性遮蔽素子を
第1の抵抗器の中間端子部を取囲む金属環状体とした
が、この導電性遮蔽素子は、要するに第1の抵抗器の中
間端子部を取囲むように近接して設けたものであればよ
く、たとえば図4に導電性遮蔽素子47について示すよ
うに、環状体を2部分52a ,52b に分割し、これを
金属蒸着膜で形成してもよい。
【0037】また上記実施例では、第1、第2の抵抗器
を共通の絶縁基板に形成したが、これら第1、第2の抵
抗器は、それぞれ独立の絶縁基板に形成してもよい。
【0038】さらに上記実施例では、2個の中間電極を
有する電子銃を備えるカラー受像管について説明した
が、この抵抗器により陽極電圧を分割して供給される電
極は、1個または2個以上の場合も適用可能である。
【0039】また上記実施例では、QPF(Quadra Pot
ential Focus)型電子銃を備えるカラー受像管について
説明したが、この発明は、他の構造の電子銃を備えるカ
ラー受像管にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】主レンズ部が順次蛍光体スクリーン方向
に配置された集束電極、1個または複数個の中間電極お
よび陽極電圧が印加される最終加速電極からなる電子銃
を有するカラー受像管において、陽極電圧を所定の電圧
に分割して上記中間電極に対応して設けられた1個また
は複数個の中間端子部から上記中間電極に供給する第1
の抵抗器と、この第1の抵抗器の1個または複数個の中
間端子部を各別に取囲むように近接して設けられた導電
性遮蔽素子と、陽極電圧を第1の抵抗器の中間端子部の
電圧よりも低い電圧に分割してその中間端子部を取囲む
ように設けられた導電性遮蔽素子に供給する第2の抵抗
器とを設け、具体的には、絶縁基板を共通とし、第1の
抵抗器を絶縁基板の第1の面に形成し、第2の抵抗器を
絶縁基板の第2の面に形成し、さらには、その第1の抵
抗器を電子銃側に配置し、第2の抵抗器を電子銃の反対
側に配置し、また、第1の抵抗器と第2の抵抗器とをそ
れぞれ独立の絶縁基板に形成すると、第1の抵抗器の中
間端子部よりも、これを取囲むように近接して設けられ
る導電性遮蔽素子を第1の抵抗器の陽極電圧の供給され
る端子部に接近させることができ、しかも第2の抵抗器
によりその導電性遮蔽素子に第1の抵抗器の中間端子部
の電圧よりも低い電圧が供給されるため、何らかの原因
により、第1の抵抗器にリーク電流が流れても、そのリ
ーク電流のほとんどを導電性遮蔽素子に流込むようにす
ることができ、中間電極を第1の抵抗器により分割され
て供給される所定の電位に保持することができる。その
結果、フォーカス特性の劣化をおこさないカラー受像管
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の一実施例であるカラー
受像管の電子銃および抵抗器の構成を示す正面図、図1
(b)はその側面図である。
【図2】上記抵抗器の要部構成を示す図である。
【図3】この発明の一実施例であるカラー受像管の構成
を示す図である。
【図4】異なる抵抗器の要部構成を示す図である。
【図5】従来のセルフコンバーゼンス・インライン型カ
ラー受像管の画面上のビームスポットの形状を示す図で
ある。
【図6】図6(a)はピンクッション形水平偏向磁界に
よる電子ビームの歪を説明するための図、図6(b)は
バレル形垂直偏向磁界による電子ビームの歪を説明する
ための図である。
【図7】図7(a)は従来のインライン型カラー受像管
の電子銃の構成を示す正面図、図7(b)はその側面図
である。
【符号の説明】
22…蛍光体スクリーン 24…ネック 25B ,25R …一対のサイドビーム 25G …センタービーム 26…電子銃 27a …第1の抵抗器 27b …第2の抵抗器 29…陽極端子 40…絶縁基板 41a ,41b …抵抗部 42a ,42b …陽極端子部 43a ,43b …アース端子部 44a ,44b …中間端子部 45a ,45b …中間端子部 46a ,46b …可変抵抗器 47,48…導電性遮蔽素子 G1 …第1グリッド G2 …第2グリッド G3 …第3グリッド G4 …第4グリッド G5 …第5グリッド G6 …第6グリッド Gm1…中間電極 Gm2…中間電極 KB ,KG ,KR …カソード SC …シールド・カップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビーム発生部からの電子ビームを最
    終的に蛍光体スクリーン上に集束する主レンズ部を有
    し、この主レンズ部が順次上記蛍光体スクリーン方向に
    配置された集束電極、1個または複数個の中間電極およ
    び陽極電圧が印加される最終加速電極からなる電子銃
    と、 上記陽極電圧を分割して上記中間電極に対応して設けら
    れた1個または複数個の中間端子部から上記中間電極に
    所定の電圧を供給する第1の抵抗器と、 上記第1の抵抗器の1個または複数個の中間端子部を各
    別に取囲むように近接して設けられた導電性遮蔽素子
    と、 上記陽極電圧を分割して上記第1の抵抗器の中間端子部
    の電圧よりも低い電圧をこの中間端子部に近接して設け
    られた上記導電性遮蔽素子に供給する第2の抵抗器とを
    具備することを特徴とするカラー受像管。
  2. 【請求項2】 絶縁基板を共通とし、第1の抵抗器が上
    記絶縁基板の第1の面に形成され、第2の抵抗器が上記
    絶縁基板の第2の面に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のカラー受像管。
  3. 【請求項3】 第1の抵抗器が電子銃側に配置され、第
    2の抵抗器が電子銃の反対側に配置されていることを特
    徴とする請求項2記載のカラー受像管。
  4. 【請求項4】 第1の抵抗器と第2の抵抗器がそれぞれ
    独立の絶縁基板に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のカラー受像管。
JP966394A 1994-01-31 1994-01-31 カラー受像管 Pending JPH07220650A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6329747B1 (en) 1999-01-07 2001-12-11 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an overall length thereof shortened
JP2005085765A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Thomson Licensing Sa 鮮明度が向上された陰極線管用電子銃

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6329747B1 (en) 1999-01-07 2001-12-11 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an overall length thereof shortened
JP2005085765A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Thomson Licensing Sa 鮮明度が向上された陰極線管用電子銃

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