JP2002025287A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2002025287A
JP2002025287A JP2000211716A JP2000211716A JP2002025287A JP 2002025287 A JP2002025287 A JP 2002025287A JP 2000211716 A JP2000211716 A JP 2000211716A JP 2000211716 A JP2000211716 A JP 2000211716A JP 2002025287 A JP2002025287 A JP 2002025287A
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voltage
circuit
boosting
boosted voltage
boosted
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JP2000211716A
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Hiroshi Sato
弘 佐藤
Toshifumi Noda
敏史 野田
Kiichi Manita
喜一 間仁田
Shoji Kubono
昌次 久保埜
Koji Shigematsu
孝次 重松
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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    • GPHYSICS
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    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
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    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/30Power supply circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュメモリのような内部昇圧回路を有
する半導体記憶装置において、書込み動作から抜け出せ
なくなる事態を回避できるとともに、外部電源電圧のレ
ベルに応じて速やかに書込み動作を終了することができ
るようにする。 【解決手段】 内部昇圧回路を備えた半導体記憶装置に
おいて、昇圧電圧が所定電位に達したか検出する電圧検
出回路(リミッタ回路LM)と、所定時間を計時可能な
タイマとを設け、制御回路は、昇圧電圧が所定電位に達
したことを上記電圧検出回路が検出した場合に上記昇圧
電圧を選択メモリセルに印加する一方、昇圧回路が昇圧
動作を開始した後所定時間経過したことをタイマの計時
情報に基づいて検知した場合に、上記昇圧回路で発生さ
れた昇圧電圧が所定電位に達していなくても昇圧された
電圧を選択メモリセルに印加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部昇圧回路を
有し記憶情報を電気的に消去可能な不揮発性メモリに適
用して特に有効な技術に関し、例えば携帯用電子機器に
用いられるフラッシュメモリに利用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用電子機器においてはデータの記憶
装置としてDRAMのような揮発性メモリやフラッシュ
メモリのような不揮発性メモリが用いられている。一
方、携帯用電子機器においては電池が電源として用いら
れており、常に電池が切れる危険性を含んでいる。その
ため、携帯用電子機器では、電池が切れてもデータが消
えない不揮発性メモリが主流になりつつある。
【0003】フラッシュメモリは、コントロールゲート
およびフローティングゲートを有する2重ゲート構造の
MOSFETからなる不揮発性記憶素子をメモリセルに
使用しており、フローティングゲートの固定電荷量を変
えることでMOSFETのしきい値電圧を変化させ情報
を記憶することができる。かかるフラッシュメモリにお
いては、メモリセルへの書込み・消去動作に、不揮発性
記憶素子のフローティングゲートから電荷を引き抜いた
り注入したりしてしきい値電圧を変化させるために高電
圧(例えば±10V以上)が必要とされる。フラッシュ
メモリでは、かかる高電圧をメモリチップ内に設けられ
ている内部昇圧回路で発生するのが一般的である。
【0004】そして、内部昇圧回路を有するフラッシュ
メモリにおけるメモリセルへの書込み・消去動作に際し
ては、書込み・消去の開始と同時に内部昇圧回路を起動
させて内部電源を立ち上げ、内部電源がある一定の電圧
以上になってから実際にメモリセルに書込み電圧または
消去電圧を印加する。ここで、内部電源がある一定の電
圧以上になってから実際の書込み・消去を開始するタイ
ミングを決定する方式としては、発生した電圧を監視し
てタイミングを決定する方式と、ある一定時間を経過し
たならば内部電源が立ち上がっているはずであると考え
て時間でタイミングを決定する方式とがある。このう
ち、前者の方式では、何らかの原因で内部電源が所定の
電位まで達しなかった場合には、書込みまたは消去動作
から抜け出せなくなるおそれがある。そこで、従来は、
一般に、後者の時間によりタイミングを決定する方式が
採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メモリ
セルへ実際に書込み電圧または消去電圧を印加するタイ
ミングを時間で決定する方式においては、内部電源電圧
の立上がり時間は外部からの電源電圧の大きさと昇圧回
路の能力とワード線やビット線などの負荷容量とに依存
する。このうち、昇圧回路の能力と負荷容量は設計した
回路から求めることができる。また、外部電源はスペッ
クで規定されているので、スペックで定める下限値の電
源電圧(一般には使用電源電圧よりも10%程度低い電
圧)が印加されているときに、回路内のワースト容量に
対する書込み・消去を行なう場合にも充分に内部電源電
圧が立ち上がると予想される時間を算定してタイミング
を決定することとなる。
【0006】ところが、近年、メモリの外部電源は多様
化しており、例えば3.3Vや2.5V、1.8Vなど
で動作するものが求められている。ここで、メモリが使
用されるシステムがパーソナルコンピュータのような据
え置き型の装置の基板上に構成されるものにおいては電
源電圧も固定されており、上記のようにスペックで定め
る下限値の電源電圧(Vcc−10%)で昇圧回路によ
る内部電源電圧が立ち上がると予想される時間を算定し
てタイミングを決定しても特に問題はない。一方、携帯
用電子機器に用いられるメモリにあっては、AC100
Vから変換された3.3Vのような直流電圧で動作した
り、1.8Vのような内蔵電池で動作する場合等が考え
られる。
【0007】この場合、1.8Vが供給されたとしても
回路内のワースト容量に対する書込み・消去を行なう場
合にも充分に内部電源電圧が立ち上がると予想される時
間を算定してタイミングを決定すれば、正しいデータの
書込み、消去の点では問題はない。しかし、内部昇圧回
路がMOSFETで構成されている場合、MOSFET
のドレイン電流は動作電圧が1.8Vであれば3.3V
の時の1/4程度になり、内部電源の立上がり時間は4
倍長くなり、例えば3.3Vの電源電圧のときは1mS
(ミリ秒)で書込みが終了していたものが、1.8Vの
ときは4mSも要してしまう。そして、実際の製品で
は、外部電源電圧1.8Vで使用される場合があること
を考慮して外部電源電圧が3.3Vの場合にも遅い方の
1.8Vに合わせて、書込み・消去タイミングが決定さ
れるため、外部電源電圧が3.3Vのときの書込み・消
去の所要時間が必要以上に長くなってしまうという問題
がある。
【0008】さらに、本発明者らは、書込みデータのパ
ターンによっても内部電源立ち上げ時間が変化すること
を見出した。すなわち、近年、半導体記憶装置の高集積
化に伴い、半導体メモリにおいてはメモリアレイのビッ
ト線ピッチが非常に小さくなって来ており、ビット線に
寄生する基板との間の容量や上方を走る配線との間の容
量よりも隣接するビット線との間の寄生容量の方が大き
くなって来ている。
【0009】しかも、フラッシュメモリでは、一般に書
込みデータに応じてビット線をプリチャージするととも
に1本のワード線に接続された全てのメモリセル(以
下、これを1セクタと称する)に対して同時に書込みを
行なう方式を採用しているため、210本のようなビット
線をプリチャージすることもある。そのような場合、1
セクタの書込みデータがオール“0”や1ビットのみ
“0”(オール“1”のときは書込みが行なわれないた
め)のデータであるときは、プリチャージによって隣接
するビット線間の寄生容量に対する充電は行なわれない
のに対して、書込みデータが1010101……10で
あるとビット線1本おきにプリチャージが行なわれる、
つまりビット線間の全ての寄生容量に対する充電が行な
われるので、この場合に最も昇圧回路の容量性負荷が重
くなる。そして、本発明者ら開発中のフラッシュメモリ
に関して詳しく検証したところ、書込みデータの種類に
よって内部電源の立上がり時間に最大で1mS程度の差
が生じることが分かった。
【0010】従って、時間によって書込み開始タイミン
グを決定する従来の方式では、この“1010101…
…10”データの書込みを行なう場合をデータに関する
ワーストケースとしてタイミングを決定する必要がある
ため、さらに書込み開始タイミングが遅くしなければな
らず、電源電圧1.8Vで上記ワーストケースを考慮し
てタイミングを決定すると、電源電圧が3.3Vでオー
ル“0”のデータを書き込む場合に必要な電源立上げ時
間の5倍程度の時間的余裕を持たせなくてはならず、書
込み時間が非常に遅くなってしまうことが明らかとなっ
た。
【0011】そこで、本発明者らは、時間ではなく昇圧
した内部電源を監視して所定電位に達したならば書込み
を開始する方について検討した。しかしながら、この場
合には、例えばビット線に導電性の異物が付着したりし
てリークがあるなどの原因で内部電源が所定の電位まで
達しなかった場合には、書込み動作から抜け出せなくな
るおそれがある。また、抵抗分割回路とコンパレータと
からなるような内部電源監視回路を設けることにより、
昇圧回路に抵抗性負荷が余分に接続されることになって
内部電源の立上がり時間が長くなるという不具合がある
ことが明らかとなった。
【0012】この発明の目的は、フラッシュメモリのよ
うな内部昇圧回路を有する半導体記憶装置において、書
込み動作から抜け出せなくなる事態を回避できるととも
に、外部電源電圧のレベルに応じて速やかに書込み動作
を終了することができるようにすることにある。
【0013】この発明の前記ならびにほかの目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものを概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0015】すなわち、内部昇圧回路を備えた半導体記
憶装置において、昇圧電圧が所定電位に達したか検出す
るリミッタ回路のような電圧検出回路と、所定時間を計
時可能なタイマとを設け、制御回路は、上記昇圧電圧が
所定電位に達したことを上記電圧検出回路が検出した場
合に上記昇圧電圧を選択メモリセルに印加する一方、昇
圧回路が昇圧動作開始した後所定時間経過したことをタ
イマの計時情報に基づいて検知した場合に、上記昇圧回
路で発生された昇圧電圧が所定電位に達していなくても
昇圧された電圧を選択メモリセルに印加するようにした
ものである。
【0016】より具体的には、複数のメモリセルと、外
部から供給される電源電圧に基づいて昇圧した電圧を発
生する昇圧回路を備え、昇圧回路で発生された電圧が所
定電位に達したときに該昇圧電圧を選択されたメモリセ
ルに印加する半導体記憶装置において、上記昇圧回路が
所定電位に達したか検出する電圧検出回路と、上記昇圧
回路の昇圧動作の開始と停止を制御可能な制御回路と、
所定時間を計時可能なタイマとを備え、上記制御回路
は、上記昇圧電圧が所定電位に達したことを上記電圧検
出回路が検出した場合に上記昇圧電圧を選択メモリセル
に印加する一方、上記昇圧回路が昇圧動作を開始した後
所定時間経過したことを上記タイマの計時情報に基づい
て検知した場合に、上記昇圧回路で発生された昇圧電圧
が所定電位に達していなくても昇圧された電圧を上記選
択メモリセルに印加するようにした。
【0017】上記した手段によれば、外部電源電圧のレ
ベルが低くて昇圧回路の昇圧電圧がなかなか上がらない
場合においても、所定時間経過するとメモリセルへの書
込み開始されるため、従来のように昇圧電圧が所定電位
に達しないことで書込み動作から抜け出せなくなる事態
を回避できるとともに、外部電源電圧のレベルが高く短
時間で昇圧電圧が所定電位に達する場合には所定電位に
達したことで書込みが開始されるので速やかに書込み動
作を終了することができるようになる。
【0018】また、望ましくは、上記昇圧電圧を供給し
たり遮断したりするスイッチ手段を備え、該スイッチ手
段は上記制御回路からの制御信号を受けて、上記昇圧電
圧を選択メモリセルに印加するように構成する。これに
よって、書込み電圧の他にベリファイ電圧など互いにレ
ベルの異なる複数の昇圧電圧を必要とする場合に、いち
いち昇圧回路で発生される電圧のレベルそのものを変え
てやることなく、スイッチの切換えのみでメモリセルに
印加される電圧を変えてやることができる。
【0019】さらに、望ましくは、内部クロック信号を
発生するクロック発生回路を備えるようにする。これに
より、半導体記憶装置のチップ外部で昇圧回路の動作に
必要なクロックを発生して供給してやる必要がなく、ユ
ーザーの設計負担が軽減される。
【0020】また、上記昇圧回路は上記クロック発生回
路で発生された昇圧用クロック信号に基づいて動作さ
れ、上記タイマは上記クロック発生回路で発生された計
時用クロック信号に基づいて動作されるようにすると良
い。これによって、昇圧用クロック信号を発生するクロ
ック発生回路と計時用クロック信号を発生するクロック
発生回路を共用することができる。
【0021】また、複数のワード線を有し、上記複数の
メモリセルの各々は対応するワード線に結合され、上記
昇圧電圧は選択されたメモリセルが結合されたワード線
に印加されるように構成する。
【0022】さらに、上記昇圧回路は、外部からの電源
電圧に基づいて正の高電圧を発生する正電圧発生回路
と、外部からの電源電圧に基づいて負の高電圧を発生す
る負電圧発生回路とを有するように構成する。これによ
って、書込みの際に必要とされる高電圧のみならず消去
の際に必要とされる高電圧もチップ内部で発生すること
ができる。
【0023】また、上記複数のメモリセルの各々は、記
憶するデータに対応するしきい値を有するようにする。
これにより、1つのメモリセルで多値情報を記憶するこ
とができる。
【0024】また、上記複数のメモリセルの各々は、ト
ンネル現象を利用してデータの書込みおよび消去が行な
われるようにする。トンネル現象を利用した書込み・消
去方式では、ドレイン電流を流してホットエレクトロン
をメモリセルに注入する方式に比べて一般的に高い電圧
が必要とされ、昇圧回路により負担がかかるため、本発
明を適用することでより有効な効果が得られる。
【0025】さらに、本出願の他の発明は、記憶するデ
ータに対応するしきい値を有する複数のメモリセルと、
複数のビット線と、各ビット線毎に設けられた複数のデ
ータラッチ回路と、外部から供給される電源電圧に基づ
いて昇圧した電圧を発生する昇圧回路とを備え、上記複
数のメモリセルの各々は対応するビット線に結合され、
上記昇圧電圧が所定電位に達したときに該昇圧電圧が選
択されたメモリセルに印加され、上記データラッチ回路
にラッチされたデータに従ってメモリセルへのデータの
書き換えが行なわれる半導体記憶装置において、上記昇
圧回路が所定電位に達したか否か検出する電圧検出回路
と、上記昇圧回路の昇圧動作の開始と停止を制御可能な
制御回路と、所定時間を計時可能なタイマとを備え、上
記制御回路は、上記昇圧電圧が所定電位に達したことを
上記電圧検出回路が検出した場合に上記昇圧電圧を選択
メモリセルに印加する一方、上記昇圧回路が昇圧動作を
開始した後所定時間経過したことを上記タイマの計時情
報に基づいて検知した場合には、上記昇圧回路で発生さ
れた昇圧電圧が所定電位に達していなくても昇圧された
電圧を上記選択メモリセルに印加するようにしたもので
ある。
【0026】上記した手段によれば、各ビット線毎にデ
ータラッチ回路が設けられているため、書込み動作を複
数回に分けて行なうことができ、上記のように昇圧電圧
が所定電位に達しなくても所定時間経過で書込みを開始
しても、書込み回数を増やすことで正確な書込みを保証
することができるので、昇圧電圧が所定電位に達しない
ことで書込み動作から抜け出せなくなる事態を回避でき
るとともに、外部電源電圧のレベルが高い場合には所定
電位に達したことで書込みが開始されるので速やかに書
込み動作を終了することができるようになる。
【0027】上記の場合、望ましくは、上記メモリセル
の各々は、複数のしきい値のいずれか一つを有すること
で多値情報を記憶できるように構成する。これにより、
メモリアレイの面積を増大させることなく記憶容量の大
容量化を図ることができる。そして、このようにした場
合には、2値の場合に比べてさらに高い昇圧電圧が必要
になるが、本発明を適用することで外部電源電圧が低い
場合に書込み動作から抜け出せなくなるのを防止するこ
とができる。
【0028】また、上記ビット線には上記データラッチ
回路にラッチされたデータに従って、上記昇圧回路で昇
圧された第2の電圧が印加され、上記制御回路は上記第
2の電圧が所定電位に達するまで上記タイマの起動を留
保するように構成する。ビット線の電位が充分に高くな
る前に書き込みが開始されると非選択のメモリセルのし
きい値が変化してしまうディスターブ不良を起こすおそ
れがあるが、ビット線へ印加される昇圧電圧が所定電位
に達した後にタイマの起動が開始されるため、その後所
定時間の経過で書込みを開始しても、ビット線へ印加さ
れる昇圧電圧のレベルは保証されることになり、ディス
ターブ不良が起きるのを回避することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。
【0030】図1は、本発明を適用して有効な昇圧回路
を内蔵した半導体記憶装置の一例としてのフラッシュメ
モリの実施例のブロック図を示す。特に制限されない
が、この実施例のフラッシュメモリFLMは1つのメモ
リセルに2ビットのデータを記憶可能な多値メモリとし
て構成され、単結晶シリコンのような1個の半導体チッ
プ上に形成される。
【0031】なお、本実施例では、メモリアレイが2つ
のマットで構成され、2つのマット間に各マット内のビ
ット線BLに接続され読出し信号の増幅およびラッチを
行なうセンス&ラッチ回路(以下センスラッチと称し、
図にはSLと記す)が配置されている。また、マットの
外側すなわちビット線BLを挟んでセンス&ラッチ回路
SLと反対側にそれぞれ書込み、読出しデータを一時保
持するためのラッチ回路が配置されている。以下、この
ラッチ回路をデータラッチと称し、図にはDLと記すと
ともに、2つのマットのうち上マット側と下マット側と
でそれぞれU,Dを付して区別する。
【0032】図1において、10は2つのメモリマット
MAT−U,MAT−Dで構成されたメモリアレイ、2
0は4値による記憶の場合に外部から入力された書込み
データを2ビットごとに4値データ(3ビット)に変換
するデータ変換回路である。メモリマットMAT−U,
MAT−Dにはそれぞれ、フローティングゲートとコン
トロールゲートとを有する2重ゲート構造のMOSFE
Tにより構成されたメモリセルがマトリックス状に配置
され、同一行のメモリセルのコントロールゲートは連続
して形成されてワード線WLを構成し、同一列のメモリ
セルのドレインは共通のビット線BLに接続可能にされ
ている。
【0033】メモリアレイ10には、各メモリマットM
AT−U,MAT−Dに対応してそれぞれX系のアドレ
スデコーダ(ワードデコーダ)13a,13bと、該デ
コーダ13a,13bのデコード結果に従って各メモリ
マット内の1本のワード線WLを選択レベルに駆動する
ワードドライブ回路14a,14bが設けられている。
特に制限されないが、この実施例のメモリアレイ10で
は、上記ワードドライブ回路が各メモリマットの両側お
よび中央に配置されている。Y系のアドレスデコーダ回
路(Y−DEC)およびこのデコーダによって選択的に
オン、オフされてデータ変換回路20からのデータを対
応するセンスラッチに転送させるカラムスイッチ(CS
W)は、センスラッチ列(SL)およびデータラッチ列
(DL)と一体的に構成されている。
【0034】図1では、このY系デコーダ回路とカラム
スイッチとセンスラッチ回路とが、1つの機能ブロック
11(Y−DEC&SL)で示されている。また、上記
データ変換回路20で変換された書込みデータやメモリ
セルからの読出しデータを保持するデータラッチ列12
a,12bがメモリマットの外側(図では上下)にそれ
ぞれ配置されている。4値記憶の場合にデータ変換回路
20で変換された3ビットの書込みデータはデータラッ
チ列12a,12bとセンスラッチ11とに振り分けて
保持される。読出し時には、メモリセルから読み出され
たデータはデータラッチ列12a,12bとセンスラッ
チ11に保持され、適宜論理演算されることで2ビット
のデータに逆変換される。
【0035】この実施例のフラッシュメモリは、特に制
限されないが、外部のコントロール装置から与えられる
コマンド(命令)をデコードするコマンドデコーダ31
と、該コマンドデコーダ31のデコード結果に基づいて
当該コマンドに対応した処理を実行すべくメモリ内部の
各回路に対する制御信号を順次形成して出力する制御回
路(シーケンサ)32とを備えており、コマンドが与え
られるとそれを解読して自動的に対応する処理を実行す
るように構成されている。上記制御回路32は、例えば
コマンドを実行するのに必要な一連のマイクロ命令群が
格納されたROM(リード・オンリ・メモリ)を備え、
コマンドデコーダ31がコマンドに対応したマイクロ命
令群の先頭アドレスを生成して制御回路32に与えるこ
とにより、マイクロ命令が順次実行されてチップ内部の
各回路に対する制御信号が形成されるように構成されて
いる。
【0036】また、この実施例の多値フラッシュメモリ
には、上記各回路の他、書込み時や消去時にセンスラッ
チ列SLのデータに基づいて書込みまたは消去が終了し
たか判定して上記制御回路32に知らせ書込みシーケン
スまたは消去シーケンスを終了させる書込・消去判定回
路33や、発振器や分周器を備え後述の昇圧回路の動作
クロックCK1,CK2,CLK1,CLK2,PCL
K2やタイマ用のクロックφcなど内部回路の動作に必
要な複数のタイミングクロックを形成してメモリ内の各
回路に供給するクロック発生回路34、メモリ内部の状
態を反映するとともに外部に対して外部からアクセスが
可能か否かを示すレディ/ビジィ信号R/Bを信号を形
成して出力したり内部回路をテストする機能を備えたス
テイタス&テスト系回路35、メモリアレイ10から読
み出された信号を増幅するメインアンプ回路36、電源
系回路37、外部から入力されるアドレス信号や書込み
データ信号およびコマンドを取り込んで内部の所定の回
路に供給するとともに読出しデータ信号を外部へ出力す
るための入出力制御回路38、外部から入力される制御
信号を取り込んで制御回路32やその他内部の所定の回
路に供給する入出力バッファ39、アドレス系制御回路
40、メモリアレイ内に不良ビットがあった場合に予備
メモリ行と置き換えるための冗長回路41等が設けられ
ている。
【0037】上記電源系回路37は、書込み電圧等の基
準となる電圧を発生する基準電源発生回路や外部から供
給される電源電圧Vccに基づいて書込み電圧、消去電
圧、読出し電圧、ベリファイ電圧等チップ内部で必要と
される電圧を発生する内部電源発生回路、メモリの動作
状態に応じてこれらの電圧の中から所望の電圧を選択し
てメモリアレイ10に供給する電源切り替え回路、これ
らの回路を制御する電源制御回路371等からなる。前
記実施例の昇圧回路1,2は、この電源系回路37の内
部電源発生回路部に設けられる。なお、図1において、
21は外部から電源電圧Vccが印加される電源電圧端
子、22は同じく接地電位Vssが印加される電源電圧端
子(グランド端子)である。
【0038】また、上記アドレス制御系回路40は、外
部から入力されるアドレス信号を取り込んでカウントア
ップするアドレスカウンタACNTや、データ転送時に
Yアドレスを自動的に更新したりデータ消去時等に自動
的にXアドレスを発生するアドレスジェネレータAGE
N、入力アドレスと不良アドレスとを比較してアドレス
が一致したときに選択メモリ行または列を切り換える救
済系回路等からなる。
【0039】外部のCPU等からこの実施例のフラッシ
ュメモリに入力される制御信号としては、例えばリセッ
ト信号RESやチップ選択信号CE、書込み制御信号W
E、出力制御信号OE、コマンドもしくはデータ入力か
アドレス入力かを示すためのコマンドイネーブル信号C
DE、システムクロックSC等がある。コマンドとアド
レスはコマンドイネーブル信号CDEと書込み制御信号
WEとに従って、入出力バッファ39を介してチップ内
部に取り込まれ、書込みデータはコマンドイネーブル信
号CDEがコマンドもしくはデータ入力を示していると
きに、システムクロックSCが入力されることでこのク
ロックに同期してチップ内部に取り込まれる。
【0040】図2は、上記メモリアレイ10の概略構成
を示す。メモリアレイ10内には複数のメモリセルMC
はマトリックス状に配置され、同一行のメモリセルのコ
ントロールゲートが接続されたワード線WLと、同一列
のメモリセルのドレインが接続されたビット線BLとは
交差する方向に配設され、各メモリセルのソースは、接
地電位を与える共通ソース線SLに接続されている。ソ
ース線SLにはスイッチSWが設けられており、書込み
時にメモリセルのソースをオープン状態にできるように
されている。
【0041】各ビット線BLの一端にはビット線の電位
を増幅するセンスアンプ機能とデータの保持機能を有す
るセンスラッチ回路11がビット線毎に接続され、各ビ
ット線BLの他端にはデータの保持機能を有するデータ
ラッチ回路12a(12b)がビット線毎に接続されて
いる。このデータラッチ回路12a(12b)は、多値
メモリとして動作するときに選択メモリセルのしきい値
を段階的に変化されるためのデータを保持するのに使用
される。また、センスラッチ回路11やデータラッチ回
路12a(12b)は、対応するビット線と電気的に接
続したり切り離すためのスイッチ素子やビット線をディ
スチャージする手段を備える。センスラッチ回路11に
は、ビット線上のデータの論理を反転するための反転回
路が設けられていても良い。かかるスイッチ素子や反転
回路を備えることにより、4値記憶の場合に、メモリセ
ルから読出しレベルを変えて読み出されたデータ同士を
ビット線上でワイヤード演算することによりメモリアレ
イ内で2ビットデータへのデータ変換を行なうことがで
きる。
【0042】特に制限されるものでないが、この実施例
のフラッシュメモリは、各メモリセルに2値のデータを
記憶したり、4値のデータを記憶できるように構成され
ている。図3(a),(b)はそれぞれメモリセルに2
値のデータを記憶する場合と、4値のデータを記憶する
場合のしきい値の分布が示されている。2値データを記
憶する場合、記憶データ“1”に対応するメモリセルの
しきい値は例えば4.3V±0.7Vのような範囲に入
るようにベリファイ電圧Vwvh,Vwvlが設定される。ま
た、記憶データ“0”に対応するメモリセルのしきい値
は例えば1.5V±0.7Vのような範囲に入るように
ベリファイ電圧Vevh,Vevlが設定される。そして、読
出し電圧Vrは、中間の2.9Vのようなレベルとされ
る。
【0043】4値データを記憶する場合、記憶データ
“11”に対応するメモリセルのしきい値は例えば4.
8V±0.4Vのような範囲に入るように書込みベリフ
ァイ電圧Vwvh4,Vwvl4が設定される。また、記憶デー
タ“10”に対応するメモリセルのしきい値は例えば
3.6V±0.4V、記憶データ“01”に対応するメ
モリセルのしきい値は例えば2.2V±0.4V、記憶
データ“00”に対応するメモリセルのしきい値は例え
ば1.0V±0.4Vのような範囲にそれぞれ入るよう
に書込みベリファイ電圧Vwvh3,Vwvl3、Vwvh2,Vwv
l3、Vwvh1,Vwvl1が設定される。そして、4値の読出
し電圧Vr1,Vr2,Vr3はそれぞれ1.5V,
2.9V,3.8Vのようなレベルとされる。
【0044】次に本発明の要旨を、図4を用いて説明す
る。図4において、321は前記制御回路32の主制御
部(以下、CPUと称する)、322はこのCPU32
1の制御プログラムなどが格納されたROM(読出し専
用メモリ)、372は電源系回路37に設けられている
内部電源発生回路を構成するチャージポンプ、373は
チャージポンプ372の出力側に設けられ昇圧電圧が所
望のレベル以上にならないように制限するリミッタ回路
で、このリミッタ回路373は昇圧回路の出力電圧Vu
pが所望のレベルに達したときにハイレベルの検出信号
LMDを出力する機能を有するように構成されている。
【0045】なお、リミッタ回路に関してはすでに種々
の回路が知られているので、具体的な回路については説
明を省略する。簡単に概略構成を示すと、図5のように
なる。すなわち、リミッタ回路は、昇圧回路の出力端子
と接地点との間に直列に接続された2つの抵抗R1,R
2からなり昇圧電圧Vupを抵抗R1とR2の抵抗比で
分割した電圧を発生する抵抗分割回路731と、該抵抗
分割回路731で発生された電圧と予め設定された所定
レベルの参照電圧Vrefとを比較するコンパレータ7
32とから構成される。
【0046】図4の実施例においては、CPU321か
らの起動信号STでチャージポンプ372に対するクロ
ックCLKを制御する論理積ゲート374の出力とリミ
ッタ回路373の出力信号LMDとを入力信号とする論
理積ゲート375を設けて、リミッタ出力LMDでチャ
ージポンプ372へのクロック信号CLKの供給を制御
して、チャージポンプ372の出力昇圧電圧が所望のレ
ベル以上になった場合には、チャージポンプ372の動
作を停止させて無駄な消費電力を減らすことができるよ
うにされている。
【0047】また、この実施例のフラッシュメモリにお
いては、リミッタ出力LMDを制御回路32のCPU3
21へ供給し、CPU321はこのリミッタ出力LMD
がハイレベルに変化したのを受けてワードドライバ回路
14aに対してワード線WLへの書込み電圧の印加を開
始させる信号Bを出力するように構成されている。
【0048】さらに、この実施例においては、制御回路
32にはタイマ323が設けられており、CPU321
は書込み開始処理と同時にタイマ323にROM322
から読み出した設定時間をセットして起動させ、所定時
間が経過した場合には上記リミッタ回路373からの検
出信号LMDがなくてもメモリセルに対する書込みまた
は消去電圧の印加を開始するように構成されている。タ
イマ323は、バイナリカウンタからなり、チップ内部
に設けられているクロック発生回路(図1のブロック3
4)から供給される例えば周期が50nS(ナノ秒)の
クロックφcを計数することで計時動作を行なう。な
お、クロックφcを計数するバイナリカウンタからなる
タイマの代わりに、CPUがプログラムの動作でカウン
ト(レジスタの値をインクリメント)するソフトタイマ
を用いても良い。
【0049】図6に、本発明が適用されたフラッシュメ
モリにおける制御回路32による書込み制御手順の一例
が示されている。なお、この実施例においては、特に制
限されるものでないが、書込みとは、ワード線WL(コ
ントロールゲート)に高電圧を印加してメモリセルのフ
ローティングゲートに負の電荷を注入してそのしきい値
を高くすることである。
【0050】制御回路32は、書込みコマンドが入力さ
れると、内部電源発生回路のチャージポンプ372に対
する起動信号STを活性化して昇圧を開始させる(ステ
ップS1)。次に、タイマ323を起動させる(ステッ
プS2)。具体的には、ROM322からタイマの設定
時間を読み出してタイマ323にセットする。しかる
後、ステップS3でリミッタ回路373からの検出信号
LMDが入ったか判定し、入っていないときはステップ
S4へ進み、タイマ323の設定時間が経過したか判定
する。そして、設定時間が経過していないときはステッ
プS3へ戻り、上記判定を繰返す。
【0051】ステップS3で検出信号LMDが入ったと
判定したときまたは検出信号LMDがなくてもステップ
S4で設定時間が経過したと判定したときはステップS
5へ進み、ワードドライバ回路14aに対して書込み電
圧の印加を開始させる制御信号Bを与える。それから次
のステップS6でメモリセルのしきい値が所定レベルま
で変化したか調べるベリファイ読出し動作を行ない、し
きい値がベリファイ電圧まで変化していればステイタス
&テスト系回路35内のステータスレジスタの書込み終
了ビットに“1”を設定する書込み終了処理を行なう
(ステップS7)。これによって、レディ/ビジィ信号
R/Bがレディ状態を示すレベルに変化され、外部装置
に対して書込みが終了したことを知らせることができ
る。
【0052】一方、しきい値がベリファイ電圧まで変化
していないときは、ステップS8へ移行して書込み回数
が予め設定された回数に達したか判定し、達していない
ときはステップS1へ戻って再度内部電源の起動からや
り直す。そして、再びステップS8まで来て書込み回数
が予め設定された回数に達したか判定され、書込みが終
了しないまま所定回数に達したと判定されるとステップ
S9へ移行してステータスレジスタの書込みエラービッ
トに“1”を設定する書込みエラー処理を行なう。
【0053】図7は本発明に係る昇圧回路を備えたフラ
ッシュメモリの内部電源回路部の概略構成を示すもの
で、図7において、符号1は外部からの1.8V〜3.
3Vの電源電圧Vccに基づいて第1段階の昇圧を行な
う第1昇圧回路、2は第1昇圧回路で昇圧された電圧V
WDPに基づいて第2段階の昇圧を行なう第2昇圧回路で
ある。この実施例においては、上記第1昇圧回路1は、
容量並列型の2つのチャージポンプ回路CP11とCP
12とを備えている。一方、上記第2昇圧回路2は、容
量直列型の2つのチャージポンプ回路CP21とCP2
2とを備えている。
【0054】特に制限されないが、上記第1昇圧回路1
の容量並列型チャージポンプ回路CP11は電源電圧V
ccに基づいて7Vのような昇圧電圧VWDPを、CP1
2は5.5Vのような昇圧電圧VCPを発生する。なお、
図7においては、前述のリミッタ回路373および制御
ゲート375が示されていないが、各チャージポンプ回
路CP11,CP12,CP21,CP22にはそれぞ
れの昇圧電圧に対応したリミッタ回路と制御ゲートが設
けられている。
【0055】上記第2昇圧回路2の容量直列型チャージ
ポンプ回路CP21とCP2のうち、CP21は不揮発
性記憶素子からなるメモリアレイ10内の容量性負荷で
あるワード線WLに印加される+18Vのような正の書
込み電圧VWWを発生し、CP22はワード線WLに印加
される−16Vのような負の消去電圧VEWを発生する。
上記第1昇圧回路1の容量並列型チャージポンプ回路C
P11とCP12のうちCP11で昇圧された電圧VWD
Pは上記第2昇圧回路2とメモリアレイ10内のビット
線BLをプリチャージするYデコーダ&センスラッチ回
路11に供給され、CP12で昇圧された電圧VCPは内
部論理ゲート回路4やワードデコード回路5、抵抗分割
回路などからなりワード線WLに印加される読出し電圧
を発生する降圧回路6等に供給される。この降圧回路6
は、通常読み出し時には読出し電圧VRを、書込み時に
は書込みベリファイ電圧VVWを、消去時には消去ベリフ
ァイ電圧VVEをそれぞれ発生する。
【0056】なお、上記内部論理ゲート回路4は、外部
電源電圧Vccで動作するアドレスバッファやデータバ
ッファなどを構成する論理ゲート回路ではなく、メモリ
アレイ10の比較的近傍に設けられるデコーダ回路や書
込み消去の終了判定を行なう直接制御系回路、電源切替
え回路など内部昇圧電圧で動作する論理ゲート回路を意
味する。
【0057】さらに、第2昇圧回路2には、クロックC
K1の振幅を2倍にするための2倍昇圧回路3が設けら
れており、2倍昇圧回路3は昇圧回路1で発生された昇
圧電圧VWDPに基づいて2VWDPの振幅を有するクロック
PCLK1を生成するように構成されている。
【0058】上記クロックCK1,CLK1,CLK2
は、チップ内部のクロック発生回路(図1のブロック3
4)から供給されるとともに、制御回路(図1のブロッ
ク32)からの起動信号ST1,ST2,ST3,ST
4によって制御されるゲート7a,7b,7c,7dに
より上記チャージポンプCP11,CP12,CP2
1,CP22への供給が遮断可能に構成され、クロック
の供給が遮断されるとそのチャージポンプは昇圧動作を
停止するように構成されている。
【0059】なお、図7の実施例において、8はワード
デコーダ回路5からの選択信号を受けてワード線WLを
動作モードに応じた所定のレベルに駆動するワードドラ
イバ(図1のブロック14a)、9a,9bは動作モー
ドに応じた電圧を選択して上記ワードドライバ8に供給
する電圧切替えスイッチ、9cは書込み時に昇圧電圧V
WDPをセンスラッチ11または第2の昇圧回路2に対し
て切替え供給するためのスイッチである。前述の制御回
路32からワードドライバ回路14aに対して供給され
る書込み電圧の印加を開始させる制御信号Bは、例えば
上記電圧切替えスイッチ9aを制御するのに用いられ
る。
【0060】上記のように、この実施例では、第1段階
の昇圧を行なう昇圧回路1が2つの容量並列型のチャー
ジポンプCP11とCP12とで構成されているので、
動作モードに応じて一方のチャージポンプの動作を停止
させて消費電力を低減して消費電力を低減したり電源電
圧が低くても所望のレベルの昇圧電圧を確実に発生させ
るような制御を行なうことができる。
【0061】具体的には、この実施例のフラッシュメモ
リでは、昇圧電圧VCPを発生するチャージポンプCP1
2は内部論理ゲート回路4や降圧回路6に動作電源を供
給するため、いずれの動作モードにおいてもつまり常時
動作させるが、読出しモードでは高い昇圧電圧を必要と
しないので昇圧電圧VWDPを発生するチャージポンプC
P11の動作は停止させて消費電力を低減するように構
成される。なお、昇圧電圧VWDPを発生するチャージポ
ンプCP11の動作を停止させるときには、この昇圧電
圧VWDPに基づいて第2段階の昇圧を行なう昇圧回路2
のチャージポンプCP21とCP22もその動作が停止
される。チャージポンプCP12,CP21,CP22
の動作停止は、起動信号ST2,ST3によりこれらに
供給される動作クロックを停止させることで行なうこと
ができる。
【0062】また、図1の実施例においては、第2段階
の昇圧をする昇圧回路2のチャージポンプCP21とC
P22は、一方は書込み時の正の昇圧電圧VWWを、他方
は消去時の負の昇圧電圧VEWを発生するので、書込みモ
ードではチャージポンプCP22の動作を停止させ、消
去モードではチャージポンプCP21の動作を停止させ
るように制御することで消費電力の低減が可能である。
【0063】さらに、この実施例においては、電源電圧
に基づいて第1段階の昇圧を行なうチャージポンプCP
11が容量並列型で構成するとともに、このチャージポ
ンプCP11で発生された昇圧電圧VWDPに基づいて第
2段階の昇圧を行なうチャージポンプCP21,CP2
2が容量直列型で構成されている。ここで、容量直列型
のチャージポンプは、段数が増加するとチャージ電荷が
寄生容量に食われて到達電圧が急速に飽和するが直列に
配設される各段の昇圧用容量に印加される電圧はほぼ等
しく耐圧の面からの設計がし易いという特徴を備えてい
る。一方、容量並列型のチャージポンプは、並列に配設
される各段の昇圧用容量に印加される電圧が異なり後段
に行くほど高くなるので耐圧の面から高い昇圧電圧を扱
うのには適していないが、容量直列型に比べて多少段数
が多くても昇圧電圧の飽和が起きにくいという特徴を備
えている。そのため、上記のように第1段階の昇圧を行
なうチャージポンプを容量並列型で構成し、第2段階の
昇圧を行なうチャージポンプを容量直列型で構成するこ
とで、逆の場合に比べて効率良く比較的高い昇圧電圧を
発生させることができる。
【0064】図8に、第1段階の昇圧を行なう昇圧回路
1の容量並列型のチャージポンプCP11,CP12の
概略構成を示す。
【0065】図8のチャージポンプは、並列に配列され
た5段の昇圧用の容量C1〜C5と、各容量の充電側端
子(ノードN1〜N5)間に設けられたスイッチMOS
FET Qs1〜Qs4と、初段の容量C1の充電側端
子(ノードN1)に外部電源電圧Vccを印加可能なス
イッチMOSFET Qs0と、最終段の容量C5の充
電側端子(ノードN5)の電圧VWDP(VCP)を電圧供
給を受ける側の回路に伝達するスイッチMOSFET
Qs5と、各スイッチMOSFET Qs0〜Qs5を
オンさせるためゲート電圧を押し上げる瞬時ブースト用
容量Cb0〜Cb5とで構成されている。この瞬時ブー
スト用の容量Cb0〜Cb5は昇圧用の容量C1〜C5
に比べて充分に小さな容量値とされる。一方、上記スイ
ッチMOSFET Qs0〜Qs5は、ブーストされた
電圧でオンされることでダイオードとして機能する。
【0066】上記昇圧用容量C1〜C5のうち、奇数番
目の容量C1,C3,C5の基準側端子(上記充電側端
子と反対の端子)には、0V−Vccの振幅を有するク
ロックCLK1が印加される。また、偶数番目の容量C
2,C4の基準側端子には、上記クロックCLK1とは
逆相で同じく0V−Vccの振幅を有するクロック/C
LK1が印加されるように構成されている。このように
互いに逆相のクロックCLK1,/CLK1によって、
奇数番目の容量C1,C3,C5と偶数番目の容量C
2,C4の基準側端子が交互にたたかれる(急激に上昇
される)とともに、スイッチMOSFET Qs0〜Q
s5がダイオードと同様に動作するように制御されるこ
とによって、C1に充電された電荷がC2→C3→C4
→C5と転送され、昇圧した電圧が発生される。特に制
限されないが、クロックCLK1は50nSのような周
期とされる。
【0067】図9に、第2昇圧回路2の容量直列型チャ
ージポンプCP21,CP22のうちの正の昇圧電圧を
発生するチャージポンプCP21の概略構成を示す。
【0068】図9のチャージポンプは、MOSFETを
介して直列に接続された3段の昇圧用の容量C11〜C
13と、各容量間を接続・遮断可能なスイッチMOSF
ETQs11,Qs12と、最終段の容量C13の充電
側端子の電圧VWWを電圧供給を受ける側の回路に伝達す
るスイッチMOSFET Qs13と、各容量の充電側
端子(高電位側端子)と電源電圧端子V0との間に接続
されたスイッチMOSFET Qs21〜Qs23と、
2段目と3段目の容量C12,C13の基準側端子(低
電位側端子)と接地電位Vss(0V)との間にそれぞ
れ接続されたスイッチMOSFET Qs31,Qs3
2と、最終段のスイッチMOSFETQs13のゲート
端子と電源電圧端子V0との間に接続されたスイッチM
OSFET Qs24と、最終段のスイッチMOSFE
T Qs13を充分にオンさせるためゲート電圧を押し
上げるブースト回路BSTとで構成されている。
【0069】上記ブースト回路BSTは、昇圧用容量C
13の充電側端子(高電位側端子)と最終段のスイッチ
MOSFET Qs13のゲート端子との間に直列形態
に接続されたMOSFET Qbおよび瞬時ブースト用
容量Cbと、QbとCbの接続ノードNbと接地電位V
ss(0V)との間に接続されたスイッチMOSFET
Qs33とにより構成されている。そして、スイッチ
MOSFET Qs11〜Qs13のうちQs11およ
びQs12と、ブースト回路のMOSFETQbはPチ
ャネル型とされ、そのゲート端子に電圧V0が印加され
ることにより通常オフ状態とされている。これは、MO
SFET Qs11およびQs12とQbはソースとド
レインの電位関係が必ず同一か前段側のノードの方が高
くなり、後段側のノードの電位が高くなることはないた
めである。つまり、MOSFET Qs11およびQs
12とQbのウェル領域を前段側のノードに接続するこ
とでウェル領域をN型としたPチャネルMOSFETを
使用することができるためである。そして、MOSFE
T Qs11およびQs12をPチャネルとすること
で、前段で昇圧された電圧を電位落ち(Vth落ち)す
ることなく後段に伝えることができる。
【0070】一方、スイッチMOSFET Qs13は
ソースとドレインの電位関係が決まっていないためNチ
ャネル型を使用し、前段で昇圧された電圧を電位落ち
(Vth落ち)することなく後段に伝えるためブースト
回路BSTを設けている。同様に昇圧用容量C11〜C
13の両端子に電圧V0とを印加してプリチャージする
ためのスイッチMOSFET Qs21〜Qs24もソ
ースとドレインの電位関係が決まっていないためNチャ
ネル型を用いている。ただし、充電電圧をV0とすると
Nチャネル型では電位落ちするおそれがあるので、Qs
21〜Qs24のゲート端子には図10に示すような2
V0の振幅を有するクロックPCLK1が印加されてい
る。
【0071】MOSFET Qs31〜Qs33は、昇
圧用容量C12,C13とブースト容量Cbの一方の端
子に接地電位Vssを供給するためにNチャンネル型を
用い、そのゲート端子には図10に示すようなV0の振
幅を有するクロックPCLK2が印加されている。上記
クロックPCLK1は初段の昇圧用容量C11の基準側
端子に印加される振幅V0のクロックCLK2と逆相と
され、クロックPCLK2はPCLK1と同相とされ
る。特に制限されないが、クロックCLK2,PCLK
1,PCLK2は、容量並列型のチャージポンプCP1
1の動作クロックCLK1の周期の2倍の100nSの
ような周期とされる。
【0072】この実施例のチャージポンプ回路は、動作
電圧V0として前記容量並列型のチャージポンプCP1
1で発生された昇圧電圧VWDPを用いている。そして、
初段の昇圧用容量C11の基準側端子に印加されるクロ
ックCLK2がロウレベルにされている期間T11にお
いて、クロックPCLK1とPCLK2をハイレベルに
変化させてスイッチMOSFET Qs21〜Qs24
およびQs31,S32をオンさせることで、昇圧用容
量C11,C12,C13をそれぞれV0までプリチャ
ージする。それから、スイッチMOSFET Qs21
〜Qs24およびQs31,S32をオフさせて、昇圧
用容量C11,C12,C13の両端子をそれぞれ電源
電圧端子と接地端子から遮断し、クロックCLK1をハ
イレベルに変化させる。すると、スイッチMOSFET
Qs11とQs12は前段側のノードの電位すなわち
ソース電位がゲート電位(=V0)よりも高くなること
により自動的にオンされて昇圧用容量C11,C12,
C13が直列接続された状態にされる。その結果、各昇
圧用容量C11〜C13のプリチャージ電圧のほぼ総和
(=3V0)に相当する昇圧電圧が発生する。
【0073】また、このとき、ブースト回路BSTで
は、昇圧用容量C11〜C13のプリチャージと同時に
ブースト用容量CbがV0までプリチャージされて、ク
ロックCLK1がハイレベルに変化さされたときにスイ
ッチMOSFET Qs11,Qs12と同様にQs1
3がオンされることによって最終段のスイッチMOSF
ET Qs13のゲート電圧が前段側のノードの電位
(ソース電位)よりもプリチャージ電圧V0分高い電位
まで押し上げられて充分なオン状態にされ、容量C11
〜C13で発生した昇圧電圧を電位落ちさせることなく
後段の回路に伝達させることができる。
【0074】第2昇圧回路2の容量直列型チャージポン
プCP21,CP22のうち、負の昇圧電圧VEWを発生
するチャージポンプCP22は、発生する極性がCP2
1と逆になるだけであるため、基本的な構成は図9と同
様であるので、図示を省略する。
【0075】負電圧用のチャージポンプCP22と図9
の正電圧用のチャージポンプとの相違は、使用している
MOSFETの導電型が逆、つまり図9のP−MOSの
代わりにN−MOSを、N−MOSの代わりにP−MO
Sを使用する点と、クロックPCLK2の振幅が異なる
点と、直列形態の昇圧用容量C11〜C13に対するプ
リチャージ時の充電の向きが逆である点と、クロックC
LK2,PCLK1,PCLK2のタイミングが異なり
プリチャージの際に図9のチャージポンプでは初段の昇
圧用容量C11の基準側端子に接地電位Vssを印加し
ておいて昇圧動作のときにVccに上昇させるのに対し
て、負電圧用のチャージポンプでは初段の昇圧用容量C
11の基準側端子に電源電圧V0を印加しておいて昇圧
動作のときに接地電位Vssに降下させることで負電圧
を発生する点などにある。
【0076】以上、書込み時におけるワード線への書込
み電圧の印加の仕方および内部電源発生回路の構成につ
いて説明したが、本実施例のフラッシュメモリにおいて
はビット線BLに印加される電圧に関しても昇圧した電
圧の印加の仕方が工夫されている。
【0077】この実施例のフラッシュメモリにおいて
は、書込み時にワード線WL(コントロールゲート)に
高電圧を印加してFNトンネル現象を利用してメモリセ
ルのフローティングゲートに負の電荷を注入してそのし
きい値を高くするようにしている。そのため、ビット線
BLには書込みデータに応じて、しきい値を高くしたい
メモリセル(例えばデータ“1”)が接続されたビット
線はプリチャージされない、つまり0Vにされる。一
方、しきい値を高くしたくないメモリセル(例えばデー
タ“0”)が接続されたビット線は5.5Vにプリチャ
ージされる。なお、書込みの際、各選択メモリセルのソ
ースはフローティング(オープン)にされる。この明細
書では、しきい値を高くしたくないメモリセルが接続さ
れたビット線に印加される電圧を書込み阻止電圧と称す
る。
【0078】図11に示すように、この実施例のフラッ
シュメモリにおいては、制御回路32によって、書き込
み時におけるワード線WLの立上げを、一旦7Vに上げ
た後に18Vに上げる2段階立上げを行なうとともに、
ビット線BLはワード線WLが7Vに上げられた後18
Vに上げられる前に5.5Vに立ち上げるように構成さ
れている。そして、制御回路32のCPU321はかか
る制御を、各チャージポンプのリミッタ回路LM1,L
MT2,LM3からの検出信号LMD1,LMD2とタ
イマの出力とに基づいて、前記CP11,CP12,C
p21に対する起動信号ST1,ST2,ST3を所定
のタイミングで出力することで行なう。
【0079】図12は、図7の昇圧電圧供給系回路の概
略を示す。図12において図7と同一符号が付された回
路ブロックは同一の回路ブロックを指す。また、図12
に示されているチャージポンプCP11,CP12,C
P21には、図7の制御ゲート7a,7b,7c(図4
の374)および図4の制御ゲート375が含まれてい
るものとする。SEL1は、チャージポンプCP11で
発生された昇圧電圧VWDをセンスラッチ回路11または
2段目のチャージポンプCP21のいずれに供給するか
選択するセレクタ、SEL2は、チャージポンプCP2
1またはCP12のいずれで発生された昇圧電圧をワー
ドドライバ14aへ供給するか選択する切換えセレクタ
である。なお、これらのセレクタSEL1,SEL2は
アナログスイッチで構成することができ、その切換え制
御信号CS1,CS2は制御回路32のCPU321か
ら供給される。
【0080】書込みコマンドが供給されると、CPU3
21は先ずチャージポンプCP12に対する起動信号S
T2をハイレベルに変化させて昇圧動作を開始させる
(タイミングt1)。そして、所定時間経過後にチャー
ジポンプCP11に対する起動信号S12をハイレベル
に変化させて昇圧動作を開始させる(タイミングt
2)。ビット線BL(1本の寄生容量は数pF)は全て
がプリチャージの対象となるのでその負荷容量はビット
線の本数(1〜8×103本)倍であるのに対し、選択
されるワード線WLは1本でありその負荷容量は数pF
程度であるので、電源電圧Vccが1.8Vのような低
いレベルであっても比較的短時間に所望の昇圧レベル
(7V)に達するので、リミッタLM3からの検出信号
によらずに時間で立ち上がったとみなしても何ら支障は
ない。
【0081】次に、CPU321はチャージポンプCP
11のリミッタ回路LM1からの検出信号LMD1がハ
イレベルに変化(タイミングt3)したのを受けて、セ
レクタSEL1に対する切換え信号CS1を切り換えて
チャージポンプCP11で生成された昇圧電圧VWDをチ
ャージポンプCP21に供給させるとともに、チャージ
ポンプCP21に対する起動信号ST3をハイレベルに
変化させて昇圧動作を開始させる(タイミングt4)。
また、このときCPU321はチャージポンプCP12
に対する起動信号ST2を立ち下げる。その後、チャー
ジポンプCP21の昇圧電圧VWWが所定レベル(18
V)に達すると、そのリミッタ回路LM2からの検出信
号LMD2がハイレベルに変化する(タイミングt5)
ので、セレクタSEL2に対する切換え信号CS2を切
り換えてチャージポンプCP21で生成された昇圧電圧
VWWをワードドライバ14aに供給する。
【0082】なお、この実施例のフラッシュメモリにお
いては、CPU321からの起動信号ST3でチャージ
ポンプCP21が昇圧動作を開始するのに合わせてタイ
マ323が起動され、リミッタ回路LM2からの検出信
号LMD2がハイレベルに変化する前にタイマが所定時
間を計時するとCPU321はセレクタSEL2に対す
る切換え信号CS2を切り換えてチャージポンプCP2
1で生成された昇圧電圧VWWをワードドライバ14aに
供給するように動作する。また、タイマ323は、昇圧
電圧VWWがワードドライバ14aに供給されると、書込
み電圧の印加時間の計時を開始し、CPU321はタイ
マを見て所定時間が経過したと判定するとチャージポン
プCP11,CP21に対する起動信号ST1,ST3
を立ち下げる。
【0083】上記のように、この実施例においては、書
込み時にワード線WLを2段階立上げするとともに、ビ
ット線BLのプリチャージが終了したのを受けて2段目
のチャージポンプCP21を起動させるとともに、ビッ
ト線BLのプリチャージ用の昇圧電圧を発生するチャー
ジポンプCP11をワード線用昇圧回路の1段目のチャ
ージポンプと兼用させているので、書込みベリファイで
しきい値が目標に達していない場合に行なわれる2回目
以降の書込みの際にチャージポンプCP11の立上がり
時間(図12のt2−t3)が短くなり、ワード線を立
ち上げるのに要する時間が短くなるとともに、ビット線
BLが正しいプリチャージレベル(5.5V)に達する
前にワード線の立上げが開始されるのを回避することが
できる。
【0084】その結果、ディスターブと呼ばれる非選択
のメモリセルのしきい値の変化を防止することができ
る。すなわち、本実施例のように、ワード線立ち上げ用
のチャージポンプの昇圧電圧が目標レベルに達しなくて
も所定時間経過によってワード線の立上げを行なうよう
にした場合、何ら対策をしないと、ビット線BLが正し
いプリチャージレベル(5.5V)に達する前に、例え
ば4.5Vのような電位のときにワード線の立上げが開
始されティスターブを起こすことも考えられる。しか
し、上記実施例においては、ビット線用の昇圧電圧が目
標レベルに達したのを確認してから、その電圧を発生す
るチャージポンプの昇圧電圧でワード線立ち上げ用の2
段目のチャージポンプの昇圧を開始させるようにしてい
るので、ビット線BLが正しいプリチャージレベル
(5.5V)に達する前にワード線の立上げが開始され
るのを回避することができる。
【0085】以上説明したように、本発明を適用したフ
ラッシュメモリは、例え電源電圧Vccが1.8Vのよ
うな低いレベルであってチャージポンプの昇圧電圧が目
標レベルに達しなくても、時間によって書込みが開始さ
れるので書込みモードから抜けなくなるのを回避するこ
とができる。しかも、フラッシュメモリの記憶素子は、
ワード線の電位が目標レベルより多少低くても時間すな
わち書込み回数を多くすれば書込みが可能であるので、
書込み時間が多少長くなる不具合があるものの正しい書
込みは行なえると利点がある。
【0086】ところで、電池で動作されることが多い携
帯用電子機器の中でも、音楽用の録音再生機器に使用さ
れる記憶メディアは再生は電池で駆動される再生器で行
なわれるが、録音は電源電圧が3.3V以上保証された
装置で行なうという使われ方が多いので、例えば1.8
Vのような低いレベルの電池で駆動される携帯用電子機
器では記憶メディアへの録音すなわち書込みが行なえな
くてもあまり支障はない。一方、通常の会話の録音等に
使用されるボイスレコーダは1.8Vのような低いレベ
ルの電池で駆動される機器で録音することが多いと予想
される。従って、ボイスレコーダに用いられる記憶メデ
ィアは電源電圧が低い場合に書込みができないとすると
不便である。ところが、ボイスレコーダは音楽の録音再
生装置に比べるとデータ量が少ないため高速性はそれほ
ど要求されない。よって、本発明を適用した前記実施例
のフラッシュメモリはボイスレコーダに用いられる記憶
メディアに最適であるといえる。しかも、前記実施例に
よれば、電源電圧Vccが3V系のシステムと1.8V
系のシステムの何れにも使用できるような製品(フラッ
シュメモリ)を提供することができるので、ボイスレコ
ーダで録音したメディアを据置き型のオーディオ機器で
再生することも可能である。
【0087】図13には、前記実施例のフラッシュメモ
リをボイスレコーダ用の記憶メディアに使用する場合の
メモリカード、スマートメディアなどの記憶メディアの
内部の構成例が示されている。この記憶メディアは、接
続用端子が外部に露出していないインナー型のものであ
ってもよい。また、本発明における記憶メディアには、
いわゆるカード型のものだけでなく、メモリスティック
のようなスティック状のものその他、電子機器に着脱可
能に構成されるタイプのものはすべて含まれる。
【0088】この実施例の記憶メディア100は、特に
制限されないが、1個のフラッシュメモリチップFLM
と、外部とのインタフェースおよびフラッシュメモリに
対するアドレス信号や制御信号の形成、ECCコードの
生成、チェック等の機能を有するコントローラチップC
ONTとがプラスチックなどからなるパッケージに収納
されもしくはプリント配線基板上に搭載され全体が樹脂
等によりモールドされて構成される。
【0089】上記コントローラチップCONTは、専用
LSIもしくはゲートアレイなどで構成され、制御信号
を送るコントロール信号線群(バス)111およびアド
レス信号やデータ信号、コマンドコードを時分割方式で
送るアドレス&データ信号線群(バス)112を介して
上記フラッシュメモリチップFLMに接続されるととも
に、外部の携帯用電子機器などのカードスロットに挿入
されて接触される電極としての外部接続用端子120に
接続され、フラッシュメモリチップFLMに対するアク
セスはすべてコントローラチップCONTを介して行な
われるように構成されている。コントローラチップCO
NTの代わりに汎用のマイクロコンピュータを使用して
メモリチップFLMに供給する制御信号などを形成する
ようにしてもよい。
【0090】なお、図13において、121は上記コン
トローラチップCONTおよびフラッシュメモリチップ
FLMに供給される電源電圧Vccが印加される外部電
源端子、122は接地電位が印加される外部グランド端
子である。この実施例の記憶メディアにおいては、1つ
のパッケージ内に1個のコントローラチップCONTと
1個のフラッシュメモリチップが収納された例を示した
が、1個のフラッシュメモリのみ、あるいは1個のコン
トローラチップCONTと複数個のフラッシュメモリチ
ップとで記憶メディアを構成したり、コントローラチッ
プCONTの他にCPUを収納したり、フラッシュメモ
リ内蔵型のシングルチップマイクロコンピュータのみを
パッケージに収納して記憶メディアとして構成すること
も可能である。
【0091】図14は、上記カード型の記憶メディアを
用いた応用システムの一例としてのボイスレコーダの使
用状況に応じた構成を示す。図14(A)は記憶メディ
アに音声データを書き込む際の概略構成を、また図14
(B)は上記記憶メディアから音声データを再生する際
の概略構成を、さらに図14(C)は記憶メディアに録
音された音声データを編集もしくは加工する際の概略構
成をそれぞれ示す。図において、310はボイスレコー
ダ本体、320はマイクロホン、330は電池、340
はヘッドホンもしくはイヤホン、350はパーソナルコ
ンピュータである。かかるシステムにおいて、図13に
示されているようなフラッシュメモリを内蔵した記憶メ
ディア100はボイスレコーダ本体310に設けられた
メディア装着部に挿入されて使用される。
【0092】図15はボイスレコーダの内部回路の概略
構成を示す。
【0093】図15に示されているように、ボイスレコ
ーダ本体310は、上記記憶メディア100を着脱可能
に保持するメディア装着部311、マイクロホン320
から入力された音声電気信号をディジタル信号に変換し
て記憶メディア100に書き込む入力録音回路312、
記憶メディア100から音声ディジタルデータを読み出
してアナログ信号に変換してヘッドホンもしくはイヤホ
ン340を駆動する信号を生成し出力する再生出力回路
313、オペレータもしくはユーザが外部から指令を与
えるためのタッチパネル等の入力操作手段314、入力
操作手段314からの指令に従って上記録音回路312
および再生回路313等を制御するコントローラ315
などから構成される。
【0094】なお、カード型の記憶メディアを用いた応
用システムの他の例として、オンライン音楽配信システ
ムが考えられる。ここで、オンライン音楽配信システム
とは、電話回線やインターネットのような通信網を介し
てホストコンピュータから端末装置へ音楽データを送信
し、端末装置で記憶メディアに記憶して、この記憶メデ
ィアを携帯用電子機器に挿入してデータを読み出し、音
楽を再生するようにしたシステムである。かかるシステ
ムにおける記憶メディアとして、図13に示されている
ようなフラッシュメモリを内蔵したメディアが使用され
る。
【0095】音楽配信システムとしては、通信によるも
のの他にCDショップなどにおいて、コンピュータの記
憶装置に記憶されている音楽データを記憶メディアに書
き込む方式も提案されており、そのような場合には高速
の書込みが要求されるので、実施例のフラッシュメモリ
を内蔵した記憶メディアに対して1.8Vのような電池
の電源による書込みは不適当である。しかし、この場合
には、CDショップでの書込みであるので、ACアダプ
タなどでAC100Vの商用電源から3.3Vのような
直流電圧に変換した電源電圧を使用すればよい。
【0096】一方、通信による音楽配信システムの場
合、現在のところ通信速度はそれほど速くないので、家
庭において記憶メディアに録音、再生する携帯用電子機
器をパーソナルコンピュータに接続して、受信した音楽
データを記憶メディアに書き込む際に、いちいちACア
ダプタの電源電圧を使用することなく電池電源で携帯用
電子機器を駆動しながら録音するような使用の仕方も可
能である。
【0097】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、実
施例においては、タイマはROMに格納されている時間
データが設定されて計時動作を開始するように構成され
ていると説明したが、ROMの代わりにレジスタに設定
された時間データで計時動作するように構成されていて
も良い。
【0098】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリに適用した場合について説明したが、この発
明はそれに限定されるものでなく、複数の昇圧電圧を必
要としそれを内部で発生する半導体記憶装置に広く利用
することができる。本発明は、フローティングゲートを
有する不揮発性記憶素子への書込みと消去をそれぞれF
Nトンネル現象を利用して行なう不揮発性半導体メモリ
に適用して有効であり、特に1素子に複数ビットの情報
を記憶する多値メモリに適用すると有効である。
【0099】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0100】すなわち、本発明に従うと、書込み動作か
ら抜け出せなくなる事態を回避できるとともに、外部電
源電圧のレベルに応じて速やかに書込み動作を終了する
半導体記憶装置を得ることができ、その結果この半導体
記憶装置を用いたシステム全体のスループットを向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して有効な半導体記憶装置の一例
としてのフラッシュメモリの実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】メモリアレイの概略構成を示す回路構成図であ
る。
【図3】メモリセルに2値のデータを記憶する場合と、
4値のデータを記憶する場合のしきい値の分布を示す説
明図である。
【図4】本発明に係る半導体記憶装置の主要構成を示す
ブロック図である。
【図5】チャージポンプに設けられるリミッタ回路の基
本構成を示す回路図である。
【図6】本発明が適用されたフラッシュメモリにおける
書込み制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用したフラッシュメモリの内部電源
回路部の概略構成を示すブロック図である。
【図8】第1段階の昇圧を行なう容量並列型チャージポ
ンプの一実施例を示す回路図である。
【図9】第2段階の昇圧を行なう正電圧発生用容量直列
型チャージポンプの一実施例を示す回路図である。
【図10】図9のチャージポンプの動作クロックのタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図11】本発明を適用したフラッシュメモリにおける
データ書込み時の昇圧回路の起動タイミングの一例を示
すタイミングチャートである。
【図12】図7の昇圧電圧供給系回路の概略を示すブロ
ックである。
【図13】実施例のフラッシュメモリをボイスレコーダ
用の記憶メディアに使用する場合のメモリカード、スマ
ートメディア、メモリスティックなどの記憶メディアの
内部の構成例を示すブロック図である。
【図14】カード型の記憶メディアを用いた応用システ
ムの一例としてのボイスレコーダの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図15】ボイスレコーダの内部回路の概略構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 第1昇圧回路 2 第2昇圧回路 3A,3B 2倍昇圧回路 4 内部論理ゲート回路 5 ワードデコーダ 6 降圧回路 7a〜7c 制御用ゲート 8 ワードドライバ 9a,9b 電源切替えスイッチ 10 メモリアレイ 11 センスラッチ 12a,12b データラッチ 13a,13b Xデコーダ 14a,14b ワードドライバ 36 メインアンプ 37 電源系回路 373,LM1,LMT2,LM3 リミッタ回路 CP11,CP12 容量並列型チャージポンプ CP21,CP22 容量直列型チャージポンプ C1〜C5,C11〜C15 昇圧用容量 Cb0〜Cb5,Cb 瞬時ブースト用容量 BST ブースト回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 敏史 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 間仁田 喜一 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 久保埜 昌次 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 重松 孝次 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AD10 AE08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリセルと、外部から供給され
    る電源電圧に基づいて昇圧した電圧を発生する昇圧回路
    を備え、昇圧回路で発生された電圧が所定レベルに達し
    たときに該昇圧電圧を選択されたメモリセルに印加する
    半導体記憶装置において、 上記昇圧電圧が所定電位に達したか否か検出する電圧検
    出回路と、上記昇圧回路の昇圧動作の開始と停止を制御
    可能な制御回路と、所定時間を計時可能なタイマとを備
    え、 上記制御回路は、上記昇圧電圧が所定電位に達したこと
    を上記電圧検出回路が検出した場合に上記昇圧電圧を選
    択メモリセルに印加する一方、上記昇圧回路が昇圧動作
    を開始した後所定時間経過したことを上記タイマの計時
    情報に基づいて検知した場合には、上記昇圧回路で発生
    された昇圧電圧が所定電位に達していなくても昇圧され
    た電圧を上記選択メモリセルに印加することを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記昇圧電圧を供給したり遮断したりす
    るスイッチ手段を備え、該スイッチ手段は上記制御回路
    からの制御信号を受けて、上記昇圧電圧を上記選択メモ
    リセルに印加することを特徴とする請求項1に記載の半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 内部クロック信号を発生するクロック発
    生回路を備えたことを特徴とする請求項2に記載の半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記昇圧回路は上記クロック発生回路で
    発生された昇圧用クロック信号に基づいて動作され、上
    記タイマは上記クロック発生回路で発生された計時用ク
    ロック信号に基づいて動作されることを特徴とする請求
    項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 複数のワード線を有し、上記複数のメモ
    リセルの各々は対応するワード線に結合され、上記昇圧
    電圧は選択されたメモリセルが結合されたワード線に印
    加されることを特徴とする請求項1、2、3または4に
    記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記昇圧回路は、外部からの電源電圧に
    基づいて正の高電圧を発生する正電圧発生回路と、外部
    からの電源電圧に基づいて負の高電圧を発生する負電圧
    発生回路とを有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記複数のメモリセルの各々は、記憶す
    るデータに対応するしきい値を有することを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5または6に記載の半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 上記複数のメモリセルの各々は、トンネ
    ル現象を利用してデータの書込みおよび消去が行なわれ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6また
    は7に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 記憶するデータに対応するしきい値を有
    する複数のメモリセルと、複数のビット線と、各ビット
    線毎に設けられた複数のデータラッチ回路と、外部から
    供給される電源電圧に基づいて昇圧した電圧を発生する
    昇圧回路とを備え、上記複数のメモリセルの各々は対応
    するビット線に結合され、上記昇圧電圧が所定電位に達
    したときに該昇圧電圧が選択された上記メモリセルに印
    加され、上記データラッチ回路にラッチされたデータに
    従ってメモリセルへのデータの書き換えが行なわれる半
    導体記憶装置において、 上記昇圧電圧が所定電位に達したか否か検出する電圧検
    出回路と、上記昇圧回路の昇圧動作の開始と停止を制御
    可能な制御回路と、所定時間を計時可能なタイマとを備
    え、 上記制御回路は、上記昇圧電圧が所定電位に達したこと
    を上記電圧検出回路が検出した場合に上記昇圧電圧を選
    択メモリセルに印加する一方、上記昇圧回路が昇圧動作
    を開始した後所定時間経過したことを上記タイマの計時
    情報に基づいて検知した場合に、上記昇圧電圧が所定電
    位に達していなくても昇圧された電圧を上記選択メモリ
    セルに印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 上記メモリセルの各々は、複数のしき
    い値のいずれか一つを有することで多値情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 上記昇圧電圧を供給したり遮断したり
    するスイッチ手段を備え、該スイッチ手段は上記制御回
    路からの制御信号を受けて、上記昇圧電圧を選択メモリ
    セルに印加することを特徴とする請求項9または10に
    記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 内部クロック信号を発生するクロック
    発生回路を備え、上記昇圧回路は上記クロック発生回路
    で発生された昇圧用クロック信号に基づいて動作され、
    上記タイマは上記クロック発生回路で発生された計時用
    クロック信号に基づいて動作されることを特徴とする請
    求項11に記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 複数のワード線を有し、上記複数のメ
    モリセルの各々は対応するワード線に結合され、上記昇
    圧電圧は、選択されたメモリセルが結合されたワード線
    に印加されることを特徴とする請求項9、10、11ま
    たは12に記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 上記ビット線には上記データラッチ回
    路にラッチされたデータに従って上記昇圧回路で昇圧さ
    れた第2の電圧が所定電位に達してから印加されるよう
    に制御され、上記制御回路は上記第2の電圧が所定電位
    に達するまで上記タイマの起動を留保することを特徴と
    する請求項13に記載の半導体記憶装置。
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