JP2000100183A - 半導体集積回路および不揮発性メモリ - Google Patents

半導体集積回路および不揮発性メモリ

Info

Publication number
JP2000100183A
JP2000100183A JP26333398A JP26333398A JP2000100183A JP 2000100183 A JP2000100183 A JP 2000100183A JP 26333398 A JP26333398 A JP 26333398A JP 26333398 A JP26333398 A JP 26333398A JP 2000100183 A JP2000100183 A JP 2000100183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
limiter
supply line
discharge
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26333398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sakamoto
善▲徳▼ 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP26333398A priority Critical patent/JP2000100183A/ja
Publication of JP2000100183A publication Critical patent/JP2000100183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の昇圧電圧をチップ内で発生する場合、
複数の電圧毎に昇圧回路を設けると占有面積が大きくな
りチップサイズの増大の原因となるという課題があっ
た。 【解決手段】 複数の昇圧電圧を発生する昇圧回路を備
えた半導体集積回路において、各々制限する電圧が異な
る複数のリミッタ回路(LM1〜LMn)と、昇圧電圧
供給ライン(2)の電荷を引き抜き可能なディスチャー
ジ回路(51)とを設けるとともに、リミッタ回路から
出力されるリミッタレベル検出信号(LMD)に基づい
て上記ディスチャージ回路の動作を制御するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部昇圧回路を
有する半導体集積回路における昇圧電圧切替え回路さら
には昇圧電圧の切替え時間の短縮に適用して特に有効な
技術に関し、例えば記憶情報を電気的に消去可能な不揮
発性メモリに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、コントロールゲー
トおよびフローティングゲートを有するMOSFETか
らなる不揮発性記憶素子をメモリセルに使用しており、
1個のMOSFETでしきい値電圧を情報として記憶す
るメモリセルを構成することができる。かかるフラッシ
ュメモリにおいては、書き込み動作では、不揮発性記憶
素子のドレイン電圧を例えば5V(ボルト)にし、コン
トロールゲートが接続されたワード線を例えば−11V
にすることにより、フローティングゲートから電荷をド
レイン領域へ引き抜いて、しきい値電圧を低い状態(論
理“0”)にする。消去動作では、ウェル領域を例えば
−11Vにし、コントローゲート(ワード線)を12V
のような高電圧にしてフローティングゲートに負電荷を
注入してしきい値を高い状態(論理“1”)にする。こ
れにより、1つのメモリセルに1ビットのデータを記憶
させるようにしている。
【0003】ところで、記憶容量を増大させるために1
メモリセル中に2ビット以上のデータを記憶させる、い
わゆる「多値」メモリに関する技術が提案されている。
この種の多値メモリに関する発明としては、特願平7−
14031号などがある。かかる多値メモリは、フロー
ティングゲートに注入する電荷の量を制御することによ
り、しきい値を例えば1V,2V,3V‥‥のように段
階的に変化させ、それぞれのしきい値に複数ビットの情
報を対応させて記憶するというものである。従って、1
つのメモリセルをそれぞれしきい値にするための書込み
動作においては異なる昇圧電圧が必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような多値メモ
リにおいて必要とされる複数の昇圧電圧をチップ内で発
生する場合、複数の電圧毎に昇圧回路を設けると占有面
積が大きくなりチップサイズの増大の原因となる。そこ
で、本発明者は、共通の昇圧回路でリミッタを切り替え
ることで複数の昇圧電圧を発生させる技術について検討
した。
【0005】昇圧回路を共有する場合、低い電圧から高
い電圧へ切り替える際にはリミッタのみ切り替えればよ
いが、高い電圧から低い電圧へ切り替える際には、直前
の昇圧電圧をディスチャージで下げる必要がある。そこ
で、本発明者は図7に示すような切替え回路を考えた。
この回路は、チャージポンプCPと複数のリミッタ回路
LM1,LM2……LMnとからなる内部昇圧回路1と
昇圧電圧供給ライン2に接続され電荷を引き抜くための
ディスチャージ用MOSFET51と、これを制御する
信号PCWXを受けてMOSFETをオン、オフ駆動す
るインバータ54とにより構成され、昇圧電圧供給ライ
ン2の電荷をディスチャージ用MOSFET51により
引き抜くようにしたものである。
【0006】しかしながら、上記切替え回路にあって
は、ディスチャージ用MOSFET51を制御する信号
PCWXのパルス幅で電荷を引き抜く時間が決定される
ため、図8に示すように、昇圧電圧供給ライン2の電位
を次に選択される昇圧電圧よりも確実に低くすべく引き
抜きパルス幅に余裕を持たせると、電荷を引き抜きすぎ
て電圧が必要以上に下がって次の昇圧電圧を発生するま
での時間が長くなってしまうという問題点があることが
明らかとなった。なお、信号PCV1,PCV2……P
CVnは、内部昇圧回路1内のリミッタの選択制御信号
で、PCV1,PCV2……PCVnのいずれかがハイ
レベルのとき、それぞれ対応するリミッタが有効にされ
る。
【0007】この発明の目的は、複数の昇圧電圧を必要
とするフラッシュメモリのような半導体集積回路におい
て、チャージポンプのような昇圧手段を共用して占有面
積を減らすとともに、昇圧電圧の切替えを短時間で行な
えるようにすることにある。
【0008】この発明の前記ならびにほかの目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものを概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0010】すなわち、複数の昇圧電圧を発生する昇圧
回路を備えた半導体集積回路において、各々制限する電
圧が異なる複数のリミッタ回路と、昇圧電圧供給ライン
の電荷を引き抜き可能なディスチャージ回路とを設ける
とともに、リミッタ回路から出力されるリミッタレベル
検出信号に基づいて上記ディスチャージ回路の動作を制
御するようにしたものである。
【0011】上記した手段によれば、昇圧手段を共用し
て占有面積を減らせるとともに、昇圧電圧を切り替える
際に、昇圧電圧供給ラインのレベルが次に選択される昇
圧電圧のレベルに達した時点で直ちにディスチャージ回
路の動作を停止させることができるため、昇圧電圧供給
ラインのレベルが下がり過ぎるのが防止され昇圧電圧の
切替えに要する時間を短縮することができる。
【0012】また、昇圧回路の出力端子と昇圧電圧供給
ラインとの間には遮断用スイッチを設けるとともに、昇
圧電圧供給ラインには第1のディスチャージ回路を、ま
た昇圧回路の出力端子には第2のディスチャージ回路を
設け、リミッタ回路から出力されるリミッタレベル検出
信号に基づいて少なくとも上記第1のディスチャージ回
路の動作を制御するようにする。これによって、第1の
ディスチャージ回路と第2のディスチャージ回路を各々
最適のタイミングで制御することにより、さらに昇圧電
圧の切替えに要する時間を短縮することができる。
【0013】さらに、昇圧電圧供給ラインにはレベル検
出手段を設けるとともに、このレベル検出手段の検出レ
ベルと予め設定されたレベルとを比較する電圧比較手段
を設け、この電圧比較手段から出力される信号に基づい
て少なくとも上記第1のディスチャージ回路の動作を制
御するようにする。これによって、昇圧電圧供給ライン
に接続されたディスチャージ回路によるディスチャージ
をより高精度に行なうことができ、これによってさらに
昇圧電圧の切替えに要する時間を短縮することができ
る。
【0014】また、複数のしきい値状態をとり得る複数
の不揮発性メモリセルからなるメモリアレーと、前記メ
モリセルへのデータの書込み、消去に必要な複数の昇圧
電圧を発生する昇圧回路とを備えた不揮発性メモリにお
いて、上記昇圧回路に、各々制限する電圧が異なる複数
のリミッタ回路と、昇圧電圧供給ラインの電荷を引き抜
き可能なディスチャージ回路とを設けるとともに、リミ
ッタ回路から出力されるリミッタレベル検出信号に基づ
いて上記ディスチャージ回路の動作を制御するようにす
る。
【0015】これにより、昇圧電圧の切替えに要する時
間を短くすることができ、効率良く書込み消去を行なえ
る信頼性の高い不揮発性メモリを得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る昇圧切替え回
路を備えた内部昇圧回路の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0017】図1は本発明に係る昇圧切替え回路を備え
た内部昇圧回路の第1の実施例を示すもので、図におい
て、1は共通のチャージポンプと互いに制限電圧が異な
るように設定された複数のリミッタ回路とからなる内部
昇圧回路、2は内部昇圧回路1で発生された電圧を内部
回路に供給する昇圧電圧供給ライン、5は昇圧電圧供給
ライン2に接続された昇圧切替え回路である。
【0018】なお、特に制限されないが、上記内部昇圧
回路1内のリミッタ回路は、図7に示されている回路と
同様に、選択信号(PCV1〜PCVn)によっていず
れか一つが有効にされるとともに、各リミッタ回路には
チャージポンプによる昇圧電圧が各々のリミッタレベル
に達したときにリミッタレベル検出信号LMDを出力す
る機能が設けられており、このリミッタレベル検出信号
LMDが出力されるとチャージポンプの動作が停止さ
れ、必要以上の昇圧動作を行なわないようにして低消費
電力化が図られている。
【0019】昇圧切替え回路5は、昇圧電圧供給ライン
2に接続され電荷を引き抜くためのディスチャージ回路
51と、昇圧切替え信号PCWXによりセットされ内部
昇圧回路1内のリミッタ回路からのリミッタレベル検出
信号LMDによりリセットされるフリップフロップ回路
FFと、該フリップフロップ回路FFの出力を受けてデ
ィスチャージ回路51内のMOSFETをオン、オフ駆
動するインバータ54とにより構成され、昇圧電圧供給
ライン2の電荷をディスチャージ回路51により引き抜
くことができるように構成されている。なお、フリップ
フロップ回路FFに入力されている信号PCRSは、当
該フリップフロップ回路にリセットをかけるリセット信
号である。
【0020】ディスチャージ回路51は、昇圧電圧供給
ライン2と接地点との間に直列に接続されたpチャネル
MOSFET Q1およびnチャネルMOSFET Q
2,Q3とにより構成され、Q3のゲート端子にフリッ
プフロップ回路FFの出力信号を上記インバータ54で
反転した信号が印加されるとともに、Q1,Q2のゲー
ト端子には電源電圧Vccが印加されてディスチャージ
回路51の作動時に昇圧電圧が急降下するのを防止でき
るようにされている。
【0021】さらに、この実施例においては、昇圧電圧
供給ライン2と電源電圧Vccとの間に、nチャネルM
OSFET Q4が接続されている。そして、これらの
MOSFET Q4は、ゲートとドレインとが結合され
たいわゆるダイオード接続とされており、これによって
昇圧電圧供給ライン2は、内部昇圧回路1が動作されな
いスタンバイ状態においては電源電圧VccよりもMO
SFETのしきい値電圧分低い電位にクランプされ、昇
圧開始の電位の立ち上がりが早くなる。
【0022】次に、本実施例の昇圧切替え回路の動作
を、図2を用いて説明する。
【0023】リミッタ回路の選択制御信号が、例えば図
2のようにPCV1からPCV2に切り替わったとす
る。すると、これとほぼ同時に昇圧切替え信号PCWX
がハイレベルからロウレベルに立ち下がる(タイミング
t1)。これによって、フリップフロップFFがセット
状態にされて、ディスチャージ回路51のMOSFET
Q3がオンされて、昇圧電圧供給ライン2の電荷が引き
抜かれ、電位が下がり始める。
【0024】そして、昇圧電圧が切替え後のリミッタ回
路の制限レベルに達するとリミッタレベル検出信号LM
Dがハイレベルに立ち上がる(タイミングt2)。これ
によって、フリップフロップFFにリセットがかかり、
出力/Qがロウレベルからハイレベルに変化し、ディス
チャージ回路51のMOSFET Q3がオフされ、昇
圧電圧供給ライン2のディスチャージが停止され、内部
昇圧回路1により昇圧が開始される。
【0025】この実施例においては、上記のように昇圧
電圧の切替え時に昇圧電圧供給ライン2の電荷を引き抜
くディスチャージ回路51を設け、昇圧切替え信号PC
WXで引き抜きを開始させるとともにリミッタ回路から
のリミッタレベル検出信号LMDにより引き抜きを停止
させるようにしているため、昇圧電圧供給ライン2の電
位が下がり過ぎるのを防止することができ、速やかに切
替え後の所望の昇圧電圧を供給することができるように
なる。
【0026】図3には、本発明に係る昇圧切替え回路を
備えた内部昇圧回路の第2の実施例が示されている。
【0027】この実施例は、第1の実施例における昇圧
切替え回路5として、電圧供給ライン2の電荷を引き抜
くディスチャージ回路51の他に、内部昇圧回路1と昇
圧電圧供給ライン2との間に接続された遮断用スイッチ
52と、内部昇圧回路1の出力端子に接続されたディス
チャージ回路53とを設けたものである。
【0028】ディスチャージ回路53は、ディスチャー
ジ回路51と同様な構成を有しており、内部昇圧回路1
の出力端子と接地点との間に直列に接続されたpチャネ
ルMOSFET Q11およびnチャネルMOSFET
Q12,Q13とにより構成され、Q13のゲート端
子に昇圧切替え制御信号BVCPをインバータ55で反
転した信号が印加されるとともに、Q11,Q12のゲ
ート端子には電源電圧Vccが印加されてディスチャー
ジ回路53の作動時に昇圧電圧が急降下するのを防止で
きるようにされている。
【0029】さらに、この実施例においては、内部昇圧
回路1の出力端子と電源電圧Vccとの間に、nチャネ
ルMOSFET Q14が接続されている。そして、こ
のMOSFET Q14は、ゲートとドレインとが結合
されたいわゆるダイオード接続とされており、これによ
って内部昇圧回路1の出力端子は、内部昇圧回路10が
動作されないスタンバイ状態においては電源電圧Vcc
よりもMOSFETのしきい値電圧分低い電位にクラン
プされ、昇圧開始の電位の立ち上がりが早くなる。
【0030】なお、ディスチャージ回路51と53を制
御する信号PCWXとBVCPは、BVCPの方がPC
WXよりも若干短いパルス幅を有する信号として形成さ
れるが、立下りタイミングはほぼ同一であると考えてよ
い。
【0031】図4に本実施例の動作タイミングを示す。
この実施例においては、リミッタ回路の選択制御信号
が、例えば図4のようにPCV1からPCV2に切り替
わったとする。すると、これとほぼ同時に昇圧切替え信
号PCWX,BVCPがハイレベルからロウレベルに立
ち下がる(タイミングt1)。これによって、フリップ
フロップFFがセット状態にされて、ディスチャージ回
路53のMOSFETQ13がオンされるとともに、P
CWXとほぼ同時にハイレベルからロウレベルに変化さ
れる信号BVCPによってディスチャージ回路51のM
OSFET Q3がオンされて、昇圧電圧供給ライン2
と内部昇圧回路1の出力端子の電荷が引き抜かれ、電位
が下がり始める。
【0032】このとき、内部昇圧回路1の出力端子の寄
生容量の方が昇圧電圧供給ライン2の寄生容量よりも小
さいため内部昇圧回路1の出力電圧の方が急速に立ち下
がるが、昇圧切替え信号BVCPの方がPCWXよりも
パルス幅が狭いため内部昇圧回路1は比較的早く昇圧動
作を開始し、出力電圧が上昇する。そして、昇圧電圧が
切替え後のリミッタ回路の制限レベルに達するとリミッ
タレベル検出信号LMDがハイレベルに立ち上がる(タ
イミングt2)。これによって、フリップフロップFF
にリセットがかかり、出力/Qがロウレベルからハイレ
ベルに変化し、ディスチャージ回路53のMOSFET
Q3がオフされ、昇圧電圧供給ライン2のディスチャ
ージが停止される。そのため、昇圧電圧供給ライン2の
レベルが下がり過ぎるのを防止することができる。
【0033】その後、昇圧切替え信号PCWXがロウレ
ベルからハイレベルに変化される(タイミングt3)
と、遮断用スイッチ52がオンされて、内部昇圧回路1
の出力端子と昇圧電圧供給ライン2とが接続され、昇圧
電圧供給ライン2の電位が上昇し、所望の電圧V2を昇
圧電圧wxとして供給する。
【0034】この実施例においては、上記のように昇圧
電圧の切替え時に昇圧電圧供給ライン20の電荷を引き
抜くディスチャージ回路51を設け、昇圧切替え信号P
CWXで引き抜きを開始させるとともにリミッタ回路か
らのリミッタレベル検出信号LMDにより引き抜きを停
止させるとともに、内部昇圧回路1と昇圧電圧供給ライ
ン2との間に接続された遮断用スイッチ52と、内部昇
圧回路1の出力端子に接続されたディスチャージ回路5
3とを設けているため、内部昇圧回路1の出力端子と昇
圧電圧供給ライン2をそれぞれ最適のタイミングおよび
時定数でディスチャージすることができるため、昇圧電
圧供給ライン2の電位が下がり過ぎるのを防止し、しか
も、より一層速やかに切替え後の所望の昇圧電圧を得る
ことができるようになる。
【0035】図5には、本発明に係る昇圧切替え回路を
備えた内部昇圧回路の第3の実施例が示されている。
【0036】この実施例は、第2の実施例(図3)にお
けるディスチャージ回路51の代わりに昇圧電圧供給ラ
イン2と接地点との間に直列に接続されたMOSFET
Q1’,Q2’からなるディスチャージ回路51’を
用いるとともにフリップフロップ回路FFの代わりにコ
ンパレータとして機能する差動増幅回路AMPを設け、
昇圧電圧供給ライン2には内部昇圧回路1内のリミッタ
回路と同様なリミッタ回路LM1〜LMnを接続して選
択信号PLV1〜PLVnによりいずれかを選択し、選
択されたリミッタ回路の出力をレベルシフト段LSFで
レベルシフトした電圧CSWWを上記差動増幅回路AM
Pの一方の入力端子に供給するように構成している。差
動増幅回路AMPの他方の入力端子には基準電圧Vre
fが印加されている。
【0037】そして、昇圧切替え信号PCWXでディス
チャージ回路51’MOSFETQ1’をオンさせて昇
圧電圧供給ライン2の電荷のディスチャージを開始さ
せ、昇圧電圧供給ライン2の電位が選択されたリミッタ
回路の制限レベルに達したことを差動増幅回路AMPで
検出してMOSFET Q2’をオフさせてディスチャ
ージを終了させるようにしている。
【0038】なお、リミッタ回路LM1〜LMnは、各
々複数のダイオード接続のpチャネルMOSFET Q
d1〜Qdmと、ゲート端子に各々異なる基準電圧Vr
ef1〜Vrefnが印加されることでリミットレベル
を設定するレベル設定用MOSFET Qvと、選択用
のMOSFET Qsとが、昇圧電圧供給ライン2と接
地点との間に直列に接続されて構成されている。
【0039】図6には本実施例の昇圧回路の動作タイミ
ングが示されている。同図より、この実施例において
は、昇圧切替え信号PCWXのハイレベルからロウレベ
ルへの変化(タイミングt1)で昇圧電圧供給ライン2
のディスチャージが開始され、切替え後の昇圧レベルV
2に達した時点(タイミングt2)でディスチャージが終
了されるため、無駄な引き抜きが回避され、短時間で所
望の昇圧電圧が得られることが分かる。
【0040】図9には、本発明に係る昇圧回路の一例と
しての多値フラッシュメモリの一実施例が示されてい
る。特に制限されないが、図9に示されている各回路ブ
ロックは、単結晶シリコンのような1個の半導体チップ
1上に形成されている。
【0041】図9において、10は2つのメモリマット
MAT−A,MAT−Bで構成されたメモリアレイ、2
0は外部から入力された書込みデータを2ビットごとに
4値データに変換するデータ変換回路、11は変換され
た書込みデータや読出しデータを保持するセンスラッチ
列、12a,12bはデータラッチ列である。メモリア
レイ10には、各メモリマットMAT−A,MAT−B
に対応してそれぞれX系のアドレスデコーダ13a,1
3bと、該デコーダ13a,13bのデコード結果に従
って各メモリマット内の1本のワード線WLを選択レベ
ルに駆動するワードドライブ回路14a,14bが設け
られている。
【0042】特に制限されないが、この実施例のメモリ
アレイ10では、上記ワードドライブ回路が各メモリマ
ットの両側および中央に配置されている。Y系のアドレ
スデコーダ回路およびこのデコーダによって選択的にオ
ン、オフされてデータ変換回路20からのデータを対応
するセンスラッチに転送させるカラムスイッチは、セン
スラッチ列11と一体的に構成されている。図9には、
このY系デコーダ回路とカラムスイッチとセンスラッチ
回路とが、1つの機能ブロックY−DEC&SLTで示
されている。
【0043】この実施例のフラッシュメモリは、特に制
限されないが、外部のCPU等から与えられるコマンド
をデコードするコマンドデコーダ31と、該コマンドデ
コーダ31のデコード結果に基づいて当該コマンドに対
応した処理を実行すべくメモリ内部の各回路に対する制
御信号を順次形成して出力する制御回路(シーケンサ)
32とを備えており、コマンドが与えられるとそれを解
読して自動的に対応する処理を実行するように構成され
ている。
【0044】上記制御回路32は、例えばマイクロプロ
グラム方式のCPUの制御部と同様に、コマンド(命
令)を実行するのに必要な一連のマイクロ命令郡が格納
されたROM(リードオンリメモリ)からなり、コマン
ドデコーダ31がコマンドに対応したマイクロ命令群の
先頭アドレスを生成して制御回路32に与えることによ
り、マイクロプログラムが起動されるように構成されて
いる。
【0045】この実施例の多値フラッシュメモリには、
上記各回路の他、書込み時や消去時にセンスラッチ列1
1のデータに基づいて書込みまたは消去が終了したか判
定して上記制御回路32に知らせ書込みシーケンスまた
は消去シーケンスを終了させる書込・消去判定回路33
や、内部の動作に必要なタイミングクロックを形成して
メモリ内の各回路に供給するクロック発生回路34、メ
モリ内部の状態を反映するとともに外部に対して外部か
らアクセスが可能か否かを示すレディ/ビジィ信号R/
Bを信号を形成して出力したり内部回路をテストする機
能を備えたステイタス&テスト系回路35、メモリアレ
イ10から読み出された信号を増幅するメインアンプ回
路36、電源系回路37、外部から入力されるアドレス
信号や書込みデータ信号およびコマンドを取り込んで内
部の所定の回路に供給するとともに読出しデータ信号を
外部へ出力するための入出力バッファ回路38、外部か
ら入力される制御信号を取り込んで制御回路32その他
内部の所定の回路に供給したり上記入出力バッファ回路
38を制御する制御信号入力バッファ&入出力制御回路
39、アドレス制御系回路40、メモリアレイ内に不良
ビットがあった場合に予備メモリ行と置き換えるための
冗長回路41等が設けられている。
【0046】さらに、この実施例のフラッシュメモリ
は、アドレス信号と書込みデータ信号およびコマンド入
力とで外部端子(ピン)I/Oを共用している。そのた
め、入出力バッファ回路38は、上記制御信号入力バッ
ファ&入出力制御回路39からの制御信号に従ってこれ
らの入力信号を区別して取り込み所定の内部回路に供給
する。
【0047】また、上記電源系回路37は、基板電位等
の基準となる電圧を発生する基準電源発生回路や外部か
ら供給される電源電圧Vccに基づいて書込み電圧、消去
電圧、読出し電圧、ベリファイ電圧等チップ内部で必要
とされる電圧を発生する前記実施例のチャージポンプ、
リミッタ回路等からなる内部昇圧回路1、書込みデータ
等に応じて所望の昇圧電圧に切替えてメモリアレイ10
に供給する昇圧切替え回路5、これらの回路を制御する
電源制御回路等からなる。上記電源系回路37内の昇圧
切替え回路5として図1、図3あるいは図5の回路が適
用される。
【0048】なお、上記アドレス制御系回路40は、外
部から入力されるアドレス信号を取り込んでカウントア
ップするアドレスカウンタACNTや、データ転送時に
Yアドレスを自動的に更新したりデータ消去時等に自動
的にXアドレスを発生するアドレスジェネレータAGE
N、入力アドレスと不良アドレスとを比較してアドレス
が一致したときに選択メモリ行または列を切り換える救
済系回路等からなる。
【0049】外部のCPU等からこの実施例のフラッシ
ュメモリに入力される制御信号としては、例えばリセッ
ト信号RESやチップ選択信号CE、書込み制御信号W
E、出力制御信号OE、コマンドもしくはデータ入力か
アドレス入力かを示すためのコマンドイネーブル信号C
DE、システムクロックSC等がある。
【0050】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上
記第3の実施例(図5)におけるディスチャージ回路5
1’以外のディスチャージ回路(図3の51,53や図
5の53)は、昇圧切替え制御信号に基づいて制御され
るMOSFET(Q3,Q13)とダイオード接続のMO
SFET(Q1,Q2;Q11,Q12)とにより構成されて
いるが、昇圧切替え制御信号に基づいて制御されるMO
SFET(Q3,Q13)のみで構成することも可能であ
る。
【0051】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリに適用した場合について説明したが、この発
明はそれに限定されるものでなく、複数の昇圧電圧を必
要としそれを内部で発生する半導体集積回路に広く利用
することができる。
【0052】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0053】すなわち、この発明は、複数の昇圧電圧を
必要とするフラッシュメモリのような半導体集積回路に
おいて、チャージポンプのような昇圧手段を共用して占
有面積を減らせるとともに、昇圧電圧の切替えを短時間
で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇圧切替え回路を備えた内部昇圧
回路の第1の実施例を示す回路図である
【図2】図1の内部昇圧回路の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図3】本発明に係る昇圧切替え回路を備えた内部昇圧
回路の第2の実施例を示す回路図である
【図4】図3の内部昇圧回路の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図5】本発明に係る昇圧切替え回路を備えた内部昇圧
回路の第3の実施例を示す回路図である
【図6】図5の内部昇圧回路の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図7】本発明に先立って検討した内部昇圧回路の一例
を示す回路図である
【図8】図7の内部昇圧回路の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図9】本発明に係る昇圧切替え回路を備えた内部昇圧
回路を適用したフラッシュメモリの一実施例の概略を示
す全体ブロック図である。
【符号の説明】
1 内部昇圧回路 2 昇圧電圧供給ライン 5 昇圧切替え回路 11 メモリアレー 12 センスアンプ回路 13 データ入出力回路 14 アドレス入力&デコーダ回路 15 電圧分配回路 16 電源回路 17 基準電圧発生回路 18 制御回路 51 ディスチャージ回路 52 遮断用スイッチ 53 ディスチャージ回路 CP チャージポンプ回路(昇圧手段) LM1〜LMn リミッタ回路 PCWX 昇圧切替え信号 PCV1〜PCVn リミッタ選択制御信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の昇圧電圧を発生する昇圧回路を備
    えた半導体集積回路において、各々制限する電圧が異な
    る複数のリミッタ回路と、昇圧電圧供給ラインの電荷を
    引き抜き可能なディスチャージ回路とを設けるととも
    に、リミッタ回路から出力されるリミッタレベル検出信
    号に基づいて上記ディスチャージ回路の動作を制御する
    ようにしたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 上記昇圧回路の出力端子と昇圧電圧供給
    ラインとの間には遮断用スイッチを設けるとともに、昇
    圧電圧供給ラインには第1のディスチャージ回路を、ま
    た昇圧回路の出力端子には第2のディスチャージ回路を
    設け、上記リミッタ回路から出力されるリミッタレベル
    検出信号に基づいて少なくとも上記第1のディスチャー
    ジ回路の動作を制御するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 上記昇圧電圧供給ラインにはレベル検出
    手段を設けるとともに、このレベル検出手段の検出レベ
    ルと予め設定されたレベルとを比較する電圧比較手段を
    設け、この電圧比較手段から出力される信号に基づいて
    少なくとも上記第1のディスチャージ回路の動作を制御
    するしたことを特徴とする請求項2に記載の半導体集積
    回路。
  4. 【請求項4】 複数のしきい値状態をとり得る複数の不
    揮発性メモリセルからなるメモリアレーと、前記メモリ
    セルへのデータの書込み、消去に必要な複数の昇圧電圧
    を発生する昇圧回路とを備えた不揮発性メモリにおい
    て、上記昇圧回路に、各々制限する電圧が異なる複数の
    リミッタ回路と、昇圧電圧供給ラインの電荷を引き抜き
    可能なディスチャージ回路とを設けるとともに、リミッ
    タ回路から出力されるリミッタレベル検出信号に基づい
    て上記ディスチャージ回路の動作を制御するようにした
    ことを特徴とする不揮発性メモリ。
JP26333398A 1998-09-17 1998-09-17 半導体集積回路および不揮発性メモリ Pending JP2000100183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26333398A JP2000100183A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 半導体集積回路および不揮発性メモリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26333398A JP2000100183A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 半導体集積回路および不揮発性メモリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000100183A true JP2000100183A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17388027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26333398A Pending JP2000100183A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 半導体集積回路および不揮発性メモリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000100183A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006031916A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性メモリ装置及びそれのプログラム方法
US7006385B2 (en) 2003-06-06 2006-02-28 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor storage device
JP2011216136A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体集積回路装置
JP2011238328A (ja) * 2010-04-30 2011-11-24 Hynix Semiconductor Inc 半導体メモリ装置
US9093155B2 (en) 2012-08-29 2015-07-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7006385B2 (en) 2003-06-06 2006-02-28 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor storage device
JP2006031916A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性メモリ装置及びそれのプログラム方法
JP2011216136A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体集積回路装置
JP2011238328A (ja) * 2010-04-30 2011-11-24 Hynix Semiconductor Inc 半導体メモリ装置
US9093155B2 (en) 2012-08-29 2015-07-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3346273B2 (ja) ブースト回路および半導体記憶装置
US6741499B2 (en) Non-volatile semiconductor memory device
TWI314737B (ja)
US6512702B1 (en) Non-volatile semiconductor memory device and data erase controlling method for use therein
US6618288B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device having electrically and collectively erasable characteristics
US7415568B2 (en) Method and apparatus for initialization control in a non-volatile memory device
US7280407B2 (en) Semiconductor memory device including floating gates and control gates, control method for the same, and memory card including the same
US20020048193A1 (en) Nonvolatile memory and semiconductor device
US6222779B1 (en) Semiconductor storage device with automatic write/erase function
JPH07249294A (ja) 半導体集積回路装置
US6278639B1 (en) Booster circuit having booster cell sections connected in parallel, voltage generating circuit and semiconductor memory which use such booster circuit
JP2005141811A (ja) 不揮発性メモリ
US7023730B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and writing method thereto
US7248503B2 (en) Semiconductor nonvolatile storage device
US6735121B2 (en) Nonvolatile memory system having status register for rewrite control
JP2000100183A (ja) 半導体集積回路および不揮発性メモリ
US7450460B2 (en) Voltage control circuit and semiconductor device
JP3505158B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2009015920A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3722372B2 (ja) システムと不揮発性メモリを有する装置
JP3479517B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3506376B2 (ja) システム
JP3506381B2 (ja) 不揮発性メモリを有する装置
JP3892790B2 (ja) 半導体不揮発性メモリ
JP3533211B2 (ja) コンピュータシステム