JP2002023340A - フォトマスクの製造方法およびフォトマスク - Google Patents

フォトマスクの製造方法およびフォトマスク

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクにおけるマスクパターンの変更または
修正時間を短縮する。 【解決手段】 フォトマスクPM1を構成するマスク基
板1上に、集積回路パターン転写用のメタルからなる遮
光パターン2aの他に、集積回路パターン転写用のレジ
スト膜からなる遮光パターン3aを部分的に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトマスクの製
造方法およびフォトマスク技術に関し、特に、リソグラ
フィ技術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体集積回路装置の製造におい
ては、微細パターンを半導体ウエハ上に転写する方法と
して、リソグラフィ技術が用いられる。リソグラフィ技
術においては、主に投影露光装置が用いられ、投影露光
装置に装着したフォトマスク(以下、単にマスクとい
う)のパターンを半導体ウエハ(以下、単にウエハとい
う)上に転写してデバイスパターンを形成する。
【0003】本発明者が検討した通常のマスクのマスク
パターンは、透明石英基板上に形成されたクロム(C
r)等の遮光膜をパターン加工することで形成される。
この遮光膜のパターン加工は、例えば次の通りである。
まず、遮光膜上に電子線感応レジストを塗布し、その電
子線感応レジストに電子線描画装置にて所望のパターン
を描画した後、現像により所望の形状のレジストパター
ンを形成する。続いて、そのレジストパターンをエッチ
ングマスクとしてドライエッチングやウエットエッチン
グで遮光膜をパターン加工した後、レジストパターンの
除去および洗浄等を順に行い、所望の形状の遮光パター
ンを透明石英基板上に形成している。
【0004】また、近年のリソグラフィの解像度向上を
目的として種々のマスク構造が提案されている。例えば
特開平4−136854号公報には、単一透明パターン
の解像度向上手段として、ハーフトーン型位相シフトマ
スクを用いる技術が開示されている。この技術では、単
一透明パターンの周囲を半透明にして、すなわち、マス
クの遮光部を半透明にした状態で、その半透明部を通過
するフォトレジストの感度以下の僅かな光と、透明パタ
ーンを通過する光の位相を反転させるようにしている。
半透明膜を通過した光は、主パターンである透明パター
ンを通過した光に対して位相が反転しているため、その
境界部で位相が反転し、境界部での光強度が零(0)に
近づく。これにより、相対的に透明パターンを通過した
光の強度と、パターン境界部の光強度との比は大きくな
り半透明膜を用いない技術に比べコントラストの高い光
強度分布が得られる。このハーフトーン型位相シフトマ
スクは、上記通常のマスクの遮光膜がハーフトーン位相
シフト膜に変更されたものであって、上記通常のマスク
の製造工程とほぼ同じ工程で製造される。
【0005】また、例えば特開平5−289307号公
報には、マスクの製造工程の簡略化および高精度化を目
的として、遮光膜をレジスト膜で形成する技術が開示さ
れている。この方法は、通常の電子線感応レジストや光
感応レジストが、波長200nm程度以下の真空紫外光を
遮光するという性質を利用したものである。この方法に
よれば遮光膜のエッチング工程やレジストの除去工程が
不要となるので、マスクのコスト低減、寸法精度向上、
欠陥低減が可能である。
【0006】また、例えば特開昭55−22864号公
報には、金属膜および有機物質層を積層してなるパター
ンを有するリソグラフィ用マスク技術について記載があ
り、ガラス基板の主面上のクロム層をパターン加工する
ためのフォトレジストパターンに対してアルゴンイオン
を照射し、そのフォトレジストパターンをクロム層パタ
ーンに固着することにより、露光光に対する遮蔽効果を
向上させる技術が開示されている。
【0007】また、例えば特開昭60−85525号公
報には、修復すべき欠陥を有するマスク上にホトレジス
トを塗布した後、そのホトレジストにおいてマスクを修
復すべき微小領域に集束荷電粒子ビームを照射すること
により炭素被膜化させて不透明状態とする技術が開示さ
れている。
【0008】また、例えば特開昭54−83377号公
報には、ホトマスクの局部的な不良個所に不透明エマル
ジョンを埋め込むことでパターンの修正を行う技術が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記マスク
技術においては、以下の課題があることを本発明者らは
見出した。
【0010】すなわち、マスク上のマスクパターンの変
更または修正に素早く対応できない、という課題があ
る。半導体集積回路装置の製造工程においては、顧客か
らの要求仕様に沿った半導体チップ構成を実現するため
に、製品開発時や製造時に顧客の要求のために、メモリ
の情報書き換えのために、特性調整のために、あるいは
不良回路救済のために、回路パターンを変更または修正
する場合がある。例えば特開昭63−274156号公
報には、ROM(Read Only Memory)を内蔵する半導体
集積回路装置の製造においてROMへの情報書き込みの
ために配線を頻繁に変更することが必要であることが記
載されている。しかし、通常のマスクでは、その設計変
更や修正のたびに、マスク基板を用意し、クロム膜の堆
積およびパターン加工を行わなければならないので、マ
スクの製造に時間がかかる。このため、顧客の要求仕様
に合った半導体集積回路装置を開発または製造するのに
多大な時間と労力とを必要とする。
【0011】また、マスクの遮光パターンをレジスト膜
で形成する上記技術においては、マスクを実際に半導体
集積回路装置の製造工程で用いる際の問題点やそのマス
クの製造上の問題点及びその対策について開示されてお
らず、例えば次の課題がある。
【0012】第1は、マスクのアライメントマーク、パ
ターン測定マークまたは製品判定マーク等のような各種
情報検出等に用いる所定のパターンの検出が困難であ
る、という課題である。例えば現在使用されているマス
ク欠陥検査装置や露光装置等においては、マスクのアラ
イメントにハロゲンランプ等を主に用いている。したが
って、マスクを欠陥検査装置や露光装置等に装着する場
合に、マスク上の検出マークがレジスト膜パターンによ
って形成されていると、レジスト膜では光透過率が高
く、高いコントランストを得ることができないので、パ
ターンの検出が困難である。このため、マスクと欠陥検
査装置や露光装置等とのアライメントが困難になり、良
好な検査や露光ができなくなる課題がある。
【0013】第2は、マスクを欠陥検査装置や露光装置
等に装着する際に異物が発生する、という課題である。
上記技術においては、マスクを欠陥検査装置や露光装置
等に装着する際に、マスクのレジスト膜が欠陥検査装置
や露光装置等のマスク固定部材(例えば真空固定)に直
接接触することになるので、レジスト膜が欠けたり削れ
たりすることで異物が発生する。この異物が、例えば検
査装置や露光装置のレンズの表面に付着したり、チャン
バ内を汚染したり、半導体ウエハの表面に付着すること
に起因して、パターンの検査精度や転写精度の劣化を招
いたり、パターンの短絡不良や開放不良等のような不良
が発生したりするので、半導体集積回路装置の信頼性お
よび歩留まりが低下する課題がある。
【0014】第3は、マスク上にペリクルを張り付ける
場合に、その張り付け部にレジスト膜が存在するとペリ
クルを上手く張り付けられない、ペリクルが剥離し易く
なる、ペリクル剥離の際に異物が発生する課題である。
【0015】本発明の目的は、マスクにおけるマスクパ
ターンの変更または修正時間を短縮することのできる技
術を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、レジスト膜を遮光
膜として機能させるマスクにおいて、情報検出能力を向
上させることのできる技術を提供することにある。
【0017】また、本発明の目的は、レジスト膜を遮光
膜として機能させるマスクを用いた露光処理において、
異物の発生を抑制または防止することのできる技術を提
供することにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0020】すなわち、本発明は、マスク基板の一部
に、集積回路パターン転写用のレジスト膜からなる遮光
パターンを形成する工程を有するものである。
【0021】また、本発明は、マスク基板に集積回路パ
ターン転写用のメタルからなる遮光パターンを形成する
工程、マスク基板に集積回路パターン転写用のレジスト
膜からなる遮光パターンを形成する工程を有するもので
ある。
【0022】また、本発明は、前記集積回路パターン転
写用のメタルからなる遮光パターンを形成する工程時
に、前記マスク基板の主面の周辺部にメタルからなる遮
光パターンを形成するものである。
【0023】また、本発明は、前記マスク基板の主面の
周辺部におけるメタルからなる遮光パターンにペリクル
を接触固定するものである。
【0024】また、本発明は、前記マスク基板の主面の
周辺部におけるメタルからなる遮光パターンに開口部を
設けるものである。
【0025】また、本発明は、マスク基板に集積回路パ
ターン転写用のメタルからなる遮光パターンを形成する
工程、前記マスク基板に集積回路パターン転写用のレジ
スト膜からなる遮光パターンを形成する工程を有するも
のである。
【0026】また、本発明は、マスク基板に、集積回路
パターン転写用のメタルからなる遮光パターンおよび前
記集積回路パターン転写用のレジスト膜からなる遮光パ
ターンを有するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本願発明を詳細に説明する前に、
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
【0028】1.マスク(光学マスク):基板上に光を
遮光するパターンや光の位相を変化させるパターンを形
成したものである。実寸の数倍のパターンが形成された
レチクルも含む。基板上とは、基板上面、基板上面に近
接した内部領域または上空領域を含む(上面に近接した
別の基板上に配置しても良い)。マスクの第1の主面と
は、上記光を遮蔽するパターンや光の位相を変化させる
パターンが形成された面であり、マスクの第2の主面と
は第1の主面とは反対側の面のことを言う。通常のマス
ク(バイナリマスク)とは、基板上に光りを遮光するパ
ターンと光を透過するパターンとでマスクパターンを形
成した一般的なマスクのことを言う。
【0029】2.マスクのパターン面を以下の領域に分
類する。転写されるべき集積回路パターンが配置される
領域「集積回路パターン領域」、ペリクルに覆われてい
る領域「ペリクルカバー領域」、集積回路パターン領域
以外のペリクルカバー領域「集積回路パターン周辺領
域」、ペリクルに覆われていない外部領域「周辺領
域」、周辺領域のうち、光学的パターンが形成されてい
る内側の領域「周辺内部領域」、その他の周辺領域で真
空吸着等に使用される部分「周辺外部領域」。
【0030】3.マスク遮光材料に関して「メタル」と
言うときは、クロム、酸化クロム、その他の金属および
金属の化合物等を指し、広くは金属元素を含む単体、化
合物、複合体等で遮光作用のあるものを含む。
【0031】4.「遮光領域」、「遮光膜」、「遮光パ
ターン」と言うときは、その領域に照射される露光光の
うち、40%未満を透過させる光学特性を有することを
示す。一般に数%から30%未満のものが使われる。一
方、「透明」、「透明膜」、「光透過領域」、「光透過
パターン」と言うときは、その領域に照射される露光光
のうち、60%以上を透過させる光学特性を有すること
を示す。一般に90%以上のものが使用される。メタル
またはレジスト膜で形成された遮光領域、遮光膜および
遮光パターンの上位概念を遮光部と言う。
【0032】5.ハーフトーンマスク:位相シフトマス
クの一種でシフタと遮光膜を兼用するハーフトーン膜の
透過率が1%以上、40%未満で、それが無い部分と比
較したときの位相シフト量が光りの位相を反転させるハ
ーフトーンシフタを有するものである。
【0033】6.レベンソン型位相シフトマスク:遮光
領域で隔てられた隣り合う開口の位相を相互に反転させ
て、その干渉作用によって鮮明な像を得ようとする位相
シフトマスクの一種である。
【0034】7.通常照明:非変形照明のことで、光強
度分布が比較的均一な照明を言う。
【0035】8.変形照明:中央部の照度を下げた照明
であって、斜方照明、輪帯照明、4重極照明、5重極照
明等の多重極照明またはそれと等価な瞳フィルタによる
超解像技術を含む。
【0036】9.解像度:パターン寸法は投影レンズの
開口数NA(Numerical Aperture)と露光波長λで規格
かして表現できる。異なる波長や異なるレンズNAを用
いる場合は、解像度Rは、R=K1・λ/NAで表され
るので換算して用いれば良い。ただし、焦点深度DもD
=K2・λ/(NA)2で表されるので、焦点深度は異
なる。
【0037】10.半導体の分野では紫外線は以下のよ
うに分類する。波長が400nm程度未満で、50nm
程度以上を紫外線、300nm以上を近紫外線、300
nm未満、200nm以上を遠紫外線、200nm未満
を真空紫外線。なお、本願の主な実施の形態は200n
m未満の真空紫外線領域を中心に説明するが、以下の実
施例で説明するような変更を行えば、250nm未満、
200nm以上のKrFエキシマレーザによる遠紫外域
でも可能であることは言うまでもない。また、100n
m未満、50nm以上の紫外線の短波長端領域でも本発
明の原理を適用することは同様に可能である。
【0038】11.スキャンニング露光:細いスリット
状の露光帯を、半導体ウエハとフォトマスク(又はレチ
クル、本願でフォトマスクと言うときはレチクルも含む
広い概念を示す)に対して、スリットの長手方向と直交
する方向に(斜めに移動させてもよい)相対的に連続移
動(走査)させることによって、フォトマスク上の回路
パターンを半導体ウエハ上の所望の部分に転写する露光
方法。
【0039】12.ステップアンドスキャン露光:上記
スキャンニング露光とステッピング露光を組み合わせて
ウエハ上の露光すべき部分の全体を露光する方法であ
り、上記スキャンニング露光の下位概念に当たる。
【0040】13.半導体集積回路ウエハ(半導体集積
回路基板)またはウエハ(半導体基板)とは、半導体集
積回路の製造に用いるシリコン単結晶基板(一般にほぼ
平面円形状)、サファイア基板、ガラス基板その他の絶
縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基
板を言う。
【0041】14.デバイス面とは、ウエハの主面であ
ってその面にフォトリソグラフィにより、複数のチップ
領域に対応するデバイスパターンが形成される面を言
う。
【0042】15.マスキング層:一般にレジスト膜を
言うが、無機マスクや非感光性の有機物マスク等も含む
ものとする。
【0043】16.転写パターン:マスクによってウエ
ハ上に転写されたパターンであって、具体的には上記フ
ォトレジストパターンおよびフォトレジストパターンを
マスクとして実際に形成されたウエハ上のパターンを言
う。
【0044】17.レジストパターン:感光性の有機膜
をフォトリソグラフィの手法により、パターニングした
膜パターンを言う。なお、このパターンには当該部分に
関して全く開口のない単なるレジスト膜を含む。
【0045】18.ホールパターン:ウエハ上で露光波
長と同程度又はそれ以下の二次元的寸法を有するコンタ
クトホール、スルーホール等の微細パターン。一般に
は、マスク上では正方形またはそれに近い長方形あるい
は八角形等の形状であるが、ウエハ上では円形に近くな
ることが多い。
【0046】19.ラインパターン:所定の方向に延在
する帯状のパターンをいう。
【0047】20.カスタム回路パターン:例えばカス
タムI/O回路、カスタム論理回路等のような顧客の要
求によって設計変更が行われる回路を構成するパターン
をいう。
【0048】21.冗長回路パターン:集積回路に形成
された予備の回路と不良の回路とを交換するための回路
を構成するパターンを言う。
【0049】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0050】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0051】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0052】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0053】また、本願において半導体集積回路装置と
いうときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導
体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特
に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Tin-
Film-Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nemat
ic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られ
るもの等も含むものとする。
【0054】また、本実施の形態を説明するための全図
において同一機能を有するものは同一の符号を付し、そ
の繰り返しの説明は省略する。
【0055】また、本実施の形態で用いる図面において
は、平面図であっても図面を見易くするために遮光パタ
ーンや位相シフトパターンにハッチングを付す場合もあ
る。
【0056】また、本実施の形態においては、電界効果
トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insula
tor Semiconductor Field Effect Transistor)をMI
Sと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと
略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略
す。
【0057】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0058】(実施の形態1)図1(a)は、本発明の
一実施の形態のフォトマスクの平面図、(b)はフォト
マスクを所定の装置に装着した時の(a)のA−A線の
断面図である。
【0059】本実施の形態1のマスクPM1は、例えば
実寸の1〜10倍の寸法の集積回路パターンの原画を縮
小投影光学系等を通してウエハに結像して転写するため
のレチクルである。ここには、半導体チップの周辺が遮
光部となる場合のマスクであって、ウエハ上でポジ型の
レジスト膜を用いラインパターンを形成する場合のマス
クが例示されている。
【0060】このマスクPM1のマスク基板1は、例え
ば平面四角形に形成された厚さ6mm程度の透明な合成
石英ガラス板等からなる。マスク基板1の主面中央に
は、平面長方形状の光透過開口領域が形成され、マスク
基板1の主面が露出されている。この光透過開口領域
は、上記集積回路パターン領域を形成している。この集
積回路パターン領域においてマスク基板1の主面上に
は、ウエハ上に集積回路パターンを転写するための遮光
パターン2a,3aが配置されている。ここでは、遮光
パターン2a,3aがウエハ上のラインパターンとして
転写される場合が例示されている。
【0061】本実施の形態においては、遮光パターン2
aは通常のマスクと同様にメタルで構成されているが、
集積回路パターン領域内における一部の領域RE(破線
で示す領域)の遮光パターン3aがレジスト膜で形成さ
れている。したがって、後述するように領域REの遮光
パターン3aは、比較的簡単に除去することができる。
そして、新たな遮光パターン3aを簡単にしかも短時間
のうちに形成することが可能となっている。この遮光パ
ターン3aを形成するレジスト膜は、例えばKrFエキ
シマレーザ光(波長248nm)、ArFエキシマレー
ザ光(波長193nm)またはF2レーザ光(波長15
7nm)等のような露光光を吸収する性質を有してお
り、メタルで形成される遮光パターン2aとほぼ同様の
遮光機能を有している。このレジスト膜の材料等の構造
については後述する。なお、レジスト膜によって遮光パ
ターンを形成する技術については、本願発明者らによる
特願平11−185221号(平成11年6月30日出
願)に記載がある。
【0062】このマスク基板1の主面において集積回路
パターン領域の外周は遮光パターン2bによって覆われ
ている。遮光パターン2bは、上記集積回路パターン領
域の外周からマスク基板1の外周にわたって平面枠状に
形成されており、例えば上記遮光パターン2aと同じメ
タルで、同じパターン加工工程において形成されてい
る。遮光パターン2a,2bは、例えばクロムまたはク
ロム上に酸化クロムが堆積されてなる。ただし、遮光パ
ターン2a,2bの材料は、これに限定されるものでは
なく種々変更可能であり、例えばタングステン、モリブ
デン、タンタルまたはチタン等のような高融点金属、窒
化タングステン等のような窒化物、タングステンシリサ
イド(WSix)やモリブデンシリサイド(MoSi
x)等のような高融点金属シリサイド(化合物)、ある
いはこれらの積層膜を用いても良い。本実施の形態のマ
スクPM1の場合は、レジスト膜で形成される遮光パタ
ーン3aを除去した後、そのマスク基板1を洗浄し再度
使用する場合があるので、遮光パターン2a,2bには
耐剥離性や耐摩耗性に富む材料が好ましい。タングステ
ン等の高融点金属は、耐酸化性および耐摩耗性に富み、
耐剥離性に富むので、遮光パターン2a,2bの材料と
して好ましい。
【0063】遮光パターン2b上において略八角形の枠
内領域は、上記ペリクルカバー領域を示している。すな
わち、ここでは、マスクPM1のマスク基板1の主面側
に、ペリクルPEがペリクル貼り付けフレームPEfを
介して接合されている場合が例示されている。ペリクル
PEは、透明な保護膜を持つ構成体であり、マスクPM
1に異物が付着することを避けるためにマスク基板1の
主面あるいは主面および裏面から一定の距離を隔てて設
けられている。この一定の距離は、保護膜表面上の付着
異物と異物のウエハへの転写性を考慮して設計されてい
る。
【0064】このペリクル張り付けフレームPEfの基
部は、マスクPM1の遮光パターン2bに直接接触した
状態で接合固定されている。これにより、ペリクル張り
付けフレームPEfの剥離を防止できる。また、ペリク
ル張り付けフレームPEfの取り付け位置にレジスト膜
が形成されていると、ペリクルPEの取り付け取り外し
の際に、レジスト膜が剥離し異物発生の原因となる。ペ
リクル張り付けフレームPEfを遮光パターン2bに直
接接触させた状態で接合することにより、そのような異
物発生を防止できる。
【0065】ペリクルカバー領域において、上記集積回
路パターン領域を除いた領域は、集積回路パターン周辺
領域を示している。この集積回路パターン周辺領域に
は、マスクPM1の情報検出用のマークパターン4aが
形成されている。このマークパターン4aは、電子線描
画装置を用いてマスクPM1上に所定のパターンを描画
する際に、マスクPM1から直接マスクPM1の位置情
報を検出するためのパターンである。すなわち、電子線
描画装置を用いてマスクPM1の集積回路パターン領域
に所定の集積回路パターンを描画する際に、そのマスク
PM1のマークパターン4aを何秒かに1回の割合で読
み取り、パターン描画用の電子線の照射位置を補正(調
整)しながらパターン描画を行う。これにより、電子線
描画装置によるパターン描画位置精度を向上させること
が可能となる。このようなマークパターン4aを設けた
のは、例えば次の理由からである。
【0066】すなわち、通常の電子線描画装置において
はマスクへの描画処理は真空中で行う。真空中における
マスクの保持は、図2に模式的に示すように、電子線描
画装置の移動ステージ上のマスク保持部200の3点ピ
ン200aにマスクPM1またはマスクPM1の装着さ
れたカセット201を押し付け、押し付けピン200b
で機械的に固定している。ここで、通常の電子線描画装
置においては、描画中の電子線の位置ドリフトによるパ
ターン描画位置ずれを防止する目的でマスク保持部20
0に取り付けられた、位置検出用のマークパターン20
0mを描画中に複数回検出し、位置ずれを補正してい
る。マスク保持部200(ステージ)のマスクPM1は
上述のように機械的に固定されているのでマスク保持部
200のマークパターン200mとマスクPM1との相
対的な位置関係は一定なはずであるが、実際には高速で
移動するステージの衝撃により、マークパターン200
mとマスクPM1との間にわずかな位置ずれが生じる場
合がある。このため、電子線描画工程中にマスクPM1
の位置をマークパターン200mから読み取っているに
もかかわらず、描画パターンに位置ずれが生じてしま
う。そこで、マスクPM1自体に位置補正用のマークパ
ターン4aを配置し、マスクPM1自体からその位置を
直接検出するようにした。これにより、上記マスクPM
1の保持のずれも含めて補正することができるので、パ
ターンの配列誤差を低減することができる。このような
マークパターン4aは、例えば当該パターン位置が光透
過領域になっているか、遮光領域になっているかによっ
て構成され、そこに照射された位置検出ビームまたは検
出光の反射状態によって情報の検出がなされるようにな
っている。位置検出手段は、電子線描画装置の電子線を
使用するもの、レーザライタによるレーザ光を使用する
ものまたは他の方式を用いることができる。特に位置精
度の高い装置の適用が望ましい。このマークパターン4
aは、前記マスク製造における共通遮光パターンの形成
工程時に形成することもできるし、マスクブランクスの
製造工程時に形成することも有効である。
【0067】図1のペリクルカバー領域の外側は周辺領
域を示している。この周辺領域には、マスクPM1の情
報検出用のマークパターン4bが形成されている。マー
クパターン4bは、例えばアライメント用のマークやマ
スク製造で用いる校正用のマーク等として使用される。
アライメント用のマークは、検査装置や露光装置等の所
定の装置にフォトマスクPM1を装着した際に、マスク
PM1の位置を検出することでマスクPM1と検査装置
や露光装置等とのアライメントを行うために用いるマー
クである。また、校正用のマークは、パターン合わせず
れ、パターンの形状状態またはパターン転写精度を測定
する際に用いるマークである。
【0068】このマークパターン4bは、光透過パター
ンによって形成されている。すなわち、マークパターン
4bは、遮光パターン2bの一部が除去され、その下層
の透明なマスク基板1の一部が露出されることで形成さ
れている。このため、マスクPM1の位置検出に通常の
ハロゲンランプ等を用いる露光装置を用いた場合におい
ても、マークパターン4bを透過した光のコントラスト
を充分に得ることができるので、マークパターン4bの
認識能力を向上させることができる。このため、マスク
PM1と露光装置との相対的な位置合わせを、容易に、
しかも高い精度で行うことが可能となる。本発明者の検
討結果によれば、上記通常のマスクと同等の位置合わせ
が可能となった。なお、上記マークパターン4a,4b
は、ウエハ上に転写されない。
【0069】本実施の形態においては、この周辺領域に
パターン形成用のレジスト膜が形成されていない。この
周辺領域にレジスト膜が形成されていると、そのレジス
ト膜がマスクPM1を検査装置や露光装置等に装着した
際の機械的衝撃等によって剥離したり削れたりすること
で異物が発生する。しかし、本実施の形態によれば、周
辺領域にレジスト膜が存在しないので、レジスト膜の剥
離や削れ等を防止でき、レジスト膜の剥離等に起因する
異物発生の不具合等を防止することができた。
【0070】また、マスクMP1は、上記検査装置や露
光装置等の装着部5が、マスクPM1の遮光パターン2
bに直接接触した状態で検査装置や露光装置等に設置さ
れるようになっている。図1(a)の太枠で示す領域5
Aは装着部5が接触する領域を示している。このように
マスクPM1を検査装置や露光装置等に装着したとして
も、遮光パターン2b上にはレジスト膜が形成されてい
ないので、レジスト膜の剥離や削れに起因する異物は発
生しない。また、遮光パターン2bを構成するメタルは
固いのでメタルの剥離や削れに起因する異物の発生もな
い。なお、装着部5は真空吸着機構を有するものが例示
されている。
【0071】次に、図1のマスクPM1の製造方法の一
例を図3および図4により説明する。
【0072】まず、図3(a)に示すように、例えば厚
さ約6mmの透明な合成石英基板からなるマスク基板1を
用意する。この段階では、マスク基板1の主面上に、遮
光パターン2a,2bが通常のマスクと同じ方法で既に
形成されている。すなわち、この遮光パターン2a,2
bは、マスク基板1aの主面上に、遮光性の高いメタル
膜をスパッタリング法等によって堆積した後、これをフ
ォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって
パターニングすることで形成されている。この遮光パタ
ーン2a,2bを形成する際にエッチングマスクとして
用いるレジスト膜としては、ポジ型のレジスト膜を使用
する。その方が、電子線等による描画面積を小さくで
き、描画時間を短縮できるからである。遮光パターン2
a,2bのパターン加工後はそのポジ型のレジスト膜を
除去する。
【0073】続いて、図3(b)に示すように、そのマ
スク基板1の主面上全面に、例えばKrFエキシマレー
ザ、ArFエキシマレーザまたはF2レーザ光等のよう
な露光光を吸収する性質を持つレジスト膜3をスピンコ
ート法等によって塗布する。このレジスト膜3は電子線
に感応するレジスト膜である。ここではノボラック系レ
ジスト膜を、例えば150nmの膜厚で形成した。
【0074】続いて、位置合わせマークを用いて位置合
わせを行った後、図3(c)に示すように、通常のマス
クの製造工程における所望パターンの形成方法と同じ電
子線描画方法を用いて、レジスト膜3からなる遮光パタ
ーン3aを形成した。ここで、後述する電子線の帯電に
対する対策を行った。また、マスクPM1の周辺部は投
影露光装置に対する接触部となるので、レジスト膜3は
除去されるようにし、機械的衝撃によるレジスト膜3の
剥離や削れ等に起因する異物の発生を防止した。
【0075】このレジスト膜3としては、例えばα-メ
チルスチレンとα−クロロアクリル酸の共重合体、ノボ
ラック樹脂とキノンジアジド、ノボラック樹脂とポリメ
チルペンテン−1−スルホン、クロロメチル化ポリスチ
レン等を主成分とするものを用いた。ポリビニルフェノ
ール樹脂等のようなフェノール樹脂やノボラック樹脂に
インヒビタおよび酸発生剤を混合した、いわゆる化学増
幅型レジスト等を用いることができる。ここで用いるレ
ジスト膜3の材料としては、投影露光装置の光源に対し
遮光特性をもち、マスク製造工程における、パターン描
画装置の光源、例えば電子線あるいは230nm以上の
光に感度を有する特性を持っていることが必要であり、
前記材料に限定されるものではなく種々変更可能であ
る。また、膜厚も150nmに限定されるものではな
く、上記条件を満足する膜厚で良い。
【0076】代表的な電子線レジスト膜の分光透過率を
図4に示す。ポリフェノール系、ノボラック系樹脂を約
100nmの膜厚に形成した場合は、例えば150nm
〜230nm程度の波長で透過率がほぼ0であり、例え
ば波長193nmのArFエキシマレーザ光、波長15
7nmのF2レーザ等に十分なマスク効果を有する。こ
こでは、波長200nm以下の真空紫外光を対象にした
が、これに限定されない。波長248nmのKrFエキ
シマレーザ光等のようなマスク材は他の材料を用いる
か、レジスト膜に光吸収材や光遮蔽材を添加することが
必要である。また、レジスト膜で形成される遮光パター
ン3aを形成した後、露光光照射に対する耐性を向上さ
せる目的での熱処理工程の付加や予め紫外光を強力に照
射する、いわゆるレジスト膜のハードニング処理を行う
のも有効である。
【0077】また、レジスト膜3は、例えばネガ型のレ
ジスト膜とした。これは、マスクPM1をQ−TAT
(Quick Turn Around Time)で作成できるからである。
すなわち、集積回路パターン領域の外側にレジスト膜を
残しておくと前記したように異物発生の原因となるの
で、その外側のレジスト膜を除去しておく必要がある。
したがって、ここで、ポジ型のレジスト膜とすると集積
回路パターン領域の外周の大半の部分をも電子線描画し
なければならず時間がかかる。しかし、ネガ型のレジス
ト膜を用いれば、マスク基板1の主面内において相対的
に面積の小さい領域を描画すれば良く、描画面積を小さ
くでき、描画時間を短くできる。
【0078】また、図1のマスクPM1の製造方法の他
の一例を図5および図6により説明する。上記通常のマ
スクを製造する場合は、遮光パターン形成用のレジスト
パターンを電子線描画装置等によって描画する際に、そ
の遮光パターン形成用の金属膜をアースとすることによ
り電子線描画時に発生する電子の帯電を防止できるの
で、帯電防止処理は不要である。しかし、本実施の形態
のマスクPM1を製造する場合は、レジスト膜3に電子
線描画装置を用いて遮光パターンを形成する際に、マス
ク基板1もレジスト膜3も絶縁体なので、照射された電
子が逃げ場を失い帯電し、レジストパターン(すなわ
ち、遮光パターン3a)の形成に悪影響を及ぼす場合が
ある。そこで、例えば次のようにしてマスクPM1を製
造する。
【0079】まず、図5(a)に示すように、マスク基
板1の主面上に透明導電膜7aを堆積する。透明導電膜
7aとしては、例えばITO(インジウム−ティン−オ
キサイド)膜を用いることができる。この透明導電膜7
aは加工する必要は無い。続いて、その透明導電膜7a
上に上記したように通常のマスクの遮光パターンの形成
方法と同様にして遮光パターン2a,2bを形成する。
続いて、図5(b)に示すように、この透明導電膜7a
上に、前記レジスト膜3を前記実施の形態1と同様に塗
布する。透明導電膜7aはアースEAと電気的に接続さ
れる。その後、上記と同様に電子線描画装置を用いてレ
ジスト膜3に所定のパターン(遮光パターン3a)を描
画する。この際、マスク基板1に照射された電子を透明
導電膜7aを通じてアースERに逃がすことができるの
で、電子の帯電に起因するレジストパターンの形状劣化
や位置ずれ不良等の不具合を抑制または防止することが
可能となる。その後、現像処理および洗浄処理を経て図
5(c)に示すマスクPM1を製造する。
【0080】また、上記と同様の目的から次のようにし
ても良い。まず、図6(a)に示すように、既に遮光パ
ターン2a,2bが形成されたマスク基板1を用意した
後、図6(b)に示すように、その主面上に上記レジス
ト膜3を塗布する。続いて、レジスト膜3上に水溶性導
電有機膜7bを塗布する。水溶性導電有機膜7bとして
は、例えばエスペーサ(昭和電工KK製)やアクアセーブ
(三菱レーヨン社製)等を用いた。その後、水溶性導電
有機膜7bとアースEAとを電気的に接続した状態で、
上記パターン描画のための電子線描画処理を行った。そ
の後、レジスト膜3の現像処理時に水溶性導電有機膜7
bも除去した。上記の方法により電子線の帯電を防止で
き、パターン形状の異常やパターンの位置ずれ等の不具
合を防止できた。このようにして図6(c)に示すマス
クPM1を製造する。
【0081】このようなマスクPM1においては、レジ
スト膜からなる遮光パターン3aの酸化防止を目的とし
て、パターン面を窒素(N2)等の不活性ガス雰囲気に
保つことも有効である。また、遮光パターン3aを形成
するためのレジスト膜のパターン描画は上記電子線描画
方法に限らず、例えば230nm以上の紫外線(例えば
i線(波長365nm))によりパターンを描画するこ
と等も可能である。なお、本発明の趣旨は、レジスト膜
を直接マスク(遮光パターン)として用いることにあ
り、実用的なマスクの構造を提供するものである。した
がって、遮光対象波長、レジスト材料、マスク基板材料
は他のものを用いても良い。
【0082】このマスクPM1を用い縮小投影露光装置
によって図7に示すウエハ8上にパターンを転写した。
図7(a)はウエハ8の要部平面図、(b)は(a)の
A−A線の断面図を示している。被投影基板となるウエ
ハ8は、例えばシリコン単結晶からなり、その主面上に
は絶縁膜9aが堆積されている。絶縁膜9a上の全面に
は導体膜10aが堆積されている。さらに、その導体膜
10a上には、ArFに感光性を持つ通常のポジ型のレ
ジスト膜11aが、例えば300nm程度の膜厚で堆積
されている。
【0083】縮小投影露光装置の投影光は、例えば波長
193nmのArFエキシマレーザ光を用い、投影レン
ズの開口数NAは、例えば0.68、光源のコヒーレン
シσは、例えば0.7を用いた。縮小投影露光装置とマ
スクPM1とのアライメントは、上記マスクPM1のマ
ークパターン4bを検出することで行った。ここでのア
ライメントには、例えば波長633nmのヘリウム−ネ
オン(He−Ne)レーザ光を用いた。この場合、マー
クパターン4bを透過した光のコントラストが充分にと
れるので、マスクPM1と露光装置との相対的な位置合
わせを、容易に、しかも高い精度で行うことができた。
【0084】その後、通常の露光方法によってマスクP
M1上の集積回路パターンをウエハ8の主面上に投影し
た。そして、通常の熱処理、現像工程を経て、図8に示
すレジストパターン11a1を形成した。図8(a)は
ウエハ8の要部平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である。領域REはレジスト膜で形成された遮光パ
ターン3aが転写された領域を示している。その後、そ
のレジストパターン11a1をエッチングマスクとし
て、導体膜10aに対してエッチング処理を施すことに
より、図9に示すように導体膜パターン10a1を形成
した。図9(a)はウエハ8の要部平面図、(b)は
(a)のA−A線の断面図である。この結果、上記通常
のマスクを用いた露光時とほぼ同じパターン転写特性が
得られた。例えば0.19μmラインアンドスペースが
0.4μmの焦点深度で形成できた。
【0085】この露光処理で用いた縮小投影露光装置の
一例を図10に示す。縮小投影露光装置12の光源12
aから発する露光光はフライアイレンズ12b、照明形
状調整アパーチャ12c、コンデンサレンズ12d1,
12d2およびミラー12eを介してマスクPM1を照
射する。露光光源としては、上記したように、例えばK
rF、ArFエキシマレーザまたはF2レーザ光等を用
いる。マスクPM1は、遮光パターン2a,2bが形成
された主面を下方(ウエハ8側)に向けた状態で縮小投
影露光装置12に載置されている。したがって、上記露
光光は、マスクPM1の裏面側から照射される。これに
より、マスクPM1上に描かれたマスクパターンは、投
影レンズ12fを介して試料基板であるウエハ8上に投
影される。マスクPM1の主面には、上記ペリクルPE
が場合によって設けられている。なお、マスクPM1
は、マスク位置制御手段12gで制御されたマスクステ
ージ12hの上記装着部5において真空吸着され、位置
検出手段12iにより位置合わせされ、その中心と投影
レンズ12fの光軸との位置合わせが正確になされてい
る。
【0086】ウエハ8は,試料台12j上に真空吸着さ
れている。試料台12jは、投影レンズ12fの光軸方
向、すなわちZ軸方向に移動可能なZステージ12k上
に載置され、さらにXYステージ12m上に搭載されて
いる。Zステージ12kおよびXYステージ12mは、
主制御系12nからの制御命令に応じてそれぞれの駆動
手段12p1,12p2によって駆動されるので,所望
の露光位置に移動可能である。その位置はZステージ1
2kに固定されたミラー12qの位置として、レーザ測
長器12rで正確にモニタされている。さらに、位置検
出手段12iには、例えば通常のハロゲンランプが用い
られている。すなわち、特別な光源を位置検出手段12
iに用いる必要がなく(新しい技術や難しい技術を新た
に導入する必要性がなく)、いままで通りの縮小投影露
光装置を用いることができる。したがって、本実施の形
態のような新規なマスクPM1を用いるからといって製
品のコストが増加することもない。また、上記主制御系
12nはネットワーク装置と電気的に接続されており、
縮小投影露光装置12の状態の遠隔監視等が可能となっ
ている。露光方法としては、例えばステップアンドリピ
ート露光方法またはステップアンドスキャニング露光方
法のいずれを用いても良い。
【0087】次に、例えばツイン・ウエル方式のCMI
S(Complimentary MIS)回路を有する半導体集積回路装
置の製造工程に本発明の技術思想を適用した場合を図1
1〜図14により説明する。
【0088】図11は、その製造工程中におけるウエハ
8の要部断面図である。ウエハ8は、例えば平面略円形
状の薄板からなる。ウエハ8を構成する半導体基板8s
は、例えばn-形のSi単結晶からなり、その上部に
は、例えばnウエルNWLおよびpウエルPWLが形成
されている。nウエルNWLには、例えばリン(P)ま
たはヒ素(As)が導入されている。また、pウエルP
WLには、例えばホウ素が導入されている。
【0089】この半導体基板8sの主面には、例えば酸
化シリコン膜からなる分離用のフィールド絶縁膜9bが
LOCOS(Local Oxidization of Silicon)法等によ
って形成されている。なお、分離部は溝型としても良
い。すなわち、半導体基板8sの厚さ方向に掘られた溝
内に絶縁膜を埋め込むことで分離部を形成しても良い。
このフィールド絶縁膜9bによって囲まれた活性領域に
は、nMISQnおよびpMISQpが形成されてい
る。
【0090】nMISQnおよびpMISQpのゲート
絶縁膜9cは、例えば酸化シリコン膜からなり、熱酸化
法等によって形成されている。また、nMISQnおよ
びpMISQpのゲート電極10bは、ウエハ8の主面
上に、例えば低抵抗ポリシリコンからなるゲート形成用
の導体膜をCVD法等によって堆積した後、その膜を、
上記縮小投影露光装置12およびフォトマスクPM1を
用いたフォトリソグラフィ技術と通常のエッチング技術
とによってパターン加工することで形成されている。特
に限定されないが、ゲート長は、例えば0.18μm程
度である。
【0091】nMISQnのソースまたはドレインを形
成する半導体領域13は、ゲート電極10bをマスクと
して、例えばリンまたはヒ素を半導体基板8sにイオン
注入法等によって導入することにより、ゲート電極10
bに対して自己整合的に形成されている。また、pMI
SQpのソースまたはドレインを形成する半導体領域1
4は、ゲート電極10bをマスクとして、例えばホウ素
を半導体基板8sにイオン注入法等によって導入するこ
とにより、ゲート電極10bに対して自己整合的に形成
されている。
【0092】ただし、上記ゲート電極10bは、例えば
低抵抗ポリシリコンの単体膜で形成されることに限定さ
れるものではなく種々変更可能であり、例えば低抵抗ポ
リシリコン膜上にタングステンシリサイドやコバルトシ
リサイド等のようなシリサイド層を設けてなる、いわゆ
るポリサイド構造としても良いし、例えば低抵抗ポリシ
リコン膜上に、窒化チタンや窒化タングステン等のよう
なバリア導体膜を介してタングステン等のような金属腹
を設けてなる、いわゆるポリメタル構造としても良い。
【0093】まず、このような半導体基板8s上に、図
12に示すように、例えば酸化シリコン膜からなる層間
絶縁膜9dをCVD法等によって堆積した後、その上面
にポリシリコン膜をCVD法等によって堆積する。続い
て、そのポリシリコン膜を、上記縮小投影露光装置12
およびマスクPM1を用いたフォトリソグラフィ技術お
よび通常のエッチング技術によってパターニングした
後、そのパターニングされたポリシリコン膜の所定領域
に不純物を導入することにより、ポリシリコン膜からな
る配線10cおよび抵抗10dを形成する。
【0094】その後、図13に示すように、半導体基板
8s上に、例えば酸化シリコン膜からなるSOG(Spin
On Glass)膜9eを塗布法等によって堆積した後、層間
絶縁膜9dおよびSOG膜9eに半導体領域13,14
および配線10cの一部が露出するようなコンタクトホ
ール15を上記縮小投影露光装置12およびマスクPM
1を用いたフォトリソグラフィ技術および通常のエッチ
ング技術によって穿孔する。さらに、半導体基板8s上
に、例えばアルミニウム(Al)またはAl合金等から
なる金属膜をスパッタリング法等によって堆積した後、
その金属膜を上記縮小投影露光装置12およびマスクP
M1を用いたフォトリソグラフィ技術および通常のエッ
チング技術によってパターニングすることにより、図1
4に示すように、第1層配線10eを形成する。これ以
降は、第1層配線10eと同様に第2層配線以降を形成
し、半導体集積回路装置を製造する。なお、ここでは、
上記各フォトリソグラフィ工程において、形成しようと
するパターンに対応したマスクパターン(遮光パターン
および光透過パターン)を形成するものとする。
【0095】次に、本実施の形態のマスクPM1を用い
た半導体集積回路装置の製造方法の応用例について説明
する。ここでは、半導体集積回路装置のパターンを部分
的に修正または変更する場合の対処の仕方について説明
する。
【0096】半導体集積回路装置の開発期や製造時にお
いては、集積回路パターンの一部に修正や変更等が生じ
る場合がある。そのような場合、通常のマスクでは、新
たなマスク基板を用意して、その上にメタル膜を堆積
し、そのメタル膜をパターン加工することになる。この
ため、その修正や変更の作業は手間や時間のかかる面倒
な作業となる。しかも、仮に製造されたマスクのパター
ンに不良が存在していた場合、不良の程度にもよるが一
般的にそのマスクを使用することはできないので、その
マスクを破棄せざるを得ないし、新たなマスク基板を用
意して最初からマスクを製造し直さなければならない。
このため、無駄の多い不経済な作業となる場合がある。
【0097】これに対して本実施の形態のマスクPM1
を用いた場合には、次のように対処できる。まず、図1
のマスクPM1上のレジスト膜で形成された遮光パター
ン3aを図15に示すように除去する。図15(a)
は、遮光パターン3a除去後のマスクPM1の平面図、
(b)は(a)のA−A線の断面図を示している。マス
クPM1上には、メタルで形成された遮光パターン2
a,2bは残されているが、領域REの遮光パターン3
aは除去され、領域REは光透過領域となっている。
【0098】レジスト膜からなる遮光パターン3aは、
例えばn−メチル−2−ピロリドン有機溶剤によって剥
離した。この他、加熱したアミン系有機溶剤またはアセ
トンにより遮光パターン3aを剥離しても良い。テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水
溶液、オゾン硫酸または過酸化水素水と濃硫酸との混合
液により除去することも可能である。TMAH水溶液を
用いる場合には、その濃度を5%程度にするとメタル
(遮光パターン2a,2b)を侵すことなくレジスト膜
(遮光パターン3a)を剥離することができたので好ま
しい。
【0099】また、レジスト膜(遮光パターン3a)を
除去する別の方法として酸素プラズマアッシング法を用
いることも可能である。この方法は、特に、マスクPM
1上のレジスト膜(遮光パターン3a)に対して上記レ
ジスト膜のハードニング処理を施している場合に有効で
ある。ハードニング処理を施しているレジスト膜(遮光
パターン3a)は硬化しており、上記化学的な除去方法
では充分に除去できない場合が生じるからである。
【0100】また、遮光パターン3aをピーリングによ
って機械的に剥離しても良い。すなわち、マスクPM1
の遮光パターン3aの形成面に粘着テープを張り付けた
後、その粘着テープを剥がすことにより、遮光パターン
3aを剥離する。この場合、ほとんど有機溶剤を用いな
いし、また、真空状態を形成する必要もないので、遮光
パターン3aを、比較的容易に、しかも短時間のうちに
剥離することが可能となる。
【0101】レジスト膜(遮光パターン3a)の除去工
程後、洗浄処理を施すことにより、マスクPM1の表面
の異物を除去する。ここでの洗浄では、例えばオゾン硫
酸洗浄およびブラシ洗浄処理の組合せを用いたが、異物
除去能力が高く、メタル(遮光パターン2a、2b)を
侵さない方法であれば、この方法に限定されず種々変更
可能である。
【0102】その後、図16に示すように、領域RE
に、図1の領域REに示した遮光パターン3aの一群と
は形状の異なる所望の遮光パターン3aの一群をレジス
ト膜によって形成する。この遮光パターン3aの形成方
法は、マスクPM1の製造方法で説明したのと同じなの
で説明を省略する。このマスクPM1のパターンを前記
縮小投影露光装置12等(図10参照)を用いてウエハ
上に転写した場合を図17に示す。図17(a)はウエ
ハ8の要部平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図
である。このように領域REに図9で示したのとは形状
の異なる導体膜パターン10a1の一群を形成すること
ができる。
【0103】このように、本実施の形態のマスクPM1
の場合には、マスクPM1の一部の遮光パターン3aを
レジスト膜で形成したことにより、マスクPM1の一部
分(領域RE)のパターンに修正や変更が生じた場合、
半導体集積回路装置の製造工程で一般的に行われている
フォトリソグラフィと同じ要領で、遮光パターン3aを
除去し、遮光パターン3aを形成し直せば良いので、そ
の修正や変更を、簡単に、しかも極めて短時間のうちに
行うことが可能となる。すなわち、マスクPM1の製造
期間を大幅に短縮することが可能となる。したがって、
このマスクPM1を半導体集積回路装置の開発や製造に
用いることにより、半導体集積回路装置の開発や製造の
時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0104】また、マスクPM1のパターンの修正また
は変更に際しては、新たなマスク基板1を用意する必要
もないし、最初から作り直す必要もない。しかも、製造
されたマスクの遮光パターン3aに不良が存在していた
ら、再度、遮光パターン3aを除去し、パターン加工し
直せば良い。このため、マスクPM1の製造の工程数を
大幅に減らすことが可能な上、マスクPM1の製造で必
要とされる材料を極めて少なくすることが可能となる。
このため、マスクPM1の製造コストを大幅に低減させ
ることが可能となる。したがって、このマスクPM1を
半導体集積回路装置の開発や製造に用いることにより、
半導体集積回路装置のコストを大幅に低減させることが
可能となる。
【0105】図18〜図20は、本発明の技術思想を適
用して有効な半導体集積回路装置の半導体チップ8c1
〜8c3の一例を示している。半導体チップは、ウエハ
8から切り出された平面四角形状の半導体の小片であ
る。なお、マスク上において遮光パターンをレジスト膜
で形成する領域にハッチングを付す。
【0106】図18の半導体チップ8c1には、SRA
M(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynam
ic Random Access Memory)、DSP(Digital Signal
Processor)、マイクロプロセッサ、MPEG(Moving
Picture Experts Group)およびLogic等の回路領
域が配置されている場合が例示されている。Logic
は、顧客の要求等により変更され易いので、Logic
の回路領域のパターンを形成するためのマスク上の遮光
パターンをレジスト膜で形成する。すなわち、マスクP
M1の領域REに、Logicの回路領域のパターンを
形成するマスクパターンをレジスト膜(遮光パターン3
a)で形成する。それ以外の回路領域のパターンを形成
するためのマスクPM1上の遮光パターンをメタルで形
成する。
【0107】図19の半導体チップ8c2には、PCI
制御回路、I/F制御回路、MCU、プログラムRO
M、データRAM(SRAM等)およびカスタム論理回
路等の回路領域が配置されている場合が例示されてい
る。このうち、I/F制御回路、プログラムROMおよ
びカスタム論理回路のパターンを形成するためのマスク
上の遮光パターンをレジスト膜で形成する。すなわち、
マスクPM1の3つの領域REを設け、その各々に、I
/F制御回路、プログラムROMおよびカスタム論理回
路のパターンを形成するマスクパターンをレジスト膜
(遮光パターン3a)で形成する。それ以外の回路領域
のパターンを形成するためのマスクPM1上の遮光パタ
ーンをメタルで形成する。I/F制御回路においては、
例えばIEEE(アイ・トリプル・イー)1394、U
SB(Universal Serial Bus)、SCSI(Small Comp
uter System Interface)、AGP(Accelerated Graph
ics Port)、Ether(イーサ)、Fiber−ch
annel(ファイバーチャンネル)等のようにインタ
ーフェースの規格が異なる場合にパターン形状が異なる
からである。また、プログラムROMにおいては、後述
するようにプログラムを書き換える必要が生じるからで
ある。ここではROMの目(メモリセル)部分に対して
マスク上の遮光パターンをレジスト膜で形成することを
例示できる。また、カスタム論理回路は、例えばゲート
アレイまたはスタンダードセルに代表されるように顧客
の要求に応じて回路パターンを変更する場合が生じるか
らである。
【0108】図20の半導体チップ8c3には、CPU
(Central Processing Unit)、メモリ、アプリケーシ
ョンロジック回路、カスタムI/O(Input/Output)回
路、アナログ回路およびカスタム論理回路が配置されて
いる場合が例示されている。このうち、カスタムI/O
回路およびカスタム論理回路のパターンを形成するため
のマスク上の遮光パターンをレジスト膜で形成する。す
なわち、マスクPM1の領域REを2箇所に設け、その
各々に、カスタムI/O回路およびカスタム論理回路の
パターンを形成するマスクパターンをレジスト膜(遮光
パターン3a)で形成する。それ以外の回路領域のパタ
ーンを形成するためのマスクPM1上の遮光パターンを
メタルで形成する。カスタムI/O回路は、上記したI
/F制御回路と同様の理由からである。
【0109】(実施の形態2)本実施の形態2において
は、マスクの変形例を説明する。それ以外は、前記実施
の形態1と同じである。
【0110】図21に示すマスクPM2は、半導体チッ
プの周辺輪郭が遮光部となる場合のマスクであって、ウ
エハ上でポジ型のレジスト膜を用いラインパターンを形
成する場合のマスクを例示している。なお、図21
(a)はマスクPM2の平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図を示している。
【0111】マスクPM2における集積回路パターン領
域の遮光パターン2a,3aは前記実施の形態1と同じ
である。また、このマスクPM2を用いてウエハ上に転
写されるパターンも前記図8、図9等に示したのと同じ
である。ここでは、マスクPM2の集積回路パターン領
域の外周に、それを取り囲むように、例えばメタルで形
成された帯状の遮光パターン2cが形成されている。そ
して、その外側の大半は、遮光膜が除去されて光透過領
域となっている。マスクPM2の周辺領域のマークパタ
ーン4a,4bは、メタルの遮光パターンで形成されて
いる。したがって、検出光のコントラストを充分にとる
ことができるので、マークの検出感度および検出精度を
向上させることが可能となっている。
【0112】遮光パターン2a,2cおよびマークパタ
ーン4a,4bは、例えば同じメタル材料で、同じパタ
ーン加工工程時に形成されている。このマスク基板1上
における遮光パターン2a,2cおよびマークパターン
4a,4bの形成に際しては、エッチングマスクとして
ネガ型のレジスト膜を用いる。これは、マスクPM2を
Q−TATで作成することができるからである。すなわ
ち、集積回路パターン領域の外側にレジスト膜を残して
おくと前記したように異物発生の原因となるので、その
外側のレジスト膜を除去しておく必要があるが、ここ
で、ポジ型のレジスト膜とすると集積回路パターン領域
の内部および外周の大半の部分を電子線描画しなければ
ならず時間がかかる。しかし、ネガ型のレジスト膜を用
いれば、マスク基板1の主面内において相対的に面積の
小さい遮光パターン2a,2cおよびマークパターン4
a,4bの領域を描画すれば良く、描画面積を小さくで
き、描画時間を短くできる。
【0113】ペリクルPEのペリクル張り付けフレーム
PEfの基部は、マスク基板1に直接接触した状態で接
合されている。したがって、前記実施の形態1と同様に
ペリクル張り付けフレームPEfの剥離を防止できる。
露光装置の装着部5もマスク基板1に直接接触した状態
となる。したがって、前記実施の形態1と同様にレジス
ト剥離等に起因する異物発生を抑制または防止できる。
【0114】マスクPM2の遮光パターン3aの変更方
法も前記実施の形態1と同じである。図22および図2
3を用いて簡単に説明すると次の通りである。なお、図
22および図23の(a)はマスクPM2の平面図、
(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【0115】まず、図21に示したマスクPM2の領域
REの遮光パターン3aを図22に示すように前記実施
の形態1と同様にして除去する。素子転写領域D1〜D
3の遮光パターン2aおよび遮光パターン2cはメタル
で形成されているので残される。続いて、図23に示す
ように、前記実施の形態1と同様にしてマスクPM2の
領域REに、図21に示したのとは形状の異なる遮光パ
ターン3aをレジスト膜で形成する。ここでは、上記の
ように遮光パターン3aを形成するレジスト膜としてネ
ガ型のレジストを使用した。
【0116】このような本実施の形態2においても前記
実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0117】(実施の形態3)本実施の形態3において
は、マスクの変形例を説明する。それ以外は、前記実施
の形態1と同じである。
【0118】図24に示すマスクPM3は、ウエハ上で
ネガ型のレジスト膜を用いラインパターンを形成する場
合のマスクを例示している。なお、図24(a)はマス
クPM3の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図
を示している。
【0119】マスクPM3のマスク基板1の主面は、ほ
ぼ全面的にメタルで形成された遮光膜2dで覆われてい
る。この遮光膜2dは、前記した遮光パターン2a〜2
cと同じ材料のものである。マスクPM3の集積回路パ
ターン領域内の素子転写領域D1〜D3においては、遮
光膜2dの一部が除去されて光透過パターン16aが形
成されている。また、集積回路パターン領域内の領域R
Eは、遮光膜2dが平面四角形状に部分的に除去され光
透過開口領域が形成されており、代わりにレジスト膜で
形成された遮光膜3bで覆われている。そして、その遮
光膜3bの一部が除去されて光透過パターン16bが形
成されている。レジスト膜の遮光膜3bの外周の一部は
遮光膜2dの一部上に積み重なっている。遮光膜3bの
レジスト材料は、前記実施の形態1で説明した遮光パタ
ーン3aのレジスト材料と同じである。ここでは、光透
過パターン16a,16bがウエハ上のラインパターン
として転写される場合が例示されている。すなわち、光
透過パターン16a,16bのパターンがウエハ上に転
写される。また、マスクPM3のマークパターン4a,
4bは、前記実施の形態1と同様に、光透過パターンで
形成されている。すなわち、遮光膜2dの一部を除去す
ること形成されている。したがって、検出光のコントラ
ストを充分にとることができるので、マークの検出感度
および検出精度を向上させることができる。
【0120】このマスク基板1上における遮光膜2dの
加工(すなわち、光透過パターン16a、領域REの光
透過開口領域およびマークパターン4a,4bの形成)
に際しては、ポジ型のレジスト膜を用いる。これは、マ
スクPM3をQ−TATで作成することができるからで
ある。すなわち、ここでネガ型のレジスト膜を使用する
と集積回路パターン領域の内外の大半を電子線描画しな
ければならず時間がかかるからである。
【0121】ペリクルPEのペリクル張り付けフレーム
PEfの基部は、マスク基板1上のメタルで形成された
遮光膜2dに直接接触した状態で接合されている。した
がって、前記実施の形態1、2と同様にペリクル張り付
けフレームPEfの剥離を防止できる。露光装置の装着
部5もメタルで形成された遮光膜2dに直接接触した状
態となる。したがって、前記実施の形態1、2と同様に
レジスト剥離等に起因する異物発生を抑制または防止で
きる。
【0122】マスクPM3の光透過パターン16bの変
更方法も前記実施の形態1、2と同じである。これを図
25および図26を用いて簡単に説明すると次の通りで
ある。なお、図25および図26の(a)はマスクPM
3の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図であ
る。
【0123】まず、図24に示すマスクPM3の領域R
Eのレジスト膜で形成される遮光膜3bを図25に示す
ように前記実施の形態1、2と同様にして除去すること
により、領域REの光透過開口領域16cを露出する。
この際、メタルの遮光膜2dは残されるので、素子転写
領域D1〜D3の光透過パターン16aは、図24のま
まである。光透過開口領域16cは、例えば平面四角形
状に開口されており、その領域からはマスク基板1の主
面が露出されている。
【0124】続いて、マスクPM3の主面(遮光膜2d
の形成された面)上に遮光パターン形成用のレジスト膜
を塗布する。このレジスト膜は、ネガ型のレジスト膜を
使用した。これは、マスクPM3をQ−TATで作成で
きるからである。すなわち、ここで、ポジ型のレジスト
膜を使用すると集積回路パターン領域の内外において電
子線を描画しなければならず描画に時間がかかるが、ネ
ガ型を用いれば描画面積を縮小でき、描画時間を短縮で
きるからである。続いて、そのレジスト膜の遮光領域を
形成する部分に電子線等を照射してパターンを描画し、
現像処理を施すことにより、図26に示すように、領域
REに遮光膜3bおよびその一部が除去されてなる光透
過パターン16bを形成する。
【0125】このような本実施の形態3においても前記
実施の形態1、2と同様の効果が得られる。
【0126】(実施の形態4)本実施の形態4において
は、ウエハ上の一つまたは一群のパターンを、複数枚の
マスクを重ね合わせて露光することにより形成する、い
わゆる重ね合わせ露光技術に本発明を適用した場合につ
いて説明する。それ以外は、前記実施の形態1〜3と同
じである。
【0127】図27は、本実施の形態4で用いる第1の
マスクPM41の一例を示している。このマスクPM4
1の集積回路パターン領域には、例えば平面逆L字状の
光透過開口領域16dが形成されている。光透過開口領
域16dには、集積回路パターンをウエハ上に転写する
ためのメタルの遮光パターン2aが形成されている。こ
こではウエハ上にラインパターンを転写するマスクPM
41が例示されている。この光透過開口領域16dの周
囲は、その大半がマスク基板1の外周にわたってメタル
の遮光膜2eで覆われている。領域REも遮光膜2eで
覆われている。第1のマスクPM41において、マーク
パターン4bおよびペリクルについては前記実施の形態
3と同じである。
【0128】このマスクPM41は、半導体集積回路装
置において、パターンの修正や変更が基本的に行われな
い定形パターン群で構成される回路(前記図18〜図2
0参照)のパターンを転写するマスクとして用いる。こ
こで、遮光パターン2aと遮光膜2eとは同じ材料から
なるが、ここでは、遮光パターン2aおよび遮光膜2e
の材料としてクロムや酸化クロム以外の材料としなくて
も良い。このマスクPM41は、通常のマスクと同じ使
い方をするからである。すなわち、パターンの変更を行
わないので、遮光パターン2aや遮光膜2eには通常の
マスクに要求される耐性があれば良いからである。もち
ろん、マスクPM41の遮光パターンをレジスト膜で形
成しても良い。
【0129】図28は、本実施の形態4で用いる第2の
マスクPM42の一例を示している。このマスクPM4
2においては、その集積回路パターン領域の領域RE
に、例えば平面四角形状の光透過開口領域16eが形成
されている。光透過開口領域16eには、集積回路パタ
ーンをウエハ上に転写するための前記レジスト膜の遮光
パターン3aが形成されている。ここではウエハ上にラ
インパターンを転写するマスクPM42が例示されてい
る。この光透過開口領域16eの周囲は、その大半がマ
スク基板1の外周にわたってメタルの遮光膜2fで覆わ
れている。遮光膜2fは、前記実施の形態1等で説明し
た遮光パターン2aと同じ材料からなる。第2のマスク
PM41においても、マークパターン4bおよびペリク
ルについては前記実施の形態3と同じである。
【0130】このマスクPM42は、半導体集積回路装
置において、パターンの修正や変更が行われるパターン
群で構成される回路(前記図18〜図20参照)のパタ
ーンを転写するマスクとして用いる。第2のマスクPM
42での遮光パターン3aの修正や変更の仕方も前記実
施の形態1〜3と同じである。これを図29および図3
0を用いて簡単に説明すると次の通りである。なお、図
29および図30の(a)はマスクPM42の平面図、
(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【0131】まず、図28に示すマスクPM42の領域
REのレジスト膜で形成される遮光パターン3aを図2
9に示すように前記実施の形態1〜3と同様にして除去
する。この際、メタルの遮光膜2fは残される。続い
て、マスクPM42の主面(遮光膜2fの形成された
面)上に遮光パターン形成用のレジスト膜を塗布する。
このレジスト膜は、ネガ型のレジスト膜を使用した。こ
れは、マスクPM1をQ−TATで作成できるからであ
る。すなわち、集積回路パターン領域の外側にレジスト
膜を残しておくと前記したように異物発生の原因となる
ので、その外側のレジスト膜を除去しておく必要があ
る。したがって、ここで、ポジ型のレジスト膜とすると
集積回路パターン領域の外周の大半の部分をも電子線描
画しなければならず時間がかかる。しかし、ネガ型のレ
ジスト膜を用いれば、マスク基板1の主面内において相
対的に面積の小さい遮光パターン3aの領域のみを描画
すれば良く、描画面積を小さくでき、描画時間を短くで
きる。続いて、そのレジスト膜の遮光領域を形成する部
分に電子線等を照射してパターンを描画し、現像処理を
施すことにより、図30に示すように、領域REに図2
8で示した遮光パターン3aとは形状の異なる遮光パタ
ーン3aを形成する。もちろん、マスクPM41,PM
42の遮光部(遮光パターン、遮光領域)を全てクロム
等のようなメタルで作成しても、マスクPM42の変更
だけで済むので、マスク製造においてQ−TATを達成
することが可能となる。
【0132】このような第1,第2のマスクPM41,
PM42を用いてウエハ上にパターンを転写する方法を
図7等を用いて説明すると、例えば次のとおりである。
【0133】まず、前記図7に示したように、ウエハ8
上に形成された導体膜10a上にポジ型のレジスト膜1
1aを塗布した後、そのレジスト膜11aに図27に示
した第1のマスクPM41のマスクパターンを図10に
示した縮小投影露光装置12により転写する。この際、
第1のマスクPM41の光透過開口領域16dは露光光
が透過するので、レジスト膜11aにおいて、その光透
過開口領域16dに対応する領域は露光される。しか
し、第1のマスクPM41の領域REは遮光膜2eで覆
われているので、レジスト膜11aにおいて、その領域
REに対応する領域は露光されない。
【0134】続いて、そのレジスト膜11aを除去せ
ず、今度は、そのレジスト膜11aに図28に示した第
2のマスクPM42のマスクパターンを図10に示した
縮小投影露光装置12により転写する。この際は、第1
のマスクPM41とは逆に、レジスト膜11aにおいて
第2のマスクPM42の領域REに対応する領域のみが
露光される。
【0135】その後、レジスト膜11aに現像処理等を
施すことにより、導体膜10a上に第1,第2のマスク
PM41,PM42のマスクパターンを反映するレジス
トパターンを形成する。その後、そのレジストパターン
をエッチングマスクとして導体膜10aにエッチング処
理を施すことにより、導体膜パターンを形成する。半導
体集積回路装置の開発や製造工程中に第2のマスクPM
42の領域REに修正や変更が生じたら上記したように
して第2のマスクPM42上の遮光パターン3aを作成
し直せば良い。
【0136】このような本実施の形態4によれば、前記
実施の形態1〜3で得られた効果の他に以下の効果を得
ることが可能となる。
【0137】すなわち、同一のマスクに、あまり修正や
変更の無い遮光パターン2aと、修正や変更のある遮光
パターン3aとを形成した場合には、パターンの修正や
変更の際に、修正や変更の無い微細な遮光パターン2a
に対してもレジスト膜(遮光パターン3a)の剥離処理
や洗浄処理が施されるので、その遮光パターン2aが劣
化したり剥離したりする場合がある。これに対して、本
実施の形態4においては、あまり修正や変更のないパタ
ーンを転写する第1のマスクPM41と、修正や変更の
あるパターンを転写する第2のマスクPM42とにマス
クを分けたことにより、パターンの修正や変更の際に、
修正や変更の無い微細な遮光パターン2aに対してはレ
ジスト膜の剥離処理や洗浄処理が施されないで済むの
で、その遮光パターン2aが劣化したり剥離したりする
ことがない。また、第2のマスクPM42には、微細な
遮光パターン2aが無いので、その遮光パターン2aの
劣化や剥離を気にせず、遮光パターン3aの剥離や洗浄
処理を施すことができる。したがって、マスクの寿命お
よび信頼性を向上させることができる。
【0138】(実施の形態5)本実施の形態5は、マス
クの変形例を説明するものであって、半透明位相シフト
マスク(前記ハーフトーンマスク)に本発明を適用した
場合を説明するものである。
【0139】図31は、本実施の形態5のマスクPM5
を示している。マスクPM5の集積回路パターン領域の
一部の光透過領域に、集積回路パターンを転写するため
のハーフトーンパターン3cが形成されている。このハ
ーフトーンパターン3cは、前記実施の形態1等で説明
した遮光パターン3aを形成したレジスト膜3で形成さ
れているが、露光光に対して半透明であり、かつ、露光
光の位相を反転させる膜厚に調整されている。なお、ハ
ーフトーンパターン3cは、マスク基板1において、遮
光パターン2a,2bと同一面上に形成されている。
【0140】図31(b)は、本実施の形態5のマスク
PM5の裏面側から照射した露光光の位相反転の様子を
示している。ハーフトーンパターン3cを通過した露光
光は、透明部(光透過領域)を通過した露光光に対して
位相が180度反転している。すなわち、それら露光光
の位相が逆になっている。また、ハーフトーンパターン
3cの透過率は、ハーフーンパターン3cを透過する前
の露光光の約2〜10%程度の光強度である。したがっ
て、ハーフトーンパターン3cは、実質的に遮光部とし
て作用するが、転写されるパターンの境界部を鮮明にす
る効果がある。なお、ハーフトーンパターン3cのパタ
ーン加工方法およびパターン変更方法は前記実施の形態
1〜4の遮光パターン3aのパターン加工方法および変
更方法と同じである。
【0141】ArFエキシマレーザを露光光源とした場
合は、マスクとなるレジスト膜での吸収が大きいので、
上記2〜10%程度の透過率と位相反転とを同時に実現
するには、ハーフトーンパターン3c形成用のレジスト
膜に対して調整が必要である。一方、波長157nmの
2レーザ光を露光光源とした場合はレジスト膜での吸
収が小さくなるため上記2〜10%程度の透過率と位相
反転とを同時に実現するには有利である。
【0142】本実施の形態5においても、前記実施の形
態1〜4と同様の効果が得られる。
【0143】(実施の形態6)本実施の形態6は、前記
実施の形態5のマスクの変形例を説明するものである。
【0144】前記実施の形態5においては、ハーフトー
ンパターンの膜厚によって位相差を設定しているので、
その厚さを所定の範囲とする必要性があり、レジスト膜
のハーフトーンパターンを透過する光の強度の設定が難
しくなる場合がある。
【0145】そこで、本実施の形態6においては、上記
光の位相差をレジスト膜のハーフトーンパターンの膜厚
のみで設定するのではなく、その膜厚と、マスク基板に
溝を掘り、その深さ(すなわち、その溝の形成部におけ
るマスク基板の厚さ)とを調節することで位相差を設定
するようにしたものものである。これにより、前記実施
の形態5で得られた効果の他に、以下の効果を得ること
が可能となる。すなわち、ハーフトーンパターンを透過
する光の強度設定を容易にすることができる。また、ハ
ーフトーンパターンを形成する材料の選択の幅を増やす
ことができる。
【0146】図32(a)は本実施の形態6のマスクP
M6の具体例を示している。このマスクPM6において
は、レジスト膜のハーフトーンパターン3dは、前記実
施の形態5のハーフトーンパターン3cと同じ材料から
なるが、その厚さをハーフトーンパターン3cよりも薄
い半透明膜で形成し、そのハーフトーンパターン3dの
厚さと、マスク基板1aに形成された溝18の部分にお
けるマスク基板1aの厚さとで透過光の位相反転を実現
した。
【0147】ハーフトーンパターン3dは、例えば厚さ
50nm程度のノボラック系樹脂によって形成した。そ
の結果、ハーフトーンパターン3dの透過率は5%にな
った。ただし、その透過率は5%に限定されるものでは
なく種々変更可能であり、例えば2〜20%程度の範囲
において目的に応じた選定が可能である。この場合の位
相反転は約90度であった。このため、マスク基板1に
約90nmの深さの溝18を掘込み、マスクPM6を透
過した露光光に合計で約180度の位相反転が得られる
ようにした。このハーフトーンパターン3dの膜厚は上
記したものに限定されるものではなく種々変更可能であ
り、材料の屈折率、露光波長等に応じて位相が反転する
ように調整すれば良い。
【0148】このようなマスクPM6の形成方法は、例
えば次のとおりである。まず、前記実施の形態5等と同
様にして、図32(b)に示すように、マスク基板1上
に、遮光パターン2a,2bおよびハーフトーンパター
ン3dを形成する。続いて、その遮光パターン2a,2
bおよびハーフトーンパターン3dをエッチングマスク
として、そこから露出するマスク基板1を上記深さ分だ
け選択的にエッチング除去する。これにより、図32
(a)に示した溝18をハーフトーンパターン17bに
対して自己整合的に形成する。このようにして本実施の
形態6においては、例えば5%の透過率のハーフトーン
パターン3dを有するマスクPM6を製造することがで
きた。なお、図32(a)の例示においては、マスクの
製造工程を簡略化するために、溝18の形成時にマーク
パターン4b領域におけるマスク基板1もエッチング除
去され掘り込まれているが、この領域のマスク基板1部
分をエッチング除去しないようにすることもできる。ま
た、マスクPM6において、ハーフトーンパターン3d
の修正や変更を行う場合は、溝18を形成する前に行
う。
【0149】本実施の形態6においても、前記実施の形
態1〜5と同様の効果が得られる。
【0150】(実施の形態7)本実施の形態7は、前記
実施の形態5、6のマスクの変形例を説明するものであ
る。
【0151】本実施の形態7においては、前記実施の形
態6で説明した課題を解決するために、前記露光光の位
相をハーフトーンパターンのみで調整するのではなく、
そのハーフトーンパターンに対して平面的に重なる別の
膜を設けることで調整するものである。これにより、本
実施の形態7によれば、前記実施の形態6と同様に、ハ
ーフトーンパターンを透過する光の強度設定を容易にす
ることができる。また、ハーフトーンパターンを形成す
る材料の選択の幅を増やすことができる。
【0152】図33(a)は、本実施の形態7における
マスクPM7の具体例を示している。このマスクPM7
においては、前記実施の形態6と同様のレジスト膜のハ
ーフトーンパターン3dと、マスク基板1との間に、例
えば酸化シリコン膜からなる透明な位相調整膜19を設
け、ハーフトーンパターン3dと位相調整膜19との膜
厚を調整することによって上記位相反転を実現してい
る。
【0153】このようなマスクPM7の形成方法は、例
えば次のとおりである。まず、図33(b)に示すよう
に、マスク基板1の主面上に、例えば酸化シリコン膜か
らなる位相調整膜19をスパッタリング法、CVD(Ch
emical Vapor Deposition )法または塗布法等によって
形成する。続いて、その上に、前記実施の形態5、6等
と同様に、遮光パターン2a,2bおよびハーフトーン
パターン3dを形成する。その後、上記のようにハーフ
トーンパターン3dのみでは、位相反転が約90度であ
ったので、ハーフトーンパターン3dおよび遮光パター
ン2a,2bをエッチングマスクとして、その下層の位
相調整膜19を、例えば90nm程度掘り込み、合計で
約180度の位相反転が得られるようにした。この際、
マスク基板1をエッチングストッパとしても良い。この
ようにして、図33(a)に示したマスクPM7を製造
する。本実施の形態7においても、例えば5%の透過率
のハーフトーン型のマスクPM7を製造できた。なお、
ハーフトーンパターン3dの膜厚は前記実施の形態6と
同様にこれに限定されるものではない。また、本実施の
形態7においてもマスクの製造工程を簡略化するため
に、位相調整膜19のパターニング時にマークパターン
4b領域における位相調整膜19もエッチング除去され
ているが、この領域の位相調整膜19部分をエッチング
除去しないようにすることもできる。また、この場合、
マスクPM7のハーフトーンパターン3dの修正や変更
は、位相調整膜19に対してエッチング処理をする前に
行うことが好ましい。
【0154】本実施の形態7においても、前記実施の形
態1〜6と同様の効果が得られる。
【0155】(実施の形態8)本実施の形態8は、前記
実施の形態5〜7におけるマスクおよびその製造方法の
変形例を説明するものである。
【0156】本実施の形態8のマスクの製造方法の一例
を図34によって説明する。
【0157】まず、図34(a)に示すように、前記実
施の形態1〜7と同様にして、マスク基板1の主面上
に、前記遮光パターン2a,2bおよびマークパターン
4b等を形成する。続いて、図34(b)に示すよう
に、マスク基板1の主面上に、上記遮光パターン2a,
2bおよびマスク基板1の主面を覆うように、露光光に
透明なレジスト膜20を塗布し、さらに、その上に前記
実施の形態5で使用したような遮光性を有するレジスト
膜3を薄膜で形成し半透明とした。ここでは、透明なレ
ジスト膜20として、例えばポジ型を示すPGMA24
(ポリグリシジルメタクリレート)等を用いた。また、
遮光性のレジスト膜3は、例えばネガ型を示す厚さ50
nm程度のノボラック系樹脂によって形成した。その
後、レジスト膜3に所望の集積回路パターンを電子線等
によって描画した。ここでも、前記帯電防止処理を行っ
た。その後、通常の現像処理を行い、レジスト膜3を現
像することにより、図34(c)に示すように、レジス
ト膜3で形成されたハーフトーンパターン3eを形成す
る。
【0158】次いで、マスク基板1の主面に対して通常
の露光処理を施して遮光性を有するハーフトーンパター
ン3eから露出するレジスト膜20部分を露光した後、
現像処理を行うことにより、図34(d)に示すよう
に、ハーフトーンパターン3eに対して自己整合的にレ
ジスト膜20で構成される位相調整膜を形成する。この
ようにしてマスクPM8を製造した。
【0159】このマスクPM8においては、ハーフトー
ンパターン3eの下にのみレジスト膜20(位相調整
膜)が設けられている。マスクPM8を透過する露光光
の位相調整は、ハーフトーンパターン3eとレジスト膜
20(位相調整膜)との膜厚で調節されている。これに
より、ハーフトーンパターン3eおよびレジスト膜20
(位相調整膜)の積層パターン領域を透過した光と、マ
スク基板1のみを透過した光とで位相を180度反転さ
せることができた。また、その積層パターン領域の透過
率は5%程度となった。すなわち、前記実施の形態6,
7等と同様に、例えば5%の透過率のハーフトーンパタ
ーン3eを有するマスクPM8を製造することができ
た。また、この場合は、ハーフトーンパターン3eの修
正や変更は、レジスト膜20をパターン加工した後でも
良い。すなわち、そのパターン変更を行う場合には、ハ
ーフトーンパターン3eおよびレジスト膜20の両方を
除去し、再度、レジスト膜20の塗布からやり直せば良
い。
【0160】本実施の形態8においても、前記実施の形
態1〜7と同様の効果が得られる。
【0161】(実施の形態9)本実施の形態9は、マス
クの変形例を説明するものであって、通常のハーフトー
ンマスクと、前記実施の形態5〜8のようなレジスト膜
を用いたハーフトーンマスクとの組合せ例を説明するも
のである。
【0162】図35は、本実施の形態9のマスクPM9
の具体例を示している。マスクPM9は、ハーフトーン
パターンで配線等のようなラインパターンをウエハに転
写するマスクを例示している。ここでは、マスク基板1
の主面上の集積回路パターン領域に、例えばMoSiO
xまたはMoSiON等からなる通常のハーフトーンパ
ターン21aと、前記実施の形態5〜8で説明したレジ
スト膜からなるハーフトーンパターン3cとがパターン
形成されている。ハーフトーンパターン3cの膜厚は、
位相反転に必要な膜厚と、前記実施の形態5〜8と同様
に所望の遮光性を満足する膜厚とした。したがって、透
過光の位相差は、180度に限らず、540度、900
度等種々選定可能である。
【0163】図35(b)は、マスクPM9の裏面側か
ら照射した露光光の位相反転の様子を示している。ハー
フトーンパターン3c,21aを通過した露光光は、透
明部(光透過領域)を通過した露光光に対して位相が1
80度反転している。すなわち、それら露光光の位相が
逆になっている。
【0164】次に、マスクPM9の製造方法の一例を図
36により説明する。
【0165】まず、図36(a)に示すように、マスク
基板1の主面上に、例えばMoSiOxまたはMoSi
ON等からなるハーフトーン膜21を、例えばスパッタ
リング法またはCVD法によって堆積した後、その上
に、前記遮光膜用のメタルからなる遮光膜2をスパッタ
リング法等によって堆積する。続いて、その遮光膜2お
よびハーフトーン膜21を通常のフォトリソグラフィ技
術およびエッチング技術によってパターン加工すること
により、図36(b)に示すように、ハーフトーンパタ
ーン21a、遮光パターン2bおよびマークパターン4
bを形成する。その後、図36(c)に示すように、ハ
ーフトーンパターン21aの形成領域以外の遮光パター
ン2bを覆うようにレジスト膜22を形成した後、これ
をエッチングマスクとして、そこから露出する遮光膜2
を除去することにより、図36(d)に示すように、ハ
ーフトーンパターン21aを露出させる。その後、図3
6(e)に示すように、遮光マスク用のレジスト膜3を
塗布した後、所定の位置に電子線等を照射することによ
り、図35に示したレジスト膜3で構成されるハーフト
ーンパターン3cを形成する。ハーフトーンパターン3
cの修正や変更方法は、前記実施の形態1等と同じであ
る。
【0166】本実施の形態9においても、前記実施の形
態1〜7と同様の効果が得られる。
【0167】(実施の形態10)本実施の形態10は、
マスクの変形例を説明するものであって、レベンソン型
の位相シフトマスクと、前記実施の形態1〜4のレジス
ト膜を用いた遮光パターンマスクとの組合せ例を説明す
るものである。
【0168】図37は、本実施の形態10のマスクPM
10の具体例を示している。ここでは、配線等のような
ラインパターンをウエハ上に転写するマスクPM10が
例示されている。マスクPM10の主面上の集積回路パ
ターン領域には、レベンソン型位相シフトパターン領域
(図37(a)の左側)と、前記実施の形態1〜4等で
説明したレジスト膜の遮光パターン3aの形成領域(図
37(a)の右側)とが配置されている。
【0169】レベンソン型位相シフトパターン領域に
は、複数のメタルの遮光パターン2aと、その遮光パタ
ーン2aを挟んで隣接する光透過パターン16fと、そ
の隣接する光透過パターン16fの一方に配置された位
相シフタ22aとが配置されている。位相シフタ22a
は、例えば溝型シフタとされている。溝型シフタとし
て、溝の幅方向の一部を遮光パターン2aの下部にオー
バーハングさせる構造を採用することもできる。これに
より、パターン転写精度を向上させることができる。図
37(b)は、マスクPM10の裏面側から照射した露
光光の位相反転の様子を示している。位相シフタ22a
を通過した露光光は、位相シフタ22aの無い光透過パ
ターン16fを通過した露光光に対して位相が180度
反転している。すなわち、それら露光光の位相が逆にな
っている。一方、遮光パターン3aは、前記実施の形態
1等で説明したのと同じである。したがって、遮光パタ
ーン3aの修正や変更を容易に行える。
【0170】このようなマスクPM10は、DRAM等
のようなメモリを有する半導体集積回路装置に適用する
ことが好ましい。DRAM等のメモリを有する半導体集
積回路装置においては、メモリセル領域における素子や
配線の微細化が進められている。このため、ワード線や
データ線あるいはホールパターンの形成に際しては、レ
ベンソン型位相シフトマスクを使用しなければパターン
の転写ができない場合がある。一方、メモリセル領域以
外の周辺回路領域や他の論理回路領域ではレベンソン型
位相シフトマスクを使用しなくても良いが、顧客の要求
や製品の仕様によって周辺回路や論理回路のパターンが
種々変更される場合がある。マスクPM10は、その両
方の要求に対応できる。すなわち、メモリセル領域側で
は微細な素子や配線のパターンを転写でき、メモリセル
領域以外の回路では種々のパターン形状の変更に柔軟に
短時間のうちに対向できる。その修正、変更は、位相シ
フタ用の溝を形成した後の段階から可能なので、マスク
製造時間の短縮が図れる。それ以外は、本実施の形態1
0においても、前記実施の形態1〜9と同様の効果を得
ることができる。
【0171】(実施の形態11)本実施の形態11は、
マスクの変形例を説明するものであって、通常のレベン
ソン型の位相シフトマスクと、前記実施の形態1〜4の
レジスト膜の遮光パターンで構成したレベンソン型位相
シフトマスクとの組合せ例を説明するものである。
【0172】図38は、本実施の形態11のマスクPM
11の具体例を示しており、配線等のようなラインパタ
ーンをウエハ上に転写するマスクPM11が例示されて
いる。マスクPM11の主面上の集積回路パターン領域
には、レベンソン型位相シフトパターン領域(図38の
左側)と、前記実施の形態1〜4等で説明したレジスト
膜の遮光パターン3aで構成したレベンソン型位相シフ
トパターン領域(図38の右側)とが配置されている。
【0173】図38の左側のレベンソンが位相シフトパ
ターン領域は、前記実施の形態10と同じなので説明を
省略する。図38の右側には、例えば感光性SOG膜等
のような感光性透明膜で形成される位相シフタ22bが
パターン形成されている。また、その位相シフタ22b
の側面および側面近傍を覆うようにレジスト膜の遮光パ
ターン3aがパターン形成されている。この遮光パター
ン3aによりマスク基板1の主面の一部が露出される光
透過パターン16gと位相シフタ22bの上面の一部が
露出される光透過パターン16hとが形成されている。
そして、互いに隣接する光透過パターン16g,16h
を透過した各々の光の位相は互いに180度反転してい
る。
【0174】このようなマスクPM11を製造するに
は、まず、マスク基板1の主面上に、メタルからなる遮
光パターン2a,2bを通常のマスクと同様に形成した
後、マスク基板1の主面の所定部分に溝を掘り、位相シ
フタ22aを形成する。続いて、マスク基板1の主面上
に、感光性SOG膜等を塗布し、これをフォトリソグラ
フィ技術によってパターン加工することで、位相シフタ
22bを形成する。その後、マスク基板1の主面上に、
前記遮光膜形成用のレジスト膜を塗布した後、これをフ
ォトリソグラフィ技術によってパターン加工することで
遮光パターン3aを形成する。
【0175】本実施の形態11においても、前記実施の
形態1〜9と同様の効果を得ることができる。
【0176】(実施の形態12)本実施の形態12は、
マスクの変形例を説明するものであって、通常のマスク
と、前記実施の形態11のレジスト膜の遮光パターンで
構成したレベンソン型位相シフトマスクとの組合せ例を
説明するものである。
【0177】図39は、本実施の形態11のマスクPM
12の具体例を示しており、配線等のようなラインパタ
ーンをウエハ上に転写するマスクPM12が例示されて
いる。マスクPM12の主面上の集積回路パターン領域
には、通常のマスクのパターン領域(図39の左側)
と、前記実施の形態11で説明したレジスト膜の遮光パ
ターン3aで構成したレベンソン型位相シフトパターン
領域(図39の右側)とが配置されている。マスクPM
12の製造方法は、前記実施の形態11とほぼ同じで、
溝型の位相シフタ22aの形成工程が無いことが異な
る。
【0178】本実施の形態12においても、前記実施の
形態1〜9と同様の効果を得ることができる。
【0179】(実施の形態13)本実施の形態13は、
マスクの変形例を説明するものである。
【0180】前記したように、本実施の形態のマスクに
おいては、マスク上のパターンを除去するので、メタル
で形成される遮光パターンにある程度の耐性が要求され
る。そこで、本実施の形態13においては、メタルで形
成される遮光パターンの表面に保護膜を形成する。
【0181】図40(a)は、本実施の形態13のマス
クPM13断面の具体例を示している。マスク基板1上
に形成されたメタルの遮光パターン2a,2bの表面
(すなわち、遮光パターン2a,2bの上面および側
面)およびマスク基板1の主面には、例えば酸化シリコ
ン等からなる薄い保護膜23が被着されている。これに
より、マスクPM13のレジスト膜(遮光パターン3
a)剥離および洗浄処理に際して、遮光パターン2a,
2bを保護することができる。このため、遮光パターン
2a,2bの耐性を向上させることができる。特に、微
細な集積回路パターンを転写するための遮光パターン2
aが形成されている場合、保護膜23が遮光パターン2
aの表面全体を覆う本構造は、遮光パターン2aの耐剥
離性を向上させる上で好ましい。保護膜23は、遮光パ
ターン2a,2bのパターン加工後に、例えばCVD法
またはスパッタリング等によって形成されている。レジ
スト膜の遮光パターン3aは、その保護膜23上にパタ
ーン形成されている。図40(b)は、遮光パターン3
aを除去した状態を示している。新たな遮光パターンを
形成するには、前記実施の形態1と同様に遮光パターン
形成用のレジスト膜を塗布し、これに電子線等を用いて
パターンを描画すれば良い。なお、この構造は、前記実
施の形態1〜12のいずれのマスクについても適用でき
る。
【0182】本実施の形態13においては、前記実施の
形態1〜12で得られる効果の他に、マスクPM13の
寿命を向上させることができる、という効果を得ること
が可能となる。
【0183】(実施の形態14)本実施の形態14は、
前記実施の形態13の変形例を説明するものである。
【0184】図41(a)は、本実施の形態14のマス
クPM14断面の具体例を示している。本実施の形態1
4においては、保護膜23が、遮光パターン2a,2b
の上面のみに被着されている場合が例示されている。こ
の場合の保護膜23は、マスク基板1上に遮光膜をスパ
ッタリング法によって堆積した後、その上に、保護膜2
3をCVD法またはスパッタリング法等によって堆積
し、さらに、遮光膜をパターン加工することで遮光パタ
ーン2a,2bを形成する際に同時に形成される。それ
以外は、前記実施の形態13と同じである。図41
(b)は、遮光パターン3aを除去した状態を示してい
る。この場合も遮光パターン2a,2bの耐性を向上さ
せることができ、マスクPM14の寿命を向上させるこ
とが可能となる。
【0185】(実施の形態15)本実施の形態15は、
マスクの変形例を説明するものである。
【0186】本発明者の検討によれば、前記集積回路パ
ターンやマークパターンを形成するためのレジスト膜の
遮光パターンをマスク基板の主面上に形成した後、その
主面上に、その遮光パターンを覆う透明な保護膜を形成
することも有効であることが分かった。これにより、上
記レジスト膜で形成される遮光パターンの機械的強度を
向上させることができる。また、保護膜によって酸素を
遮断することにより、レジスト膜で形成される遮光パタ
ーンの膜質の変化を防止することができる。
【0187】図42は、その具体例を示している。マス
クPM15を構成するマスク基板1の主面上全面には、
例えば酸化シリコン膜または塗布ケイ素化合物からなる
保護膜24が形成されている。保護膜24を酸化シリコ
ン膜等とする場合は、例えばスパッタリング法やCVD
法によって形成すれば良い。また、保護膜24を塗布ケ
イ素化合物とする場合は、その塗布後に、例えば100
〜200°程度の熱処理を施すと良い。
【0188】また、本実施の形態15のマスクPM15
においては、保護膜24が、遮光パターン2a,2b,
3aを覆うように、マスク基板1の主面上全面に堆積さ
れている。すなわち、マスクPM15を検査装置や露光
装置等に装着する場合、マスクPM15の保護膜24が
検査装置や露光装置等の装着部に接する構造となる。し
たがって、前記実施の形態1〜14と同様に、検査装置
や露光装置等の装着部5がマスク基板1上のレジスト膜
のパターン(遮光パターン3a等)に直接接することが
ないので、その装着に起因するレジスト膜の剥離や削れ
を防止でき、それに起因する異物の発生を防止できる。
なお、この構造は、前記実施の形態1〜14のフォトマ
スクにも適用できる。
【0189】(実施の形態16)本実施の形態16にお
いては、マスク上にメタルの遮光パターンとレジスト膜
の遮光パターンとを形成した場合に生じる問題およびそ
れを解決する手段について説明する。
【0190】図43(a)は、ウエハ上において互いに
隣接する複数のラインパターンを転写するマスクの要部
平面図であって、そのラインパターンを転写するメタル
の遮光パターン2aとレジスト膜の遮光パターン3aと
の接続部を示している。また、図43(b)は(a)の
A−A線の断面図を示している。
【0191】ここでは、遮光パターン2a,3aが位置
ずれ無く重なっている場合が例示されている。しかし、
遮光パターン2a,3aは、それぞれ別々にパターン加
工するものであるから、必ずしもこのように位置合わせ
良く配置できるわけではなく、図44(a)に示すよう
に、パターンの幅方向にずれてしまう場合もある。この
ようにパターンがずれてしまうと、隣接パターン間隔d
1を確保することができないとう問題が生じる。また、
図44(b)に示すように、孤立した遮光パターン2
a,3aの重なり部分であっても、各々のパターンがそ
の幅方向に大幅にずれてしまい充分な接続状態を確保で
きない場合もある。
【0192】そこで、図45に示すように、本実施の形
態16のマスクPM16においては、本来、メタルの遮
光パターン2aと、レジスト膜の遮光パターン3aとを
接続すべき箇所であっても所定の条件に該当する場合、
メタルの遮光パターン2aと、レジスト膜の遮光パター
ン3aとを離して配置するようにした。
【0193】図46(a)は、本実施の形態16のマス
クPM16において、メタルの遮光パターン2aと、レ
ジスト膜の遮光パターン3aとの位置関係がパターン幅
方向にずれて配置されてしまった場合を示している。図
46(b)は、そのマスクPM16を用いてウエハ8上
の導体膜パターン10a1を形成した場合の平面図を示
している。また、図46(c)は(b)のA−A線の断
面図を示している。ところで、本来、導体膜パターン1
0a1,10a1は接続されなければならないので、図
47(a)〜(c)に示すように、導体膜パターン10
a1,10a1をその上層の導体膜パターン10fで接
続するようにした。図47(a)は導体膜パターン10
a1,10a1の相対的位置関係が良好な場合を示し、
(b)はずれてしまった場合を示し、(c)は(a),
(b)のA−A線の断面図を示している。導体膜パター
ン10a1,10a1の各々は、絶縁膜9bに形成され
たスルーホール25を通じて導体膜パターン10fに電
気的に接続され互いに電気的に接続されている。
【0194】(実施の形態17)本実施の形態17は、
前記実施の形態16で説明した課題を解決するための別
の手段を説明するものである。
【0195】本実施の形態17においては、メタルの遮
光パターンおよびレジスト膜の遮光パターンの両方また
は一方において、その各々の接続部を他のパターン部分
よりも幅広とした。図48は、その具体例を示してい
る。図48(a)はマスクPM17の要部平面図、
(b)は(a)のA−A線の断面図を示している。ここ
では、メタルの遮光パターン2aの端部が、他の部分よ
りも幅広となっている。レジスト膜の遮光パターン3a
の端部は、メタルの遮光パターン2aの幅広部分と重な
るようになっている。これにより、メタルの遮光パター
ン2aと、レジスト膜の遮光パターン3aとの相対的位
置が多少ずれたとしても各々のパターンの重なり量を充
分に確保することができる。マスクPM17によって転
写されるパターンを図49に示す。メタルの遮光パター
ン2aで転写された導体膜パターン10a1と、レジス
ト膜の遮光パターン3aで転写された導体膜パターン1
0a1との接続部分には幅広部分が形成されるが、双方
は設計通り接続されている。なお、図49(a)はウエ
ハの要部平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図で
ある。
【0196】また、他の方法として、遮光パターン2
a,3aの重なり量を、パターンの位置合わせ精度以上
としても良い。
【0197】(実施の形態18)本実施の形態18は、
前記実施の形態17の変形例を説明するものである。
【0198】本実施の形態18においては、図50に示
すように、マスクPM18のメタルの遮光パターン2a
およびレジスト膜の遮光パターン3aの両方において、
各々の接続部分を幅広とした。図50(a)は遮光パタ
ーン2a,3aが位置合わせ良く配置された場合を示
し、(b)は遮光パターン2a,3aがその幅方向にず
れて配置された場合を示している。この場合もメタルの
遮光パターン2aと、レジスト膜の遮光パターン3aと
の相対的位置が多少ずれたとしても各々のパターンの重
なり量を充分に確保することができる。また、この場合
は、遮光パターン2a,3aの端部の太らせ量を小さく
できるので、隣接ピッチの狭い転写パターンの転写にも
使用できる。
【0199】(実施の形態19)本実施の形態19にお
いては、例えばゲートアレイやスタンダードセル等のよ
うなASIC(Application Specific IC)の製造に本
発明の技術思想を適用した場合について説明する。
【0200】図51は、本実施の形態19の半導体チッ
プ8c4の構成例を示している。半導体チップ8c4の
主面には、メモリ部、IF制御部、CPU部、アプリケ
ーションロジック回路およびアナログ部が配置されてい
る。半導体チップ8c4において、これらの回路群の外
周には、複数の入出力回路領域26が半導体チップ8c
4の外周に沿って並んで配置されている。各入出力回路
領域26には、入力回路、出力回路または入出力双方法
回路等が配置されている。さらに、その外周には、各入
出力回路領域25毎にボンディングパッドBPが配置さ
れている。
【0201】このうち、IF制御部およびアプリケーシ
ョンロジック回路は、顧客の要求等により修正や変更が
生じ易い。そこで、その部分をゲートアレイ化し、か
つ、前記実施の形態1〜18で説明したようにその部分
を転写するマスク上の遮光パターンをレジスト膜で形成
するようにした。また、それ以外の回路領域のパターン
を転写するマスク上の遮光パターンをメタルで形成し
た。
【0202】図52(a)は、上記IF制御部およびア
プリケーションロジック回路に配置された基本セルBC
の平面図、(b)は(a)の断面図を示している。IF
制御部およびアプリケーションロジック回路の形成領域
には、例えば複数の基本セルBCが全面に敷き詰められ
て配置されている(いわゆるSOG構造:Sea Of Gat
e)。基本セルUCは、例えば2個のnMISQnおよ
び2個のpMISQpで構成されている。ゲート電極1
0bは、nMISQnおよびpMISQpに共有されて
おり、双方の領域に跨って配置されている。電源配線1
0VDDは、高電位(例えば3.3Vまたは1.8V程
度)側の電源配線であり、電源配線10VSSは、低電位
(例えば0V程度)側の電源配線である。電源配線10
VDD,10VSSは、ゲート電極10bに交差し、かつ、
nウエルNWLおよびpウエルPWLの延在方向に沿う
ように配置されている。なお、nMISQnおよびpM
ISQpの縦構造については、前記実施の形態1で説明
したので、説明を省略する。
【0203】このような基本セルBCの段階までは形成
されている。また、基本セルBCの段階までのパターン
の形状は定まっているので、この基本セルBCのパター
ンは、通常のマスクでパターン形成する。所望の回路
は、この上層の配線層、コンタクトホールおよびスルー
ホールの配置によって構成する。図52(c)は、第1
層配線10e、第2層配線10gおよび第3層配線10
hを形成した後の断面図を示している。第2層配線10
gは、層間絶縁膜9fに穿孔されたスルーホール27a
を通じて第1層配線10eと電気的に接続されている。
また、第3層配線10hは、層間絶縁膜9gに穿孔され
たスルーホール27bを通じて第2層配線10gと電気
的に接続されている。このような第1〜第3層配線10
e,10g,10hのパターン形状、コンタクトホール
15およびスルーホール27a、27bの配置は、顧客
の要求により種々変更される場合があるので、それらの
パターン形成に際しては、レジスト膜で形成された遮光
パターンを有するマスクを用いる。
【0204】次に、マスク上のパターンの変更の一例を
説明する。
【0205】図53は、上記基本セルBCを用いて形成
されたNAND回路NDを例示している。図53(a)
はNAND回路NDのシンボル図、(b)はその回路
図、(c)はそのレイアウト平面図を示している。ここ
には、2つの入力I1,I2および1つの出力Fを有す
るNAND回路NDが例示されている。
【0206】図53(c)に示すように、入力I1,I
2に接続された配線10i,10iは、それぞれコンタ
クトホール15a,15aを通じてゲート電極10b,
10bと電気的に接続されている。電源配線10VDD
は、コンタクトホール15b,15cを通じて両方のp
MISQpの半導体領域14と電気的に接続されてい
る。配線10jは、コンタクトホール15dを通じて両
方のpMISQpに共有の半導体領域14と電気的に接
続されている。また、配線10jは、コンタクトホール
15eを通じて一方のnMISQnの半導体領域13と
電気的に接続されている。さらに、電源配線10VSS
は、コンタクトホール15fを通じて一方のnMISQ
nの半導体領域13と電気的に接続されている。なお、
図53ではコンタクトホール15a〜15fの平面形状
が四角形状で示されているが、実際には一般的に略円形
状になる。
【0207】このNAND回路NDのコンタクトホール
および配線のパターンを転写するためのマスクにおける
パターンの要部平面図の一例を図54(a)、(b)に
示す。なお、図54(a)、(b)のマスクは別々のも
のなので、双方の位置関係が分かるようにX−Y軸を表
示した。
【0208】図54(a)は、図53(c)のコンタク
トホール15a〜15fをウエハ上に転写するためのマ
スクPM19Cのパターンを例示している。遮光膜3f
は、前記実施の形態1等で説明した遮光パターン3aと
同一のレジスト材料で形成されている。遮光膜3fに
は、部分的に遮光膜3fが除去されて平面四角形状の微
細な光透過パターン16gが複数箇所に開口されてい
る。光透過パターン16gがコンタクトホール15a〜
15fを形成するパターンである。マスク上のパターン
をウエハ上に転写する際、ウエハ上ではポジ型のレジス
ト膜を使用する。
【0209】図54(b)は、図53(c)の配線10
i,10jおよび電源配線10VDD,10VSSをウエハ
上に転写するためのマスクPM19Lのパターンを例示
している。遮光膜3gは、前記実施の形態1等で説明し
た遮光パターン3aと同一のレジスト材料で形成されて
いる。遮光膜3gには、部分的に遮光膜3gが除去され
て光透過パターン16hが複数箇所に開口されている。
光透過パターン16hが配線10i,10jおよび電源
配線10VDD,10VSSを形成するパターンである。マ
スク上のパターンをウエハ上に転写する際、ウエハ上で
はネガ型のレジスト膜を使用する。
【0210】図55は、上記基本セルBCを用いて形成
された2入力のNOR回路NRを例示している。図55
(a)はNOR回路NRのシンボル図、(b)はその回
路図、(c)はそのレイアウト平面図を示している。こ
こでは、図53(c)のNAND回路構成と異なる部分
を説明する。
【0211】図55(c)に示すように、電源配線10
VDDは、コンタクトホール15bを通じて一方のpMI
SQpの半導体領域14と電気的に接続されている。配
線10kは、コンタクトホール15gを通じて一方のp
MISQpの半導体領域14と電気的に接続されてい
る。また、配線10kは、コンタクトホール15hを通
じて両方のnMISQnの共有の半導体領域13と電気
的に接続されている。さらに、電源配線10VSSは、コ
ンタクトホール15f,15iを通じて両方のnMIS
Qnの半導体領域13と電気的に接続されている。な
お、図55でもコンタクトホール15a,15b,15
f、15g〜15iの平面形状が四角形状で示されてい
るが、実際には一般的に略円形状になる。
【0212】このNOR回路NRのコンタクトホールお
よび配線のパターンを転写するためのマスクにおけるパ
ターンの要部平面図の一例を図56(a)、(b)に示
す。なお、図56(a)、(b)のマスクは別々のもの
なので、双方の位置関係が分かるようにX−Y軸を表示
した。
【0213】図56(a)は、図55(c)のコンタク
トホール15a,15b,15f、15g〜15iをウ
エハ上に転写するためのマスクPM19Cのパターンを
例示している。遮光膜3hは、前記実施の形態1等で説
明した遮光パターン3aと同一のレジスト材料で形成さ
れている。遮光膜3hには、遮光膜3hが部分的に除去
されて平面四角形状の微細な光透過パターン16iが複
数箇所に開口されている。光透過パターン16iがコン
タクトホール15a,15b,15f、15g〜15i
を形成するパターンである。マスク上のパターンをウエ
ハ上に転写する際、ウエハ上ではポジ型のレジスト膜を
使用する。
【0214】図56(b)は、図55(c)の配線10
i,10kおよび電源配線10VDD,10VSSをウエハ
上に転写するためのマスクPM19Lのパターンを例示
している。遮光膜3iは、前記実施の形態1等で説明し
た遮光パターン3aと同一のレジスト材料で形成されて
いる。遮光膜3iには、遮光膜3iが部分的に除去され
て光透過パターン16jが複数箇所に開口されている。
光透過パターン16jが配線10i,10kおよび電源
配線10VDD,10VSSを形成するパターンである。マ
スク上のパターンをウエハ上に転写する際、ウエハ上で
はネガ型のレジスト膜を使用する。
【0215】このような図54および図56のマスクP
M19C,PM19Lのパターン変更は、前記実施の形態
1等で説明したの同様に行えば良い。例えば図54のマ
スクPM19CのNAND回路用のパターンを、図56
のマスクPM19CのNOR回路用のパターンに変更す
るには、図54のマスクPM19C上の遮光膜3fを除
去した後、マスク基板上に新たに前記遮光膜形成用のレ
ジスト膜を塗布し、そのレジスト膜にNOR回路用のパ
ターンを電子線または紫外線等により描画することによ
り、図56のマスクPM19Cの遮光膜3hおよび光透
過パターン16iを形成すれば良い。すなわち、NAN
D回路からNOR回路に、逆にNOR回路からNAND
回路にパターンを容易に、短時間のうちに変更すること
ができる。したがって、そのマスクを用いる半導体集積
回路装置の開発および製造時間を大幅に短縮できる。ま
た、材料費および工程費を下げられるので、半導体集積
回路装置のコストを大幅に低減することが可能となる。
このため、少量生産の半導体集積回路装置であってもコ
スト低減を実現することが可能となる。
【0216】このように本実施の形態19においても前
記実施の形態1等と同様の効果が得られる。
【0217】(実施の形態20)本実施の形態20にお
いては、例えばマスクROMの製造に本発明の技術思想
を適用した場合について説明する。
【0218】マスクROMでは、メモリセルが1つのM
ISで形成されることから大容量のメモリを実現でき
る。また、書き込み動作が不要なため全体の回路構成を
シンプルにすることができる。しかし、顧客の要求に応
じてメモリの内容が変わるので、TATが他のROM
(例えばEEPROM(Electric Erasable Programmab
leRead Only Memory))に比べて長くなる。また、顧客
の多種多様なROMコード毎に異なったマスクを作成し
なければならないので、少量生産のときには製品コスト
が高くなるという問題がある。そこで、本実施の形態2
0においては、上記ベースデータを基礎として、メモリ
セル領域部分の変更を伴う各種パターンを、上記レジス
ト膜を遮光パターンとするマスクを用いて転写すること
により、メモリ内容を変更するようにした。なお、マス
クにおいて、メモリセル領域以外の領域のパターンを転
写するパターンは、メタルからなる遮光パターンで形成
した。もちろん、その集積回路パターンの全てをレジス
ト膜からなる遮光パターンで形成しても良い。
【0219】図57は、マスクROMのベースデータを
示しており、(a)はメモリセル領域のレイアウト平面
図、(b)はその回路図、(c)は(a)のA−A線の
断面図を示している。ここでは、イオン注入プログラム
方式のマスクROMが例示されている。データ線10m
は、コンタクトホール15jを通じて半導体領域13と
電気的に接続されている。ゲート電極10bは、ワード
線WLの一部で形成されている。データ線10mとワー
ド線WLとの交点近傍の1つのnMOSQnによって1
つのメモリセルが形成されている。このイオン注入プロ
グラム方式のROMでは、メモリセルを構成するnMI
SQnのチャネル領域に不純物を導入するか否かで、n
MISQnのしきい値電圧を高いタイプ(ワード線WL
がハイレベルでも導通しない程度に高い)と、しきい値
電圧の低いタイプ(ワード線WLがハイレベルで導通)
とに作り分け、それを情報の“0”,“1”に対応させ
る方式である。このベースデータのパターンの転写は、
前記メタルを遮光パターンとするマスクを使用した。も
ちろん、そのベースデータのパターンをレジスト膜から
なる遮光パターンで形成しても良い。
【0220】次に、マスクROMでの情報書き換え方法
の一例を図58〜図60により説明する。なお、図58
〜59の各図において、(a)はマスクの要部平面図、
(b)はメモリの情報書き込み用のパターンを示すマス
クROMのメモリセル領域のレイアウト平面図、(c)
は情報書き込み工程時の図57(a)のA−A線に相当
する部分の断面図を示している。
【0221】まず、図58では、(a)に示すマスクP
M20を用いて、データベース上に(b)に示す開口パ
ターン28aを形成し、(c)に示すように、開口パタ
ーン28aから露出する半導体基板8sに不純物をイオ
ン注入することにより、メモリ情報を書き込む場合を例
示している。マスクPM20の遮光膜3jは、前記実施
の形態1の遮光パターン3aと同じレジスト材料からな
る。遮光膜3jの一部は除去されて平面四角形状の光透
過パターン16kが開口されている。この光透過パター
ン16kは、ウエハ8上のレジスト膜11bに開口パタ
ーン28aを形成するパターンとなっている。レジスト
膜11bは、ポジ型のレジストを用いている。なお、情
報書き込みのための不純物注入工程は、ゲート電極10
b(すなわち、ワード線WL)の形成工程前に行う。そ
の不純物としては、nMISQnのしきい値を高くした
い場合は、例えばホウ素を導入すれば良いし、nMIS
Qnのしきい値を低くしたい場合は、例えばリンまたは
ヒ素を導入すれば良い。
【0222】次に、図59では、(a)に示すマスクP
M20を用いて、データベース上に(b)に示す開口パ
ターン28b,28cを形成し、(c)に示すように、
開口パターン28b,28cから露出する半導体基板8
sに不純物をイオン注入することにより、メモリ情報を
書き込む場合を例示している。マスクPM20の遮光膜
3kは、前記実施の形態1の遮光パターン3aと同じレ
ジスト材料からなる。遮光膜3kの一部は除去されて平
面四角形状の2個の光透過パターン16m,16nが開
口されている。この光透過パターン16m,16nは、
ウエハ8上のレジスト膜11bに開口パターン28b,
28cを形成するパターンとなっている。
【0223】次に、図60では、(a)に示すマスクP
M20を用いて、データベース上に(b)に示す開口パ
ターン28dを形成し、(c)に示すように、開口パタ
ーン28dから露出する半導体基板8sに不純物をイオ
ン注入することにより、メモリ情報を書き込む場合を例
示している。マスクPM20の遮光膜3mは、前記実施
の形態1の遮光パターン3aと同じレジスト材料からな
る。遮光膜3mの一部は除去されて光透過パターン16
pm開口されている。この光透過パターン16pは、ウ
エハ8上のレジスト膜11bに開口パターン28dを形
成するパターンとなっている。
【0224】このような図58〜図60のマスクPM2
0のパターン変更は、前記実施の形態1等で説明したの
同様に行えば良い。例えば図58のマスクPM20のパ
ターンを、図59のマスクPM20のパターンに変更す
るには、図58のマスクPM20上の遮光膜3jを除去
した後、マスク基板上に新たに前記遮光膜形成用のレジ
スト膜を塗布し、そのレジスト膜の所定位置に電子線ま
たは紫外線等を照射することにより、図59のマスクP
M20の遮光膜3kおよび光透過パターン16m,16
nを形成すれば良い。これにより、多品種のマスクRO
Mを効率的に製造することができる。また、多品種のマ
スクROMのTATを大幅に短縮できる。また、材料費
および工程費を下げられるので、少量生産であってもマ
スクROMのコストを大幅に下げることが可能となる。
【0225】このように本実施の形態20においても前
記実施の形態1等と同様の効果が得られる。
【0226】(実施の形態21)本実施の形態21は、
前記実施の形態20の変形例であって、前記実施の形態
20のマスクROMとは異なる情報書き換え方式を説明
するものである。
【0227】図61は、本実施の形態21のマスクRO
Mのベースデータを示しており、(a)はメモリセル領
域のレイアウト平面図、(b)はその回路図、(c)は
(a)のA−A線の断面図を示している。ここでは、コ
ンタクトホールプログラム方式のマスクROMが例示さ
れている。このコンタクトホールプログラム方式のRO
Mでは、半導体領域13とデータ線10mとを接続する
コンタクトホール(図61(b)の破線)のレイアウト
の仕方でプログラムを行う方式である。本実施の形態2
1においても、ベースデータのパターンの転写は、前記
メタルを遮光パターンとするマスクを使用した。
【0228】次に、マスクROMでの情報書き換え方法
の一例を図62〜図65により説明する。なお、図6
2,図64および図65の各図において、(a)はマス
クの要部平面図、(b)はメモリの情報書き込み用のパ
ターンを示すマスクROMのメモリセル領域のレイアウ
ト平面図、(c)はその回路図、(d)は(b)のA−
A線の断面図を示している。
【0229】まず、図62では、(a)に示すマスクP
M21を用いて、データベース上に(b)に示すコンタ
クトホール15kを形成し、(c)、(d)に示すよう
に、所定のnMISQnの半導体領域13とデータ線1
0mとを接続することにより、メモリ情報を書き込む場
合を例示している。
【0230】マスクPM21の遮光膜3pは、前記実施
の形態1の遮光パターン3aと同じレジスト材料からな
る。遮光膜3pの一部は除去されて平面四角形状の光透
過パターン16mが開口されている。この光透過パター
ン16mは、ウエハ8上のレジスト膜にコンタクトホー
ル15k形成用の開口パターンを形成するパターンとな
っている。このコンタクトホール15kの形成方法は、
前記実施の形態1等で説明したのと同じである。簡単に
説明すると次の通りである。まず、図63(a)に示す
ように、絶縁膜9d上に、ポジ型のレジスト膜11bを
塗布した後、そのレジスト膜11bに上記図62のマス
クPM21を用いてパターンを転写し、現像処理等を施
すことで開口パターン28eを形成する。続いて、その
レジスト膜11bをエッチングマスクとして、エッチン
グ処理を施すことにより、図63(b)に示すように、
絶縁膜9dに、半導体基板8sの一部が露出するような
コンタクトホール15kを形成する。
【0231】次に、図64では、(a)に示すマスクP
M21を用いて、データベース上に(b)に示す2個の
コンタクトホール15m,15nを形成し、(c)、
(d)に示すように、所定のnMISQnの半導体領域
13とデータ線10mとを接続することにより、メモリ
情報を書き込む場合を例示している。マスクPM21の
遮光膜3qは、前記実施の形態1の遮光パターン3aと
同じレジスト材料からなる。遮光膜3qの一部は除去さ
れて平面四角形状の光透過パターン16qが開口されて
いる。この光透過パターン16qは、ウエハ8上のレジ
スト膜にコンタクトホール15m,15nおよびワード
線コンタクトホール形成用の開口パターンを形成するパ
ターンとなっている。このコンタクトホール15m,1
5nおよびワード線コンタクトホールの形成方法は、前
記図63(a),(b)で説明したのと同じなので説明
を省略する。
【0232】次に、図65では、(a)に示すマスクP
M21を用いて、データベース上に(b)に示す3個の
コンタクトホール15k,15m,15nを形成し、
(c)、(d)に示すように、所定のnMISQnの半
導体領域13とデータ線10mとを接続することによ
り、メモリ情報を書き込む場合を例示している。マスク
PM21の遮光膜3rは、前記実施の形態1の遮光パタ
ーン3aと同じレジスト材料からなる。遮光膜3rの一
部は除去されて平面四角形状の光透過パターン16rが
開口されている。この光透過パターン16rは、ウエハ
8上のレジスト膜にコンタクトホール15k,15m,
15nおよびワード線コンタクトホール形成用の開口パ
ターンを形成するパターンとなっている。このコンタク
トホール15k,15m,15nおよびワード線コンタ
クトホールの形成方法は、前記図63(a),(b)で
説明したのと同じなので説明を省略する。
【0233】このような図62、図64および図65の
マスクPM21のパターン変更は、前記実施の形態1等
で説明したの同様に行えば良い。例えば図62のマスク
PM21のパターンを、図64のマスクPM21のパタ
ーンに変更するには、図62のマスクPM21上の遮光
膜3pを除去した後、マスク基板上に新たに前記遮光膜
形成用のレジスト膜を塗布し、そのレジスト膜の所定位
置に電子線または紫外線等を照射することにより、図6
4のマスクPM21の遮光膜3qおよび光透過パターン
16qを形成すれば良い。これにより、前記実施の形態
20と同様に、多品種のマスクROMを効率的に製造す
ることができる。また、多品種のマスクROMのTAT
を大幅に短縮できる。また、材料費および工程費を下げ
られるので、少量生産であってもマスクROMのコスト
を大幅に下げることが可能となる。
【0234】このように本実施の形態21においても前
記実施の形態1等と同様の効果が得られる。
【0235】(実施の形態22)本実施の形態22は、
前記実施の形態20の変形例であって、前記実施の形態
20とは異なる構造のマスクROMを説明するものであ
る。
【0236】図66は、本実施の形態22のNAND型
のマスクROMの一部を示している。メモリセルを構成
する複数のnMISQnが半導体領域13を介して並列
に接続されている。プログラム方式は、イオン注入方式
が採られている。すなわち、イオン注入された部分のn
MISQn(メモリセル)がデプレッション型となり、
イオン注入されていない部分のnMISQn(メモリセ
ル)がエンハンスメント型となり、これらがそれぞれ情
報の“0”,“1”に対応するようになっている。
【0237】図66では、nMISQndのチャネル領
域に不純物が導入されデプレッション型となっている場
合が例示されている。メモリの情報書き込み用のパター
ンを示す開口パターン28fは、nMISQndにプロ
グラム(不純物イオン注入)を行う際のイオン注入マス
クの開口パターンを示している。なお、半導体領域13
VSSは、低電位(例えば0V=GND)側の電源配線と
しての機能も有している。
【0238】本実施の形態22におけるマスク上のパタ
ーンの変更方法やプログラムのためのウエハへの選択的
な不純物の導入方法は、前記実施の形態20と同じなの
で説明を省略する。
【0239】本実施の形態22においても、前記実施の
形態21と同様の効果を得ることが可能となる。
【0240】(実施の形態23)本実施の形態において
は、前記したレジスト膜を遮光パターンとするマスクを
用いて半導体集積回路装置の特性調整を行う場合につい
て説明する。
【0241】図67および図68は、ウエハ上に形成さ
れる半導体集積回路装置内の回路であって、その特性調
整を行う回路を例示している。
【0242】図67は、直列に接続された複数の抵抗R
1〜Rnによる特性調整の回路図を示している。回路
(例えば半導体集積回路装置のCPU等)に接続された
端子Taと、各抵抗R1〜Rnに接続された端子Tb1
〜Tbnとの接続状態を接続部J1によって変えること
で回路全体の抵抗値を変えるようになっている。
【0243】また、図68は、直列に接続された複数の
コンデンサC1〜Cnによる特性調整の回路図を示して
いる。回路に接続された端子Taと、各C1〜Cnに接
続された端子Tb1〜Tbnとの接続状態を接続部J1
によって変えることで回路全体の容量値を変えるように
なっている。
【0244】半導体集積回路装置の開発時等において
は、上記のような抵抗や容量の値を種々変えることで、
例えば信号のタイミング調整等のような半導体集積回路
装置の特性調整を行う場合がある。このようなパターン
を転写する際に通常のマスクを用いる場合には、図67
および図68の回路図からも分かるように変更部分(接
続部J1)自体は小さいにもかかわらず、調整の度にマ
スクを製造し直さなければならない。したがって、マス
クの製造に時間がかかるので、半導体集積回路装置の開
発期間を長くなる。また、無駄が多く、材料費および工
程費が増加するので、半導体集積回路装置のコストも高
くなる。
【0245】そこで、本実施の形態においては、マスク
において、上記接続部J1を転写する部分をレジスト膜
を遮光パターンにより形成するようにした。図69
(a)は、ウエハ上に形成される上記端子Ta,Tb1
〜Tbn部分の平面図を模式的に示している。ここで
は、端子Taは、端子Tb1〜Tbnのいずれとも接続
されていない。図69(b)は、(a)の端子Ta,T
b1〜Tbnを転写するためのマスクPM23上の遮光
パターン2gを示している。遮光パターン2gは、前記
実施の形態1等で説明した遮光パターン2aと同じくメ
タルで構成されている。これをベースデータとする。こ
こで、例えば図70(a)に示すように、端子Taと端
子Tb1とを接続したい場合には、図70(b)に示す
ように、マスクPM23のマスク基板1の主面(メタル
の遮光パターン2gが形成された面)上において、端子
Ta,Tb1の接続部J1に相当する位置に、レジスト
膜の遮光パターン3sを形成すれば良い。遮光パターン
3sのレジスト材料、形成方法および変更方法は前記実
施の形態1で説明したのと同じである。このため、端子
Taと、端子Tb1〜Tbnとの接続変更を、容易に、
短時間のうちに、しかも低コストで行うことが可能とな
る。したがって、半導体集積回路装置の開発時間を大幅
に短縮できる。また、半導体集積回路装置のコストを低
減することが可能となる。
【0246】このような本実施の形態23においても、
前記実施の形態1等と同様の効果を得ることが可能とな
る。
【0247】(実施の形態24)本実施の形態において
は、前記したレジスト膜を遮光パターンとするマスクを
用いて半導体集積回路装置の論理回路を冗長する技術に
ついて説明する。
【0248】図71は、ウエハ上に形成される冗長回路
を例示している。接続部J2をどのように接続するかに
よって端子Tc1〜Tc3間の接続状態を変えて冗長を
行うようになっている。なお、INVはインバータ回路
である。
【0249】このような冗長回路構成においても、パタ
ーンを転写する際に通常のマスクを用いると、変更部分
(接続部J2)自体は小さいにもかかわらず、冗長のた
めにマスクを製造し直さなければならない。このため、
マスクの製造に時間がかかるので、半導体集積回路装置
の開発および製造期間が長くなる。また、無駄が多く、
材料費および工程費が増加するので、半導体集積回路装
置のコストも高くなる。
【0250】そこで、本実施の形態においては、マスク
において、上記接続部J2を転写する部分をレジスト膜
を遮光パターンにより形成するようにした。図72
(a)は、ウエハ上に形成される上記端子Tc1〜Tc
3の部分の平面図を模式的に示している。ここでは、端
子Tc2は、端子Tc1,Tc3のいずれとも接続され
ていない。図72(b)は、(a)の端子Tc1〜Tc
3を転写するためのマスクPM24上のメタルの遮光パ
ターン2gを示している。これをベースデータとする。
ここで、例えば図73(a)に示すように、端子Tc1
と端子Tc2とを接続したい場合には、図73(b)に
示すように、マスクPM24のマスク基板1の主面(メ
タルの遮光パターン2gが形成された面)上において、
端子Tc1,Tc2の接続部J2に相当する位置に、レ
ジスト膜の遮光パターン3sを形成すれば良い。遮光パ
ターン3sのレジスト材料、形成方法および変更方法は
前記実施の形態1で説明したのと同じである。このた
め、端子Tc1〜Tc3の接続変更を、容易に、短時間
のうちに、しかも低コストで行うことが可能となる。し
たがって、半導体集積回路装置の開発および製造時間を
大幅に短縮できる。また、半導体集積回路装置のコスト
を低減することが可能となる。
【0251】このような本実施の形態24においても、
前記実施の形態1等と同様の効果を得ることが可能とな
る。
【0252】(実施の形態25)本実施の形態において
は、前記実施の形態で説明したマスクの製造工程および
そのマスクを用いた半導体集積回路装置の製造工程にお
ける一連の流れの一例について説明する。
【0253】通常のマスクの製造工程においては、マス
ク基板の主面上全面にクロム等の遮光膜や前記した半透
明膜(ハーフトーン膜)が形成された基板(マスクブラ
ンクス)の製造工程と、そのマスクブランクスに半導体
集積回路形成用のパターンを形成するマスク製造工程に
分割できる。時にはその両者は別々の部署で製造され
る。
【0254】本実施の形態のマスクの製造工程において
は、マスクブランクスの製造工程、マスク基板の外周部
に種々の投影露光装置で共通に用いられるパターンを形
成する共通遮光パターンおよび集積回路パターンを形成
する共通デバイスパターンの形成工程、レジストパター
ン形成工程に分割される。それぞれの工程は別の部署、
別の会社で製造される場合がある。
【0255】例えば図74(a)は、上記共通遮光パタ
ーンおよび共通デバイスパターンの形成工程を示してい
る。共通パターンは、製造する半導体集積回路装置毎
や、露光処理の際に用いる投影露光装置に応じて種々準
備することができる。まず、共通遮光パターン(図1の
マスクPM1等では遮光パターン2a,2bに該当)を
形成する(工程100)。続いて、欠陥の有無を検査す
る(工程101)。ここで、欠陥が無い場合には、共通
遮光パターンおよび共通デバイスパターン形成段階での
完成した共通マスクとしてストックする(工程10
2)。一方、欠陥が有る場合は、修正等を行い(工程1
03)、修正後にストックする(工程102)。
【0256】このように本実施の形態のマスク製造にお
いては、マスクの製造工程中においてマスク基板をスト
ックしておくことができるので、半導体集積回路装置の
製造および開発時間を大幅に短縮できる。通常のマスク
の場合は、マスク基板の途中工程で基板をストックする
ことができないので、遮光膜等の堆積(マスクブランク
ス製造工程)から所定パターンのパターニングまでを一
貫して行わなければならない。これに対して、本実施の
形態においては、共通遮光パターンおよび共通デバイス
パターンの製造工程までに製造されたマスクをストック
しておくことができる。このため、半導体集積回路装置
の開発や製造にあたり、具体的な集積回路パターン(デ
バイスパターン)の形成に際しては、そのストックされ
た段階からマスクの製造を開始することができるので、
マスクの製造時間を短縮することができる。このため、
集積回路パターンを形成する工程を短時間で終了するこ
とができる。したがって、本発明の技術思想は、前記し
たように、例えば品種展開の頻度が高いロジックデバイ
ス用のマスクの製造に特に好適である。また、図74
(a)の段階のマスクの場合、前記領域REのメタル膜
は除去してしまうので、その領域にピンホール等の欠陥
があっても問題にならない。このため、マスクブランク
スの品質管理を緩和でき、マスクブランクスの歩留りを
大幅に向上できる。
【0257】次いで、図74(b)は、前記共通マスク
上にレジスト膜による遮光パターンを形成する工程を示
している。まず、上記共通マスクの集積回路パターン領
域に、前記したようにしてデバイス製造用のレジスト膜
の遮光パターン(図1のマスクPM1等では遮光パター
ン3aに該当)を形成する(工程104)。続いて、そ
のマスク基板に対して欠陥検査や寸法検査等の検査を行
う(工程105)。この検査に合格した場合は、マスク
の完成となる(工程106)。しかし、検査の結果、規
格から外れた不合格のフォトマスクは前記レジスト膜の
遮光パターンを除去し(工程107)、再利用される
(工程108)。このように本実施の形態においては、
共通マスクを再利用できる。すなわち、デバイス製造用
の遮光パターンが金属膜で形成された場合、これを除去
して再利用することはマスクの品質を確保する観点等か
ら難しい。これに対して、本実施の形態のようにレジス
ト膜を除去して再利用することは、時間も掛からない
し、また、マスクの品質を落とさずに容易に可能であ
る。したがって、資源の有効活用が可能となる。
【0258】次いで、図74(c)は、前記完成したマ
スクを半導体集積回路装置の製造工程に用い、ウエハ上
にパターンを転写する工程を示している。ここでは、完
成したマスクを用いてウエハ上に集積回路パターンを転
写する(工程109)。そして、マスクが劣化して使用
できなくなった場合や半導体集積回路装置の一部に変更
が生じた場合等においては、マスクを再度、レジスト除
去再生工程(工程108)に送り、共通マスクとして再
利用する。
【0259】このように本実施の形態によれば、マスク
の製造から半導体集積回路装置の製造工程にわたってマ
スクの再利用が可能となる。したがって、半導体集積回
路装置の開発や製造期間の短縮が可能となる。また、無
駄な材料や工程を低減することができるので、半導体集
積回路装置のコストを大幅に低減することが可能とな
る。
【0260】(実施の形態26)本実施の形態において
は、前記マスクを用いた半導体集積回路装置の製造工程
における応用例について説明する。
【0261】ここでは、ロット毎にトリミングを行う場
合について説明する。すなわち、大量生産の中で多数ロ
ットの半導体集積回路装置の特性の平均的な特性変動情
報を、続くロットの半導体集積回路装置の配線層形成工
程にフィードバックし配線を修正することで、半導体集
積回路装置の特性調整を行う。この配線修正を、レジス
ト膜の遮光パターンを有するマスクによって行う。
【0262】図75は、その流れを例示している。素子
形成工程301では、ウエハ上に所定の集積回路素子を
形成する。続く配線層形成工程(工程302)では、ウ
エハ上に配線を形成することで集積回路を形成する。こ
こで、半導体集積回路装置の全ての配線層を形成し、半
導体集積回路装置の製造が完了した後、ウエハ上の各半
導体集積回路装置の電気的特性を試験する(工程30
3)。その際、得られた半導体集積回路装置の特性の平
均的な特性変動情報を、試験を行ったロットに続く半導
体集積回路装置の配線層形成工程にフィードバックす
る。その情報に基づいて、マスク上の配線形成用のパタ
ーンの寸法や形状等を変更する(工程304)。そのマ
スクとして前記実施の形態で説明したレジスト膜を遮光
パターンとするマスクを用いる。そして、そのマスクを
用いて、続くロットの半導体集積回路装置の配線層を形
成する。これにより、ロット毎の半導体集積回路装置の
トリミングを行う。
【0263】このようにすることで、電気的特性の揃っ
た信頼性の高い半導体集積回路装置を短期間のうちに提
供することが可能となる。また、トリミングのためのマ
スクのパターン変更に際して、無駄な材料や無駄な工程
を省けるので、信頼性の高い半導体集積回路装置を低コ
ストで提供できる。
【0264】(実施の形態27)本実施の形態は、前記
実施の形態26の変形例を説明するものである。ここで
は、配線層形成工程の途中の工程で半導体集積回路装置
の特性試験を行い、そこで得られた情報を、その後の配
線層形成工程にフィードフォワードすることで、半導体
集積回路装置の特性調整を行うものである。
【0265】図76は、その流れを例示している。ま
ず、素子形成工程(工程301)後、配線層形成工程
(工程302a)を経る。ここでは、最終配線層形成工
程に到る前に(その後に配線層を形成する工程がまだあ
る段階で)、ウエハ上の半導体集積回路装置に対して電
気的特性試験を行う(工程303)。その際、得られた
半導体集積回路装置の特性情報に基づいて、続く最終配
線層形成工程(工程302b)で用いるマスク上の配線
形成用のパターンの寸法や形状等を変更する(工程30
4)。最終配線層とは、例えば半導体チップの外部端子
として機能するボンディングパッドを形成する層または
その一つ前の配線層を言う。そのマスクとして前記実施
の形態で説明したレジスト膜を遮光パターンとするマス
クを用いる。そして、そのマスクを用いて、ウエハ上の
最終配線層のパターンを形成する。このようにして半導
体集積回路装置のトリミングを行うことにより、前記実
施の形態26と同様の効果を得ることが可能となる。
【0266】本実施の形態における発明の技術思想は、
配線層形成工程中において、半導体集積回路装置の特性
を試験し、そこで測定された特性情報を、その後に続く
配線層形成工程に伝送し、その特性情報に基づいて、前
記マスクを用いてトリミングを行うことであり、その情
報を上記最終配線層形成工程に伝送する限定されるもの
ではない。例えば上記特性情報を、その後の最終配線層
以外の配線層形成工程に伝送しても良いし、複数の配線
層形成工程に伝送しても良い。また、例えばウエハの段
階で封止工程を行う、いわゆるウエハプロセスパッケー
ジ技術では、ボンディングパッド形成後に再配線を行う
構造のものがあるが、その再配線層の形成工程に、上記
した特性情報を伝送し、再配線層形成工程で前記マスク
を用いてトリミングを行うようにしても良い。
【0267】(実施の形態28)本実施の形態28にお
いては、顧客情報を、マスク上のレジスト膜の遮光パタ
ーンでウエハ上に形成する場合について説明する。
【0268】半導体集積回路装置の製造工程において
は、例えば顧客名、番号、ロット番号、製造年月日、品
種、グレードまたはバージョン等のような情報を、可能
な限りウエハまたは半導体チップの一部に書き込んでお
くことが好ましい。そのようにすれば、製造された製品
の電気的特性、パターン変更状況等が分かり、半導体集
積回路装置の特性試験や選別等がし易くなるからであ
る。しかし、通常のマスクでは、マスクの製造に時間や
コストがかかるので、あまり詳しい情報まで書き込むこ
とはできない。そこで、本実施の形態においては、顧客
情報を、前記レジスト膜の遮光パターンを用いたマスク
により転写するようにした。これにより、短時間で、低
コストで、詳細な顧客情報をウエハ上に転写することが
可能となる。
【0269】図77は、半導体集積回路装置の製造工程
の流れを示している。配線形成工程302に際して、レ
ジスト膜の遮光パターンを用いたマスクにより顧客情報
を転写する。ウエハ完成(工程303)に際して、顧客
情報を光学的に読み取り、情報を管理する。その後、組
立工程304を経て最終試験を行う(工程305)。そ
の際、上記顧客情報を自動的に参照することにより、そ
の半導体集積回路装置に合ったテストプログラムを自動
的に認識して回路の動作テストを行う。したがって、よ
り正確な試験を行うことが可能となる。
【0270】図78(a)は、ウエハ8の要部平面図を
示している。顧客情報は、半導体チップ8c内(領域3
0a)または隣接する半導体チップ8c間の切断領域
(領域30b)に形成する。図78(b),(c)は、
領域30aまたは領域30bに形成された顧客情報パタ
ーンを例示している。また、図78(d)は、(b)の
A−A線の断面図を例示している。図78(b)は、複
数の導体膜パターン10nを平行に並べて配置すること
でバーコードを形成したものである。また、図78
(c)は、導体膜パターン10pによって文字や数字等
を形成したものである。導体膜パターン10n,10p
は、配線パターンと同時に形成される。
【0271】また、図79は、図78(b)の導体膜パ
ターン10nを形成するのに用いたマスクの一例を示し
ている。図79(a)は、前記実施の形態2のマスクP
M2の一部に、顧客情報形成用の遮光パターン3tをレ
ジスト膜で形成した場合を例示している。遮光パターン
3tは、前記遮光パターン3aと同じ形成工程時に同じ
材料で形成されている。また、図79(b)は、前記実
施の形態3のマスクPM3の一部に、顧客情報形成用の
光透過パターン16sを形成した場合を例示している。
光透過パターン16sは、遮光膜3uの一部を除去する
ことで形成されている。遮光膜3uは、前記遮光膜3b
と同じ形成工程時に同じ材料で形成されている。また、
遮光膜3uの光透過パターン16sは、遮光膜3bに光
透過パターン16bを形成する際に同時に形成されてい
る。
【0272】また、レジストの遮光パターンによって簡
単な回路のパターンを形成し、半導体チップの所定のボ
ンディングパッド(あるいはパッケージング後のリード
ピン)から「0」と「1」の2値信号を読み取れるよう
にしても良い。これにより、組立工程後の半導体集積回
路装置の試験工程に際して、上記顧客情報を半導体集積
回路装置から電気的に読み取ることができるので、その
半導体集積回路装置に合ったテストプログラムを自動的
に認識して回路の動作テストを行うことが可能となる。
上記回路の構成としては、例えばボンディングパッド
(あるいはリード)と、半導体チップ内の電源端子(高
電位または低電位(0V))との接続を行うか否かによ
って、あるいは高低いずれの電源端子と接続するかによ
って、そのパッド(あるいはリード)に「1」または
「0」を割り当てる。その接続パターン部分を、前記実
施の形態23,24で説明したように、レジスト膜の遮
光パターンで形成する。これにより、マスク上において
情報を簡単に書き込み、また、書き換えることができ
る。もちろん、レジスト膜の遮光パターンで、半導体チ
ップに簡単な回路を構成することにより、リードに上記
顧客情報用の2値信号が出力されるようにしても良い。
【0273】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0274】例えば前記実施の形態においては、配線を
通常の配線構造とした場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、例えば絶縁膜に形成された配
線または孔用の溝内に導体膜を埋め込むことで配線を形
成する、いわゆるダシマン法またはデュアルダマシン法
によって形成しても良い。
【0275】また、前記実施の形態においては、半導体
集積回路基板として半導体単体からなる半導体基板を用
いた場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えば絶縁層上に薄い半導体層を設けてなるS
OI(Silicon On Insulator)基板、半導体基板上にエ
ピタキシャル層を設けてなるエピタキシャル基板を用い
ても良い。
【0276】また、前記実施の形態においてマークパタ
ーンをレジスト膜で形成する場合に、そのレジスト膜に
マーク検出光(例えば欠陥検査装置のプローブ光(露光
波長よりも長波長の光であり、例えば波長500nm:
情報検出光))を吸収する吸収材を添加しておいても良
い。
【0277】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
集積回路装置の製造に適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、例えば例えば液晶
基板や磁気ヘッド等のような他の電子装置(電子回路装
置)等の製造方法にも適用できる。
【0278】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 (1).本発明によれば、マスク基板の一部に集積回路パタ
ーン転写用のレジスト膜からなる遮光パターンを形成す
ることにより、マスクのパターンの変更または修正時間
を短縮することが可能となる。 (2).本発明によれば、マスク基板の主面の周辺部にメタ
ルからなる遮光部を設け、その遮光部に開口部を設ける
ことで情報検出用パターンを形成することにより、レジ
スト膜を遮光部として機能させるマスクにおいて、情報
検出能力を向上させることが可能となる。 (3).本発明によれば、マスク基板の主面の周辺部にメタ
ルからなる遮光部を設けたことにより、レジスト膜を遮
光膜として機能させるマスクを用いた露光処理におい
て、異物の発生を抑制または防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態であるフォトマ
スクの平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図であ
る。
【図2】フォトマスク上に所定のパターンを描画する際
のフォトマスクの保持手段を模式的に示す説明図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は図1のフォトマスクの製造工
程中における断面図である。
【図4】代表的な電子線レジスト膜の分光透過率を示す
グラフ図である。
【図5】(a)〜(c)は図1のフォトマスクの製造工
程の変形例であって、その製造工程中における断面図で
ある。
【図6】(a)〜(c)は図1のフォトマスクの製造工
程の変形例であって、その製造工程中における断面図で
ある。
【図7】図1のフォトマスクを用いた半導体集積回路装
置の製造工程であって、(a)は半導体ウエハの要部平
面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図8】図7に続く工程であって、(a)は半導体ウエ
ハの要部平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図で
ある。
【図9】図8に続く工程であって、(a)は半導体ウエ
ハの要部平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図で
ある。
【図10】本実施の形態で用いた縮小投影露光装置の一
例の説明図である。
【図11】図1のフォトマスクを用いた具体的な半導体
集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図12】図11に続くフォトマスクを用いた具体的な
半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図13】図12に続くフォトマスクを用いた具体的な
半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図14】図13に続くフォトマスクを用いた具体的な
半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図15】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図1のフォトマスクの平面
図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図16】図15に続く工程であって、(a)はレジス
ト膜で形成された遮光パターンの修正変更工程時におけ
る図1のフォトマスクの平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図である。
【図17】(a)は図16のフォトマスクにより転写さ
れたパターンを示す半導体ウエハの平面図、(b)は
(a)のA−A線の断面図である。
【図18】本実施の形態のフォトマスクを開発または製
造時に用いて有効な半導体チップの一例の平面図であ
る。
【図19】本実施の形態のフォトマスクを開発または製
造時に用いて有効な半導体チップの他の例の平面図であ
る。
【図20】本実施の形態のフォトマスクを開発または製
造時に用いて有効な半導体チップのさらに他の例の平面
図である。
【図21】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクの平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図
である。
【図22】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図21のフォトマスクの平
面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図23】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図1のフォトマスクの平面
図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図24】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクの平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図
である。
【図25】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図24のフォトマスクの平
面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図26】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図1のフォトマスクの平面
図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図27】(a)は本発明の他の実施の形態である第1
のフォトマスクの平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図28】(a)は本発明の他の実施の形態である第2
のフォトマスクの平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図29】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図28のフォトマスクの平
面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図30】(a)はレジスト膜で形成された遮光パター
ンの修正変更工程時における図28のフォトマスクの平
面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図31】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図、(b)は(a)のフォトマスクの各部を透過
した露光光の位相反転の様子を示すフォトマスクの断面
図である。
【図32】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図、(b)は(a)のフォトマスクの製造工程中
の断面図である。
【図33】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図、(b)は(a)のフォトマスクの製造工程中
の断面図である。
【図34】(a)〜(d)は本発明の他の実施の形態で
あるフォトマスクの製造工程中の断面図である。
【図35】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図、(b)は(a)のフォトマスクの各部を透過
した露光光の位相反転の様子を示すフォトマスクの断面
図である。
【図36】(a)〜(e)は図35のフォトマスクの製
造工程中の断面図である。
【図37】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図、(b)は(a)のフォトマスクの各部を透過
した露光光の位相反転の様子を示すフォトマスクの断面
図である。
【図38】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図である。
【図39】本発明の他の実施の形態であるフォトマスク
の断面図である。
【図40】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクの断面図、(b)は(a)のフォトマスクのパ
ターン修正変更時の断面図である。
【図41】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクの断面図、(b)は(a)のフォトマスクのパ
ターン修正変更時の断面図である。
【図42】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクの断面図、(b)は(a)のフォトマスクを露
光装置に装着した際の説明図である。
【図43】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクのメタルによる遮光パターンとレジスト膜によ
る遮光パターンとの接続部の平面図、(b)は(a)の
A−A線の断面図である。
【図44】(a)および(b)は本発明の他の実施の形
態であるフォトマスクにおいてメタルによる遮光パター
ンとレジスト膜による遮光パターンとの間に位置ずれが
生じた場合の説明図である。
【図45】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクのメタルによる遮光パターンとレジスト膜によ
る遮光パターンとの接続部の平面図、(b)は(a)の
A−A線の断面図である。
【図46】(a)は図45のフォトマスクにおいてメタ
ルによる遮光パターンとレジスト膜による遮光パターン
との位置がずれた場合を示す説明図、(b)は(a)の
フォトマスクを用いて半導体ウエハに転写されたパター
ンの平面図、(c)は(b)のA−A線の断面図であ
る。
【図47】(a)および(b)は図46(b)の上層の
パターン層をも示した半導体ウエハの要部平面図、
(c)は(a)および(b)のA−A線の断面図であ
る。
【図48】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクのメタルによる遮光パターンとレジスト膜によ
る遮光パターンとの接続部の平面図、(b)は(a)の
A−A線の断面図である。
【図49】(a)は図48のフォトマスクを用いて半導
体ウエハに転写されたパターンの平面図、(b)は
(a)のA−A線の断面図である。
【図50】(a)は本発明の他の実施の形態であるフォ
トマスクのメタルによる遮光パターンとレジスト膜によ
る遮光パターンとの接続部の要部平面図、(b)は
(a)のメタルによる遮光パターンとレジスト膜による
遮光パターンとが位置ずれした場合を示す要部平面図で
ある。
【図51】本発明の他の実施の形態である半導体チップ
の平面図である。
【図52】(a)は図51の半導体チップにおける基本
セルの平面図、(b)は(a)の要部断面図、(c)は
(b)に配線層を形成した場合の半導体チップの要部断
面図である。
【図53】(a)は図51の半導体チップに形成される
NAND回路のシンボル図、(b)は(a)の回路図、
(c)は(b)のパターンレイアウトを示す要部平面図
である。
【図54】(a)および(b)は、本発明の他の実施の
形態のフォトマスクであって、図53の回路パターンを
転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図である。
【図55】(a)は図51の半導体チップに形成される
NOR回路のシンボル図、(b)は(a)の回路図、
(c)は(b)のパターンレイアウトを示す要部平面図
である。
【図56】(a)および(b)は、本発明の他の実施の
形態のフォトマスクであって、図55の回路パターンを
転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図である。
【図57】(a)はマスクROMの要部平面図、(b)
は(a)の回路図、(c)は(a)のA−A線の断面図
である。
【図58】(a)は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクであって、図57のマスクROMにイオン注入によ
ってデータ書き込みのためのパターンを半導体ウエハ上
に転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図、
(b)は(a)のフォトマスクで転写されるパターンの
位置を示す半導体ウエハの要部平面図、(c)は(a)
のデータ書き込み時の様子を示す半導体ウエハの断面図
である。
【図59】(a)は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクであって、図57のマスクROMにイオン注入によ
ってデータ書き込みのためのパターンを半導体ウエハ上
に転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図、
(b)は(a)のフォトマスクで転写されるパターンの
位置を示す半導体ウエハの要部平面図、(c)は(a)
のデータ書き込み時の様子を示す半導体ウエハの断面図
である。
【図60】(a)は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクであって、図57のマスクROMにイオン注入によ
ってデータ書き込みのためのパターンを半導体ウエハ上
に転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図、
(b)は(a)のフォトマスクで転写されるパターンの
位置を示す半導体ウエハの要部平面図、(c)は(a)
のデータ書き込み時の様子を示す半導体ウエハの断面図
である。
【図61】(a)は他のマスクROMの要部平面図、
(b)は(a)の回路図、(c)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図62】(a)は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクであって、図61のマスクROMにデータ書き込み
のためのコンタクトホールパターンを半導体ウエハ上に
転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図、(b)
は(a)のフォトマスクで転写されるパターンの位置を
示す半導体ウエハの要部平面図、(c)は(b)の回路
図、(d)の(b)のA−A線の断面図である。
【図63】(a)および(b)は図62のコンタクトホ
ールの形成方法を説明するための半導体ウエハの要部断
面図である。
【図64】(a)は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクであって、図61のマスクROMにデータ書き込み
のためのコンタクトホールパターンを半導体ウエハ上に
転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図、(b)
は(a)のフォトマスクで転写されるパターンの位置を
示す半導体ウエハの要部平面図、(c)は(b)の回路
図、(d)の(b)のA−A線の断面図である。
【図65】(a)は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクであって、図61のマスクROMにデータ書き込み
のためのコンタクトホールパターンを半導体ウエハ上に
転写する際に用いるフォトマスクの要部平面図、(b)
は(a)のフォトマスクで転写されるパターンの位置を
示す半導体ウエハの要部平面図、(c)は(b)の回路
図、(d)の(b)のA−A線の断面図である。
【図66】(a)は本発明の他の実施の形態であるマス
クROMの要部平面図、(b)は(a)の回路図、
(c)は(a)のA−A線の断面図である。
【図67】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の特性調整の説明図である。
【図68】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の特性調整の説明図である。
【図69】(a)は半導体ウエハ上における図67また
は図68の端子のパターンを模式的に示す説明図、
(b)は(a)のパターンの転写に用いるフォトマスク
の要部平面図である。
【図70】(a)は半導体ウエハ上における図67また
は図68の端子のパターンの説明図、(b)は(a)の
パターンの転写に用いるフォトマスクの要部平面図であ
る。
【図71】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の冗長構成の説明図である。
【図72】(a)は半導体ウエハ上における図71の端
子のパターンを模式的に示す説明図、(b)は(a)の
パターンの転写に用いるフォトマスクの要部平面図であ
る。
【図73】(a)は半導体ウエハ上における図71の端
子のパターンの説明図、(b)は(a)のパターンの転
写に用いるフォトマスクの要部平面図である。
【図74】(a)〜(c)は発明の他の実施の形態であ
る半導体集積回路装置の製造工程で用いるフォトマスク
における一連の流れの一例の説明図である。
【図75】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程の説明図である。
【図76】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程の説明図である。
【図77】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程の説明図である。
【図78】(a)は本発明の他の実施の形態である半導
体集積回路装置の製造工程中のは半導体ウエハの要部平
面図、(b)および(c)は半導体ウエハ上に転写され
た情報の記述例を示す半導体ウエハの要部平面図、
(d)は(b)のA−A線の断面図である。
【図79】(a)および(b)は本発明の他の実施の形
態であるフォトマスクであって、図78(b)の情報を
転写する際に用いたフォトマスクの要部平面図である。
【符号の説明】
1 マスク基板 2 遮光膜 2a 遮光パターン 2b 遮光パターン 2c 遮光パターン 2d 遮光膜 2e 遮光膜 2f 遮光膜 2g 遮光パターン 3 レジスト膜 3a 遮光パターン 3b 遮光膜 3c ハーフトーンパターン 3d ハーフトーンパターン 3e ハーフトーンパターン 3f〜3i 遮光膜 3j,3k,3m 遮光膜 3p〜3r 遮光膜 3s 遮光パターン 3t 遮光パターン 3u 遮光膜 4a マークパターン 4b マークパターン 5 装着部 5A 領域 6a レジスト膜 7a 透明導電膜 7b 水溶性導電有機膜 8 半導体ウエハ 8s 半導体基板 8c1〜8c3 半導体チップ 9a 絶縁膜 9b フィールド絶縁膜 9c ゲート絶縁膜 9d 層間絶縁膜 9e SOG膜 9f 層間絶縁膜 10a 導体膜 10a1 導体膜パターン 10b ゲート電極 10c 配線 10d 抵抗 10e 第1層配線 10f 導体膜パターン 10g 第2層配線 10h 第3層配線 10i〜10k 配線 10VDD 電源配線 10VSS 電源配線 10m データ線 10n 導体膜パターン 11a レジスト膜 11a1 レジストパターン 12 縮小投影露光装置 12a 光源 12b フライアイレンズ 12c 照明形状調整アパーチャ 12d1,12d2 コンデンサレンズ 12e ミラー 12f 投影レンズ 12g マスク位置制御手段 12h マスクステージ 12i 位置検出手段 12j 試料台 12k Zステージ 12m XYステージ 12n 主制御系 12p1,12p2 駆動手段 12q ミラー 12r レーザ測長器 13 半導体領域 14 半導体領域 15 コンタクトホール 15a〜15i コンタクトホール 15j コンタクトホール 15k,15m,15n コンタクトホール 16a 光透過パターン 16b 光透過パターン 16c 光透過開口領域 16d 光透過開口領域 16e 光透過開口領域 16f 光透過パターン 16g〜16j 光透過パターン 16k 光透過パターン 16m,16n,16p〜16r 光透過パターン 16s 光透過パターン 18 溝 19 位相調整膜 20 レジスト膜 21 ハーフトーン膜 21a ハーフトーンパターン 22a,22b 位相シフタ 23 保護膜 24 保護膜 25 スルーホール 26 入出力回路領域 27a,27b スルーホール 28a〜28e 開口パターン 200 マスク保持部 200a 3点ピン 200b 押し付けピン 200m マークパターン PM1〜PM3,PM4〜PM21,PM23,PM2
4 フォトマスク PM41 第1のフォトマスク PM42 第2のフォトマスク PM19C フォトマスク PM19L フォトマスク WL ワード線 PE ペリクル PEf ペリクル張り付けフレーム EA アース NWL nウエル PWL pウエル Qp pMIS Qn nMIS D1〜D3 素子転写領域 BC 基本セル ND NAND回路 NR NOR回路 INV インバータ回路 R1〜Rn 抵抗 C1〜Cn コンデンサ Ta 端子 Tb1〜Tbn 端子 Tc1〜Tc3 端子 J1,J2 接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 502P (72)発明者 岡田 譲二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 森 和孝 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 宮崎 浩 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BA07 BB01 BB03 BB17 BB27 BB30 BC01 BC05 BC08 BC16 BC19 BE10

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク基板に集積回路パターン転写用の
    メタルからなる遮光パターンを形成する工程、前記マス
    ク基板に集積回路パターン転写用のレジスト膜からなる
    遮光パターンを形成する工程を有することを特徴とする
    フォトマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記レジスト膜からなる遮光パターンを除去
    し、代わりにレジスト膜からなる新たな遮光パターンを
    形成する工程を有することを特徴とするフォトマスクの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記レジスト膜からなる遮光パターンを有機
    溶剤によって除去することを特徴とするフォトマスクの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記レジスト膜からなる遮光パターンを酸素
    プラズマアッシング法によって除去することを特徴とす
    るフォトマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記レジスト膜からなる遮光パターンを機械
    的に剥離することを特徴とするフォトマスクの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記集積回路パターン転写用のメタルからな
    る遮光パターンを形成する工程時に、前記マスク基板の
    主面の周辺部にメタルからなる遮光パターンを形成する
    ことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記マスク基板の主面の周辺部におけるメタ
    ルからなる遮光パターンにペリクルを接触固定すること
    を特徴とするフォトマスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記マスク基板の主面の周辺部におけるメタ
    ルからなる遮光パターンに開口部を設けることで情報検
    出用パターンを形成することを特徴とするフォトマスク
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のフォトマスクの製造方法
    において、前記マスク基板の主面の周辺部に、前記マス
    ク基板が露出する領域を形成することを特徴とするフォ
    トマスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記マスク基板の主面の周辺部におけるマ
    スク基板が露出する領域にペリクルを接触固定すること
    を特徴とするフォトマスクの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記マスク基板の主面の周辺部におけるマ
    スク基板が露出する領域にメタルからなる遮光パターン
    を設けることで情報検出用パターンを形成することを特
    徴とするフォトマスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記マスク基板の主面におけるマスク基板
    が露出する領域にレジスト膜からなる遮光パターンを設
    けることで情報検出用パターンを形成することを特徴と
    するフォトマスクの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のフォトマスクの製造
    方法において、前記情報検出用パターンを形成するレジ
    スト膜に、情報検出光を吸光する吸光材を添加すること
    を特徴とするフォトマスクの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記レジスト膜からなる遮光パターンを形
    成する工程の前に、前記メタルからなる遮光パターンの
    表面に保護膜を形成する工程を有することを特徴とする
    フォトマスクの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記レジスト膜からなる遮光パターンの形
    成処理に先立って、マスク基板上に帯電防止膜を堆積す
    る工程を有することを特徴とするフォトマスクの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記遮光パターンを形成するレジスト膜
    が、ノボラック系樹脂を主成分とすることを特徴とする
    フォトマスクの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記遮光パターンを形成するレジスト膜
    が、ポリビニルフェノール樹脂を主成分とすることを特
    徴とするフォトマスクの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1記載のフォトマスクの製造方
    法において、前記メタルが高融点金属膜、高融点金属膜
    とシリコンとの化合物からなることを特徴とするフォト
    マスクの製造方法。
  19. 【請求項19】 以下の工程を有することを特徴とする
    フォトマスクの製造方法: (a)マスク基板上に帯電防止膜を堆積する工程、
    (b)前記帯電防止膜上に集積回路パターン転写用のメ
    タルからなる遮光パターンを形成する工程、(c)前記
    帯電防止膜上に集積回路パターン転写用のレジスト膜か
    らなる遮光パターンを形成する工程。
  20. 【請求項20】 以下の工程を有することを特徴とする
    フォトマスクの製造方法: (a)マスク基板上に集積回路パターン転写用のメタル
    からなる遮光パターンを形成する工程、(b)前記マス
    ク基板上に集積回路パターン転写用のレジスト膜を堆積
    する工程、(c)前記レジスト膜上に帯電防止膜を堆積
    する工程、(d)前記レジスト膜からなる遮光パターン
    を形成する工程。
  21. 【請求項21】 以下の工程を有することを特徴とする
    フォトマスクの製造方法: (a)マスク基板上に集積回路パターン転写用のメタル
    からなる遮光パターンを形成する工程、(b)前記マス
    ク基板上に第1のレジスト膜を堆積する工程、(c)前
    記第1のレジスト膜上に第2のレジスト膜を堆積する工
    程、(d)前記第2のレジスト膜をパターン加工するこ
    とにより遮光パターンを形成する工程、(e)前記第2
    のレジスト膜からなる遮光パターンをエッチングマスク
    として、第1のレジスト膜をパターン加工する工程。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のフォトマスクの製造
    方法において、前記第1のレジスト膜は、透過光に位相
    差を生じさせる位相調整膜であることを特徴とするフォ
    トマスクの製造方法。
  23. 【請求項23】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のメタルからなる遮光パターンおよび前記集積回路パ
    ターン転写用のレジスト膜からなる遮光パターンを有す
    ることを特徴とするフォトマスク。
  24. 【請求項24】 請求項23記載のフォトマスクにおい
    て、前記メタルからなる遮光パターンが、前記レジスト
    膜からなる遮光パターンに連結された部分を有すること
    を特徴とするフォトマスク。
  25. 【請求項25】 請求項23記載のフォトマスクにおい
    て、前記マスク基板上に帯電防止膜を設けたことを特徴
    とするフォトマスク。
  26. 【請求項26】 請求項23記載のフォトマスクにおい
    て、前記マスク基板上に、前記レジスト膜からなる遮光
    パターンにより形成された顧客情報パターン転写用の遮
    光パターンを設けたことを特徴とするフォトマスク。
  27. 【請求項27】 請求項23記載のフォトマスクにおい
    て、前記遮光パターンを形成するレジスト膜が、ノボラ
    ック系樹脂を主成分とすることを特徴とするフォトマス
    ク。
  28. 【請求項28】 請求項23記載のフォトマスクにおい
    て、前記遮光パターンを形成するレジスト膜が、ポリビ
    ニルフェノール樹脂を主成分とすることを特徴とするフ
    ォトマスク。
  29. 【請求項29】 請求項23記載のフォトマスクにおい
    て、前記メタルが高融点金属膜または高融点金属膜シリ
    サイドからなることを特徴とするフォトマスク。
  30. 【請求項30】 請求項23記載のフォトマスクは、露
    光光の波長が100nm以上、250nm未満とする露
    光処理で用いることを特徴とするフォトマスク。
  31. 【請求項31】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のメタルからなる遮光パターンおよび前記集積回路パ
    ターン転写用のレジスト膜からなるハーフトーンパター
    ンとを有することを特徴とするフォトマスク。
  32. 【請求項32】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のメタルからなる遮光パターン、前記集積回路パター
    ン転写用の位相シフタおよび前記集積回路パターン転写
    用のパターンであって前記位相シフタの周辺を取り囲む
    ように設けられたレジスト膜からなる遮光パターンを有
    することを特徴とするフォトマスク。
  33. 【請求項33】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のレジスト膜からなる遮光パターンおよび前記レジス
    ト膜とは異なる材料からなる前記集積回路パターン転写
    用のハーフトーンパターンを有することを特徴とするフ
    ォトマスク。
  34. 【請求項34】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のレジスト膜からなるハーフトーンパターンおよび前
    記レジスト膜とは異なる材料からなる前記集積回路パタ
    ーン転写用のハーフトーンパターンを有することを特徴
    とするフォトマスク。
  35. 【請求項35】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のレベンソン型位相シフトパターンおよび集積回路パ
    ターン転写用のレジスト膜からなる遮光パターンを有す
    ることを特徴とするフォトマスク。
  36. 【請求項36】 マスク基板に、集積回路パターン転写
    用のレベンソン型位相シフトパターン、前記集積回路パ
    ターン転写用の位相シフタおよび前記集積回路パターン
    転写用のパターンであって前記位相シフタの周辺を取り
    囲むように設けられたレジスト膜からなる遮光パターン
    を有することを特徴とするフォトマスク。
  37. 【請求項37】 マスク基板上に、集積回路パターン転
    写用のメタルからなる遮光パターンと、前記集積回路パ
    ターン転写用のパターンであって、第1のレジスト膜上
    に第2のレジスト膜が積み重ねられてなるレジストパタ
    ーンとを有し、前記第1、第2のレジスト膜のいずれか
    一方によりハーフトーンパターンが形成されていること
    を特徴とするフォトマスク。
  38. 【請求項38】 マスク基板の一部に、集積回路パター
    ン転写用のレジスト膜からなる遮光パターンを有するこ
    とを特徴とするフォトマスク。
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