JP2002017395A - エチル−α−グルコシドの製造方法 - Google Patents
エチル−α−グルコシドの製造方法Info
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 α−グルコシダーゼが触媒する縮合反応を利
用することにより、高収率かつ低コストにエチル−α−
グルコシドを製造することのできるエチル−α−グルコ
シドの製造方法を提供する。 【解決手段】 グルコースとエチルアルコールとの混合
溶液にα−グルコシダーゼを作用せしめ、縮合反応によ
り直接エチル−α−グルコシドを得る。また、上記α−
グルコシダーゼとして市販酵素Aspergillus
niger由来のものまたは好熱性糸状菌Therm
oascus aurantiacus由来のものを使
用する。
用することにより、高収率かつ低コストにエチル−α−
グルコシドを製造することのできるエチル−α−グルコ
シドの製造方法を提供する。 【解決手段】 グルコースとエチルアルコールとの混合
溶液にα−グルコシダーゼを作用せしめ、縮合反応によ
り直接エチル−α−グルコシドを得る。また、上記α−
グルコシダーゼとして市販酵素Aspergillus
niger由来のものまたは好熱性糸状菌Therm
oascus aurantiacus由来のものを使
用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエチル−α−グルコ
シドの製造方法に関し、詳しくは、加水分解酵素が有す
る縮合活性(加水分解反応の逆反応を触媒する能力)を
利用し、加水分解酵素α−グルコシダーゼを用いてグル
コースとエチルアルコールを原料として直接エチル−α
−グルコシドを製造する方法に関する。
シドの製造方法に関し、詳しくは、加水分解酵素が有す
る縮合活性(加水分解反応の逆反応を触媒する能力)を
利用し、加水分解酵素α−グルコシダーゼを用いてグル
コースとエチルアルコールを原料として直接エチル−α
−グルコシドを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチル−α−グルコシドは、元来清酒中
に存在する非発酵性の糖質で、清酒においては独特の風
味構成に関わっており、また、調理に用いると味質の改
善など有用な効果を示す物質である。
に存在する非発酵性の糖質で、清酒においては独特の風
味構成に関わっており、また、調理に用いると味質の改
善など有用な効果を示す物質である。
【0003】ここで、従来のエチル−α−グルコシドの
酵素的な製造方法としては、特公平6―30608号に
清酒醸造中に進行する反応であるα−グルコシダーゼの
糖転移活性を利用して製造するものが記載されている。
酵素的な製造方法としては、特公平6―30608号に
清酒醸造中に進行する反応であるα−グルコシダーゼの
糖転移活性を利用して製造するものが記載されている。
【0004】これは、例えば原料のマルトオリゴ糖にエ
チルアルコールを加え、α−グルコシダーゼの糖転移活
性を利用してエチル−α−グルコシド(α-EG)を製
造するというものである。
チルアルコールを加え、α−グルコシダーゼの糖転移活
性を利用してエチル−α−グルコシド(α-EG)を製
造するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の製造方法では、原料にマルトースやマルトオ
リゴ糖を用いる。このため、エチル−α−グルコシドの
他に副産物としてグルコース等の生成を伴い、原料基質
に対する収率はせいぜい4割程度しかないという問題点
があった。
如き従来の製造方法では、原料にマルトースやマルトオ
リゴ糖を用いる。このため、エチル−α−グルコシドの
他に副産物としてグルコース等の生成を伴い、原料基質
に対する収率はせいぜい4割程度しかないという問題点
があった。
【0006】また、純度を上げるためにはさらに分離操
作が必要になり、コスト高になるという問題点があっ
た。
作が必要になり、コスト高になるという問題点があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、α−グルコシダーゼが
触媒する縮合反応を利用することにより、高収率かつ低
コストにエチル−α−グルコシドを製造することのでき
るエチル−α−グルコシドの製造方法を提供することを
目的とする。
触媒する縮合反応を利用することにより、高収率かつ低
コストにエチル−α−グルコシドを製造することのでき
るエチル−α−グルコシドの製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するにあたり、従来報告されていたα−グルコシ
ダーゼの糖転移活性ではなく、α−グルコシダーゼの縮
合反応を触媒する活性に着目し、グルコースとエチルア
ルコールから直接エチル−α−グルコシドを製造しうる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
を達成するにあたり、従来報告されていたα−グルコシ
ダーゼの糖転移活性ではなく、α−グルコシダーゼの縮
合反応を触媒する活性に着目し、グルコースとエチルア
ルコールから直接エチル−α−グルコシドを製造しうる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の特徴は、グルコースと
エチルアルコールとの混合溶液にα−グルコシダーゼを
作用せしめ、縮合反応によりエチル−α−グルコシドを
得ることを特徴とするエチル−α−グルコシドの製造方
法に関する。
エチルアルコールとの混合溶液にα−グルコシダーゼを
作用せしめ、縮合反応によりエチル−α−グルコシドを
得ることを特徴とするエチル−α−グルコシドの製造方
法に関する。
【0010】図1はこの場合の反応式であるが、グルコ
ースとエチルアルコールとの混合溶液にα−グルコシダ
ーゼを作用せしめ、縮合反応により直接エチル−α−グ
ルコシドを得ている。
ースとエチルアルコールとの混合溶液にα−グルコシダ
ーゼを作用せしめ、縮合反応により直接エチル−α−グ
ルコシドを得ている。
【0011】ところで、エチル−α−グルコシドの製造
に際しては糖質を含有するエチルアルコール溶液の調整
が不可欠である。しかし、一般にエチルアルコールに対
する糖質の溶解度は低く、エチルアルコール濃度が高く
なればなるほどその収率は高くなるが、酵素が失活して
いくという問題点を有していた。
に際しては糖質を含有するエチルアルコール溶液の調整
が不可欠である。しかし、一般にエチルアルコールに対
する糖質の溶解度は低く、エチルアルコール濃度が高く
なればなるほどその収率は高くなるが、酵素が失活して
いくという問題点を有していた。
【0012】そこで、本発明では上記α−グルコシダー
ゼとして好熱性糸状菌Thermoascus aur
antiacus(サーモアスカス・アウランティアカ
ス)由来のものを使用する。このThermoascu
s aurantiacus由来のものはエチルアルコ
ール濃度が高くても使用できる。従って、収率よくエチ
ル−α−グルコシドを製造できる。
ゼとして好熱性糸状菌Thermoascus aur
antiacus(サーモアスカス・アウランティアカ
ス)由来のものを使用する。このThermoascu
s aurantiacus由来のものはエチルアルコ
ール濃度が高くても使用できる。従って、収率よくエチ
ル−α−グルコシドを製造できる。
【0013】なお、従来、糖転移活性を利用してエチル
−α−グルコシド(α-EG)を製造するとき利用して
いた市販酵素Aspergillus niger由来
のα−グルコシダーゼ(商品名: トランスグルコシダ
ーゼ「アマノ」、天野製薬株式会社製)も縮合反応に利
用できる。
−α−グルコシド(α-EG)を製造するとき利用して
いた市販酵素Aspergillus niger由来
のα−グルコシダーゼ(商品名: トランスグルコシダ
ーゼ「アマノ」、天野製薬株式会社製)も縮合反応に利
用できる。
【0014】また、本発明では、上記Thermoas
cus aurantiacusを利用してまず糖転移
活性を利用してエチル−α−グルコシド(α-EG)を
製造し、さらに、副産物として残るグルコースからも縮
合反応によりエチル−α−グルコシドを製造し、さらに
収率よくエチル−α−グルコシドを製造できる。
cus aurantiacusを利用してまず糖転移
活性を利用してエチル−α−グルコシド(α-EG)を
製造し、さらに、副産物として残るグルコースからも縮
合反応によりエチル−α−グルコシドを製造し、さらに
収率よくエチル−α−グルコシドを製造できる。
【0015】なお、この場合、他の微生物由来のα−グ
ルコシダーゼも利用できる。
ルコシダーゼも利用できる。
【0016】例えば、上記Thermoascus a
urantiacusに代えて上記市販酵素Asper
gillus nigerを利用することもでき、両者
を併用することもできる。
urantiacusに代えて上記市販酵素Asper
gillus nigerを利用することもでき、両者
を併用することもできる。
【0017】両者を併用する場合は、糖転移反応にTh
ermoascus aurantiacusを使用
し、縮合反応に市販酵素Aspergillus ni
gerを使用する場合やその逆の場合等がある。
ermoascus aurantiacusを使用
し、縮合反応に市販酵素Aspergillus ni
gerを使用する場合やその逆の場合等がある。
【0018】なお、上記Thermoascus au
rantiacusは「Thermoascus au
rantiacus OM−13」として工業技術院生
命工学工業技術研究所に受託番号「FERM P−17
928」として寄託してある。
rantiacusは「Thermoascus au
rantiacus OM−13」として工業技術院生
命工学工業技術研究所に受託番号「FERM P−17
928」として寄託してある。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明で用いるα−グルコシダー
ゼには、微生物由来のものを用いることが出来る。
ゼには、微生物由来のものを用いることが出来る。
【0020】上記微生物としては、アスペルギルス属、
ペニシリウム属、ムコール属、リゾプス属、サーモアス
カス属のカビ、サッカロマイセス属、キャンディダ属の
酵母、バチルス属の細菌が使用できるが、好ましくはサ
ーモアスカス属由来のものである。
ペニシリウム属、ムコール属、リゾプス属、サーモアス
カス属のカビ、サッカロマイセス属、キャンディダ属の
酵母、バチルス属の細菌が使用できるが、好ましくはサ
ーモアスカス属由来のものである。
【0021】また、α−グルコシダーゼとは、α−グル
コシダーゼ活性を有する上記の微生物菌体そのものの
他、菌体破砕物、または菌体抽出物、培養上清、粗酵素
および精製酵素など、何れの形態のものも含む。
コシダーゼ活性を有する上記の微生物菌体そのものの
他、菌体破砕物、または菌体抽出物、培養上清、粗酵素
および精製酵素など、何れの形態のものも含む。
【0022】さらに、酵素の安定化や繰り返し使用を目
的として、上記微生物菌体、その破砕物もしくは抽出
物、または、粗酵素や精製酵素を担体に固定化したもの
もα−グルコシダーゼとして使用することが出来る。
的として、上記微生物菌体、その破砕物もしくは抽出
物、または、粗酵素や精製酵素を担体に固定化したもの
もα−グルコシダーゼとして使用することが出来る。
【0023】また、上記のような微生物より、α−グル
コシダーゼ遺伝子を単離し、適当な宿主微生物へ導入し
た遺伝子組換え微生物も同様に使用できる。
コシダーゼ遺伝子を単離し、適当な宿主微生物へ導入し
た遺伝子組換え微生物も同様に使用できる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるも
のではない。
が、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるも
のではない。
【0025】〔実施例1〕 Thermoascus
aurantiacus OM−13由来α−グルコシ
ダーゼの精製 (1)Thermoascus aurantiacu
s OM−13の培養 培地組成:2%デンプン、0.5%ポリペプトン、0.
1%K2HPO4、0.05%MgSO4・7H2O 4L
を含む5L容の通気撹拌培養装置中にα−グルコシダー
ゼ生産菌Thermoascus aurantiac
us OM−13を植菌し、50℃、400rpm、通
気量4L/minで93時間振盪培養した。 (2)α−グルコシダーゼの抽出および精製 上記培養により得られた培養液より菌体を濾別し、得ら
れた培養上清を以降の酵素精製に供した。
aurantiacus OM−13由来α−グルコシ
ダーゼの精製 (1)Thermoascus aurantiacu
s OM−13の培養 培地組成:2%デンプン、0.5%ポリペプトン、0.
1%K2HPO4、0.05%MgSO4・7H2O 4L
を含む5L容の通気撹拌培養装置中にα−グルコシダー
ゼ生産菌Thermoascus aurantiac
us OM−13を植菌し、50℃、400rpm、通
気量4L/minで93時間振盪培養した。 (2)α−グルコシダーゼの抽出および精製 上記培養により得られた培養液より菌体を濾別し、得ら
れた培養上清を以降の酵素精製に供した。
【0026】なお、各精製過程におけるα−グルコシダ
ーゼ画分の検出は、α−グルコシダーゼ活性を測定する
ことにより行った。
ーゼ画分の検出は、α−グルコシダーゼ活性を測定する
ことにより行った。
【0027】加水分解活性の測定は、発色基質p−ニト
ロフェニル−α−グルコシド(PNPG)の加水分解で
遊離するp−ニトロフェノール量の比色定量(400n
m)により実施し、酵素1ユニット(U)は、37℃、
pH5で1分間に1μmolのp−ニトロフェノールを
生成する酵素量とした。
ロフェニル−α−グルコシド(PNPG)の加水分解で
遊離するp−ニトロフェノール量の比色定量(400n
m)により実施し、酵素1ユニット(U)は、37℃、
pH5で1分間に1μmolのp−ニトロフェノールを
生成する酵素量とした。
【0028】上記で得られた菌体抽出液につき常法によ
り硫安沈殿を行った。
り硫安沈殿を行った。
【0029】培養上清に1mMジチオスレイトール(D
TT)、0.2mMふっ化4-(2-アミノエチル)ベン
ゼンスルホニル塩酸塩(AEBSF)を添加し、これに
硫酸アンモニウムを80%飽和になるように添加し、一
夜放置後、遠心分離(6℃、8000rpm、30分)
により沈殿を回収した。この沈殿を0.2mM AEBS
Fおよび0.1mM DTTを含む10mMリン酸カリ
ウム緩衝液(pH8.0)に溶解し、透析膜を用いて脱
塩した。
TT)、0.2mMふっ化4-(2-アミノエチル)ベン
ゼンスルホニル塩酸塩(AEBSF)を添加し、これに
硫酸アンモニウムを80%飽和になるように添加し、一
夜放置後、遠心分離(6℃、8000rpm、30分)
により沈殿を回収した。この沈殿を0.2mM AEBS
Fおよび0.1mM DTTを含む10mMリン酸カリ
ウム緩衝液(pH8.0)に溶解し、透析膜を用いて脱
塩した。
【0030】脱塩後の酵素液を、予め同組成の緩衝液で
平衡化したDEAE−セルロファインA−500カラム
(陰イオン交換樹脂、生化学工業、φ4cm×9.5c
m)に通して吸着させた。これを平衡化緩衝液で洗浄
後、0.5M NaClを含む平衡化緩衝液と同緩衝液
との直線グラジエントにより溶出し、酵素の活性画分を
分取した。この活性画分に硫酸アンモニウムを80%飽
和になるように添加し、一夜放置後、遠心分離(6℃,
15000rpm,20分)により沈殿を回収した。こ
の沈殿を0.2mM AEBSFおよび0.1mM DT
Tを含む10mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.0)
を用い、透析膜を用いて脱塩した。
平衡化したDEAE−セルロファインA−500カラム
(陰イオン交換樹脂、生化学工業、φ4cm×9.5c
m)に通して吸着させた。これを平衡化緩衝液で洗浄
後、0.5M NaClを含む平衡化緩衝液と同緩衝液
との直線グラジエントにより溶出し、酵素の活性画分を
分取した。この活性画分に硫酸アンモニウムを80%飽
和になるように添加し、一夜放置後、遠心分離(6℃,
15000rpm,20分)により沈殿を回収した。こ
の沈殿を0.2mM AEBSFおよび0.1mM DT
Tを含む10mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.0)
を用い、透析膜を用いて脱塩した。
【0031】脱塩後の酵素液を、予め0.2M NaC
l、0.2mM AEBSF、0.1mM DTTを含む
50mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.0)で平衡化
したSephacryl S−200HRカラム(ゲル
濾過樹脂、アマシャムファルマシアバイオテク、φ2c
m×106cm)に酵素液を重層し、0.85ml/m
inの流速にて同緩衝液により溶出し、酵素の活性画分
を分取した。
l、0.2mM AEBSF、0.1mM DTTを含む
50mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.0)で平衡化
したSephacryl S−200HRカラム(ゲル
濾過樹脂、アマシャムファルマシアバイオテク、φ2c
m×106cm)に酵素液を重層し、0.85ml/m
inの流速にて同緩衝液により溶出し、酵素の活性画分
を分取した。
【0032】以上の操作により精製α−グルコシダーゼ
を得た。
を得た。
【0033】〔実施例2〕 α−グルコシダーゼの縮合
反応によるエチル-α-グルコシドの生成 基質として、10%(w/v)グルコース、30%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質グルコース1
gあたり10Uのα-グルコシダーゼを添加し、pH
4.0、40℃で反応させた。酵素は市販酵素トランス
グルコシダーゼ「アマノ」(天野製薬株式会社製)、お
よび、上記実施例1で調製したThermoascus
aurantiacus由来精製α−グルコシダーゼ
をそれぞれ用いた。酵素1ユニットは、p-ニトロフェニ
ル-α-グルコシドを基質とし、37℃で1分間に1μm
olのp-ニトロフェノールを生成する酵素量とした。
反応によるエチル-α-グルコシドの生成 基質として、10%(w/v)グルコース、30%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質グルコース1
gあたり10Uのα-グルコシダーゼを添加し、pH
4.0、40℃で反応させた。酵素は市販酵素トランス
グルコシダーゼ「アマノ」(天野製薬株式会社製)、お
よび、上記実施例1で調製したThermoascus
aurantiacus由来精製α−グルコシダーゼ
をそれぞれ用いた。酵素1ユニットは、p-ニトロフェニ
ル-α-グルコシドを基質とし、37℃で1分間に1μm
olのp-ニトロフェノールを生成する酵素量とした。
【0034】反応開始後、経時的に生成物をHPLCに
より定量分析した。結果は図2,図3に示すとおり、市
販酵素、および、Thermoascus auran
tiacus OM−13由来α−グルコシダーゼの何
れを用いても縮合反応によりエチル−α−グルコシドを
生成しうる。生成したエチル−α−グルコシドの基質に
対する収率は、反応時間168時間では、市販酵素では
グルコースの約34%、Thermoascus au
rantiacus OM−13由来α−グルコシダー
ゼで約24%程度を示した。
より定量分析した。結果は図2,図3に示すとおり、市
販酵素、および、Thermoascus auran
tiacus OM−13由来α−グルコシダーゼの何
れを用いても縮合反応によりエチル−α−グルコシドを
生成しうる。生成したエチル−α−グルコシドの基質に
対する収率は、反応時間168時間では、市販酵素では
グルコースの約34%、Thermoascus au
rantiacus OM−13由来α−グルコシダー
ゼで約24%程度を示した。
【0035】〔実施例3〕 高濃度エチルアルコール条
件下でのα−グルコシダーゼの縮合反応によるエチル−
α−グルコシドの生成(酵素は上記市販酵素を使用) 基質として、20%(w/v)グルコース、70%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質グルコース1
gあたり15Uのα−グルコシダーゼを添加し、pH
4.0、40℃で反応させた。
件下でのα−グルコシダーゼの縮合反応によるエチル−
α−グルコシドの生成(酵素は上記市販酵素を使用) 基質として、20%(w/v)グルコース、70%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質グルコース1
gあたり15Uのα−グルコシダーゼを添加し、pH
4.0、40℃で反応させた。
【0036】酵素は市販酵素トランスグルコシダーゼ
「アマノ」を用いた。
「アマノ」を用いた。
【0037】反応開始後、経時的に生成物をHPLCに
より定量分析した。結果は図4に示すとおり、酵素の触
媒する縮合反応によりエチル−α−グルコシドを生成
し、反応時間168時間では、生成したエチル−α−グ
ルコシドの基質グルコースに対する収率は、約62%程
度に達し、744時間では約72%程度に達した。
より定量分析した。結果は図4に示すとおり、酵素の触
媒する縮合反応によりエチル−α−グルコシドを生成
し、反応時間168時間では、生成したエチル−α−グ
ルコシドの基質グルコースに対する収率は、約62%程
度に達し、744時間では約72%程度に達した。
【0038】〔実施例4〕 高濃度エチルアルコール条
件下でのα-グルコシダーゼの縮合反応によるエチル-α
-グルコシドの生成(酵素はThermoascus
aurantiacus OM−13由来α−グルコシ
ダーゼを使用) 基質として、20%(w/v)グルコース、70%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質グルコース1
gあたり15Uのα−グルコシダーゼを添加し、pH
4.0、45℃で反応させた。酵素はThermoas
cus aurantiacus OM−13由来α−
グルコシダーゼを用いた。
件下でのα-グルコシダーゼの縮合反応によるエチル-α
-グルコシドの生成(酵素はThermoascus
aurantiacus OM−13由来α−グルコシ
ダーゼを使用) 基質として、20%(w/v)グルコース、70%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質グルコース1
gあたり15Uのα−グルコシダーゼを添加し、pH
4.0、45℃で反応させた。酵素はThermoas
cus aurantiacus OM−13由来α−
グルコシダーゼを用いた。
【0039】反応開始後、経時的に生成物をHPLCに
より定量分析した。結果は図5に示すとおり、Ther
moascus aurantiacus OM−13
由来α−グルコシダーゼの触媒する縮合反応によりエチ
ル−α−グルコシドを生成し、反応時間168時間で
は、生成したエチル−α−グルコシドの基質グルコース
に対する収率は、約28%程度に達し、744時間では
71%に達した。
より定量分析した。結果は図5に示すとおり、Ther
moascus aurantiacus OM−13
由来α−グルコシダーゼの触媒する縮合反応によりエチ
ル−α−グルコシドを生成し、反応時間168時間で
は、生成したエチル−α−グルコシドの基質グルコース
に対する収率は、約28%程度に達し、744時間では
71%に達した。
【0040】〔実施例5〕 α−グルコシダーゼの糖転
移反応と縮合反応との組み合わせによるエチル−α−グ
ルコシドの生成 基質として、10%(w/v)マルトース、60%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質マルトース1
gあたり3UのThermoascus aurant
iacus OM−13由来α−グルコシダーゼを添加
し、pH4.0、40℃で24時間糖転移反応させた。
反応後、この酵素反応液のエチルアルコール濃度を70
%に調整、あるいは、エチルアルコール濃度を70%に
調整し、さらに酵素量を投入基質1gあたり15Uにそ
れぞれ調整後、pH4.0、40℃で縮合反応させた。
移反応と縮合反応との組み合わせによるエチル−α−グ
ルコシドの生成 基質として、10%(w/v)マルトース、60%(v
/v)エチルアルコールの条件下で、基質マルトース1
gあたり3UのThermoascus aurant
iacus OM−13由来α−グルコシダーゼを添加
し、pH4.0、40℃で24時間糖転移反応させた。
反応後、この酵素反応液のエチルアルコール濃度を70
%に調整、あるいは、エチルアルコール濃度を70%に
調整し、さらに酵素量を投入基質1gあたり15Uにそ
れぞれ調整後、pH4.0、40℃で縮合反応させた。
【0041】反応開始後、経時的に生成物をHPLCに
より定量分析した。結果は図6に示すとおり、糖転移反
応のみでは、投入基質あたりのエチル−α−グルコシド
収率は反応時間336時間で約37%であったのに対
し、糖転移反応と縮合反応との組み合わせでは、反応時
間336時間でエチルアルコール濃度の調整のみで約4
3%、エチルアルコール濃度と酵素量との調整で約66
%のエチル−α−グルコシド収率が得られた。
より定量分析した。結果は図6に示すとおり、糖転移反
応のみでは、投入基質あたりのエチル−α−グルコシド
収率は反応時間336時間で約37%であったのに対
し、糖転移反応と縮合反応との組み合わせでは、反応時
間336時間でエチルアルコール濃度の調整のみで約4
3%、エチルアルコール濃度と酵素量との調整で約66
%のエチル−α−グルコシド収率が得られた。
【0042】〔実施例6〕 エチル−α−グルコシドの
同定分析 実施例2から5で製造したエチル−α−グルコシドにつ
いては、すべてHPLCおよびガスクロマトグラフィー
による同定分析を行った。特に、HPLCにおいては、
エチルグルコシドのうち、α体、β体の両方とも同じ保
持時間に分析ピークが現れるため、厳密な分離定量分析
は不可能である。そこで、この点については事前にα
体、β体の分離分析が可能なガスクロ分析を行うことで
酵素反応生成物がすべてエチル−α−グルコシドである
ことを確認した。なお、ガスクロ分析におけるエチルグ
ルコシドのα体、β体それぞれの保持時間は、α体1
5.8分前後、β体20分前後である。これらはエチル
グルコシドの化学合成品を用いて標品分析することによ
り確認した。
同定分析 実施例2から5で製造したエチル−α−グルコシドにつ
いては、すべてHPLCおよびガスクロマトグラフィー
による同定分析を行った。特に、HPLCにおいては、
エチルグルコシドのうち、α体、β体の両方とも同じ保
持時間に分析ピークが現れるため、厳密な分離定量分析
は不可能である。そこで、この点については事前にα
体、β体の分離分析が可能なガスクロ分析を行うことで
酵素反応生成物がすべてエチル−α−グルコシドである
ことを確認した。なお、ガスクロ分析におけるエチルグ
ルコシドのα体、β体それぞれの保持時間は、α体1
5.8分前後、β体20分前後である。これらはエチル
グルコシドの化学合成品を用いて標品分析することによ
り確認した。
【0043】酵素反応液に内部標準物質メチル−β−キ
シロシドを添加し、テトラヒドロほう酸ナトリウムをp
H9以上となるまで加え、室温で1時間以上放置した。
イオン交換樹脂(H+型;ダウエックス製)を用いてp
H4以下とし、過剰なテトラヒドロほう酸を分解した。
この上清をエバポレーターで減圧乾固し、さらに無水エ
チルアルコールで洗浄を繰り返し、ほう酸をメチルエス
テルとして留去した。ほう酸を留去後、トリメチルシリ
ルエーテル化剤(島津製作所製)を添加し、60℃で3
0分加温しながら糖を完全に溶解し、トリメチルシリル
エーテル化を行い、上清をガスクロマトグラフィーに供
し分析を行った。分析条件は、ガスクロ分析装置:GC
−14B(島津製作所製)、カラム:キャピラリーカラ
ムCBP10(25m×0.22mmi.d.;島津製
作所製)、キャリアーガス:N250ml/min、検
出器:FID、カラム温度:170℃、検出器温度:3
00℃、注入温度:300℃で行った。エチル−α−グ
ルコシド同定分析の一例として、実施例2における分析
結果を図7に示す。
シロシドを添加し、テトラヒドロほう酸ナトリウムをp
H9以上となるまで加え、室温で1時間以上放置した。
イオン交換樹脂(H+型;ダウエックス製)を用いてp
H4以下とし、過剰なテトラヒドロほう酸を分解した。
この上清をエバポレーターで減圧乾固し、さらに無水エ
チルアルコールで洗浄を繰り返し、ほう酸をメチルエス
テルとして留去した。ほう酸を留去後、トリメチルシリ
ルエーテル化剤(島津製作所製)を添加し、60℃で3
0分加温しながら糖を完全に溶解し、トリメチルシリル
エーテル化を行い、上清をガスクロマトグラフィーに供
し分析を行った。分析条件は、ガスクロ分析装置:GC
−14B(島津製作所製)、カラム:キャピラリーカラ
ムCBP10(25m×0.22mmi.d.;島津製
作所製)、キャリアーガス:N250ml/min、検
出器:FID、カラム温度:170℃、検出器温度:3
00℃、注入温度:300℃で行った。エチル−α−グ
ルコシド同定分析の一例として、実施例2における分析
結果を図7に示す。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、グル
コースとエチルアルコールよりなる原料にα−グルコシ
ダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する縮合
反応によりエチル−α−グルコシドを生成するようにし
たので、効率的にエチル−α−グルコシドを製造するこ
とができる。
コースとエチルアルコールよりなる原料にα−グルコシ
ダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する縮合
反応によりエチル−α−グルコシドを生成するようにし
たので、効率的にエチル−α−グルコシドを製造するこ
とができる。
【0045】また、上記α−グルコシダーゼとして好熱
性糸状菌Thermoascusaurantiacu
s由来のものの場合、高濃度エチルアルコールを使用し
たときのエチル−α−グルコシドの収率を顕著に向上さ
せることができる。
性糸状菌Thermoascusaurantiacu
s由来のものの場合、高濃度エチルアルコールを使用し
たときのエチル−α−グルコシドの収率を顕著に向上さ
せることができる。
【0046】また、マルトースまたはマルトオリゴ糖類
とエチルアルコールよりなる原料に好熱性糸状菌The
rmoascus aurantiacus由来のα−
グルコシダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒
する糖転移反応によりエチル−α−グルコシドとグルコ
ースを生成する第1の工程と、上記第1の工程で生成さ
れたグルコースとエチルアルコールよりなる原料に好熱
性糸状菌Thermoascus aurantiac
us由来のα−グルコシダーゼを作用させ、α−グルコ
シダーゼの触媒する縮合反応によりエチル−α−グルコ
シドを生成する第2の工程と、を有するようにしたの
で、より効率的なエチル−α−グルコシド製造を行うこ
とが期待できる。
とエチルアルコールよりなる原料に好熱性糸状菌The
rmoascus aurantiacus由来のα−
グルコシダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒
する糖転移反応によりエチル−α−グルコシドとグルコ
ースを生成する第1の工程と、上記第1の工程で生成さ
れたグルコースとエチルアルコールよりなる原料に好熱
性糸状菌Thermoascus aurantiac
us由来のα−グルコシダーゼを作用させ、α−グルコ
シダーゼの触媒する縮合反応によりエチル−α−グルコ
シドを生成する第2の工程と、を有するようにしたの
で、より効率的なエチル−α−グルコシド製造を行うこ
とが期待できる。
【図1】グルコースとエチルアルコールとの混合溶液に
α−グルコシダーゼを作用せしめ、縮合反応により直接
エチル−α−グルコシドを得ている場合の説明図。
α−グルコシダーゼを作用せしめ、縮合反応により直接
エチル−α−グルコシドを得ている場合の説明図。
【図2】実施例2における市販酵素の縮合反応を利用し
たエチル−α−グルコシド生産反応におけるエチル−α
−グルコシドとグルコースの経時的変化を示す図。
たエチル−α−グルコシド生産反応におけるエチル−α
−グルコシドとグルコースの経時的変化を示す図。
【図3】実施例2におけるThermoascus a
urantiacus OM−13由来α−グルコシダ
ーゼの縮合反応を利用したエチル−α−グルコシド生産
反応におけるエチル−α−グルコシドとグルコースの経
時的変化を示す図。
urantiacus OM−13由来α−グルコシダ
ーゼの縮合反応を利用したエチル−α−グルコシド生産
反応におけるエチル−α−グルコシドとグルコースの経
時的変化を示す図。
【図4】実施例3における高濃度エチルアルコール条件
下での市販酵素の縮合反応を利用したエチル−α−グル
コシド生産反応におけるエチル−α−グルコシドとグル
コースの経時的変化を示す図。
下での市販酵素の縮合反応を利用したエチル−α−グル
コシド生産反応におけるエチル−α−グルコシドとグル
コースの経時的変化を示す図。
【図5】実施例4における高濃度エチルアルコール条件
下でのThermoascusaurantiacus
OM−13由来α−グルコシダーゼの縮合反応を利用
したエチル−α−グルコシド生産反応におけるエチル−
α−グルコシドとグルコースの経時的変化を示す図。
下でのThermoascusaurantiacus
OM−13由来α−グルコシダーゼの縮合反応を利用
したエチル−α−グルコシド生産反応におけるエチル−
α−グルコシドとグルコースの経時的変化を示す図。
【図6】実施例5におけるThermoascus a
urantiacus OM−13由来α−グルコシダ
ーゼの糖転移反応と縮合反応とを組み合わせて実施した
エチル−α−グルコシド生産反応におけるエチル−α−
グルコシドの経時的変化を示す図。
urantiacus OM−13由来α−グルコシダ
ーゼの糖転移反応と縮合反応とを組み合わせて実施した
エチル−α−グルコシド生産反応におけるエチル−α−
グルコシドの経時的変化を示す図。
【図7】実施例6におけるエチル−α−グルコシドの同
定分析結果を示す図。
定分析結果を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:645) C12R 1:645) (72)発明者 松川 直美 広島県福山市箕沖町95番地7 池田食研株 式会社内 (72)発明者 古谷 祐治 広島県福山市箕沖町95番地7 池田食研株 式会社内 Fターム(参考) 4B050 DD03 LL05 4B064 AF41 CA21 CB30 CD06 CD09 DA10
Claims (10)
- 【請求項1】 グルコースとエチルアルコールよりなる
原料にα−グルコシダーゼを作用させ、α−グルコシダ
ーゼの触媒する縮合反応によりエチル−α−グルコシド
を生成することを特徴とするエチル−α−グルコシドの
製造方法。 - 【請求項2】 上記α−グルコシダーゼが微生物由来で
あることを特徴とする請求項1に記載のエチル−α−グ
ルコシドの製造方法。 - 【請求項3】 上記α−グルコシダーゼがAsperg
illus niger由来であることを特徴とする請
求項1に記載のエチル−α−グルコシドの製造方法。 - 【請求項4】 上記α−グルコシダーゼが好熱性糸状菌
Thermoascus aurantiacus由来
であることを特徴とする請求項1に記載のエチル−α−
グルコシドの製造方法。 - 【請求項5】 マルトースまたはマルトオリゴ糖類とエ
チルアルコールよりなる原料にα−グルコシダーゼを作
用させ、α−グルコシダーゼの触媒する糖転移反応によ
りエチル−α−グルコシドを生成することを特徴とする
エチル−α−グルコシドの製造方法において、上記α−
グルコシダーゼが好熱性糸状菌Thermoascus
aurantiacus由来であることを特徴とする
エチル−α−グルコシドの製造方法。 - 【請求項6】 マルトースまたはマルトオリゴ糖類とエ
チルアルコールよりなる原料に微生物由来のα−グルコ
シダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する糖
転移反応によりエチル−α−グルコシドとグルコースを
生成する第1の工程と、 上記第1の工程で生成されたグルコースとエチルアルコ
ールよりなる原料にさらに微生物由来のα−グルコシダ
ーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する縮合反
応によりエチル−α−グルコシドを生成する第2の工程
と、 を有することを特徴とするエチル−α−グルコシドの製
造方法。 - 【請求項7】 マルトースまたはマルトオリゴ糖類とエ
チルアルコールよりなる原料に好熱性糸状菌Therm
oascus aurantiacus由来のα−グル
コシダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する
糖転移反応によりエチル−α−グルコシドとグルコース
を生成する第1の工程と、 上記第1の工程で生成されたグルコースとエチルアルコ
ールよりなる原料にさらに好熱性糸状菌Thermoa
scus aurantiacus由来のα−グルコシ
ダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する縮合
反応によりエチル−α−グルコシドを生成する第2の工
程と、 を有することを特徴とするエチル−α−グルコシドの製
造方法。 - 【請求項8】 マルトースまたはマルトオリゴ糖類とエ
チルアルコールよりなる原料に市販酵素Aspergi
llus niger由来のα−グルコシダーゼを作用
させ、α−グルコシダーゼの触媒する糖転移反応により
エチル−α−グルコシドとグルコースを生成する第1の
工程と、 上記第1の工程で生成されたグルコースとエチルアルコ
ールよりなる原料に好熱性糸状菌Thermoascu
s aurantiacus由来のα−グルコシダーゼ
を作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する縮合反応に
よりエチル−α−グルコシドを生成する第2の工程と、 を有することを特徴とするエチル−α−グルコシドの製
造方法。 - 【請求項9】 マルトースまたはマルトオリゴ糖類とエ
チルアルコールよりなる原料に好熱性糸状菌Therm
oascus aurantiacus由来のα−グル
コシダーゼを作用させ、α−グルコシダーゼの触媒する
糖転移反応によりエチル−α−グルコシドとグルコース
を生成する第1の工程と、 上記第1の工程で生成されたグルコースとエチルアルコ
ールよりなる原料に市販酵素Aspergillus
niger由来のα−グルコシダーゼを作用させ、α−
グルコシダーゼの触媒する縮合反応によりエチル−α−
グルコシドを生成する第2の工程と、 を有することを特徴とするエチル−α−グルコシドの製
造方法。 - 【請求項10】 マルトースまたはマルトオリゴ糖類と
エチルアルコールよりなる原料に市販酵素Asperg
illus niger由来のα−グルコシダーゼを作
用させ、α−グルコシダーゼの触媒する糖転移反応によ
りエチル−α−グルコシドとグルコースを生成する第1
の工程と、 上記第1の工程で生成されたグルコースとエチルアルコ
ールよりなる原料にさらに市販酵素Aspergill
us niger由来のα−グルコシダーゼを作用さ
せ、α−グルコシダーゼの触媒する縮合反応によりエチ
ル−α−グルコシドを生成する第2の工程と、 を有することを特徴とするエチル−α−グルコシドの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206693A JP2002017395A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | エチル−α−グルコシドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206693A JP2002017395A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | エチル−α−グルコシドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002017395A true JP2002017395A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18703577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000206693A Withdrawn JP2002017395A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | エチル−α−グルコシドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002017395A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011145519A1 (ja) | 2010-05-17 | 2011-11-24 | 国立大学法人長崎大学 | グルコシド類の製造方法 |
WO2022092241A1 (ja) | 2020-10-30 | 2022-05-05 | 天野エンザイム株式会社 | 食感が向上した植物性タンパク質加工物の製造方法 |
-
2000
- 2000-07-07 JP JP2000206693A patent/JP2002017395A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011145519A1 (ja) | 2010-05-17 | 2011-11-24 | 国立大学法人長崎大学 | グルコシド類の製造方法 |
WO2022092241A1 (ja) | 2020-10-30 | 2022-05-05 | 天野エンザイム株式会社 | 食感が向上した植物性タンパク質加工物の製造方法 |
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071002 |