JP2002014461A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷版の製造方法

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JP2002014461A JP2000198007A JP2000198007A JP2002014461A JP 2002014461 A JP2002014461 A JP 2002014461A JP 2000198007 A JP2000198007 A JP 2000198007A JP 2000198007 A JP2000198007 A JP 2000198007A JP 2002014461 A JP2002014461 A JP 2002014461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥・加熱工程における支持体及び感光性塗
布層への加熱条件を広い範囲で速やかに変更し、しかも
感光性塗布層及び支持体を非接触で加熱する。 【解決手段】 製造ライン10には塗布装置16の下流
側に熱風乾燥装置20が設置されている。この熱風乾燥
装置20では、アルミニウム板12上の感光性塗布層に
含まれる有機溶媒のうち約95%以上が蒸発し、感光性
塗布層が指触乾燥状態となる。熱風乾燥装置20の下流
側には遠赤外線加熱装置50が設置されている。遠赤外
線加熱装置50には、セラミクスを遠赤外線の放射体と
する遠赤外線ヒータ54を内蔵しており、演算処理装置
66はヒータ駆動装置68を介して遠赤外線ヒータ54
による放射熱量を制御し、アルミニウム板12上の感光
性塗布層の温度を所定の目標温度に加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版の製造
方法に関し、特に直接製版システムに適用されるディジ
タルダイレクト刷版の製造に適した平版印刷版の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性平版印刷版としては、所謂
コンベンショナル系刷版が広く用いられており、このコ
ンベンショナル系刷版は、リスフィルムを介してマスク
露光(面露光)された後に、感光層における非画像部が
溶解除去されることにより、所望の画像を担持した印刷
版とされる。
【0003】近年、コンピュータを用いて画像情報を電
子的に処理するディジタル化技術が普及してきており、
このようなディジタル化技術に対応した新しい製版技術
が実用化されている。具体的には、レーザ光のような指
向性の高い光をディジタル化された画像情報に従って変
調し、このレーザ光を用いて平版印刷版の原版を走査露
光することにより、リスフィルムを介することなく直接
印刷版を製造するコンピュータトゥプレート(CTP)
技術が実用化され、このCTP技術に適応する、所謂デ
ィジタルダイレクト刷版の需要が増加しつつある。
【0004】上記のようなディジタルダイレクト刷版の
品質(感度安定性、耐刷性、耐刷性等)は、コンベンシ
ョナル系刷版と比較して、支持体上に形成された感光性
塗布層の乾燥条件及び加熱硬化条件(キュアリング条
件)の影響を受け易く、特に、感光性塗布層の有機溶剤
が所定の含有量となるまで蒸発乾燥された後に、感光性
塗布層の硬化を促進させるために支持体及び感光性塗布
層を加熱するキュアリング時の加熱条件(温度、時間)
の影響を受けることが知られている。具体的には、例え
ば、アルミニウム板等からなる支持体の厚さのみがそれ
ぞれ異なる複数種類のディジタルダイレクト刷版を製造
する際に、支持体及び感光性塗布層をそれぞれ同一条件
で加熱すると、それらのディジタルダイレクト刷版の間
には、支持体の熱容量の差に起因して実用上問題になる
レベルの品質差が発生する。
【0005】また、従来の平版印刷版の製造工程では、
支持体及び感光性塗布層に対する乾燥工程とキュアリン
グ工程とが明確に分離されておらず、例えば、特公平6
−24673号公報に示されているように、感光性塗布
層が形成された支持体を一方向へ走行させつつ、この支
持体の走行経路に沿って設置された乾燥炉内へ熱風を送
り込む熱風乾燥方式の乾燥装置により乾燥及びキュアリ
ングが行われている。しかし、この熱風乾燥方式の乾燥
装置では、短時間の間に加熱条件を変更することが困難
である。従って、支持体の厚さや幅等が変更されると、
支持体及び感光性塗布層への加熱条件を変更するため、
多くの場合、支持体の走行速度、すなわち平版印刷版の
製造速度を変更する必要があり、ディジタルダイレクト
刷版の生産速度を安定させることが困難になっていた。
【0006】また、ディジタルダイレクト刷版の品質
(感度安定性、耐キズ性、耐刷性等)を十分高く、かつ
安定なものにするためには、コンベンショナル系刷版と
比較してキュアリング時に感光性塗布層へ多大な熱量を
供給する必要があることが最近、明かになってきた(こ
の点については、例えば、本件と同一出願人により出願
された特許願11−301240号の願書に添付された
明細書等を参照)。このため、ディジタルダイレクト刷
版をコンベンショナル系刷版と同一設備で製造しようと
すると、支持体及び感光性塗布層に対する加熱能力によ
り製造速度が律速され、コンベンショナル系刷版と比較
してディジタルダイレクト刷版の製造速度を大幅に下げ
ざるを得なかった。
【0007】上記のような加熱能力の不足を解決するた
めの手段として、例えば、特公平6−49175号公報
には、支持体の裏面へ接する加熱ロールにより短時間に
大きな熱量を支持体へ供給する方法が開示され、また特
開平2−227160号公報には、前記加熱ロールの支
持体への接触時間を変更することにより、支持体への供
給熱量を制御する方法が開示されている。しかし、これ
らの方法により支持体を加熱すると、支持体と加熱ロー
ルとの温度差による支持体の膨張収縮や、加熱ロールの
線速度と支持体の走行速度との不一致等に起因し、加熱
ロールにより支持体の裏面に微細なキズが発生する。こ
の微細なキズは、コンベンショナル系刷版では実用上問
題とならないが、ディジタルダイレクト刷版では、支持
体をコイル状に巻き取った時や刷版を多数枚重ねた時
に、感光性塗布層を損傷させて品質上の問題を発生させ
ることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、高品質のディ
ジタルダイレクト刷版を安定的に、かつ低コストで製造
するため、従来の平版印刷版(コンベンショナル系刷
版)の製造設備を大幅に改造することなく、乾燥・加熱
工程における支持体及び感光性塗布層への加熱条件を広
い範囲で速やかに変更でき、しかも支持体及び感光性塗
布層を非接触で加熱できる技術が要請されている。
【0009】本発明の目的は、上記事実を考慮し、乾燥
・加熱工程における支持体及び感光性塗布層への加熱条
件を広い範囲で速やかに変更でき、しかも感光性塗布層
及び支持体を非接触で加熱できる平版印刷版の製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載された平版
印刷版の製造方法は、有機溶剤を含む感光性塗液が塗布
され、該感光性塗液により感光性塗布層が形成された帯
状の支持体を連続的に走行させつつ、第1の加熱手段に
より感光性塗布層を指触乾燥状態となるまで乾燥させ、
前記第1の加熱手段の下流側に設けられた第2の加熱手
段により支持体及び感光性塗布層を加熱して該感光性塗
布層の硬化を促進させる乾燥・加熱工程を含むものであ
る。
【0011】請求項1記載の平版印刷版の製造方法によ
れば、乾燥・加熱工程において、感光性塗布層が形成さ
れた帯状の支持体を連続的に走行させつつ、第1の加熱
手段により感光性塗布層を指触乾燥状態となるまで乾燥
させ、第2の加熱手段により支持体及び感光性塗布層を
加熱して該感光性塗布層の硬化を促進させることによ
り、第1の加熱手段により支持体及び感光性塗布層を十
分高温とし、かつ感光性塗布層の乾燥が十分進行した状
態とし、この支持体及び感光性塗布層を第2の加熱手段
へ供給できるので、第2の加熱手段は支持体及び感光性
塗布層へ温度調整のために必要となる熱量と略等しい熱
量のみを供給すればよくなる。
【0012】この結果、給熱量の調整を短時間で行える
熱輻射方式、誘導加熱方式等の乾燥装置を第2の加熱手
段として適用できるので、支持体及び感光性塗布層への
加熱条件を広い範囲で速やかに変更でき、しかも支持体
及び感光性塗布層を非接触で加熱できる。
【0013】ここで、感光性塗布層の指触乾燥状態と
は、手指により感光性塗布層の表面を触っても感光性塗
布層が手指に付着しなくなる状態を言い、このときの感
光性塗布層の液粘度は一般的には108〜1010ポイズ
以上になる。第1の加熱手段による加熱条件の具体例と
しては、第1の加熱手段により感光性塗布層を90℃以
上、好ましくは100℃以上となるまで加熱しつつ、感
光性塗布層における残留有機溶剤量を略完全に乾燥され
た感光性塗布層の5wt%以下、好ましくは3wt%以
下にする。
【0014】第1の加熱手段の加熱方式は特には限定さ
れないが、感光性塗液が有機溶剤を含むことから、防爆
上の観点と設備コストの面からは熱風乾燥方式が好まし
く、風ムラを防止するために乾燥初期は温度及び風速を
抑制した徐乾とし、後半に掛けて徐々に温度及び風量を
上げて行くことが好ましい。
【0015】なお、第1の加熱手段に供給される時点
で、感光性塗布層には多量の有機溶媒が含まれているこ
とから、第1の加熱手段を構成する装置には防爆構造が
必須となるが、第2の加熱手段へ供給される時点で感光
性塗布層における有機溶媒の残留量が5wt%以下にな
っていることから、第2の加熱手段を構成する装置には
防爆構造が必須とならない。従って、第1の加熱手段と
第2の加熱手段とを構造上分離した方が、第2の加熱手
段の構造が限定されないことから、コスト的にも有利と
なる場合がある。
【0016】また第2の加熱手段では、支持体上の感光
性塗布層に対する加熱硬化(キュアリング)を主たる目
的として、支持体及び感光性塗布層への加熱が行われ
る。その際、平版印刷版の品質上の観点からは、感光性
塗布層の特性に合わせた目標温度に精度良く加熱し、そ
の目標温度を所定時間に亘って維持することが重要にな
る。第2の加熱手段の加熱方式も、第1の加熱手段と同
様に特に限定されないが、支持体の裏面のキズを防止す
る観点から、加熱ロールのような接触伝熱方式より、熱
風方式、熱輻射方式、誘導加熱方式といった非接触方式
が好ましく、短時間での加熱条件の変更が可能である点
から熱風方式より熱輻射方式、誘導加熱方式が好まし
い。また、熱輻射方式又は誘導加熱方式に熱風方式を組
合せ使用し、加熱効率を上げることも有効である。
【0017】また第1の加熱手段と第2の加熱手段との
間には、放冷等による冷却ゾーンを設けても良いが、熱
エネルギの有効利用の観点から第1の加熱手段と第2の
加熱手段の間は極力短くし、感光性塗布層及び支持体の
冷却を抑制することが好ましい。
【0018】また第1の加熱手段及び第2の加熱手段は
それぞれ単一の乾燥装置である必要はなく、支持体の走
行経路に沿って複数配置された乾燥装置により第1及び
第2の加熱手段をそれぞれ構成するようにしてもよい。
【0019】また支持体としては、寸度的に安定な板状
物であり、例えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネー
トされた紙、金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅
等)、プラスチックフィルム(例えば、二酢酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸
セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルア
セタール等)、上記のごとき金属がラミネート、もしく
は蒸着された紙、もしくはプラスチックフィルム等が含
まれる。本発明の支持体としては、ポリエステルフィル
ム又はアルミニウム板が好ましく、その中でも寸法安定
性がよく、比較的安価であるアルミニウム板は特に好ま
しい。好適なアルミニウム板は、純アルミニウム板およ
びアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金
板であり、更にアルミニウムがラミネートもしくは蒸着
されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニウム合
金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、
マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チ
タンなどがある。合金中の異元素の含有量は高々10重
量%以下である。本発明において特に好適なアルミニウ
ムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なアルミニ
ウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに異元素
を含有するものでもよい。本発明で用いられるアルミニ
ウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm程度、好
ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好ましくは
0.2mm〜0.3mmである。
【0020】請求項2記載の平版印刷版の製造方法は、
請求項1記載の平版印刷版の製造方法において、前記第
2の加熱手段による加熱直後における感光性塗布層の温
度が感光性塗布層の種類に応じて設定された所定の温度
となるように、支持体上に形成される感光性塗布層の種
類に応じて前記第2の加熱手段による加熱条件を制御す
るものである。
【0021】請求項2記載の平版印刷版の製造方法によ
れば、第2の加熱手段による加熱直後における感光性塗
布層の温度(最終到達温度)が感光性塗布層の種類に応
じて設定された所定の温度になるように、支持体上に形
成される感光性塗布層の種類に応じて第2の加熱手段に
よる加熱条件を制御することにより、乾燥・加熱工程に
おけるディジタルダイレクト刷版における感光性塗布層
の最終到達温度を精度良く目標温度にできるので、最終
到達温度の差に起因する平版印刷版の品質差を十分小さ
くし、ディジタルダイレクト刷版における品質(感度安
定性、耐刷性、耐刷性等)を安定化できる。
【0022】すなわち、第2の加熱手段による加熱直後
における感光性塗布層の温度(最終到達温度)は、平版
印刷版の品質に影響するかは感光性塗布層の種類によっ
て大きな差がある。例えば、従来のコンベンショナル系
刷版では、有機溶剤の残留量を5wt%下にできれば感
光性塗布層の最終到達温度の差による品質影響は小さく
問題とならなかったが、特開平7‐285275号公報
及び特開平11‐44956号公報に記載されたサーマ
ル型ディジタルダイレクト刷版や、特願平11‐623
298号公報及び特願平11‐301240号公報に記
載されたフォトポリマー型ディジタルダイレクト刷版で
は、感光性(感熱性)塗布層の最終到達温度の差が大き
な品質差を生じさせ、この最終到達温度を精度よく目標
とする温度範囲とする必要がある。
【0023】具体的には、サーマル型ディジタルダイレ
クト刷版では、感光性塗布層の最終到達温度を125〜
145℃、更に好ましくは130〜140℃にする必要
がある。またフォトポリマー型ディジタルダイレクト刷
版では、感光性塗布層の最終到達温度を100〜135
℃、更に好ましくは105〜130℃にする必要があ
る。
【0024】また感光性塗布層の最終到達温度は、現
在、研究開発中である無処理刷版や銀塩拡散転写法を用
いた平版印刷版(例えば、特開平5−289348号公
報参照)についても、サーマル型ディジタルダイレクト
刷版及びフォトポリマー型ディジタルダイレクト刷版と
同等以上に、狭い温度範囲内に制御することが要求され
ており、これらのディジタルダイレクト刷版では、感光
性塗布層の最終到達温度の要求精度が、10℃以下、更
に好ましくは5℃以下が求められており、本発明はこう
いった研究又は開発中の刷版の早期商品化にも大きく寄
与する。
【0025】請求項3記載の平版印刷版の製造方法は、
請求項1又は2記載の平版印刷板の製造方法において、
前記第2の加熱手段へ供給される支持体の厚さ及び幅が
連続的に変更される場合、支持体の厚さ及び幅に応じて
前記第2の加熱手段による支持体及び感光性塗布層への
加熱条件を変更するものである。
【0026】請求項3記載の平版印刷版の製造方法によ
れば、第2の加熱手段へ供給される支持体の厚さ及び幅
が変更される場合、支持体の厚さ及び幅に応じて前記第
2の加熱手段による支持体及び感光性塗布層への加熱条
件を変更することにより、支持体の寸法の変化に対応し
て速やかに第2の加熱手段により加熱条件を変更できる
ので、連続的に走行する支持体の寸法が変化しても、支
持体の走行速度を変化させることなく、感光性塗布層の
最終到達温度を精度よく目標温度にできる。
【0027】すなわち、乾燥・加熱工程において一定の
加熱条件にて支持体及び感光性塗布層を加熱している場
合、上流側を連続的に走行している支持体の終端部に、
この支持体とは寸法(厚さ又は幅)が異なる支持体が接
合されると、支持体間の接合部を起点として支持体の単
位長さ当たりの熱容量も変化することから、支持体の寸
法変化に従って感光性塗布層の最終到達温度にも変化が
生じる。従って、ディジタルダイレクト刷版の製造時に
支持体の寸法が変化する場合には、支持体の寸法変化に
対応して速やかに感光性塗布層及び支持体に対する加熱
条件を変化させる必要がある。
【0028】しかし、第1の加熱手段として設けられた
1台の熱風式乾燥装置により感光性塗布層及び支持体を
加熱して感光性塗布層を乾燥する方法では、短時間で感
光性塗布層及び支持体への単位時間当たりの給熱量の変
化させることが困難であり、多くの場合、支持体の寸法
が変化すると、平版印刷版の製造速度や加熱条件を変化
させて、支持体の寸法や感光性塗布層の種類に応じて供
熱量を変更している。この結果、コンベンショナル系刷
版に比べて、ディジタルダイレクト刷版の製造では著し
く生産性が不安定になり、ディジタルダイレクト刷版の
生産原価が高くなるという問題が生じる。
【0029】ここで、第2の加熱手段の具体例として
は、例えば、前述した熱輻射方式、電磁誘導加熱方式の
乾燥装置を適用でき、また感光性塗布層の種類(品種)
によって乾燥・加熱工程出口における目標温度が設定さ
れていることから、その目標温度より若干高い温度の熱
風加熱を併用することも有効である。このような乾燥装
置によれば、遅くとも1分以内に加熱条件を変更するこ
とが十分可能になる。また、このような乾燥装置を第2
の加熱手段として支持体の走行経路に沿って複数設置
し、支持体の寸法変化に対応して複数の乾燥装置による
給熱量をそれぞれ制御するようにすれば、更に短時間で
の加熱条件の変更が可能になる。
【0030】請求項4記載の平版印刷版の製造方法は、
請求項1、2又は3記載の平版印刷板の製造方法におい
て、前記第1の加熱手段により塗布層を熱風乾燥した
後、前記第2の加熱手段により感光性塗布層及び支持体
へ中赤外線又は遠赤外線を照射して支持体及び感光性塗
布層を加熱するものである。
【0031】請求項4記載の平版印刷版の製造方法によ
れば、第1の加熱手段により塗布層を熱風乾燥した後、
第2の加熱手段により感光性塗布層及び支持体へ中赤外
線又は遠赤外線を照射して支持体及び感光性塗布層を加
熱することにより、感光性塗布層へカブリを発生させる
こともなく、感光性塗布層を効率的に加熱乾燥できる。
【0032】平版印刷版の製造ラインでは、従来、赤外
線方式の乾燥装置により感光性塗布層を乾燥及びキュア
リングすることは、有機溶剤を含む感光性塗布層の発火
及びカブリ発生の懸念から困難と考えられてきた。すな
わち、赤外線方式の乾燥装置を用いた場合は、その表面
温度を高く設定すると有機溶剤が発火する危険があり、
表面温度を発火点以下に下げると乾燥効率が熱風方式に
著しく劣り、またスパーク発生のおそれがある電流回路
が感光性塗布層の近くの高温下に設置されることから、
赤外線方式の乾燥装置では防爆対策が熱風方式と比較し
て難しくなっていた。
【0033】また感光性塗布層には赤外線に対して反応
性を有するものがあり、赤外線による感光性塗布層のカ
ブリに対する懸念からも、赤外線方式の乾燥装置を平版
印刷版の乾燥・加熱工程に適用することは不適当と考え
られてきた。特に、サーマル型ディジタルダイレクト刷
版では、赤外線レーザ(830nm)が露光源であり、
感熱型の感光性塗布層であるため、熱風方式より加熱効
率が良くなる表面温度(300℃以上)での赤外線照射
装置の熱源としての使用は品質懸念が非常に大きかっ
た。
【0034】本発明者は、上記のような事実を考慮しつ
つ、赤外線方式の乾燥装置を第2の加熱手段へ適用する
ことを検討した結果、感光性塗布層が中赤外線領域(2
〜4μm)及び遠赤外線領域(4〜1000μm)にそ
れぞれ吸収領域があり、加熱効率が良いことを確認し、
さらに近赤外領域1μm以下の波長を含まない赤外線輻
射(表面温度800℃以下)は、サーマル型ディジタル
ダイレクト刷版も含め感光性塗布層への品質影響が無い
ことを確認した。また、第1の加熱手段により感光性塗
布層が指触乾燥状態まで乾燥されていることから、第2
の加熱手段による加熱時には感光性塗布層及び感光性塗
布層からの気化成分が発火するおそれもなく、第2の加
熱手段を構成する装置については防爆対策を不要にでき
る。
【0035】また赤外線方式の乾燥装置を第2の加熱手
段として適用することにより、熱風方式と比較して、速
やかな加熱条件の変更が可能となると共に、省スペース
に設置可能で設備コストを抑制できる。なお、このとき
の加熱条件の変更方法は、赤外線輻射装置の表面温度変
更、輻射面積変更、支持体と赤外線輻射装置との距離変
更等により可能となるが、それらの方法により限定され
るものではない。
【0036】請求項5記載の平版印刷版の製造方法は、
請求項1、2、3又は4記載の平版印刷板の製造方法に
おいて、前記第2の加熱手段の下流側に設けられた冷却
手段により強制的に支持体及び感光性塗布層を冷却する
冷却工程を含むものである。
【0037】請求項5記載の平版印刷版の製造方法によ
れば、第2の加熱手段の下流側に設けられた冷却手段に
より強制的に支持体及び感光性塗布層を冷却することに
より、感光性塗布層を自然放冷する場合と比較し、短時
間で感光性塗布層の表面温度を低下させることができる
ので、搬送ロール等の搬送部材のレイアウト制限を少な
くでき、また感光性塗布層上にオーバーコート層が塗布
可能となるまでの時間を短縮できる。
【0038】すなわち、第2の加熱手段による加熱直後
には、一般的に感光性塗布層の表面温度が100℃以上
になっており、このような高温状態にある感光性塗布層
の表面へ搬送ローラ等の部材が接触すると、感光性塗布
層が剥離するおそれがある。またフォトポリマー型ディ
ジタルダイレクト刷版では、酸素遮断を目的として感光
性塗布層の上部層としてオーバーコート層が塗布形成さ
れるが、感光性塗布層の表面温度が高いと、オーバーコ
ート層に塗りムラが生じるおそれがある。
【0039】上記の問題は、例えば、冷却工程により感
光性塗布層の温度を50℃以下、好ましくは40℃以下
に下げることにより解決できる。ここで、感光性塗布層
及び支持体を強制的に冷却する方法には、走行する感光
性塗布層及び支持体を自然放冷する以外の各種の冷却方
法が含まれ、例えば、低温の気流を感光性塗布層へ吹き
付ける空冷方式、低温の冷却ロールを支持体の裏面へ接
触させる冷却ロール方式等があるが、冷却ロール方式等
の接触式の冷却方法では、加熱ロール方式の場合と同様
に、支持体にキズを付けるおそれがあることから、空冷
方式等の非接触式の冷却方法が好ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る平
版印刷版の製造方法を図面に基づいて説明する。
【0041】図1には本発明の実施形態に係る平版印刷
版の製造ラインが示されている。この製造ライン10の
最も上流側には、支持体としてのアルミニウム板12の
送出装置(図示省略)が設置されており、この送出装置
は厚さ0.1〜0.6mmのアルミニウム板12を製造
ライン10における平版印刷版の製造速度に対応する走
行速度で下流側へ送り出す。また製造ライン10にはア
ルミニウム板12の走行経路に沿って複数の搬送ローラ
14が設けられ、アルミニウム板12は、複数の搬送ロ
ーラ14により案内されつつ、これらの搬送ローラ14
を介して搬送モータ(図示省略)からの搬送力を受けて
所定の速度で下流側へ走行する。
【0042】製造ライン10では、先ず、送出装置によ
り下流側へ送り出されたアルミニウム板12を、平坦性
を改善するためにローラレベラ、テンションレベラ等の
矯正装置(図示省略)によって形状を矯正して必要な平
坦性を得る。次いで、アルミニウム板12を粗面化する
に先立ち、所望により、アルミニウム板12の表面の圧
延油を除去するための例えば界面活性剤、有機溶剤また
はアルカリ性水溶液などによる脱脂処理が行われる。ア
ルミニウム板の表面の粗面化処理は、種々の方法により
行われるが、例えば、機械的に粗面化する方法、電気化
学的に表面を溶解粗面化する方法および化学的に表面を
選択溶解させる方法により行われる。
【0043】機械的方法としては、ボール研磨法、ブラ
シ研磨法、ブラスト研磨法、バフ研磨法などの公知の方
法を用いることができる。また、電気化学的な粗面化法
としては塩酸または硝酸電解液中で交流または直流によ
り行う方法がある。また、特開昭54−63902号公
報に開示されているように両者を組み合わせた方法も利
用することができる。この様に粗面化されたアルミニウ
ム板12は、必要に応じてアルカリエッチング処理およ
び中和処理された後、所望により表面の保水性や耐摩耗
性を高めるために陽極酸化処理が施される。アルミニウ
ム板12の陽極酸化処理に用いられる電解質としては、
多孔質酸化皮膜を形成する種々の電解質の使用が可能
で、一般的には硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸あるいは
それらの混酸が用いられる。それらの電解質の濃度は電
解質の種類によって適宜決められる。
【0044】陽極酸化の処理条件は用いる電解質により
種々変わるので一概に特定し得ないが一般的には電解質
の濃度が1〜80wt%溶液、液温は5〜70℃、電流
密度5〜60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間
10秒〜5分の範囲であれば適当である。陽極酸化皮膜
の量は1.0g/m2より少ないと耐刷性が不十分であ
ったり、平版印刷版の非画像部に傷が付き易くなって、
印刷時に傷の部分にインキが付着するいわゆる「傷汚
れ」が生じ易くなる。陽極酸化処理を施された後、アル
ミニウム表面は必要により親水化処理が施される。本発
明に使用される親水化処理としては、米国特許第2,7
14,066号、同第3,181,461号、第3,2
80,734号および第3,902,734号に開示さ
れているようなアルカリ金属シリケート(例えば、ケイ
酸ナトリウム水溶液)法がある。この方法においては、
支持体がケイ酸ナトリウム水溶液で浸漬処理されるかま
たは電解処理される。他に特公昭36‐22063号公
報に開示されているフッ化ジルコン酸カリウムおよび米
国特許第3、276,868号、同第4,153,46
1号、同第4,689,272号に開示されているよう
なポリビニルホスホン酸で処理する方法などが用いられ
る。
【0045】次いで、アルミニウム板12には、必要に
応じて感光性塗布層の形成前に下塗層が設けられる。こ
の下塗層の成分としては種々の有機化合物が用いられ、
例えば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、
アラビアガム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミ
ノ基を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェ
ニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホ
ン酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸およ
びエチレンジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基
を有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アル
キルリン酸およびグリセロリン酸などの有機リン酸、置
換基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホ
スフィン酸、アルキルホスフィン酸およびグリセロホス
フィン酸などの有機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラ
ニンなどのアミノ酸類、およびトリエタノールアミンの
塩酸塩などのヒドロキシ基を有するアミンの塩酸塩等か
ら選ばれるが、2種以上混合して用いてもよい。
【0046】この有機下塗層は次のような方法で設ける
ことができる。即ち、水またはメタノール、エタノー
ル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤もしくはそれら
の混合溶剤に上記の有機化合物を溶解させた溶液をアル
ミニウム板上に塗布、乾燥して設ける方法と、水または
メタノール、エタノール、メチルエチルケトンなどの有
機溶剤もしくはそれらの混合溶剤に上記の有機化合物を
溶解させた溶液に、アルミニウム板を浸漬して上記化合
物を吸着させ、その後水などによって洗浄、乾燥して有
機下塗層を設ける方法である。前者の方法では、上記有
機化合物の0.005〜10wt%濃度の溶液を種々の
方法で塗布できる。また後者の方法では、溶液の濃度は
0.01〜20wt%、好ましくは0.05〜5wt%
であり、浸漬温度は20〜90℃、好ましくは25〜5
0℃であり、浸漬時間は0.1秒〜20分、好ましくは
2秒〜1分である。これに用いる溶液は、アンモニア、
トリエチルアミン、水酸化カリウムなどの塩基性物質
や、塩酸、リン酸などの酸性物質によりpH1〜12の
範囲に調整することもできる。また、画像記録材料の調
子再現性改良のために黄色染料を添加することもでき
る。有機下塗層の被覆量は、2〜200mg/m2が適
当であり、好ましくは5〜100mg/m2である。上
記の被覆量が2mg/m2よりも少ないと十分な耐刷性
能が得られない。また、200mg/m2より大きくて
も同様である。
【0047】製造ライン10には、図1に示されるよう
に陽極酸化装置の下流側にはアルミニウム板12に対す
る感光性塗液の塗布装置16が設置されている。この塗
布装置16には、支持ロール18によりアルミニウム板
12の裏面側を支持しつつ、アルミニウム板12の表面
へ感光性塗液を塗布して感光性塗布層を形成する。この
感光性塗布層としては、感光性塗布層のうち感光性又は
感熱性を有する有機溶剤系のものが対象となる。
【0048】具体的には、ナフトキノンジアジドとフェ
ノール樹脂を主成分とする感光性塗布層を有するコンベ
ンショナル系ポジ刷版、ジアゾニウム塩とアルカリ樹脂
やウレタン樹脂を主成分とする感光性塗布層を有するコ
ンベンショナル系ネガ刷版、エチレン性不飽和化合物・
光重合性開始材・バインダー樹脂からなる感光性塗布層
を有するフォトポリマー型ディジタルダイレクト刷版、
フェノール樹脂・アクリル樹脂・IR染料を主成分とす
る感光性塗布層を有するサーマルポジ型ディジタルダイ
レクト刷版、熱酸発生剤・熱架橋剤・反応性ポリマー・
IR染料よりなる感光性塗布層を有するサーマルネガ型
ディジタルダイレクト刷版における感光性塗布層が対象
となる。またサーマルアブレーション型無処理刷版、サ
ーマル熱融着無処理刷版、銀塩拡散転写法を用いた平版
印刷版における有機溶媒系の感光性塗布層も対象とな
る。
【0049】ここで、有機溶媒としては、エチレンジク
ロライド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メ
タノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノ
ール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−
2−プロピルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチ
ル、乳酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、テトラメチルウレア、N−
メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、γ−ブチロラクトン、トルエン等をあげることがで
きるがこれに限定されるものではない。これらの溶媒は
単独あるいは混合して使用される。溶媒中の上記成分
(添加剤を含む全固形分)の濃度は、好ましくは1〜5
0wt%である。また塗布、乾燥後に得られる支持体上
の塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、感光性
印刷版についていえば一般的に0.5〜5.0g/m2
が好ましい。
【0050】また、感光性塗液をアルミニウム板12へ
塗布する方法としては、既に公知となっている種々の方
法を用いることができるが、例えば、バーコーター塗
布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布、ディップ
塗布、エアーナイフ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等
を挙げることができる。塗布量が少なくなるにつれて、
見かけの感度は大になるが、感光膜の皮膜特性は低下す
る。本発明における感光性層中には、塗布性を良化する
ための界面活性剤、例えば特開昭62‐170950号
公報に記載されているようなフッ素系界面活性剤を添加
することができる。好ましい添加量は、全印刷版材料の
0.01〜1wt%さらに好ましくは0.05〜0.5
wt%である。
【0051】製造ライン10には、図1に示されるよう
に塗布装置16の下流側に第1の加熱手段として熱風乾
燥装置20が設置されている。この熱風乾燥装置20に
は、防爆及び断熱構造とされ、アルミニウム板12の走
行方向に沿って細長い筐体状とされた乾燥炉22が設け
られ、この乾燥炉22内にはアルミニウム板12の走行
経路に沿って複数本の支持ロール24が配置されてい
る。
【0052】乾燥炉22には、アルミニウム板12の走
行方向に沿った上流側及び下流側の端面にそれぞれ開口
部26,28が形成され、これらの開口部26,28
は、それぞれアルミニウム板12の乾燥炉22に対する
入口及び出口とされている。ここで、開口部26から乾
燥炉22内へ供給されたアルミニウム板12は、支持ロ
ール24により裏面側を支持されつつ乾燥炉22内を走
行し、開口部28から乾燥炉22外部へ抜け出る。また
乾燥炉22内には、この乾燥炉22を上流側の加熱室3
0と下流側の加熱室32とに区画する仕切壁34が設け
られ、これらの加熱室30,32間では仕切壁34によ
り気流の移動が抑止されている。
【0053】上流側の加熱室30には吸気口36及び排
気口38がそれぞれ設けられ、吸気口36にはダクト等
を介して熱風発生装置(図示省略)が接続されている。
また加熱室30内には吸気口36に面して整流板40が
設置されている。この整流板40にはスリット状とされ
た複数の吹出口が形成されており、整流板40は吸気口
36から加熱室30内へ供給される高温の空気をアルミ
ニウム板12の表面に沿って流れるような高温気流(熱
風)に整流する。
【0054】このとき、吸気口36には、アルミニウム
板12の幅1mあたり50〜100m3/分の高温気体
が供給され、この高温気体の温度は50〜80℃に制御
される。これにより、加熱室30では、アルミニウム板
12の表面における塗布時の感光性塗布層に含まれる有
機溶媒のうち約80%の溶媒が蒸発し、感光性塗布層が
軟膜状態の皮膜に変化する。
【0055】下流側の加熱室32にも吸気口42及び排
気口44がそれぞれ設けられ、吸気口42にはダクト等
を介して熱風発生装置(図示省略)が接続されている。
また加熱室32内には、吸気口42とアルミニウム板1
2との間に整流板46が設置されている。この整流板4
6にはスリット状とされた複数の吹出口がアルミニウム
板12の表面に面して形成されており、整流板46は吸
気口42から加熱室32内へ供給される高温の空気をア
ルミニウム板12の表面へ略垂直に吹き付けられるよう
な高温気流(熱風)に整流する。
【0056】このとき、吸気口42には、アルミニウム
板12の1m幅あたり50〜100m3/分の高温気体
が供給され、この高温気体流の温度は100〜120℃
に制御される。これにより、加熱室32では、アルミニ
ウム板12の表面における塗布時の感光性塗布層に含ま
れる有機溶媒のうち約95%以上が蒸発し、軟膜状態で
あった感光性塗布層が指触乾燥状態となる。
【0057】製造ライン10には、図1に示されるよう
に熱風乾燥装置20の下流側に第2の加熱手段として遠
赤外線加熱装置50が設置されている。この遠赤外線加
熱装置50には、アルミニウム板12の走行方向に沿っ
て細長い筐体状とされた加熱炉52が設けられ、この加
熱炉52内にはアルミニウム板12の表面に対面するよ
うに遠赤外線ヒータ54が配置されている。また加熱炉
52には、アルミニウム板12の走行方向に沿った上流
側及び下流側の端面にそれぞれ開口部58,60が形成
され、これらの開口部58,60はそれぞれアルミニウ
ム板12の加熱炉52に対する入口及び出口とされてい
る。
【0058】ここで、アルミニウム板12上の感光性塗
布層は、熱風乾燥装置20から抜け出た時点で有機溶媒
の残量が乾燥状態にある感光性塗布層の5wt%以下と
され、加熱炉52へ供給される時点では感光性塗布層の
有機溶媒の残量が更に低下していることから、発火のお
それが無くなっている。このため、加熱炉52は防爆構
造とされておらず、アルミニウム板12及び感光性塗布
層への加熱効率を高めるために断熱構造であれば良い。
【0059】製造ライン10には、遠赤外線加熱装置5
0の加熱炉52の僅かに上流側及び下流側にはそれぞれ
温度センサ62,64が設置されている。これらの温度
センサ62,64はそれぞれアルミニウム板12の表面
温度を測定し、その測定結果に対応する検出信号を演算
処理装置66へ出力する。ここで、温度センサ62,6
4としては、接触式又は非接触式の何れでも使用可能で
あるが、サーミスタ等の接触式の温度センサを使用する
場合には、感光性塗布層への損傷を防止するためアルミ
ニウム板12の裏面の温度を測定し、その測定値を補正
して感光性塗布層の温度を推定する必要がある。これに
対して、放射温度センサ等の非接触式の温度センサを使
用した場合には、感光性塗布層の表面温度を直接的に測
定可能になることから、測定精度及び信頼性の点から有
利になる。
【0060】演算処理装置66はヒータ駆動装置68を
介して遠赤外線ヒータ54による放射熱量を制御する。
また演算処理装置66には、温度センサ62,64から
の検出信号と共に上位のコンピュータ(図示省略)から
の生産情報が入力する。この生産情報には感光性塗布層
の種類、アルミニウム板12の寸法(厚さ及び幅)に関
する情報が含まれている。また図1に示されるように、
感光性塗液の塗布装置16の上流側には、乾燥及び加熱
中のアルミニウム板12とその後端部に接合されたアル
ミニウム板12との接合部を検出するための接合検出器
70が設置されている。ここで、一対のアルミニウム板
12間の接合部には、通常、側端から中央側へ切り欠か
れたノッチ部が形成されると共に、接合テープが貼り付
けられる。このことから、ノッチ部又は接合テープを光
学的又は機械的に検出すれば、一対のアルミニウム板1
2間の接合部を検出できる。この接合検出器70からの
検出信号も演算処理装置66へ出力され、演算処理装置
66は接合検出器70による検出位置を起点として接合
部をトラッキングして行く。
【0061】ここで、演算処理装置66は、生産情報に
基づいてアルミニウム板12の寸法が変更されることを
認識すると、アルミニウム板12間の接合部が遠赤外線
加熱装置50へ達する直前又は達すると同時に、アルミ
ニウム板12の寸法差に対応させて遠赤外線ヒータ54
からの放射熱量を変化させる。具体的には、上流側と下
流側とのアルミニウム板12の単位長さ当たりの熱容量
差に応じて遠赤外線ヒータ54からの放射熱量を変化さ
せる。このときの放射熱量の変化幅がアルミニウム板1
2の寸法差に応じた比較的小さいものであり、かつヒー
タ駆動装置68駆動信号に従って遠赤外線ヒータ54に
よる放射熱量が速やかに変化することから、遠赤外線ヒ
ータ54からの放射熱量を目標とする熱量とする制御
は、通常1分以内で終了する。この後、演算処理装置6
6は温度センサ62,64からの検出信号に基き、感光
性塗布層の表面温度がその種類に応じて設定された目標
とする温度範囲となるように遠赤外線ヒータ54による
放射熱量をフィードバック制御する。
【0062】本実施形態の遠赤外線ヒータ54として
は、セラミクスを遠赤外線の放射体とする遠赤外線ヒー
タが適当であり、このセラミクスを十分な高温化が可能
なガス式又は電気式が適している。また遠赤外線ヒータ
54の形状としては、管状及びパネル状の何れであって
も良いが、支持体としてのアルミニウム板12の走行方
向及び巾方向に異なる条件が独立に設定可能であるとい
う観点から、パネル状のものが最適と考えられる。この
ときの遠赤外線ヒータ54におけるセラミクスのの表面
温度は、熱風方式より乾燥効率が優れる300℃(λm
ax:5.1μm)以上で、かつ1μm以下の波長を含
まない800℃(λmax:2.7μm)以下とする必
要がある。
【0063】以上説明した遠赤外線加熱装置50では、
アルミニウム板12上の感光性塗布層の残留溶剤量が5
%以下となるまで乾燥し、かつ十分(100℃以上に)
高温化されていることから、感光性塗布層を硬化するこ
とを主たる目的として遠赤外線ヒータ54により感光性
塗布層及びアルミニウム板12を加熱する。このときの
感光性塗布層の最終到達温度は、サーマル型ディジタル
ダイレクト刷版で130〜140℃、フォトポリマー型
ディジタルダイレクト刷版で105〜130℃の範囲内
とされる。
【0064】製造ライン10には、遠赤外線加熱装置5
0の下流側に強制空冷式の冷却装置72が設置されてい
る。この冷却装置72には、図1に示されるようにアル
ミニウム板12の走行方向に沿って細長い筐体状とされ
た冷却槽74が設けられている。この冷却槽74には、
アルミニウム板12の走行方向に沿った上流側及び下流
側の端面にそれぞれ開口部76,78が形成され、これ
らの開口部76,78は、それぞれアルミニウム板12
の冷却槽74に対する入口及び出口とされている。
【0065】ここで、冷却槽74にはアルミニウム板1
2の表裏面にそれぞれ対応して2組の吸気口80及び排
気口82が設けられ、2個の吸気口80にはそれぞれダ
クト等を介して冷風発生装置(図示省略)が接続されて
いる。また冷却槽74内にはアルミニウム板12の表面
と吸気口80との間に整流板84が設置されている。こ
の整流板84には、スリット状とされた複数の吹出口が
アルミニウム板12の表面に面して形成しており、吸気
口80から冷却槽74内へ供給される低温の空気をアル
ミニウム板12の表面へ略垂直に吹き付けられるような
低温気流(冷風)に整流する。またアルミニウム板12
の裏面側へ面した吸気口80から冷却槽74内へ供給さ
れる低温の空気は、アルミニウム板12の裏面に沿って
流れるような気流とされる。従って、冷却槽74内を走
行するアルミニウム板12及び感光性塗布層は低温気流
により強制的に冷却される。このとき、冷却槽74内へ
供給される低温の空気の温度及び風量は、遠赤外線加熱
装置50による加熱温度の最高値である140℃まで加
熱された感光性塗布層を40℃以下に冷却できるように
それぞれ設定される。
【0066】製造ライン10では、冷却装置72の下流
側で必要に応じて感光性塗布層上に、酸素遮断等を目的
としてPVA(ポリビニルアルコール)等を更に塗布し
てオーバーコート層を形成する。このとき、アルミニウ
ム板12上の感光性塗布の表面温度が40℃以下である
ことから、オーバーコート層に塗りムラが発生せず、か
つオーバーコート層を速やかに硬化させることができ
る。
【0067】以上のようにして製造されたディジタルダ
イレクト刷版の素材としてのウエブの製造が完了し、こ
のウエブはウエブ巻取装置(図示省略)によりロール状
に巻き取られてウエブロールとされる。このウエブロー
ルは、ディジタルダイレクト刷版の加工ラインへ供給さ
れ、保護用合紙の貼り付け、製品サイズへの切断加工等
がなされて製品としてのディジタルダイレクト刷版が製
造される。
【0068】
【実施例】(サーマルポジ型ダイレクトディジタル刷版
への適用例)先ず、下記の方法によりサーマルポジ型デ
ィジタルダイレクト刷版の素材となる支持体及び感光性
塗布層を実験的に製造した。
【0069】特定の共重合体P1の合成 攪拌機、冷却管及び滴下ロートを備えた500ml三ツ
口フラスコにメタクリル酸31.0g(0.36モ
ル)、クロロギ酸エチル39.1g(0.36モル)及
びアセトニトリル200mlを入れ、氷水浴で冷却しな
がら混合物を攪拌した。この混合物にトリエチルアミン
36.4g(0.36モル)を約1時間かけて滴下ロー
トにより滴下した。滴下終了後、氷水浴をとり去り、室
温下で30分間混合物を攪拌した。
【0070】この反応混合物に、p−アミノベンゼンス
ルホンアミド51.7g(0.30モル)を加え、油浴
にて70℃に温めながら混合物を1時間攪拌した。反応
終了後、この混合物を水1リットルにこの水を攪拌しな
がら投入し、30分間得られた混合物を攪拌した。この
混合物をろ過して析出物を取り出し、これを水500m
lでスラリーにした後、このスラリーをろ過し、得られ
た固体を乾燥することによりN−(p−アミノスルホニ
ルフェニル)メタクリルアミドの白色固体が得られた
(収量46.9g)。
【0071】次に攪拌機、冷却管及び滴下ロートを備え
た20ml三ツ口フラスコに、N−(p−アミノスルホ
ニルフェニル)メタクリルアミド4.61g(0.01
92モル)、メタクリル酸エチル2.94g(0.02
58モル)、アクリロニトリル0.80g(0.015
モル)及びN,N−ジメチルアセトアミド20gを入
れ、湯水浴により65℃に加熱しながら混合物を攪拌し
た。この混合物に「V−65」(和光純薬(株)製)
0.15gを加え65℃に保ちながら窒素気流下2時間
混合物を攪拌した。この反応混合物にさらにN−(p−
アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド4.61
g、メタクリル酸エチル2.94g、アクリロニトリル
0.80g、N,N−ジメチルアセトアミド及び「V−
65」0.15gの混合物を2時間かけて滴下ロートに
より滴下した。滴下終了後さらに65℃で2時間得られ
た混合物を攪拌した。反応終了後メタノール40gを混
合物に加え、冷却し、得られた混合物を水2リットルに
この水を攪拌しながら投入し、30分混合物を攪拌した
後、析出物をろ過により取り出し、乾燥することにより
15gの白色固体を得た。ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーによりこの特定の共重合体P1の重量平均
分子量(ポリスチレン標準)を測定したところ53,0
00であった。
【0072】支持体の作製 厚み0.15〜0.4mmのアルミニウム板(材質:J
IS1050)をトリクロロエチレンで洗浄して脱脂し
た後、ナイロンブラシと400メッシュのパミス−水懸
濁液を用いこの表面を砂目立てし、水でよく洗浄した。
この板を45℃の25%水酸化ナトリウム水溶液に9秒
間浸漬してエッチングを行い、水洗後、さらに20%硝
酸に20秒間浸漬し、水洗した。この時の砂目立て表面
のエッチング量は約3g/m2であった。次に、アルミ
ニウム板を7%硫酸の電解液により電流密度15A/d
2で3g/m2の直流陽極酸化被膜を設けた後、水洗
し、乾燥し、さらに、下記下塗り液を塗布し、塗膜を9
0℃で1分乾燥した。乾燥後の塗膜の塗布量は10mg
/m2であった。 ・下塗り液 β−アラニン 0.5g メタノール 95g 水 5g さらに、アルミニウム板を珪酸ナトリウム2.5重量%
水溶液で30℃で10秒処理し、下記下塗り液を塗布
し、塗膜を80℃で15秒間乾燥し支持体を得た。この
とき、乾燥後の塗膜の被覆量は15mg/m2であっ
た。 ・下塗り液 (化1)の化合物 0.3g メタノール 100g 水 1g
【0073】
【化1】
【0074】感光性塗布層の形成 上記のようにして得られた支持体に以下の組成を有する
感光性塗液を乾燥後の塗布量が1.8g/m2になるよ
う塗布し、感光性塗布層を形成した。
【0075】 特定の共重合体P1 0.75g m,p−クレゾールノボラック(m,p比=6/4、重量平均分子量3,5 00、未反応クレゾール0.5重量%含有) 0.25g p−トルエンスルホン酸 0.003g テトラヒドロ無水フタル酸 0.03g (化2)のシアニン染料A 0.017g ビクトリアピュアブルーBOHの対イオンを1−ナフタレンスルホン酸アニ オンにした染料 0.015g メガファックF−177(大日本インキ化学工業(株)製、フッ素系界面活 性剤) 0.05g γ−ブチルラクトン 10g メチルエチルケトン 10g 1−メトキシ−2−プロパノール 1g
【0076】
【化2】
【0077】次いで、上記方法により製造されたサーマ
ルポジ型ディジタルダイレクト刷版の素材となる支持体
及び感光性塗布層を、図1に示される製造ライン10の
熱風乾燥装置20又は遠赤外線加熱装置50により加熱
してディジタルダイレクト刷版のサンプル品を作成し
た。このとき、支持体(アルミニウム板)の厚さ又は加
熱条件をそれぞれ段階的に変更し、これら支持体の厚さ
又は加熱条件が異なるサンプル品についてそれぞれ品質
(耐刷性、現像性、総合品質)を評価した。その結果を
(表1)に示す。
【0078】なお、(表1)における品質評価として記
載された“×”“△”及び“〇”の記号の定義は以下の
ようなものである。
【0079】 ・×・・・品質基準により定められた品質に達しない(品
質不良) ・△・・・品質基準上は問題とならないが、軽微な品質欠
陥が発生 ・〇・・・品質的な欠陥が発生しない
【0080】
【表1】
【0081】(表1)に示される現像性に関する評価か
ら明かなように、熱風乾燥装置20及び遠赤外線加熱装
置50の何れかでの最終到達温度が140℃以上になる
と現像性が悪化し、145℃を越えると現像不良となっ
た。また、熱風乾燥装置20及び遠赤外線加熱装置50
の何れかでの最終到達温度が125℃以下になると耐刷
性が悪化し、120℃以下になると品質上問題となるレ
ベルとなった。
【0082】また熱風乾燥装置20のみを用い、加熱条
件を一定(設定温度=150℃)として支持体(アルミ
ニウム板)及び感光性塗布層を加熱した場合には、支持
体の厚さに応じてその走行速度を調整しないと同等品質
のサンプルを作成できなかった。これとは逆に支持体の
走行速度を一定とし、熱風乾燥装置20による加熱条件
を変更することにより、品質上の問題に対応しようとす
る場合には、最も大きい熱量を必要とする、すなわち最
も厚い支持体の走行速度に他の支持体の走行速度を合わ
せる必要があることから、生産性を悪化させてしまう。
【0083】一方、熱風乾燥装置20及び遠赤外線加熱
装置50の双方を用いた場合には、支持体の走行速度
を、熱風乾燥装置20のみを用いた場合と比較し、1.
25〜2.5倍に上げることが可能であり、コンベンシ
ョナル系刷版と同等のライン速度での生産が可能となっ
た。また0.15〜0.40mmの支持体厚みに応じて
遠赤外線加熱装置50による加熱条件を設定することに
より、支持体の走行速度を十分高速(25m/分)に維
持したままでも、品質欠陥が生じないサーマル型ディジ
タルダイレクト刷版の安定的な生産が可能となった。
【0084】(フォトポリマー型ダイレクトディジタル
刷版への適用例)先ず、下記の方法によりフォトポリマ
ー型ダイレクトディジタル刷版の素材となる支持体及び
感光性塗布層を実験的に製造した。
【0085】ポリウレタン樹脂の合成 コンデンサー、攪拌機を備えた500mlの3つ口丸底
フラスコに2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオ
ン酸12.1g(0.09モル)、ジオール化合物(水
酸基価56.9mgKOH/g)20.0g(0.01
モル)をN,N−ジメチルアセチアセド100mlに溶
解した。これに4,4‘−ジフェニルメタンジイソシア
ネート20.0g(0.08モル)、ヘキサメチレンジ
イソシアネート3.4g(0.02モル)を添加し、1
00℃にて5時間加熱攪拌した。その後、N,N−ジメ
チルホルムアミド200mlおよびメチルアルコール4
00mlにて希釈した。反応溶液を水4リットル中に攪
拌しながら投入し、白色のポリマーを析出させた。この
ポリマーP2を濾別し、水で洗浄後、真空下乾燥させる
ことにより45gの上記ポリマーP2を得た。ゲルバー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分子量
を測定したところ、重量平均(ポリスチレン標準)で5
0,000であった。さらに滴定により、カルボキシル
基含有量(酸価)を測定したところ、1.40meq/
gであった。
【0086】支持体の作製 厚さ0.15〜0.4mmのアルミニウム板を、ナイロ
ンブラシと400メッシュのパミストン水懸濁液を用い
てその表面を砂目立てし、水でよく洗浄した。この板を
70℃の10重量%水酸化ナトリウム水溶液に60秒間
浸漬してエッチングを行い、水洗後、さらに20重量%
硝酸で中和洗浄し、水洗した。これをVa=12.7V
の条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1重量%硝酸
水溶液中で160クーロン/dm2の陽極時電気量で電
解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したとこ
ろ、0.6μm(Ra表示)であった。引き続いて30
重量%の硫酸水溶液中に浸漬し55℃で2分間デスマッ
トした後、20重量%硫酸水溶液中、電流密度2A/d
2において、陽極酸化被膜の厚さが2.7g/m2にな
るように、2分間陽極酸化処理した。
【0087】感光性塗布層の形成方法 上記のようにして得られた支持体に以下の組成を有する
感光性塗液(光重合性感光液)を乾燥後の塗布量が1.
5g/m2になるよう塗布し、感光性塗布層を形成し
た。
【0088】 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 1.5g ポリウレタン樹脂バインダー(ポリマーP2) 2.0g (化3)の増感染料Dye−1 0.1g (化3)の光重合開始剤S−1 0.2g フッ素系ノニオン界面活性剤 0.03g 銅フタロシアニン顔料(有機ポリマー分散) 0.1g メチルエチルケトン 20.0g プロピレングリコールモノメチルエーテル 20.0g
【0089】
【化3】
【0090】次いで、上記方法により製造されたフォト
ポリマー型ダイレクトディジタル刷版の素材となる支持
体及び感光性塗布層を、図1に示される製造ライン10
の熱風乾燥装置20又は遠赤外線加熱装置50により加
熱した後、支持体及び感光性塗布層を一旦50℃以下に
冷却し、感光性塗布層上にポリビニルアルコール(ケン
化度86.5〜89モル%、重合度1000)の3重量
%の水溶液を乾燥塗布重量が2.0g/m2となるよう
に塗布し、100℃で90秒間乾燥させ、サンプル品を
作成し、各サンプル品の品質(耐刷性、現像性、総合品
質)をそれぞれ評価した。その結果を(表2)に示す。
【0091】なお、(表2)における品質評価として記
載された“×”“△”及び“〇”の記号の定義は以下の
ようなものである。
【0092】 ・×・・・品質基準により定められた品質に達しない(品
質不良) ・△・・・品質基準上は問題とならないが、軽微な品質欠
陥が発生 ・〇・・・品質的な欠陥が発生しない
【0093】
【表2】
【0094】(表2)に示される現像性の評価から明ら
かなように、熱風乾燥装置20及び遠赤外線加熱装置5
0の何れかでの最終到達温度が130℃以上になると現
像性が悪化し、135℃以上になると現像不良となっ
た。また、熱風乾燥装置20及び遠赤外線加熱装置50
の何れかでの最終到達温度が115℃以下になると耐刷
性が悪化し、110℃以下になると品質上問題となるレ
ベルとなった。
【0095】また熱風乾燥装置20のみを用い、加熱条
件を一定(設定温度=140℃)として支持体及び感光
性塗布層を加熱した場合には、支持体の厚さに応じてそ
の走行速度を調整しないと同等品質のサンプルを作成で
きなかった。これとは逆に支持体の走行速度を一定と
し、熱風乾燥装置20による加熱条件を変更することに
より、品質上の問題に対応しようとする場合には、最も
大きい熱量を必要とする、すなわち最も厚い支持体の走
行速度に他の支持体の走行速度を合わせる必要があるこ
とから、生産性を悪化させてしまう。
【0096】一方、熱風乾燥装置20及び遠赤外線加熱
装置50の双方を用いた場合には、支持体の走行速度
を、熱風乾燥装置20のみを用いた場合と比較し、1.
25〜2.5倍に上げることが可能であり、コンベンシ
ョナル系刷版と同等のライン速度での生産が可能となっ
た。また0.15〜0.40mmの支持体厚みに応じて
遠赤外線加熱装置50による加熱条件を設定することに
より、支持体の走行速度を十分高速(25m/分)に維
持したままでも、品質欠陥が生じないフォトポリマー型
ディジタルダイレクト刷版の安定的な生産が可能となっ
た。
【0097】(ディジタルダイレクト刷版の製造スケジ
ュールの具体例)次に、従来の平版印刷版の製造方法に
よるディジタルダイレクト刷版の製造スケジュールの具
定例を(表3)に示し、また本発明の平版印刷版の製造
方法によるディジタルダイレクト刷版の製造スケジュー
ルの具体例を(表4)に示す。
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】(表3)及び(表4)から明らかなよう
に、従来の平版印刷版の製造方法では、ディジタルダイ
レクト刷版を製造する際には、支持体(アルミニウム
板)の厚さが変更されると、ディジタルダイレクト刷版
の品質を確保するため、製造ラインを一旦停止する必要
があり、また支持体が厚くなるとその走行速度を低下さ
せ必要があるが、本発明の平版印刷版の製造方法では、
支持体の厚さが変更されても製造ラインを停止させる必
要がなく、かつ支持体の厚さに応じてその走行速度を変
更する必要もない。
【0101】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の平版印刷版の製造方法によれば、乾燥・加熱工程にお
ける支持体及び感光性塗布層への加熱条件を広い範囲で
速やかに変更でき、しかも感光性塗布層及び支持体を非
接触で加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る平版印刷版の製造ラ
インの概略を示す構成図である。
【符号の説明】
10 製造ライン 12 アルミニウム板(支持体) 20 熱風乾燥装置(第1の加熱手段) 50 遠赤外線加熱装置(第2の加熱手段) 54 遠赤外線ヒータ(第2の加熱手段) 72 冷却装置(冷却手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤を含む感光性塗液が塗布され、
    該感光性塗液により感光性塗布層が形成された帯状の支
    持体を連続的に走行させつつ、 第1の加熱手段により感光性塗布層を指触乾燥状態とな
    るまで乾燥させ、前記第1の加熱手段の下流側に設けら
    れた第2の加熱手段により支持体及び感光性塗布層を加
    熱して該感光性塗布層の硬化を促進させる乾燥・加熱工
    程を含むことを特徴とする平版印刷板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の加熱手段による加熱直後にお
    ける感光性塗布層の温度が感光性塗布層の種類に応じて
    設定された所定の温度となるように、支持体上に形成さ
    れる感光性塗布層の種類に応じて前記第2の加熱手段に
    よる加熱条件を制御することを特徴とする請求項1記載
    の平版印刷版の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の加熱手段へ供給される支持体
    の厚さ及び幅が連続的に変更される場合、支持体の厚さ
    及び幅に応じて前記第2の加熱手段による支持体及び感
    光性塗布層への加熱条件を変更することを特徴とする請
    求項1又は2記載の平版印刷板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の加熱手段により塗布層を熱風
    乾燥した後、前記第2の加熱手段により感光性塗布層及
    び支持体へ中赤外線又は遠赤外線を照射して支持体及び
    感光性塗布層を加熱することを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の平版印刷板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の加熱手段の下流側に設けられ
    た冷却手段により強制的に支持体及び感光性塗布層を冷
    却する冷却工程を含むことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の平版印刷板の製造方法。
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