JPH0663487A - 帯状体の塗膜連続乾燥方法及び装置 - Google Patents

帯状体の塗膜連続乾燥方法及び装置

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JPH0663487A
JPH0663487A JP24252092A JP24252092A JPH0663487A JP H0663487 A JPH0663487 A JP H0663487A JP 24252092 A JP24252092 A JP 24252092A JP 24252092 A JP24252092 A JP 24252092A JP H0663487 A JPH0663487 A JP H0663487A
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JP
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coating film
strip
drying
heating roll
roll
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JP24252092A
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Kazutaka Oda
和孝 小田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多品種少量生産を行なっても生産効率が低下せ
ず、また広い設備スペースを必要としない帯状体の塗膜
連続乾燥方法を提供すること。 【構成】非接触型赤外線温度計13により長尺アルミウ
ェブ1の塗膜の表面温度を計測し、この温度が所望の温
度になるように、パルスモータ10でネジ付ロッド11
を回転させてガイドロール9の位置を変更し、長尺アル
ミウェブ1と加熱ロール6との接触面積を変更して、ア
ルミウェブを加熱ロールで案内する帯状体の塗膜連続乾
燥方法。 【効果】この方法によれば、帯状体及び塗膜の種類に応
じて、帯状体の塗膜の乾燥状態を迅速かつ自由に制御で
きる。また、加熱ロールをアルミウェブに接触させるの
で、装置スペースが少なくてすむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺帯状体の表面に形
成される塗膜の乾燥方法及びその方法に使用する装置に
関する。
【0002】
【発明の背景】走行する帯状体に液状体を塗布乾燥する
技術は、カラー鉄板、PS板(アルミニウム、紙、プラ
スチック等の版材に感光液を塗布した平板印刷用原
板)、写真フイルムなどの製造には必須であり、広く産
業上利用されており、研究開発も盛んである。特にPS
版は、連続走行するアルミ等の帯状体の表面を、機械
的、化学的、電気化学的処理を施し、砂目状表面、陽極
酸化皮膜表面、親水化表面が作られ、乾燥後裁断され製
品とされる。乾燥工程は、感光性皮膜の生成過程として
重要なプロセスである。
【0003】
【従来の技術】この種の乾燥では、一般に有機溶媒を蒸
発させるだけでなく、高沸点成分の残留量のコントロー
ルが必要である。
【0004】というのは、乾燥終了時、比較的高沸点の
溶剤の一部が残留溶剤として膜中に残るが、この残留溶
剤の量はPS版としての性能、特に被膜強度及び使用時
の現像適正に影響を与えるからである。
【0005】そのため、従来の乾燥工程は、大きく二つ
のステップから成り立っており、これら二つのステップ
では熱風により帯状体に熱供給を行い、温度、湿度、風
量条件の最適化を行っている。
【0006】第1ステップでは、主に溶剤の蒸発に伴い
溶液の濃縮が起り、軟膜状態の皮膜が生成される。この
段階では、液の濃度も低く、粘度も小さいため液が流動
しやすく、強い風を塗膜に与えると風ムラを発生し、品
質や商品価値の低下につながる。従って吹き出し風速を
抑えマイルドな乾燥条件にて操作されるのが普通であ
る。通常0.2〜8m/s、好ましくは0.5〜4m/sの風
速が望ましい。
【0007】第2ステップは皮膜の硬膜化段階であり、
残留溶剤量のコントロールが重要となる。
【0008】乾燥設備としても、このように、通常、第
1ステップと第2ステップに分けられ乾燥条件が異って
いる。一般的には、風量、温度共順次上げていく。通常
第1ステップは風速0.2〜8m/s、温度60℃〜10
0℃、第2ステップは風速5〜20m/s、温度100
℃〜150℃である。又設備的にも第1ステップでは風
ムラを抑えるべく、また第2ステップでは熱伝達係数を
上げるために風の吹き出し部の形状などに工夫がなされ
ている。
【0009】また帯状体の塗布面側だけでなく反対側に
もノズルを配列し、両面から熱風を吹きつけ乾燥が行わ
れることもある。
【0010】従来、このような乾燥工程では図3に示さ
れるような乾燥装置が用いられてきた。
【0011】図3は従来の乾燥装置の概略断面図であ
る。案内ロールRに案内され連続的に走行する長尺アル
ミウェブ21は、塗布部22により溶媒を含有する塗布
液を塗布され第1ステップ乾燥ゾーン23に導入され
る。第1ステップ乾燥ゾーン23には給気口25及び排
気口26が設けられている。給気口25から60℃〜1
00℃で供給される熱風は、整流板29により整流され
て、アルミウェブ21に前記塗布により形成された塗布
皮膜表面に風速0.5〜4m/sで接触し、該塗布膜を乾
燥させ排気口26から排出される。第1ステップ乾燥ゾ
ーン23の出口付近に達したアルミウェブ21の該塗布
皮膜は、軟膜状態を呈する。引き続き案内ロールRに案
内され連続的に走行する長尺アルミウェブ21は、第2
ステップ乾燥ゾーン24に導入される。第2ステップ乾
燥ゾーン24には給気口27及び排気口28が設けられ
ている。給気口27から供給された100℃〜150℃
の熱風はスリット型ノズル30より吹き出し風速10〜
15m/sで噴出されアルミウェブ21の塗布皮膜面に
激しく接触する。これにより塗布皮膜の溶媒が蒸発し、
塗布皮膜が硬化する。塗布皮膜と接触した後の気体は排
気口28から排出される。
【0012】また、特開平1−123660号公報に
は、塗膜を有し乾燥室内において連続走行する長尺帯状
体を偏向させるロールを加熱ロールとして構成し該偏向
加熱ロールを前記帯状体の乾燥室内滞留長さを可変調節
可能なように前記帯状体の偏向位置を可変に配設し、前
記乾燥室内を走行する帯状体の塗膜に気体流を供給する
気体流供給手段を設けることを特徴とする帯状体の塗膜
連続乾燥装置が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが最近、多品種
少量生産の要求が高まり、条件変更が頻繁に行われるよ
うになってきた。前記2つのステップによる従来の方法
によれば、乾燥ゾーンの乾燥温度、風量を変更すること
で対応しているので、条件変更が完了するまで長時間を
要し、その間生産ラインを停止しなければならず、生産
効率の低下を招いている。
【0014】また生産速度のアップに伴い乾燥能力を上
げる場合は、熱風乾燥では熱伝達効率が低く(通常、熱
風乾燥の場合の熱伝達係数は10〜150kcal/m2hr
℃)、設備的に大型化せざるをえない。即ち乾燥ゾーン
の延長と風量の増加が必要になり、広い設備スペースが
必要になる。
【0015】特開平1−123660号公報に記載の装
置は上記問題点を解消すべく成されたものであり所定の
効果を奏するが、より一層の生産効率の向上と省スペー
ス化が要求されている。
【0016】本発明は、これらの従来の乾燥方法の欠点
を解消する帯状体の塗膜連続乾燥方法及びそれに使用す
る装置を提供することを目的とする。
【0017】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、次の
帯状体の塗膜連続乾燥方法及びそれに使用する装置によ
り上記目的を達成することができる。
【0018】 塗膜を有し連続走行する長尺帯状体を
加熱ロールで案内する帯状体の塗膜連続乾燥方法であっ
て、前記加熱ロールで案内された後の帯状体の塗膜の温
度を計測し、この温度が所望の温度になるように前記帯
状体と加熱ロールとの接触面積を変更する帯状体の塗膜
連続乾燥方法。
【0019】 塗膜を有し連続走行する長尺帯状体を
加熱して案内する加熱ロールと、前記帯状体を案内する
ガイドロールと、加熱ロールで案内された後の帯状体の
塗膜の温度を計測する温度計測手段と、塗膜の温度が所
望の温度になるように前記ガイドロールを移動させ前記
帯状体と加熱ロールとの接触面積を変更するガイドロー
ル移動手段から成る帯状体の塗膜連続乾燥装置。
【0020】
【好適な実施態様】帯状体と加熱ロールとの接触面積の
変更は、加熱ロールにおいて帯状体が偏向する角度(即
ち、帯状体が加熱ロールの円筒面に接するように加熱ロ
ールに近づく方向と離れる方向の成す角度、以下ラップ
角という。)を変更することにより行なうことができ
る。
【0021】加熱ロールは2以上にすることができ、こ
の場合は、上記の他に、さらに帯状体を案内する(帯状
体に接触する)加熱ロールの数を増減することにより接
触面積の変更を行なうことができる。帯状体を案内する
加熱ロールの数の増減は、例えば、少なくとも1つの案
内ロール(この案内ロールは帯状体を加熱するものでも
良い。)の位置を変更することにより、帯状体を偏向さ
せて加熱ロールに接触させたり、あるいは接触しないよ
うにして行なうことができる。
【0022】本発明による乾燥方法は、好ましくは、塗
膜を有し乾燥室内に於て連続走行する長尺帯状体の塗布
面の反対面を加熱ロールに接触させ熱供給を行うと同時
に、乾燥室の空気の強制給排気を行い蒸発溶剤ガスを強
制排気することにより行なう。
【0023】さらに好ましくは、加熱ロールと長尺帯状
体とのラップ角の変更を自動的に行なうため、加熱ロー
ルから帯状体が出る側(帯状体走行方向において加熱ロ
ールより下流側)に、位置変更可能な可動ガイドロール
及び塗膜の表面温度を計測するための温度計を設ける。
【0024】品種、速度などの条件変更に対応し加熱ロ
ールから帯状体が出る側の塗膜の表面温度が所定の温度
になるように、塗膜の表面温度をオンラインで計測し、
自動的にガイドロールの位置を変更することにより、帯
状体と加熱ロールとの接触面積を変更し、これにより帯
状体への熱供給量を調節し、乾燥終了点での残留溶剤量
を適正値に確保出来る。これらの操作はラインを停止す
ることなく瞬時に自動的に行うことが出来る。条件変更
に時間のかかる、給気風の温度、風量、および加熱ロー
ルの温度などは変更する必要がなく一定のままで良い。
【0025】本発明によれば、熱伝達速度の高い加熱ロ
ールを使用するので乾燥効率が高く設備をコンパクト化
出来るメリットもある。加熱蒸気による加熱ロールの場
合、熱伝達係数は1000〜5000kcal/m2hr℃で
あり、熱風の場合と比較して50〜500倍の高さであ
る。
【0026】又強制給排気する風は長尺帯状体に熱供給
を行う目的ではなく、主に溶媒の蒸発を早めるため、加
熱ロールから供給された熱により蒸発した塗膜表面に滞
留する溶剤ガスを除去し溶剤ガスの拡散を早めることが
目的であり、必要な風速は0.5〜4m/sあれば充分で
ある。この低風速により、本発明による方法は風ムラの
発生もなく良好な外観が得られるメリットもある。
【0027】なお通常加熱ロールの条件としては表面温
度100〜200℃、長尺帯状体とのラップ角度90°
〜300°、接触時間0.5〜5秒である。
【0028】加熱ロールは通常、ステンレス鋼、鉄など
の母材にハードクロムメッキを施した鏡面仕上げの表面
を用いるが、帯状体とのホールド力等の調節のため表面
にマット状等の形状加工やセラミックコーティングなど
を行うことも出来る。
【0029】又加熱ロールへの熱エネルギーの供給手段
としては、加熱蒸気、温水、熱媒体等による方法が可能
である。さらには加熱ロールの内部に誘導加熱装置など
を組み込んで電気的に加熱する方法も可能である。
【0030】加熱ロールと長尺帯状体とのラップ角を変
更するためのガイドロールの位置変更の方法としては、
ガイドロールの軸受けを組み込んだブロックをパルスモ
ーターとネジ付ロッドにより直線方向に移動させること
により可能である。さらにはスウイングアームによりガ
イドロールを移動させてもよい。また加熱ロールから帯
状体が出る側での塗膜の表面温度を計測する手段として
は、非接触型赤外線温度計が好適である。
【0031】PS版の場合、塗膜を形成する好ましい感
光性塗布液としては、O−キノンジアジド化合物等のジ
アゾ樹脂、バインダーとしてのノボラック型フェノール
樹脂、その他染料、可塑剤等を溶剤に溶解、ろ過した液
を用いる。
【0032】好ましい溶剤としては、n−ブチルアルコ
ール、イソ−ブチルアルコール、メチルn−プロピルケ
トン、メチルイソ−ブチルケトン、ジエチルケトン、ト
ルエン、m−キシレン、p−キシレン、酢酸n−プロピ
ル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸第2ブチ
ル、ギ酸n−ブチル、ギ酸アミル、酪酸メチル、酪酸エ
チル、モノクロルベンゼン、ジオキサン、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、乳酸メチル、水などが挙げられる。これらの溶剤
は、単独又は混合して使用出来る。又これら以外の低沸
点溶剤及び高沸点溶剤を前述の溶剤に混合して使用する
ことも出来る。
【0033】残留する高沸点溶剤量が10mg/m2
下では現像不良による印刷ヨゴレ、又500mg/m2
以上では、膜強度不良による耐刷性不良の原因となりP
S版としての機能を著しく低下させることになる。好適
な残留溶剤量は50〜200mg/m2である。
【0034】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明す
る。
【0035】図1に本発明の方法に使用する乾燥装置の
一例の概略断面図が示されている。長尺帯状体としてP
S版用に表面処理の施されたアルミニウムウェブ(厚み
0.20mm、幅300mm)を用いている。
【0036】塗布部2でPS版用感光液を塗布されたア
ルミニウムウェブ1は垂直に立上がり乾燥室3に導かれ
る。乾燥室3は、アルミウェブ入口部の給気吹き出しボ
ックス4、5と加熱ロール6とガイドロール9及びその
移動機構を備え排気口20を有する。アルミウェブは乾
燥室3の入口部の給気吹き出しボックス4、5から塗布
面及びその裏面に熱風を受け乾燥を開始する。この場合
塗布面側の吹き出し風速は風ムラの発生を抑えるため0.
5〜4m/sである。温度は60〜100℃が乾燥速度
的に望ましいが、この部分での溶剤の蒸発を期待しない
場合は、常温であっても良い。この部分で僅かに乾燥が
進行した塗膜は、未だ表面がウェット状態のままであ
る。この塗膜は、加熱ロール6とアルミウェブの裏面の
接触による急激なアルミウェブへの熱移動と共に乾燥す
る。この時アルミウェブの表面に発生する蒸発した溶剤
ガスは、移動する給気風に同伴し排気口20より系外に
排出される。
【0037】アルミウェブの塗膜表面の給気風の速度は
0.5〜4m/sが望ましい。また給気風の風量は、防爆
上の観点より乾燥室内で発生する溶剤ガスの濃度が爆発
下限界濃度の1/4以下となるように給気することが望
ましい。
【0038】加熱ロール6へは蒸気供給パイプ15より
減圧弁16を経て圧力1.2kg/cm2〜7kg/cm2
の範囲で所定の圧力の蒸気が供給される。ドレインは蒸
気トラップ18を経てドレインパイプ19により外部に
排出される。通常、加熱ロールの表面温度は、無負荷時
100〜160℃が望ましい。
【0039】この時加熱ロールからアルミニウムウェブ
への熱伝達係数は1000〜5000kcal/m2hr℃で
あり、伝熱量はアルミニウムウェブと加熱ロールとの接
触面積に比例する。
【0040】アルミウェブ上の塗膜は、加熱ロールとア
ルミウェブとの接触により急激に乾燥が進行し、同時に
被膜の硬化が起り加熱ロールから帯状体が離れる側で乾
燥が終了する。その後アルミウェブはガイドロール9を
経て乾燥室3より外部へ導かれる。これらの過程で、非
接触型赤外線温度計13により乾燥室出口側での塗膜の
表面温度が計測され通常100〜150℃の所定の温度
になるようコントローラー14を経てパルスモーター1
0でネジ付ロッド11を回転させることによりガイドロ
ール9の位置を変え(例えば9′の位置にし)、アルミ
ウェブと加熱ロールとのラップ角を変えることにより、
アルミウェブへの供給熱量を制御することが自動的に行
われる。
【0041】なお、図2は、ガイドロールの他の一例を
示す図である。1対のガイドロール39aと39bをネ
ジ付ロッド11上を移動可能なように設け、これらのロ
ールの間に帯状体を走行させる。ラップ角度を大きくす
る場合には、ガイドロールを矢Lの向きに移動させ帯状
体をガイドロール39bにより案内する。逆にラップ角
度を小さくする場合には、ガイドロールを矢Rの向きに
移動させ帯状体をガイドロール39aで案内する。図2
のガイドロール39aと39bは、それぞれのロールが
自転可能のままで一定の間隔をおいてガイドロール軸受
ブロック12上に固定させているが、各々のガイドロー
ルを分離してそれぞれ別のガイドロール軸受ブロック上
に設けることもできる。
【0042】このようにして品種、ライン速度、アルミ
ウェブの厚みなどの条件変更に伴い、乾燥負荷が変化し
た場合、瞬時にそれに対応して供給熱量を変化させるこ
とが可能となるので、従来のように乾燥条件変更のため
ラインを停止させることなく、好適な残留溶剤の乾燥状
態を確保することが出来る。図1では加熱ロールが1ケ
の場合を示してあるが、直列に2セット以上の加熱ロー
ル、移動可能なガイドロール、及び膜面温度の計測手段
とその信号により帯状体と加熱ロールとのラップ角を変
化させる機構からなるシステムを配置し、長尺帯状体の
塗膜の乾燥プロセスを精密に制御することも当然可能で
ある。
【0043】
【発明の効果】本発明の乾燥方法は、加熱ロールで案内
された後の帯状体の塗膜の温度を計測し、この温度が所
望の温度になるように帯状体と加熱ロールとの接触面積
を変更するので、乾燥室の気体流の温度、風量変更等
の、変更に長時間を必要とする条件の変更なしに帯状体
の塗膜の乾燥状態を自由に制御でき、種々の帯状体の多
品種の塗膜を所望の状態に乾燥でき、その上装置の乾燥
条件も迅速に変更できる。従って、多品種少量生産を行
っても装置の稼動率が低下しない。又本発明は、加熱ロ
ールを帯状体に接触させるので、設備の小型化が図られ
省スペース化のメリットもある。さらに気体流の場合は
多量の熱風を必要とし、排気風に伴う熱ロスも大きい
が、本発明の場合、必要風量は少なく熱ロスも少なく経
済的である。
【0044】本発明の乾燥装置は、本発明の乾燥方法を
実施する際に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用する乾燥装置の一例を示す
概略断面図
【図2】本発明の方法に使用する乾燥装置のガイドロー
ルの他の一例を示す図
【図3】従来の乾燥装置を示す概略断面図
【符号の説明】
1 長尺アルミウェブ 2 塗布部 3 乾燥室 4 給気吹出しボックスA 5 給気吹出しボックスB 6 加熱ロール 7 給気ファン 8 排気ファン 9 ガイドロール 10 パルスモータ 11 ネジ付ロッド 12 ガイドロール軸受ブロック 13 非接触型表面温度計 14 コントローラー 15 蒸気供給パイプ 16 減圧弁 17 圧力計 18 蒸気トラップ 19 蒸気ドレインパイプ 20 排気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗膜を有し連続走行する長尺帯状体を加熱
    ロールで案内する帯状体の塗膜連続乾燥方法であって、 前記加熱ロールで案内された後の帯状体の塗膜の温度を
    計測し、この温度が所望の温度になるように前記帯状体
    と加熱ロールとの接触面積を変更することを特徴とする
    帯状体の塗膜連続乾燥方法。
  2. 【請求項2】塗膜を有し連続走行する長尺帯状体を加熱
    して案内する加熱ロールと、前記帯状体を案内するガイ
    ドロールと、加熱ロールで案内された後の帯状体の塗膜
    の温度を計測する温度計測手段と、塗膜の温度が所望の
    温度になるように前記ガイドロールを移動させ前記帯状
    体と加熱ロールとの接触面積を変更するガイドロール移
    動手段から成ることを特徴とする帯状体の塗膜連続乾燥
    装置。
JP24252092A 1992-08-20 1992-08-20 帯状体の塗膜連続乾燥方法及び装置 Withdrawn JPH0663487A (ja)

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