JPH1068587A - 塗布後のウェブ材料を乾燥するための装置及び方法 - Google Patents

塗布後のウェブ材料を乾燥するための装置及び方法

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JPH1068587A
JPH1068587A JP9167029A JP16702997A JPH1068587A JP H1068587 A JPH1068587 A JP H1068587A JP 9167029 A JP9167029 A JP 9167029A JP 16702997 A JP16702997 A JP 16702997A JP H1068587 A JPH1068587 A JP H1068587A
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web
air
coating
nozzle
plane
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JP9167029A
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Inventor
Brent C Bell
シー.ベル ブレント
George M Cline Jr
エム.クライン,ジュニア ジョージ
Christopher J Klasner
ジェイ.クラスナー クリストファー
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B13/00Machines and apparatus for drying fabrics, fibres, yarns, or other materials in long lengths, with progressive movement
    • F26B13/10Arrangements for feeding, heating or supporting materials; Controlling movement, tension or position of materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B21/00Arrangements or duct systems, e.g. in combination with pallet boxes, for supplying and controlling air or gases for drying solid materials or objects
    • F26B21/004Nozzle assemblies; Air knives; Air distributors; Blow boxes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布後のウェブをモトルを生ぜしめることな
く乾燥すること。 【解決手段】 ノズルと、前記ノズルに空気を供給する
ための手段と、前記ノズルを通り抜けた前記空気を前記
ウェブを差し渡し実質的に均一に分配するための手段と
を含んで成る塗布後のウェブ材料を乾燥するための装置
であって、前記ノズルは、前記ウェブの平面に対し実質
的に垂直な位置から前記ウェブの平面に対し実質的に平
行な位置にまで弧を形成しており、前記ノズルは細長い
出口を有し、その出口から前記ウェブの平面に対し1°
〜45°の角度で前記空気が排出される装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布後のウェブを
乾燥するための装置及び方法に、より詳細には、写真フ
ィルムや印画紙のようなフィルムベース上のモトルを形
成しやすいコーティングの乾燥に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤による塗布にまつわる共通性の
高い欠点の一つにモトル(斑点)がある。空気を直接当
てるとコーティングを乱すことになり、モトルを引き起
こす。また、熱伝達の均一性も重要である。熱伝達の局
部的な変動がモトルとして表れることがある。空気を直
接当てることなくコーティングを乾燥させる場合でも、
ウェブが静止空気中を移動することにより生じる剪断力
によって、モトルが形成し得る。このため、製品の製造
速度が制限される。塗布後のウェブの乾燥工程における
生産性の向上にとっての最も大きな単一の制限として、
モトルの発生が挙げられることが多い。許容できるコー
ティングを製造するために、ウェブの速度を、機械の可
能な塗布・乾燥速度よりも大幅に低下させることも多
い。
【0003】モトルのパターンは、コーティングや処理
の条件により、ランダムなしみ状のものから「線状・縞
模様状」のものまで様々である。典型的には、写真フィ
ルムや印画紙の場合、ウェブの速度が高くなるにつれ、
モトルは一層ひどくなり、またウェブの移動方向に配向
するようになる。モトルに敏感な製品ではウェブ速度が
45.72m/分(150ft/分)程度に制限される
ことがある。Miller,C.A.及びNeogi, P. の「界面現象
(Interfacial Phenomena) 」(Marcel Decker;1995) に
記載されているように、溶液の粘度を高めてコーティン
グの湿厚を薄くする(溶液を濃縮する)ことにより、コ
ーティングのモトルに対する耐性を高めることはできる
が、この方法は、塗工性や溶液安定性の問題から、常に
可能であるとはいえない。
【0004】コーティング溶液のモトルに対する耐性を
高めることができない場合、許容できるコーティングを
得るためには、塗布・乾燥機においてもたらされるコー
ティングの乱れを最小限に抑える必要がある。最も重要
な攪乱因子の一つが空気である。空気は、その圧力又は
剪断力が十分に大きな場合、未乾燥コーティングを直接
かき乱し得る(Gutoff, E.B. and Cohen, D.C.;"Modern
Coating and Drying Technology"; J. Wiley and Sons;
p. 289; 1995)。このことは、コーティングを吹き散ら
すこともあろう。圧力や剪断力がコーティングを吹き散
らすほど高くはない場合であっても、コーティングに当
たる空気の速度が不均一であると、表面張力による流れ
が発生し得る。表面張力による流れは、コーティング表
面に沿った濃度変動や温度変動の結果として起こるもの
である。不均一な空気流は熱や物質移動速度の局部的変
動を引き起こし、続いてこれが濃度変動や温度変動の原
因となり得る。
【0005】ここ数年、溶剤塗布機において空気流を制
御することによってモトルを減少させる方法に関して公
表された報告の数は限られている。1982年の ArterとBa
rbeeの「塗布後のシート材料を乾燥するための方法及び
装置 (Method and Apparatusfor Drying Coated Sheet
Material)」と題する米国特許第4,365,423号
明細書に、2層スクリーンをコーティングに非常に近接
させて使用し、これを空気の乱れから保護し且つ気体中
の局部溶剤濃度を高めるという概念が記載されている。
Durst らの「担体材料を移動させながら適用した液体を
乾燥するための方法及び装置 (Process and Device for
Drying a Liquid Applied to a MovingCarrier Materi
al)」と題する米国特許第4,999,927号明細書
(1991)に、機械の下方にウェブの近くで空気を吸引する
ことによりウェブ近辺に平行な空気流を推進する乾燥機
の設計が提案されている。この設計では、エアバフル
(そらせ板)は使用されず、また塗工機から一定の距離
をおいてファンを設置しなければならないため、コーテ
ィングはファンを通過するまでに「乾燥」しなければな
らないことから速度に制限がかかるという欠点、又は不
均一な空気流が存在してモトルを引き起こし得るという
欠点がある。より融通性の高い方式は、機械内部の層流
を成す空気流領域の長さを固定せず、このため乾燥地点
の所在による速度に対する制限が撤廃されるように、エ
アバフルを使用する方法であろう。1992年の HellaとBu
chananの米国特許第5,105,562号明細書に、主
として搬送を改良するための通気及び吹付用のエアバー
集成体が記載されているが、この設計は、前面に空気を
直接吹き当てる方式であり、これは一般にモトルの抑制
という観点からは望ましくないものである。
【0006】一般に、塗布後のウェブの乾燥は、ノズル
から空気を直接当てることにより行われるが、その際、
空気は塗布後のウェブの平面に対して垂直方向に供給さ
れる。この技法によると、塗布工程中にモトルが発生す
る。
【0007】1930年9月23日に発行した Andrewsの米国
特許第1,776,609号明細書に、そらせ板部材上
に加熱空気を排出するノズルから成るウェブ乾燥装置が
記載されている。この空気はウェブの方向に排出され、
その排出速度は高く、多量の熱伝達を提供する。モトル
を制御すること、或いは空気流速をウェブ速度と調和さ
せることについては何ら示唆がない。
【0008】1992年4月21日に発行した Hellaらの米国
特許第5,105,562号明細書に、塗布面に空気を
排出する直接吹付け空気バーとその吹付けバーの両側に
取り付けられた希薄(dilution)空気バーとから成るウェ
ブ乾燥装置が記載されている。この配置により(ウェブ
の移動方向に対して)平行な空気流と(ウェブの移動方
向に対して)逆向きの空気流とが得られる。この直接吹
付け及び希薄バーは、互いに独立に供給される空気であ
る。空気流速をウェブ速度と調和させてコーティングの
モトルを制御しようという示唆はまったくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塗布
後のウェブをモトルを生ぜしめることなく乾燥するため
の装置及び方法を提供することにある。本発明の別の目
的は、写真コーティングのようなモトルを形成しやすい
溶剤コーティングを、塗布後のウェブが乾燥機において
空気中を通過する際の該ウェブの剪断作用を解消するこ
とにより、慣用のノズル式乾燥装置よりも高速で乾燥す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的
は、ノズルと、前記ノズルに空気を供給するための手段
と、前記ノズルを通り抜けた前記空気を前記ウェブを差
し渡し実質的に均一に分配するための手段とを含んで成
る塗布後のウェブ材料を乾燥するための装置であって、
前記ノズルは、前記ウェブの平面に対し実質的に垂直な
位置から前記ウェブの平面に対し実質的に平行な位置に
まで弧を形成しており、前記ノズルは細長い出口を有
し、その出口から前記ウェブの平面に対し1°〜45°
の角度で前記空気が排出される装置を使用することによ
って達成される。
【0011】本発明の別の態様によると、塗布後のウェ
ブを乾燥するための方法において、前記ウェブの平面に
対し垂直な位置から前記ウェブの平面に対し平行な位置
にまで弧を形成しているノズルであって、その端部の細
長い出口が、そこから排出される空気の排出角が前記ウ
ェブの平面に対し1°〜45°の範囲になるように配置
されているノズルによって、前記ウェブの塗布面全体に
わたり空気を通過させる工程を含む方法が提供される。
【0012】本発明のさらなる実施態様では、上記方法
は空気とウェブの速度差を最も小さくする工程を含む。
これにより、移動中のウェブと塗布面に接する空気との
間の剪断力が最も小さくなる。ひいては、このことがコ
ーティングのモトル、とりわけモトルを形成しやすいコ
ーティングのモトルを最小限に抑えることになる。これ
は、空気の速度をウェブの速度にできるだけ近づけるよ
うに調和させることによって達成される。
【0013】本発明の本実施態様では、ウェブはその上
面だけをコーティングすることが好ましい。ウェブはポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナ
フタレート(PEN)、アセテート又は紙であることが
できる。該コーティングは一般に溶剤コーティングであ
り、特に好ましい実施態様では、感光性乳剤用下塗層等
に用いられるような、ポリビニルブチラール樹脂(Butv
ar)及び酢酸セルロースのようなポリマーと塩化メチレ
ン、メチルエチルケトンのような溶剤とから成るような
写真用コーティング組成物である。図1に示したよう
に、モトルが望ましくない製品を塗布する場合、ノズル
がウェブの平面に対し比較的平行な位置においてウェブ
とほぼ同等な速度にある場合にのみ弧状ノズルから空気
を導入する。ノズル(4)の細長い出口(1)から空気
を導入する際の角度(2)が非常に重要である。一般
に、ノズルは、ウェブ(12)の平面に対し垂直な位置
からウェブの平面に対し実質的に平行な位置にまで弧を
形成し、その細長い出口(1)から排出される空気の角
度はウェブの平面に対し1°〜45°である。垂直成分
が大きすぎると、コーティングはかき乱される恐れがあ
る。コーティングが直接の吹付けをある程度許容できる
場合には、付属の直接吹付けノズル(3)により空気を
導入をしてもよい。ノズル間の配置間隔は、処理条件に
もよるが、15.24〜60.96cm(6〜24イン
チ)である(図2参照)。
【0014】ウェブの裏面(未塗布面)で用いられる搬
送手段は図示されていないが、塗布後のウェブは15
2.4m/分(500フィート/分)を上回る線速度で
移動することが好ましい。図2に示したように、塗布後
のウェブ(12)は、乾燥機の囲いの内部で、供給空気
ダクト(9)から空気が供給されるノズル(4)及び供
給空気ダクト(8)から空気が供給されるノズル(5)
のスロットの下を通過する。本発明の好ましい実施態様
では、ウェブの平面に対し垂直な位置においてウェブに
空気を供給するノズルを、弧状ノズルと一緒に使用す
る。ノズルはどちらも別々の供給空気充気室(6、7)
から独立に供給される。下流のノズルからの空気流の均
一性を確保するため、有孔分配板(13)を使用するこ
とができる。供給空気ダクト(8、9)においてピボッ
ト式エアダンパー(10、11)により空気圧を独立に
制御することができる。これにより、同一の機械で、多
種多様な製品を、乾燥地点に影響を受けることなく塗布
することができる。
【0015】図3は、好ましい処理の流れを例示するも
のである。組成エアダンパー(20)の補助を受けた再
循環ダンパー(19)を通り排気ファン(18)から得
られる空気を供給空気ファン(17)から供給し、そし
て冷却コイル(14)又は加熱コイル(15)により状
態調節した後、フィルター(16)で洗浄する。空気の
供給温度は2℃〜150℃の範囲とすることが好ましい
場合が多い。空気圧は供給用エアダンパー(10、1
1)によって制御され、そして所望の熱伝達率及び製品
のコーティングのモトルに対する感受性によって決めら
れる。供給空気ダクト(8、9)は空気を独立の供給空
気充気室に送り込む(すなわち、直接吹き付け又は希
薄)(6、7)。その後、空気は、図2に示したような
有孔分配板(13)を通過し、ノズル出口からの排出速
度が確実に一定となる。
【0016】本発明の特に好ましい実施態様では、複数
の弧状ノズルを使用する。図2に示した好適な弧状ノズ
ル間隔(d)は、15.24〜60.96cm(6〜2
4インチ)、より好ましくは15.24〜45.72c
m(6〜18インチ)である。従来技術の垂直ノズル
を、上記弧状ノズルに実質的に隣接させて使用すること
も可能である。下記実施例は、弧状ノズルを使用して塗
布後ウェブを乾燥させた場合の利点を例示するものであ
る。
【0017】
【実施例】実施例では、5種類のエアバフル設計品をそ
のモトルに対する効果について実験評価した。これらの
設計品は、ウェブ付近で得られる空気流の特性が大幅に
異なるものである。以下、これらのエアバフルと実験に
ついて説明する。次いで、その実験結果を記載する。溶
剤コーティングにおけるモトルの量及び特性に与えるエ
アバフル形状の効果を調べるため、全部で5種類のエア
バフルを作製し、試験した。これらを図4に示す。設計
品(d)は市販のノズルである。
【0018】スロット及び延長スロットの設計品はウェ
ブに対し垂直方向で空気を供給するが、V字溝は、空気
をチャンバーへ供給してもコーティング上に直接吹き当
てることがほとんどないように特別に設計されている。
市販の設計品及び弧状設計品は、垂直及び平行のどちら
の空気流も送ることができる。市販設計品と弧状設計品
との主な相違点は、弧状設計品は、一方向のみにおいて
完全には平行でない空気流を提供し且つ取り外し可能な
スクリーンを有している点である。
【0019】本実施例のコーティングはすべてパイロッ
ト装置で製作した。図5は、装置の横断面をホッパーか
らV字溝を具備した長さ9.144m(30’)の乾燥
機セクションの端部まで示すものである。充気室の長さ
は1.2192m(4’)とし、そして充気室とウェブ
の間隔を15.24〜60.96cm(6〜24イン
チ)の範囲で変化させることができるようにロッドで吊
り下げた。図5において、バフル(26)を具備した充
気室(21)を含む乾燥機(24)の中をウェブ(1
2)を移動させることによりウェブ(12)を乾燥する
ことが好ましい。ウェブはローラー(23)の上で搬送
され、内部で乾燥される。
【0020】塗布液は、トルエンとMEKの50:50混合
物にポリビニルブチラール樹脂(Butvar 76 )を含むも
のとした。モトルのパターンを目に見えるようにするた
め、少量のマゼンタ色素も添加した。Butvarの重量%
を、二種の容器からポンプ送液し、その溶液をホッパー
の直前で混合することにより、1〜7%の範囲で変化さ
せた。塗布液、ホッパー、支持体及び乾燥機セクション
の温度はすべてのコーティングで約23.9℃(75°
F)とした。装置の外部と乾燥機セクションとの圧力差
は−0.0025/H2 O(安全のため若干負圧)で維
持した。幅11.43cm(41/2 インチ) のスロット
・コーターを使用し、下塗り無しの幅12.7cm(5
インチ)、厚さ101.6μm(4ミル)のPETにコ
ーティングを施した。
【0021】各種設計のバフルについて、一連のコーテ
ィングを作製し、そのモトルに対する影響を評価した。
最初に、各種設計について、モトルの速度による変化を
見るために、一連の速度について実施した。一のバフル
設計、バフルとウェブの間隔及びバフルによる圧力降下
について、3%Butvar溶液を約48.4mL/m
2 (4.5cc/ft2 )の未乾燥被覆量で塗布しなが
ら、速度を30.48〜152.4m(100〜500
ft)/分に増加させた。3%溶液の粘度は約5cPで
あった。
【0022】5cP、45mL/m2 のコーティングを
選択した。これは、空気流によるモトルを極めて発生し
やすかったからである。従って、このコーティングを使
用して、各種設計のバフルからの空気流がモトルパター
ンの大きさや配列の変化に与える影響を目に見えるよう
にして記録した。一連の速度変化の他、各種設計のバフ
ルによるモトルパターンにコーティング変数の変化がど
のような影響を及ぼすかを見るため、1〜7%Butvar並
びに25及び65mL/m2 の未乾燥被覆量によるコー
ティングを作製した。
【0023】各種設計のバフルを設置し、そしてバフル
を横断する際の差圧及び乾燥機セクションの外部と内部
の差圧を設定し、熱線風速計を手で保持して使用し、ウ
ェブ付近の空気流速を測定した。図6は、弧状スロット
設計であって、スクリーンがなく、弧状側部から100
%空気が出てくる設計についての空気流速を示すもので
ある。その領域の角度は30°とした。この場合、ウェ
ブに対し垂直方向の空気流速は低いが、ウェブの進行方
向における平行方向の流速は高い。
【0024】表1は、各種設計のバフルについての垂直
方向空気流速と平行方向空気流速の平均値を、得られた
熱伝達係数と共に示すものである。各見出しに記載され
た範囲は、バフルを横断する圧力降下を水柱1.778
〜8.382mm(0.07〜0.33インチ)の範囲
で変化させて得られた範囲である。熱伝達係数は乾燥点
測定から算出した。表1から、スロット、V字溝、市販
設計品(100%T)及びスクリーンを具備した弧状ス
ロットは、いずれもほぼ同等な空気流を示したことがわ
かる。しかし、延長スロットは、他のいずれの設計品よ
りもはるかに高速の空気流を直接吹き当て、一方、スク
リーンを具備しない弧状スロットは、平行方向の空気流
速が高くなる唯一の設計であった。
【0025】
【表1】
【0026】異なるバフルで得られるモトルパターンに
は、特にウェブ速度が高い場合に、顕著な差異があっ
た。V字溝の場合のモトルパターンは、30.48m
(100ft)/分ではランダムとなるが、152.4
m(500ft)/分ではウェブの進行方向に配向する
ようになる。スロット設計品の結果も本質的に同じとな
った。スクリーンを具備した弧状スロットによるパター
ン及びすべての空気が「T字部」から出てくる市販の設
計品によるパターンでは、ウェブ速度が高くなるほど配
向性も高くなる。実際に、これらの152.4m(50
0ft)/分の試料の外観は、ウェブ速度が約152.
4m(500ft)/分である特定の製品についての試
料の外観と同じである。このパターンは「線状・縞模様
状(liney-streaky) 」モトルと呼ばれることが多い。
【0027】このようなウェブ速度が高い場合に配向性
も高くなるという傾向は、スクリーンを具備しない弧状
スロット設計品では逆となる。この設計による30.4
8m(100ft)/分と152.4m(500ft)
/分の試料では、30.48m(100ft)/分の場
合にはモトルパターンはウェブの進行方向に強く配向す
る(若干外側に向く)。しかし、152.4m(500
ft)/分の場合には、少量のモトルパターンは完全に
ランダムとなり、高速における「線状・縞模様状」は解
消されている。
【0028】弧状スロットの場合、ウェブ速度が高くな
るにつれて、ウェブと空気の相対速度差は低下する。実
際、152.4m(500ft)/分の場合、ウェブと
空気の相対速度差は15.24m(50ft)/分以内
となる。その結果、未乾燥表面上の不均一空気流は大幅
に減少し、少量のモトルパターンは配向をまったく示さ
ない。これらの結果から、ウェブに沿って均一に空気を
移動させることは空気の乱れを減少するように作用する
ようである。このことは、特に装置の初期部分において
は、非常に望ましいことである。ウェブ/空気の相対速
度差の影響をさらに示すため、スクリーンを具備しない
弧状スロットをウェブの進行方向とは反対に向け、一連
の速度で実施した。得られたモトルパターンはどのウェ
ブ速度でもひどく配向していた。
【0029】比較のため、延長スロット設計品を使用
し、直接吹付け量の多い場合について調べた。30.4
8m(100ft)/分と152.4m(500ft)
/分の範囲にあるウェブ速度において線状・縞模様状の
モトルが発生した。塗布液の粘度を増加させると、予想
どおり、コーティングの空気流に対する感受性は低下し
た。しかしながら、スクリーンを具備しない弧状スロッ
トを除くすべての設計品で、30cP(7%B−76)
の場合でも、ウェブ速度が高い場合には配向が存在して
いた。同様に予想されることであったが、未乾燥時の塗
布厚を厚くすると、いずれの場合もモトルパターンは悪
化した。
【0030】乾燥機セクションの端部で撮影したコーテ
ィングの画像は、(少なくとも、本実施例で採用したウ
ェブ速度、ウェブ被覆量、粘度及び溶剤の範囲全体にわ
たり)モトルパターンがその地点までに完全に形成して
いたことを示した。この確認は、これらの画像と、対応
する乾燥試料で撮影した画像とを比較することにより行
った。本発明をその好ましい実施態様を特に参照しなが
ら詳細に説明してきたが、本の精神及び範囲内の変更、
置換等が可能であることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズルの詳細部を示す鉛直方向における拡大断
面図である。
【図2】ウェブの塗布面の上部に配置されたノズルを示
す、乾燥機内の鉛直方向における断面図である。
【図3】本発明の方法を示す略図である。
【図4】各種の空気ノズルを示す略図である。
【図5】代表的な装置の乾燥機セクションを示す側面図
である。
【図6】本発明により得られる空気流速を示す略図であ
る。
【符号の説明】
1…細長い出口(スロット) 2…角度 3、5…直接吹付けノズル 4…ノズル 6、7、21…供給空気充気室 8、9…供給空気ダクト 10、11…ピボット式エアダンパー 12…塗布後のウェブ 13…有孔分配板 14…冷却コイル 15…加熱コイル 16…フィルター 17…供給空気ファン 18…排気ファン 19…再循環ダンパー 20…組成エアダンパー 23…ローラー 24…乾燥機 26…バフル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー ジェイ.クラスナー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウィスパリング パインズ サークル 65

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルと、前記ノズルに空気を供給する
    ための手段と、前記ノズルを通り抜けた前記空気を前記
    ウェブを差し渡し実質的に均一に分配するための手段と
    を含んで成る塗布後のウェブ材料を乾燥するための装置
    であって、前記ノズルは、前記ウェブの平面に対し実質
    的に垂直な位置から前記ウェブの平面に対し実質的に平
    行な位置にまで弧を形成しており、前記ノズルは細長い
    出口を有し、その出口から前記ウェブの平面に対し1°
    〜45°の角度で前記空気が排出される装置。
  2. 【請求項2】 塗布後のウェブを移動させながら乾燥す
    るための方法において、前記ウェブの平面に対し垂直な
    位置から前記ウェブの平面に対し平行な位置にまで弧を
    形成しているノズルであって、その端部の細長い出口
    が、そこから排出される空気の排出角が前記ウェブの平
    面に対し1°〜45°の範囲になるように配置されてい
    るノズルによって、前記ウェブの塗布面全体にわたり空
    気を通過させる工程を含む方法。
JP9167029A 1996-06-25 1997-06-24 塗布後のウェブ材料を乾燥するための装置及び方法 Pending JPH1068587A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/671022 1996-06-25
US08/671,022 US6018886A (en) 1996-06-25 1996-06-25 Effect of air baffle design on mottle in solvent coatings

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068587A true JPH1068587A (ja) 1998-03-10

Family

ID=24692832

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