JPH08192089A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH08192089A
JPH08192089A JP504095A JP504095A JPH08192089A JP H08192089 A JPH08192089 A JP H08192089A JP 504095 A JP504095 A JP 504095A JP 504095 A JP504095 A JP 504095A JP H08192089 A JPH08192089 A JP H08192089A
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JP
Japan
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coating
drying
drying device
coating film
hot air
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Application number
JP504095A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Kishi
光展 岸
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08192089A publication Critical patent/JPH08192089A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート又はウェブに塗布液を塗布して形成し
た塗布膜の乾燥を効率的に早く行う。 【構成】 片面又は両面に塗布液が塗布されたウェブW
(又はシート)を搬送しながら、並設されたノズルから
噴射する熱風により塗布膜を乾燥させる乾燥装置におい
て、前記ノズルにスリットノズル1を用い、このスリッ
トノズル1の塗布面に対する噴射角度と塗布面との距離
を個々に調整する機構を設ける。各スリットノズル1の
間にそれぞれ遠赤外線ヒーター6を配設してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート又はウェブに塗
布液を塗布して形成された塗布膜を乾燥するのに使用さ
れる乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥装置としては、各種
形状のノズルにより塗布膜に熱風を吹き付けて乾燥させ
る方式のものや、それに遠赤外線ヒーターを併用した方
式のものが一般的に用いられている。そして、塗布膜厚
が大きかったり、蒸発しにくい溶剤を含んだ塗布液など
乾燥性が悪いものを早く乾燥させる場合、以下のような
手段が採られている。 熱風温度を上げる。 ノズルからの吹き出す熱風の流速を大きくする。 ノズルと塗布面の距離を小さくする。 設置するノズルの数を増やす。
【0003】しかしながら、上記の手段により塗布膜の
乾燥を早く行おうとした場合、シート又はウェブを構成
する材料の特性、塗布液の粘度、塗布膜厚等の条件によ
って様々な問題が発生する。例えば、の熱風温度を上
げるという点に関して言えば、塗布される材料の温度に
よる変形や変質の問題から熱風温度に上限のある場合が
多い。また及びの場合、塗布液の粘度が低く塗布膜
厚が大きい条件では、ノズルから吹き付ける熱風が強す
ぎると塗布膜が乾燥中に乱れを起こし、乾燥後にムラ状
の不良が発生する。またの場合は、エネルギー的に無
駄が多くなるという欠点がある。このようなことから、
現状の乾燥装置においては、特に塗布膜厚が大きく水溶
性塗布液のような乾燥性の悪いものを乾燥させる場合、
塗布膜に乱れが発生しないような低い風速で、且つ材料
に悪影響を与えない範囲の温度の熱風を吹き付けてお
り、思ったほど短時間で乾燥を行えないことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】塗布液の粘度が低く塗
布膜厚が大きく、且つ塗布液が水溶性であるか又は乾燥
性の悪い溶剤を用いている場合、短時間に塗布膜の乾燥
を行うためには、初期段階において温度の高い熱風をで
きるだけ強く塗布膜に吹付けることが効果的である。し
かしながら、この場合の熱風の風速は、前記したように
塗布膜が影響を受けない範囲で設定する必要がある。そ
して、乾燥が進行するにつれて塗布液の粘度が高くなる
ため、乾燥が進めば風速を大きくしても塗布膜は影響を
受けにくくなることが分かっている。
【0005】一方、熱風をスリットノズルから塗布膜に
吹付ける場合、風速が大きくても塗布面に対する噴射角
度を90°からそれ以下の角度に変えることで塗布面に
与える影響が小さくなり、また乾燥効率も低下しないこ
とが分かっている。しかしながら、従来の乾燥装置にお
いては、各ゾーン毎に風速の調整が可能になってはいる
ものの、ノズルは固定式であって塗布面からの距離や角
度を調整することはできないため、乾燥性を上げようと
する場合には、材料に影響しない範囲の温度で風速を調
整するしかなかった。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、シート又はウェ
ブに塗布液を塗布して形成した塗布膜の乾燥を効率的に
早く行うことのできる乾燥装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の乾燥装置は、片面又は両面に塗布液が塗布
されたシート又はウェブを搬送しながら、並設されたノ
ズルから噴射する熱風により塗布膜を乾燥させる乾燥装
置において、前記ノズルにスリットノズルを用い、この
スリットノズルの塗布面に対する噴射角度と塗布面との
距離を個々に調整する機構を設けたことを特徴としてい
る。また、前記各スリットノズルの間にそれぞれ遠赤外
線ヒーターを配設した構成としてもよい。
【0008】
【作用】上述の構成からなる本発明の乾燥装置では、粘
度が低い塗布液を厚い膜厚で塗布したシート又はウェブ
上の塗布膜を乾燥する場合、乾燥の進行度合に応じてス
リットノズルの塗布面に対する噴射角度や塗布面からの
距離を個々に設定することで、できるだけ大きい風速で
かつ塗布膜に影響を与えないで乾燥を効率的に早く行う
ことが可能となる。また、塗布液の種類や膜厚などの条
件が変更になった場合でも個々のスリットノズルを調整
しなおすことによって、効率のよい乾燥を行うことが可
能になる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例としての乾燥装置
の要部を示す斜視図であり、同図において1はウェブW
(又はシート)の搬送方向に沿って複数並設されたスリ
ットノズルで、熱風発生器(図示せず)からフレキシブ
ルなダクト2を通して熱風が供給され、先端からその熱
風を噴射するようになっている。そして、スリットノズ
ル1はそれぞれハンドル3により塗布面に対する角度
を、またハンドル4により塗布面からの距離を調整でき
るように構成されている。5は排気口で、スリットノズ
ル1から噴射され塗布膜を乾燥した熱風を吸入してダク
ト(図示せず)を通して排気するようになっている。
【0011】スリットノズル1の調整は、図1の如く個
々のスリットノズル1を別々に調整できるようにしても
よいし、複数のスリットノズル1をまとめて調整できる
ようにしてもよい。乾燥装置の炉長が長くスリットノズ
ル1の数が多い場合は、複数をまとめて調整できる機構
を採用する方が調整作業が容易になる。しかし、あまり
多くのスリットノズル1をまとめて調整する機構を採る
と、塗布膜の乾燥の進行に応じた最適なスリットノズル
1の調整が難しくなり、乾燥効率を最大限に高くするこ
とができないので、まとめて調整するにしても実際的に
は3種類以上異なった調整ができるような構成を採るこ
とが望ましい。
【0012】図2に実際に使用する場合のスリットノズ
ル1の調整例を示す。乾燥の初期段階では塗布液の粘度
が低いため、塗布面とスリットノズル1との距離を大き
く取るとともに塗布面に対する噴射角度θを傾けるよう
調整し、乾燥が進行するにしたがってノズルと塗布面の
距離を小さくするとともにスリットノズル1の塗布面に
対する噴射角度θを90°に近づけていく。すなわち、
図2で言えば、θ1 <θ2 <θ3 <θ4 <θ5 <θ6
なるように調整する。このように各スリットノズル1を
調整することによって、塗布膜が熱風の影響を受けない
で乾燥効率を最大限に上げることができる。なお、図3
は各スリットノズル1の間にそれぞれ遠赤外線ヒーター
6を配設した例を示す。
【0013】図4に上記乾燥装置を片面塗工機に適用し
た場合の概略構成図を示す。同図に示すように、ウェブ
Wはロールコート方式にて上面に塗布液を塗布された
後、搬送されながら乾燥装置にて上方から塗布膜が乾燥
させられる。乾燥装置では、給気ファン11が熱風を各
スリットノズル1に送り込み、スリットノズル1の先端
からウェブWに向けて熱風が噴射されて塗布膜の乾燥が
行われる。そして、塗布膜を乾燥した後の熱風は排気フ
ァン12により吸引され、排気口5からダクトを通って
排出される。本実施例の乾燥装置は各スリットノズル1
の間に遠赤外線ヒーター6を配設したタイプである。こ
の乾燥装置においては、塗布液の性質や塗布膜厚を勘案
して右側のスリットノズル1ほど塗布面に対する噴射角
度を90°に近づけるとともに塗布面との距離が小さく
なるように調整することで乾燥効率を最大限に上げるこ
とができる。
【0014】図5に上記乾燥装置を両面塗工機に適用し
た場合の概略構成図を示す。同図に示すように、ウェブ
Wはロールコート方式にて両面に塗布液を塗布された
後、搬送されながら乾燥装置にて左右両側から塗布膜が
乾燥させられる。乾燥装置では、左右の給気ファン21
が熱風を各スリットノズル1に送り込み、スリットノズ
ル1の先端からウェブWに向けて熱風が噴射されて両面
の塗布膜の乾燥が行われる。塗布膜を乾燥した後の熱風
は排気ファン22により吸引され、排気口5からダクト
を通って排出される。本実施例の乾燥装置も各スリット
ノズル1の間に遠赤外線ヒーター6を配設したタイプで
ある。この乾燥装置においても、塗布液の性質や塗布膜
厚を勘案して上方のスリットノズル1ほど塗布面に対す
る噴射角度を90°に近づけるとともに塗布面との距離
が小さくなるように調整することで乾燥効率を最大限に
上げることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乾燥装置
によれば、従来の乾燥装置と比較して短時間で効率よく
乾燥を行うことができ、この結果として乾燥装置を大き
くしなくても生産速度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての乾燥装置の要部を示
す斜視図である。
【図2】スリットノズルの調整例を示す説明図である。
【図3】各スリットノズルの間に遠赤外線ヒーターを配
設した例を示す図2に対応した説明図である。
【図4】本発明の乾燥装置を片面塗工機に適用した場合
の概略構成図である。
【図5】本発明の乾燥装置を両面塗工機に適用した場合
の概略構成図である。
【符号の説明】
W ウェブ 1 スリットノズル 2 ダクト 3,4 ハンドル 5 排気口 6 遠赤外線ヒーター 11 給気ファン 12 排気ファン 21 給気ファン 22 排気ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面又は両面に塗布液が塗布されたシー
    ト又はウェブを搬送しながら、並設されたノズルから噴
    射する熱風により塗布膜を乾燥させる乾燥装置におい
    て、前記ノズルにスリットノズルを用い、このスリット
    ノズルの塗布面に対する噴射角度と塗布面との距離を個
    々に調整する機構を設けたことを特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記各スリットノズルの間にそれぞれ遠
    赤外線ヒーターを配設したことを特徴とする請求項1記
    載の乾燥装置。
JP504095A 1995-01-17 1995-01-17 乾燥装置 Pending JPH08192089A (ja)

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