JP2009243759A - 乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
シート状基材の一部に塗布された塗布液を簡易な乾燥装置で効率よく乾燥させる事を目的とする。
【解決手段】
温風発生手段とパイプ状ノズルで構成され基材の塗布部のみ選択的に温風を作用させ短時間で乾燥させる乾燥装置によれば大規模な乾燥装置を必要とせず、また、静置乾燥の如き長い乾燥時間を待たずに簡易な装置で能率よく生産を進行することが出来るため低コスト化や仕掛かり滞留の削減など生産性の向上効果が得られる。
【選択図】図4
シート状基材の一部に塗布された塗布液を簡易な乾燥装置で効率よく乾燥させる事を目的とする。
【解決手段】
温風発生手段とパイプ状ノズルで構成され基材の塗布部のみ選択的に温風を作用させ短時間で乾燥させる乾燥装置によれば大規模な乾燥装置を必要とせず、また、静置乾燥の如き長い乾燥時間を待たずに簡易な装置で能率よく生産を進行することが出来るため低コスト化や仕掛かり滞留の削減など生産性の向上効果が得られる。
【選択図】図4
Description
本発明はシート状基材などに部分的に塗布された塗布液を乾燥させる乾燥装置に関する。
オフセット印刷で用いられるブランケット材の様に長尺シートとして製造された基材原反を断裁ないし打ち抜き加工して個々の製品仕様に合わせる工程において、断裁によって新たに露出する端部が品質に悪影響を与える場合がある。ブランケット材の例で説明すると、係る端部が露出しているとブランケット材を印刷機に装着して印刷する場合にインキに含まれる溶剤や定期的に行う洗浄作業で使用する洗浄剤などが端部から基材に浸透して基材が膨潤し、端部近傍のブランケット材の厚さが部分的に不均一となり、印刷する絵柄の位置ズレや色調不良を起こす問題がある。このため、当該部分に付加的に保護層を塗布、乾燥で形成し問題を解決している。具体的には、断裁によって露出した端部に保護剤を含む塗布液を手作業で刷毛塗りした後静置状態で自然乾燥させるか、あるいはコンベアー式乾燥装置に投入して乾燥する方法などが採られている。
しかし、コンベアー式乾燥装置による工程では最大サイズの製品を想定される最短タクトで処理する能力を有する乾燥装置にする事になるため装置規模が過大になりコストが増大する問題がある。また、静置乾燥では乾燥時間が長くなるため所定数量処理するためには多数の基材を仕掛かり状態で静置するスペースが必要となるという問題がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、広いスペースを必要とせず低コストで当該工程を処理できる乾燥装置を提供することを目的とする。
請求項1 記載の乾燥装置は、送風機と電気ヒーターユニットより構成される温風発生手段と前記温風発生手段より排出される温風を直線的に配設された噴出口より基材に向けて吹き出すパイプ状ノズルを具備したことを特徴とする。
この請求項1 記載の乾燥装置によれば、断裁ないし打ち抜き加工されたシート状基材に塗布された領域に温風を吹き付ける事で乾燥を促進し短時間で処理することができる。
即ち、温風発生手段により生成した加圧加熱空気でパイプ状ノズル内が長手方向にほぼ均一の静圧となり直線上に配列された噴出口から均一な温度、風速で温風が乾燥面に吹き付けられ、温風によって基材の乾燥面を加熱するとともに乾燥に伴って発生した溶剤蒸気を強制的に拡散させることで乾燥を促進する。
即ち、温風発生手段により生成した加圧加熱空気でパイプ状ノズル内が長手方向にほぼ均一の静圧となり直線上に配列された噴出口から均一な温度、風速で温風が乾燥面に吹き付けられ、温風によって基材の乾燥面を加熱するとともに乾燥に伴って発生した溶剤蒸気を強制的に拡散させることで乾燥を促進する。
請求項2 記載の乾燥装置は、前記パイプ状ノズルの噴出口がドット状開口列、スリット状開口、あるいはスリット状開口列の何れかである事を特徴とする。この、パイプ状ノズルによれば塗布部の乾燥特性や噴出口の配列に起因する乾燥ムラ防止など最適な乾燥条件を設定することができる。
請求項3 記載の乾燥装置は、前記パイプ状ノズルが円筒状パイプの2重構造を有し、外筒は請求項2の噴出口を持ち内筒を軸に噴出口位置を回転調整可能に保持され、内筒には前記外筒の噴出口の回転調整範囲に対応する領域を含む開口を設けた事を特徴とする。
この請求項3 記載の乾燥装置によれば、温風のパイプ状ノズルからの吹き出し方向を調整、設定できるため塗布部の乾燥特性に応じた好ましい乾燥条件を容易に設定できる。
請求項4 記載の乾燥装置は、前記パイプ状ノズルの1組乃至複数組と前記温風発生手段をキャスターを具備したフレーム構造体で保持した構成とした事を特徴とする
この請求項4 記載の乾燥装置によれば、塗布領域の大きさに適した乾燥装置を構成でき、乾燥装置を塗布処理した箇所に容易に移動させて乾燥させることができる。塗布領域が大きく複数組のパイプ状ノズルを具備する乾燥装置とする場合は、各パイプ状ノズルに1つづつ温風発生手段を設けてもよいし、また1つの温風発生手段から分岐配管を介して複数のパイプ状ノズルに温風を供給するようにしてもよい。
請求項5 記載の乾燥装置は、複数組のパイプ状ノズルを具備し、複数組のパイプ状ノズルを配列方向に高さを変えて傾斜した配列とした事を特徴とする。
この請求項5 記載の乾燥装置によれば、基材を10乃至20枚程度積み重ね階段状にした端部に保護材を塗布した場合など、比較的広幅、かつ傾斜をなす塗布面を均一に効率的に乾燥することが出来る。
以上説明したように、本発明の乾燥装置によれば大規模な乾燥装置を必要とせず、また、静置乾燥の如き長い乾燥時間を待たずに簡易な装置で能率よく生産を進行することが出来るため低コスト化や仕掛かり滞留の削減など生産性の向上効果が得られる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態の説明を行う。図1 は、実施の形態にかかる乾燥装置の基本構成を示す図である。小型ブロアー1および電気ヒーターユニット2で構成される温風発生手段にパイプ状ノズル3が接続されている。
パイプ状ノズル3はアルミニウム製パイプなどに温風吹き出し開口を加工したもので、例えば外径50mm、長さ1200mmのパイプに直径3mmの孔を10mmピッチで直線上に配列したものである。
図2はパイプ状ノズルの温風吹き出し開口を説明するもので図2(a)はドット状開口列を設けた例で、加工は最も簡単であるが吹き出し開口と乾燥面を接近して使用した場合に開口ピッチの乾燥ムラが生ずる場合があり均一性が必要な場合には開口ピッチの数倍以上の距離に設定する必要がある。
図2(b)はスリット状開口の例でパイプのほぼ全長にわたりスリット開口5を設けてある。ドット開口列の場合と比較して開口ピッチムラの発生がないため乾燥面の幅が狭い場合などには近接して使用でき、温風をより効果的に作用させる事が出来るため短時間で乾燥できる。
図2(c)はスリット状開口列の例でパイプの軸に対して傾きを持たせたスリット状開口6を軸方向に複数個配列する。配列ピッチは軸方向の開口長さの整数分の1に設定し軸方向の吹き出し風量分布の変動を抑制するのが好ましく、この場合には図2(b)で示したスリット状開口の例と同様に乾燥面に近接して使用することができるうえパイプ3の変形によるスリット巾5の変化が起こりにくい利点がある。
図3は温風の吹き出し方向を可変にしたパイプ状ノズルの構造を説明する図で、内筒7と外筒8の2重構造で構成される。内筒は角度可変範囲θに対応した広巾のスリット状開口を設け、内筒に略接する内径の外筒には図2の吹き出し開口4乃至6を設ける。固定された内筒に対し外筒は回転可能に保持し塗布面に対し最も効果的な温風吹き出しになるよう開口の方向を調整可能とする。
図4は本発明による乾燥装置の一例を示したもので前記温風発生手段とパイプ状ノズルのセットを軽量フレーム構造体9で保持している。フレーム構造体9はキャスター10を具備しているため容易に人力移動可能としている。
図6は請求項5に係る乾燥装置の一例を示したもので図6(a)のように2組のパイプ状ノズルが高さを変えて傾斜した位置関係でフレーム構造体に保持されている。図6(b)は階段状に傾斜した乾燥面と2組のパイプ状ノズルの関係を示したもので、10乃至20cmの巾を持ち、しかも、傾斜した乾燥面に対して均一な温度、風速を作用させ乾燥させる状態を示す。
以上説明した本発明の具体的な実施例を説明する。前記小型ブロアー1は出力15w、最大静圧300Paのターボブロアー、電気ヒーターユニット2は容量1kw、パイプ状ノズル3は外径50mm長さ1200mmのアルミニウムパイプで吹き出し開口は直径3mmの孔をピッチ10mmで全長にわたって設けてある。運転状態では開口出口部分で風速約10m/s、温度50℃の温風となり開口から100mmの距離に塗布面近傍では風速3m/s、温度40℃のほぼ均一な温風が得られた。
乾燥する基材12は前記ブランケット材で巾1000mmの長尺材を長さ1200mmに断裁し、断裁した端面と裏面に10mm巾でニトリルゴム主成分とした保護材をメチルエチルケトンなどの溶剤で希釈した塗布液を刷毛塗りし、図5の如く塗布部分11に本発明の乾燥装置を前記条件でセットして乾燥させたところ静置状態の乾燥時間約30分に対して3分間で同等な乾燥効果が得られた。
1 小型ブロアー
2 電気ヒーターユニット
3 パイプ状ノズル
4 ドット状開口
5 スリット状開口
6 スリット状開口
7 内筒
8 外筒
9 軽量フレーム構造体
10 キャスター
11 塗布部
12 シート状基材
θ 吹き出し方向可変範囲
2 電気ヒーターユニット
3 パイプ状ノズル
4 ドット状開口
5 スリット状開口
6 スリット状開口
7 内筒
8 外筒
9 軽量フレーム構造体
10 キャスター
11 塗布部
12 シート状基材
θ 吹き出し方向可変範囲
Claims (5)
- 送風機と電気ヒーターユニットより構成される温風発生手段と前記温風発生手段より生成される温風を直線的に配設された噴出口より基材に向けて吹き出すパイプ状ノズルを具備したことを特徴とする乾燥装置。
- 前記パイプ状ノズルの噴出口はドット状開口列、スリット状開口、あるいはスリット状開口列の何れかである事を特徴とする請求項1の乾燥装置。
- 前記パイプ状ノズルは円筒状パイプの2重構造を有し、外筒はドット状開口列、スリット状開口、あるいはスリット状開口列の何れかの噴出口を持ち内筒を軸に噴出口位置を回転調整可能に保持され、内筒には前記外筒の噴出口の回転調整範囲に対応する領域を含む開口を設けた事を特徴とする請求項1の乾燥装置。
- 前記パイプ状ノズルの1組乃至複数組と前記温風発生手段をキャスターを具備したフレーム構造体で保持した構成とした事を特徴とする請求項1の乾燥装置。
- 前記複数組のパイプ状ノズルを具備する乾燥装置において、複数組のパイプ状ノズルを配列方向に高さを変えて傾斜した配列とした事を特徴とする請求項4の乾燥装置。
r 2セ8c;Courier New;
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008090764A JP2009243759A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008090764A JP2009243759A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009243759A true JP2009243759A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41305863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008090764A Withdrawn JP2009243759A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009243759A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101118562B1 (ko) | 2010-06-09 | 2012-02-24 | 대우조선해양 주식회사 | 건조 및 환기용 배풍기 |
CN102806326A (zh) * | 2011-06-02 | 2012-12-05 | 江苏永钢集团有限公司 | 一种钢坯表面氧化铁吹扫用吹扫器 |
CN114481372A (zh) * | 2020-10-23 | 2022-05-13 | 中国石油化工股份有限公司 | 回收纤维纺丝工艺中溶剂的方法和纤维纺丝系统 |
CN114481343A (zh) * | 2020-10-23 | 2022-05-13 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种纤维纺丝方法和聚乙烯纺丝纤维 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008090764A patent/JP2009243759A/ja not_active Withdrawn
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CN114481372B (zh) * | 2020-10-23 | 2024-03-01 | 中国石油化工股份有限公司 | 回收纤维纺丝工艺中溶剂的方法和纤维纺丝系统 |
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