JPH0976463A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH0976463A
JPH0976463A JP7235487A JP23548795A JPH0976463A JP H0976463 A JPH0976463 A JP H0976463A JP 7235487 A JP7235487 A JP 7235487A JP 23548795 A JP23548795 A JP 23548795A JP H0976463 A JPH0976463 A JP H0976463A
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JP
Japan
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hot air
drying
printing
web
nozzle
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Pending
Application number
JP7235487A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Kishi
光展 岸
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色グラビア印刷機において印刷見当などの
印刷品質を低下させることなく乾燥効率を向上させる。 【解決手段】 複数のガイドローラ11に案内されて走
行するウェブWの印刷面に複数のノズル12から熱風を
吹き付ける構成に加え、ウェブWの裏面に熱風を吹き付
けるノズル14をガイドローラ11の間に設置する。ウ
ェブWの両面から熱風を吹き付けて印刷インキを乾燥さ
せるようにしたので、従来のように熱風温度を高くした
りノズル風速を上げたりする必要がなく、また装置自体
の炉長を長くする必要もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色グラビア印刷
機に使用される熱風乾燥式の乾燥装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、多色印刷を含
むグラビア印刷機に使用される乾燥装置としては、蒸気
や電熱による加熱ドラム方式、赤外線ランプ方式、熱風
乾燥方式が知られているが、最近は消防法の規制などに
より赤外線ランプ方式は少なく、また加熱ドラム方式も
駆動するドラムの径差の問題や装置が高価であることか
らあまり用いられなくなってきており、現在では熱風乾
燥方式の乾燥装置が主流になっている。この熱風乾燥方
式は、複数のガイドローラでウェブを案内して走行させ
ながら、印刷面にノズルから熱風を吹き付けて印刷イン
キを乾燥させる方式である。
【0003】従来使用されている熱風乾燥方式の乾燥装
置においては、乾燥性の悪いインキを印刷する場合や高
速で印刷を行う場合、熱風温度を高くしたり、ノズル風
速を上げたり、或いは装置自体の炉長を長くすることで
乾燥効率を向上させるようにしている。しかしながら、
乾燥温度を高くすると、印刷されるウェブの特性によっ
ては必要以上の伸縮が起こるため、製品としての所定の
寸法が維持できなかったり、多色印刷の場合には見当合
わせが不安定になったりする問題が発生する。また、ノ
ズル風速を上げることで対応しようとすると、乾燥装置
の騒音が大きくなって作業環境が著しく低下するととも
に、走行するウェブにバタツキが発生して見当合わせが
不安定になる。また、装置自体の炉長を長くし乾燥時間
を稼ぐことで対応しようとする場合には、装置寸法が大
きくなって作業性が悪くなる、切替時の用紙ロスが多く
なる、或いはウェブの走行が不安定になるといった問題
が起こり、さらにはファン容量が大きくなってエネルギ
ーコストも増大するといった問題が発生する。
【0004】一方、塗布装置の乾燥装置やオフセット輪
転印刷機の乾燥装置として、ガイドローラを用いないで
走行するウェブの両面から熱風を吹き付けて浮上させな
がら乾燥させるフローティング方式が用いられており、
乾燥効率もかなり高いことが知られている。しかしなが
ら、この方式ではウェブのバタツキが大きく走行が不安
定となりやすい。したがってこの方式の乾燥装置を多色
グラビア印刷機に採用した場合、見当合わせが不安定と
なり品質の高いグラビア印刷を実現することができな
い。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、多色グラ
ビア印刷機において印刷見当などの印刷品質を低下させ
ないで乾燥効率を向上させることのできる乾燥装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の乾燥装置は、複数のガイドローラに案内さ
れて走行するウェブの印刷面に複数のノズルから熱風を
吹き付けて印刷インキの乾燥を行う多色グラビア印刷機
用の乾燥装置において、前記ウェブの裏面に熱風を吹き
付けるノズルを前記ガイドローラの間に設置したことを
要旨とする。
【0007】上述の構成からなる本発明の乾燥装置で
は、ウェブの印刷面と裏面の両面に熱風を吹き付けてイ
ンキの乾燥を行うため、熱風温度を高くしたりノズル風
速を上げたりすることなく、また乾燥装置の炉長を長く
することなく、乾燥効率を向上させることが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る乾燥装置を取
り付けた多色グラビア印刷機の要部を示す概略図であ
り、図示の如く圧胴1と版胴2を備えた印刷ユニット3
毎に乾燥装置10が配設されている。各乾燥装置10は
図2に示すように複数のガイドローラ11に案内されて
走行するウェブWの両側にそれぞれ印刷面乾燥部Aと裏
面乾燥部Bを有した構造になっており、このうち印刷面
乾燥部Aは、走行するウェブWの印刷面に熱風を吹き付
けるための複数のノズル12と、吹付け後の熱風を吸引
する排気口13とを備えており、一方裏面乾燥部Bは、
ガイドローラ11の間にそれぞれ設置されウェブWの裏
面に熱風を吹き付けるための複数のノズル14と、吹付
け後の熱風を吸引する排気口15とを備えている。
【0009】図1に示される熱風発生機20は、外気を
吸引して熱風とし、途中で分岐したダクトを経由してこ
の熱風をそれぞれ印刷面乾燥部Aと裏面乾燥部Bに送り
込むように作動する。そして、印刷面乾燥部Aに送り込
まれた熱風はそのノズル12からウェブWの印刷面に向
けて吹き付けられ、吹付け後の熱風は排気口13から吸
引排気される。一方、裏面乾燥部Bに送り込まれた熱風
はそのノズル14からウェブWの裏面に向けて吹き付け
られ、吹付け後の熱風は排気口15から吸引排気され
る。排気口13,15からの熱風の吸引排気は、ダクト
に設けられた排気ファン21により行われる。なお、2
2はダクトの途中に設けられたダンパーである。
【0010】図1に示す乾燥装置10では、ウェブWの
印刷面と裏面に吹き付ける熱風を同一の熱風発生機20
から供給するようにしたが、図3に示すように印刷面と
裏面に吹き付ける熱風をそれぞれ別の熱風発生機20
a,20bから供給するようにしてもよい。これによっ
て、印刷面と裏面に吹き付ける熱風の温度や風量を個別
に設定することができる。例えば、インキの種類によっ
てはインキの膜厚が大きい場合、インキ表面だけが急速
に乾燥し、内部の溶剤がなかなか抜けない“皮はり”現
象が発生する。乾燥初期においては裏面の熱風温度を印
刷面に吹き付ける温度より高くするとこのような現象は
起こりにくいため、そのような場合には有効である。ま
た、グラビアインキの一般的な乾燥メカニズムをみてみ
ると、乾燥前半において溶剤の大部分が急速に蒸発して
いる。この乾燥前半の期間に熱エネルギーを集中的に加
えれば、トータルの乾燥効率がアップすることも確認さ
れている。このようなことから、ウェブWの裏面に熱風
を吹き付けるノズル14は、図2に示す如く乾燥装置1
0内のガイドローラ11の間にすべて設置するようにし
てもよいが、乾燥効率を考慮して乾燥装置10の入口か
ら前半部だけに設置するようにしてもよい。
【0011】裏面乾燥部Bに設けるノズル14を印刷面
乾燥部Aに設けるノズル12と同形状とし、ウェブWの
両面から同程度の風速で熱風を吹き付けると、ウェブW
にバタツキが起こり、多色刷り印刷において見当合わせ
が不安定になるという問題が発生する。したがって、印
刷面乾燥部Aに設けるノズル12は、スリット形状、多
孔板形状等どのようなタイプでもよいが、裏面乾燥部B
に設けるノズル14は、走行するウェブWが吹き付ける
熱風によりばたつかないようにするため、スリット形状
とし、しかもウェブWに対して斜めの角度で吹き付ける
ようにする必要がある。このような観点から、裏面乾燥
部Bに設けるノズル14と排気口15を組み合わせたも
のの好適な配置例を図4、図5に示す。
【0012】本発明によって乾燥効率が向上することを
確認するため、図6(a)に示すように、走行するウェ
ブWの印刷面に熱風を吹き付ける多孔板ノズル31だけ
を設置して乾燥させた場合と、図6(b)に示すよう
に、さらに印刷面の裏面に熱風を吹き付けるスリットノ
ズル32を設置して乾燥させた場合とで乾燥効率の比較
テストを行った。具体的には、乾燥性の悪い水溶性グラ
ビアインキを使用し、それぞれの乾燥方式において熱風
温度を各種設定し、印刷速度を徐々に上げていった時
に、どのスピードでインキが乾燥しなくなり、ローラに
付着するようになるかを比較した。すなわち、各種熱風
温度に対応するブロッキング限界速度を見ることで乾燥
効率の比較を行った。テスト条件は次のようである。
【0013】 (テスト条件) ウェブ:東セロ製、OPPフィルム「U−1、#30」(30μm) インキ:アクアエコール(大日本インキ製、水溶性グラビアインキ) グラビア版:ヘリオ版80線、140°∠0 乾燥炉長:600mm 環境:気温24℃、湿度45% ノズル風速:(1)多孔板ノズル30m/秒、スリットノズル27m/秒 (2)多孔板ノズル41m/秒、スリットノズル37m/秒 熱風温度:50℃、60℃、70℃、80℃
【0014】図7(a),(b)はそれぞれノズル風速
を上記(1),(2)のように設定した場合の比較テス
トの結果を示すグラフである。グラフの横軸は設定した
熱風温度(℃)、縦軸はブロッキング限界速度(m/
分)であり、●は多孔板ノズル31だけで乾燥させた場
合、□は多孔板ノズル31とスリットノズル32を併用
して乾燥させた場合である。この結果から、印刷面に熱
風を吹き付ける場合と比較して、裏面からも同時に熱風
を吹き付けることによって、乾燥効率が10〜20%程
度向上していることが判る。なお、この比較テストで
は、ウェブが横方向に進行する乾燥装置を用いたが、通
常のグラビア印刷機の乾燥装置のように、ウェブが縦方
向に走行するタイプの乾燥装置でも同様な結果が得られ
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乾燥装置
によれば、ウェブの印刷面に加えて裏面にも熱風を吹き
付けて印刷インキを乾燥させるようにしたため、従来の
ように熱風温度を高くしたりノズル風速を上げたりする
必要がなく、また装置自体の炉長を長くする必要もない
ことから、印刷見当などの印刷品質を低下させずに乾燥
効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾燥装置を取り付けた多色グラビ
ア印刷機の要部を示す概略図である。
【図2】図1における乾燥装置の拡大図である。
【図3】図3の変形例を示す概略図である。
【図4】ノズルの配置例を示す概略図である。
【図5】ノズルの別の配置例を示す概略図である。
【図6】乾燥効率を確認する比較テストに使用した乾燥
装置を示す概略図である。
【図7】比較テストの結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 乾燥装置 11 ガイドローラ A 印刷面乾燥部 12 ノズル 13 排気口 B 裏面乾燥部 14 ノズル 15 排気口 20 熱風乾燥機 20a,20b 熱風乾燥機 21 排気ファン 22 ダンパー 31 多孔板ノズル 32 スリットノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガイドローラに案内されて走行す
    るウェブの印刷面に複数のノズルから熱風を吹き付けて
    印刷インキの乾燥を行う多色グラビア印刷機用の乾燥装
    置において、前記ウェブの裏面に熱風を吹き付けるノズ
    ルを前記ガイドローラの間に設置したことを特徴とする
    乾燥装置。
JP7235487A 1995-09-13 1995-09-13 乾燥装置 Pending JPH0976463A (ja)

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