JP2000250228A - 感光性平版印刷原版の処理装置 - Google Patents
感光性平版印刷原版の処理装置Info
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Abstract
印刷原版の両方を、円滑に処理することができる感光性
平版印刷原版の処理装置を提供する。 【解決手段】 本発明の処理装置10は、加熱部12及
び現像部14を少なくとも備えている。加熱部12には
第一挿入口22が設けられており、加熱処理が必要な印
刷原版1は露光された後、この第一挿入口22から処理
装置10内に挿入される。そして処理装置10には、印
刷原版を加熱部12に挿入せずに現像部14に直接搬送
することができる第二挿入口81が設けられている。加
熱処理が不要な印刷原版2は、この第二挿入口81から
処理装置10内に挿入される。
Description
と現像部とを備えた感光性平版印刷原版の処理装置に関
する。
とができる材料として様々なものが提案されており、そ
の中には、露光後に加熱処理を施され、次いで現像液に
より現像されるものがある。例えば、特開平7−206
25号公報及び特願平10−22404号明細書に記載
されたネガ型画像記録材料は、赤外波長に感度を有し、
露光後に加熱処理され、次いでアルカリ水溶液にて現像
することによって未硬化部を除去され、残存する硬化部
を印刷版の画像として利用される。この画像記録材料に
は、コンピュータ等のデジタル信号に基づいた赤外線レ
ーザ露光によって直接画像を記録することができる。
国特許4985339号及び欧州特許0298522号
各明細書)、特開平5−249667号公報(米国特許
5122443号及び欧州特許0426192号明細
書)及び特開平4−191856号公報(米国特許52
90659号)、特開平5−142775号、同6−2
7652号、同5−107764号公報に、印刷原版と
して用いるのに適した感光材料が記載されている。これ
らの感光材料は、ハロゲン化銀を光センサとする硬化反
応を利用することを特徴とし、支持体上に少なくとも重
合性化合物又は架橋性ポリマーを含む硬化性層、ハロゲ
ン化銀を含む感光性層及び塩基プレカーサを含むオーバ
ーコート層の三つの層が順次積層されており、何れかの
層に還元剤が含まれてなる。これらの感光材料(以下
「銀トリガー重合型感光材料」という)を用いて平版印
刷版を製造するには、熱現像により重合性化合物又は架
橋性ポリマーを硬化させてから、溶出液を用いて未硬化
部を除去する。
原版に処理を施す、従来の処理装置を示す。処理装置1
10は、加熱部112と現像部114と後処理部116
とから構成されている。処理装置110の加熱部112
は加熱部用上蓋118によって覆われ、現像部114及
び後処理部116は現像部用上蓋120によって覆われ
ている。露光済みの印刷原版1は、複数のローラ対によ
って形成される搬送路に沿って処理装置110内を搬送
される。後処理部116においては印刷原版1に、水洗
や不感脂化等の処理が施される。
は前述した印刷原版と異なり、露光後に加熱されないで
現像されるものがある。しかし前記処理装置110で
は、印刷原版1に必ず加熱処理を施す構成になっていた
ため、露光後に加熱が不要な印刷原版を処理することが
できなかった。そこで、露光後に加熱処理が必要な印刷
原版と不要な印刷原版の両方を処理することができる処
理装置の開発が望まれていた。
理装置における現像部112の液感度を調べるための感
度調整版(コンスト版)を現像液に浸漬させるために、
現像部114及び後処理部116を覆う現像部用上蓋1
20を開ける必要があったが、その際に現像液の炭酸ガ
スによる疲労および水蒸発による濃縮が促進されてしま
い、現像液性能が著しく低下する傾向があった。特に、
現像部用上蓋120にインターロック装置が設けられて
いる場合、感度調整版の処理のために当該上蓋120を
開ける度に自動的に処理装置110の作動が停止される
ため、作業効率が悪かった。
れたもので、その目的は、露光後に加熱処理が必要な印
刷原版と不要な印刷原版の両方を、現像液の劣化を招く
ことなく円滑に処理することができる感光性平版印刷原
版の処理装置を提供することにある。
光済みの感光性平版印刷原版が挿入される第一挿入口を
有し、前記印刷原版に加熱処理を施す加熱部と、前記加
熱部の下流側に配置され、前記加熱部から搬送された前
記印刷原版に現像処理を施す現像部とを備えた感光性平
版印刷原版の処理装置において、感光性平版印刷原版
を、前記加熱部に挿入せずに前記現像部に直接搬送する
ことができる第二挿入口を設けたことを特徴とする感光
性平版印刷原版の処理装置によって達成することができ
る。
像液を急激に劣化させないものであればよい。また、第
二挿入口を設ける位置も限定されないが、機構簡略化の
ため、加熱処理される印刷原版の搬送経路における、加
熱部と現像部との間に設けることが好ましい。
部にて加熱処理を施す印刷原版として、例えば下記構成
からなるネガ型感光性平版印刷原版を挙げることができ
る。 〔(A)アルミニウム支持体〕アルミニウム支持体とし
ては、寸法安定性が良好なアルミニウムを主成分とする
金属であり、純アルミニウム板の他、アルミニウムを主
成分とし、微量の異元素を含む合金板、又はアルミニウ
ム(合金)がラミネートもしくは蒸着されたプラスチッ
クフィルム又は紙等を採用できる。更に、特公昭48−
18327号に記載されているようなポリエチレンテレ
フ夕レートフィルム上にアルミニウムシートが結合され
た複合体シートでもよい。
目立て等の処理が適宜施された後、支持体表面にシリケ
ート、またはポリビニルホスホン酸等による親水化処理
が施される。皮膜はSi、またはP元素量として2〜4
0mg/m2、より好ましくは4〜30mg/m2形成さ
れる。塗布量はケイ光X線分析法により測定できる。親
水化処理は、アルカリ金属ケイ酸塩、またはポリビニル
ホスホン酸が1〜30重量%、好ましくは2〜15重量
%であり、25℃のpHが10〜13である水溶液に、
陽極酸化皮膜が形成されたアルミニウム支持体を、例え
ば15〜80℃で0.5〜120秒浸漬する工程を含
む。
ート処理されたアルミニウム支持体上には必要に応じて
親水性下塗り層を設けることができる。水溶性の樹脂、
例えばポリビニルホスホン酸、スルホン酸基を側鎖に有
する重合体および共重合体、ポリアクリル酸、水溶性金
属塩(例えば硼酸亜鉛)もしくは、黄色染料、アミン塩
等を下塗りしたものも好適である。
の主な成分は、付加重合可能なエチレン性二重結合を含
む化合物、光重合開始剤、有機高分子結合剤等であり、
必要に応じ、着色剤、可塑剤、熱重合禁止剤等の種々の
化合物が添加される。付加重合可能な二重結合を含む化
合物は、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、
好ましくは2個以上有する化合物の中から任意に選択す
ることができる。例えばモノマー、プレポリマー、すな
わち2量体、3量体およびオリゴマー、またはそれらの
混合物ならびにそれらの共重合体などの化学的形態をも
つものである。モノマーおよびその共重合体の例として
は、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレ
イン酸など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステ
ル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのア
ミド等が挙げられる。
長により、特許、文献等で公知である種々の光開始剤、
あるいは2種以上の光開始剤の併用系(光開始系)を適
宜選択して使用することができる。450nm以上の可
視光線、Arレーザー、半導体レーザーの第2高調波、
SHG−YAGレーザーを光源とする場合にも、種々の
光開始系が提案されており、例えば米国特許第2,85
0,445号に記載のある種の光還元性染料、例えばロ
ーズべンガル、エオシン、エリスロシンなど、あるい
は、染料と開始剤との組み合わせによる系、例えば染料
とアミンの複合開始系(特公昭44−20189号)、
ヘキサアリールビイミダゾールとラジカル発生剤と染料
との併用系(特公昭45−37377号)、ヘキサアリ
ールビイミダゾールとp−ジアルキルアミノベンジリデ
ンケトンの系(特公昭47−2528号、特開昭54−
155292号)、環状シス−α−ジカルボニル化合物
と染料の系(特開昭48−84183号)、環状トリア
ジンとメロシアニン色素の系(特開昭54−15102
4号)、3−ケトクマリンと活性剤の系(特開昭52−
112681号、特開昭58−15503号)、ビイミ
ダゾール、スチレン誘導体、チオールの系(特開昭59
−140203号)、
504号、特開昭59−140203号、特開昭59−
189340号、特開昭62−174203号、特公昭
62−1641号、米国特許第4766055号)、染
料と活性ハロゲン化合物の系(特開昭63−17181
05号、特開昭63−258903号、特願平2−63
054号など)、染料とボレート化合物の系(特開昭6
2−143044号、特開昭62−150242号、特
開昭64−13140号、特開昭64−13141号、
特開昭64−13142号、特開昭64−13143
号、特開昭64−13144号、特開昭64−1704
8号、特開平1−229003号、特開平1−2983
48号、特開平1−138204号など)、ローダニン
環を有する色素とラジカル発生剤の系(特開平2−17
9643号、特開平2−244050号)、チタノセン
と3−ケトクマリン色素の系(特開昭63−22111
0号)、チタノセンとキサンテン色素さらにアミノ基あ
るいはウレタン基を含む付加重合可能なエチレン性不飽
和化合物を組み合わせた系(特開平4−221958
号、特開平4−219756号)、チタノセンと特定の
メロシアニン色素の系(特開平6−295061号)、
チタノセンとベンゾピラン環を有する色素の系(特願平
7−164583)等を挙げることができる。
添加してもよい。着色剤としては、例えば、フタロシア
ニン系顔料(C.I.Pigment Blue15:3,15:4,1
5:6など)、アゾ系顔料、カーボンブラック、酸化チ
タンなどの顔料、エチルバイオレット、クリスタルバイ
オレット、アゾ染料、アントラキノン系染料、シアニン
系染料がある。染料および顔料の添加量は全組成物の約
0.5%〜約20%が好ましい。加えて、硬化皮膜の物
性を改良するために、無機充填剤やジオクチルフタレー
ト、ジメチルフタレート、トリクレジルホスフェート等
の可塑剤等の添加剤を加えてもよい。これらの添加量は
全組成物の10%以下が好ましい。
以外にも、露光後に加熱処理が必要な印刷原版は、前記
処理装置の第一挿入口に挿入される。例えば、前述の特
開平7−20625号公報及び特願平10−22404
号明細書に記載の、下記(A)〜(D)を含有してなる
ことを特徴とするネガ型画像記録材料を印刷原版として
用いる場合、前記処理装置の第一挿入口に挿入し、加熱
部にて加熱処理を施す。 (A)光又は熱により分解して酸を発生する化合物。 (B)酸により架橋する架橋剤。 (C)アルカリ可溶性樹脂の少なくとも一種。 (D)赤外吸収剤。
公報(米国特許4985339号及び欧州特許0298
522号各明細書)、特開平5−249667号公報
(米国特許5122443号及び欧州特許042619
2号明細書)及び特開平4−191856号公報(米国
特許5290659号)、特開平5−142775号、
同6−27652号、同5−107764号公報に記載
されている銀トリガー重合型感光材料を用いる場合に
も、前記処理装置の第一挿入口に挿入し、加熱部にて加
熱する。
部にて加熱せずに現像部に直接搬送する印刷原版として
は、感度調整版の他、従来のポジ型・ネガ型感光性平版
印刷原版が挙げられる。ポジ型感光性平版印刷原版とし
ては高分子バインダーとo−キノンジアジド化合物を主
成分とする感光層を有するものが挙げられるが、特に好
ましい例としては特開平9−134002号公報に記載
のポジ型感光性平版印刷原版が用いられる。ネガ型感光
性平版印刷原版としては、感光性ジアゾ化合物を含む感
光層、光架橋性感光層などを有するものが挙げられる
が、特に好ましい例としては特開平6−282079号
公報に詳しく記載されているネガ型感光層を有する感光
性平版印刷原版を挙げることができる。
と不要な印刷原版は、処理装置の第一挿入口又は第二挿
入口から処理装置内に挿入され、現像部に搬送された際
に、例えば現像槽に貯留された現像液中に浸漬され、現
像処理を施される。かかる現像処理に使用される現像液
としては従来より知られているアルカリ水溶液が使用で
きる。例えば、ケイ酸ナトリウム、同カリウム、第三リ
ン酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、第二リ
ン酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸ナ
トリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸水素ナト
リウム、同カリウム、同アンモニウム、ほう酸ナトリウ
ム、同カリウム、同アンモニウム、水酸化ナトリウム、
同アンモニウム、同カリウムおよび同リチウムなどの無
機アルカリ剤が挙げられる。また、モノメチルアミン、
ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロ
ピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピル
アミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプ
ロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレ
ンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなどの有機アル
カリ剤も用いられる。これらのアルカリ剤は単独もしく
は二種以上を組み合わせて用いられる。
効果が一段と発揮される現像液はアルカリ金属ケイ酸塩
を含有するpH12以上の水溶液である。アルカリ金属
ケイ酸塩の水溶液はケイ酸塩の成分である酸化ケイ素S
iO2とアルカリ金属酸化物M2Oの比率(一般に〔Si
O2〕/〔M2O〕のモル比で表す)と濃度によって現像性
の調節が可能であり、例えば、特開昭54−62004
号公報に開示されているような、SiO2/Na2Oのモル比が
1.0〜1.5(即ち〔SiO2〕/〔Na2O〕が1.0〜
1.5)であって、SiO2の含有量が1〜4重量%のケイ
酸ナトリウムの水溶液や、特公昭57−7427号公報
に記載されているような、〔SiO2〕/〔M〕が0.5〜
0.75(即ち〔SiO2〕/〔M2O〕が1.0〜1.5)
であって、SiO 2の濃度が1〜4重量%であり、かつ該現
像液がその中に存在する全アルカリ金属のグラム原子を
基準にして少なくとも20%のカリウムを含有してい
る、アルカリ金属ケイ酸塩の水溶液が好適に用いられ
る。
原版の処理量に応じて疲労してくるので、補充液または
新鮮な現像液を用いて処理能力を回復させてもよい。こ
の場合米国特許第4,882,246号に記載されてい
る方法で補充することが好ましい。このようにして現像
処理された印刷原版は特開昭54−8002号、同55
−115045号、同59−58431号等の各公報に
記載されているように、水洗水、界面活性剤等を含有す
るリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体等を含む不感脂
化液で後処理される。本発明の処理装置では、これらの
処理を種々組み合わせて行わせることができる。このよ
うな処理によって得られた平版印刷版はオフセット印刷
機に装着され、多数枚の印刷に用いられる。印刷時、版
上の汚れ除去のため使用するプレートクリーナーとして
は、従来より知られているPS版用プレートクリーナー
が使用され、例えば、CL−1,CL−2,CP,CN
−4,CN,CG−1,PC−1,SR,IC(富士写
真フイルム株式会社製)等が挙げられる。
に基づいて詳細に説明する。図1に、本発明の第1実施
形態を示す。処理装置10は、一体化された、加熱部1
2及び現像部14、並びに水洗部17及びガム液塗布部
18及び乾燥部19から構成された後処理部を備えてい
る。加熱部12は加熱部用上蓋13によって覆われ、現
像部14及び後処理部は、現像部用上蓋20によって覆
われている。
要な印刷原版の処理を説明する。加熱部12には第一挿
入口22が設けられており、加熱処理が必要な印刷原版
1は露光された後、この第一挿入口22から処理装置1
0内に挿入される。ここでは、印刷原版1の挿入を搬入
センサ21aが検知して、加熱部12が作動されるよう
に構成されている。印刷原版1は、一対の円筒状ローラ
からなる搬入ローラ24によって加熱部10内に搬入さ
れ、ガイド部材23上に載置された状態で矢印A方向に
搬送される。その際ヒータ25の熱が印刷原版に放射さ
れ、印刷原版1が加熱される。例えば印刷原版1が、レ
ーザ露光されたネガ型平版印刷原版である場合、版の表
面温度が100℃程度になるように加熱される。その
後、印刷原版1は搬出ローラ26によって加熱部12か
ら搬出され、次の現像部14へと搬送される。
ーラ30及びガイドローラ31によって、現像槽32内
に貯留された現像液中に案内される。印刷原版1はガイ
ド板33に沿って現像液中を進み、搬送ローラ34に挟
持され、ブラシローラ35に現像面が接するように案内
される。更に印刷原版1は、ガイドローラ36,37に
より現像液面上に案内され、一対のスクイズローラ38
によって付着する現像液を絞られた後、次の水洗部17
へと搬送される。
冷却水流通パイプ42が設けられており、現像液の温度
が適温に調節されるようになっている。また現像部14
には、図示しない補充ポンプにより補充液が適宜補充さ
れ、余分な液はオーバーフローして排出されるようにな
っている。また、図示しない水補充ポンプにより、蒸発
した水分を補うための水が補充される。更に現像部14
は、配管44と、現像液の汚れを除去するフィルタ46
と、ポンプ48とにより構成された循環系統を備えてい
る。
レーノズル52を挟んで搬送方向にみて上流側及び下流
側に設けられた搬送ローラ50によって搬送され、スプ
レーノズル52によって洗浄水を吹き付けられる。スプ
レーノズル52は、印刷原版1の両面にそれぞれ対向し
て配置されており、循環ポンプ53によって受水槽54
から汲み上げられた洗浄水を、印刷原版1の両面に吹き
付ける。なお吹き付けられた洗浄水は、印刷原版1から
落下し、受け皿55によって受水槽54内に回収され
る。
が、スプレーノズル62を挟んで搬送方向にみて上流側
及び下流側に設けられた搬送ローラ61によって搬送さ
れ、スプレーノズル62によってガム液を吹き付けられ
る。スプレーノズル62は、印刷原版1の画像形成層に
対向して配置されており、循環ポンプ63によってガム
液槽64から汲み上げられたガム液(例えば、富士写真
フイルム(株)製PS版用ガム液GU−7)を、印刷原
版1の画像形成層に吹き付ける。なお吹き付けられたガ
ム液は、印刷原版1から落下し、受け皿65によってガ
ム液槽64内に回収される。
イヤ72を挟んで上流側及び下流側に設けられた搬送ロ
ーラ71によって搬送され、ドライヤ72によって乾燥
される。ドライヤ72は、印刷原版1の両面にそれぞれ
対向して二対設けられており、温風を印刷原版1の両面
に吹き付けることにより、ガム処理後の印刷原版1を乾
燥する。
要な印刷原版の処理を説明する。処理装置10の加熱部
12と現像部14との間の、現像部14上流側の側壁8
0に、第二挿入口81が設けられている。加熱処理が不
要な印刷原版2は、この第二挿入口81から処理装置1
0内に挿入される。このとき、印刷原版2の挿入を検知
する搬入センサ21bによって現像部14が作動される
ように構成されていてもよい。
す。ここで第二挿入口81は、現像液の炭酸ガスによる
疲労および水蒸発による濃縮を抑制するために、開口面
積の小さいスリット状に形成されている。またここで
は、第二挿入口81に挿入した印刷原版2が現像部の搬
送ローラ30へと円滑に案内されるように、加熱部の側
壁に、搬送ローラ30に向かって延びるガイド部材82
が設けられている。印刷原版2は、搬送ローラ30及び
ガイドローラ31によって現像槽32内に貯留された現
像液に浸漬され、その後、加熱処理が必要な印刷原版1
と同様の所定の処理がなされる。
ば、現像部用上蓋20を開けることなく、加熱処理が不
要な印刷原版2を第二挿入口81から処理装置10内に
挿入し、当該印刷原版2に所定の処理を施すことができ
るので、現像液の劣化を招くことがない。また、現像部
用上蓋20を開ける作業が不要となるため、作業者の負
担が著しく軽減される。また、加熱処理が必要な印刷原
版1も、従来通り円滑に処理することができる。
部拡大図を示す。なお、以下に説明する実施形態は、第
1実施形態における第二挿入口81近傍の構成に変更を
加えたものであり、図示しない他の構成は第1実施形態
のものと同じである。図3に示すように、本実施形態に
おいても、現像部上流側の側壁80に第二挿入口81が
設けられており、加熱処理が不要な印刷原版2は、この
第二挿入口81から処理装置10内に挿入される。
に、第二挿入口81を塞ぐようにブレード83が取り付
けられている。ここではブレード83が、ゴム等の弾性
部材からなり、側壁83に片持ち支持され、その自由端
がガイド部材84に当接するように取り付けられてい
る。詳しくは、板状のブレード83の自由端における一
方の表面(外面)がガイド部材84に当接しており、ブ
レード83の固定端における他方の表面(内面)が側壁
80の外面に接触している。このブレード83は、印刷
原版83を第二挿入口81へと矢印B方向に挿入した際
に、その自由端が現像部の内側に弾性変形し、当該印刷
原版83を現像部内へと通過させ、その後速やかに図3
に示す閉止状態に戻る。印刷原版2は搬送ローラ30及
びガイドローラ31によって現像槽32内に貯留された
現像液に浸漬され、加熱処理が必要な印刷原版1と同様
の所定の処理がなされる。
熱処理が不要な印刷原版2を第二挿入口81から処理装
置10内に挿入する時以外は、現像部が実質的に密閉さ
れているので、現像液の劣化を極めて顕著に抑制するこ
とができる。また、現像部用上蓋20を開ける作業が不
要であり、加熱処理が必要な印刷原版1も、従来通り円
滑に処理することができる。
部拡大図を示す。同図に示すように、本実施形態におい
ても、現像部上流側の側壁80に第二挿入口81が設け
られており、加熱処理が不要な印刷原版2は、この第二
挿入口81から処理装置10内に挿入される。そして、
現像部上流側の側壁80には更に、第二挿入口81を塞
ぐようにシャッター部材85が取り付けられている。
から第二挿入口81を塞いでいる。このシャッター部材
85は、回転軸86回りに回動可能であって、印刷原版
2を第二挿入口81へと矢印B方向に挿入する際には、
反時計回りに回転して印刷原版2を通過させ、その後速
やかに時計回りに回転して、図4に示す閉止状態に戻
る。シャッター部材85は、手動又は駆動手段により回
転される。以上のような構成の処理装置によっても、前
述した第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
部拡大図を示す。同図に示すように、本実施形態におい
ても、現像部上流側の側壁80に第二挿入口81が設け
られており、加熱処理が不要な印刷原版は、この第二挿
入口81から処理装置10内に挿入される。第二挿入口
81は、加熱部用上蓋13と現像部用上蓋20との間の
隙間に連通している。そして、加熱部用上蓋13と現像
部用上蓋20との間の隙間を塞ぐように、密閉蓋87が
着脱自在に取り付けられている。印刷原版を第二挿入口
81へと挿入する際には、密閉蓋87が取り外される。
挿入後は、速やかに密閉蓋87が取り付けられ、図5に
示す閉止状態に戻る。以上のような構成の処理装置によ
っても、前述した第2及び第3実施形態と同様の効果を
得ることができる。
れるものではなく、適宜な変形・変更等が可能である。
例えば、現像部は前記実施形態に示したもの以外の形態
であってもよく、特開昭62−59957号公報等に記
載の、画像記録された印刷原版を複数対のローラで挟持
しながら搬送し、この搬送中に現像液をスプレー状に印
刷原版の露光面に吹きつけて、ブラシローラ等の擦り手
段によって印刷原版の非画像部の感光層を除去するよう
に構成した現像部であってもよい。また、第3実施形態
におけるシャッタ部材の動作も特に限定されず、例えば
シャッタ部材が現像部の側壁80に摺動して第二挿入口
81を開閉するように構成されてもよい。
著な効果を説明する。 (実施例1)厚さ0.30mmの材質1Sのアルミニウ
ム板を8号ナイロンブラシと800メッシュのパミスト
ンの水懸濁液を用い、その表面を砂目立てした後、よく
水で洗浄した。10%水酸化ナトリウムに70℃で60
秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後、20%
HNO3で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7V
の条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶
液中で300クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面
化処理を行った。その表面粗さを測定したところ0.4
5μ(Ra表示)であった。引き続いて30%のH2S
O4水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマットした
後、33℃、20%H2SO4水溶液中で、砂目立てした
面に陰極を配置して、電流密度5A/dm2において5
0秒間陽極酸化したところ厚さが2.7g/m2であっ
た。
30%、Na2O=9〜10%、Fe=0.02%以
下)の2.5重量%、pH=11.2、70℃の水溶液
に13秒浸漬し、続いて水洗させた。そのときのシリケ
ート量は10mg/m2であった。測定は、ケイ光X線
分析でSi元素量を求めた。このように処理されたアル
ミニウム板上に、下記組成の高感度光重合性組成物1を
乾燥塗布重量が1.5g/m2となるように塗布し、1
00℃で1分間乾燥させ感光層を形成した。
ン化度98モル%、重合度500)の3重量%の水溶液
を乾燥塗布重量が2.5g/m2となるように塗布し、
120℃で3分間乾燥させ、光重合性平版印刷原版を得
た。このように作成した平版印刷原版を1030mm×
800mmに裁断し、多数枚用意した。これらの版をハ
イデルベルグ社製グーテンベルグ(SHG−YAGレー
ザー75mW、532nm)を用い200μJ/c
m2、2540dpi、175線/インチの条件で1%
きざみで1〜99%網点、およびベタ画像を露光した。
像処理を行った。図1に示した構成の処理装置に富士写
真フイルム(株)製DP−4現像液を水で18倍に希釈
した液と、富士写真フイルム(株)製フィニシャーFP
−2Wをそれぞれ仕込み、露光した平板印刷原版を第一
挿入口より挿入し、現像液温30℃、現像時間18秒の
条件にて現像処理を行った。
感光層の露光部分に、コントラストよく青緑色に着色さ
れたポリマーのレリーフ画像が得られ、これを用いてオ
フセット印刷機で印刷を行ったところ、同じ画像をPS
版を用いて通常に製版した印刷版により印刷したものと
ほぼ同等の、良好な画質の印刷物が得られた。
A1050アルミニウム板の表面をナイロンブラシと4
00メッシュのパミストンの水懸濁液を用いて砂目立て
した後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウム水
溶液に70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流
水で水洗後、20%HNO3で中和洗浄、水洗した。こ
れをVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流
を用いて1%硝酸水溶液中で260クーロン/dm2の
陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さ
を測定したところ0.6μm(Ra表示)であった。ひ
きつづいて30%のH2SO4水溶液中に浸漬し、55℃
で2分間デスマットした後、20%H2SO4水溶液中で
電流密度14A/dm2、陽極酸化皮膜量が2.5g/
m2相当になるように陽極酸化し、水洗後、珪酸ナトリ
ウム1.1重量%水溶液で20℃で10秒処理し、水洗
して基板を作成した。この様にして処理された基板の表
面に下記に示す高分子化合物[a]を塗布し、90℃で
10秒間乾燥した。乾燥後の被覆量は、10mg/m2
であった。 高分子化合物[a](下記式参照) 0.2g メタノール 100g 水 1g
より感光層を設けた。乾燥後の感光層塗膜量は1.8g
/m2であった。 〔感光液〕 1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホニルクロリドとピロガロール−アセ トン樹脂とのエステル化物(米国特許第3,635,709号明細書の実施例1 に記載されているもの) 0.8g バインダー ノボラックI(下記式参照) 1.5g ノボラックII(下記式参照) 0.2g ノボラック以外の樹脂III(下記式参照) 0.4g p−ノルマルオクチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 0.02g (米国特許第4,123,279号明細書に記載されている もの) ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド 0.01g テトラヒドロ無水フタル酸 0.02g 安息香酸 0.02g ピロガロール 0.05g 4−〔p−N,N−ビス(エトキシカルボニルメチル) 0.07g アミノフェニル〕−2,6−ビス(トリクロロメチル) −S−トリアジン ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製の 0.045g 対アニオンを1−ナフタレンスルホン酸に変えた染料) F176PF(フッ素系界面活性剤) 0.01g (大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 10g
下の方法でマット層を形成した。マット層形成用樹脂液
としてメチルメタクリレート/エチルアクリレート/ア
クリル酸(仕込み重量比65:20:15)共重合体の
一部をナトリウム塩とした12%水溶液を準備し、回転
霧化静電塗布機で霧化頭回転数25,000rpm、樹
脂液の送液量は40ml/分、霧化頭への印加電圧は−
90kV、塗布時の周囲温度は25℃、相対湿度は50
%とし、塗布後2.5秒で塗布面に蒸気を吹き付けて湿
潤させ、ついで湿潤した3秒後に温度60℃、湿度10
%の温風を5秒間吹き付けて乾燥させた。マットの高さ
は約6μm、大きさは約30μm、個数は150個/m
m2であった。このようにしてポジ型感光性平版印刷原
版を作成した。
3mm×800mmに裁断し、多数枚用意した。これら
の版に、1mの距離から3kWのメタルハライドランプ
により1分間画像露光した。そして露光した平版印刷原
版に、次に示す現像処理を行った。図1に示した構成の
処理装置に、実施例1のときと同様の現像液、フィニッ
シャー液を仕込み、露光した平版印刷原版を第二挿入口
より挿入し、実施例1のときと同様の条件にて現像処理
を行った。
て、感光層の非露光部にコントラストよく青色に着色さ
れたポリマーのレリーフ画像が得られ、これを用いてオ
フセット印刷機で印刷を行ったところ、従来用いられて
いるPS版自動現像機で現像処理された印刷版により印
刷したものと、ほぼ同等の良好な画質の印刷物が得られ
た。
光性平版印刷原版の処理装置によれば、露光後に加熱処
理が必要な印刷原版と不要な印刷原版の両方を、現像液
の劣化を招くことなく円滑に処理することができる。
る。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 露光済みの感光性平版印刷原版が挿入さ
れる第一挿入口を有し、前記印刷原版に加熱処理を施す
加熱部と、前記加熱部の下流側に配置され、前記加熱部
から搬送された前記印刷原版に現像処理を施す現像部と
を備えた感光性平版印刷原版の処理装置において、 感光性平版印刷原版を、前記加熱部に挿入せずに前記現
像部に直接搬送することができる第二挿入口を設けたこ
とを特徴とする感光性平版印刷原版の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279299A JP2000250228A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 感光性平版印刷原版の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279299A JP2000250228A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 感光性平版印刷原版の処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000250228A true JP2000250228A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12924698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5279299A Abandoned JP2000250228A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 感光性平版印刷原版の処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000250228A (ja) |
-
1999
- 1999-03-01 JP JP5279299A patent/JP2000250228A/ja not_active Abandoned
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