JP2002012175A - 自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法 - Google Patents

自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法

Info

Publication number
JP2002012175A
JP2002012175A JP2000194667A JP2000194667A JP2002012175A JP 2002012175 A JP2002012175 A JP 2002012175A JP 2000194667 A JP2000194667 A JP 2000194667A JP 2000194667 A JP2000194667 A JP 2000194667A JP 2002012175 A JP2002012175 A JP 2002012175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
hinge
door hinge
vehicle body
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000194667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3767335B2 (ja
Inventor
Ko Sasaki
香 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000194667A priority Critical patent/JP3767335B2/ja
Publication of JP2002012175A publication Critical patent/JP2002012175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3767335B2 publication Critical patent/JP3767335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hinges (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ドアの建付精度を向上させるドア建付方法を提
供する。 【解決手段】アッパドアヒンジHUおよびロアドアヒン
ジHLの車体側ヒンジ部HU2,HL2をそれぞれ車体
Bに取り付けた後、ドアをそれぞれのドアヒンジのドア
側ヒンジ部HU1,HL1に取り付けるドア建付方法で
あり、アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付
孔、及びロアドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付
孔の位置を車体に対して固定しながら、アッパドアヒン
ジのドア側ヒンジ部の下側の取付孔及びロアドアヒンジ
のドア側ヒンジ部の上側の取付孔を車体Bに対する建付
調整用孔として建て付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車組立ライン
においてドアを車体に建て付けるドア建付方法及びドア
ヒンジを車体に取り付けるドアヒンジ取付治具に関し、
特に車体精度のバラツキが不可避的に生じてもドアの建
付精度を高めることができるドア建付方法及びドアヒン
ジ取付治具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のドア建付治具に関しては、たと
えば特開平8−39364号公報に開示されたものが知
られている。
【0003】このドア建付治具は、車体のサイドシルと
平行に位置決めされる横フレームと、この横フレームの
前方に結合された縦フレームとからなり、縦フレームに
ドアヒンジを車幅方向、高さ方向及び前後方向に位置決
め保持する上下一対のヒンジセット部と、上下方向及び
前後方向の調整が可能であり、フロントピラーの基準孔
に係合する第1基準ロケート部と、治具固定用クランプ
とを備え、横フレームの後方には上下方向及び前後方向
の調整が可能であり、センターピラーの基準孔に係合す
る第2基準ロケート部とを備えている。
【0004】このドア建付治具によれば、ドア建付治具
の所定の位置にドアヒンジを装着した後、ドア建付治具
を車体に位置決めして車体側にドアヒンジを固着する。
その後、ドア建付治具を取り外した後、ドアをドアヒン
ジのドア側ヒンジ部に取り付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のドア
建付治具では、ドアヒンジをドア建付治具に固着した状
態で車体側にドアヒンジを装着することとしていたた
め、車体のヒンジピラー面の傾きに(XZ面、XY面)
バラツキがある場合、アッパドアヒンジまたはロアドア
ヒンジいずれか一方のヒンジをボルトで車体に締め付け
た時に、もう一方のヒンジとピラーヒンジ面に隙間が生
じ、もう一方のドアヒンジを締め付けると治具が撓み、
ドア取付側のヒンジ間のピッチの誤差が増大するという
問題があった。
【0006】また、従来のドア建付治具では、フロント
ドアとリアドアを車体に取り付ける場合においてもフロ
ントドア及びリアドアをそれぞれ別個に建て付けていた
ため、フロントドアとフロントピラー間及びリアドアと
センターピラー間の調整のほか、フロントドアとリアド
ア間の調整も必要となり、工程が複雑となっていた。
【0007】さらに、従来のドア建付治具では、ドア建
付治具を車体に拘束するために縦フレームのほぼ中央に
一箇所クランプを設け、ピラーを介して車体に位置決め
する方法を採っていたため、クランプ部の深さ(X方
向)寸法にバラツキがある場合、クランプ力にバラツキ
が生じ、弱すぎると拘束できなくなり、強すぎるとドア
建付治具が撓み、ドアヒンジの取付位置精度が悪くなる
という問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みなされたものであり、ドアの建付精度を向上させる
ドア建付方法及びドアヒンジ取付治具を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、請求項1記載の発明によれば、車体の前後方
向に位置決めされる横フレームと車体の上下方向に位置
決めされる縦フレームとを有する治具本体と、前記縦フ
レームに設けられ、アッパドアヒンジおよびロアドアヒ
ンジのそれぞれを装着する上下一対のヒンジセット部
と、前記治具本体に設けられ、車体に対して当該治具本
体を位置決めする第1基準ロケート部及び第2基準ロケ
ート部と、を有するドアヒンジ取付治具において、前記
ヒンジセット部は、前記アッパドアヒンジおよびロアド
アヒンジのドア側ヒンジ部を位置決めする上下各2本の
位置決めピンを有し、アッパドアヒンジの上側位置決め
ピン及びロアドアヒンジの下側位置決めピンは前記ドア
側ヒンジ部の取付孔に対し填め合わされ、アッパドアヒ
ンジの下側位置決めピン及びロアドアヒンジの上側位置
決めピンは前記ドア側ヒンジ部の取付孔に隙間をもって
挿入されることを特徴とするドアヒンジ取付治具が提供
される。
【0010】この請求項1記載のドアヒンジ取付治具で
は、ドアヒンジのドア側ヒンジ部をドアヒンジ取付治具
に装着するとき、アッパドアヒンジの上側位置決めピン
及びロアドアヒンジの下側位置決めピンはドア側ヒンジ
部の取付孔に対し填め合わせ、また、アッパドアヒンジ
の下側位置決めピン及びロアドアヒンジの上側位置決め
ピンはドア側ヒンジ部の取付孔に隙間をもって挿入す
る。
【0011】そして、第1及び第2基準ロケート部を車
体に設けられた基準孔に係合することにより、ドア建付
治具本体を車体に対し位置決めした後、ドアヒンジの車
体側ヒンジ部とヒンジピラー面を固定し、この車体側ヒ
ンジ部を車体に固定する。これによりドアヒンジが車体
に固定されるので、ドアヒンジ取付治具を取り外し、他
の治具を装着するなどしてドアをドアヒンジのドア側ヒ
ンジ部に固定する。以上で、ドアが車体に建て付けられ
る。
【0012】ドアヒンジ取付治具を用いてドアヒンジを
車体に取り付ける場合、車体のヒンジピラー面は、車体
の構成要素や組み立て時の工程数が多く、誤差が累積さ
れるため、その傾きにバラツキが不可避的に生じる。こ
のため、車体側ヒンジ部をピラーに固定する際に、ドア
側ヒンジ部はXZ面及びZY面上での回転を生じる。
【0013】しかしながら、本発明のドアヒンジ取付治
具においては、前述のように位置決めピンの一方が取付
孔に対し隙間をもって挿入されているため、XZ面での
回転はドアヒンジ自体が回転することによりドアヒンジ
取付治具に撓みを吸収できる。また、XY面上の回転は
ドアヒンジ自体が開閉することによりドアヒンジ取付治
具に撓みを生じさせることはない。
【0014】これにより、ドアヒンジ取付治具にドアヒ
ンジを固定していた場合に生じる縦フレームの撓みによ
るアッパドアヒンジおよびロアドアヒンジ間のピッチの
建付精度を改善することができる。
【0015】(2)上記目的を達成するために、請求項
2記載の発明によれば、車体の前後方向に位置決めされ
る横フレームと車体の上下方向に位置決めされる2つの
縦フレームとを有する治具本体と、前記縦フレームのそ
れぞれに設けられ、アッパドアヒンジおよびロアドアヒ
ンジのそれぞれを装着する上下一対のヒンジセット部
と、前記治具本体に設けられ、車体に対して当該治具本
体を位置決めする第1基準ロケート部及び第2基準ロケ
ート部と、を有するドアヒンジ取付治具において、前記
ヒンジセット部は、前記アッパドアヒンジおよびロアド
アヒンジのドア側ヒンジ部を位置決めする上下各2本の
位置決めピンを有し、アッパドアヒンジの上側位置決め
ピン及びロアドアヒンジの下側位置決めピンは前記ドア
側ヒンジ部の取付孔に対し填め合わされ、アッパドアヒ
ンジの下側位置決めピン及びロアドアヒンジの上側位置
決めピンは前記ドア側ヒンジ部の取付孔に隙間をもって
挿入されることを特徴とするドアヒンジ取付治具が提供
される。
【0016】本発明においては、請求項1記載の発明と
同様に、ドア取付側のドアヒンジ間のピッチの建付精度
を改善できるとともに、フロントドアとリアドアの両方
を車体に取り付ける場合における、フロントドアとフロ
ントピラー間、リアドアとセンターピラー間およびフロ
ントドアとリアドア間の調整を簡略化することができ
る。
【0017】すなわち、従来のドアヒンジ取付治具で
は、フロントドアとリアドア両方を車体に取り付ける場
合においても、フロントドア及びリアドアをそれぞれ別
個に建て付けていたため、フロントドアとフロントピラ
ー間及びリアドアとセンターピラー間の調整のほか、フ
ロントドアとリアドア間の調整も必要となり、工程が複
雑となっていた。
【0018】しかしながら、本発明によれば、前方の縦
フレームにフロントドア用ヒンジ部を、後方の縦フレー
ムにリアドア用ヒンジ部をそれぞれ装着することによ
り、ドアヒンジ取付治具内でフロントドアとリアドアの
ドアヒンジ間の相対位置が決定され、これによりリアド
アに対するフロントドア、または、フロントドアに対す
るリアドアの調整が不要となる。その結果、工程の簡略
化を図ることができる。
【0019】(3)上記発明におけるドアヒンジ取付治
具を車体に固定する方法については、特に限定されてな
いが、請求項3記載の発明のように、車体に固定するた
めのクランプを有し、前記クランプは、前記治具本体を
車体に位置決めした状態で、前記ドアヒンジの車体側ヒ
ンジ部が取り付けられたピラー面のほぼ裏側のピラー面
を押圧するよう設置さていることが好ましい。
【0020】本発明によれば、前記ドアヒンジの車体側
ヒンジ部が取り付けられたピラー面のほぼ裏側のピラー
面を押圧するため、縦フレームを上下2箇所のクランプ
により車体に固定することとなるが、従来のドアヒンジ
取付治具では2箇所で固定すると、前記不可避的に発生
するヒンジピラー面の傾きにより治具本体の撓みを増長
し、アッパドアヒンジおよびロアドアヒンジ間のピッチ
の誤差を増大させることとなった。
【0021】しかしながら、本発明の場合、ヒンジピラ
ー面が傾いていても、ドアヒンジ自体が回転、または、
開閉することによりヒンジピラー面の傾きに倣うため、
ドアヒンジ取付治具に撓みを生じさせることなく、2箇
所で十分な締付力をもって固定することができる。
【0022】(4)請求項3記載の発明では特に限定さ
れないが、請求項4記載の発明のように、前記クランプ
は、クランプ方向にクランプ軸を可動状態で付勢する弾
性体を有することが好ましい。
【0023】ドアヒンジ取付治具はクランプにより車体
に固定されるが、クランプにより押圧されるピラー面と
ドアヒンジの車体側ヒンジ部が取り付けられたピラー面
との間の寸法にはバラツキがあるため、前記クランプに
よる締付力は一定しない。
【0024】本発明によれば、上述のような寸法のバラ
ツキがあった場合においても、クランプ軸自体が寸法の
バラツキに対してクランプ方向に弾性的に変化するた
め、前記寸法のバラツキによる締付力の変動を低減する
ことができる。
【0025】(5)上記発明においては特に限定されな
いが、請求項5記載の発明では、前記第1基準ロケート
部および第2基準ロケート部の一方は、フロントピラー
に設けられた基準孔に係合され、他方はセンターピラー
に設けられた基準孔に係合される。
【0026】一般的にドアの建付は、リヤフェンダを基
準にリヤドア、フロントドア、フロントフェンダという
順で位置合わせを行うので、後方から取付けるという工
順になる。
【0027】しかし、車体側面が前方部とリヤフェンダ
部に分割されている場合においては、両者を結合した
際、各々の部材のバラツキのほか、接合によるバラツキ
も発生する。
【0028】このような場合においても、車体側面及び
ルーフによって構成されるドア取付開口部に対する隙
が、YZ平面で上下左右ほぼ均等になるように取り付け
るためには、フロントドアもリヤドアも車体側面全体に
対して位置出しすることが望ましい。
【0029】この点、本発明においては、前記第1基準
ロケート部および第2基準ロケート部の一方はフロント
ピラーに設けられた基準孔に係合され、他方はセンタピ
ラーに設けられた基準孔に係合されるため、フロントピ
ラーまたはリアピラーいずれをも基準として位置出しす
ることができる。
【0030】(6)上記発明においては特に限定されて
いないが、請求項6記載の発明では、前記第1基準ロケ
ート部および第2基準ロケート部の一方はフロントピラ
ーに設けられた基準孔に係合され、他方はリアフェンダ
に設けられた基準孔に係合される。
【0031】前述のように、フロントドアおよびリアド
アは通常リアフェンダを基準として後方より位置決めさ
れる。本発明によれば、フロントドアとリアドアを同時
に取り付けるときの一方の基準孔としてリアフェンダ上
の基準孔を用いるため、通常2回に分けて行われるリア
フェンダに対するリアドア、リアドアに対するフロント
ドアの調整が1回で行うことができ、工程の簡素化を図
ることができる。
【0032】また、基準孔の径には通常一定の余裕代
(遊び)が設けられているが、基準孔をリアフェンダと
フロントピラーに設けることにより、センタピラーに基
準孔を設けた場合に比べて、基準孔間の間隔を広く取る
ことができ、前記基準孔の径の遊びにより生じるYZ面
上のバラツキを低減できる。
【0033】(7)上記目的を達成するために、請求項
7記載の発明によれば、アッパドアヒンジおよびロアド
アヒンジの車体側ヒンジ部をそれぞれ車体に取り付けた
後、ドアを前記それぞれのドアヒンジのドア側ヒンジ部
に取り付けるドア建付方法において、前記アッパドアヒ
ンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔及び前記ロアドア
ヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付孔の位置を前記車
体に対して固定しながら、前記アッパドアヒンジのドア
側ヒンジ部の下側の取付孔及び前記ロアドアヒンジのド
ア側ヒンジ部の上側の取付孔を前記車体に対する建付調
整用孔として建て付けることを特徴とするドア建付方法
が提供される。
【0034】この請求項7記載のドア建付方法では、ア
ッパドアヒンジおよびロアドアヒンジの車体側ヒンジ部
をそれぞれ車体に取り付けた後、ドアを前記それぞれの
ドアヒンジのドア側ヒンジ部に取り付ける。
【0035】この場合、車体は、構成要素や組み立て時
の工程数が多く誤差が累積されるため、その傾きにバラ
ツキが不可避的に生じる。このため、車体側ヒンジ部を
車体に固着する際に、ドア側ヒンジ部はXZ面上及びZ
Y面上での回転を生じる。
【0036】本件ドア建付方法においては、前述のよう
に取付孔の一方が前記車体に対する建付調整孔とされて
いるため、XZ面での回転はドアヒンジ自体が回転する
ことにより、また、XY面上の回転はドアヒンジ自体が
開閉することによりドア建付精度を改善することができ
る。
【0037】(8)上記目的を達成するために、請求項
8記載の発明によれば、フロントドアおよびリヤドアそ
れぞれのアッパドアヒンジおよびロアドアヒンジの車体
側ヒンジ部をそれぞれ車体に固定した後に、前記フロン
トドアおよび前記リヤドアを前記それぞれのドアヒンジ
のドア側ヒンジ部に取り付けるドア建付方法において、
前記アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔
及び前記ロアドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付
孔の位置を前記車体に対して固定しながら、前記アッパ
ドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付孔及び前記ロ
アドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔を前記車
体に対する建付調整用孔として建て付けることを特徴と
するドア建付方法が提供される。
【0038】本発明においては、前記請求項7記載の発
明と同様に、ドア建付精度を改善できるとともに、前記
アッパドアヒンジの下側の取付孔及び前記ロアドアヒン
ジの上側の取付孔を前記車体に対する建付調整用孔とし
て用いることにより、フロントドアとフロントピラー
間、リアドアとセンターピラー間およびフロントドアと
リアドア間の調整を容易に行うことができる。これによ
り、工程の簡略化を図ることができる。
【0039】(9)上記発明においては、前記アッパド
アヒンジの上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジの下側
の取付孔の位置を前記車体に対して固定する方法につい
ては、特に限定されないが、請求項9記載の発明のよう
に、前記ドアヒンジの車体側ヒンジ部が取り付けられた
ピラー面のほぼ裏側のピラー面を押圧して固定すること
が好ましい。
【0040】本発明によれば、前記ドアヒンジの車体側
ヒンジ部が取り付けられたピラー面のほぼ裏側のピラー
面を押圧するため、十分な押圧力をもって固定すること
ができる。
【0041】(10)請求項9記載の発明では特に限定
されないが、請求項10記載の発明のように、前記押圧
力は前記押圧方向に対して可動状態で弾性付勢すること
が好ましい。
【0042】前記アッパドアヒンジの上側の取付孔及び
前記ロアドアヒンジの下側の取付孔は押圧されることに
より車体に固定されるが、押圧されるピラー面とドアヒ
ンジの車体側ヒンジ部が取り付けられたピラー面との間
の寸法にはバラツキがあるため、押圧力は一定しない。
【0043】しかしながら、本発明によれば、上述のよ
うな寸法のバラツキがあった場合においても、前記押圧
力がが寸法のバラツキに対して前記押圧方向に弾性的に
変化するため前記寸法のバラツキによる押圧力の変動を
低減することができる。
【0044】(11)上記発明においては特に限定され
ないが、請求項11記載の発明では、前記アッパドアヒ
ンジの上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジの下側の取
付孔の位置を前記車体に対して固定する際に、フロント
ピラーおよびセンターピラーを車体の基準とする。
【0045】一般的にドアの建付は、リヤフェンダを基
準にリヤドア、フロントドア、フロントフェンダという
順で位置合わせを行うので、後方から取付けるという工
順になる。
【0046】しかし、車体側面が前方部とリヤフェンダ
部に分割されている場合においては、両者を結合した
際、各々の部材のバラツキのほか、接合によるバラツキ
も発生する。
【0047】このような場合においても、車体側面及び
ルーフによって構成されるドア取付開口部に対する隙
が、YZ平面で上下左右ほぼ均等になるように取り付け
るためには、フロントドアもリヤドアも車体側面全体に
対して位置出しすることが望ましい。
【0048】この点、本発明は、前記アッパドアヒンジ
の上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジの下側の取付孔
の位置を前記車体に対して固定する際に、フロントピラ
ーおよびセンターピラーを車体の基準とするため、フロ
ントピラーまたはリアピラーいずれをも基準として位置
出しすることができる。
【0049】(12)上記発明においては特に限定され
ないが、請求項12記載の発明では、前記アッパドアヒ
ンジの上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジの下側の取
付孔の位置を前記車体に対して固定する際に、フロント
ピラーおよびリヤフェンダを車体の基準とする。
【0050】前述のようにフロントドアおよびリアドア
は通常リアフェンダを基準として後方より位置決めされ
る。本発明によれば、一方の基準孔としてリアフェンダ
上の基準孔を用いるため、リアフェンダに対するリアド
ア、リアドアに対するフロントドアの調整を簡素化する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】(1)請求項1記載のドアヒンジ取付治
具によれば、位置決めピンの一方が取付孔に対し隙間を
もって挿入されているため、XZ面での回転はドアヒン
ジ自体が回転することによりドアヒンジ取付治具に撓み
を生じさせず、また、XY面上の回転はドアヒンジ自体
が開閉することによりドアヒンジ取付治具に撓みを生じ
させることはない。
【0052】これにより、ドアヒンジ取付治具にドアヒ
ンジを固着させていた場合に生じる縦フレームの撓みに
よるアッパドアヒンジおよびロアドアヒンジ間のピッチ
の建付精度を改善することができる。
【0053】(2)請求項2記載のドアヒンジ取付治具
によれば、前方の縦フレームにフロントドア用ヒンジ部
を、後方の縦フレームにリアドア用ヒンジ部を装着する
ことにより、ドアヒンジ取付治具内でフロントドアとリ
アドアのドアヒンジ間の相対位置が決定されるためリア
ドアに対するフロントドア、または、フロントドアに対
するリアドアの調整が不要となる。これにより、工程の
簡略化を図ることができる。
【0054】(3)請求項3記載の発明によれば、ヒン
ジピラー面が傾いていても、ドアヒンジ自体が回転、ま
たは、開閉することによりヒンジピラー面の傾きに倣う
ため、ドアヒンジ取付治具に撓みを生じさせることな
く、2箇所で十分な締付力をもって固定することができ
る。
【0055】(4)請求項4記載の発明によれば、上述
のような寸法のバラツキがあった場合においても、クラ
ンプ軸自体が寸法のバラツキに対してクランプ方向に弾
性的に変化するため前記寸法のバラツキによる締付力の
変動を低減することができる。
【0056】(5)請求項5記載の発明によれば、第1
基準ロケート部および第2基準ロケート部の一方はフロ
ントピラーに設けられた基準孔に係合され、他方はリヤ
フェンダに設けられた基準孔に係合されるため、フロン
トピラーまたはリアピラーいずれをも基準として位置出
しすることができる。
【0057】(6)請求項6記載の発明によれば、フロ
ントドアとリアドアを同時に取り付けるときの一方の基
準孔としてリアフェンダ上の基準孔を用いるため、通常
2回に分けて行われるリアフェンダに対するリアドア、
リアドアに対するフロントドアの調整が1回で行うこと
ができ工程の簡素化を図ることができる。
【0058】また、基準孔の径には通常一定の遊びが設
けられているが、基準孔をリアフェンダとフロントピラ
ーに設けているため、センタピラーに基準孔を設けた場
合に比べて、基準孔間の間隔を広く取ることができ、前
記基準孔の径の遊びにより生じるYZ面上のバラツキを
低減できる。
【0059】(7)請求項7記載の発明によれば、取付
孔の一方が前記車体に対する建付調整孔とされているた
め、XZ面での回転はドアヒンジ自体が回転することに
より、また、XY面上の回転はドアヒンジ自体が開閉す
ることによりドア建付精度を改善することができる。
【0060】(8)請求項8記載の発明によれば、請求
項7記載の発明と同様にドア建付精度を改善できるとと
もに、前記アッパドアヒンジの下側の取付孔及び前記ロ
アドアヒンジの上側の取付孔を前記車体に対する建付調
整用孔として用いることにより、フロントドアとフロン
トピラー間、リアドアとセンターピラー間およびフロン
トドアとリアドア間の調整を容易に行うことができる。
これにより、工程の簡略化を図ることができる。
【0061】(9)請求項9記載の発明によれば、前記
ドアヒンジの車体側ヒンジ部が取り付けられたピラー面
のほぼ裏側のピラー面を押圧するため、十分な押圧力を
もって固定することができる。
【0062】(10)請求項10記載の発明によれば、
押圧されるピラー面とドアヒンジの車体側ヒンジ部が取
り付けられたピラー面との間の寸法のバラツキがあった
場合においても、前記押圧力がが寸法のバラツキに対し
て前記押圧方向に弾性的に変化するため前記寸法のバラ
ツキによる押圧力の変動を低減することができる。
【0063】(11)請求項11記載の発明によれば、
前記アッパドアヒンジの上側の取付孔及び前記ロアドア
ヒンジの下側の取付孔の位置を前記車体に対して固定す
る際に、フロントピラーおよびセンターピラーを車体の
基準とするため、フロントピラーまたはリアピラーいず
れをも基準として位置出しすることができる。
【0064】(12)請求項12記載の発明によれば、
一方の基準孔としてリアフェンダ上の基準孔を用いるた
め、リアフェンダに対するリアドア、リアドアに対する
フロントドアの調整を簡素化することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本件発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0066】第1実施形態 図1(A)(B)は第1実施形態のドアヒンジ取付治具
の正面図および平面図、図2は本発明の第1実施形態で
あるフロントピラーおよびセンターピラーに基準孔を設
けてドアヒンジ取付治具を車体に装着した状態の側面
図、図3(A)(B)はドアヒンジ取付治具を用いてア
ッパドアヒンジをピラーに装着した状態の平面図および
側面図、図4は本発明のクランプを用いてドアヒンジ取
付治具をピラーに固定した状態の平面図、図5は本発明
のクランプ方向にクランプ軸を可動状態で付勢する弾性
体を有するクランプの詳細図である。
【0067】本例では、ドアヒンジHU,HLを介して
車体Bにドア(不図示)を建て付けるにあたり、以下に
説明する治具を用いてドアヒンジHU,HLを車体Bに
取り付け、このドアヒンジが取り付けられた車体Bにド
アを建て付ける方法が採用されている。これは以下の理
由による。
【0068】すなわち、車体側はボディサイドアウタ、
ヒンジブレース、ダッシュロア等々、構成部品が多く、
また組立工程数も多いので、誤差が累積され、ドアヒン
ジが取り付けられるピラー面の傾きを抑制することは現
実的には無理である。したがって、ピラー面が傾いたま
まドアヒンジを取り付けると、ピラー面とドアヒンジと
の間に隙間が存在する状態で締め付けられることにな
り、ドアもしくはドアヒンジが弾性変形を起こし、内部
応力が残留した状態で塗装工程および部品組付工程へ送
られる。ここで、何らかの理由によりドアを取り外して
しまうと残留内部応力が開放され、再建付が困難とな
る。
【0069】そこで、本実施形態では、先にドアヒンジ
を車体に取り付け、次にドアを建て付ける工程が採用さ
れている。そして、ドアヒンジを車体に取り付ける際
は、車体に対して部品数も工程数も少なく、したがって
組み付け精度が比較的確保し易いドアのヒンジ面を基準
として取り付けることで、上述した車体側の精度不良を
吸収することができ、後工程でドアを取り外しても再建
付する際に精度良くドアを建て付けることができる。
【0070】本実施形態のドアヒンジ取付治具100
は、図1に示すように、車体Bの前後方向に位置決めさ
れる横フレーム1と、車体の上下方向に位置決めされる
縦フレーム2とを有し、縦フレーム2には、上下一対の
ヒンジセット部3a,3bが、また、治具本体前部には
第1基準ロケート部4が、治具本体後部には第2基準ロ
ケート部5が、それぞれ取り付けられている。さらに、
本実施形態においては、治具本体1を車体Bに固定する
ためのクランプ7が治具本体の前部に上下2個、後部に
1個、それぞれ設けられている。
【0071】図2に示すように、ドアヒンジ取付治具1
00は、フロントピラーP1に設けられた基準孔PP1
に第1ロケート部4を、センターピラーP2に設けられ
た基準孔PP2に第2基準ロケート部5を係合すること
により車体Bに対して位置決めされる。
【0072】このようにして位置決めされたドアヒンジ
取付治具100を、クランプ7によりフロントピラーP
1およびセンタピラーP2に押圧して固定した後、アッ
パドアヒンジHUおよびロアドアヒンジHLのドア側ヒ
ンジ部HU1,HL1をヒンジセット部3a,3bに装
着し、これらアッパドアヒンジHUおよびロアドアヒン
ジHLの車体側ヒンジ部HU2,HL2をボルトにより
車体Bに締め付ける。そしてドアヒンジ取付治具100
を車体Bから取り外し、図外のドアをドア側ヒンジ部H
U1,HL1にボルト締めすることで、ドアの建付を完
了する。
【0073】図3は、本実施形態のドアヒンジ取付治具
100を用いてアッパドアヒンジHUをフロントピラー
P1に装着した状態を示している。アッパドアヒンジH
Uは、ボルトによりピラーP1に締め付けられるが、こ
の際不可避的に発生する誤差によりヒンジピラー面Mは
傾きを有することがある。このため、固定されるアッパ
ドアヒンジHU自体もXZ面上およびXY面上での回転
を生じる。
【0074】本実施形態においては、アッパドアヒンジ
HUのドア側ヒンジ部HU1の上側位置決めピン6a
は、ドア側ヒンジ部HU1の取付孔に対して填め合わさ
れており、アッパドアヒンジHUの下側位置決めピン6
bはドア側ヒンジ部HU1の取付孔に対して隙間をもっ
て挿入されている。このため、図3(B)に示されるよ
うに、XZ面上での回転に対してはアッパドアヒンジH
Uは、上側位置決めピン6aを中心とした方向Rに回転
可能であり、これにより前記XZ面上での誤差を吸収す
ることができる。
【0075】また、XY面上での誤差に対しては、図3
(A)に示されるようにアッパドアヒンジ自体の開閉を
調整することにより対応することが可能である。
【0076】以上、アッパドアヒンジHUを例として説
明したが、ロアドアヒンジHLにおいても、ドア側ヒン
ジ部HL1の下側位置決めピン6をドア側ヒンジ部HL
1の取付孔に対して填め合わせ、上側位置決めピン6は
ドア側ヒンジ部HL1の取付孔に対して隙間をもって挿
入することにより、上記効果と同様の効果を奏する。
【0077】これにより、縦フレーム2はヒンジピラー
面Mに不可避的に発生する傾きによる撓みを生じさせる
ことがなく、撓みによるアッパドアヒンジHUおよびロ
アドアヒンジHL間のピッチL(図1参照)の誤差も解
消することができる。
【0078】ちなみに、図4はクランプ7を用いてドア
ヒンジ取付治具100をピラーPに固定した状態を示
す。本実施形態においては、クランプ7は、治具本体を
車体Bに位置決めした状態で、ドアヒンジHLの車体側
ヒンジ部が取り付けられたピラー面のほぼ裏側のピラー
面Nを押圧するよう設置さている。
【0079】本実施形態によれば、ドアヒンジHUの車
体側ヒンジ部HU2が取り付けられたピラー面Mのほぼ
裏側のピラー面Nを押圧するため、縦フレーム2を上下
2箇所のクランプ7により車体Bに固定しているが、従
前のドアヒンジ取付治具では2箇所で固定すると、前記
不可避的に発生するヒンジピラー面Mの傾きにより治具
本体の撓みを増長し、アッパおよびロアヒンジHU,H
L間のピッチLの誤差を増大させることとなった。
【0080】しかしながら本実施形態の場合、ヒンジピ
ラー面Mが傾いていても、ドアヒンジHU自体が回転、
または、開閉することによりヒンジピラー面Mの傾きに
倣うため、ドアヒンジ取付治具100に撓みを生じさせ
ることなく、2箇所で十分な締付力をもって固定するこ
とができる。
【0081】図5は、クランプ7の他の実施形態を示す
図であり、クランプ軸方向Kにクランプ軸8を可動状態
で付勢する弾性体9を有するクランプ7を示している。
【0082】本実施形態においては、クランプ軸8はク
ランプ7に対して固定されておらず、弾性体9を設ける
ことによりクランプ軸8はクランプ方向Kに動くことが
できる。ドアヒンジ取付治具100はクランプ7により
車体Bに固定されるが、クランプ7により押圧されるピ
ラー面Nとドアヒンジの車体側ヒンジ部HU2が取り付
けられたピラー面Mとの間のクランプ部寸法Cにはバラ
ツキがあるため、クランプ7による締付力は一定しな
い。
【0083】しかしながら、本実施形態によれば、クラ
ンプ軸8自体がクランプ部寸法Cのバラツキに対してク
ランプ軸方向Kに弾性的に変化するため、クランプ部寸
法Cのバラツキによる締付力の変動を低減することがで
きる。
【0084】第2実施形態 図6(A)(B)は第2実施形態のドアヒンジ取付治具
の正面図および平面図、図7は本発明の第2実施形態で
あるフロントピラーおよびリアフェンダに基準孔を設け
て本件ドアヒンジ取付治具を車体に装着した状態の側面
図である。
【0085】図6に示すように、本実施形態のドアヒン
ジ取付治具100は、車体Bの前後方向に位置決めされ
る横フレーム1と車体の上下方向に位置決めされる2つ
の縦フレーム2a,2bを有し、縦フレーム2a,2b
には、それぞれ上下一対のヒンジセット部3a,3b
が、また、治具本体前部には第1基準ロケート部4が、
治具本体後部には第2基準ロケート部5が、それぞれ取
り付けられている。さらに、本実施形態においては、治
具本体を車体Bに固定するためのクランプ7が、治具本
体の前部および中央部に上下2個、後部に1個設けられ
ている。
【0086】図7に示すように、ドアヒンジ取付治具1
00は、フロントピラーP1に設けられた基準孔PP1
に第1ロケート部4を、リアフェンダFに設けられた基
準孔PPFに第2基準ロケート部5を、それぞれ係合さ
せることにより車体Bに対して位置決めされる。
【0087】このようにして位置決めされたドアヒンジ
取付治具100を、クランプ7によりフロントピラーP
1、センタピラーP2およびリアフェンダFに押圧しこ
てした後、フロントドアおよびリアドアそれぞれのアッ
パドアヒンジHUおよびロアドアヒンジHLのドア側ヒ
ンジ部HU1,HL1をヒンジセット部3a,3bに装
着し、フロントドアおよびリアドアそれぞれのアッパド
アヒンジHUおよびロアドアヒンジHLの車体側ヒンジ
部HU2,HL2をボルトにより車体Bに締め付ける。
そして、ドアヒンジ取付治具100を車体Bから取り外
し、フロントドアおよびリアドアをドア側ヒンジ部HU
1,HL1にボルト締めすることで、ドアの建付を完了
する。
【0088】本実施形態においては、フロントドアとリ
アドアを同時に建付るため、建付工程を簡素化できる。
すなわち、本実施形態では、ドアヒンジ取付治具100
内においてフロントドアとリアドアのドアヒンジHU,
HLの相対位置を決定した後、第2基準ロケート部5を
リヤフェンダFに設けられた基準孔PPFに係合させ、
リヤフェンダFを基準に車体Bに対するリヤドア、フロ
ントドアの位置合わせを行う。このため、通常2回に分
けて行われるリアフェンダFに対するリアドア、リアド
アに対するフロントドアの調整をドアヒンジ取付治具1
00内で1回で行うことができる。
【0089】また、基準孔の径には通常一定の遊びが設
けられているが、基準孔をリアフェンダFとフロントピ
ラーP1に設けているため、センタピラーP2に基準孔
を設けた場合に比べて、基準孔間の間隔を広く取ること
ができ、基準孔の径の遊びより生じるYZ面上のバラツ
キを低減できる。
【0090】また、本実施形態においても、第1実施形
態と同様に、アッパドアヒンジHUの上側位置決めピン
6及びロアドアヒンジHLの下側位置決めピン6はドア
側ヒンジ部の取付孔に対し填め合わされ、アッパドアヒ
ンジHUの下側位置決めピン6及びロアドアヒンジHL
の上側位置決めピン6は前記ドア側ヒンジ部の取付孔に
隙間をもって挿入されるため、ドアヒンジ取付治具10
0は、ピラーヒンジ面Mの傾きによる撓みを生じること
なく、撓みによるアッパドアヒンジHUおよびロアドア
ヒンジHL間のピッチL(図6参照)の誤差も解消する
ことができる。
【0091】さらに、図3および4に示すようなクラン
プ7を用いて、第1実施形態と同様の効果を発現するこ
とができる。
【0092】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアヒンジ取付治具の第1実施形態を
示す(A)正面図および(B)平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るドアヒンジ取付治
具を車体に装着した状態を示す側面図である。
【図3】本発明のドアヒンジ取付治具を用いてアッパド
アヒンジをピラーに装着した状態を示す(A)平面図お
よび(B)側面図である。
【図4】本発明に係るクランプを用いてドアヒンジ取付
治具をピラーに固定した状態を示す平面図である。
【図5】本発明に係るクランプの他の実施形態を示す平
面図である。
【図6】本発明のドアヒンジ取付治具の第2実施形態を
示す(A)正面図および(B)平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るドアヒンジ取付治
具を車体に装着した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
B…車体 P…ピラー P1…フロントピラー P2…センタピラー F…リアフェンダ HU…アッパドアヒンジ HL…ロアドアヒンジ HU1,HL1…ドア側ヒンジ部 HU2,HL2…車体側ヒンジ部 M…ヒンジピラー面 N…クランプにより押圧されるピラー面 R…位置決めピンを中心とする回転方向 K…クランプ軸方向 L…アッパドアヒンジおよびロアドアヒンジ間のピッチ C…クランプ部寸法 1…横フレーム 2…縦フレーム 3a…上部ヒンジセット部 3b…下部ヒンジセット部 4…第1基準ロケート部 5…第2基準ロケート部 6a…上部位置決めピン 6b…下部位置決めピン 7a…前部クランプ 7b…中央部クランプ 7c…後部クランプ 8…クランプ軸 9…弾性体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の前後方向に位置決めされる横フレー
    ムと車体の上下方向に位置決めされる縦フレームとを有
    する治具本体と、 前記縦フレームに設けられ、アッパドアヒンジおよびロ
    アドアヒンジのそれぞれを装着する上下一対のヒンジセ
    ット部と、 前記治具本体に設けられ、車体に対して当該治具本体を
    位置決めする第1基準ロケート部及び第2基準ロケート
    部と、を有するドアヒンジ取付治具において、 前記ヒンジセット部は、前記アッパドアヒンジおよびロ
    アドアヒンジのドア側ヒンジ部を位置決めする上下各2
    本の位置決めピンを有し、アッパドアヒンジの上側位置
    決めピン及びロアドアヒンジの下側位置決めピンは前記
    ドア側ヒンジ部の取付孔に対し填め合わされ、アッパド
    アヒンジの下側位置決めピン及びロアドアヒンジの上側
    位置決めピンは前記ドア側ヒンジ部の取付孔に隙間をも
    って挿入されることを特徴とするドアヒンジ取付治具。
  2. 【請求項2】車体の前後方向に位置決めされる横フレー
    ムと車体の上下方向に位置決めされる2つの縦フレーム
    とを有する治具本体と、 前記縦フレームのそれぞれに設けられ、アッパドアヒン
    ジおよびロアドアヒンジのそれぞれを装着する上下一対
    のヒンジセット部と、 前記治具本体に設けられ、車体に対して当該治具本体を
    位置決めする第1基準ロケート部及び第2基準ロケート
    部と、を有するドアヒンジ取付治具において、 前記ヒンジセット部は、前記アッパドアヒンジおよびロ
    アドアヒンジのドア側ヒンジ部を位置決めする上下各2
    本の位置決めピンを有し、アッパドアヒンジの上側位置
    決めピン及びロアドアヒンジの下側位置決めピンは前記
    ドア側ヒンジ部の取付孔に対し填め合わされ、アッパド
    アヒンジの下側位置決めピン及びロアドアヒンジの上側
    位置決めピンは前記ドア側ヒンジ部の取付孔に隙間をも
    って挿入されることを特徴とするドアヒンジ取付治具。
  3. 【請求項3】前記治具本体を車体に固定するクランプを
    有し、前記クランプは、前記治具本体を車体に位置決め
    した状態で、前記ドアヒンジの車体側ヒンジ部が取り付
    けられたピラー面のほぼ裏側のピラー面を押圧する請求
    項1または2記載のドアヒンジ取付治具。
  4. 【請求項4】前記クランプは、クランプ方向にクランプ
    軸を可動状態で付勢する弾性体を有する請求項3記載の
    ドアヒンジ取付治具。
  5. 【請求項5】前記第1基準ロケート部および第2基準ロ
    ケート部の一方はフロントピラーに設けられた基準孔に
    係合され、他方はセンターピラーに設けられた基準孔に
    係合される請求項1、3,4記載のドアヒンジ取付治
    具。
  6. 【請求項6】前記第1基準ロケート部および第2基準ロ
    ケート部の一方はフロントピラーに設けられた基準孔に
    係合され、他方はリヤフェンダに設けられた基準孔に係
    合される請求項2〜4記載のドアヒンジ取付治具。
  7. 【請求項7】アッパドアヒンジおよびロアドアヒンジの
    車体側ヒンジ部をそれぞれ車体に取り付けた後、ドアを
    前記それぞれのドアヒンジのドア側ヒンジ部に取り付け
    るドア建付方法において、 前記アッパドアヒンジおよびロアドアヒンジの車体側ヒ
    ンジ部をそれぞれ車体に取り付けるに際し、 前記アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔
    及び前記ロアドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付
    孔の位置を前記車体に対して固定しながら、前記アッパ
    ドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付孔及び前記ロ
    アドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔を前記車
    体に対する建付調整用孔とすることを特徴とするドア建
    付方法。
  8. 【請求項8】フロントドアおよびリヤドアそれぞれのア
    ッパドアヒンジおよびロアドアヒンジの車体側ヒンジ部
    をそれぞれ車体に取り付けた後、前記フロントドアおよ
    び前記リヤドアを前記それぞれのドアヒンジのドア側ヒ
    ンジ部に取り付けるドア建付方法において、 フロントドアおよびリヤドアそれぞれのアッパドアヒン
    ジおよびロアドアヒンジの車体側ヒンジ部をそれぞれ車
    体に取り付けるに際し、 前記アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔
    及び前記ロアドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付
    孔の位置を前記車体に対して固定しながら、前記アッパ
    ドアヒンジのドア側ヒンジ部の下側の取付孔及び前記ロ
    アドアヒンジのドア側ヒンジ部の上側の取付孔を前記車
    体に対する建付調整用孔として建て付けることを特徴と
    するドア建付方法。
  9. 【請求項9】前記アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部の
    上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジのドア側ヒンジ部
    の下側の取付孔の位置を前記車体に対して固定する際
    に、前記ドアヒンジの車体側ヒンジ部が取り付けられた
    ピラー面のほぼ裏側のピラー面を押圧して固定する請求
    項7または8記載のドア建付方法。
  10. 【請求項10】前記押圧方向に対して可動状態で弾性付
    勢する請求項9記載のドア建付方法。
  11. 【請求項11】前記アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部
    の上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジのドア側ヒンジ
    部の下側の取付孔の位置を前記車体に対して固定する際
    に、フロントピラーおよびセンターピラーを車体の基準
    とする請求項7、9,10記載のドア建付方法。
  12. 【請求項12】前記アッパドアヒンジのドア側ヒンジ部
    の上側の取付孔及び前記ロアドアヒンジのドア側ヒンジ
    部の下側の取付孔の位置を前記車体に対して固定する際
    に、フロントピラーおよびリヤフェンダを車体の基準と
    する請求項8〜10記載のドア建付方法。
JP2000194667A 2000-06-28 2000-06-28 自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法 Expired - Fee Related JP3767335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194667A JP3767335B2 (ja) 2000-06-28 2000-06-28 自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194667A JP3767335B2 (ja) 2000-06-28 2000-06-28 自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002012175A true JP2002012175A (ja) 2002-01-15
JP3767335B2 JP3767335B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=18693455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000194667A Expired - Fee Related JP3767335B2 (ja) 2000-06-28 2000-06-28 自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3767335B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2396850A (en) * 2003-01-06 2004-07-07 Visioneering Uk Ltd Alignment device and method of manufacture
JP2007186146A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Mitsubishi Motors Corp ドア取付用位置決め治具
CN102513759A (zh) * 2011-12-09 2012-06-27 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种附着式车门安装工具
CN108818361A (zh) * 2018-09-04 2018-11-16 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种钢铰链定位装置
CN114852221A (zh) * 2022-05-09 2022-08-05 中国第一汽车股份有限公司 一种白车身车门调整方法
CN115213689A (zh) * 2022-06-23 2022-10-21 长恩精机(长兴)有限公司 一种汽车零件加工生产线
WO2024075904A1 (ko) * 2022-10-04 2024-04-11 현대자동차주식회사 모빌리티용 차체 부품 정렬 장치 및 모빌리티용 차체 부품 장착 시스템 및 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6036776B2 (ja) 2014-09-22 2016-11-30 トヨタ自動車株式会社 車両用樹脂バックドアの組付方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2396850A (en) * 2003-01-06 2004-07-07 Visioneering Uk Ltd Alignment device and method of manufacture
GB2396850B (en) * 2003-01-06 2006-03-15 Visioneering Uk Ltd Alignment device and method
JP2007186146A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Mitsubishi Motors Corp ドア取付用位置決め治具
JP4622867B2 (ja) * 2006-01-16 2011-02-02 三菱自動車工業株式会社 ドア取付用位置決め治具
CN102513759A (zh) * 2011-12-09 2012-06-27 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种附着式车门安装工具
CN108818361A (zh) * 2018-09-04 2018-11-16 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种钢铰链定位装置
CN114852221A (zh) * 2022-05-09 2022-08-05 中国第一汽车股份有限公司 一种白车身车门调整方法
CN114852221B (zh) * 2022-05-09 2023-11-10 中国第一汽车股份有限公司 一种白车身车门调整方法
CN115213689A (zh) * 2022-06-23 2022-10-21 长恩精机(长兴)有限公司 一种汽车零件加工生产线
WO2024075904A1 (ko) * 2022-10-04 2024-04-11 현대자동차주식회사 모빌리티용 차체 부품 정렬 장치 및 모빌리티용 차체 부품 장착 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3767335B2 (ja) 2006-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3747811B2 (ja) フロントエンドモジュールの組み付け方法
JP3915559B2 (ja) 自動車のヘッドランプ取付構造
JP3891007B2 (ja) 自動車の車体前部構造及び車体前部の組付方法
US6711800B2 (en) Method and apparatus for attaching a body panel to an automotive vehicle frame
JP3767335B2 (ja) 自動車のドアヒンジ取付治具及びドア建付方法
US20070080520A1 (en) Apparatus for mounting driver-side airbag module in vehicle
CN210388977U (zh) 一种前机盖锁安装调整工装
JP2738177B2 (ja) 自動車用ドア建付け方法
JP3280134B2 (ja) 自動車のフードヒンジ取付構造
JP2003095011A (ja) 自動車のフロントエンドモジュール製造方法およびフロントエンドモジュール組付方法
JP3852313B2 (ja) バックドア用ヒンジ
JP3528900B2 (ja) 自動車のランプ取付装置
KR100568141B1 (ko) 프론트 엔드 모듈 조립용 지그
JPH052773Y2 (ja)
JP2577678Y2 (ja) ライセンスプレート取付構造
JP6046420B2 (ja) 車両ドアヒンジ構造
JP3582620B2 (ja) クォータガラス取付構造
JPH0646732Y2 (ja) 自動車用ドアのロック部材取付構造
JP2002362421A (ja) トランクリッドヒンジおよびその取付構造ならびに取付方法
JPH0751981Y2 (ja) ゲート保持具及びこれを用いたヒンジ装置
JP2650496B2 (ja) ドアガラスの建付調整装置
JP3173886B2 (ja) 自動車のドア構造及び組立方法
JP2994835B2 (ja) インストルメントパネルの組付け方法
JP2003300485A (ja) ステアリングメンバ取付構造
JP2001163084A (ja) インストルメントパネル取り付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060123

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees