JP2002009852A - クロック再生回路 - Google Patents

クロック再生回路

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JP2002009852A JP2000184138A JP2000184138A JP2002009852A JP 2002009852 A JP2002009852 A JP 2002009852A JP 2000184138 A JP2000184138 A JP 2000184138A JP 2000184138 A JP2000184138 A JP 2000184138A JP 2002009852 A JP2002009852 A JP 2002009852A
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/027Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information extracting the synchronising or clock signal from the received signal spectrum, e.g. by using a resonant or bandpass circuit
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0008Synchronisation information channels, e.g. clock distribution lines

Abstract

(57)【要約】 【課題】 VSB変調方式を用いたDTVのクロック再
生回路において、毎シンボルごとに位相誤差検出を行
い、クロック再生の高速追従性を確保すること。 【解決手段】 第1のBPF8a及び第2のBPF8b
は、ベースバンドに変換されたVSB信号の同相成分と
直交成分からパイロット信号を含むfs/2の帯域信号
を取り出し、第1のLPF9a及び第2のLPF9bは
パイロット信号を取り出す。複素除算器10はBPF8
a,8bの出力をLPF9a,9bの出力で複素除算す
る。第3のBPF11a及び第4のBPF11bは、除
算結果からfs/2の信号を抽出する。複素乗算器12
はfs/2の信号を二乗してfsの信号に変換する。位
相誤差検出器14は、受信VSBのシンボルクロック
と、受信器の基準クロックとの位相誤差を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にVSB復調方
式を用いたディジタルテレビジョン放送において、受信
装置に設けられるクロック再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクロック再生回路としては、例え
ば“VSB modulation used for terrestrial and cable
broadcasts, IEEE Trans. Consumer Electronics,Vol.
41,No.3,pp.367-381,Aug.1995.”に記載されたものが知
られている。
【0003】図11に、上記従来のクロック再生回路の
構成を示す。このクロック再生回路において、A/D変
換器25はベースバンドに変換されたVSB信号を入力
し、同期クロックを用いてデジタルデータに変換する。
コーリレションフィルタ(Correlation Filter)26は
入力されたデータ系列に対して、一定長のデータ区切り
を検出する。セグメント積分器(Segment Integrator)
27はコーリレションフィルタ28の出力データを入力
し、832シンボルごとに積分を行う。同期検出器(Se
gment detector)28は、832シンボルごとに存在す
るセグメント同期データを検出する。位相誤差検出器
(Phase Detector)29は、セグメント同期データを用
いて位相誤差を検出し、位相誤差信号を出力する。ルー
プフィルタ30は位相誤差信号を平滑化し、基準クロッ
ク発生器(VCXO) 31を制御する。基準クロック発生器
31は水晶を発振源に用いた電圧制御発振器で構成さ
れ、位相誤差データに基づいて制御されて同期クロック
(基準クロック)を生成し、A/D変換器25に与え
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクロック再生回路においては、832シンボ
ルごとに存在するセグメント同期データを用い、受信さ
れたVSB信号のシンボルクロックと受信装置の基準ク
ロックとの位相誤差を検出していた。このため、受信信
号が時間的に変動しているときには、高速追従ができな
くなるという課題があった。
【0005】また低C/N受信時や、マルチパス歪みの
影響を受けた場合、セグメント同期データが歪んでしま
い、正しい位相誤差の検出ができなくってしまう。この
場合正確なクロック信号が再生できなくなるという課題
があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、従来のクロック再生回路で問
題となる上記課題を考慮し、毎シンボルごとに位相誤差
の検出を行うことにより、受信信号が時間的に変動して
いるときでも高速に追従できるクロック再生回路を実現
することを目的とする。また、位相誤差検出に周波数領
域での処理を行うことにより、低C/N受信時やマルチ
パス歪みを受けた受信時にも、正確なクロック再生を行
うことのできるクロック再生回路を実現することを更な
る目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、VSB復調方式を用いたディジタル放送において、
受信装置に設けられるクロック再生回路であって、受信
シンボルのシンボルレートをfsとするとき、ベースバ
ンドに変換されたVSB信号の同相成分からfs/2の
周波数成分の信号を抽出する第1のバンドパスフィルタ
と、前記VSB信号の直交成分からfs/2の周波数成
分の信号を抽出する第2のバンドパスフィルタと、前記
第2のバンドパスフィルタの出力信号をπ/4だけ遅延
する遅延器と、前記第1のバンドパスフィルタの出力信
号を二乗する第1の乗算器と、前記遅延器の出力信号を
二乗する第2の乗算器と、前記第1の乗算器の出力信号
と前記第2の乗算器の出力信号とを加算する加算器と、
前記加算器の出力信号からfsの周波数成分の信号を抽
出し、受信シンボルクロックとして出力する第3のバン
ドパスフィルタと、前記第3のバンドパスフィルタの受
信シンボルクロックと基準クロックとの位相誤差を検出
する位相誤差検出器と、前記位相誤差検出器の出力する
位相誤差信号を平滑化するループフィルタと、を具備す
ることを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項2の発明は、VSB復調方式
を用いたディジタル放送において、受信装置に設けられ
るクロック再生回路であって、受信シンボルのシンボル
レートをfsとするとき、ベースバンドに変換されたV
SB信号の同相成分からfs/2の周波数成分の信号を
抽出する第1のバンドパスフィルタと、前記VSB信号
の直交成分からfs/2の周波数成分の信号を抽出する
第2のバンドパスフィルタと、ベースバンドに変換され
たVSB信号の同相成分からパイロット信号を抽出する
第1のローパスフィルタと、ベースバンドに変換された
VSB信号の直交成分からパイロット信号を抽出する第
2のローパスフィルタと、前記第1及び第2のバンドパ
スフィルタの出力信号を第1の複素信号とし、前記第1
及び第2のローパスフィルタの出力信号を第2の複素信
号とするとき、前記第1の複素信号を前記第2の複素信
号で複素除算する第1の複素演算器と、前記第1の複素
演算器の出力信号の同相成分からfs/2の周波数成分
の信号を抽出する第3のバンドパスフィルタと、前記第
1の複素演算器の出力信号の直交成分からfs/2の周
波数成分の信号を抽出する第4のバンドパスフィルタ
と、前記第3及び第4のバンドパスフィルタの出力信号
を第3の複素信号とするとき、前記第3の複素信号を二
乗する第2の複素演算器と、前記第2の複素演算器の出
力信号からfsの周波数を有する同相成分の信号を取り
出す第1のフィルタと、前記第2の複素演算器の出力信
号からfsの周波数を有する直交成分の信号を取り出す
第2のフィルタと、前記第1及び第2のフィルタの出力
信号を第4の複素信号とするとき、前記第4の複素信号
に含まれる受信シンボルクロックと基準クロックとの位
相誤差を検出する位相誤差検出器と、前記位相誤差検出
器の出力する位相誤差信号を平滑化するループフィルタ
と、を具備することを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項3の発明は、請求項2のクロ
ック再生回路において、前記第1及び第2のフィルタ
は、動作スピードが2fsのときはfs成分を通すハイ
パスフィルタであり、動作スピードが2fsより大きい
ときはfs成分を通すバンドパスフィルタであることを
特徴とするものである。
【0010】本願の請求項4の発明は、VSB復調方式
を用いたディジタル放送において、受信装置に設けられ
るクロック再生回路であって、受信シンボルのシンボル
レートをfsとするとき、ベースバンドに変換されたV
SB信号の同相成分からfs/2の周波数成分の信号を
抽出する第1のバンドパスフィルタと、前記VSB信号
の直交成分からfs/2の周波数成分の信号を抽出する
第2のバンドパスフィルタと、ベースバンドに変換され
たVSB信号の同相成分からパイロット信号を抽出する
第1のローパスフィルタと、ベースバンドに変換された
VSB信号の直交成分からパイロット信号を抽出する第
2のローパスフィルタと、前記第1及び第2のバンドパ
スフィルタの出力信号を第1の複素信号とし、前記第1
及び第2のローパスフィルタの出力信号を第2の複素信
号とするとき、前記第1の複素信号を前記第2の複素信
号で複素除算する第1の複素演算器と、前記第1の複素
演算器の出力信号の同相成分からfs/2の周波数成分
の信号を抽出する第3のバンドパスフィルタと、前記第
1の複素演算器の出力信号の直交成分からfs/2の周
波数成分の信号を抽出する第4のバンドパスフィルタ
と、複素平面における基準クロックの周波数をfs’と
するとき、第4の複素信号としてfs’/2の周波数を
有する基準クロックを出力する基準クロック発生器と、
前記第3及び第4のバンドパスフィルタの出力信号を第
3の複素信号とするとき、前記第3の複素信号を前記第
4の複素信号で複素除算する第2の複素演算器と、前記
第2の複素演算器の出力信号から(fs−fs’)/2
の周波数を有する同相成分のみを取り出す第3のローパ
スフィルタと、前記第2の複素演算器の出力信号から
(fs−fs’)/2の周波数を有する直交成分のみを
取り出す第4のローパスフィルタと、前記第3及び第4
のローパスフィルタの出力信号を第5の複素信号とする
とき、前記第5の複素信号の周波数をシンボルクロック
の周波数誤差として出力し、前記第5の複素信号の位相
をシンボルクロックの位相誤差として出力する位相誤差
検出器と、前記位相誤差検出器の出力する位相誤差信号
を平滑化するループフィルタと、を具備することを特徴
とするものである。
【0011】本願の請求項5の発明は、請求項4のクロ
ック再生回路において、前記基準クロック発生器は、I
軸、Q軸からなる複素平面において、2fs’のクロッ
ク周波数で位相差がπ/4異なる(I,Q)信号を順次
に出力することを特徴とするものである。
【0012】本願の請求項6の発明は、VSB復調方式
を用いたディジタル放送において、受信装置に設けられ
るクロック再生回路であって、ベースバンドに変換され
たVSB信号で連続する3つのシンボルデータを時系列
上で夫々D1,D2,D3とするとき、D1からD3へ
の傾きをシンボル値の変化量により検出する傾き検出部
と、本来のシンボル値に対するD2のシンボル値のずれ
量を検出するシンボル値誤差検出部と、前記傾き検出部
の出力値と前記シンボル値誤差検出部の出力値とを乗算
する乗算器と、現在の受信シンボルがデータ更新領域に
存在するのかデータ保存領域に存在するのかをD2のシ
ンボル値に基づいて判定し、データ更新領域に存在する
場合は前記乗算器の乗算結果を出力し、データ保存領域
の場合は前記乗算器の乗算結果を出力しないように制御
する領域判定部と、前記領域判定部の出力信号を所定回
数ごとに平均する平均回路と、前記平均回路の出力する
位相誤差信号を平滑化するループフィルタと、を具備す
ることを特徴とするものである。
【0013】本願の請求項7の発明は、請求項6のクロ
ック再生回路において、前記傾き検出部は、D1からD
3を減算し、減算値の正負により傾きを検出することを
特徴とするものである。
【0014】本願の請求項8の発明は、請求項6のクロ
ック再生回路において、前記シンボル値誤差検出部は、
D2から本来のマッピング値を減算することによりシン
ボル値誤差を検出することを特徴とするものである。
【0015】本願の請求項9の発明は、請求項6のクロ
ック再生回路において、前記領域判定部は、STOP&
GOアルゴリズムに基づいて領域判定することを特徴と
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の各実施の形態におけるク
ロック再生回路について、図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
クロック再生回路の要部構成図である。このクロック再
生回路は、第1のバンドパスフィルタ(以下、BPFと
いう)1a、第2のBPF1b、π/4遅延器2、第1
の乗算器3a、第2の乗算器3b、加算器4、第3のB
PF5、位相誤差検出器6、ループフィルタ7を含んで
構成される。
【0017】シンボルクロック周波数をfsとすると、
第1のBPF1aは、ベースバンドに変換されたVSB
信号の同相成分からfs/2の周波数成分の信号を抽出
するバンドパスフィルタである。第2のBPF1bは、
ベースバンドに変換されたVSB信号の直交成分からf
s/2の周波数成分の信号を抽出するバンドパスフィル
タである。π/4遅延器2は第2のBPF1bの出力信
号の位相をπ/4だけ遅延させる回路である。第1の乗
算器3aは第1のBPF1aの出力信号を二乗する回路
である。第2の乗算器3bはπ/4遅延器2の出力信号
を二乗する回路である。
【0018】加算器4は、第1の乗算器3aの出力信号
と第2の乗算器3bの出力信号とを加算する回路であ
る。第3のBPF5は加算器4の出力信号から、fs成
分を取り出し、受信したVSB信号のシンボルクロック
を得るバンドパスフィルタである。位相誤差検出器6は
受信したVSB信号のシンボルクロックと、受信装置の
基準クロックとの位相誤差を検出し、位相誤差信号を生
成する回路である。ループフィルタ7は位相誤差信号を
平滑化するフィルタである。
【0019】このように構成されたクロック再生回路の
動作について説明する。まず、ベースバンドに変換され
たVSB信号は図5のようなスペクトルを有する。即ち
周波数のDC成分にパイロット信号が存在し、VSB信
号に含まれるシンボルクロック周波数fsに対し周波数
が1/2の信号が、パイロット信号からfs/2離れた
ところに存在する。図1に示す第1のBPF1a、第2
のBPF1bはfs/2成分の信号を抽出する。第1の
乗算器3aは第1のBPF1aの出力信号を二乗する。
π/4遅延器2は第1のBPF1bの出力信号、即ちQ
軸の信号をπ/4だけ遅延する。第2の乗算器3bは遅
延器2の出力信号を二乗する。第1の乗算器3a、第2
の乗算器3bの出力信号は周波数がfsの信号となる。
【0020】加算器4は二乗された同相成分と直交成分
とを加算する。この加算信号には受信されたVSB信号
のシンボルクロックが含まれる。第3のBPF5はその
シンボルクロック成分のみを取り出す。位相誤差検出器
6は、このように得られたVSB信号のシンボルクロッ
クの位相と、受信装置の基準クロックの位相とを比較す
ることにより、位相誤差を検出する。ループフィルタ7
は位相誤差信号を平滑化する。この位相誤差信号は、例
えばPLL制御信号として図11のVCXO31と同様
の基準クロック発生回路に与えられる。また図11のよ
うなVCXO31が用いられない場合は、この位相誤差
信号はA/D変換器25のクロック信号の位相修正に用
いられる。
【0021】ここで図6に示すように、位相誤差検出器
6は、第3のBPF5の出力信号、即ち受信されたVS
B信号のシンボルクロックを、受信装置の基準クロック
で量子化することにより、夫々時刻における位相差を検
出することができる。
【0022】以上のように本実施の形態の構成によれ
ば、周波数領域での処理でクロック再生を行うことがで
きる。このため、マルチパス歪などでシンボルデータが
歪んでも、VSB信号のクロック信号の周波数は歪むこ
とがないので、より正確なクロック信号を再生すること
ができる。また、VSB信号の同相成分と直交成分の両
方を用いているので、ベースバンドのVSB信号に搬送
波再生回路での周波数ジッタや、準同期検波のときに含
まれる搬送波の周波数ずれが等発生しても、正確なクロ
ック信号を再生することができる。
【0023】なお、上記実施の形態1では、VSB信号
の同相成分と直交成分の両方を用いていたが、どちらか
の成分のみでもクロック再生回路を実現することができ
る。
【0024】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2におけるクロック再生回路の要部構成図である。こ
のクロック再生回路は、第1のBPF8a、第2のBP
F8b、第1のローパスフィルタ(以下、LPFとい
う)9a、第2のLPF9b、第1の複素演算器10、
第3のBPF11a、第4のBPF11b、第2の複素
演算器12、第1のフィルタ13a、第2のフィルタ1
3b、位相誤差検出器14、ループフィルタ7を含んで
構成される。
【0025】シンボルクロック周波数をfsとすると、
第1のBPF8a、第2のBPF8bは、ベースバンド
帯のVSB信号からfs/2の周波数成分を有する信号
を抽出するバンドパスフィルタである。第1のBPF8
aの出力をI軸成分、第2のBPF8bの出力をQ軸成
分とする信号を、第1の複素信号と呼ぶ。
【0026】第1のLPF9a、第2のLPF9bはベ
ースバンド帯のVSB信号からパイロット信号を取り出
すローパスフィルタである。第1のLPF9aの出力を
I軸成分、第2のLPF9bの出力をQ軸成分とする信
号を、第2の複素信号と呼ぶ。第1の複素演算器10は
第1の複素信号を第2の複素信号で複素除算する回路で
あり、複素除算器で構成される。尚、第1の複素演算器
10は第1の複素信号に対して第2の複素信号と共役な
複素信号を複素乗算することによっても実現できる。第
3のBPF11a、第4のBPF11bは第1の複素演
算器10の出力信号からfs/2成分の信号を取り出す
バンドパスフィルタである。第3のBPF11aの出力
をI軸成分、第4のBPF11bの出力をQ軸成分とす
る信号を、第3の複素信号と呼ぶ。
【0027】第2の複素演算器12は第3の複素信号を
二乗し、fs成分を含む信号に変換する回路である。第
1のフィルタ13a、第2のフィルタ13bは第2の複
素演算器12の出力信号からfs成分のみの信号を取り
出す回路である。第1のフィルタ13aの出力をI軸成
分、第2のフィルタ13bの出力をQ軸成分とする信号
を、第4の複素信号と呼ぶ。
【0028】尚、第1のフィルタ13a及び第2のフィ
ルタ13bは、動作スピードが2fsのときはfs成分
を通すハイパスフィルタとし、動作スピードが2fsよ
り大きいときはfs成分を通すバンドパスフィルタとす
る。
【0029】位相誤差検出器14は第4の複素信号、即
ち受信したVSB信号のシンボルクロックと、受信装置
の基準クロックとの位相誤差を検出し、位相誤差信号を
生成する回路である。ループフィルタ7は位相誤差信号
を平滑化するフィルタである。
【0030】このように構成されたクロック再生回路の
動作について説明する。まず、ベースバンドに変換され
たVSB信号は図5のようなスペクトルを有し、周波数
のDC成分にパイロット信号が存在する。第1のBPF
8a、第2のBPF8bはパイロット信号からfs/2
離れた部分の信号を抽出する。また第1のLPF9a、
第2のLPF9bはパイロット信号のみを抽出する。
【0031】第1の複素演算器10は、第1のBPF8
a及び第2のBPF8bで抽出された信号を、第1のL
PF9a及び第2のLPF9bで抽出されたパイロット
信号で複素除算し、それらの除算結果であるfs/2を
含む信号に変換する。第3のBPF11a及び第4のB
PF11bは第1の複素演算器10の出力信号からfs
/2の信号のみを通過させる。第2の複素演算器12は
第3の複素信号を二乗し、fsを含む信号に変換する。
第1のフィルタ13a及び第2のフィルタ13bは第2
の複素演算器12の出力信号からfsの信号のみを取り
出す。位相誤差検出器14は第4の複素信号と基準クロ
ックとの位相差を検出することにより、受信されたVS
B信号のシンボルクロックの位相誤差を検出する。ルー
プフィルタ7は位相誤差信号を平滑化し、クロック再生
回路の制御信号として出力する。
【0032】ここで、図7は第1のLPF13aの出力
をI軸成分とし、第2のLPF13bの出力をQ軸成分
とする複素座標を表している。受信装置の基準クロック
の位相がI軸成分のみとすると、図7のI軸成分(同相
成分)とQ軸成分(直交成分)で決定される位相角φが
VSB信号のシンボルクロックの位相誤差となり、位相
誤差検出器14によって検出される。
【0033】以上のように本実施の形態によれば、ベー
スバンドのVSB信号を得るに際し、搬送波再生回路で
の周波数ジッタや、準同期検波のときに含まれる搬送波
の周波数ずれがある場合でも、位相誤差を正確に検出す
ることができる。VSB信号のfs/2成分の信号とパ
イロット信号との周波数差は、ディジタルTV放送にお
ける伝送経路に係わらずfs/2で一定であるので、そ
の差分信号から正確なクロック信号が再生できる。ま
た、周波数領域での処理でクロック再生を行うので、マ
ルチパス歪などでシンボルデータが歪んでも、VSB信
号のクロック信号の周波数は歪むことがない。このため
より正確なクロック信号が再生できる。
【0034】なお、本実施の形態では、ベースバンドに
変換されたVSB信号を用いたが、ベースバンド帯以
外、例えば中間周波数帯などのVSB信号でもクロック
再生回路を実現することができる。
【0035】なお、本実施の形態において、LPFの出
力信号の共役をとることにより、第1の複素演算器10
としての複素除算器を、複素乗算器に置き換えることが
できる。
【0036】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3におけるクロック再生回路の要部構成図である。
尚、実施の形態2と同一部分は同一の符号を付け、機能
説明を省略する。このクロック再生回路は、実施の形態
2のクロック再生回路と同様に、第1のBPF8a、第
2のBPF8b、第1のLPF9a、第2のLPF9
b、第1の複素演算器10、第3のBPF11a、第4
のBPF11b、位相誤差検出器14、ループフィルタ
7を有し、基準クロック発生器15、第2の複素演算器
16、第3のローパスフィルタ17a、第4のローパス
フィルタ17bが新たに設けられる。
【0037】受信装置の基準クロックの周波数をfs’
とすると、基準クロック発生器15は1/2fs’の周
波数の基準クロックを出力する回路である。第3のBP
F11a及び第4のBPF11bの出力を第3の複素信
号と呼び、基準クロック発生器15の出力を第4の複素
信号と呼ぶと、第2の複素演算器16は複素除算器で構
成され、第3の複素信号を第4の複素信号で複素除算す
ることにより、送信側のシンボルクロックと受信側の基
準クロックの差分信号を生成する回路である。第3のL
PF17a及び第4のLPF17bは、第2の複素演算
器16の信号を複素入力し、(fs−fs’)/2の周
波数成分の信号を抽出し、送信側のシンボルクロックと
受信側の基準クロックの周波数誤差と位相誤差とを含む
第5の複素信号に変換するローパスフィルタである。位
相誤差検出器14はLPF17aの出力信号とLPF1
7bの出力信号を比較し、周波数誤差と位相誤差とを検
出する回路である。
【0038】このように構成されたクロック再生回路の
動作について説明する。ベースバンドに変換されたVS
B信号は図5のようなスペクトルを有する。VSB信号
におけるシンボルクロックの周波数をfsとすると、周
波数のDC成分としてパイロット信号が存在し、パイロ
ット信号の少し低域側(マイナス領域)から(fs/2
+Δfs/2)離れたところまでVSB信号のスペクト
ルが存在する。第1のBPF8a及び第2のBPF8b
はfs/2の信号を抽出し、第1の複素信号を出力す
る。また第1のLPF9a及び第2のLPF9bはVS
B信号からパイロット信号を抽出し、第2の複素信号を
出力する。
【0039】第1のBPF8a及び第2のBPF8bで
抽出されたfs/2の信号と、第1のLPF9a及び第
2のLPF9bで抽出されたパイロット信号fpとの周
波数差はfs/2である。従って第1の複素演算器10
はそれらの周波数差分であるfs/2を含む信号を出力
する。第3のBPF11a及び第4のBPF11bは第
1の複素演算器10の出力信号からfs/2の信号のみ
を通過させ、第3の複素信号を出力する。第2の複素演
算器16は、第3の複素信号を基準クロック発生器15
の出力する第4の複素信号で複素除算することにより、
送信側のシンボルクロックと受信側の基準クロックの差
分信号を生成する。第3のLPF17a及び第4のLP
F17bは、送信側のシンボルクロックと、受信側の基
準クロックの周波数誤差と位相誤差とを含む第5の複素
信号に変換する。位相誤差検出器14は第5の複素信号
を入力し、受信されたVSB信号のシンボルクロックと
受信装置の基準クロックの位相誤差を検出する。ループ
フィルタ7は位相誤差検出器14の誤差信号を平滑化
し、クロック再生回路の制御信号として出力する。
【0040】ここで基準クロック発生器15は、I軸、
Q軸からなる複素平面において、2fs’のクロック周
波数で位相差がπ/4異なる(I,Q)信号を順次に出
力する。この(I,Q)は、例えば(1,0)、(0,
1)、(−1,0)、(0,−1)の値を順次に取るも
のとする。第2の複素演算器12を複素乗算器で構成す
る場合、第4の複素信号の共役な信号と第3の複素信号
とを乗算すればよい。この場合、複素乗算器に与える基
準クロックは(I,Q)=(1,0)、(0,−1)、
(−1,0)、(0,1)となる。
【0041】このように本実施の形態によれば、ベース
バンドのVSB信号を得るに際し、搬送波再生回路での
周波数ジッタや、準同期検波のときに含まれる搬送波の
周波数ずれがある場合でも、VSB信号のfs/2成分
の信号とパイロット信号の周波数差はfs/2で一定で
あるので、その差分信号から正確なクロック信号を再生
することができる。また、受信装置の基準クロック発生
器15は水晶を用いたPLL発振器を用いており、雑音
の少ない信号である。このため基準クロック発生器15
の基準クロックを用いることにより、SN比の高い誤差
信号を生成することができる。また、周波数領域での処
理でクロック再生を行うので、マルチパス歪などでシン
ボルデータが歪んでも、VSB信号のクロック信号の周
波数は歪むことがない。このためより正確なクロック信
号が再生可能となる。
【0042】なお、本実施の形態では、ベースバンドに
変換されたVSB信号を用いていたが、ベースバンド帯
以外、例えば中間周波数帯などのVSB信号でもクロッ
ク再生回路を実現することができる。
【0043】なお、本実施の形態では、第1のLPF9
a及び第2のLPF9bの出力信号の共役成分を用いる
ことにより、第1の複素演算器10である複素除算器を
複素乗算器に置き換えることができる。
【0044】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4におけるクロック再生回路の要部構成図である。こ
のクロック再生回路は、傾き検出部18、シンボル値誤
差検出部19、乗算器20、領域判定部21、平均回路
22、ループフィルタ7を含んで構成される。
【0045】傾き検出部18は、ベースバンドに変換さ
れたVSB信号で時系列的に連続する3つのシンボルデ
ータをD1、D2、D3とするとき、D1からD3への
傾きをシンボル値の変化量により検出する回路である。
シンボル値誤差検出部19は、本来のシンボルデータD
2(本来のマッピング値)から、実際に検出されたシン
ボル値D2のずれ量を検出するものである。乗算器20
は傾き検出部18の出力信号とシンボル値誤差検出部1
9の出力信号とを乗算する回路である。
【0046】領域判定部21は、現在の受信シンボルが
データ更新領域に存在するのかデータ保存領域に存在す
るのかをD2のシンボル値に基づいて判定し、データ更
新領域に存在する場合は乗算器20の乗算結果を出力
し、データ保存領域の場合は乗算器20の乗算結果を出
力しないように制御するものである。平均回路22は領
域判定部21で更新された出力信号を、任意の回数ごと
に平均し、位相誤差信号を生成する回路である。ループ
フィルタ7は位相誤差信号を平滑化するフィルタであ
る。
【0047】このように構成されたクロック再生回路の
動作について説明する。まず、図8(a)、(b)に示
すように、ベースバンドに変換された連続するシンボル
データD1、D2、D3が単調減少又は単調増加する場
合を考える。先ず受信装置のサンプリングの位相が進ん
だ場合を考える。(a)のようにD1からD3への傾き
が負のときは、受信装置のシンボル点は本来の正しいシ
ンボル値より大きな値(正)となる。(b)に示すよう
にD1からD3への傾きが正のときは、受信装置のシン
ボル点は本来の正しいシンボル値より小さな値(負)と
なる。いずれの場合も、D1からD3への傾きと本来の
シンボル値からの誤差とを乗算すると、負の値となる。
【0048】次に図8(c)、(d)に示すように、受
信装置のサンプリングの位相が遅れた場合を考える。
(c)のようにD1からD3への傾きが負のときは、受
信装置のシンボル点は本来の正しいシンボル値より小さ
な値(負)となる。(d)に示すように、D1からD3
への傾きが正のときは、受信装置のシンボル点は本来の
正しいシンボル値より大きな値(正)となる。いずれの
場合も、D1からD3への傾きと本来のシンボル値から
の誤差とを乗算すると、正の値となる。
【0049】このように、傾き検出部18の出力とシン
ボル値誤差検出部19の出力とを乗算器20で乗算する
ことで、受信されたVSB信号のシンボルクロックと受
信装置の基準クロックとの位相誤差を検出することがで
きる。そして、領域判定部21では、D2のシンボルデ
ータによって乗算器20の出力である位相誤差信号を後
段に出力する。平均回路22は領域判定部21の更新さ
れた出力信号をn回ずつ(nは1以上の整数)平均し、
ループフィルタ7に与える。ループフィルタ7は誤差信
号を平滑化し、クロック再生回路の制御信号を生成す
る。このような平均化処理によって、
【0050】ここで傾き検出部18は、図9に示すよう
にシンボルレートだけ遅延する2つの遅延器23a,2
3bと、減算器24とで構成される。また、図10は米
国地上波デジタル放送で用いられている8VSB変調方
式での8値のシンボルを表した振幅図である。図4の領
域判定部21は、D2のシンボルデータが図10の斜線
部で示すデータ更新領域に存在するときだけ、乗算器2
0の出力である位相誤差信号を後段に出力する。このよ
うなデータ更新領域を設定する方法を、STOP&GO
アルゴリズムという。
【0051】このように本実施の形態によれば、非常に
簡単な回路構成を用いて、受信されたVSB信号のシン
ボルクロックと受信装置のシンボルクロックとの位相誤
差を検出することができる。また位相誤差データの更新
に、領域判定と平均処理を用いているので、低C/N受
信時でも正確なクロック信号が再生できる。
【0052】なお、本実施の形態では、傾き検出部18
はD1とD3のシンボルデータを用いたが、D1とD2
の間のサンプリングデータとD3とD2の間のサンプリ
ングデータを用いても、傾き検出は可能である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、毎シンボルごとに位相誤差検出を行うので、
受信信号が時間変動しているときでも高速に追従できる
効果が得られる。また、位相誤差検出に周波数領域での
処理を用いているので、低C/N受信時やマルチパス歪
み受信時にも影響を受けないという格別な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるクロック再生回
路の要部構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2におけるクロック再生回
路の要部構成図である。
【図3】本発明の実施の形態3におけるクロック再生回
路の要部構成図である。
【図4】本発明の実施の形態4におけるクロック再生回
路の要部構成図である。
【図5】本発明の各実施の形態によるクロック再生回路
において、ベースバンドに変換されたVSB信号の周波
数スペクトル図である。
【図6】実施の形態1のクロック再生回路において、受
信されたVSB信号のシンボルクロックと、受信装置の
シンボルクロックと位相誤差の関係を示す説明図であ
る。
【図7】実施の形態2のクロック再生回路で用いられる
位相誤差検出器の動作説明図である。
【図8】実施の形態4のクロック再生回路において、位
相誤差信号についての説明図である。
【図9】実施の形態4のクロック再生回路に用いられる
傾き検出部の構成図である。
【図10】実施の形態4のクロック再生回路に用いられ
る領域判定部の動作説明図である。
【図11】従来例のクロック再生回路の構成図である。
【符号の説明】
1a,8a 第1のBPF 1b,8b 第2のBPF 2 π/4遅延器 3a 第1の乗算器 3b 第2の乗算器 4 加算器 5 第2のBPF 11a 第3のBPF 11b 第4のBPF 6,14 位相誤差検出器 7 ループフィルタ 9a 第1のLPF 9b 第2のLPF 10 第1の複素演算器 12,16 第2の複素演算器 13a 第1のフィルタ 13b 第2のフィルタ 15 基準クロック発生器 17a 第3のLPF 17b 第4のLPF 18 傾き検出部 19 シンボル値誤差検出部 21 領域判定部 22 平均回路 23a,23b 遅延器 24 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 H04N 7/13 Z 5K047 (72)発明者 阿座上 裕史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C020 AA40 BA20 BB05 CA11 CA13 CA15 5C025 AA15 AA17 AA28 BA30 DA01 5C059 RE04 UA04 UA09 UA13 5K004 AA03 DA11 DA15 DB00 DG00 DG04 5K028 AA03 AA04 BB04 EE03 FF14 KK32 NN32 5K047 AA03 AA06 AA13 CC02 CC08 EE03 GG11 GG13 JJ02 MM33 MM36 MM50 MM60 MM63

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VSB復調方式を用いたディジタル放送
    において、受信装置に設けられるクロック再生回路であ
    って、 受信シンボルのシンボルレートをfsとするとき、ベー
    スバンドに変換されたVSB信号の同相成分からfs/
    2の周波数成分の信号を抽出する第1のバンドパスフィ
    ルタと、 前記VSB信号の直交成分からfs/2の周波数成分の
    信号を抽出する第2のバンドパスフィルタと、 前記第2のバンドパスフィルタの出力信号をπ/4だけ
    遅延する遅延器と、 前記第1のバンドパスフィルタの出力信号を二乗する第
    1の乗算器と、 前記遅延器の出力信号を二乗する第2の乗算器と、 前記第1の乗算器の出力信号と前記第2の乗算器の出力
    信号とを加算する加算器と、 前記加算器の出力信号からfsの周波数成分の信号を抽
    出し、受信シンボルクロックとして出力する第3のバン
    ドパスフィルタと、 前記第3のバンドパスフィルタの受信シンボルクロック
    と基準クロックとの位相誤差を検出する位相誤差検出器
    と、 前記位相誤差検出器の出力する位相誤差信号を平滑化す
    るループフィルタと、を具備することを特徴とするクロ
    ック再生回路。
  2. 【請求項2】 VSB復調方式を用いたディジタル放送
    において、受信装置に設けられるクロック再生回路であ
    って、 受信シンボルのシンボルレートをfsとするとき、ベー
    スバンドに変換されたVSB信号の同相成分からfs/
    2の周波数成分の信号を抽出する第1のバンドパスフィ
    ルタと、 前記VSB信号の直交成分からfs/2の周波数成分の
    信号を抽出する第2のバンドパスフィルタと、 ベースバンドに変換されたVSB信号の同相成分からパ
    イロット信号を抽出する第1のローパスフィルタと、 ベースバンドに変換されたVSB信号の直交成分からパ
    イロット信号を抽出する第2のローパスフィルタと、 前記第1及び第2のバンドパスフィルタの出力信号を第
    1の複素信号とし、前記第1及び第2のローパスフィル
    タの出力信号を第2の複素信号とするとき、前記第1の
    複素信号を前記第2の複素信号で複素除算する第1の複
    素演算器と、 前記第1の複素演算器の出力信号の同相成分からfs/
    2の周波数成分の信号を抽出する第3のバンドパスフィ
    ルタと、 前記第1の複素演算器の出力信号の直交成分からfs/
    2の周波数成分の信号を抽出する第4のバンドパスフィ
    ルタと、 前記第3及び第4のバンドパスフィルタの出力信号を第
    3の複素信号とするとき、前記第3の複素信号を二乗す
    る第2の複素演算器と、 前記第2の複素演算器の出力信号からfsの周波数を有
    する同相成分の信号を取り出す第1のフィルタと、 前記第2の複素演算器の出力信号からfsの周波数を有
    する直交成分の信号を取り出す第2のフィルタと、 前記第1及び第2のフィルタの出力信号を第4の複素信
    号とするとき、前記第4の複素信号に含まれる受信シン
    ボルクロックと基準クロックとの位相誤差を検出する位
    相誤差検出器と、 前記位相誤差検出器の出力する位相誤差信号を平滑化す
    るループフィルタと、を具備することを特徴とするクロ
    ック再生回路。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のフィルタは、動作ス
    ピードが2fsのときはfs成分を通すハイパスフィル
    タであり、動作スピードが2fsより大きいときはfs
    成分を通すバンドパスフィルタであることを特徴とする
    請求項2記載のクロック再生回路。
  4. 【請求項4】 VSB復調方式を用いたディジタル放送
    において、受信装置に設けられるクロック再生回路であ
    って、 受信シンボルのシンボルレートをfsとするとき、ベー
    スバンドに変換されたVSB信号の同相成分からfs/
    2の周波数成分の信号を抽出する第1のバンドパスフィ
    ルタと、 前記VSB信号の直交成分からfs/2の周波数成分の
    信号を抽出する第2のバンドパスフィルタと、 ベースバンドに変換されたVSB信号の同相成分からパ
    イロット信号を抽出する第1のローパスフィルタと、 ベースバンドに変換されたVSB信号の直交成分からパ
    イロット信号を抽出する第2のローパスフィルタと、 前記第1及び第2のバンドパスフィルタの出力信号を第
    1の複素信号とし、前記第1及び第2のローパスフィル
    タの出力信号を第2の複素信号とするとき、前記第1の
    複素信号を前記第2の複素信号で複素除算する第1の複
    素演算器と、 前記第1の複素演算器の出力信号の同相成分からfs/
    2の周波数成分の信号を抽出する第3のバンドパスフィ
    ルタと、前記第1の複素演算器の出力信号の直交成分か
    らfs/2の周波数成分の信号 を抽出する第4のバンドパスフィルタと、複素平面にお
    ける基準クロックの周波数をfs’とするとき、第4の
    複素信号としてfs’/2の周波数を有する基準クロッ
    クを出力する基準クロック発生器と、 前記第3及び第4のバンドパスフィルタの出力信号を第
    3の複素信号とするとき、前記第3の複素信号を前記第
    4の複素信号で複素除算する第2の複素演算器と、 前記第2の複素演算器の出力信号から(fs−fs’)
    /2の周波数を有する同相成分のみを取り出す第3のロ
    ーパスフィルタと、 前記第2の複素演算器の出力信号から(fs−fs’)
    /2の周波数を有する直交成分のみを取り出す第4のロ
    ーパスフィルタと、 前記第3及び第4のローパスフィルタの出力信号を第5
    の複素信号とするとき、前記第5の複素信号の周波数を
    シンボルクロックの周波数誤差として出力し、前記第5
    の複素信号の位相をシンボルクロックの位相誤差として
    出力する位相誤差検出器と、 前記位相誤差検出器の出力する位相誤差信号を平滑化す
    るループフィルタと、を具備することを特徴とするクロ
    ック再生回路。
  5. 【請求項5】 前記基準クロック発生器は、 I軸、Q軸からなる複素平面において、2fs’のクロ
    ック周波数で位相差がπ/4異なる(I,Q)信号を順
    次に出力するものであることを特徴とする請求項4記載
    のクロック再生回路。
  6. 【請求項6】 VSB復調方式を用いたディジタル放送
    において、受信装置に設けられるクロック再生回路であ
    って、 ベースバンドに変換されたVSB信号で連続する3つの
    シンボルデータを時系列上で夫々D1,D2,D3とす
    るとき、D1からD3への傾きをシンボル値の変化量に
    より検出する傾き検出部と、 本来のシンボル値に対するD2のシンボル値のずれ量を
    検出するシンボル値誤差検出部と、 前記傾き検出部の出力値と前記シンボル値誤差検出部の
    出力値とを乗算する乗算器と、 現在の受信シンボルがデータ更新領域に存在するのかデ
    ータ保存領域に存在するのかをD2のシンボル値に基づ
    いて判定し、データ更新領域に存在する場合は前記乗算
    器の乗算結果を出力し、データ保存領域の場合は前記乗
    算器の乗算結果を出力しないように制御する領域判定部
    と、 前記領域判定部の出力信号を所定回数ごとに平均する平
    均回路と、 前記平均回路の出力する位相誤差信号を平滑化するルー
    プフィルタと、を具備することを特徴とするクロック再
    生回路。
  7. 【請求項7】 前記傾き検出部は、 D1からD3を減算し、減算値の正負により傾きを検出
    するものであることを特徴とする請求項6記載のクロッ
    ク再生回路。
  8. 【請求項8】 前記シンボル値誤差検出部は、 D2から本来のマッピング値を減算することによりシン
    ボル値誤差を検出するものであることを特徴とする請求
    項6記載のクロック再生回路。
  9. 【請求項9】 前記領域判定部は、 STOP&GOアルゴリズムに基づいて領域判定するも
    のであることを特徴とする請求項6記載のクロック再生
    回路。
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