JP2000059253A - 周波数復調方法及び周波数復調装置 - Google Patents

周波数復調方法及び周波数復調装置

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JP2000059253A
JP2000059253A JP11056181A JP5618199A JP2000059253A JP 2000059253 A JP2000059253 A JP 2000059253A JP 11056181 A JP11056181 A JP 11056181A JP 5618199 A JP5618199 A JP 5618199A JP 2000059253 A JP2000059253 A JP 2000059253A
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JP11056181A
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Jens Wildhagen
イエンス ビルトゥハーゲン
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Sony Deutschland GmbH
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Sony International Europe GmbH
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
    • H04L27/2332Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation using a non-coherent carrier

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CNRがFMスレッシュホールドレベルより
も低い範囲において、FM変調信号の信号対雑音比を高
くする。 【解決手段】 位相アンラップ回路15aは、CORD
IC14による極座標変換によって得られた位相φ(kT)
から、範囲が−π〜πに制限されないアンラップ位相φ
u(kT)を算出する。補正回路15bは、アンラップ位相
φu(kT)の2π位相ジャンプを検出するとともに、それ
を減算して、得られる補正位相φe(kT)を微分回路16
に供給する。微分回路16は、補正位相φe(kT)を微分
して、FM変調信号を復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばステレオ放
送における周波数変調された信号をディジタル的に復調
する周波数復調方法及び周波数復調装置に関し、特に、
ディジタル受信機のFMスレッシュホールドレベルを拡
張する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】周波数変調された信号(以下、FM変調
信号という。)は、式6で表される。
【0003】
【数5】
【0004】ここで、ωcは搬送波の周波数であり、Δ
ωは周波数編移である。
【0005】従来のFM復調器は、図10に示すよう
に、直交座標/極座標変換(transformation from cart
esian coordinates to polar coordinates:以下、CO
RDICという。)アルゴリズムを用いている。受信さ
れたFM変調信号afm(t)は、アナログのフロントエン
ド回路31によって、中間周波数(intermediate frequ
ency:以下、IFという。)帯域のIF信号b(t)にダ
ウンコンバートされる。このIF信号b(t)は、サンプ
リング周期がTであるA/D変換器32に供給されてサ
ンプリングされ、式7に示す離散的な信号b(kT)が得ら
れる。
【0006】
【数6】
【0007】この信号b(kT)は、IQ信号生成回路33
によって、式8に示す複素ベースバンド信号cT(kT)に
変換される。
【0008】
【数7】
【0009】ディジタルFM復調には様々なアルゴリズ
ムが存在する。図10に示すFM復調器は、CORDI
Cアルゴリズムを用いている。FM復調は、主として複
素ベースバンド信号cT(kT)の式9で表される角度φc(k
T)を、式10に示すように微分することによって行われ
る。
【0010】
【数8】
【0011】式10は、式11に示すように近似され
る。
【0012】
【数9】
【0013】この式11から式12が得られる。
【0014】
【数10】
【0015】この式12から明らかなように、CORD
IC34と微分回路35におけるFM復調は、CORD
IC34において複素ベースバンド信号cT(kT)の2つ
のサンプルの角度を決定し、微分回路35において差分
を求めることによって行われる。
【0016】CORDICアルゴリズムでは、式13に
示すように、直交座標から極座標に変換することによっ
て、複素ベースバンド信号cT(kT)の2πを法として割
られた(以下、モジュロ2πともいう。)位相φ(kT)を
計算する。
【0017】
【数11】
【0018】CORDICアルゴリズムは、よく知られ
ている。 図11及び表1は、CORDICアルゴリズ
ムの概要を説明するための図である。図11は、複素平
面上に5つの複素ベースバンド信号cT(kT)を示したも
のである。CORDICアルゴリズムにおける偏角の範
囲は、−π〜πに制限される。したがって、CORDI
Cアルゴリズムによって計算された位相φ(kT)は、2π
を法として割られている。表1は、複素ベースバンド信
号cT(kT)の絶対位相φc(kT)と、CORDICアルゴリ
ズムによって計算された2πを法として割られた位相φ
(kT)とを示している。
【0019】
【表1】
【0020】CORDICアルゴリズムを用いた従来の
FM復調器では、式12で説明した減算によって、FM
変調された複素ベースバンド信号cT(kT)を復調する。
CORDICアルゴリズムでは、上述したように2πを
法として割った位相φ(kT)を計算するとともに、減算を
行うことにより、式14に示す復調された信号s(kT)
が得られる。
【0021】
【数12】
【0022】表2は、この処理において計算された2π
を法として割った位相φ(kT)の位相差と絶対位相φc(k
T)の位相差とを示している。
【0023】
【表2】
【0024】この表2において、サンプルk=3のと
き、CORDICアルゴリズムを用いて計算された2π
を法として割った位相φ(kT)の位相差は、絶対位相φ
c(kT)の位相差と2π異なっている。従来のFM復調器
においては、この誤差は、モジュロ2π処理における固
定小数点演算でのオーバーフローによって、除去され
る。したがって、位相差φ(kT)−φ((k−1)T)の有効範
囲は、固定小数点演算によって、−π〜πの範囲に制限
される。例えば、−8π/5は、−2πオーバーフロー
して2π/5とされる。すなわち、−8π/5である間
違った値は、2πを法として割ることによって、2π/
5である正しい値が得られる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、搬送
波対雑音比がFMスレッシュホールドレベルよりも低い
範囲において、従来の方法及び装置よりも、FM変調信
号の信号対雑音比を高くすることができる周波数復調方
法及び周波数復調装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る周波数復調
方法は、受信される周波数変調信号afm(t)のディジタ
ル複素ベースバンド信号cT(kT)の位相φを算出する位
相算出ステップと、位相φのアンラップ位相φuを算出
するアンラップ位相算出ステップと、アンラップ位相φ
uの2π位相ジャンプを検出し、この2π位相ジャンプ
を除去して補正位相φeを生成する補正位相生成ステッ
プと、補正位相φeを微分する微分ステップとを有し、
周波数変調信号afm(t)をディジタル的に復調する。
【0027】本発明に係る周波数復調装置は、受信され
る周波数変調信号afm(t)のディジタル複素ベースバン
ド信号cT(kT)の位相φを算出する変換手段と、変換手
段からの位相φのアンラップ位相φuを算出するアンラ
ップ位相算出手段と、アンラップ位相φuの2π位相ジ
ャンプを検出し、該2π位相ジャンプを除去して補正位
相φeを生成する補正手段と、補正位相φeを微分する微
分手段を備え、周波数変調信号afm(t)をディジタル的
に復調する。
【0028】そして、本発明では、直交座標から極座標
への変換の際に計算される2πを法として割られた位相
φ(kT)をアンラップ(unwrap)した後、得られるアンラ
ップ位相φuの位相ジャンプを検出及び除去して補正位
相を生成し、次段の微分手段に供給する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る周波数復調方
法及び周波数復調装置について、図面を参照しながら説
明する。図1は、本発明を適用したディジタル復調器の
具体的な構成を示すブロック図である。
【0030】このディジタル復調器は、周波数変調され
た信号(以下、FM変調信号という。)afm(t)を復調
するものであり、図1に示すように、受信されるFM変
調信号afm(t)を中間周波数(intermediate frequenc
y:以下、IFという。)帯域のIF信号b(t)に変換す
るフロントエンド回路11と、IF信号b(t)を離散的
な信号b(kT)に変換するA/D変換器12と、離散的な
信号b(kT)から複素ベースバンド信号cT(kT)を生成す
るIQ信号生成回路13と、直交座標の複素ベースバン
ド信号cT(kT)を極座標に変換する直交座標/極座標変
換器(transformation from cartesian coordinates to
polar coordinates:以下、CORDICという。)1
4と、CORDIC14からの位相φ(kT)を補正するス
レッシュホールドレベル拡張回路15と、スレッシュホ
ールドレベル拡張回路15からの補正位相φe(kT)を微
分する微分回路16とを備える。
【0031】本発明を適用したディジタル復調器が、従
来のディジタル復調器と異なる点は、従来のディジタル
復調器の微分回路25がオーバーフローを生じるのに対
して、微分回路16はオーバーフローを生じないという
ことである。また、本発明を適用したディジタル復調器
が、CORDIC14からの位相φ(kT)を補正して、補
正位相φe(kT)を微分回路16に供給するスレッシュホ
ールドレベル拡張回路15を備えていることである。な
お、CORDIC14の内部に、隣接チャンネルの信号
を抑圧するディジタルIFフィルタを設けるようにして
もよい。
【0032】スレッシュホールドレベル拡張回路15
は、図1に示すように、CORDIC14の出力である
位相φ(kT)から、範囲が−π〜πに制限されない絶対位
相であるアンラップ位相(unwrapped phase)φu(kT)を
算出する位相アンラップ回路15aと、アンラップ位相
φu(kT)の2π位相ジャンプを検出するとともに、それ
を減算して、得られる補正位相φe(kT)を微分回路16
に供給する補正回路15bとを備える。
【0033】なお、補正回路15bにおいて補正位相φ
e(kT)を求めることなく、アンラップ位相φu(kT)を用い
て復調を行うと、従来のディジタル復調器と同じ結果と
なる。このことは、FM変調信号の搬送波対雑音比(以
下、CNRという。)には無関係である。
【0034】図2は、周波数変調されたステレオ多重信
号の絶対位相φc(kT)と、それに対応したアンラップ位
相φu(kT)を示す図である。この絶対位相φc(kT)は、無
限のCNRを有するものと計算によって求められたもの
であり、図中の点線で示すように、右下がりの傾斜線と
して表される。アンラップ位相φu(kT)は、図中の実線
で示すように、k=0において、絶対位相φc(kT)に対
して2πの位相ジャンプを有する。
【0035】アンラップ位相φu(kT)のサンプルk=0
における2π位相ジャンプは、CNRがFMスレッシュ
ホールドレベルより低いレベルにおいては一般的に起こ
るものでる。この位相ジャンプに起因し、微分によって
復調された信号に雑音のピークが生じる。また、このよ
うな雑音のピークは、従来のディジタル復調器における
2πを法として割られた(以下、モジュロ2πともい
う。)位相φ(kT)を微分する際にも生じる。周波数復調
された信号(以下、FM復調信号という。)s(kT)に
おけるこのような雑音のピークは、FMスレッシュホー
ルドレベル以下において信号対雑音比(SNRとい
う。)を著しく低下させる。アンラップ位相φ u(kT)に
おける2π位相ジャンプは、FM受信機の通常動作にお
いては、CNRがkの増加に伴って低下する右下がりの
傾斜のときのみ現れる。
【0036】本発明では、このような位相ジャンプを検
出して除去することにより、FM復調器において、FM
復調信号の雑音ピークの数を削減することができ、従来
のFM復調器に比して、FMスレッシュホールドレベル
以下におけるSNRを向上させることができる。
【0037】図3は、FM変調されたステレオ多重信号
における10dB(右上がり)のCNRを有するアンラ
ップ位相φu(kT)を拡大して示す図である。このアンラ
ップ位相φu(kT)には、サンプルk=0において−2π
位相ジャンプが生じている。
【0038】図4は、本発明に基づき、2πを法として
割られた位相φ(kT)からアンラップ位相φu(kT)を算出
する方法を示すフローチャートである。
【0039】この図4に示すように、ステップS1にお
いて、位相φの現サンプルkの位相φ(kT)と前サンプル
k−1の位相φ(kT)の差分がπよりも大きいかを判定
し、該当しないときは処理はステップS2に進み、該当
するときは、理はステップS3に進む。
【0040】ステップS2において、現サンプルkの位
相φ(kT)と前サンプルk−1の位相φ(kT)の差分が−π
よりも小さいか判定し、該当するとき、すなわち差分が
−π〜πの範囲内にあるときはステップS5に進み、該
当するときはステップS4に進む。
【0041】ステップS5において、位相φ(kT)をアン
ラップ位相φu(kT)とするとともに、kに1を加算し
て、ステップS1に戻る。
【0042】ステップS3において、すなわち現サンプ
ルkの位相φ(kT)と前サンプルk−1の位相φ(kT)の差
分がπよりも大きいときは、現サンプルkの位相φ(kT)
及びそれに続く全てのサンプルの位相から2πを減算
し、処理はステップS5に進む。
【0043】ステップS4において、すなわち現サンプ
ルkの位相φ(kT)と前サンプルk−1の位相φ(kT)の差
分が−πよりも小さいときは、現サンプルkの位相φ(k
T)及びそれに続く全てのサンプルの位相に2πを加算
し、処理はステップS5に進む。
【0044】アンラップ位相φu(kT)の位相ジャンプの
検出及び除去は、図1に示す補正回路15bによって行
われ、補正回路15bは、立ち上がり傾斜において正の
位相ジャンプが生じたか、立ち下がり傾斜において負の
位相ジャンプが生じたかを、位相ジャンプの前後の補間
(内挿)と組み合わせて、検出する。そして、位相ジャ
ンプを検出すると。補正回路15bは、アンラップ位相
φu(kT)に続くサンプルに2πを減算又は加算して位相
ジャンプを除去する。
【0045】先ず、位相ジャンプが立ち上がり傾斜又は
立ち上がり傾斜のものかが検出される。これは、位相ジ
ャンプが起こったかを検出するアンラップ位相のサンプ
ルの前後のサンプルの補間と組み合わせて行われる。こ
の補間については後述する。
【0046】補間は、FM変調信号の特有の歪みを、ア
ンラップ位相φu(kT)の高いサンプリングレートと組み
合わせて利用する。FMステレオ放送では、ステレオ多
重信号は、主に低い周波数成分を含んでいる。復調器の
サンプリングレートは、ベースバンド信号cT(kT)の帯
域幅の関係で、例えば1/T>300kHzのように高
く設定されている。したがって、位相ジャンプは、絶対
位相φc(kT)よりも傾斜が強いので、検出することがで
きる。
【0047】上述した図3は、サンプルk=0で−2π
位相ジャンプを有するFM変調信号のアンラップ位相φ
u(kT)を示したものである。サンプルkにおける補間
は、このサンプルの前の傾きgradbef(kT)と、後の
傾きgradaft(kT)とを用いて計算される。アンラッ
プ位相φu(kT)は雑音によって錯乱されるので、補間
は、1つ以上のサンプルの傾きの平均値ととることによ
って求められる。また、サンプルの値は、位相ジャンプ
によって乱れるので、補間の計算には、位相ジャンプが
起こったサンプルに直接隣接するサンプルは用いないよ
うにする。したがって、サンプルkの前後の傾きgra
bef(kT),gradaft(kT)は、式15、式16に示す
ようになる。
【0048】
【数13】
【0049】ここで、p及びqは、平均値を求めるのに
使用するサンプルの数であり、o及びrは、サンプルk
から傾きの計算に使用するサンプルまでの最短距離であ
る。例えばサンプルkの前後の傾きgradbef(kT),
gradaft(kT)は、サンプルkからの距離o,rを4
(o=r=4)として、そこから8(p=q=8)個の
サンプルを用いて計算される。すなわち、式17、式1
8によって求められる。
【0050】
【数14】
【0051】補間値は、式15、式16に示す傾きgr
adbef(kT),gradaft(kT)を用いて求められる。サ
ンプルkのアンラップ位相φu(kT)の補間誤差φ
errbefd,e(kT)は、式19に示すように、サンプルkの
前の傾きgradbef(kT)を用いて求められる。
【0052】
【数15】
【0053】ここで、d及びeは、現サンプルkから補
間サンプルまでの距離であり、同じ値であるとしてもよ
い。なお、必ずしも同じ値とする必要はない。
【0054】位相ジャンプが起こるサンプルkに直接隣
接するサンプルは錯乱され、補間の計算には使用されな
いので、距離d,eは、2以上に設定される。
【0055】補間誤差の信頼度を高めるために、複数の
サンプルを用いて補間を行う必要がある。距離d,eを
2,3,4,5としたときの補間誤差φerrbefd,e(kT)
は、式20〜式23で表される。
【0056】
【数16】
【0057】また、サンプルkのアンラップ位相φu(k
T)の補間誤差φerraftf,g(kT)は、式24に示すよう
に、サンプルkの後ろ傾きgradaft(kT)を用いても
求めることができる。
【0058】
【数17】
【0059】ここで、f及びgは、現サンプルkから補
間サンプルまでの距離であり、同じ値であるとしてもよ
い。なお、必ずしも同じ値とする必要はない。
【0060】位相ジャンプが起こったサンプルkに隣接
するサンプルは余り信頼性がないので、サンプルkから
補間サンプルまでの距離f,gの最小値は、例えば2で
ある。距離f,gを2,3,4,5としたときの補間誤
差φerraftf,g(kT)は、式25〜式28で表される。
【0061】
【数18】
【0062】式29に示すように、以上のようにして求
められた補間誤差を加算して、補間誤差の総計(以下総
補間誤差という。)φerr(kT)を求める。
【0063】
【数19】
【0064】ここで、d0、f0及びdmax、fmaxは、サ
ンプルkから補間サンプルまでの最小及び最大の距離で
ある。上述した具体例、すなわちd0=f0=2及びd
max=fmax=5では、8(=dmax−d0+fmax−f0
2)個のサンプルを用いて補間が行われ、その総補間誤
差φerr(kT)は、式30で表される。
【0065】
【数20】
【0066】理想的な位相ジャンプのときの総補間誤差
φerrideal(kT)は、式31によって求められる。
【0067】
【数21】
【0068】上述した具体例、すなわちd0=f0=2及
びdmax=fmax=5では、総補間誤差φerrideal(kT)
は、50.27(=2π・8)となる。
【0069】一方、実際の実験では、サンプリングレー
ト1/Tが約410kHzときの良好な結果が得られる
補間誤差の閾値φerr,thrは、式32で求められる。
【0070】
【数22】
【0071】上述したように、位相ジャンプの検出は、
アンラップ位相φu(kT)に基づいて行われる。2π位相
ジャンプは、アンラップ位相φu(kT)の立ち下がり傾斜
のみで生じるので、位相ジャンプは、以下のようにして
検出することができる。立ち下がりの傾斜を、アンラッ
プ位相φu(kT)の傾斜によって検出する。次に、kTの
前の傾斜gradbef(kT)を選択し、gradbef(kT)<
−gradthrでるかを判定する。ここで、gradthr
は閾値であり、例えば0又は0に近い小さな値である。
なお、例えばkTの後ろのgradaft(kT)を選択してg
radaft(kT)<−gradthrであるかを判定し、又は
それらの組合せ、すなわち(gradbef+gradaft
(kT))<−gradthrであるかを判定するようにして
もよい。
【0072】
【数23】
【0073】ところで、位相ジャンプは、常に、図2又
は図3に示しような先鋭ものとは限らない。例えば位相
ジャンプは複数のサンプルに亘って起こることもあり、
本発明では、式34に示す条件を判定する。
【0074】
【数24】
【0075】式33及び式34より、アンラップ位相φ
u(kT)の立ち下がり傾斜における位相ジャンプの検出
は、式35の条件に基づいて行う。
【0076】
【数25】
【0077】同様に、アンラップ位相φu(kT)の立ち上
がり傾斜における位相ジャンプの検出は、式36に基づ
いて行う。
【0078】
【数26】
【0079】なお、この立ち上がり傾斜における条件で
あるgradbef(kT)>gradthrは、gradaft(k
T)>gradthr、又は(gradbef(kT)+gradaft
(kT))>gradthrとしてもよい。
【0080】実際の実験では、サンプリングレート1/
Tが約410kHzときの式35及び式36におけるφ
thr1、φthr2、gradthrは、それぞれ約1.5、約
2、約0でる。
【0081】ここで、補正回路15bの詳細な動作につ
いて、図5に示すフローチャートを用いて説明する。こ
のフローチャートは、上述した位相ジャンプの前後の補
間におけるアンラップ位相φu(kT)の立ち下がり傾斜で
の正の位相ジャンプと、立ち上がり傾斜での負の位相ジ
ャンプとの除去動作を示すものである。補正回路15b
は、位相ジャンプを検出すると、アンラップ位相φuの
現サンプルのアンラップ位相φu(kT)及びそれに続くサ
ンプルのアンラップ位相φuに2πを加算又は減算する
ことによって、位相ジャンプを除去する。
【0082】具体的には、ステップS11において、補
正回路15bは、式36の条件を判定して、該当しない
ときはステップS12に進み、該当するときはステップ
S13に進む。
【0083】ステップS12において、補正回路15b
は、式35の条件を判定し、該当しないときはステップ
S15に進み、該当するときはステップS14に進む。
【0084】ステップS15において、すなわち位相ジ
ャンプが検出されなかったときは、補正回路15bは、
アンラップ位相φu(kT)を補正位相φe(kT)とする。その
後、kに1を加算してステップS11に戻り、ステップ
S11〜ステップS15の処理を繰り返す。
【0085】一方、ステップS13において、すなわち
式36の条件に該当するときは、補正回路15bは、現
サンプルのアンラップ位相φu(kT)及びそれに続く全て
のサンプルのアンラップ位相に2πを加算して、ステッ
プS15に進む。
【0086】同様に、ステップS14において、すなわ
ち式35の条件に該当するときは、補正回路15bは、
現サンプルのアンラップ位相φu(kT)及びそれに続く全
てのサンプルのアンラップ位相から2πを減算して、ス
テップS15に進む。
【0087】図6は、アンラップ位相φu(kT)と、補正
回路15bにおける補正後の、すなわち位相ジャンプが
除去された補正位相φe(kT)とを示す図であり、これら
の位相は、10dBのCNRを有する。この図6に示す
ように、位相ジャンプが除去された補正位相φe(kT)
は、2πの位相ジャンプが除去されていないアンラップ
位相φu(kT)よりも、無限のCNRを有する絶対位相φc
(kT)に一致する。
【0088】位相ジャンプが除去された補正位相φe(k
T)は、FMスレッシュホールドレベルに起因した雑音が
なく、微分することができる。これによって、FMスレ
ッシュホールドレベルよりも低いレベルにおいて、FM
変調信号のSNRを高めることができる。
【0089】つぎに、現サンプル及びそれに続くサンプ
ルの位相又はアンラップ位相に対して2πを減算又は加
算することが容易でないこと、すなわち例えば図4のス
テップS3の式の値φ(iT)=φ(iT)−2πをi=k〜∞
の範囲で求めることの難しさを考慮した第2の実施例に
ついて説明する。
【0090】この第2の実施例では、アンラップ位相φ
u(kT)を計算するためのウィンドウを、このアルゴリズ
ムで必要とされる範囲に制限している。具体的には、例
えばウィンドウを(k−o−p)〜(k+q+r−1)
の範囲や、(k−12)〜(k+11)の範囲に制限す
る。アンラップ位相φu(kT)の計算は、2πを法として
割られた位相φ(kT)に対する2πの加算又は減算に関す
る情報を含んだ式37に示す支援(helper)変数w(kT)
を用いて、行われる。
【0091】
【数27】
【0092】アンラップ位相φu(kT)は、この支援変数
w(kT)を用い、サンプルk−Nを開始点としてウィンド
ウ内で、下記式38に示すように、計算することができ
る。
【0093】
【数28】
【0094】ここで、Nは、位相φ(kT)をアンラップす
るためのウィンドウの最初のサンプルの位置を示し、v
は、位相φ(kT)をアンラップするためのウィンドウの最
初のサンプル(k−N)Tからサンプル(k−N+v)
Tまでの距離を示す。ここで。例えばN=o+p=12
とすると、式38は、式39となる。
【0095】
【数29】
【0096】例えば、式17は、式39を代入すると、
式40となる。
【0097】
【数30】
【0098】式30の補正位相φe(kT)は、式41で表
される。
【0099】
【数31】
【0100】ここで、アンラップ位相φu(kT)を計算す
るためのウィンドウを、例えばN=6としたとき、式3
8は、式42となる。
【0101】
【数32】
【0102】これによって、式40の補正位相φe(kT)
は、式43で表される。
【0103】
【数33】
【0104】式35、式36及び図5に示す条件は、式
44に置き換えることができる。
【0105】
【数34】
【0106】上述した具体例の図5に示すフローチャー
トは、ステップS11における判定条件を式45に、ス
テップS12における判定条件を式46に置き換えると
ともに、FM復調信号s(kT)を生成するための微分を
式47に含ませると、簡単にすることができる。
【0107】
【数35】
【0108】
【数36】
【0109】
【数37】
【0110】図7は、本発明を適用した第2の実施例に
おける動作を詳細に説明するためのフローチャートであ
る。
【0111】ステップS21において、補正回路15b
は、式45の条件を判定して、該当しないときはステッ
プS22に進み、該当するときはステップS23に進
む。
【0112】ステップS22において、補正回路15b
は、式46の条件を判定し、該当しないときはステップ
S25に進み、該当するときはステップS24に進む。
【0113】ステップS25において、微分回路16
は、式47に基づいて、FM復調信号s(kT)を生成す
るための微分を行う。その後、kに1を加算して、すな
わち次のサンプルを現サンプルとして、ステップS21
に戻り、ステップS21〜ステップS25の処理を繰り
返す。
【0114】一方、ステップS23において、すなわち
式45の条件に該当するときは、補正回路15bは、支
援変数w(kT)をw(kT)+1とした後、ステップS25に
進む。
【0115】同様に、ステップS24において、すなわ
ち式46の条件に該当するときは、補正回路15bは、
支援変数w(kT)をw(kT)−1とした後、ステップS25
に進む。
【0116】図8は、第2の実施例におけるスレッシュ
ホールドレベル拡張回路15及び微分回路16の具体的
な回路構成を示すブロック図である。スレッシュホール
ドレベル拡張回路15及び微分回路16は、図8に示す
ように、位相φ(kT)、支援変数w(kT)をそれぞれ遅延す
る縦続接続された複数の遅延器21と、各段の遅延器2
1からの支援変数w(kT)等に定数を乗算する複数の乗算
器22と、各段の遅延器21等からの位相φ(kT)、支援
変数w(kT)をそれぞれ加算又は減算する複数の加算器2
3と、乗算器22及び加算器23の出力を比較する2つ
の比較器24とを備える。このように構成されるスレッ
シュホールドレベル拡張回路15及び微分回路16は、
式37〜式44の演算を直接行う。
【0117】図9は、本発明に基づいたスレッシュホー
ルドレベル拡張を適用したときのFM復調された音楽信
号のSNR(実線)と、適用しないときのFM復調され
た音楽信号のSNR(破線)を示す図である。これらの
SNRは、同じ条件(パラメータ)、例えば信号はFM
音楽信号であり、周波数偏移Δω=2π×75kHzで
あり、復調器の出力にデエンファシスフィルタを設けた
場合に得られたものである。FMスレッシュホールドレ
ベルは、図9に示すように、CNRが約17dBの所で
ある。スレッシュホールドレベルの拡張により、SNR
が9dB良くなる。このSNRの改善は、FM変調信号
の周波数偏移に依存する。すなわち、周波数偏移Δωが
大きくなると、SNRもより高くなる。
【0118】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
では、受信される周波数変調信号afm(t)のディジタル
複素ベースバンド信号cT(kT)の位相φを算出し、位相
φのアンラップ位相φuを算出する。アンラップ位相φu
の2π位相ジャンプを検出し、この2π位相ジャンプを
除去して補正位相φeを生成する。そして、補正位相φe
を微分して、周波数変調信号afm(t)をディジタル的に
復調する。このようにすることにより、CNRがFMス
レッシュホールドレベルよりも低い範囲において、従来
の方法及び装置よりも、FM変調信号のSNRを高くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディジタル復調器の具体的な
構成を示すブロック図である。
【図2】FM変調ステレオ多重信号の絶対位相φc(kT)
と、それに対応したアンラップ位相φu(kT)を示す図で
ある。
【図3】FM変ステレオ多重信号のアンラップ位相φ
u(kT)を拡大して示す図である。
【図4】2πを法として割られた位相φ(kT)からアンラ
ップ位相φu(kT)を算出する方法を示すフローチャート
である。
【図5】補正回路15bの詳細な動作を説明するための
フローチャートである。
【図6】アンラップ位相φu(kT)及び位相ジャンプが除
去された補正位相φe(kT)を示す図である。
【図7】本発明を適用した第2の実施例における動作を
詳細に説明するためのフローチャートである。
【図8】第2の実施例におけるスレッシュホールドレベ
ル拡張回路15及び微分回路16の具体的な回路構成を
示すブロック図である。
【図9】スレッシュホールドレベル拡張を適用したとき
のSNRと、適用しないときのSNRを示す図である。
【図10】従来のFM復調器の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】CORDICアルゴリズムの概要を説明する
ための図である。
【符号の説明】
11 フロントエンド回路、12 A/D変換器、13
IQ信号生成回路、14 CORDIC、15 スレ
ッシュホールドレベル拡張回路15、15a 位相アン
ラップ回路、15b 補正回路、16 微分回路
フロントページの続き (72)発明者 ビルトゥハーゲン イエンス ドイツ連邦共和国 ディー−70736 フェ ルバッハシュトゥットゥガルター シュト ラーセ 106 ソニー インターナショナ ル(ヨーロッパ) ゲゼルシャフト ミッ ト ベシュレンクテル ハフツング シュ トゥットゥガルト テクノロジーセンター 内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信される周波数変調信号afm(t)のデ
    ィジタル複素ベースバンド信号cT(kT)の位相φを算出
    する位相算出ステップと、 上記位相φのアンラップ位相φuを算出するアンラップ
    位相算出ステップと、 上記アンラップ位相φuの2π位相ジャンプを検出し、
    該2π位相ジャンプを除去して補正位相φeを生成する
    補正位相生成ステップと、 上記補正位相φeを微分する微分ステップとを有し、 上記周波数変調信号afm(t)をディジタル的に復調する
    周波数復調方法。
  2. 【請求項2】 上記アンラップ位相算出ステップは、入
    力される上記位相φのサンプル毎に、 上記位相φの現サンプルの位相φ(kT)と前サンプルの位
    相φ((k-1)T)の差分がπよりも大きいときは、上記現サ
    ンプルの位相φ(kT)及びそれに続く所定個数Iのサンプ
    ルの位相φ((k+1)T),・・・,φ((k+I)T)から2πを減
    算し、 上記現サンプルの位相φ(kT)と前サンプルの位相φ((k-
    1)T)の差分が−πよりも小さいときは、上記現サンプル
    の位相φ(kT)及びそれに続く所定個数Iのサンプルの位
    相φ((k+1)T),・・・,φ((k+I)T)に2πを加算するこ
    とを特徴とする請求項1記載の周波数復調方法。
  3. 【請求項3】 上記補正位相生成ステップは、上記アン
    ラップ位相φuのサンプル毎に、 上記アンラップ位相φuの現サンプルのアンラップ位相
    φu(kT)と前サンプルのアンラップ位相φu((k-1)T)の差
    分が負の第1の閾値−φthr1よりも小さく、且つ上記現
    サンプルのアンラップ位相φu(kT)の前のアンラップ位
    相の傾きgradbef(kT)、上記現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)の後のアンラップ位相の傾きgradaft
    (kT)又は上記傾きgradbef(kT)と傾きgradaft(k
    T)の組合せが、傾きの閾値gradthrよりも大きいと
    きは、上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)及びそ
    れに続く所定個数Iのサンプルのアンラップ位相φu((k
    +1)T),・・・,φu((k+I)T)に2πを加算する2π加算
    ステップと、 上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)と前サンプル
    のアンラップ位相φu((k-1)T)の差分が正の上記第1の
    閾値φthr1よりも大きく、且つ上記現サンプルのアンラ
    ップ位相φu(kT)の前のアンラップ位相の傾きgrad
    bef(kT)、上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)の後
    のアンラップ位相の傾きgradaft(kT)又は上記傾き
    gradbef(kT)と傾きgradaft(kT)の組合せが、負
    の上記傾きの閾値−gradthrよりも小さいときは、
    上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)及びそれに続
    く所定個数Iのサンプルのアンラップ位相φu((k+1)
    T),・・・,φu((k+I)T)から2πを減算する2π減算
    ステップとからなることを特徴とする請求項1又は2記
    載の周波数復調方法。
  4. 【請求項4】 上記補正位相生成ステップは、上記アン
    ラップ位相φuのサンプル毎に、 上記アンラップ位相φuの現サンプルのアンラップ位相
    φu(kT)と前サンプルのアンラップ位相φu((k-1)T)の差
    分が負の上記第1の閾値−φthr1よりも小さくないが、
    上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)と上記前サン
    プルの前のサンプルのアンラップ位相φu((k-2)T)の差
    分が負の第2の閾値−φthr2よりも小さく、且つ上記現
    サンプルのアンラップ位相φu(kT)の前のアンラップ位
    相の傾きgradbef(kT)、上記現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)の後のアンラップ位相の傾きgradaft
    (kT)又は上記傾きgradbef(kT)と傾きgradaft(k
    T)の組合せが、上記傾きの閾値gradthrよりも大き
    いときは、上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)及
    びそれに続く所定個数Iのサンプルのアンラップ位相φ
    u((k+1)T),・・・,φu((k+I)T)に2πを加算する2π
    加算ステップと、 上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)と前サンプル
    のアンラップ位相φu((k-1)T)の差分が正の上記第1の
    閾値φthr1よりも大きくないが、上記現サンプルのアン
    ラップ位相φu(kT)と上記前サンプルの前のサンプルの
    アンラップ位相φu((k-2)T)の差分が正の上記第2の閾
    値φthr2よりも大きく、且つ上記現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)の前のアンラップ位相の傾きgradbef
    (kT)、上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)の後の
    アンラップ位相の傾きgradaft(kT)又は上記傾きg
    radbef(kT)と傾きgradaft(kT)の組合せが、負の
    上記傾きの閾値−gradthrよりも小さいときは、上
    記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)及びそれに続く
    所定個数Iのサンプルのアンラップ位相φu((k+1)T),
    ・・・,φu((k+I)T)から2πを減算する2π減算ステ
    ップとからなることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項記載の周波数復調方法。
  5. 【請求項5】 上記所定個数Iは、現サンプルに続く全
    てのサンプルの数であることを特徴とする請求項2乃至
    4のいずれか1項記載の周波数復調方法。
  6. 【請求項6】 上記アンラップ位相算出ステップは、入
    力される上記位相φのサンプル毎に、 上記位相φの現サンプルの位相φ(kT)と前サンプルの位
    相φ((k-1)T)の差分がπよりも大きいときは、支援変数
    w(kT)を−1に設定し、 上記現サンプルの位相φ(kT)と前サンプルの位相φ((k-
    1)T)の差分が−πよりも小さいときは、上記支援変数w
    (kT)を1に設定し、 上記現サンプルの位相φ(kT)と前サンプルの位相φ((k-
    1)T)の差分が−π〜πの範囲内にあるときは、上記支援
    変数w(kT)を0に設定することを特徴とする請求項1記
    載の周波数復調方法。
  7. 【請求項7】 上記補正位相生成ステップは、上記アン
    ラップ位相φuのサンプル毎に、 上記アンラップ位相φuの現サンプルのアンラップ位相
    φu(kT)と前サンプルのアンラップ位相φu((k-1)T)の差
    分が負の第1の閾値−φthr1よりも小さく、且つ上記現
    サンプルのアンラップ位相φu(kT)の前のアンラップ位
    相の傾きgradbef(kT)、上記現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)の後のアンラップ位相の傾きgradaft
    (kT)又は上記傾きgradbef(kT)と傾きgradaft(k
    T)の組合せが、傾きの閾値gradthrよりも大きいと
    きは、上記支援変数w(kT)に1を加算する1加算ステッ
    プと、 上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)と前サンプル
    のアンラップ位相φu((k-1)T)の差分が正の上記第1の
    閾値φthr1よりも大きく、且つ上記現サンプルのアンラ
    ップ位相φu(kT)の前のアンラップ位相の傾きgrad
    bef(kT)、上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)の後
    のアンラップ位相の傾きgradaft(kT)又は上記傾き
    gradbef(kT)と傾きgradaft(kT)の組合せが、負
    の上記傾きの閾値−gradthrよりも小さいときは、
    上記支援変数w(kT)から1を減算する1減算ステップと
    からなることを特徴とする請求項6記載の周波数復調方
    法。
  8. 【請求項8】 上記補正位相生成ステップは、上記アン
    ラップ位相φuのサンプル毎に、 上記アンラップ位相φuの現サンプルのアンラップ位相
    φu(kT)と前サンプルのアンラップ位相φu((k-1)T)の差
    分が負の上記第1の閾値−φthr1よりも小さくないが、
    上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)と上記前サン
    プルの前のサンプルのアンラップ位相φu((k-2)T)の差
    分が負の第2の閾値−φthr2よりも小さく、且つ上記現
    サンプルのアンラップ位相φu(kT)の前のアンラップ位
    相の傾きgradbef(kT)、上記現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)の後のアンラップ位相の傾きgradaft
    (kT)又は上記傾きgradbef(kT)と傾きgradaft(k
    T)の組合せが、上記傾きの閾値gradthrよりも大き
    いときは、上記現支援変数w(kT)に1を加算する1加算
    ステップと、 上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)と前サンプル
    のアンラップ位相φu((k-1)T)の差分が正の上記第1の
    閾値φthr1よりも大きくないが、上記現サンプルのアン
    ラップ位相φu(kT)と上記前サンプルの前のサンプルの
    アンラップ位相φu((k-2)T)の差分が正の上記第2の閾
    値φthr2よりも大きく、且つ上記現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)の前のアンラップ位相の傾きgradbef
    (kT)、上記現サンプルのアンラップ位相φu(kT)の後の
    アンラップ位相の傾きgradaft(kT)又は上記傾きg
    radbef(kT)と傾きgradaft(kT)の組合せが、負の
    上記傾きの閾値−gradthrよりも小さいときは、上
    記支援変数w(kT)から1を減算する1減算ステップとか
    らなることを特徴とする請求項6又は7記載の周波数復
    調方法。
  9. 【請求項9】 上記アンラップ位相φu(kT)を、サンプ
    ル(k−N)Tから始まるウィンドウ内で、式1に基づ
    いて算出することを特徴とする請求項6乃至8のいずれ
    か1項記載の周波数復調方法。 【数1】 ここで、Nは、位相φ(kT)をアンラップするためのウィ
    ンドウの最初のサンプルの位置を示し、vは、位相φ(k
    T)をアンラップするためのウィンドウの最初のサンプル
    (k−N)Tからのサンプル(k−N+v)Tまでの距
    離を示す。
  10. 【請求項10】 上記2π加算ステップ及び/又は1加
    算ステップは、上記アンラップ位相φuの現サンプルの
    アンラップ位相φu(kT)の誤差φerr(kT)が正の位相誤差
    閾値φerr,thrよりも大きいときのみ実行され、上記1
    加算ステップ及び/又は1減算ステップは、上記現サン
    プルのアンラップ位相φu(kT)の誤差φerr(kT)が負の上
    記位相誤差閾値−φerr,thrよりも小さいときのみ実行
    されることを特徴とする請求項3乃至5及び7乃至9の
    いずれか1項記載の周波数復調方法。
  11. 【請求項11】 上記第1の閾値φthr1、第2の閾値φ
    thr2及び傾きの閾値gradthrは、サンプリングレー
    ト1/Tに依存した実験によって決定されることを特徴
    とする請求項3乃至5及び7乃至10のいずれか1項記
    載の周波数復調方法。
  12. 【請求項12】 上記サンプリングレート1/Tが41
    0kHzのとき、上記第1の閾値φthr1は1.5であ
    り、第2の閾値φthr2は2であり、上記傾きの閾値gr
    adthrは0であることを特徴とする請求項11記載の
    周波数復調方法。
  13. 【請求項13】 上記アンラップ位相φuの現サンプル
    のアンラップ位相φu(kT)の誤差φerr(kT)を、式2に基
    づいて算出することを特徴とする請求項3乃至5及び7
    乃至12のいずれか1項記載の周波数復調方法。 【数2】 ここで、傾きgradbef(kT)は、上記現サンプルのア
    ンラップ位相φu(kT)の前のアンラップ位相の傾きであ
    り、傾きgradaft(kT)は、上記現サンプルのアンラ
    ップ位相φu(kT)の後ろのアンラップ位相の傾きであ
    り、d0、f0は、サンプルkから補間サンプルまでの最
    小距離であり、dmax、fmaxは、サンプルkから補間サ
    ンプルまでの最大距離であり、d、e、f及びgは、サ
    ンプルkから補間に用いられるサンプルまでの距離であ
    る。
  14. 【請求項14】 上記距離は、d0=f0=2、dmax
    max=5、e=d、g=fであることを特徴とする請
    求項13記載の周波数復調方法。
  15. 【請求項15】 上記現サンプルの前のアンラップ位相
    φu(kT)の傾きgradbef(kT)を、サンプルkからの最
    小距離をoとして式3に基づき、現サンプルのアンラッ
    プ位相φu(kT)に直接隣接するアンラップ位相φuを除い
    たp個のアンラップ位相φuの平均値によって算出し、
    上記現サンプルの後ろのアンラップ位相φu(kT)の傾き
    gradaft(kT)を、サンプルkからの最小距離をrと
    して式4に基づき、現サンプルのアンラップ位相φu(k
    T)に直接隣接したアンラップ位相φuを除いたq個のア
    ンラップ位相φuの平均値によって算出することを特徴
    とする請求項3乃至5及び7乃至14のいずれか1項記
    載の周波数復調方法。 【数3】
  16. 【請求項16】 上記距離及び個数は、o=r=0、p
    =q=0であることを特徴とする請求項15記載の周波
    数復調方法。
  17. 【請求項17】 上記位相誤差閾値φerr,thrは、上記
    サンプリングレート1/Tに依存した実験によって決定
    され、式5で表されることを特徴とする請求項10乃至
    16のいずれか1項記載の周波数復調方法。 【数4】
  18. 【請求項18】 上記位相誤差閾値φerr,thrは、上記
    サンプリングレート1/Tが410kHzのときは、2
    6であることを特徴とする請求項17記載の周波数復調
    方法。
  19. 【請求項19】 上記ディジタル複素ベースバンド信号
    T(kT)の位相の計算は、CDRDICアルゴリズムを
    用いて実行されることを特徴とする請求項1乃至18の
    いずれか1項記載の周波数復調方法。
  20. 【請求項20】 受信される周波数変調信号afm(t)の
    ディジタル複素ベースバンド信号cT(kT)の位相φを算
    出する変換手段と、 上記変換手段からの位相φのアンラップ位相φuを算出
    するアンラップ位相算出手段と、 上記アンラップ位相φuの2π位相ジャンプを検出し、
    該2π位相ジャンプを除去して補正位相φeを生成する
    補正手段と、 上記補正位相φeを微分する微分手段とを備え、 上記周波数変調信号afm(t)をディジタル的に復調する
    周波数復調装置。
  21. 【請求項21】 上記請求項1乃至19のいずれか1項
    の周波数復調方法に基づいて動作する請求項20記載の
    周波数復調装置。
JP11056181A 1998-03-03 1999-03-03 周波数復調方法及び周波数復調装置 Withdrawn JP2000059253A (ja)

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