JP2012533227A - ローカル送受信機のfmラジオとの干渉を防止するためのloシフトの使用 - Google Patents

ローカル送受信機のfmラジオとの干渉を防止するためのloシフトの使用 Download PDF

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Abstract

セルラ電話は、セルラ電話回路とFM受信機とを含む。受信されるFM信号は、ミキサによってダウンコンバートされる。ダウンコンバートされた信号は、デジタルIFフィルタに供給されるFM信号を発生するように処理される。従来のLO周波数が用いられたならばLO高調波とブロッカとの相互の影響により、セルラ電話回路によって放射されるブロッカがFM信号の受信に干渉し得る場合は、異なるLO周波数が用いられる。ダウンコンバートされたFM信号の後続する(たとえばデジタル複素共役セレクタ、およびIFローテータによる)処理の結果、異なるLO周波数を用いたにもかかわらず、デジタルIFフィルタと同じ中心周波数を有する信号がデジタルIFフィルタに供給される。一部の実施形態では、LOは、セルラ電話モードに応じて、およびFM信号に応じて異なる大きさだけシフトされる。
【選択図】図3

Description

関連出願
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法(35U.S.C.)第119条に基づいて、2009年7月9日に出願した米国仮特許出願第61/224,382号の利益を主張するものであり、前記仮出願を参照により本明細書に組み込む。
本開示は、周波数変調(FM)ラジオ受信機に関する。
セルラ電話および他のパーソナルハンドヘルド通信デバイスの人気により、ますます多くの機能がセルラ電話内に組み込まれるようになってきている。たとえば、FMラジオ受信機/送信機機能を、セルラ電話通信回路と共にセルラ電話の小型フォームファクタ内に組み込むことができる。残念ながら、FMラジオ回路とセルラ電話回路とが極近傍にあることにより、干渉問題が起こり得る。たとえばユーザが、セルラ電話のFMラジオ機能を用いてFMラジオ局を聴取しており、次いでセルラ電話が特定のセルラ電話通信機能を行う場合は、セルラ電話回路は、正常なFMラジオ受信と干渉する比較的強いブロッカ送信を放射し得る。干渉のタイプ、およびそれがいつ起きるかは、FMラジオ受信機の使用に応じて、およびセルラ電話の動作モードに応じて比較的複雑に変化し得る。このような問題の影響を受けない、FMラジオ機能を有するセルラ電話が望まれる。
セルラ電話は、セルラ電話回路と、FM受信機とを含む。セルラ電話回路とFM受信機とは、物理的に近接する。FM受信機によって受信される到来FM信号は、ミキサによってダウンコンバートされて、ダウンコンバートされたFM信号を発生する。ミキサは、局部発振器信号(LO)によって駆動される。ダウンコンバートされたFM信号は処理されて、処理されたFM信号を発生し、処理されたFM信号はデジタルIFフィルタに供給される。信号は、デジタルIFフィルタを通過した後に、FM復調される。
セルラ電話回路によって放射されるブロッカが、到来FM信号の受信に干渉する場合は(たとえば従来のLO周波数が用いられた場合は、LOの第9高調波とブロッカとの相互の影響により)、異なるLO周波数を用いてミキサを駆動する。このような異なるLO周波数は、ここでは「シフトされた」LO周波数とも呼ぶ。「シフトされた」という用語は、LO周波数と、従来なら用いられるLO周波数との間の差を指す。「シフトされた」という用語は、周波数が時間と共に徐々に移動することを意味するものではない。そうではなくLO周波数は、単に、シフトされたLO周波数に設定することができる。シフトされたLO周波数を用いたダウンコンバージョンの後に、ダウンコンバートされたFM信号の後続する処理(たとえばアナログ複素バンドパスフィルタ、アナログ−デジタル変換器、デジタル複素共役セレクタ、デシメーションデジタルフィルタ、およびIFローテータにより)の結果、異なるLO周波数の使用にもかかわらずデジタルIFフィルタの中心周波数と同じ中心周波数を有してデジタルIFフィルタに供給される、処理されたFM信号を生じる。
一部の実施形態ではLOは、(従来のLO周波数を用いるのと比べて)、セルラ電話モードに応じて、および受信されるFM信号の中心周波数に応じて異なる大きさだけシフトされる。シフトされたLOを用いることにより、LOの高調波と、セルラ電話回路が特定のセルラ電話モードで動作しているときにセルラ電話回路によって放射されるセルラ電話ブロッカ信号との望ましくない混合が防止される。FM受信機の所与の動作状況において、シフトされたLO周波数が用いられるかどうかにかかわらず、ダウンコンバートされたFM信号の処理の結果、デジタルIFフィルタの中心周波数と実質的に同一な中心周波数を有してデジタルIFフィルタに供給されるように、処理されたFM信号を生じる。デジタルIFフィルタの中心周波数は、LO周波数がどのようにシフトされたか、またはシフトされたかどうかにかかわらず同じままである。セルラ電話ブロッカが広帯域ブロッカである状況では、上述の高調波混合の問題を回避するためにシフトすべきLOの最大の大きさは、複数の周波数領域のうちのどれが、受信されるFM信号を含んでいるかに応じて、異なるやり方でLOをシフトすることによって低減される。たとえば過大なIF周波数シフトを避けるために、受信されるFM信号が第1の周波数領域にある場合は、LOは第1のやり方でシフトすることができ、一方、受信されるFM信号が第2の周波数領域にある場合は、LOは第2のやり方でシフトすることができる。
上述のLOシフト技術の特に有利な使用は、単一の固定の中心周波数を有する単一のデジタルIFフィルタを用いて高調波混合の問題を回避するものであるが、LOシフト技術は、異なるLOシフトを用いて高調波混合の問題を回避するが、使用される特定のLOシフトに応じて異なる中心周波数を有する1つまたは複数のデジタルIFフィルタを用いることにより、多少有利ではない形で用いることができる。このような多少有利ではない応用例では、調整可能な中心周波数を有する単一のデジタルIFフィルタを用いることができ、またはそれぞれが異なる中心周波数を有する複数のデジタルIFフィルタを用いることができる。
上記は概要であり、したがって必然的に簡略化、一般化、および詳細の省略を含んでおり、それ故に当業者には、概要は例示のみであり、何ら制限するものではないことが理解されよう。もっぱら特許請求の範囲によって定義される、本明細書で述べられるデバイスおよび/またはプロセスの他の態様、発明性のある特徴、および利点は、本明細書に記載される非限定的な詳細な説明で明らかとなるであろう。
新規な一態様によるFM送信機/受信機集積回路5を含む、モバイル通信デバイス1(たとえばセルラ電話)の図。 図1のFM送信機/受信機集積回路5のより詳細な図であり、FM送信機/受信機集積回路5がFMラジオ受信機31を含むことを示す図。 図2のFM送信機/受信機集積回路5のFM受信機31のより詳細な図。 図3のアナログ複素バンドパスフィルタ38の図。 図3のIFローテータ68の図。 図5のIFローテータ68の乗算器86が、どうのように周波数シフト機能を行うかを示す図。 図5の乗算器86に供給されるC[N]およびS[N]値のストリームが、どのように余弦波および正弦波を定義するかを示す図。 図7のC[N]およびS[N]値のシーケンスを設定する表。 図3のデジタル複素共役セレクタ66がどのように動作するかを示す図。 異なるセルラ電話動作モードにおいて、図3のFM受信機の周波数シンセサイザ43、アナログ複素バンドパスフィルタ38、デジタル複素共役セレクタ66、およびIFローテータ68がどのように制御されて、FM信号の受信に対する望ましくない干渉を防止するかを示す表。 CDMAブロッカの存在下で従来のLO周波数が用いられた場合に直面し得る問題を示す図。 シフトされたLOを用いて、CDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 シフトされたLOを用いて、CDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 シフトされたLOを用いて、CDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 シフトされたLOを用いて、CDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 シフトされたLOを用いて、CDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 図12〜16に示される方法のフローチャート。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、WCDMAブロッカの存在下で従来のLO周波数が用いられた場合に直面し得る問題を示す図。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第1の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 図19〜24に示される方法のフローチャート。 受信されるFM信号が第2の周波数領域にあるときに、WCDMAブロッカの存在下で従来のLO周波数が用いられた場合に直面し得る問題を示す図。 受信されるFM信号が第2の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第2の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第2の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 受信されるFM信号が第2の周波数領域にあるときに、シフトされたLOを用いてWCDMAブロッカの存在下でFM信号を処理する方法のステップを示す図。 図27〜30に示される方法のフローチャート。 数多くの異なる広帯域ブロッカ信号の存在下でFM信号を受信するために、どのようにLOシフトが行うことができるかを示す図。
図1は、モバイル通信デバイス1の図である。一実施例ではモバイル通信デバイス1は、セルラ電話である。別の実施例ではモバイル通信デバイス1は、携帯情報端末(PDA)、または同様なハンドヘルドパーソナル通信デバイスである。デバイス1は、単一の小型ハンドヘルドフォームファクタおよび筐体内にセルラ電話機能とFMラジオ機能とを含む。筐体は、図1には示されない。デバイス1は、(図示されない他の部分の中でも)、セルラ電話通信を受信および送信するために用いることができるアンテナ2と、RF送受信機集積回路3と、デジタルベースバンド集積回路4と、FM送信機/受信機集積回路5と、FMラジオ通信を受信および送信するために用いることができるアンテナ6とを含む。
セルラ電話機能の動作の1つの最も簡略化した説明では、デバイス1が、セルラ電話通話の一部として音声情報を受信するために用いられる場合は、到来する送信7がアンテナ2によって受信される。信号は、デュプレクサ8、および整合ネットワーク9を通過し、RF送受信機集積回路3の受信チェーン10によって処理される。アナログ−デジタル変換器(ADC)11によってデジタル化され、デジタルベースバンド集積回路4内で復調され復号された後に、結果としての音声情報は、たとえばセルラ電話通話においてデバイス1のユーザが別のスピーカを聞くことができるように、スピーカ(図示せず)を駆動するために用いることができる。
一方、デバイス1がセルラ電話通話の一部として音声情報を送信するために用いられる場合は、デバイス1の一部であるマイクロホン(図示せず)は音を受け取り、その音を電気信号に変換する。電気信号は、音声情報のデジタル値のストリームに変換される。デジタル化された音声情報は、デジタルベースバンド集積回路4内で符号化され、変調される。次いでこれは、デジタルベースバンド集積回路4内のデジタル−アナログ変換器(DAC)12によってアナログの形に変換される。結果としてのアナログ信号は、RF送受信機集積回路3内の送信チェーン13においてフィルタされ、アップコンバートされる。電力増幅器14によって増幅された後に、信号は送信15としてアンテナ2から送信される。受信チェーン10で生じるダウンコンバージョン、および送信チェーン13で生じるアップコンバージョンは、デジタルベースバンド集積回路4内のプロセッサ16によって制御される。プロセッサ16は、デジタルベースバンド集積回路4内の、プロセッサ可読媒体18からの1組のプロセッサ実行可能命令17を実行する。プロセッサ16は、ローカルバス19、シリアルバスインターフェース20、シリアルバス21、およびシリアルバスインターフェース22を通じて、RF送受信機集積回路3に制御情報を送ることによってRF送受信機集積回路3を制御する。
上述のセルラ電話機能に加えてデバイス1は、FMラジオ通信(約76MHzから約108MHzまでの商用FM VHF放送帯域通信)を受信および送信する能力を有する。このFMマイクロ送信機ラジオ機能を実現するために、デバイス1は、シリアルバス23および24を通じてデジタルベースバンド集積回路4に結合された、FM送信機/受信機集積回路5を含む。たとえばユーザは、デバイス1を用いて、FM VHF帯域での通常のFM放送ラジオ局を受信し聴取することができる。デバイス1がこのように用いられるときは、FMラジオ信号25は、プリント回路基板(PCB)アンテナ6上に受信され、整合ネットワーク26を通じてFM送信機/受信機集積回路5に供給される。別の方法ではヘッドセット27がコネクタ28を通じてデバイス1に取り付けられ、次いでFMラジオ信号25はアンテナ27上に受信され、整合ネットワーク29を通じてFM送信機/受信機集積回路5に供給される。到来FM信号25は、フロントエンド整合ブロック30を通過し、FM受信機機能31によってダウンコンバートされ、FM復調される。次いで結果として受け取った情報は、シリアルバスインターフェース32、シリアルバス23、およびシリアルバスインターフェース33を通じて、デジタルベースバンド集積回路4に通信することができる。次いでデジタルベースバンド集積回路4は、ユーザのスピーカまたはヘッドセットを駆動し、それによりユーザはFM放送情報を聴取することができる。このようにしてデバイス1のユーザは、デバイス1を用いて76MHzから108MHzFM帯域での通常のFMラジオ局を聴取することができる。
デバイス1はまた、同じFM VHF帯域内でFM信号を送信するために用いることができる。たとえばユーザは、自動車のオーディオシステムまたはホームステレオシステムを用いて、セルラ電話上に記憶された音声情報を聴取することができる。一実施例では、MP3ファイルなどの音声ファイルはデバイス1上に記憶され、ユーザはユーザの自動車の音響システム上でファイルの音声を聞くことを望む。これを行うためにMP3ファイルは、デジタルベースバンド集積回路4から、シリアルバスインターフェース33、シリアルバス23、およびシリアルバスインターフェース32を通じて、FM送信機/受信機集積回路5に通信される。MP3情報は、音声情報のストリームに変換され、次いでこれはFM送信機機能34によってキャリア上にFM変調される。次いでFMラジオ信号は、アンテナ6上に駆動される。次いで結果としてのFM送信35は、ユーザの自動車のFMラジオチューナによって受信することができる。次いで自動車のFMラジオは、FM送信35を受信し、通常のFMラジオ局を受信するためにチューニングされているように、自動車内のスピーカを駆動する。このようにしてユーザは、デバイス1を用いてユーザの自動車内でMP3音楽を再生することができ、そこではMP3音楽はデバイス1に記憶される。これは、デバイス1と、自動車のFMラジオとの間に何も線を接続せずに達成することができる。
図2は、図1のFM送信機/受信機集積回路5のより詳細な図である。FM受信パスは、PCBアンテナ6から、またはヘッドセット線アンテナ27から、整合ネットワーク26または29を通ってFM送信機/受信機集積回路5に延び、送信/受信(TR)フロントエンドスイッチおよび整合ブロック30を通り、低雑音増幅器(LNA)36を通り、直交ミキサブロック37を通り、アナログ複素バンドパスフィルタ38を通り、1対のシグマ−デルタアナログ−デジタル変換器(SD ADC)39および40を通り、デジタル信号プロセッサ(DSP)41を通り、シリアルバスインターフェース32を通り、シリアルバス23を渡って、デジタルベースバンド集積回路4に至る。矢印44はデジタル化された音声情報のストリームを表す。周波数シンセサイザ43によって発生された局部発振器信号(LO)42は、ミキサブロック37に供給される。LO信号42の周波数は、FM受信機をチューニングするように調整される。
FM送信パスは、シリアルバスインターフェース32から、導体45を通って、DSPブロック41に延びる。図2ではDSPブロック41は、図面を簡単にするために2つのブロックとして示される。しかし図示の2つのDSPブロックは、単一のDSPプロセッサ機能を表すことを理解されたい。DSP41、および関連するシグマ−デルタ変調器46は一緒に動作して、デジタル値のストリーム47を、周波数シンセサイザ43の位相ロックループ(PLL)48に供給する。このデジタル値のストリーム47は、周波数シンセサイザ43にFM信号49を出力させる。FM信号49は、バッファ50によってバッファされ、電力増幅器(PA)51によって増幅される。次いで増幅されたFM信号52は、フロントエンド整合TRスイッチ30を通って、送信のためのアンテナ6に至る。したがって、同じ周波数シンセサイザ43が、受信パス内と送信パス内の両方で用いられる。
次に周波数シンセサイザ43について、より詳しく述べる。周波数シンセサイザ43は、PLL48と、プログラマブル出力分周器52〜54と、デルタ−シグマ変調器46と、乗算器55と、加算器56と、加算器57とを含む。PLL48は、位相−周波数検出器(PFD)58と、チャージポンプ59と、ループフィルタ60と、電圧制御発振器(VCO)61と、VCOバッファ62と、ループ分周器63とを含む。19.2MHz基準クロック信号64は、外部基準から(たとえば、外部水晶発振器から)供給される。PLL48は、DSP41およびデルタ−シグマ変調器46の制御下で、フラクショナルN PLLとして動作する。DSP41は、デジタル制御信号INT(N)およびFRAC(f)を通して、PLL出力信号65の周波数を設定し、したがってまたLO信号42の周波数を制御する。
図3は、FM受信パスのより詳細な図である。DSP41は、以下の機能部分すなわち、デジタル複素共役セレクタ66と、デシメーションデジタルフィルタ67と、IFローテータ68と、デジタルIFフィルタ69と、および制御機能70とを含むとみなすことができる。制御機能70は、周波数シンセサイザ43と、アナログ複素バンドパスフィルタ38と、DSP41のブロック66〜68とを、図示のような制御信号を供給することによって制御する。SD ADC39および40は、1920万サンプル/秒の速度でデジタル値を出力し、デシメーションの後にデジタル値は、240万値/秒の速度でIFローテータを通過する。モード信号96は、複数のセルラ電話モードのうちのどれで、セルラ電話回路が動作しているかを示す(図2の参照番号2、8、9、14、3、および4を参照されたい)。セルラ電話モード情報は、デジタルベースバンド集積回路4のプロセッサ16から生じ、モード信号96の形でシリアルバス24を通じて、FM送信機/受信機集積回路5のDSP41内の制御機能70に通信される。図3のデジタルIFフィルタ69は、望ましくない隣接チャネル干渉および帯域外ノイズ(望ましくないFM局など)を除去し、FM受信機がチューニングされているFM局を、DSP41のFM復調部分(図示せず)に通すように機能する。この実施例では、デジタルIFフィルタ69は、100kHzの中心周波数を有する。この100kHzの中心周波数は、FM受信機の動作モードにかかわらず、どのFM局が受信されるかにかかわらず、かつセルラ電話動作モードにかかわらず固定のままである。
図4は、図3のアナログ複素バンドパスフィルタ38の図である。アナログ複素バンドパスフィルタ38は、第1段71と第2段72とを含む多位相フィルタである。バンドパスフィルタの中心周波数は、導体74上のデジタル信号73の値に応じて、100kHzまたは280kHzのいずれかに設定することができる。このデジタル値は、プログラマブル抵抗75および76の抵抗値RCをR1(100kHzの中心周波数の場合)、またはR2(280kHzの中心周波数の場合)のいずれかに設定する。導体78上のデジタル制御信号77が第1のデジタル値を有する場合は、アナログ複素共役セレクタ動作は行われないが、デジタル制御信号77が第2のデジタル制御値を有する場合は、マルチプレクサ79〜82は、第2段72内の帰還信号を切り換えるように制御され、それによりアナログ複素共役選択動作が生じる。
図5は、図3のIFローテータ68の図である。デジタルI直交信号値のストリームは、導体84を通じてSD ADC39から受け取られる。デジタルQ直交信号値のストリームは、導体85を通じてSD ADC40から受け取られる。I値とQ値の対応する対は、実数−複素数ブロック85によって複素値に組み合わされる。図5には、このような1つの複素値がI+jQとして示される。次いで記号86によって表されるように、複素乗算動作が行われる。複素乗算動作86は、各I+jQ複素値に、対応する受け取った複素値C[N]−jS[N]を乗算する。ライン87は、図3の制御機能70からのこのようなC[N]−jS[N]のストリームの受け取りを表す。複素乗算動作の結果として、23ビット符号付き複素数のストリームを生じる。ライン88は、このストリームを表す。「23SC」の表記は、23ビット符号付き複素数を示す。次いで23ビット符号付き複素数のストリーム88は、演算89によって15ビット符号付き複素数のストリーム90に丸められる。15ビット符号付き複素値のストリーム90は、非対称飽和演算(asymmetric saturation operation)(ASAT)91によって処理されて、13ビット符号付き複素値のストリーム92を生じる。IFローテータ68によって周波数シフトが行われる場合は、マルチプレクス機能93は、ストリーム92をIFローテータ68の出力94に渡す。ライン95は、図3の制御機能70からのSHIFT FREQUENCY制御情報の受け取りを表す。IFローテータ68が周波数シフトを行わない場合は、ライン95上のSHIFT FREQUENCY情報は、周波数シフトをせずに、I+jQ複素値のストリームを出力94に渡すようにマルチプレクス機能93を制御する。
図6は、複素乗算動作86がどのように周波数シフトを行うかを示す。I+jQ複素値の280kHzシーケンスが、C[N]−jS[N]複素値の−180kHzシーケンスと乗算されると、結果は23ビット符号付き複素値の100kHzシーケンス88となる。
図7は、複素乗算機能86に供給される(ライン87として示される)、C[N]−jS[N]値のシーケンスのC[N]値およびS[N]値を示す図である。各C[N]値は13ビットの数である。各S[N]値は13ビットの数である。変化するC[N]値が余弦波を描き、変化するS[N]値が正弦波を描くように、離散的な時間にわたってサンプルインデックス[N]は連続してインクリメントする。余弦波および正弦波の周波数は、−180kHzである。
図8は、各サンプルインデックス値Nに対する余弦C[N]値および正弦S[N]値を示す表である。
図9は、図3のデジタル複素共役セレクタ66を示す図である。図9に表されるように、I値とQ値の各組のI部分は、影響を受けずにデジタル複素共役セレクタ66を通過するが、Q部分は、デジタル複素共役セレクタ66がデジタル複素共役セレクタ機能を行うように制御されている場合は、−1が乗算される。このようにQ部分に乗算することを、デジタル複素共役セレクタを適用すると呼ぶ。
図10は、図2のFM受信機31の動作を示す表である。FM受信機31の動作環境および受信するFM局に応じて、FM受信機の以下の部分すなわち、周波数シンセサイザ43、アナログ複素バンドパスフィルタ38、デジタル複素共役セレクタ66、デシメーションデジタルフィルタ67、およびIFローテータ68は、異なって制御される。「例#1」と標示された列によって表されるように、デバイス1のセルラ電話機能がCDMA1Xセルラ電話モードで動作しており、FM受信機が93.85MHzから93.95MHzの帯域内に中心を有するFM局を受信する場合は、周波数シンセサイザ43、アナログ複素バンドパスフィルタ38、およびDSP41の部分66〜68は、「例#1」の列に示されるように制御される。デバイス1のセルラ電話機能がWCDMAセルラ電話モードで動作しており、FM受信機が93.85MHzから94.15MHz帯域に中心を有するFM局を受信する場合は、周波数シンセサイザ43、アナログ複素バンドパスフィルタ38、およびDSP41の部分66〜68は、「例#2」の列に示されるように制御される。しかしデバイス1のセルラ電話機能がWCDMAセルラ電話モードで動作しており、FM受信機が93.65MHzから93.8MHz帯域に中心を有するFM局を受信する場合は、周波数シンセサイザ43、アナログ複素バンドパスフィルタ38、およびDSP41の部分66〜68は、「例#3」の列に示されるように制御される。一実施例では、セルラ電話動作モード情報は、図1のデジタルベースバンド集積回路4からシリアルバス24を通じて、図3の制御機能70内に受け取られる。これら3つの例でのFM受信機31の動作は、以下に図11〜31に関連して示し、説明する。
図11は、従来のFM受信機の動作を示す。図10の表の「例#1」のように93.9MHzを中心とするFM信号をダウンコンバートするために、従来のFM受信機は通常は、図示のように93.9MHzのFM信号から100kHz離れた93.8MHzの局部発振器LO信号を用いる。FM信号とLO信号がミキサ(図2および図3のミキサブロック37など)で混合されると、FM信号は、受信機のデジタルIFフィルタの100kHz中心周波数を中心とするようにダウンコンバートされる。しかし残念ながら図11に示すように、LO信号の第9高調波が844.2MHzに位置する。セルラ電話送受信機がFM受信機の近くにある場合で、セルラ電話がCDMA1Xプロトコルに従って動作している場合は、CDMAコール周波数にて強い広帯域ブロッカが存在し得る。この広帯域ブロッカは、843.69MHzから844.92MHzの範囲であり、広帯域ブロッカは1.2288MHzの帯域幅を有する。結果として広帯域ブロッカは、周波数においてLOの第9高調波と重なる。2つの信号は、たとえば互いから100kHzとなり得るので、ブロッカは高調波的に混合され、100kHzにダウンコンバートされる。したがって望ましくない100kHzのブロッカ/LO高調波信号は、望ましいダウンコンバートされたFM信号と共にデジタルIFフィルタ69を通過して復調されることになる。
図12は、図10の例#1でのFM受信機31の動作での第1のステップを示す。93.9MHzの中心周波数を有するFM信号25(図3の信号25を参照)を受信する。周波数シンセサイザ43は、従来の93.8MHzではなく、94.0MHzの周波数に+200kHzだけシフトされたLO信号42を供給するように制御される。異なるLO信号42を用いることにより、LOの第9高調波は846MHzに位置する。846MHzは、CDMAコールブロッカの843.69MHzから844.92MHz領域内ではない。したがって、図11に関連して上述した高調波混合の問題は起きない。
図13は、第2のステップを示す。FM信号25がミキサブロック37によってダウンコンバートされた後に、「ダウンコンバートされたFM信号」97(図3の信号97を参照)は、−100kHzの周波数を有する。アナログ複素バンドパスフィルタ38は、+100kHzを中心とするフィルタ応答を有するように制御される。
図14は、第3のステップを示す。アナログ複素バンドパスフィルタ38は、アナログ複素共役セレクタ機能を行うように制御される。したがってアナログフィルタの中心周波数は、+100kHzから−100kHzに変更される。図14に示されるようにその結果としてフィルタ応答は、−100kHzのFM信号に対して正しく中心が置かれる。
図15は、第4のステップを示す。デジタル複素共役セレクタ66は、デジタル複素共役セレクタ機能を行うように制御される。FM信号は、−100kHzを中心とする状態から+100kHzを中心とする状態にミラーリングされる。IFローテータ68は、周波数シフトを行わないように制御される。
図16は、第1のステップから第4のステップまでの結果を示す。結果としての「処理されたFM信号」(図3の信号98を参照)は、+100kHzに正しく中心が置かれ、これはデジタルIFフィルタ69(図3参照)に供給される。しかし94.0MHzのLO信号(93.8MHzの従来のLO信号ではなく)を用いることにより、図11に関連して上述した高調波混合の問題は起きない。
図17は、図10の「例#1」の列で、FM受信機31の様々な部分がどのように制御されるかを示すフローチャートである。ステップ200では、周波数シンセサイザ43は、従来のLO周波数から+200kHzだけシフトされたLOを出力するように制御される。ステップ201では、アナログ複素バンドパスフィルタ38は、100kHzの中心周波数を有するように制御される。ステップ202では、アナログ複素バンドパスフィルタ38は、アナログ複素共役セレクタ機能を適用するように制御される。ステップ203では、デジタル複素共役セレクタ66は、デジタル複素共役セレクタ機能を行うように制御される。IFローテータ68は、周波数シフト動作は行わない(ステップ204)。図17の方法を実行する一実施例では、DSP41の制御機能70は、デジタル制御値INT、FRAC、APPLY ANALOG COMPLEX CONJUGATE SELECTOR、APPLY DIGITAL COMPLEX CONJUGATE SELECTOR、C[N]、S[N]、およびSHIFT FREQUENCYを、図3に示される機能部分43、38、66、67、68、および69に供給する。図17のフローチャートの諸ステップは、ある順序で示されるが、諸ステップは実際にはステップではなく、動作または機能であり、任意の順序で行うことができ、典型的にはほぼ同時に行われる。説明のために、様々な動作または機能は分解され、フローチャートには別々に示されている。
図18は、図10の表の「例#2」の状況での従来のFM受信機の動作を示す。94.0MHzを中心とするFM信号をダウンコンバートするために、従来のFM受信機は通常は、94.0MHのFM信号zから100kHz離れた93.9MHzの局部発振器LO信号を用いる。FM信号とLO信号がミキサ(図2のミキサブロック37など)で混合されると、FM信号はダウンコンバートされ、それによりデジタルIFフィルタ69の100kHz中心周波数を中心とするようになる。しかし残念ながら、図18に示されるように、LO信号の第9高調波が845.1MHzに位置する。セルラ電話送受信機がFM受信機の近くにある場合で、セルラ電話がWCDMAプロトコルに従って動作している場合は、WCDMAコール周波数にて強い広帯域ブロッカが存在し得る。この広帯域ブロッカは、842.38MHzから846.22MHzの範囲であり、広帯域ブロッカは3.84MHzの帯域幅を有する。結果としてブロッカは、周波数においてLOの第9高調波と重なる。2つの信号は、たとえば互いから100kHzとなり得るので、高調波混合が起こり、結果として100kHzに位置するダウンコンバートされた信号を生じる。したがって望ましくない100kHzのブロッカ/LO高調波信号は、望ましいダウンコンバートされたFM信号と共にデジタルIFフィルタ69を通過して復調されることになる。
図19は、図10の例#2でのFM受信機31の動作での第1のステップを示す。93.9MHzの中心周波数を有するFM信号25(図3の信号25を参照)を受信する。周波数シンセサイザ43は、従来の93.9MHzではなく、94.28MHzの周波数を有するように通常のLO周波数から+380kHzだけシフトされたLO信号42を供給するように制御される。したがってLOの第9高調波は848.52MHzに位置し、WCDMAコールブロッカの842.38MHzから846.22MHzの周波数領域内にはない。
図20は、図10の例#2でのFM受信機31の動作での第2のステップを示す。ミキサブロック37での混合の後では、「ダウンコンバートされたFM信号」(図3の信号97を参照)は、−280kHzを中心とする。図示のようにアナログ複素バンドパスフィルタ38は、+280kHzを中心とするフィルタ応答を有するように制御される。
図21は、図10の例#2でのFM受信機31の動作での第3のステップを示す。アナログ複素バンドパスフィルタ38は、そのアナログ複素共役セレクタ機能を行うように制御される。結果として、フィルタ38の中心周波数は、−280kHzの中心周波数を有するように設定される。
図22は、図10の例#2でのFM受信機31の動作での第4のステップを示す。デジタル複素共役セレクタ66は、そのデジタル複素共役セレクタ機能を行うように制御される。したがってFM信号は、図示のように+280kHzを中心とする。
図23は、図10の例#2でのFM受信機31の動作での第5のステップを示す。IFローテータ68は、その周波数シフト機能を行うように制御される。FM信号は、+100kHzを中心とするように、−180kHzだけシフトされる。
図24は、第1のステップから第5のステップまでの結果を示す。「処理されたFM信号」(図3の信号98を参照)は、+100kHzに正しく中心が置かれ、これはデジタルIFフィルタ69(図3参照)に供給される。しかし94.18MHzのLO信号(93.80MHzの従来のLO信号ではなく)を用いることにより、図18に関連して上述した高調波混合の問題は起きない。
図25は、図10の「例#2」の列で、FM受信機31の様々な部分がどのように制御されるかを示すフローチャートである。ステップ300では、周波数シンセサイザ43は、従来のLO周波数から+380kHzだけシフトされたLOを出力するように制御される。ステップ301では、アナログ複素バンドパスフィルタ38は、280kHzの中心周波数を有するように制御される。ステップ302では、アナログ複素バンドパスフィルタ38は、アナログ複素共役セレクタ機能を適用するように制御される。ステップ303では、デジタル複素共役セレクタ66は、デジタル複素共役セレクタ機能を行うように制御される。ステップ304では、IFローテータ68は、その周波数シフト動作を行うように制御される。
図26は、図10の表の「例#3」の状況での従来のFM受信機の動作を示す。93.7MHzを中心とするFM信号をダウンコンバートするために、従来のFM受信機は通常は、93.7MHzのFM信号から100kHz離れた93.6MHzの局部発振器LO信号を用いる。FM信号とLO信号がミキサ(図2のミキサブロック37など)で混合されると、FM信号はダウンコンバートされ、それによりデジタルIFフィルタ69の100kHz中心周波数を中心とするようになる。しかし残念ながら、図26に示されるように、LO信号の第9高調波が844.2MHzに位置する。セルラ電話送受信機がFM受信機の近くにある場合で、セルラ電話がWCDMAプロトコルに従って動作している場合は、WCDMAコール周波数にて強い広帯域ブロッカが存在し得る。この広帯域ブロッカは、842.38MHzから846.22MHzの範囲であり、広帯域ブロッカは3.84MHzの帯域幅を有する。結果としてブロッカは、周波数においてLOの第9高調波と重なる。2つの信号は、たとえば互いから100kHzとなり得るので、高調波混合が起こり、結果として100kHzに位置するダウンコンバートされた信号を生じる。したがって望ましくない100kHzのブロッカ/LO高調波信号は、望ましいダウンコンバートされたFM信号と共にデジタルIFフィルタ69を通過して復調されることになる。
図27は、図10の例#3でのFM受信機31の動作での第1のステップを示す。93.7MHzを中心とするFM信号25(図3の信号25を参照)を受信する。周波数シンセサイザ43は、従来の93.9MHzではなく、94.32MHzの周波数を有するように通常のLO周波数から−180kHzだけシフトされたLO信号42を供給するように制御される。したがってLOの第9高調波は840.78MHzに位置し、WCDMAコールブロッカの842.38MHzから846.22MHzの周波数領域内にはない。
図28は、図10の例#3でのFM受信機31の動作での第2のステップを示す。ミキサブロック37での混合の後では、「ダウンコンバートされたFM信号」97(図3の信号97を参照)は、+280kHzを中心とする。図示のようにアナログ複素バンドパスフィルタ38は、+280kHzを中心とするフィルタ応答を有するように制御される。アナログ複素バンドパスフィルタ38は、アナログ複素共役セレクタ機能を行わないように制御される。
図29は、図10の例#3でのFM受信機31の動作での第3のステップを示す。IFローテータ68は、図示のように+100kHzを中心とするように、FM信号の周波数を−180kHzだけシフトする。
図30は、第1のステップから第3のステップまでの結果を示す。結果としての「処理されたFM信号」98(図3の信号98を参照)は、+100kHzに正しく中心が置かれ、これはデジタルIFフィルタ69(図3参照)に供給される。しかし93.42MHzのLO信号(93.70MHzの従来のLO信号ではなく)を用いることにより、図26に関連して上述した高調波混合の問題は起きない。
図31は、図10の「例#3」の列で、FM受信機31の様々な部分がどのように制御されるかを示すフローチャートである。ステップ400では、周波数シンセサイザ43は、従来のLO周波数から−180kHzだけシフトされたLOを出力するように制御される。ステップ401では、アナログ複素バンドパスフィルタ38は、280kHzの中心周波数を有するように制御される。ステップ402は、アナログ複素バンドパスフィルタ38は、そのアナログ複素共役セレクタ機能を行わないように制御されることを示す。ステップ403は、デジタル複素共役セレクタ66は、そのデジタル複素共役セレクタ機能を行わないように制御されることを示す。ステップ404では、IFローテータ68は、FM信号が+100kHzを中心とするように、FM信号の周波数を−180kHzだけシフトするように制御される。
図3のFM受信機31のようなラジオ受信機では、FM受信機の性能を過度に損なわずにLOの周波数を、その従来の周波数からどれだけ変化できるかは、実用的な制限が存在し得る。したがってLO高調波の広帯域ブロッカ信号との望ましくない混合を防止するためには、広帯域ブロッカ帯域幅の異なる部分との干渉を防止するために、異なるLO周波数シフト、および図3の部分38、66、67、および68の設定の異なる組み合わせが用いられる。この技術を用いることにより、この特定の実施例では、LOシフトの最大の大きさは380kHzとなる。この特定の実施例では「広帯域ブロッカ」とは、少なくとも200kHzの帯域幅を有するブロッカを指す。
図10は、受信されるFM信号の中心周波数に応じて、WCDMA広帯域ブロッカとの干渉が異なるやり方で対処される状況を示す。図10の表に示されるように、受信されるFM信号が、93.85MHzから94.15MHzの第1の領域内に中心周波数を有する場合は、LO信号42は、+280kHzの周波数オフセット(FM信号中心周波数とLO周波数の周波数差)を有するように制御される。このシナリオは、図10で「例#2」と標示される列に示される。しかし受信されるFM信号が、93.65MHzから93.80MHzの第2の領域内に中心周波数を有する場合は、LO信号42は、−280kHzの周波数オフセット(FM信号中心周波数とLO周波数の周波数差)を有するように制御される。このシナリオは、図10で「例#3」と標示される列に示される。したがって広帯域ブロッカの周波数領域の異なる部分でのブロッカ信号との潜在的なLO高調波干渉は、異なるやり方で対処される。第1の領域内に中心を有するFM信号に対しては第1のLO周波数シフトを用い、第2の領域内に中心を有するFM信号に対しては第2のLO周波数シフトを用いることにより、そうでない場合には、広帯域ブロッカの帯域幅全体をカバーするために、潜在的なLO高調波干渉の問題に対処するただ1つのやり方が使用されたならば必要となるLOシフトと比べて、必要なLOシフトの最大の大きさが低減される。
図32は、セルラ電話回路27および33が異なるセルラ電話モードで動作するときに、とのように異なるLO周波数シフト、および図3の受信機の部分38、66、67、および68の異なる設定が用いられるかを示す。図32に示されるセルラ電話モードは、CDMA_1X、WCDMA、SVDO_1、SVDO_2、SVDO_3、MCDO_1、MCDO_2、MCDO_3、MCDO_4、MCDO_5、MCDO_6、およびMCDO_7である。図32で「CMDA_1X」と標示される左上の図は、図10の「例#1」の列に対応する。図示のように、FM信号の第9高調波が、広帯域ブロッカ周波数領域内のどこにあるかにかかわらず、同じLO周波数シフトが用いられる。「WCDMA」と標示される図32の図の左の列の2番目の図は、図10の「例#2」および「例#3」の列に対応する。図示のように、FM信号の第9高調波が広帯域ブロッカ周波数領域の第1の部分(図32の図の左部分)と重なる場合は−180kHzのLOシフトが使用され、FM信号の第9高調波が広帯域ブロッカ周波数領域の第2の部分(図32の図の右部分)と重なる場合は+380kHzのLOシフトが使用される。図32の他の図は、右側の記号表と組み合わせて、広帯域ブロッカ周波数領域のどの部分に、受信されるFM信号の高調波が重なるかに応じて、どのように異なるLOシフトが行われるかを示す。
上記では説明のためにいくつかの特定の実施形態について述べたが、この特許文書の教示は一般的な適用可能性を有し、上述の特定の実施形態に限定されない。LOシフトの方法は、セルラ電話内のFM受信機以外のデバイスにおいて実行することができる。LOシフトの方法は、そうでない場合にはローカル回路の異なる動作モードにおいてローカル回路から放射される異なるブロッカにより干渉の影響を受けることになる、任意のFM受信機において実行することができる。ローカル回路が動作している現在の動作モードは、シリアルバスを通じてFM回路に通信される必要はなく、他の手段によってFM受信機に知らせることができ、またはFM受信機自体によって判定することができる。LOシフト技術は、中心周波数が可変であるデジタルIFフィルタを用いて使用することができる。上述のLOシフト技術の特定の有利な使用は、単一の固定の中心周波数を有する単一のデジタルIFフィルタを用いるものであるが、LOシフト技術は、高調波混合の問題を回避するために異なるLOシフトを用いるが、使用されるLOシフトに応じて異なる中心周波数を有する1つまたは複数のデジタルIFフィルタを用いることによって多少有利ではないやり方で用いることができる。このような多少有利ではない応用例では、調整可能な中心周波数を有する単一のデジタルIFフィルタを用いることができ、またはそれぞれが異なる中心周波数を有する複数のデジタルIFフィルタを用いることができる。したがって以下に記載の特許請求の範囲から逸脱せずに、説明した特定の実施形態の様々な変更形態、適応形態、および様々な特徴の組み合わせを実施することができる。
図5は、図3のIFローテータ68の図である。デジタルI直交信号値のストリームは、導体83を通じてSD ADC39から受け取られる。デジタルQ直交信号値のストリームは、導体84を通じてSD ADC40から受け取られる。I値とQ値の対応する対は、実数−複素数ブロック85によって複素値に組み合わされる。図5には、このような1つの複素値がI+jQとして示される。次いで記号86によって表されるように、複素乗算動作が行われる。複素乗算動作86は、各I+jQ複素値に、対応する受け取った複素値C[N]−jS[N]を乗算する。ライン87は、図3の制御機能70からのこのようなC[N]−jS[N]のストリームの受け取りを表す。複素乗算動作の結果として、23ビット符号付き複素数のストリームを生じる。ライン88は、このストリームを表す。「23SC」の表記は、23ビット符号付き複素数を示す。次いで23ビット符号付き複素数のストリーム88は、演算89によって15ビット符号付き複素数のストリーム90に丸められる。15ビット符号付き複素値のストリーム90は、非対称飽和演算(asymmetric saturation operation)(ASAT)91によって処理されて、13ビット符号付き複素値のストリーム92を生じる。IFローテータ68によって周波数シフトが行われる場合は、マルチプレクス機能93は、ストリーム92をIFローテータ68の出力94に渡す。ライン95は、図3の制御機能70からのSHIFT FREQUENCY制御情報の受け取りを表す。IFローテータ68が周波数シフトを行わない場合は、ライン95上のSHIFT FREQUENCY情報は、周波数シフトをせずに、I+jQ複素値のストリームを出力94に渡すようにマルチプレクス機能93を制御する。

Claims (25)

  1. (a)FM信号を受信し、局部発振器信号(LO)を用いて前記FM信号をダウンコンバートしそれによってダウンコンバートされたFM信号を発生することであって、前記ダウンコンバートされたFM信号は中心周波数を有し、前記LOは中心周波数に対して周波数オフセットだけ周波数においてオフセットされる、受信してダウンコンバートすることと、
    (b)処理されたFM信号が発生されるように前記ダウンコンバートされた信号を処理することであって、前記処理されたFM信号は中心周波数を有する、処理することと、
    (c)前記処理されたFM信号をデジタル中間周波数(IF)フィルタに供給することであって、前記デジタルIFフィルタは、前記処理されたFM信号の中心周波数と実質的に等しい中心周波数を有する、供給することと、
    (d)FM受信機に結合されたセルラ電話回路が第1のモードで動作しているか、第2のモードで動作しているかを示すモード信号を受け取ることであって、(a)の前記受信してダウンコンバートすること、および(b)の前記処理すること、および(c)の前記供給すること、および(d)の前記受け取ることは、すべて前記FM受信機によって行われる、受け取ることと、
    (e)(d)で受け取った前記モード信号が、前記セルラ電話回路は第1のモードで動作していることを示す場合は、前記周波数オフセットが第1の値を有するように、(a)で用いられる前記LOの周波数を設定することと、
    (f)前記FM信号が第1の領域内にある中心周波数を有し、(d)で受け取った前記モード信号が、前記セルラ電話回路は前記第2のモードで動作していることを示す場合は、前記周波数オフセットが第2の値を有するように、(a)で用いられる前記LOの周波数を設定することであって、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数は(e)と(f)とで実質的に同じである、設定することを備える方法。
  2. (g)前記FM信号が第2の領域内にある中心周波数を有し、(d)で受け取った前記モード信号が、前記セルラ電話回路は前記第2のモードで動作していることを示す場合は、前記周波数オフセットが第3の値を有するように、(a)で用いられる前記LOの周波数を設定することであって、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数は(e)と(g)とで実質的に同じである、設定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記FM受信機が前記第1の値の周波数オフセットを有する前記LOを用いたならば、前記FM信号を受信する前記FM受信機と著しく干渉し得るブロッカを、前記セルラ電話回路が放射していない場合は、(e)での前記第1の値の前記周波数オフセットは、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数に実質的に等しい、請求項2に記載の方法。
  4. 前記FM受信機は、広帯域ブロッカが前記セルラ電話回路から放射されていない場合は前記LO周波数を(e)のように設定し、前記FM受信機は、広帯域ブロッカが前記セルラ電話回路から放射されており、前記FM信号が前記第1の領域内にある中心周波数を有する場合は前記LO周波数を(f)のように設定し、前記FM受信機は、広帯域ブロッカが前記セルラ電話回路から放射されており、前記FM信号が前記第2の領域内にある中心周波数を有する場合は前記LO周波数を(g)のように設定する、請求項3に記載の方法。
  5. (g)前記モード信号に少なくとも部分的に基づいて、(e)のように前記第1の値の周波数オフセットを有するように前記LO周波数を設定するか、(f)のように前記第2の値の周波数オフセットを有するように前記LO周波数を設定するかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  6. (g)前記FM信号の前記中心周波数に少なくとも部分的に基づいて、(e)のように前記第1の値の周波数オフセットを有するように前記LO周波数を設定するか、(f)のように前記第2の値の周波数オフセットを有するように前記LO周波数を設定するかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  7. (b)の前記処理はアナログ複素バンドパスフィルタを用いることを含み、前記アナログ複素バンドパスフィルタは前記LO周波数が(e)のように設定されたときは第1の周波数応答を有するように制御され、前記アナログ複素バンドパスフィルタは前記LO周波数が(f)のように設定されたときは第2の周波数応答を有するように制御される、請求項1に記載の方法。
  8. (b)の前記処理はアナログ複素バンドパスフィルタを用いることを含み、前記アナログ複素バンドパスフィルタは前記LO周波数が(f)のように設定されたときはアナログ複素共役セレクタ機能を行うように制御され、前記アナログ複素バンドパスフィルタは前記LO周波数が(e)のように設定されたときはアナログ複素共役セレクタ機能を行わないように制御される、請求項1に記載の方法。
  9. (b)の前記処理は、前記LO周波数が(f)のように設定されたときはデジタル複素共役セレクタ機能を適用することを含み、前記LO周波数が(e)のように設定されたときはデジタル複素共役セレクタ機能を適用することを含まない、請求項1に記載の方法。
  10. 前記LO周波数が(f)のように設定されたときはIFローテータを用いて周波数シフト機能を行うことを含み、前記LO周波数が(e)のように設定されたときはIFローテータを用いて周波数シフト動作を行うことを含まない、請求項1に記載の方法。
  11. (b)の前記処理は、(1)アナログ複素バンドパスフィルタを用いて前記ダウンコンバートされた信号を処理することと、(2)少なくとも1つのアナログ−デジタル変換器を用いて、前記アナログ複素バンドパスフィルタから出力される信号をデジタル化することと、(3)デジタル信号プロセッサ(DSP)内の前記少なくとも1つのアナログ−デジタル変換器から出力されるデジタル信号を処理しそれによって前記処理されたFM信号を発生することとを含み、前記DSPはデジタル複素共役セレクタおよびIFローテータおよび前記デジタルIFフィルタを実現するように構成される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記FM受信機および前記セルラ電話回路は、共にセルラ電話の部分である、請求項1に記載の方法。
  13. FM信号を受信するためにFM受信機を用いることであって、前記FM受信機は前記FM信号をダウンコンバートするミキサを使用し、前記FM受信機に結合されたセルラ電話回路が第1のモードで動作している場合は、前記ミキサを駆動するのに、前記FM信号の中心周波数に対して第1の周波数オフセットを有する第1の局部発振器信号(LO1)が用いられ、前記FM信号が第1の領域内の中心周波数を有するときに、前記FM受信機に結合された前記セルラ電話回路が第2のモードで動作している場合は、前記ミキサを駆動するのに、前記FM信号の前記中心周波数に対して第2の周波数オフセットを有する第2の局部発振器信号(LO2)が用いられ、前記FM信号が第2の領域内の中心周波数を有するときに、前記FM受信機に結合された前記セルラ電話回路が前記第2のモードで動作している場合は、前記ミキサを駆動するのに、前記FM信号の前記中心周波数に対して第3の周波数オフセットを有する第3の局部発振器信号(LO3)が用いられる、FM受信機を用いることを備える方法。
  14. 前記ミキサによって出力されるダウンコンバートされたFM信号を処理することであってそれにより処理されたFM信号を発生する、処理すること、および前記処理されたFM信号をデジタルIFフィルタに供給することをさらに備え、前記デジタルIFフィルタは前記ミキサがLO1、LO2、またはLO3によって駆動されているかどうかにかかわらず同じ中心周波数を有する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記セルラ電話回路が前記第2のモードで動作しているときは、前記処理することは、信号の周波数をシフトしそれにより前記デジタルIFフィルタに供給される前記処理されたFM信号を発生するための、IFローテータの使用を含み、前記セルラ電話回路が前記第1のモードで動作しているときは、前記処理することはIFローテータの使用を含まない、請求項14に記載の方法。
  16. 前記セルラ電話回路が前記第1のモードで動作しているときは、前記処理することは、直交信号を否定するためのデジタル複素共役セレクタの使用を含み、前記FM信号の前記中心周波数が前記第1の領域にあるときに、前記セルラ電話回路が前記第2のモードで動作しているときは、前記処理することは前記デジタル複素共役セレクタの使用を含み、前記FM信号の前記中心周波数が前記第2の領域にあるときに、前記セルラ電話回路が前記第2のモードで動作しているときは、前記処理することは前記デジタル複素共役セレクタの使用を含まない、請求項14に記載の方法。
  17. 局部発振器信号(LO)を受け取り、FM信号をダウンコンバートしそれによってダウンコンバートされたFM信号を発生するミキサであって、前記LOは周波数を有し、前記FM信号は中心周波数を有し、前記FM信号の前記中心周波数は前記LOの前記周波数に対して周波数オフセットを有する、ミキサと、
    中心周波数を有するデジタル中間周波数(IF)フィルタと、
    前記ダウンコンバートされたFM信号を受け取り、前記ダウンコンバートされたFM信号を処理しそれによって処理されたFM信号を発生し、前記処理されたFM信号を前記デジタルIFフィルタに供給する処理回路であって、アナログ複素バンドパスフィルタ、少なくとも1つのアナログ−デジタル変換器、デジタル複素共役セレクタ機能、およびIFローテータ機能を含む、処理回路と、
    第1の動作モードでは、第1の値を有するように前記周波数オフセットを設定し、前記デジタルIFフィルタに供給される前記処理されたFM信号が、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数と実質的に同じ中心周波数を有するように前記処理回路を制御し、第2の動作モードでは、第2の値を有するように前記周波数オフセットを設定し、前記デジタルIFフィルタに供給される前記処理されたFM信号が、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数と実質的に同じ中心周波数を有するように前記処理回路を制御し、前記第1および第2の動作モードでは前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数は実質的に同一である、制御機構とを備える周波数変調(FM)受信機。
  18. 前記制御機構は、前記FM受信機に結合されたセルラ電話回路が、第1のセルラ電話動作モードで動作しているかまたは第2のセルラ電話動作モードで動作しているかを示すモード信号を受け取り、前記制御機構は、前記モード信号に少なくとも部分的に基づいて、前記FM受信機が前記第1の動作モードで動作するかまたは前記第2の動作モードで動作するかを決定する、請求項17に記載のFM受信機。
  19. 前記制御機構は、前記FM受信機に結合されたセルラ電話回路が第1のセルラ電話動作モードで動作しているかまたは第2のセルラ電話動作モードで動作しているかを示すモード信号を受け取り、前記制御機構は、前記FM信号の前記中心周波数に少なくとも部分的に基づいて、前記FM受信機が前記第1の動作モードで動作するかまたは前記第2の動作モードで動作するかを決定する、請求項17に記載のFM受信機。
  20. 前記FM信号の前記中心周波数が第1の領域に含まれる場合で、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数に実質的に等しい周波数オフセットを有するLOが用いられたならば前記FM受信機による前記FM信号の受信に干渉し得る広帯域セルラ電話ブロッカの存在下で前記FM受信機が動作している場合は、前記FM受信機は前記第1の動作モードで動作し、前記FM信号の前記中心周波数が第2の領域に含まれる場合で、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数に実質的に等しい周波数オフセットを有するLOが用いられたならば前記FM受信機による前記FM信号の受信に干渉し得る広帯域セルラ電話ブロッカの存在下で前記FM受信機が動作している場合は、前記FM受信機は前記第2の動作モードで動作し、前記第1および第2の動作モードの両方での周波数オフセットは前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数とは大幅に異なる、請求項17に記載のFM受信機。
  21. 局部発振器信号(LO)を受け取り、FM信号をダウンコンバートしそれによってダウンコンバートされたFM信号を発生するミキサであって、前記LOは周波数を有し、前記FM信号は中心周波数を有し、前記FM信号の前記中心周波数は前記LOの前記周波数に対して周波数オフセットを有する、ミキサと、
    中心周波数を有するデジタル中間周波数(IF)フィルタと、
    前記ダウンコンバートされたFM信号を処理し、それによって処理されたFM信号を発生し、前記処理されたFM信号を前記デジタルIFフィルタに供給するための手段であって、前記手段はまた、少なくとも部分的にセルラ電話モード信号に応じて、前記FM受信機が第1の動作モードで動作するかまたは第2の動作モードで動作するかを決定するための手段でもあり、前記手段はまた、(1)前記第1の動作モードでは、前記デジタルIFフィルタに供給される前記処理されたFM信号が、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数と実質的に同じ中心周波数を有するように、第1の値を有するように前記周波数オフセットを設定し、(2)前記第2の動作モードでは、前記デジタルIFフィルタに供給される前記処理されたFM信号が、前記デジタルIFフィルタの前記中心周波数と実質的に同じ中心周波数を有するように、第2の値を有するように前記周波数オフセットを設定する手段でもある、手段とを備える、周波数変調(FM)受信機。
  22. 局部発振器信号(LO)を受け取り、FM信号をダウンコンバートしそれによってダウンコンバートされたFM信号を発生するミキサであって、前記LOは周波数を有し、前記FM信号は中心周波数を有し、前記FM信号の前記中心周波数は前記LOの前記周波数に対して周波数オフセットを有する、ミキサと、
    デジタルIFフィルタ機構と、
    前記ダウンコンバートされたFM信号を受け取り、前記ダウンコンバートされたFM信号を処理しそれによって処理されたFM信号を発生し、前記処理されたFM信号を前記デジタルIFフィルタ機構に供給する処理回路と、
    第1の動作モードでは、第1の値を有するように前記周波数オフセットを設定し、前記デジタルIFフィルタ機構に供給される前記処理されたFM信号が、第1の中心周波数を有するように前記処理回路を制御し、第2の動作モードでは、第2の値を有するように前記周波数オフセットを設定し、前記デジタルIFフィルタ機構に供給される前記処理されたFM信号が、第2の中心周波数を有するように前記処理回路を制御する制御機構とを備える周波数変調(FM)受信機。
  23. 前記デジタルIFフィルタ機構は第1のデジタルIFフィルタと第2のデジタルIFフィルタとを含み、前記第1の動作モードでは、前記デジタルIFフィルタ機構に供給される前記処理されたFM信号は、前記第1のデジタルIFフィルタに供給され、前記第2の動作モードでは、前記デジタルIFフィルタ機構に供給される前記処理されたFM信号は、前記第2のデジタルIFフィルタに供給される、請求項22に記載のFM受信機。
  24. 前記デジタルIFフィルタ機構は、調整可能な中心周波数を有するデジタルIFフィルタであり、前記デジタルIFフィルタが前記第1の中心周波数と実質的に等しい中心周波数を有するように調整されたときは、前記第1の動作モードにおいて前記デジタルIFフィルタ機構に供給される前記処理されたFM信号は前記デジタルIFフィルタに供給され、前記デジタルIFフィルタが前記第2の中心周波数と実質的に等しい中心周波数を有するように調整されたときは、前記第2の動作モードにおいて前記デジタルIFフィルタ機構に供給される前記処理されたFM信号は前記デジタルIFフィルタに供給される、請求項22に記載のFM受信機。
  25. 前記処理回路が、アナログ複素バンドパスフィルタと、少なくとも1つのアナログ−デジタル変換器と、デジタル複素共役セレクタ機能と、IFローテータ機能とを含む、請求項22に記載のFM受信機。
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